JP2007220362A - 電気コネクタ,それを含む電気コネクタアセンブリおよびそれに含まれるロック解除阻止部材 - Google Patents

電気コネクタ,それを含む電気コネクタアセンブリおよびそれに含まれるロック解除阻止部材 Download PDF

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Abstract

【課題】電気コネクタにおいて、小型,安価で、不正操作防止が確実であること。
【解決手段】電気コネクタ30は、ベースコネクタ20にコネクタ連結方向Aに沿って連結されるハウジング31と、ハウジング31の外壁面31sに設けられた一対のリブ35と、一対のリブ35間を連結した板部36と、ベースコネクタ20への連結状態をロックするためのロック機構40と、外壁面31s、一対のリブ35および板部36によって区画され、コネクタ連結方向Aの反対方向Bに開放する空所38と、ロック解除阻止部材50とを備えている。ロック機構40は、板部36から延びるように片持ち状に設けられた板状の弾性アーム41および外壁面31sに向けて突出するロック爪を含んでいる。ロック解除阻止部材50は空所38に取り外し不能に装着され、ロック機構40のロックの解除を阻止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロック機能を有する電気コネクタ,それを含む電気コネクタアセンブリおよびそれに含まれるロック解除阻止部材に関する。
両コネクタの嵌合後に、両コネクタの外面のほぼ全体を覆うコネクタカバーを取り外し不能に装着する技術が提案されている(特許文献1参照)。このコネクタカバーには、一方のコネクタからのケーブルを挿通させるための開口部が形成されている。
実用新案登録第3106922号公報
特許文献1では、両コネクタの外面のほぼ全体を覆う大型のコネクタカバーを用いるので、材料コストの増大により製造コストが高くなる。また、コネクタの実質的な設置スペースが増大する。さらに、コネクタの大きさや形状の異なる多数の仕様毎に、その仕様に対応するコネクタカバーを設ける必要がある。したがって、多数の種類のコネクタカバーが必要となり、その結果、多数の仕様のコネクタを製造する場合に、全体としての製造コストが増大する。
また、コネクタカバーのケーブル挿通用の開口部に異物が挿入されて、コネクタカバーのみが破壊される場合がある。その場合、不正操作が可能となるおそれがある。
本発明の目的は、小型,安価で、不正操作防止が確実である電気コネクタ,それを含む電気コネクタアセンブリおよびそれに含まれるロック解除阻止部材を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、対となるコネクタにコネクタ連結方向に沿って連結される樹脂成形されたハウジングと、このハウジングのコネクタ連結方向に沿う外壁面に設けられ、コネクタ連結方向に沿って延びる一対のリブと、これら一対のリブ間を連結し、ハウジングの上記外壁面に平行な板部と、この板部からコネクタ連結方向に延びるように片持ち状に設けられた板状の弾性アームおよび弾性アームに設けられハウジングの上記外壁面に向けて突出するロック爪を含み、対となるコネクタへの連結状態をロックするためのロック機構と、ハウジングの上記外壁面、上記一対のリブおよび上記板部によって区画され、コネクタ連結方向の反対方向に開放する空所と、この空所に取り外し不能に装着され、ロック機構によるロックの解除を阻止したロック解除阻止部材とを備えることを特徴とする電気コネクタを提供する(請求項1)。
上記の空所は、ロック機構の弾性アームの裏面やロック爪を樹脂成形にて形成するためのコア型を型抜きするために必須の構成である。この空所が開放されていると、空所を通して、ロック爪や弾性アームが操作され、ロックが簡単に解除されてしまう。本発明では、その空所にロック解除阻止部材を取り外し不能に装着しているので、ロック解除を確実に阻止することができる。また、空所はロック機構に対応した大きさのものでよく、したがって、ロック解除阻止部材も従来のコネクタ全体を覆うコネクタカバーと比較して小型となる。したがって、材料コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、電気コネクタの実質的な設置スペースが増大することがない。
また、コネクタに装備されるコンタクトの極数の違いでハウジングの大きさ等が変わったとしても、空所の断面形状を等しくすることが可能である。したがって、ロック解除阻止部材を共通化することも可能であり、共通化した場合、製造コストを安くすることができる。
具体的には、上記ハウジングの大きさおよび形状の少なくとも一方が異なる複数の仕様の電気コネクタが設けられ、複数の仕様の間で空所の断面形状が互いに等しくされていること(請求項2)により、複数の仕様の間で共通のロック解除阻止部材が適用されている場合がある。
また、上記板部は、上記一対のリブからコネクタ連結方向の反対方向に突出しないようにされていてもよい(請求項3)。これにより、板部を押しても弾性アームが動かなくなり、ロック解除操作を不能とすることができる。
また、上記ロック解除阻止部材は、当該ロック解除阻止部材が空所からコネクタ連結方向の反対方向に抜かれることを防止するために空所内の係止部に係止した係止爪と、空所を通して係止爪が操作されることを阻止するために係止爪のコネクタ連結方向の反対方向への投影面を覆うカバーとを含むことが好ましい(請求項4)。これにより、ロック解除阻止部材の係止爪が空所内の係止部に係止することで、ロック解除阻止部材の空所からの抜脱を防止することができる。しかも、ロック解除阻止部材の抜脱方向に関して係止爪の投影面をロック解除阻止部材自身のカバーで覆っているので、空所の隙間を通した異物の挿入によって係止爪の係止が解除されることがなく、その結果、ロック解除阻止部材の空所からの抜脱を確実に防止することができる。
具体的には、上記ロック解除阻止部材は、本体と、本体に片持ち状に支持されてコネクタ連結方向に延びる弾性アームとを含み、この弾性アームに係止爪が設けられている場合がある(請求項5)。この場合、上記ロック解除阻止部材の弾性アームは本体の両側部に一対設けられ、これら一対の弾性アームの係止爪は外側方に突出するように形成されていてもよい(請求項6)。これにより、ロック解除阻止部材の一対の弾性アームの係止爪が外側方へ拡がるようにして、係止することになり、係止が確実である。
また、上記カバーは上記本体の両側部に設けられた一対の突部を含むこと(請求項7)により、空所への異物の挿入を確実に阻止することができる。
また、上記一対の突部は、空所に挿入されたロック解除阻止部材をコネクタ連結方向に位置決めするための位置決め部を含むことが好ましい(請求項8)。これにより、突部がカバーと位置決め部とを兼用するので、ロック解除阻止部材の構造を簡素化することができる。
また、上記ロック解除阻止部材の本体は、当該ロック解除阻止部材がコネクタ連結方向に沿って空所へ挿入されるときに、その挿入を案内する案内面を含むこと(請求項9)により、ロック解除阻止部材を空所内に容易に挿入することができる。
また、上記ロック解除阻止部材は、当該ロック解除阻止部材が空所へ装着されるときに、表裏逆に空所に挿入されることを防止するための非対称形状部を含むこと(請求項10)により、ロック解除阻止部材の空所への逆挿入を防止することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、回路基板に取り付けられた第1のコネクタと、上記電気コネクタからなる第2のコネクタとを備え、第2のコネクタは回路基板と直交するコネクタ連結方向に沿って第1のコネクタに装着されることを特徴とする電気コネクタアセンブリを提供する(請求項11)。
この場合、空所は、コネクタ連結方向には開口しているが、その空所の開口には、回路基板が近接して配置されている。この回路基板によって、コネクタ連結方向とは反対方向からの空所への異物の侵入を阻止することができるので、電気コネクタアセンブリの両コネクタの取り外しを不能とすることができる。
また、第1のコネクタは、ハウジングと、ハウジングの外壁面に設けられ第2のコネクタのロック爪に係止する係止部と、ハウジングの上記外壁面に設けられた一対のリブを含み、第1のコネクタの一対のリブは、第2のコネクタのロック機構の弾性アームの対応する側部と第2のコネクタの対応するリブとの間を覆うことが好ましい(請求項12)。これにより、第1のコネクタのリブは、弾性アームの側方に形成された隙間を覆うことができるため、コネクタ連結方向に垂直な向きからの空所への異物の侵入を阻止することができる。
さらに、上記の目的を達成するため、本発明は、上記電気コネクタに用いられるロック解除阻止部材であって、当該ロック解除阻止部材が電気コネクタの空所からコネクタ連結方向の反対方向に抜かれることを防止するために上記空所内の係止部に係止する係止爪と、上記空所を通して係止爪が操作されることを阻止するために係止爪のコネクタ連結方向の反対方向への投影面を覆うカバーとを含むことを特徴とするロック解除阻止部材を提供する(請求項13)。
この場合、本ロック解除阻止部材を請求項1から10の何れか1項の電気コネクタに適用して、各請求項と同様の効果を奏することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電気コネクタアセンブリにおいて、回路基板上の第1のコネクタとしてのベースコネクタに、第2のコネクタとしての電気コネクタを連結する前の状態を示した斜視図である。図2は、ベースコネクタに電気コネクタを連結した後の状態を示した斜視図である。図3は、ベースコネクタの係止突起と電気コネクタのロック機構との係止部分におけるコネクタ連結方向に沿った断面を説明するための概略図であり、図3(a)は、係止突起とロック機構とが係止される前の断面図を示し、図3(b)は、係止突起とロック機構とが係止されたときの断面図を示している。
まず、図1および図2を参照して、電気コネクタアセンブリ1は、7極のコンタクトを備えており、回路基板10の表面11上に突出する状態で、回路基板10に取り付けられたベースコネクタ20と、このベースコネクタ20に対して対をなし、7本のケーブル90の端部に装着された電気コネクタ30とを備えている。電気コネクタ30は、回路基板10と直交するコネクタ連結方向Aに沿って、ベースコネクタ20に装着される。
図1を参照して、ベースコネクタ20は、ナイロン樹脂などの絶縁性樹脂材料で成形されたハウジング21と、ハウジング21の一つの外壁面21s(前面)に設けられた係止突起24と、ハウジング21の外壁面21sに設けられた一対のリブ26とを有している。また、ベースコネクタ20は、対応する電気コネクタ30のコネクタ連結方向Aとは反対方向Bに向けて開口し、この電気コネクタ30の一部が挿入される挿入凹部23を有している。
挿入凹部23には、ハウジング21の底部を貫通し、ハウジング21から回路基板10の表面11または裏面側へ突出している7つのピン状のコンタクト22が整列配置されている。図示していないが、各コンタクト22は、回路基板10の表面11または裏面側に形成された導電部にはんだ付けされている。これにより、ベースコネクタ20は、回路基板10上の導電部にはんだ付けされる補強タブを用いて回路基板10に対して固定される。
リブ26は、コネクタ連結方向Aに沿って延びている。このリブ26に対応する挿入凹部23の内壁面には、コネクタ連結方向Aに沿って延びる溝28が形成されている。
図1および図3を参照して、係止突起24は、外壁面21sにおいて、一対のリブ26間に挟まれた部分上に形成されている。係止突起24は、傾斜状の案内面24aと係止部24bとを有している。
次に、図1を参照して、電気コネクタ30は、ポリアミド樹脂などの絶縁性樹脂材料で成形されたハウジング31を備えている。電気コネクタ30は、7本のケーブル90の端部に接続されたコンタクト(図示せず)を備えている。電気コネクタ30の上記コンタクトは、電気コネクタ30をベースコネクタ20に挿入したとき、ベースコネクタ20の各コンタクト22と嵌合する。
また、電気コネクタ30のハウジング31の、コネクタ連結方向Aに沿う一つの外壁面31s(前面)には、コネクタ連結方向Aに沿って延びる一対のリブ35が形成されている。電気コネクタ30がベースコネクタ20に挿入されるとき、各リブ35がベースコネクタ20の溝28に嵌合することにより、両コネクタ20,30間の不必要な傾斜やぐらつきが防止される。
さらに、電気コネクタ30には、一対のリブ35間を連結し、ハウジング31の外壁面31sに平行な板部36が備えられている。この板部36は、各リブ35からコネクタ連結方向Aの反対方向Bに突出しないように形成されている。電気コネクタ30には、電気コネクタ30のベースコネクタ20への連結状態をロックするためのロック機構40が備えられている。
図1および図3を参照して、ロック機構40は、この板部36からコネクタ連結方向Aに延びるように片持ち状に設けられた板状の弾性アーム41と、弾性アーム41に設けられハウジング31の外壁面31sに向けて突出するロック爪45とを含んでいる。ロック機構40の板部36は、一対のリブ35からコネクタ連結方向Aの反対方向Bに突出しないように形成されているので、板部36を押しても弾性アーム41が動かなくなり、ロック解除操作を不能とすることができる。
また、図3を参照して、ロック機構40のロック爪45は、傾斜状の案内面45aと係止部45bとを有している。
図3(a)に示されるように、案内面24aと案内面45aは、相等しい角度で互いに逆向きに傾斜している。案内面24aは、電気コネクタ30がベースコネクタ20に挿入されるとき、ロック爪45が係止突起24を乗り越えるようにロック爪45を案内する。電気コネクタ30がベースコネクタ20に連結されたとき、図3(b)に示されるように、係止突起24の係止部24bがロック爪45の係止部45bと係止することにより、ベースコネクタ20と電気コネクタ30との連結状態がロックされる。
図4は、ロック解除阻止部材50が挿入されていない状態の電気コネクタ30を、各ケーブル90が接続される側から見た概略図である。なお、図4では、電気コネクタ30に接続されている各ケーブル90および電気コネクタ30のコンタクトを図示していない。
図1および図4を参照して、電気コネクタ30のハウジング31には、コネクタ連結方向A(図4では、紙面と直交する方向に相当)に貫通する複数のコンタクト収容孔32が設けられている。
電気コネクタ30には、ハウジング31の外壁面31s、一対のリブ35および板部36によって区画され、コネクタ連結方向Aの反対方向Bに開放する空所38が形成されている。空所38は、ロック機構40の弾性アーム41の裏面やロック爪45を樹脂成形にて形成するためのコア型を型抜きするために必須の構成である。空所38には、ロック機構40によるロックの解除を阻止するため、ロック解除阻止部材50が取り外し不能に装着される。
ところで、図1および図2を参照して、弾性アーム41は、コネクタ連結方向Aに沿って延びる一対の側部46を有している。ロック機構40において、電気コネクタ30がベースコネクタ20に連結されたとき、弾性アーム41における側部46とリブ35との隙間は、一対のリブ26により覆われている。これにより、ベースコネクタ20のリブ26は、弾性アーム41の側方に形成された隙間を覆うことができるため、コネクタ連結方向Aに垂直な向きからの空所38への異物の侵入を阻止することができる。
また、空所38は、コネクタ連結方向Aには開口しているが、その空所38の開口には、回路基板10が近接して配置されている。この回路基板10によって、コネクタ連結方向Aとは反対方向Bからの空所38への異物の侵入を阻止することができる。
図5は、ロック解除阻止部材50を説明するための斜視図である。図6は、電気コネクタ30にロック解除阻止部材50を取り付けたときの断面を説明するための概略図であり、図6(a)は、図4のX−X線での断面図に相当する断面図を示し、図6(b)は、図4のY−Y線での断面図に相当する断面図を示している。
まず、図5を参照して、ロック解除阻止部材50は、たとえば、ハウジング31と同じ材料で、ポリアミド樹脂などの絶縁性樹脂材料で成形されている。これにより、空所38にロック解除阻止部材50が装着されても、ハウジング31とロック解除阻止部材50との外観上の見分けを付きにくくする。
次に、図5および図6を参照して、ロック解除阻止部材50は、本体50bと、本体50bに片持ち状に支持されてコネクタ連結方向Aに延びる弾性アーム50aとを含んでいる。
弾性アーム50aは、本体50bの両側部に一対設けられている。各弾性アーム50aには、それぞれの先端の外側方に突出するように係止爪51が形成されている。各係止爪51が、図6(a)に示すように、空所38内の対応する係止部34に係止することにより、ロック解除阻止部材50の空所38からの抜脱を防止することができる。また、外側方に突出する一対の係止爪51が一対の係止部34にそれぞれ係止するので、空所38からのロック解除阻止部材50の抜脱防止が確実である。
一方、図5および図6を参照して、本体50bには、カバー52と、案内部54と、柱部55とが設けられている。
カバー52は、図6(a)に示すように、空所38を通して係止爪51が操作されることを阻止するために、係止爪51の、コネクタ連結方向の反対方向Bへの投影面を覆っている。また、カバー52は、本体50bの両側部に設けられ、外側方へ突出する一対の突部53を含んでいる。一対の突部53によって、空所38の隙間を通した異物の挿入を確実に防止でき、これにより、係止爪51の係止解除を確実に防止できる。
なお、ロック解除阻止部材50を電気コネクタ30に装着したとき、カバー52は、その表面を電気コネクタ30の上面31uに比べ、凹形状になるような段差を生じるようにしてもよい。これにより、ロック解除阻止部材50が空所38内に装着されると、ロック解除阻止部材50のほぼ全体が空所38内に収まるので、ロック解除阻止部材50の取り外しがより困難となる。
次に、図6(a)を参照して、一対の突部53は、空所38内の対応する位置決め段部33に当接することにより、空所38に挿入されたロック解除阻止部材50をコネクタ連結方向Aに位置決めするための位置決め部53aを含んでいる。これにより、突部53がカバー52と位置決め部53aとを兼用するので、ロック解除阻止部材50の構造を簡素化することができる。
次に、図6(b)を参照して、案内部54は、案内面として、このロック解除阻止部材50がコネクタ連結方向Aに沿って空所38へ挿入されるときに、その挿入を案内する。この案内部54に加え、図6(a)にも示すように、外壁面31sに接する柱部55の表面や係止爪51の傾斜面も、案内面として、ロック解除阻止部材50の空所38内への挿入を案内するので、ロック解除阻止部材50を空所38内に容易に挿入することができる。
次に、図5を参照して、ロック解除阻止部材50のカバー52の各側部には、各突部53の同側に隣接して凹部59が形成されており、これら突部53と凹部59とで、非対称形状部が構成されている。非対称形状部は、ロック解除阻止部材50が空所38へ装着されるときに、表裏逆に挿入されることを防止する。
以上のように、外側方に突出する各係止爪51が空所38内の各係止部34にそれぞれ係止することで、ロック解除阻止部材50の空所38からの抜脱を防止することができる。しかも、ロック解除阻止部材50の抜脱方向に関して係止爪51の投影面をロック解除阻止部材50自身のカバー52で覆っているので、コネクタ連結方向Aからの空所38への異物の侵入を阻止することができる。また、空所38は、コネクタ連結方向Aには開口しているが、その空所38の開口には、回路基板10が近接して配置されている。この回路基板10によって、コネクタ連結方向Aとは反対方向Bからの空所38への異物の侵入を阻止することができる。さらに、ベースコネクタ20の一対のリブ26は、電気コネクタ30のロック機構40の弾性アーム41の対応する側部46と電気コネクタ30の対応するリブ35との間を覆っている。これにより、ベースコネクタ20のリブ26は、弾性アーム41の側部方向に形成された隙間を覆うことができるため、コネクタ連結方向Aに垂直な向きからの空所38への異物の侵入を阻止することができる。
このように、空所38への異物の侵入を阻止できるので、係止爪51の係止が解除されることがなく、その結果、空所38からのロック解除阻止部材50の取り外しを不能にすることができる。これにより、ロック解除阻止部材50は、コネクタの連結状態におけるロック解除を確実に阻止することができる。
また、空所38は、ロック機構40に対応した大きさのものでよく、したがって、ロック解除阻止部材50も従来のコネクタ全体を覆うコネクタカバーと比較して小型となる。したがって、材料コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、電気コネクタ30の実質的な設置スペースが増大することがない。
ところで、上記の実施の形態では、7極のコンタクトを備えた電気コネクタアセンブリ1を用いて説明したが、これに代えて、図7および図8に示される3極のコンタクトを備えた電気コネクタアセンブリ101にも適用できる。
例えば、図7および図8を参照して、電気コネクタアセンブリ101は、3極のコンタクトを備えており、回路基板10の表面11上に突出する状態で、回路基板10に取り付けられたベースコネクタ120と、このベースコネクタ120に対して対をなし、3本のケーブル90の端部に装着された電気コネクタ130とを備えている。電気コネクタ130は、回路基板10と直交するコネクタ連結方向Aに沿って、ベースコネクタ120に装着される。
このように、図1ないし図6で示された電気コネクタ30と、図7および図8の電気コネクタ130とを製造する場合に、すなわち、ハウジングの大きさおよび形状の少なくとも一方が異なる複数の仕様の電気コネクタを製造する場合に、複数の仕様の間で空所38の断面形状を互いに等しくすることが好ましい。これにより、複数の仕様の間で共通のロック解除阻止部材50を用いることができる。したがって、製造コストを安くすることができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタアセンブリにおいて、回路基板上の第1のコネクタとしてのベースコネクタに、第2のコネクタとしての電気コネクタを連結する前の状態を示した斜視図である。 ベースコネクタに電気コネクタを連結した後の状態を示した斜視図である。 ベースコネクタの係止突起と電気コネクタのロック機構との係止部分におけるコネクタ連結方向に沿った断面を説明するための概略図であり、図3(a)は、係止突起とロック機構とが係止される前の断面図を示し、図3(b)は、係止突起とロック機構とが係止されたときの断面図を示している。 ロック解除阻止部材が挿入されていない状態の電気コネクタを、各ケーブルが接続される側から見た概略図である。 ロック解除阻止部材を説明するための斜視図である。 電気コネクタにロック解除阻止部材を取り付けたときの断面を説明するための概略図であり、図6(a)は、図4のX−X線での断面図に相当する断面図を示し、図6(b)は、図4のY−Y線での断面図に相当する断面図を示している。 本発明の他の実施形態にかかる電気コネクタアセンブリにおいて、回路基板上の第1のコネクタとしてのベースコネクタに、第2のコネクタとしての電気コネクタを連結する前の状態を示した斜視図である。 図7のベースコネクタに電気コネクタを連結した後の状態を示した斜視図である。
符号の説明
1,101 電気コネクタアセンブリ
10 回路基板
20,120 ベースコネクタ(第1のコネクタ)
21 ハウジング
21s 外壁面
24b 係止部
26 リブ
30,130 電気コネクタ(第2のコネクタ)
31 ハウジング
31s 外壁面
34 係止部
35 リブ
36 板部
38 空所
40 ロック機構
41 弾性アーム
45 ロック爪
46 側部
50 ロック解除阻止部材
50a 弾性アーム
50b 本体
51 係止爪
52 カバー
53 突部(非対称形状部)
53a 位置決め部
54 案内部(案内面)
59 凹部(非対称形状部)

Claims (13)

  1. 対となるコネクタにコネクタ連結方向に沿って連結される樹脂成形されたハウジングと、
    このハウジングのコネクタ連結方向に沿う外壁面に設けられ、コネクタ連結方向に沿って延びる一対のリブと、
    これら一対のリブ間を連結し、ハウジングの上記外壁面に平行な板部と、
    この板部からコネクタ連結方向に延びるように片持ち状に設けられた板状の弾性アームおよび弾性アームに設けられハウジングの上記外壁面に向けて突出するロック爪を含み、対となるコネクタへの連結状態をロックするためのロック機構と、
    ハウジングの上記外壁面、上記一対のリブおよび上記板部によって区画され、コネクタ連結方向の反対方向に開放する空所と、
    この空所に取り外し不能に装着され、ロック機構によるロックの解除を阻止したロック解除阻止部材とを備えることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 請求項1において、上記ハウジングの大きさおよび形状の少なくとも一方が異なる複数の仕様の電気コネクタが設けられ、複数の仕様の間で空所の断面形状が互いに等しくされていることを特徴とする電気コネクタ。
  3. 請求項1または2において、上記板部は、上記一対のリブからコネクタ連結方向の反対方向に突出しないようにされていることを特徴とする電気コネクタ。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、上記ロック解除阻止部材は、当該ロック解除阻止部材が空所からコネクタ連結方向の反対方向に抜かれることを防止するために空所内の係止部に係止した係止爪と、空所を通して係止爪が操作されることを阻止するために係止爪のコネクタ連結方向の反対方向への投影面を覆うカバーとを含むことを特徴とする電気コネクタ。
  5. 請求項4において、上記ロック解除阻止部材は、本体と、本体に片持ち状に支持されてコネクタ連結方向に延びる弾性アームとを含み、この弾性アームに係止爪が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  6. 請求項5において、上記ロック解除阻止部材の弾性アームは本体の両側部に一対設けられ、これら一対の弾性アームの係止爪は外側方に突出するように形成されていることを特徴とする電気コネクタ。
  7. 請求項6において、上記カバーは上記本体の両側部に設けられた一対の突部を含むことを特徴とする電気コネクタ。
  8. 請求項7において、上記一対の突部は、空所に挿入されたロック解除阻止部材をコネクタ連結方向に位置決めするための位置決め部を含むことを特徴とする電気コネクタ。
  9. 請求項5から8の何れか1項において、上記ロック解除阻止部材の本体は、当該ロック解除阻止部材がコネクタ連結方向に沿って空所へ挿入されるときに、その挿入を案内する案内面を含むことを特徴とする電気コネクタ。
  10. 請求項1から9の何れか1項において、上記ロック解除阻止部材は、当該ロック解除阻止部材が空所へ装着されるときに、表裏逆に空所に挿入されることを防止するための非対称形状部を含むことを特徴とする電気コネクタ。
  11. 回路基板に取り付けられた第1のコネクタと、請求項1から10の何れか1項に記載の電気コネクタからなる第2のコネクタとを備え、第2のコネクタは回路基板と直交するコネクタ連結方向に沿って第1のコネクタに装着されることを特徴とする電気コネクタアセンブリ。
  12. 請求項11の電気コネクタアセンブリにおいて、第1のコネクタは、ハウジングと、ハウジングの外壁面に設けられ第2のコネクタのロック爪に係止する係止部と、ハウジングの上記外壁面に設けられた一対のリブを含み、
    第1のコネクタの一対のリブは、第2のコネクタのロック機構の弾性アームの対応する側部と第2のコネクタの対応するリブとの間を覆うことを特徴とする電気コネクタアセンブリ。
  13. 請求項1から10の何れか1項に記載の電気コネクタに用いられるロック解除阻止部材であって、当該ロック解除阻止部材が電気コネクタの空所からコネクタ連結方向の反対方向に抜かれることを防止するために上記空所内の係止部に係止する係止爪と、上記空所を通して係止爪が操作されることを阻止するために係止爪のコネクタ連結方向の反対方向への投影面を覆うカバーとを含むことを特徴とするロック解除阻止部材。
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