JP2007225327A - 金属球検出センサー及び金属球検出センサーの製造方法 - Google Patents

金属球検出センサー及び金属球検出センサーの製造方法 Download PDF

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Fumihito Meguro
文仁 目黒
Yoshimitsu Nagai
佳充 長井
Hiroshi Hoshikami
浩 星上
Umetaka Kusano
梅孝 草野
Nobuo Suzuki
伸夫 鈴木
Tomomi Nakatsuka
智巳 中塚
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Abstract

【課題】ベース部材に形成される貫通孔に検出コイルを容易に位置決めして貫通孔の外周に配置することができ、不正改造及び電子部品の封止による影響を防ぐ。
【解決手段】パチンコ玉検出センサー1は、金属球が中を通過する検出孔3を形成するベース部材51と、金属球が検出孔3を通過したこと又は検出孔3の上面を通過したことを分割空芯コイル31で検出すると、分割空芯コイル31で生じる変化を検出回路で検出する。分割空芯コイル31は、検出孔3と同軸方向に複数分割して形成される。ベース部材51上に基板41が配置された状態で、検出孔3の外周を覆うように配置される際に、分割空芯コイル31と基板41に設けられる検出回路との間が電気的に接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、コインが近接したこと、あるいはパチンコ玉等の金属球の通過したことを検出する金属球検出センサー及びこの金属球検出センサーの製造方法に関する。
従来、パチンコ玉等の金属体の検出に用いられる金属体検知センサーとしては、特許文献1に記載されているようなものが提案されている。
この特許文献1に記載の金属体検知センサーは、筐体を構成するケースとカバーのうち少なくともカバーが透明の材料で構成されており、この透明カバーを介してプリント基板とその上面の検出回路部が認識できるように形成されている。このため、不正に改造された金属体検知センサーがあっても、そのセンサーを容易に発見することができるようになっている(特許文献1、図1参照)。
特開2000−137082号公報
しかし、特許文献1に記載される金属体検知センサーは、ケース,カバーの対応する位置に略八角形状の貫通孔が形成されており、貫通孔にはコイルスプールが取付けられている。
そして、このコイルスプールは、筒状でかつ断面が一対のコ字状に形成されており、コイルが環状に巻かれている。このため、カバーの貫通孔とコイルスプールとの位置決めが難しくなり、製造工程に特殊なジグが必要となることが予測される。
また、特許文献1に記載される金属体検知センサーでは、不正改造を防ぐために、コイルや検出回路部の電子部品を透明樹脂にて封止するようにしているが、コイルや電子部品を樹脂で封止すると封止時の熱や応力によりコイルや電子部品の特性が変化するという問題がある。このため、封止時の熱や応力の対策が必要となっていた。
さらに、金属体検知センサー自体の配置される環境によって、振動、温度、湿度及び煙対策等を講じなければならないという問題もあった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決すること、すなわち、特殊なジグが不要となり、不正改造問題、更には環境対策等の上記問題を解決した金属球検出センサー及び金属球検出センサーの製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の金属球検出センサーは、ケースと、ケースに対向する位置にケースの開口部を塞ぐように配置されるベース部材と、ケース内部に設けられた金属を検出する検出コイルと、検出コイルの電流変化を検出する検出回路が設けられた基板とを具備し、ベース部材は、金属が通過する貫通孔を有した筒部が設けられ、基板に設けられた貫通孔、検出コイルの内部、ケースに設けられた貫通孔をベース部材にて位置決めしたことを特徴としている。
また、本発明の好ましい形態としては、検出コイルを覆うように配置されるシールド部材を備え、このシールド部材と基板上の検出回路が電気的に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明の金属球検出センサーの製造方法は、金属球が通過する貫通孔を有するベース部材の筒部に、金属球が貫通孔を通過したこと又は貫通孔の上面を通過したことを検出するための検出回路が設けられる基板の孔をはめ込み、ベース部材上に基板を配置する工程と、ベース部材の筒部に、金属球が貫通孔を通過したこと又は金属球が貫通孔の上面を通過したことを検出する、貫通孔の軸方向に複数分割して形成される分割空芯コイルの孔を、貫通孔の外周を覆うようにはめ込む工程と、ベース部材の筒部に分割空芯コイルの孔がはめ込まれた状態で分割空芯コイルの接続部と基板の接続部とをハンダ付けする工程と、基板と、分割空芯コイルの孔がベース部材の筒部にはめ込まれた状態で、ベース部材の筒部にシールド部材をはめ込む工程と、シールド部材の孔がベース部材の筒部にはめ込まれた状態で、シールド部材の接続部と基板の接続部とをハンダ付けする工程と、基板の孔、分割空芯コイルの孔、及びシールド部材の孔がベース部材の筒部にはめ込まれた状態で、ベース部材の筒部にカバー部材の孔をはめ込む工程とからなることを特徴とするものである。
本発明によれば、ベース部材に形成される貫通孔に検出コイルを容易に位置決めすることができ、しかも、検出コイルを貫通孔の外周に配置することができる。このため、製造工程に特殊なジグを必要とすることがなく、製造工程の位置決めの容易化を図ることができる。また、コイルスプールを必要とせずに検出コイルを貫通孔の外周に近づけるように配置することができるので、検出の精度を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、ベース部材に形成される貫通孔に検出コイルを容易に位置決めして固定することにより、樹脂による封止が不要となる。これによって、コイルや電子部品の封止時に発生する熱や応力等の外力の影響を防ぐことができ、かつ、配置時の環境対策も行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、適宜、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるパチンコ玉検出センサーの構成を示す外観斜視図である。
図1において、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、上面、底面及び側面を有する細長い薄板状で形成され、一方の端部に上面と底面とを貫通する貫通孔である検出孔3が設けられている。また、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、他方の端部にパチンコ玉検出センサー1の本体2を図示しない遊戯台の電気回路の接続部に接続可能なコネクター5が設けられている。
さらに、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、一方及び他方の端部の中央の対向する両側面にパチンコ玉検出センサー1の本体2を、図示しない遊戯台の固定位置にはめ込み可能な凹部4、4`が設けられている。ここで、パチンコ玉検出センサー1の本体2のカバー部材は透明又は半透明で構成されるため、内部の検出部が改造されているか否かを容易に判別できるようになっている。
図2は、パチンコ玉検出センサーの分解斜視図であり、具体的には、図1に示した本体2の斜め上面から見た分解斜視図である。
図2において、本体2のカバー部材11は、上面12、長手方向の側面13,14及び短手方向の側面15,16を有し、上面12の一方の端部には検出孔3となる孔17が設けられている。また、カバー部材11は、短手方向の中央の対向する両側面15,16に内側へ対称にへこむ一対の凹部4、4`が設けられている。
また、カバー部材11には、短手方向の対向する両側面15,16の周囲に、カバー部材11の位置決め用の孔19、19`、20、20`が複数設けられている。また、カバー部材11の、他方の端部、すなわち、孔17が設けられていない側の端部である長手方向の側面14に、内部に設けられる検出部の基板と電気的に接続するためのコネクター5をはめ込むための開口部21が設けられている。
また、カバー部材11には、内部に設けられる検出部が収納可能な下方開口部18が設けられている。
また、本体2のカバー部材11で形成される上面12に対して、本体2の底面にはベース部材51が設けられる。ベース部材51は、本体2の底面を構成すると共に上面に検出部の基板を配置可能な床部52を有し、かつ金属球が中あるいは上面を通過する貫通孔(検出孔3)となる孔54が形成される筒部53とを有している。ベース部材51の床部52には、カバー部材11の凹部4、4`がはめ込まれるように対応する位置に凹部56、56`が設けられている。ベース部材51は、熱硬化性や熱可塑性のプラスチック部材で構成される。
また、ベース部材51の床部52には、カバー部材11の位置決め用の孔19、19`、20、20`にはめ込まれるように対応する位置に凸部55、57が設けられている。また、ベース部材51の床部52には、カバー部材11の開口部21に対応する位置にコネクター5をはめ込むための凹部58が設けられている。
また、ベース部材51の筒部53には、カバー部材11の孔17に対応する位置に、床部52の底面からカバー部材11の上面12までの貫通長を有する孔54が設けられている。このベース部材51の筒部53は、他の部材をはめ込むための位置決めの機能を果たすものである。
また、検出部の基板41には、一方の端部であってベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔42が設けられている。また、検出部の基板41の実装面側には、他方の端部であってベース部材51の床部52に対応する位置に、検出回路を構成する電子部品及び検出回路の回路パターン44が設けられている。
検出回路の回路パターン44は、後述する分割空芯コイル31と電気的に接続されるようになっていて、分割空芯コイル31で金属球が貫通孔を通過したこと又は貫通孔の上面を通過したことを検出したとき、後述する分割空芯コイル31で生じる変化を検出する機能を有している。
また、基板41には、他方の端部であってベース部材51の床部52の凹部58に対応する位置にコネクター5をピン49を介してはめ込むための切り欠き部43が設けられている。
また、基板41には、後述する分割空芯コイル31の端子36,38を回路パターン44の検出回路に接続するための接続部46,47が設けられている。また、基板41は、後述するシールド部材21の接続部27を回路パターン44のグランドパターンに接続するための接続部45が設けられている。
また、基板41には、ベース部材51の床部52の凹部56、56`と共に、カバー部材11の凹部4、4`がはめ込まれるように対応する位置に凹部48、48`が設けられている。
また、分割空芯コイル31には、巻き始めの端子36を有する第1のコイル32と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル33と、第1のコイル32の巻き終わり及び第2のコイル33の巻き始めを結合する結合部37が設けられている。分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33には、基板41がはめ込まれた上からベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔34、35が設けられている。
分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33は、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54の軸方向に添って、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54を覆うように形成される。
また、シールド部材21には、上面の端部にベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔27が設けられている。また、シールド部材21には、分割空芯コイル31の端部及び側部を覆うように対応する位置に側面23,24,25,26、26`が設けられている。また、シールド部材21の上面の他方の端部は、基板41の回路パターン44を覆うように対応する位置まで延出されている。
この基板41の実装面側には、検出回路を構成する電子部品及び回路パターン44が配置され、非実装面側には絶縁層又は電子部品を除くグランドパターンが形成されている。
この基板41に実装される分割空芯コイル31と検出回路の回路パターン44は、近接センサーを構成しており、この分割空芯コイル31を含む発振回路が形成されて、分割空芯コイル31の周囲に高周波電磁界が形成されるようになっている。
そして、パチンコ玉が高周波電磁界を通過すると、パチンコ玉に渦電流が流れてエネルギーが消費され、分割空芯コイル31のQが減少するため、発振回路の発振条件が変化して振幅が低下する。この発振条件の変化によりパチンコ玉の通過検出が行われる。なお、この分割空芯コイル31としては、通常、ボビンレスで形成される中空筒状の空芯コイルで、外周方向に多層で形成されるコイルが用いられる。
図3は、分割空芯コイルの分割の態様を示す図であり、図3Aは分割空芯コイルの断面図、図3Bは連続した領域による分割状態、図3Cは結合による分割状態である。
図3Aに示すように分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1のコイル32と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル33と、第1のコイル32の巻き終わり及び第2のコイル33の巻き始めを結合する図2に示した結合部37が設けられている。
ここで、分割空芯コイル31は、分割の態様として、図3Bに示す連続した領域による分割状態と、図3Cに示す結合による分割状態との2つの態様を有している。
図3Bに示す連続した領域による分割状態では、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1の領域61と、巻き終わりの端子38を有する第2の領域62と、第1の領域61の巻き終わり及び第2の領域62の巻き始めに連続する連続部63が設けられている。つまり、第1の領域61と、連続部63と、第2の領域62とは連続した1つのコイルで形成される。
また、図3Cに示す結合による分割状態では、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1のコイル64と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル65と、第1のコイル64の巻き終わり及び第2のコイル65の巻き始めとをより線とすると共にハンダ結合するより線及びハンダ結合部66が設けられている。つまり、第1のコイル64と、第2のコイル65とは別個の2つのコイルで形成され、第1のコイル64及び第2のコイル65はより線及びハンダ結合部66で結合される。
以下に示す具体的な分割空芯コイルの巻回手順の例では、図3Bに示す連続した領域による分割状態を示すが、これに限らず、図3Cに示す結合による分割状態にも適用することができる。
図4は、分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。図4は、分割空芯コイル31及び治具91の中心断面を示すものである。なお、治具91は、例えば、平面状の端部92と円筒状の軸部93とを有している。
図4に示すように、この例の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具91の端部92に接する巻き始めのコイル位置71から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置72まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置72に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置73を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置73から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置74まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置74に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置75を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置75から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置76まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置76に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置77を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置77から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置78まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置78に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置79を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置79から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置80まで順次巻回して第5層を形成する。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の第5層の巻き終わりのコイル位置80から連続部63を介して内周方向に戻って治具91の軸部93に接する巻き始めのコイル位置81から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置82まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置82に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置83を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置83から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置84まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置84に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置85を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置85から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置86まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置86に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置87を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置87から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置88まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置88に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置89を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置89から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置90まで順次巻回して第5層を形成する。このようにして、第2の領域62が形成される。
分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具91を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
図4は、各積層したコイルの中心部が外周方向に一直線上に揃うように巻回するソレノイド巻きの手順を示したが、これに限らず、以下に示すように、各積層したコイルの中心部が外周方向に一直線上に揃わないように巻回するようにしてもよい。
図5は、分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。
図5において、この変形した例の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具91の端部92に接する巻き始めのコイル位置71から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置72まで順次巻回して第1層を形成する。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置72に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置73を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置73から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置74まで点線101で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置74に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置75を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置75から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置76まで点線102で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、第1層と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置76に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置77を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置77から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置78まで点線103で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置78に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置79を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置79から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置80まで点線104で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の第5層の巻き終わりのコイル位置80から連続部63を介して内周方向に戻って治具91の軸部93に接する巻き始めのコイル位置81から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置82まで順次巻回して第1層を形成する。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置82に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置83を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置83から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置84まで点線105で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置84に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置85を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置85から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置86まで点線106で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、第1層と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置86に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置87を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置87から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置88まで点線107で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置88に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置89を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置89から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置90まで点線108で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。このようにして、第2の領域62が形成される。
図6は、他の分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。図6は、他の分割空芯コイル31及び治具131の中心断面を示すものである。なお、治具131は、例えば、平面状の端部132と円筒状の軸部133とを有している。
図6において、この例の他の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具131の端部132に接する巻き始めのコイル位置111に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置112から治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置113まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置113を第2層の巻き始めのコイル位置113とし、第2層の巻き始めのコイル位置113から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置114まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置114を第3層の巻き始めのコイル位置114とし、第3層の巻き始めのコイル位置114から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置115まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置115を第4層の巻き始めのコイル位置115とし、第4層の巻き始めのコイル位置115から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置116まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置116を第5層の巻き始めのコイル位置116とし、第5層の巻き始めのコイル位置116から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置117まで順次巻回して第5層を形成する。次に、第5層の巻き終わりのコイル位置117を第6層の巻き始めのコイル位置117とし、第6層の巻き始めのコイル位置117から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置118まで順次巻回して第6層を形成する。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置118を第7層の巻き始めのコイル位置118とし、第7層の巻き始めのコイル位置118から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置119まで順次巻回して第7層を形成する。次に、第7層の巻き終わりのコイル位置119を第8層の巻き始めのコイル位置119とし、第8層の巻き始めのコイル位置119から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置120まで順次巻回して第8層を形成する。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置120を第9層の巻き始めのコイル位置120とし、第9層の巻き始めのコイル位置120から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置121まで順次巻回して第9層を形成する。第9層の巻き終わりのコイル位置121に接する位置で一方の同軸方向に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122から連続部63を介して内周方向に戻って治具131の軸部133に接する巻き始めのコイル位置123に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置124から治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置125まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置125を第2層の巻き始めのコイル位置125とし、第2層の巻き始めのコイル位置125から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置126まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置126を第3層の巻き始めのコイル位置126とし、第3層の巻き始めのコイル位置126から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置127まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置127を第4層の巻き始めのコイル位置127とし、第4層の巻き始めのコイル位置127から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置128まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置128を第5層の巻き始めのコイル位置128とし、第5層の巻き始めのコイル位置128から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置129まで順次巻回して第5層を形成する。次に、第5層の巻き終わりのコイル位置129を第6層の巻き始めのコイル位置129とし、第6層の巻き始めのコイル位置129から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置130まで順次巻回して第6層を形成する。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置130を第7層の巻き始めのコイル位置130とし、第7層の巻き始めのコイル位置130から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置131まで順次巻回して第7層を形成する。次に、第7層の巻き終わりのコイル位置131を第8層の巻き始めのコイル位置131とし、第8層の巻き始めのコイル位置131から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置132まで順次巻回して第8層を形成する。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置132を第9層の巻き始めのコイル位置132とし、第9層の巻き始めのコイル位置132から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置133まで順次巻回して第9層を形成する。第9層の巻き終わりのコイル位置133に接する位置で一方の同軸方向に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。
このようにして、第2の領域62が形成される。
他の分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具131を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
図6は、各積層したコイルの中心部が治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向又は治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向に一直線上に揃うように巻回するバンク巻きの手順を示したが、これに限らず、以下に示すように、各積層したコイルの中心部が治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向又は治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向に一直線上に揃わないように巻回するようにしてもよい。
図7は、他の分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。
図7において、この変形した例の他の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具131の端部132に接する巻き始めのコイル位置111に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置112から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置113まで順次巻回して第1層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第1層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線141で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第1層の各コイル位置間にできる空間に第1層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置113を第2層の巻き始めのコイル位置113とし、第2層の巻き始めのコイル位置113から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置114まで順次巻回して第2層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第2層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線142で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置114を第3層の巻き始めのコイル位置114とし、第3層の巻き始めのコイル位置114から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置115まで順次巻回して第3層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第3層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線143で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置115を第4層の巻き始めのコイル位置115とし、第4層の巻き始めのコイル位置115から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置116まで順次巻回して第4層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線144で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層のコイル位置と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置116を第5層の巻き始めのコイル位置116とし、第5層の巻き始めのコイル位置116から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置117まで順次巻回して第5層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第5層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線145で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層の各コイル位置と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第5層の巻き終わりのコイル位置117を第6層の巻き始めのコイル位置117とし、第6層の巻き始めのコイル位置117から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置118まで順次巻回して第6層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第6層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線146で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第6層を形成する。これにより、第4層のコイル位置と第5層の各コイル位置間にできる空間に第6層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置118を第7層の巻き始めのコイル位置118とし、第7層の巻き始めのコイル位置118から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置119まで順次巻回して第7層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第7層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線147で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第7層を形成する。これにより、第5層の各コイル位置と第6層の各コイル位置間にできる空間に第7層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第7層の巻き終わりのコイル位置119を第8層の巻き始めのコイル位置119とし、第8層の巻き始めのコイル位置119から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置120まで順次巻回して第8層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第8層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線148で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第8層を形成する。これにより、第6層のコイル位置と第7層の各コイル位置間にできる空間に第8層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置120を第9層の巻き始めのコイル位置120とし、第9層の巻き始めのコイル位置120から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置121まで順次巻回して第9層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第9層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線149で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第9層を形成する。これにより、第7層の各コイル位置と第8層の各コイル位置間にできる空間に第9層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
第9層の巻き終わりのコイル位置121に接する位置で一方の同軸方向に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。このとき、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122よりも、点線150で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。これにより、第8層のコイル位置と第9層の各コイル位置間にできる空間に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を内周方向に落としこむ。
このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、変形した例の他の分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122から連続部63を介して内周方向に戻って治具131の軸部133に接する巻き始めのコイル位置123に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置124から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置125まで順次巻回して第1層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第1層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線151で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第1層の各コイル位置間にできる空間に第1層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置125を第2層の巻き始めのコイル位置125とし、第2層の巻き始めのコイル位置125から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置126まで順次巻回して第2層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第2層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線152で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置126を第3層の巻き始めのコイル位置126とし、第3層の巻き始めのコイル位置126から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置127まで順次巻回して第3層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第3層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線153で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置127を第4層の巻き始めのコイル位置127とし、第4層の巻き始めのコイル位置127から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置128まで順次巻回して第4層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線154で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層のコイル位置と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置128を第5層の巻き始めのコイル位置128とし、第5層の巻き始めのコイル位置128から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置129まで順次巻回して第5層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第5層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線155で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層の各コイル位置と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第5層の巻き終わりのコイル位置129を第6層の巻き始めのコイル位置129とし、第6層の巻き始めのコイル位置129から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置130まで順次巻回して第6層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第6層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線156で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第6層を形成する。これにより、第4層のコイル位置と第5層の各コイル位置間にできる空間に第6層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置130を第7層の巻き始めのコイル位置130とし、第7層の巻き始めのコイル位置130から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置131まで順次巻回して第7層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第7層である治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線157で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第7層を形成する。これにより、第5層の各コイル位置と第6層の各コイル位置間にできる空間に第7層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第7層の巻き終わりのコイル位置131を第8層の巻き始めのコイル位置131とし、第8層の巻き始めのコイル位置131から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置132まで順次巻回して第8層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第8層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線158で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第8層を形成する。これにより、第6層のコイル位置と第7層の各コイル位置間にできる空間に第8層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置132を第9層の巻き始めのコイル位置132とし、第9層の巻き始めのコイル位置132から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置133まで順次巻回して第9層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第9層である治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線159で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第9層を形成する。これにより、第7層の各コイル位置と第8層の各コイル位置間にできる空間に第9層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
第9層の巻き終わりのコイル位置133に接する位置で一方の同軸方向に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。このとき、第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134よりも、点線160で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。これにより、第8層のコイル位置と第9層の各コイル位置間にできる空間に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を内周方向に落としこむ。
このようにして、第2の領域62が形成される。
変形した例の他の分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具131を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
次に、パチンコ玉検出センサーの製造工程を説明する。
図8は、パチンコ玉検出センサーの製造工程を示すフローチャートである。
図8において、まず、ベース部材の筒部に基板の孔をはめ込んでベース部材の床部の上面を基板の下面と接触させる(ステップS1)。具体的には、図2に示したベース部材51の床部52の上面に検出部の基板41を配置する。
このとき、金属球が中又は上面を通過する貫通孔(検出孔3)となる孔54を形成するベース部材51の筒部53に、基板41の一方の端部であってベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に設けられている孔42をはめ込むようにする。
また、ベース部材51の筒部53に基板41の孔42をはめ込んだ後、又は基板41の孔42がなくベース部材51の床部52の上面に検出部の基板41を載置しただけの場合にも、ベース部材51の床部52の凹部56、56`に、基板41の凹部48、48を合わせるようにして、対応する位置に設けられるカバー部材11の凹部4、4`がはめ込まれるようにする。
ここで、ベース部材51の筒部53には、床部52の底面からカバー部材11の上面12までの貫通長を有し、カバー部材11の孔17に対応する位置に孔54が設けられているため、ベース部材51の筒部53は、基板41の他に後述する他の部材を上から順番にはめ込むための位置決めの機能を果たす。
次に、基板の孔がはめ込まれたベース部材の筒部に分割空芯コイルの穴をはめ込む(ステップS2)。具体的には、基板41の孔42がはめ込まれた上からベース部材51の筒部53に、まず、分割空芯コイル31の巻き終わりの端子38を有する第2のコイル33の孔35をはめ込み、次に、結合部37により第1のコイル32の巻き終わりと結合された巻き始めの端子36を有する第1のコイル32の孔34をはめ込む。
これにより、分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33は、基板41がはめ込まれた上からベース部材51の筒部53に対してその孔34、35によって位置決めされて、はめ込まれる。従って、分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33は、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54の同軸方向に添って、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54を覆うように形成されるようになる。
ベース部材の筒部に穴がはめ込まれた状態で分割空芯コイルの接続部と基板の接続部とをハンダ付けして、基板にコネクターを結合する(ステップS3)。具体的には、ベース部材51の筒部53に基板41の孔42、分割空芯コイル31の穴34、35がはめ込まれた状態で、基板41の回路パターン44の検出回路に接続するための接続部46,47に、分割空芯コイル31の端子36,38をハンダ付けにより電気的に接続する。このようにして、分割空芯コイル31の位置決めと基板41へのハンダ付けとを同一製造工程で行なうことができるようになった。
さらに、基板41のベース部材51の床部52の凹部58に対応する位置に設けられている切り欠き部43に、コネクター5をピン49を介してはめ込む。従って、検出回路の回路パターン44は、接続部46,47により電気的に接続される分割空芯コイル31に流れる検出電流の変化で金属球が貫通孔を通過したこと又は貫通孔の上面を通過したことを検出することができる。
そこで、基板とハンダ付けされた分割空芯コイルの穴がベース部材の筒部にはめ込まれた状態でベース部材の筒部にシールド部材の孔をはめ込む(ステップS4)。具体的には、基板41とハンダ付けされた分割空芯コイル31の穴34、35がベース部材21の筒部53にはめ込まれた状態で、ベース部材51の筒部53にシールド部材21の上面の端部に設けられている孔27をはめ込む。
このとき、シールド部材21に設けられている側面23,24,25,26,26`は、分割空芯コイル31の端部及び側部を覆うように配置される。さらに、シールド部材21の上面22の他方の端部は、基板41の回路パターン44を覆うように延出されて配置される。
そして、基板とハンダ付けされた分割空芯コイルの穴及びシールド部材の孔がベース部材の筒部にはめ込まれた状態でシールド部材の接続部と基板の接続部とをハンダ付けする(ステップS5)。
具体的には、基板41とハンダ付けされた分割空芯コイル31の穴34、35及びシールド部材21の孔27がベース部材51の筒部53にはめ込まれた状態で、基板41の回路パターン44のグランドパターンに接続するために設けられている接続部45にシールド部材21の接続部27をハンダ付けにより電気的に接続する。このようにして、シールド部材21の位置決めと基板41へのハンダ付けとを同一製造工程で行なうことができるようになった。
さらに、基板、分割空芯コイル及びシールド部材の孔がベース部材の筒部にはめ込まれた状態でベース部材の筒部にカバー部材の孔をはめ込む(ステップS6)。具体的には、
基板41の孔42、分割空芯コイル31の穴34、35及びシールド部材21の孔27がベース部材51の筒部53にはめ込まれた状態で、カバー部材11の孔17をベース部材51の筒部53にはめ込む。
このとき、カバー部材の両側面15,16に設けられている凹部4、4`が、ベース部材51の床部52に対応する位置に設けられている凹部56、56、及び基板41の凹部48、48に、はめ込まれるようにする。
また、カバー部材11の対向する両側面15,16の周囲に複数設けられている、カバー部材11の位置決め用の孔19、19`、20、20`に、ベース部材51の床部52の対応する位置に設けられている凸部55、57(図示しない55`、57`)がはめ込まれるようにする。
また、カバー部材11に設けられている開口部21に、コネクター5をはめ込む。このとき、カバー部材11の内部に設けられている下方開口部18には、ベース部材51の筒部53にはめ込まれた基板41、分割空芯コイル31及びシールド部材21が収納される。
なお、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、その構成を変更しうることができることはいうもでもない。
本発明によるパチンコ玉検出センサーの構成を示す外観斜視図である。 パチンコ玉検出センサーの分解斜視図である。 分割空芯コイルの分割の態様を示す図であり、図3Aは分割空芯コイルの断面図、図3Bは連続した領域による分割状態、図3Cは結合による分割状態である。 分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。 分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。 他の分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。 他の分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。 パチンコ玉検出センサーの製造工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1…パチンコ玉検出センサー、2…本体、3…検出孔、4、4`…凹部、5…コネクター、11…カバー部材、21…シールド部材、31…分割空芯コイル、41…基板、51…ベース部材、61…第1領域、62…第2領域、63…連続部、64…第1コイル、65…第2コイル、66…より線及びハンダ結合

Claims (3)

  1. ケースと、
    前記ケースに対向する位置に前記ケースの開口部を塞ぐように配置されるベース部材と、
    前記ケース内部に設けられた金属を検出する検出コイルと、
    前記検出コイルの電流変化を検出する検出回路が設けられた基板とを具備し、
    前記ベース部材は、金属球が通過する貫通孔を有した筒部が設けられ、
    前記基板に設けられた貫通孔、前記検出コイルの内部、前記ケースに設けられた貫通孔を前記ベース部材にて位置決めした
    ことを特徴とする金属球検出センサー。
  2. 前記検出コイルを覆うように配置されるシールド部材を備え、前記シールド部材と前記基板に設けられる前記検出回路が電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の金属球検出センサー。
  3. 金属球が通過する貫通孔を有するベース部材の筒部に、前記金属球が前記貫通孔を通過したこと又は前記貫通孔の上面を通過したことを検出するための検出回路が設けられる基板の孔をはめ込み、前記ベース部材上に前記基板を配置する工程と、
    前記ベース部材の前記筒部に、前記金属球が前記貫通孔を通過したこと又は前記貫通孔の上面を通過したことを検出する前記貫通孔の軸方向に複数分割して形成される分割空芯コイルの孔を、前記貫通孔の外周を覆うようにはめ込む工程と、
    前記ベース部材の前記筒部に前記分割空芯コイルの孔がはめ込まれた状態で前記分割空芯コイルの接続部と前記基板の接続部とをハンダ付けする工程と、
    前記基板と前記ハンダ付けされた前記分割空芯コイルの孔が前記ベース部材の筒部にはめ込まれた状態で、前記ベース部材の筒部にシールド部材をはめ込む工程と、
    前記シールド部材の孔が前記ベース部材の筒部にはめ込まれた状態で、前記シールド部材の接続部と前記基板の接続部とをハンダ付けする工程と、
    前記基板の孔、前記分割空芯コイルの孔、及び前記シールド部材の孔が前記ベース部材の前記筒部にはめ込まれた状態で、前記ベース部材の前記筒部にカバー部材の孔をはめ込む工程と
    からなることを特徴とする金属球検出センサーの製造方法。
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