JP6918303B2 - 乗務員連絡システム - Google Patents
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Description
従来の乗務員連絡システムにおいては、車掌C3〜運転士C4間で乗務員連絡を行う際、各乗務員室(運転室)の運転台に設置されたマスコンテーブルの近傍に設置されたハンドセット201により送受話を行う(図5参照)。
乗務員連絡システムにおいて、
各乗務員室の落とし窓から手が届かない位置に設置され、連絡回線を介して乗務員間の連絡を行う際に使用される第1音声入力部と、
前記各乗務員室の前記落とし窓近傍に設置され、前記連絡回線とは異なる放送回線を介して車両放送を行う際に使用される第2音声入力部と、
前記第2音声入力部から入力された音声信号を前記放送回線に出力するとともに、前記放送回線から入力された音声信号を前記乗務員室内に音声出力する第1放送装置と、
前記放送回線から入力された音声信号を、車両ごとに設けられた音声出力部から音声出力させる第2放送装置と、
前記音声出力部からの音声出力を制限する出力制御部と、
を備えるように構成した。
前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を手動で制限するスイッチである。
かかる構成によれば、乗務員がスイッチを切り替えるという簡易な操作で、車両放送と乗務員連絡とのいずれを利用するかを選択することができる。したがって、例えば、第1音声入力部としてのハンドセットが故障する等、乗務員連絡が行えない状態となった場合であっても、乗務員の判断で即座に対応することができるので、乗務員連絡をより確実に行うことができる。
前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を行わせないように制御する。
かかる構成によれば、乗務員連絡時に乗務員室以外の各車両の内外への出力を完全に停止することができる。したがって、乗客に対して乗務員連絡を聞かせることなく、乗務員連絡を行うことができる。
前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を制限する場合、前記制御増幅器のボリューム設定を無効化して、前記放送回線から入力された音声信号を前記乗務員室内に一定音量で音声出力させるように制御する。
かかる構成によれば、制御増幅器のボリューム設定にかかわらず、受話側の乗務員(運転士)が聞き取り可能な音量で音声出力させることができる。したがって、仮に制御増幅器のボリューム設定が「0」に設定されている場合であっても、受話側の乗務員(運転士)に乗務員連絡の内容を確実に伝達することができる。
なお、本実施の形態において、マスコンテーブル(図示省略)、ハンドセット1、落とし窓(図示省略)及びマイクロホン3の配置は、従来例(図6参照)と同様であるので、説明を省略する。
連絡回線2は、デジタル信号を伝送するデジタル伝送路である。連絡回線2は、ハンドセット1から入力されたデジタルの音声信号を、他方のハンドセット1に出力する。
他方のハンドセット1は、連絡回線2から入力されたデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換し、内蔵するスピーカーより出力する。
なお、ハンドセット1は、落とし窓から離れた位置に設置されているため、車掌が落とし窓でホームの状況を確認しながらハンドセット1を用いて運転士と通話することはできない。
制御増幅器(第1放送装置)4は、放送回線5に接続されている。制御増幅器4は、マイクロホン3から入力されたアナログの音声信号をデジタル変換した音声データと、各車両の内外に設けられたスピーカー7(車内スピーカー71及び車外スピーカー72)からの出力を制御するためのスピーカー制御情報と、を含む音声パケットを、放送回線5に出力する。
車内スピーカー71は、出力増幅器6から入力されたアナログの音声信号を、各車両内に出力する。
車外スピーカー72は、出力増幅器6から入力されたアナログの音声信号を、各車両外に出力する。
なお、図1〜図3においては、説明の便宜上、受話側(運転士側)のマイクロホン3及び連絡スイッチ8の記載を省略している。
制御増幅器4は、乗務員(車掌)C1が連絡スイッチ8をOFFにした状態でマイクロホン3を使用した場合、車内スピーカー71をON、車外スピーカー72をOFFに設定するスピーカー制御情報を含む音声パケットを、放送回線5を介して他方の制御増幅器4及び各車両に設けられた出力増幅器6に出力する。
以上により、乗務員は、車両放送を提供することができる。
制御増幅器4は、乗務員(車掌)C1が連絡スイッチ8をONにした状態でマイクロホン3を使用した場合、車内スピーカー71及び車外スピーカー72を共にOFFに設定するスピーカー制御情報を含む音声パケットを、放送回線5を介して他方の制御増幅器4及び各車両に設けられた出力増幅器6に出力する。
ここで、他方(受話側)の制御増幅器4のボリューム設定が「0」に設定されている場合、モニタースピーカー41よりアナログの音声信号を出力したとしても、乗務員(運転士)が気付くことができない。したがって、本実施の形態では、連絡スイッチ8がONにされた場合に、他方(受話側)の制御増幅器4のボリューム設定を無効化して、放送回線5から入力された音声信号を乗務員室内に一定音量で音声出力させるようにする制御が行われる。
以上により、乗務員は、乗務員連絡を行うことができる。
乗務員(車掌)C1が連絡スイッチ8をONにした状態でマイクロホン3を使用して「ただいま状況確認中です」と発声した場合、乗務員(運転士)C2は制御増幅器4に内蔵されるモニタースピーカー41から出力される「ただいま状況確認中です」との音声連絡を聞き取ることとなる。
一方、乗務員(運転士)C2は、上記の音声連絡に対し、ハンドセット1を使用して「指令に連絡します」と返答し、乗務員(車掌)C1は他方のハンドセット1に内蔵されるスピーカーから出力される「指令に連絡します」との返答を聞き取ることとなる。
以上の方法により、車掌〜運転士間の連絡を実現することができる。
したがって、車掌がホームの状況を確認しながら運転士と通話することができる。
同様に、上記実施形態では、放送回線5として、音声パケットを伝送するデジタル伝送路を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、デジタル伝送路の代わりに、アナログ信号を伝送するアナログ伝送路を用いるようにしてもよい。この場合も同様に、制御増幅器4は、音声信号のデジタル変換を行う必要はない。
1 ハンドセット(第1音声入力部)
2 連絡回線
3 マイクロホン(第2音声入力部)
4 制御増幅器(第1放送装置)
41 モニタースピーカー
5 放送回線
6 出力増幅器(第2放送装置)
7 スピーカー(音声出力部)
71 車内スピーカー
72 車外スピーカー
8 連絡スイッチ(出力制御部;スイッチ)
C1 乗務員(車掌)
C2 乗務員(運転士)
Claims (4)
- 各乗務員室の落とし窓から手が届かない位置に設置され、連絡回線を介して乗務員間の連絡を行う際に使用される第1音声入力部と、
前記各乗務員室の前記落とし窓近傍に設置され、前記連絡回線とは異なる放送回線を介して車両放送を行う際に使用される第2音声入力部と、
前記第2音声入力部から入力された音声信号を前記放送回線に出力するとともに、前記放送回線から入力された音声信号を前記乗務員室内に音声出力する第1放送装置と、
前記放送回線から入力された音声信号を、車両ごとに設けられた音声出力部から音声出力させる第2放送装置と、
前記音声出力部からの音声出力を制限する出力制御部と、
を備えることを特徴とする乗務員連絡システム。 - 前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を手動で制限するスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の乗務員連絡システム。
- 前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を行わせないように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の乗務員連絡システム。
- 前記出力制御部は、前記音声出力部からの音声出力を制限する場合、前記第1放送装置のボリューム設定を無効化して、前記放送回線から入力された音声信号を前記乗務員室内に一定音量で音声出力させるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗務員連絡システム。
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---|---|---|---|
JP2017030661A JP6918303B2 (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 乗務員連絡システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030661A JP6918303B2 (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 乗務員連絡システム |
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---|---|
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JP2017030661A Active JP6918303B2 (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 乗務員連絡システム |
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