JP2007216709A - 鉄道車両用の誤開扉防止システム - Google Patents

鉄道車両用の誤開扉防止システム Download PDF

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Koji Tabeta
孝次 多部田
Keisuke Terayama
敬介 寺山
Daisuke Watanabe
大輔 渡辺
Masao Mogi
正夫 茂木
Kazuhiko Maeda
和彦 前田
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East Japan Transport Technology Co Ltd
Yawata Electric Industrial Co Ltd
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East Japan Railway Co
East Japan Transport Technology Co Ltd
Yawata Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】乗務員が誤って扉を開けてしまうことを防止する。
【解決手段】両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される誤開扉防止システムであって、鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を出力する出力手段と、制御信号に基づいて、前記反対側の扉の開動作を禁止する開動作禁止手段とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用の誤開扉防止システムに関する。
列車,電車,モノレール等の鉄道車両の分野では、地上装置から次の停車駅(次駅)における扉が開く方向(ホーム側)を指示する情報を受信する車上装置を搭載しているものがある。また、鉄道車両には、駅からの出発,到着,扉が開く側,乗り換え等の案内放送を自動的に放送する自動放送装置が搭載されたものもある。
但し、自動放送装置によって次駅で扉を開く側が放送されても、次駅での扉の開閉動作は乗務員による手動操作に委ねられていた。即ち、鉄道車両が次駅に到着すると、乗務員は、扉を開く側を確認した後、それに応じた扉の開閉操作を手動で行っていた。このような操作は、負担の一端となって扉を誤って開くおそれがあった。特に、ワンマン化された鉄道車両では、扉開閉操作は運転士が行わなければならず、車掌が搭乗している場合に比べて負担が大きかった。
本発明は、鉄道車両の乗務員が扉を誤って開けてしまうおそれを解消することが可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記した目的を達成するために以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される誤開扉防止システムであって、
鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、
前記扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を出力する出力手段と、
前記制御信号に基づいて、前記反対側の扉の開動作を禁止する開動作禁止手段と
を含むことを特徴とする。
即ち、本発明は、両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される誤開扉防止装置の動作を制御する装置であって、
鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、
前記扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を前記誤開扉防止装置へ向けて出力する出力手段と
を含むことを特徴とする鉄道車両の誤開扉防止装置の制御装置である。
本発明によれば、自動放送用の案内放送文章に含まれる扉が開く側の案内に応じた制御信号が出力され、この制御信号に基づいて開動作禁止手段(誤開扉防止装置)の動作が制御されることにより、この案内で示される側と反対側の扉の開動作が禁止される。従って、乗務員が誤って反対側の扉を開けてしまうことが防止される。これによって、乗務員、特にワンマンカーの運転士に対する負担が軽減される。
例えば、制御信号に基づいて、制御器(扉開許可/非許可信号生成手段)により案内で示される側に対する扉開許可信号が生成されて誤開扉防止装置に入力され、誤開扉防止装置は、案内で示される側の扉の開を許可し、反対側の扉の開を禁止する。このとき、反対側の扉に対する扉開非許可(禁止)信号が誤開扉防止装置に入力されるようにしても良い。
好ましくは、本発明における開動作禁止手段(誤開扉防止装置)は、前記鉄道車両の乗務員の手動操作により入力される前記反対側の扉の開信号が前記反対側の扉の開閉制御装置に伝達されるのを抑止するように構成可能である。
好ましくは、本発明は、前記反対側の扉を開けるための操作が乗務員によって行われたときに、警報を乗務員に対して報知する報知手段をさらに含むように構成可能である。このようにすれば、乗務員に対して誤操作を正すことを促すことができる。
好ましくは、本発明における前記取得手段は、鉄道車両の走行距離が駅間に設けられた所定地点に到達した場合に前記案内放送文章を取得し、
前記出力手段は、前記案内放送文章が取得される毎に、この案内放送文章中の前記扉が開く側の案内に応じた制御信号を出力する。
好ましくは、本発明は、停車駅間に位置している前記鉄道車両にて前記開動作禁止手段によって開動作が禁止されていない側の扉が開いた場合に、前記開動作禁止手段によって開動作が禁止されている側に対する開動作禁止を解除する解除手段をさらに含む。即ち、前記出力手段は、停車駅間に位置している前記鉄道車両にて前記制御信号に基づいて開動作が禁止されていない側の扉が開いた場合に、前記制御信号に基づいて開動作が禁止されている側に対する開動作禁止が解除されるように前記制御信号の出力制御を行うように構成可能である。
好ましくは、本発明は、前記開動作禁止手段による前記反対側の扉の開動作禁止状態を解除する解除手段をさらに含む。即ち、前記反対側の扉の開動作禁止状態が解除されるように、前記出力手段と前記誤開扉防止装置との間に設けられた前記制御信号の伝達経路を開放する開放手段をさらに含むように構成できる。このようにすれば、開動作が禁止されている側の扉を事情に応じて開けることが可能となる。
また、本発明は、両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される自動放送装置であって、
鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、
前記扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を出力する出力手段と
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両の乗務員が扉を誤って開けてしまうおそれを解消することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
図1は、本発明に係る誤開扉防止システムの全体系統図である。図1には、鉄道車両(
例えば列車)に搭載される、自動放送装置1と、速度発電機2と、制御器3と、扉条件ス
イッチ4A,4Bと、特殊停車駅ホーム番線スイッチ5と、発車合図スイッチ6A,6B(
6A,6Bを特定しない場合には、「発車合図スイッチ6」と表記)と、自動放送起動ス
イッチ7A,7B(7A,7Bを特定しない場合には、「自動放送起動スイッチ7」と表記)と、誤開扉防止装置20とが示されている。8は、自動放送音声及び制御線の車両間引
き通し線である。
図示しないが、列車は或る区間を往復して運行する。列車の両側面には、扉がそれぞれ設けられている。この実施形態では、一方の側を「X側」と称し、他方の側を「Y側」と称する。列車が下り方向に運行する場合には、X側は進行方向に向かって右側となり、Y側は左側となる。これに対し、列車が上り方向に運行する場合には、X側は進行方向に向かって左側となり、Y側は右側となる。
図1における扉条件スイッチ4Aは、X側の扉が開いたときにオンとなり、閉じたときにオフとなる。一方、扉条件スイッチ4Bは、Y側の扉が開かれたときにオンとなり、閉じたときにオフとなる。X及びY側の各扉の開閉動作は、乗務員室(運転室)に設けられた手動スイッチ(図示せず)の操作によって行われる。手動スイッチの操作は、例えば運転士によって行われる(ワンマンカーの場合)。
また、列車には、上り方向及び下り方向のそれぞれの運行において使用される2つの運転台が設けられている。この実施形態では、発車合図スイッチ6A及び自動放送起動スイッチ7Aは、下り方向で使用される運転台に設けられており、発車合図スイッチ6B及び自動放送スイッチ7Bは、上り方向で使用される運転台に設けられている。
自動放送装置1は、車内放送用の音声ディジタルデータを格納したメモリカード(例え
ばフラッシュメモリ:記憶手段)11と、音声再生ユニット12と、車輪径補正スイッチ
13と、音声増幅ユニット14と、インターフェースユニット15とを含んで構成されている。
インターフェースユニット15は、自動放送装置1に対する様々な入力信号を受信したり、制御信号を送信(出力)したりするための複数の信号線を収容している。具体的には、インターフェースユニット15は、信号線L1及びL2を介して扉条件スイッチ4A及び4Bとそれぞれ接続されている。これにより、インターフェースユニット15には、X側及びY側における各扉の開閉状態を示す信号が入力される。
また、インターフェースユニット15は、信号線L3を介して自動放送の起動スイッチ7Aと接続されており、信号線L4を介して起動スイッチ7Bと接続されている。起動スイッチ7は、自動放送装置1の自動放送の開始スイッチである。起動スイッチ7が押されると、起動信号がインターフェースユニット15に入力される。インターフェースユニット15には、起動スイッチ7A及び7Bの一方からの起動信号が入力されるように構成されている。これによって、自動放送装置1は、上り方向と下り方向とのいずれの自動放送の起動かを認識可能となっている。
また、インターフェースユニット15は、各発車合図スイッチ6A及び6Bと信号線L5を介して接続されている。発車合図スイッチ6は、例えば扉が開いている状態においてオンにされる(押圧される)。発車合図スイッチ6がオンにされると、発車合図信号がインターフェースユニット15に入力される。すると、自動放送装置1は、発車合図の音声(
ブザー音やメロディ等)を出力する。発車合図の音声は、引き通し線8を介して図示され
ない車両のスピーカに接続され、列車に扉を介して乗降する顧客に対して放送される。
また、インターフェースユニット15は、信号線L6を介して速度発電機2と接続され
ている。速度発電機2は、回転速度を示すパルスをインターフェースユニット15に入力する。自動放送装置1は、速度発電機2の回転速度や車輪径を用いて、列車の走行距離を割り出すことができる。
また、インターフェースユニット15は、制御線L7を介して制御器3に接続されている。制御器3には、制御線L7を介して、制御信号たる扉開許可信号や扉開非許可信号を生成するための信号が与えられる。また、インターフェースユニット15は、信号線L8を介して特殊番線スイッチ5に接続されている。
メモリカード11は、車内放送用の音声ディジタルデータを格納している。図2は、メモリカード11に格納される音声ディジタルデータの格納例を示す図である。メモリカード11には、列車の運行時に放送すべき、出発,到着,扉の開く側(ホーム側),次駅名,乗り換え線の案内放送文章の部品となる音声データ(部品音声データ)が所定のアドレスにて格納されている。
図2において、始発パターン(1)は、始発駅での停車中に放送すべき案内放送文章の音声データである。案内放送文章の内容は、例えば、「この電車は、XX行き、ワンマン電車です。XY,YY,XXの順に停車します。発車までしばらくお待ち下さい(XY,Y
Y,XXは駅名)」である。また、始発パターン(2)は、例えば、「XX行き、まもなく
発車いたします」のような案内放送文章の音声データである。
また、次駅パターンは、次の停車駅(途中駅,終点)へ到着する前に放送すべき、次駅名や扉の開く側,乗り換えを案内するための案内放送文章の音声データである。次駅パターン(1)は、乗り換え線のない場合の案内放送文章であり、例えば、「次は、XXです。降り口は○○側です」との内容を持つ。次駅パターン(2)は、乗り換え線を持つ停車駅に適用される案内放送文章のパターンであり、例えば、「次は、XYです。・・・線はお乗り換えです。降り口は○○側です」との内容を持つ。また、終点パターンは、終点に到着する前に放送すべき、駅名,ホーム側,乗り換えを案内するための案内放送文章の音声データである。
図2において、各パターンの次には、列車の各停車駅の駅名(A,B・・・)が格納されている。駅名は、上記した各パターン中の「XX」等の位置に挿入される。また、駅名の次には、ホーム側として、文章「右側」及び「左側」が格納されている。「右側」又は「左側」は、上記した次駅パターンや終点パターン中の「○○側」の位置に挿入される。
また、図2には示していないが、メモリカード11には、乗り換え線名も部品音声データの一つとして格納される。なお、メモリカード11には、列車の運行パターンに応じて、図2に示した様な音声データセットを複数個格納することができる。例えば、上り方向の運行と下り方向との運行で異なる音声データセットを用意することができる。
音声再生ユニット12は、CPU,メモリ等から構成されている。音声再生ユニット12中のメモリには、CPUが実行すべきプログラムや、プログラムの実行の際に使用されるデータが格納されている。また、メモリは、CPUの作業領域として使用される。
音声再生ユニット12は、CPUがプログラムを実行することによって、次のような機能を実現する。即ち、音声再生ユニット12は、プログラムに従って、適宜のタイミングで、メモリカード11から必要な音声データを読み出し、これらの編集を行って、案内放送文章を作成する。
即ち、音声再生ユニット12は、適宜のタイミングで、基本文章(始発パターン,次駅
パターン,終点パターンの一つ)と、基本文章に挿入すべき駅名,ホーム側,乗り換え線
名をメモリカード11から読み出し、編集作業を行って案内放送文章の音声ディジタルデータを作成する。音声再生ユニット12は、編集によって取得された音声ディジタルデータに基づく音声ディジタル信号を音声増幅ユニット14へ出力する。
適宜のタイミングとして、音声再生ユニット12は、始発駅の停車中において、起動スイッチ7が押されたことを契機として、始発パターン(1)や始発パターン(2)に係る案内放送文章を編集する。音声再生ユニット12は、オンにされた起動スイッチ7が7Aであるか7Bであるかを判定することによって、列車が上り方向か下り方向かを認識することができ、この認識に応じて、X側及びY側が右側と左側とのいずれであるかを認識することができる。
また、音声再生ユニット12は、列車の始発駅から所定地点に到達したことを契機として、次駅パターンや終点パターンに係る案内放送文章を編集する。ここに、音声再生ユニット12は、速度発電機2からの回転速度(パルス)や、車輪径のデータ(メモリ上に予め
格納されている)を用いて、列車の始発からの走行距離を算出する。この走行距離が所定
地点(地点情報:メモリ上に予め格納されている)に到達したか否かを判定するように構成されている。
なお、走行距離の算出に使用される速度発電機2からの回転速度は、扉条件スイッチ4A及び4Bの双方がオフ(X及びY側の双方の扉が閉じている)の場合に得られるものが使用される。
また、車輪径補正スイッチ13は、長年の車両走行により車輪径が摩耗して小さくなった場合に、速度発電機2のパルス積算により算出される走行距離を補正するためのスイッチで、例えば10mmピッチで補正設定が可能となっている。
音声増幅ユニット14は、音声再生ユニット12から入力される音声ディジタル信号を音声アナログ信号に変換するD/A変換器や、音声アナログ信号を増幅する増幅器等からなる。増幅された音声アナログ信号は、引き通し線8に接続され、引き通し線8に接続された増幅器を介して、車内外の適宜のスピーカに接続される。これによって、音声アナログ信号に応じた音声がスピーカから出力(放送)される。
ところで、音声再生ユニット12は、上記した機能や構成に加えて、次駅パターンや終点パターンに係る案内放送文章に含まれる扉が開く方向の案内(「右側」又は「左側」)に基づいて、次駅にて反対側の扉が誤って開けられてしまうのを抑止する(案内に応じた側
の扉の開を許可し、反対側の扉の開を禁止(非許可)とする)ための制御信号を出力するた
めの処理を行う。
図3は、音声再生ユニット12のメモリ上に格納されている制御用テーブルの一部を例として示す図であり、図4は、図3に示した制御用テーブルを用いた制御信号出力処理の例を示すフローチャートである。
図3に示すように、制御用テーブルは、所定地点毎に、所定地点において案内文章の編集のためにメモリカード11から読み出すべき部品音声データのアドレスを格納している。但し、図3では、乗り換え線名のアドレスは図示を省略している。所定地点として、駅間において、次駅の案内放送を到着前にするにふさわしい地点が選ばれる。
音声再生ユニット12は、列車が始発駅を出発すると、上記した手法を用いて列車の始発駅からの累積的な走行距離を随時算出し、制御用テーブルに格納されている所定地点と
比較して、列車が所定地点に到達したか否かを判定する。この判定結果において、列車が所定地点に到達したことを検知すると、図4に示す制御信号出力処理を開始する。
図4において、音声再生ユニット12(のCPU)は、処理を開始すると、最初に、次駅に応じた案内放送文章を編集する(S01)。即ち、音声再生ユニット12は、制御テーブルの格納内容に従って、所定地点に応じたメモリカード11のアドレスにアクセスし、必要な部品音声データを読み出して案内放送文章を編集する。
音声再生ユニット12は、案内放送文章の編集が終了すると、これに基づく音声ディジタル信号を音声増幅ユニット14に出力する(S02)。
次に、音声再生ユニット12は、ステップS01にて作成(取得)した案内放送文章中に含まれるホーム側(扉開方向)がX側かY側かを判定する(S03)。この判定は、例えば、列車の走行方向(上り方向又は下り方向)の認識結果(始発駅にて認識済み)と、扉開方向の部品音声データのアドレスとに基づいて行われる。
例えば、音声再生ユニット12が、走行方向が下り方向との認識下で、アドレス“7000”(即ち「右側」)から部品音声データを読み出した場合には、扉開方向はX側であると判定する。これに対し、アドレス“7100”(即ち「左側」)から部品音声データを読み出した場合には、扉開方向はY側であると判定する。
扉開方向がX側であると判定された場合(S03;X側)には、音声再生ユニット12は、X側を「扉開許可」とし、Y側を「扉開非許可」とするための制御信号を、インターフェースユニット15へ出力する(S04)。これに対し、扉開方向がY側であると判定された場合(S03;Y側)には、音声再生ユニット12は、Y側を「扉開許可」とし、X側を「扉非許可」とするための制御信号を、インターフェースユニット15(図1)へ出力する(S05)。
このように、音声再生ユニット12(CPU)は、本発明に係る取得手段,出力手段として機能する。このように、自動放送装置1は、自動放送の案内内容(案内放送文章)に応じた側と反対側の扉開を禁止するための制御信号を出力する誤開扉防止装置の制御装置としての機能を備えている。このような制御装置としての機能は、自動放送装置1から独立した装置(音声再生ユニット12から扉のアドレス情報を得て、これに応じた制御信号を生
成する装置)上に実装することも可能である。
インターフェースユニット15に入力された制御信号は、制御線L7を介して制御器3に入力される。図1に示すように、制御器3は、入力側が制御線L7を介して接続されたX側及びY側にそれぞれ対応するフォトカプラPC1及びPC2を含んでいる。フォトカプラPC1の出力側には、信号線L11X及びL12Xが接続されており、フォトカプラPC2の出力側には、信号線L11Y及びL12Yが接続されている。
X側が「扉開許可」とされ、Y側が「扉開非許可」とされる場合、インターフェースユニット15からの制御信号に従って、フォトカプラPC1のみがオンとなり、信号線L11X−L12X間が短絡され、これらの信号線上を流れるオン信号は、扉開許可信号(“
1”)として誤開扉防止装置20に入力される。一方、フォトカプラPC2はオンになら
ない(オフのままである)ので、信号線L11Y−L12Y間は短絡されない(開放された
まま)である。この場合、扉開非許可信号(“0”)が誤開扉防止装置20に入力されるこ
とになる。
これに対し、Y側が「扉開許可」とされ、X側が「扉開非許可」とされる場合、制御信
号に従ってフォトカプラPC2のみがオンとなり、信号線L11Y−L12Y間が短絡され、これらの信号線上を流れるオン信号は、扉開許可信号(“1”)として誤開扉防止装置20に入力される。一方、フォトカプラPC1はオンにならないので、信号線L11Y−L12Y間は短絡されない(開放されたまま)である。この場合、扉開非許可信号(“0”)が誤開扉防止装置20に入力されることになる。このように、制御器3は、自動放送装置1から出力される制御信号に基づいて扉開許可/非許可信号を生成する生成手段として機能する。
なお、フォトカプラPC1及びPC2(X側及びY側)の状態は、初期状態では共にオフ(“0”)であるが、列車が最初の所定地点に到達し、制御信号が一旦制御器3に入力されると、原則として、終点に到着するまで、いずれか一方がオンとなり、他方がオフとなる状態を維持する(双方がオン又はオフになることはない)。
図5は、誤開扉防止装置20の構成例を示す図である。図5に示す例では、誤開扉防止装置20は、X側とY側との2系統に対する回路構成(制御回路21,22)を持つ。X側の制御回路21を例として説明すると、制御回路21は、制御器からの扉開許可信号(“
1”)又は扉開非許可信号(“0”)が入力端に接続されるNOT演算回路23と、一方の
入力端にNOT演算回路23の出力が入力され、他方の入力端に扉開/閉信号(“1”/
“0”)が入力されるAND演算回路24と、AND演算回路24の出力端に接続された
警報ブザー25と、AND演算回路24の出力(1/0)に応じて開閉するスイッチ26と、扉開許可/非許可信号に応じて点灯/消灯する許可表示灯27Aとを備えている。
スイッチ26は、X側の扉を開閉するための扉開信号(“1”)及び扉閉信号(“0”)を伝達するための制御線29A上に配置されている。図5において、制御線29Aの紙面における右側は、乗務員(運転士)によって操作されるX側扉用の開閉スイッチ(図示せず)に接続されており、左側は、X側扉の開閉動作を制御する扉制御装置(扉の開閉制御装置:
図示せず)に接続されている。
スイッチ26は、AND演算回路24のオン信号を受け取っていない場合には閉状態となり、オン信号を受け取っている場合に開状態となる。スイッチ26が閉じた状態で、X扉用の開閉スイッチがオンにされると、扉開信号(“1”)が制御線29Aを通って扉制御装置に伝達され、扉制御装置がX側扉を開く。これに対し、X扉用の開閉スイッチがオフにされると、扉開信号“0”が制御線29Aを通って扉制御装置に伝達され、扉制御装置がX側扉を閉じる。このように、X側扉は、扉開信号“1”が与えられている間、開かれるようになっている。Y側の制御回路22においても、同様の構成となっている。
上述した制御器3の構成(図1)によって、例えば、制御回路21に扉開許可信号(“1
”)が入力されるとき、制御回路22には扉開非許可信号(“0”)が入力される。逆に、
制御回路22に扉開許可信号(“1”)が入力されるとき、制御回路21には扉開非許可信号(“0”)が入力される。
各制御器21及び22の表示灯27A及び27Bは、扉開許可信号の入力時に点灯し、扉開非許可信号の入力時に消灯する。従って、例えば、制御回路21に扉開許可信号が入力されている間、表示灯27Aが点灯し、表示灯27Bは消灯する。
表示灯27A及び27Bは、例えば運転台に設けられており、乗務員(運転士)は、表示灯27A及び27Bの状態を視認することで、次駅での停車時にホーム側を確認することができる。なお、表示灯の代わりに表示器が適用されても良い。このように、表示灯27A及び27Bは、次の停車駅にて開けるべき扉の側を表示する表示手段として機能する。但し、表示灯27A及び27Bは、付加的なものであり、なくても良い。
NOT演算回路23は、扉開許可信号(“1”)が入力されている間、その反転出力(“
0”)をAND演算回路24に入力し、扉開非許可信号(“0”)が入力されている間、そ
の反転出力(“1”)をAND演算回路24に入力する。一方、AND演算回路24には、扉開/閉信号(“1”/“0”)が入力される。
従って、AND演算回路24は、扉開非許可信号の反転出力(“1”)と、扉開信号(“
1”)とが入力されたときのみ、オン信号(“1”)を出力する(ゲートが開く)。AND演
算回路24のゲートが開くことは、扉の開が非許可であるにもかかわらず、扉の開操作(
開閉スイッチオン)が行われてしまったことを意味する。従って、スイッチ26がオンの
状態であると、扉開信号が扉制御装置に伝達され、扉が誤って開いてしまう。
このような扉の誤開を防止するため、AND演算回路24のゲートが開くと、スイッチ26が閉状態から開状態に切り替えられ、扉開信号の伝達がスイッチ26で遮断される。これによって、ホーム側と反対側の扉が誤って開くことが抑止される。このように、誤開扉防止装置20(制御回路21,22)は、本発明に係る開動作禁止手段として機能する。また、AND演算回路24のゲートが開くと、警報ブザー25が鳴動し、乗務員(運転士)に、扉開閉スイッチの誤操作を知らせる。警報ブザー25は、本発明に係る報知手段として機能する。
一方、制御回路21(22)に扉開許可信号が与えられている状態では、扉開/閉信号の状態にかかわらずAND演算回路24のゲートは開かれず、スイッチ26の閉状態が維持される。従って、乗務員(運転士)は、表示灯27A(27B)の表示に従って、対応する扉開閉スイッチを操作し、所望の扉を開けることができる。
なお、警報ブザー25の代わりに又はこれに加えて警報を表示する表示器が備えられていても良い。また、扉開信号の伝達が確実に遮断されるように、制御線29Aや29B上(スイッチ26と、AND演算回路24の入力端への分岐位置との間)に、遅延回路が挿入されるようにしても良い。
また、制御回路21及び22にそれぞれ入力される扉開許可/非許可信号は、NOT演算回路31及び32にそれぞれ入力されるように構成されている。NOT演算回路31及び32の出力は、これらの後段に設けられたAND演算回路33に入力される。AND演算回路33の出力は、各制御回路21及び22のスイッチ26を開くための信号(AND
演算回路24のオン信号)をスイッチ26に伝達するための制御線上に設けられたスイッ
チ34の開閉動作を制御する。
スイッチ34は、AND演算回路33のゲートが閉じている(オフ(“0”))のときには、閉状態となり、AND演算回路24のオン出力(“1”)をスイッチ26に伝達することができる。これに対し、AND演算回路33のゲートが開く(出力がオン(“1”)になる)と、スイッチ34は開状態となり、AND演算回路24のオン/オフに拘わらず、スイッチ26が閉じた状態にする。
従って、制御回路21及び22の双方に扉開非許可信号(“0”)が入力される状況下では、制御回路21及び22の各AND演算回路24がゲートを開いても、スイッチ26は開かれず、扉開信号が扉制御装置に伝達されることになる。
なお、図1に示した制御器3は、自動放送装置1の一部に含まれていても良く、誤開扉防止装置20の一部に含まれていても良い。また、図1に示す構成では、制御回路21及び22の双方に扉開非許可信号が入力されている場合に、X側とY側との少なくとも一方
の扉開信号が入力されると、対応する警報ブザー25が鳴動する構成となっている。このような構成に代えて、スイッチ34をAND演算回路24の直後に配置し、制御回路21及び22の双方に扉開非許可信号が入力されている状況下では警報ブザー25が鳴動しない構成としても良い。また、図5に示したスイッチ26やスイッチ34として、リレーや半導体スイッチを適用することができる。
図6は、ワンマンの列車が例えばA駅からD駅(下り方向)に向かって運行される場合の、地点情報に基づく放送内容と、誤開扉防止装置20に入力される扉開許可/非許可信号,扉開/閉信号との関係を示すタイムチャートである。
列車が始発駅(A駅)に停車しており、扉条件スイッチ4A及び4Bの一方がオン(扉開)の状態で、例えば、運転士が起動スイッチ7Aを押すと、起動信号a(図6中の“a”)が信号線L3及びインターフェースユニット15を経由して音声再生ユニット12に入力される。
すると、音声再生ユニット12は、列車の進行方向を認識して、列車運行を設定するとともに、メモリカード11から始発パターン(1)に係る案内放送文章を編集し、音声増幅ユニット14に入力する。音声増幅ユニット14は、案内放送文章の音声アナログ信号を引き通し線8に出力し、図示されない車両の音声増幅器を介して、客室のスピーカから始発駅停車中の放送が出力される(図6中の“c”参照)。
その後、列車が発車時刻付近となり、扉が「開」の状態で起動スイッチ7Aが押されると、起動信号b(図6中の“b”)に対応して、音声再生ユニット12が始発パターン(2)に係る案内放送文章を編集し、これに対応する放送音声が客室のスピーカから出力される(図6中の“d”参照)。
発車時刻となり、扉が閉められて列車がA駅を出発し、列車の走行距離が100mの地点(所定地点)に到達すると、音声再生ユニット12が制御信号出力処理(図4)を実行する。これによって、自動的に自動放送装置1からB駅の到着前案内に係る案内放送(到着前
放送e:図6中の“e”参照)が開始される。
一方、制御信号出力処理によって、B駅の到着前放送eに含まれる扉開方向の案内(「
左側」)に応じて、フォトカプラPC2(図1)がオンとなり、フォトカプラPC1(図1)
がオフ状態を維持する。これによって、Y側(制御回路22:図5)に扉開許可信号が与えられ、X側(制御回路21:図5)に扉開非許可信号が与えられる。
これによって、運転士は、次の停車駅であるB駅において、例えば表示灯27Bの表示に従い、Y側(左側)の扉を開けることができる。もし、運転士が誤ってX側の扉開を操作しても、誤開扉防止装置20(制御回路21)の作動によって、X側の扉は開かれない。また、警報ブザー25の鳴動により誤操作が報知される。この警報に従って、運転士は正常な扉操作を行うことができる。
B駅からの出発時刻となり、Y側の扉を閉じて列車がさらにC駅に向かって運行し、列車の走行距離が次の所定地点(例えば1950mの地点)に到達すると、音声再生ユニット12によって、次の停車駅であるC駅に対する到着前放送fの案内放送が開始される。
このとき、到着前放送fに含まれる扉開方向を示す案内文章(「右側」)に基づき、フォトカプラPC1がオンに切り替わり、フォトカプラPC2がオフに切り替わる。従って、X側に扉開許可信号が与えられ、Y側に扉開非許可信号が与えられる状態となる。これによって、表示灯27Aが点灯して表示灯27Bが消灯するので、運転士は扉開方向が変わ
ったことを知ることができる。
運転士は、C駅に列車が到着すると、表示灯27Aに従って、X側(右側)の扉を開けることができる。もし、誤ってY側の扉開を操作しても、誤開扉防止装置20の制御回路21の作動によって、Y側の扉が開くことが抑止される。また、ブザー25からの警報によって、運転士は、誤操作であることを知ることができる。その後、C駅からD駅までの間においても、これまでと同様の動作が行われる。
なお、始発駅において、始発パターンに係る案内放送文章に応じて、始発駅のホーム側の扉が開くように、音声再生ユニット12が制御信号を出力するようにしても良い。
本実施形態によれば、自動放送装置1の案内放送内容(扉開方向の案内)に従って、制御器3及び誤開扉防止装置20が乗務員(運転士)による手動の扉開操作を規制する。これによって、乗務員が車両を停車する際において扉開方向を確認する作業から解放されることにより、運転士の心理的負担が軽減され、より安全運転に集中することが期待できる。
また、乗務員(運転士)が操作を誤っても、扉が誤って開くことが抑止される。これによって、乗務員(運転士)の負担が軽減される。特に、ワンマンカーでは、運転士に対して、扉を誤って開けてしまったことによる心理的な圧迫感が生じる状況がなくなることによって、運転士が運転に集中することが可能となる。
なお、図1に示した特殊番線スイッチ5は、次のような状況において使用される。列車が終点駅に到着したときに折り返し運行を行わず、回送電車となることがある。この場合、列車は、折り返し運行時に停車する番線(通常ホーム)と異なるホーム(特殊番線)に到着することがあり、このとき、異なるホームのホーム側(扉を開くべき側)が通常ホームと反対になることがある。
例えば、運転士は、終点駅から1つ前の駅を列車が出発した後に、特殊番線スイッチ5をオンにする。すると、特殊番線信号が音声再生ユニット12に与えられる。音声再生ユニット12は、通常ホームに到着する場合と逆側の扉が開くように(通常ホームに応じた
扉の開が禁止されるように)、制御器3への制御信号を出力する。これによって、通常と
反対側のホームに列車が到着する場合でも、扉が誤って開かれることが抑止される。
上記した特殊番線スイッチ5に係る機能は、以下のように実現できる。例えば、音声再生ユニット12は、特殊番線信号が与えられたときに参照する制御テーブルを持ち、この制御テーブルに従って次駅(例えば終点駅)の案内放送信号を編集・作成する。このとき、制御テーブルには、通常時と反対側の扉開方向案内のアドレスが設定されている。その結果、通常時とは逆側の扉の開を許可し、その反対側の扉の開を禁止する制御信号が生成される。
また、上述した自動放送装置1の音声再生ユニット12は、次のような構成を持つ。音声再生ユニット12は、扉条件スイッチ4A及び4Bの少なくとも一方がオンとなった(
扉が開かれた)とき、列車が駅にて停車しているか否かを判定する。この判定は、例えば
、音声再生ユニット12のメモリ上に、各停車駅に対する始発駅からの距離データを予め格納し、現在の走行距離が距離データのいずれかに合致するか否かを判定することによって行うことができる。各停車駅に対する距離データは、誤差等を考慮した所定の範囲を有していても良い。
列車が駅に停車している(駅に位置している)と判定される場合には、音声再生ユニット12は、なにも行わない(上述した通常の動作を継続する)。これに対し、列車が駅にて停
車していない(駅間に位置している)と判定される場合には、音声再生ユニット12は、インターフェースユニット15(制御器3)に対する制御信号の出力を停止する。即ち、音声再生ユニット12は、制御信号に基づいて開動作が禁止されている側に対する開動作禁止が解除されるように前記制御信号の出力制御を行う。
すると、制御器3のフォトカプラPC1及びPC2の双方がオフとなり、誤開扉防止装置20の制御回路21及び22の双方に扉開非許可信号が入力される。これによって、扉の開が禁止されていた側の扉も開くことが可能となり(禁止が解除されるため)、且つ両側の扉を同時に開くことも可能となる。
このような構成によれば、列車が駅間を走行中に、何らかの要因で扉を開けてしまった場合、制御回路21及び22の双方に扉開非許可信号が入力され、乗務員が両側の扉を手動の開閉スイッチ操作で自由に開閉することができる。言い換えれば、扉開非許可信号によって扉の開動作が禁止されていた側に対する開動作禁止が解除され、当該側の扉を必要に応じて開けることが可能となる。上記構成において、音声再生ユニット12は、駅間で扉が開かれたときに、開動作が禁止されている側の禁止状態を解除する解除手段として機能する。
想定外の扉扱いが必要な場合(誤開扉防止装置20で開扉が禁止されている側の扉を開
ける必要がある場合)や、自動放送装置1が正しく動作しない場合は、扉の開動作の禁止
状態を解除する解除手段を設ける。例えば、図示されない機能停止スイッチを用意し、この機能停止スイッチの操作により、誤開扉防止支援装置3の機能を解除するように構成するのが好ましい。機能停止スイッチは、例えば、制御線L7上に設けられ、機能停止スイッチが投入されると、自動放送装置1からの制御信号が制御器3に入力されない状態とする(自動放送装置1と制御器3との間の制御信号の伝達経路を開放する)ように構成される。あるいは、機能停止信号が乗務員による所定のスイッチ操作によってインターフェースユニット15を介して音声再生ユニット12に入力され、音声再生ユニット12が制御信号の出力を停止するように構成しても良い。
また、通常、列車の車内放送は、乗務員の例えばマイク放送を自動放送装置による自動放送に優先するように構築される。上記した構成によれば、マイク放送によって次駅の扉放送が割愛された場合でも、自動放送装置1より制御器3に制御信号が伝達されるので、誤開扉防止装置20による扉制御が行われる。
図1は、本発明に係る誤開扉防止システムの構成例を示す図である。 図2は、図1に示したメモリカードに格納されるデータの構造例を示す図である。 図3は、音声再生ユニットのメモリ上に格納されている制御用テーブルの一部を例として示す図である。 図4は、図3に示した制御用テーブルを用いた制御信号出力処理の例を示すフローチャートである。 図5は、図1に示した誤開扉防止装置の構成例を示す図である。 図6は、ワンマンの列車が例えばA駅からD駅(下り方向)に向かって運行される場合の、地点情報に基づく放送内容と、誤開扉防止装置に入力される扉開許可/非許可信号,扉開/閉信号との関係を示すタイムチャートである。
符号の説明
1・・・自動放送装置
2・・・速度発電機
3・・・制御器
4A,4B・・・扉条件スイッチ
6A,6B・・・発車合図スイッチ
7A,7B・・・自動放送起動スイッチ
11・・・メモリカード
12・・・音声再生ユニット
14・・・音声増幅ユニット
15・・・インターフェースユニット
20・・・誤開扉防止装置
21,22・・・制御回路
23,31,32・・・NOT演算回路
24,33・・・AND演算回路
25・・・警報ブザー
26,34・・・スイッチ
27A,27B・・・表示灯
29A,29B・・・制御線
PC1,PC2・・・フォトカプラ

Claims (7)

  1. 両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される誤開扉防止システムであって、
    鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、
    前記扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を出力する出力手段と、
    前記制御信号に基づいて、前記反対側の扉の開動作を禁止する開動作禁止手段と
    を含むことを特徴とする鉄道車両の誤開扉防止システム。
  2. 前記開動作禁止手段は、前記鉄道車両の乗務員の手動操作により入力される前記反対側の扉の開信号が前記反対側の扉の開閉制御装置に伝達されるのを抑止する
    請求項1記載の鉄道車両の誤開扉防止システム。
  3. 前記反対側の扉を開けるための操作が乗務員によって行われたときに、警報を乗務員に対して報知する報知手段をさらに含む
    請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両の誤開扉防止システム。
  4. 前記取得手段は、鉄道車両の走行距離が駅間に設けられた所定地点に到達した場合に前記案内放送文章を取得し、
    前記出力手段は、前記案内放送文章が取得される毎に、この案内放送文章中の前記扉が開く側の案内に応じた制御信号を出力する
    請求項1又は2記載の鉄道車両の誤開扉防止システム。
  5. 停車駅間に位置している前記鉄道車両にて前記開動作禁止手段によって開動作が禁止されていない側の扉が開いた場合に、前記開動作禁止手段によって開動作が禁止されている側に対する開動作禁止を解除する解除手段をさらに含む
    請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両用の誤開扉防止システム。
  6. 前記開動作禁止手段による前記反対側の扉の開動作禁止状態を解除する解除手段をさらに含む
    請求項1〜5のいずれかに記載の鉄道車両用の誤開扉防止システム。
  7. 両側にそれぞれ設けられた扉の一方を駅停車時に開く鉄道車両に搭載される自動放送装置であって、
    鉄道車両の運行中に、次の停車駅にて扉が開く側の案内を含む自動放送用の案内放送文章を取得する取得手段と、
    前記扉が開く側の案内で示される側と反対側の扉を次の停車駅にて開けることを禁止するための制御信号を出力する出力手段と
    を含む自動放送装置。
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