JP2007208807A - 通信端末、電話端末及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】発信者番号を着信履歴として残すことでユーザが意図しない通話に誘導するよう不正な発信行為が、同一の電話端末に対して何度も繰り返されるような事態を防止する。
【解決手段】発信の際にユーザによって指定された電話番号が記憶部16の着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、制御部11は発信者番号通知機能を無効に設定する。よって、そのユーザの携帯電話端末の電話番号が呼出対象となる電話端末に通知されることはない。つまり、不正行為を行っている可能性が高い者に対して電話番号を知られることがないから、ワン切りを目的とした不正な発信行為が何度も繰り返されるような事態を防止することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】発信の際にユーザによって指定された電話番号が記憶部16の着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、制御部11は発信者番号通知機能を無効に設定する。よって、そのユーザの携帯電話端末の電話番号が呼出対象となる電話端末に通知されることはない。つまり、不正行為を行っている可能性が高い者に対して電話番号を知られることがないから、ワン切りを目的とした不正な発信行為が何度も繰り返されるような事態を防止することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信端末に対する不正な通信による被害を抑止するための技術に関する。
一般に電話端末には、発信側の電話端末の電話番号(発信者番号)を着信側の電話端末に通知する発信者番号通知機能が備わっている。着信側の電話端末は、通知されてきた発信者番号をディスプレイに表示し、さらにその発信者番号を着信履歴として保存する。このように着信側の電話端末には発信者番号が表示されるので、着信側のユーザはその発信者番号を参照することで、発信者が誰であるかを着信に応答する前に認識することができる。また、発信者番号を着信履歴として保存するので、着信側のユーザが着信にすぐに応答することができなかった場合であっても、着信履歴として保存された電話番号を用いて、後から発信者に電話をかけ直すことが可能となる。
近年では、上述した発信者番号通知機能を悪用し、特に携帯電話端末を対象とした“ワン切り”と呼ばれる不正行為が頻発している。ワン切りとは、発信者番号を着信履歴として残すことで、着信側のユーザが意図しない通話に誘導するような不正行為のことであり、具体的には次のようなものである。まず、不正行為者は、携帯電話端末を呼び出し、着信音をごく短い期間だけ報知させてすぐに回線を切断する。これにより、着信側のユーザが着信に応答する暇を与えずに、不正行為者の発信者電話番号を着信履歴として携帯電話端末に保存させることができる。そして、着信側のユーザが、着信履歴として保存された電話番号を用いて電話をかけ直すと、そのユーザの了解を得ずに有料のコンテンツを聞かせ、後から法外な料金を請求する。特に最近の携帯電話端末においては、着信履歴として保存された電話番号に対して非常に簡単な操作で発信できることから、ユーザの不注意や誤操作によってうっかり発信してしまうことがある。このため、上記のようなワン切りによる被害は後を絶たない。
そこで、このワン切りによる被害を防止するため、特許文献1〜6には、着信側の携帯電話端末の電話帳に登録されていない電話端末から着信があった場合には、その着信時に通知された発信者番号を着信履歴として保存しない、という提案がなされている。つまり、着信側の携帯電話端末の電話帳に登録されていない電話端末からの着信は不正目的である可能性が高いから、そのような電話端末からの発信者番号を着信履歴として保存しないことで、着信側のユーザが後から電話をかけ直すことができないようにする、という発想である。
特開2003−125066号公報
特開2004−048344号公報
特開2004−056324号公報
特開2004−120243号公報
特開2004−135124号公報
特開2004−134903号公報
ところで最近では、次のような問題も発生している。
着信側のユーザが着信履歴として保存された電話番号を用いて電話をかけ直す際には、そのユーザの携帯電話端末の発信者番号通知機能によって、端末自身の電話番号が相手先(不正行為者)に通知される。このようにして着信側の携帯電話端末の電話番号が不正行為者にいったん知られてしまうと、それ以降、その電話者番号の携帯電話端末に対してワン切りを目的とした不正な発信行為が繰り返され、同一のユーザが何度も被害を受けやすくなってしまう。上述した特許文献1〜6に記載の技術ではこのような問題に対処することができない。
着信側のユーザが着信履歴として保存された電話番号を用いて電話をかけ直す際には、そのユーザの携帯電話端末の発信者番号通知機能によって、端末自身の電話番号が相手先(不正行為者)に通知される。このようにして着信側の携帯電話端末の電話番号が不正行為者にいったん知られてしまうと、それ以降、その電話者番号の携帯電話端末に対してワン切りを目的とした不正な発信行為が繰り返され、同一のユーザが何度も被害を受けやすくなってしまう。上述した特許文献1〜6に記載の技術ではこのような問題に対処することができない。
このような問題は、電話に限らない。例えば、無差別に発信される迷惑メールを受信し、それに対してうっかり返信してしまった場合、自らのメースアドレスが相手先に知られてしまうことになる。この場合、上記のワン切りの例と同じように、迷惑メールによる被害を連続して被る可能性がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、発信者番号を着信履歴として残すことでユーザが意図しない通話に誘導するよう不正な発信行為が、同一の電話端末に対して何度も繰り返されるような事態を防止することにある。さらに、本発明は、通信端末に対する不正な通信による被害を広く抑制することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、通信網と通信を行う通信手段と、前記通信網に接続される各々の通信端末に割り当てられた識別情報と、各々の前記通信端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶する第1の記憶手段と、前記通信手段が前記通信網から受信した情報の送信元の通信端末に割り当てられた前記識別情報を記憶する第2の記憶手段と、前記識別情報を指定して当該識別情報が割り当てられた通信端末との間で通信を行う操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記識別情報が前記第2の記憶手段によって記憶されており、且つ、当該識別情報が前記第1の記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられた識別情報を通信相手となる通信端末に通知しないための処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする通信端末を提供する。指定された識別情報が、第2の記憶手段に記憶されており、且つ、第1の記憶手段に記憶されていないという条件を満たす場合には、不正な通信行為に関係する可能性が高い。本発明によれば、このような識別情報が割り当てられた通信端末に対して、自端末の識別情報が通知されるようなことがなくなる。よって、不正な通信行為が同一の通信端末に対して何度も繰り返される事態を防止することが可能となる。
また、本発明は、電話網と通信を行う通信手段と、前記電話網に接続される各々の電話端末に割り当てられた呼出番号と、各々の前記電話端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶する呼出番号リスト記憶手段と、前記通信手段が前記電話網から受信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する着信履歴記憶手段と、前記呼出番号を指定して当該呼出番号が割り当てられた電話端末を呼び出す操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示する制御手段とを備えることを特徴とする電話端末を提供する。この電話端末は、例えば、前記通信手段が無線によって前記電話網と通信を行う携帯電話端末である。
本発明においては、指定された呼出番号が、着信履歴として記憶されており、且つ、所謂“電話帳”のような呼出番号リスト記憶手段に記憶されていないという条件を満たす場合には、制御手段が、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように電話網に指示する。上記のような条件を満たす呼出番号はワン切りのような不正な発信行為に関係する可能性が高いが、本発明によれば、このような呼出番号が割り当てられた電話端末に対して、自端末の呼出番号が通知されるようなことがなくなる。よって、不正な発信行為が同一の電話端末に対して何度も繰り返される事態を防止することが可能となる。
本発明においては、指定された呼出番号が、着信履歴として記憶されており、且つ、所謂“電話帳”のような呼出番号リスト記憶手段に記憶されていないという条件を満たす場合には、制御手段が、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように電話網に指示する。上記のような条件を満たす呼出番号はワン切りのような不正な発信行為に関係する可能性が高いが、本発明によれば、このような呼出番号が割り当てられた電話端末に対して、自端末の呼出番号が通知されるようなことがなくなる。よって、不正な発信行為が同一の電話端末に対して何度も繰り返される事態を防止することが可能となる。
上記の電話端末は、表示手段と、前記操作手段において前記呼出番号を指定して当該呼出番号が割り当てられた電話端末を呼び出す操作が受け付けられると、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するか否かを選択するための選択画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であって、さらに前記表示手段に表示された前記選択画面に対して前記呼出番号を通知しないことを選択する操作が前記操作手段において受け付けられた場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することが望ましい。
このようにすれば、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するか否かを選択するための選択画面に表示させ、その別をユーザ自身に選択させるので、呼出番号を電話端末に通知するか否かをユーザの意図に沿って決定することが可能となる。
このようにすれば、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するか否かを選択するための選択画面に表示させ、その別をユーザ自身に選択させるので、呼出番号を電話端末に通知するか否かをユーザの意図に沿って決定することが可能となる。
さらに、上記の電話端末は、前記通信手段が前記電話網から呼設定信号を受信した時点から、前記通信手段が前記電話網から呼切断信号を受信した時点までの時間を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された時間が閾値未満であるか否かを判定する判定手段とを備え、前記制御手段は、前記操作手段において指定された呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であって、さらに当該呼出番号を含む呼設定信号を受信した時点から前記呼切断信号を受信した時点までの時間が閾値未満であると前記判定手段によって判定された場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することが望ましい。
呼設定信号を受信した時点から呼切断信号を受信した時点までの時間が閾値未満であるような着信は、不正な発信行為による着信である可能性が高い。そこで、このような着信によって着信履歴として記憶された呼出番号については、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないようにする。
呼設定信号を受信した時点から呼切断信号を受信した時点までの時間が閾値未満であるような着信は、不正な発信行為による着信である可能性が高い。そこで、このような着信によって着信履歴として記憶された呼出番号については、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないようにする。
さらに望ましくは、上記の電話端末は、前記通信手段が前記電話網に対して発信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する発信履歴記憶手段を備え、前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であっても、当該呼出番号が前記発信履歴記憶手段によって記憶されている場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するように前記通信手段を用いて前記電話網に指示する。また、上記の電話端末は、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知すべきか否かを予め記憶した機能記憶手段と、前記通信手段が前記電話網に対して発信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する発信履歴記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であっても、当該呼出番号が前記発信履歴記憶手段によって記憶されている場合には、前記機能記憶手段によって記憶されている内容に従って、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するように前記通信手段を用いて前記電話網に指示するか又は当該呼出番号を当該電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示するようにしてもよい。
また、本発明は、コンピュータに、操作手段において識別情報を指定して通信端末を呼び出す操作が受け付けられると、指定された前記識別情報が、各々の通信端末に割り当てられた識別情報と各々の前記通信端末の使用者を識別するための識別名称とを対応付けて記憶した第1記憶手段及び通信手段が通信網から受信した情報の送信元の通信端末に割り当てられた識別情報を記憶する第2の記憶手段にそれぞれ記憶されているか否かを判断する機能と、前記識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されておらず、且つ、前記第2の記憶手段に記憶されていると判断された場合には、自端末に割り当てられた識別情報を通信相手となる通信端末に通知しないための処理を行う機能とを実現させるプログラムを提供する。また、本発明は、コンピュータに、操作手段において呼出番号を指定して電話端末を呼び出す操作が受け付けられると、指定された前記呼出番号が、各々の電話端末に割り当てられた呼出番号と各々の前記電話端末の使用者を識別するための識別名称とを対応付けて記憶した呼出番号リスト記憶手段及び通信手段が電話網から受信した呼設定信号に含まれている呼出番号を記憶する着信履歴記憶手段にそれぞれ記憶されているか否かを判断する機能と、前記呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段に記憶されておらず、且つ、前記着信履歴記憶手段に記憶されていると判断された場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように通信手段を用いて前記電話網に指示する機能とを実現させるプログラムを提供する。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステムの全体構成を示すブロック図である。図1において、携帯電話網100は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式やGSM(Global System for Mobile Communications )方式、或いはIMT−2000(International Mobile Telecommunication-2000)方式のネットワーク設備であり、図示せぬ複数の基地局や交換局を備えている。各基地局は、一般に“セル”と呼ばれる無線通信エリアを形成している。これらの無線通信エリアに在圏する携帯電話端末10-1〜10-nは、各基地局によって割り当てられた無線チャネルを介して各基地局と通信接続される。固定電話網200は例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)である。この固定電話網200には複数の固定電話端末20-1〜20-nが接続されている。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステムの全体構成を示すブロック図である。図1において、携帯電話網100は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式やGSM(Global System for Mobile Communications )方式、或いはIMT−2000(International Mobile Telecommunication-2000)方式のネットワーク設備であり、図示せぬ複数の基地局や交換局を備えている。各基地局は、一般に“セル”と呼ばれる無線通信エリアを形成している。これらの無線通信エリアに在圏する携帯電話端末10-1〜10-nは、各基地局によって割り当てられた無線チャネルを介して各基地局と通信接続される。固定電話網200は例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)である。この固定電話網200には複数の固定電話端末20-1〜20-nが接続されている。
携帯電話端末10-1〜10-nや固定電話端末20-1〜20-nには、それぞれの電話端末を呼び出すための電話番号が割り当てられている。携帯電話網100と固定電話網200とは図示せぬPOI(Point of Interface:相互接続点)を介して接続されている。よって、携帯電話端末10-1〜10-nと固定電話端末20-1〜20-nとの間では、これら携帯電話網100及び固定電話網200を介して1対1の呼が接続され、携帯電話端末10-1〜10-nのユーザと固定電話端末20-1〜20-nのユーザとの間で通話がなされる。また、携帯電話端末10-1〜10-nのユーザ同士の間や固定電話端末20-1〜20-nのユーザ同士の間においても1対1の通話が可能である。なお、以下の説明においては、複数の携帯電話端末10-1〜10-nをそれぞれ区別する必要のない時は、“携帯電話端末10”と総称する。さらに固定電話端末20-1〜20-nについても同様に“固定電話端末20”と総称する。
次に、図2は、携帯電話端末10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯電話端末10は、制御部11と、無線通信部12と、音声処理部13と、表示部14と、操作部15と、記憶部16とを備えている。制御部11は例えばCPUであり、携帯電話端末10の各部を制御する。無線通信部12は、アンテナ121や図示せぬ無線通信回路を備えている。この無線通信部12は、携帯電話網100の基地局から無線チャネルを介して送信されてくる無線信号をアンテナ121によって受信すると、周波数変換やA/D変換を経て復調し、さらに誤り訂正復号などの処理を行う。誤り訂正復号された音声データは、音声処理部13に供給され、D/A変換及び増幅が施された後に、スピーカ131から音声として放音される。また、無線通信部12によって誤り訂正復号された制御データは制御部11に供給される。ユーザの送話音声は、マイクロホン132により集音されて送話信号に変換され、増幅及びA/D変換を経てデジタルデータに変換される。そしてエコーキャンセラや誤り訂正符号化が施され、さらに変調及び周波数変換された後に無線通信部12からアンテナ121を介して基地局へ向けて無線信号として送信される。
図2に示すように、携帯電話端末10は、制御部11と、無線通信部12と、音声処理部13と、表示部14と、操作部15と、記憶部16とを備えている。制御部11は例えばCPUであり、携帯電話端末10の各部を制御する。無線通信部12は、アンテナ121や図示せぬ無線通信回路を備えている。この無線通信部12は、携帯電話網100の基地局から無線チャネルを介して送信されてくる無線信号をアンテナ121によって受信すると、周波数変換やA/D変換を経て復調し、さらに誤り訂正復号などの処理を行う。誤り訂正復号された音声データは、音声処理部13に供給され、D/A変換及び増幅が施された後に、スピーカ131から音声として放音される。また、無線通信部12によって誤り訂正復号された制御データは制御部11に供給される。ユーザの送話音声は、マイクロホン132により集音されて送話信号に変換され、増幅及びA/D変換を経てデジタルデータに変換される。そしてエコーキャンセラや誤り訂正符号化が施され、さらに変調及び周波数変換された後に無線通信部12からアンテナ121を介して基地局へ向けて無線信号として送信される。
表示部14は、液晶ディスプレイや液晶駆動回路を備えており、制御部11からの指示に応じて各種の情報やユーザに対する対話画面を表示する。操作部15は、「0」から「9」までのテンキーのほか、オンフックキーやオフフックキーなどの各種のキーを備えており、ユーザによる操作に応じた信号を制御部11に供給する。
記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリであり、制御部11が実行する処理の手順が記述されたコンピュータプログラムや、その処理に必要なデータが記憶されている。この記憶部16には、各々の電話端末(携帯電話端末10-1〜10-n及び固定電話端末20-1〜20-n)の使用者を識別するための識別名称(例えば氏名や組織名など)と、携帯電話端末10-1〜10-n及び固定電話端末20-1〜20-nの各々に割り当てられた電話番号とを対応付け、これらをリスト形式で記憶するための領域(第1の記憶手段)が設けられている。このようなリスト形式の記憶機能は一般に“電話帳”或いは“アドレス帳”と呼ばれているため、本実施形態では上記の記憶領域を「電話帳記憶領域」という。図3に、この電話帳記憶領域に記憶された内容の一例を示す。図3に示した例では、例えば氏名「山田太郎」というユーザが利用する電話端末に割り当てられた電話番号は「090−1111−1111」であることを意味している。
また、記憶部16には、携帯電話網100から受信(着信)した呼設定信号に含まれている電話番号をその着信日時と対応付け、これらを着信履歴として記憶するための着信履歴記憶領域(第2の記憶手段)が設けられている。図4に、この着信履歴記憶領域に記憶された内容の一例を示す。図4に示す例では、例えば2005年10月1日の14時23分に電話番号「03−9999−9999」が割り当てられた電話端末からの着信があったことを意味している。
再び図2に戻り、記憶部16には、発信者番号通知機能が有効に設定されているか無効に設定されているかを示すフラグがフラグ記憶領域に記憶されている。フラグの値が「1」、つまりフラグがオン設定されていれば発信者番号通知機能は有効である。一方、フラグの値が「0」、つまりフラグがオフ設定されていれば発信者番号通知機能は無効である。ユーザは操作部15を用いて発信者番号通知機能の有効・無効を設定することができ、フラグ記憶領域にはその設定内容に応じたフラグの値が記憶される。制御部11は、発信者番号通知機能が有効に設定されている場合には、発信の際に、自端末に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知するように無線通信部12を用いて携帯電話網100に指示する。携帯電話網100の交換局は、この指示に応じて、呼出対象となる電話端末を呼び出すための呼設定信号に、その携帯電話端末10の電話番号を含めて送信する。これにより、携帯電話端末10の電話番号が、呼出対象となる電話端末に発信者番号として通知される。一方、発信者番号通知機能が無効に設定されている場合には、制御部11は発信の際に、自端末に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように無線通信部12を用いて携帯電話網100に指示する。携帯電話網100の交換局は、この指示に従って、呼出対象となる電話端末を呼び出すための呼設定信号にその携帯電話端末10の電話番号を含めない。よって、携帯電話端末10の電話番号は呼出対象となる電話端末に通知されないことになる。
次に、図5は、携帯電話端末10のハードウェア及びソフトウェアの構成を階層的に示した図である。携帯電話端末のハードウェア及びソフトウェア構成は、下位層から上位層へと順番に、ハードウェアHW、そのハードウェアHWを制御するドライバDR、ハードウェアHWにおける入出力や記憶などの各種機能を統括的に管理するオペレーティングシステムOS、オペレーティングシステムOS上で動作して更に具体的な機能を提供するミドルウェアMW、命令や関数の集合であるアプリケーションプログラムインタフェースAPI、及び、アプリケーションAPとなる。
以上が本実施形態の構成である。
以上が本実施形態の構成である。
次に、前述の図5に示した概念図と、図6に示すフローチャートとを参照しながら動作説明を行う。以下の説明では、携帯電話端末10-1において、が固定電話端末20-1から着信した際に発信者番号が通知されて着信履歴として保存され、その後に、携帯電話端末10-1のユーザが着信履歴として保存された上記発信者番号を用いて電話をかけ直す場合を例に挙げる。なお、携帯電話端末10-1の記憶部16に記憶された電話帳の内容と着信履歴の内容は、それぞれ図3,4に示したとおりとする。また、固定電話端末20-1の電話番号を「03−9999−9999」とし、携帯電話端末10-1の電話番号を「090−5555−5555」とする。
最初に、ユーザは操作部15を用いて電話番号を指定して、その電話番号が割り当てられた電話端末を呼び出す操作(発信操作)を行う。この例の場合は、携帯電話端末10-1に電話番号「03−9999−9999」が着信履歴として残っているので、ユーザはこの電話番号を指定して操作部15のオフフックキーを押下することで、電話端末の呼び出しを指示することができる。制御部11は、この操作が操作部15によって受け付けられたことを検出すると(ステップS1;Yes)、まず、記憶部16の着信履歴記憶領域をサーチし(ステップS2)、指定された電話番号「03−9999−9999」が着信履歴記憶領域に記憶されているか否かを判断する(ステップS3)。このステップS1〜ステップS3の処理を図5を用いて説明すると、次のようになる。まず図5の矢印P1に示すように、呼の発信動作を司るアプリケーションAPから、ハードウェアHW(記憶部16)に対して、着信履歴記憶領域に電話番号「03−9999−9999」が記憶されているか否かが照会される。これに応じて、矢印P2に示すように、ハードウェアHWからアプリケーションAPに対してその応答(ANSER)が返される。このときANSER=1(記憶している)であれば、電話番号「03−9999−9999」は着信履歴記憶領域に記憶されているし、ANSER=0(記憶していない)であれば、電話番号「03−9999−9999」は着信履歴記憶領域に記憶されていないことになる。
ここでは、前述した図4に示したとおり、電話番号「03−9999−9999」は着信履歴記憶領域に記憶されているので(ステップS3;Yes)、制御部11は次のステップS4の処理に移行する。なお、指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶されていないと判断された場合には(ステップS3;No)、制御部11は、そのまま発信処理に移行する(ステップS8)。着信履歴記憶領域に記憶されていない電話番号の電話端末を呼び出すのであれば、ワン切りの被害を受ける可能性が低いから、特別な処理を経ることなく通常の発信処理に移行すればよいというわけである。
次に、ステップS4において制御部11は記憶部16の電話帳記憶領域をサーチし、指定された電話番号が電話帳記憶領域に記憶されているか否かを判断する(ステップS5)。このステップS4〜ステップS5の処理は、図5の矢印P3に示すように、呼の発信動作を司るアプリケーションAPからハードウェアHW(記憶部16)に対して、電話帳記憶領域に電話番号「03−9999−9999」が記憶されているか否かが照会され、これに応じて矢印P4に示すように、ハードウェアHWからアプリケーションAPに対してその応答(ANSER)が返される、という処理となる。ANSER=1(記憶している)であれば、電話番号「03−9999−9999」は電話帳記憶領域に記憶されているし、ANSER=0(記憶していない)であれば、電話番号「03−9999−9999」は電話帳記憶領域に記憶されていないことになる。
ここでは、前述した図3を見て解るように、電話番号「03−9999−9999」は電話帳記憶領域に記憶されていないと判断される(ステップS5;No)。そして、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域を参照し、発信者番号通知機能が有効か否かを判断する(ステップS6)。制御部11は、フラグ記憶領域のフラグがオン設定されている場合には、発信者番号通知機能が有効であると判断する(ステップS6;Yes)。この場合、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域のフラグをオフ設定することで、その発信者番号通知機能を無効に設定する(ステップS7)。このステップS4〜ステップS5の処理は、図5の矢印P5に示すように、呼の発信動作を司るアプリケーションAPからハードウェアHW(無線通信部12)に対して、発信者番号通知機能を無効に切り替えるように指示され、これに応じて矢印P6に示すように、ハードウェアHWからアプリケーションAPに対して、発信者番号通知機能が無効に切り替えられた結果が通知される、という処理となる。
この後、制御部11は発信処理に移行し、電話番号「03−9999−9999」を含む呼設定信号を無線通信部12から基地局に対して送信させる(ステップS8)。このとき、発信者番号通知機能は無効に設定されているので、制御部11は携帯電話端末10-1に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように携帯電話網100に指示する。携帯電話網100の交換局は、この指示に従って、「03−9999−9999」が割り当てられた固定電話端末20-1を呼び出すための呼設定信号には、携帯電話端末10-1の電話番号「090−5555−5555」を含めない。よって、携帯電話端末10-1の電話番号が固定電話端末20-1のユーザに知られることはない。これにより、不正行為を行っている可能性が高い者に対して電話番号を知られることがなくなり、その結果、ワン切りを目的とした不正な発信行為が何度も繰り返されるような事態を防止することができる。
なお、ステップS5において、指定された電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていると判断された場合には(ステップS5;Yes)、制御部11は、そのまま発信処理に移行する(ステップS8)。電話帳記憶領域に記憶されている電話番号の電話端末を呼び出すのであれば、ワン切りの被害を受ける可能性が極めて低いからである。また、ステップS6において発信者番号通知機能が無効に設定されていると判断された場合には(ステップS6;No)、制御部11は、そのまま発信処理に移行する(ステップS8)。この場合は、もともと発信者番号通知機能が無効に設定されているのだから、上記と同様に、制御部11は携帯電話端末10-1に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように携帯電話網100に指示する。よってこの場合も、当然に携帯電話端末10-1の電話番号が固定電話端末20-1のユーザに知られることはない。
以上に説明した第1実施形態によれば、ユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、制御部11が発信者番号通知機能を無効に設定するので、そのユーザの携帯電話端末の電話番号が呼出対象となる電話端末に通知されることはない。つまり、不正行為を行っている可能性が高い者に対して電話番号を知られることがないから、ワン切りを目的とした不正な発信行為が何度も繰り返されるような事態を防止することが可能となる。
(2)第2実施形態
上述した第1実施形態では、ユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていないという条件を満たす場合には、制御部11は、発信者番号通知機能を無効に設定するというものであった。次に説明する第2実施形態では、ユーザによって指定された電話番号が上記の条件を満たす場合であっても、まず発信者番号通知機能を無効にするか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部14に表示させ、発信者番号通知機能を無効にすることをユーザ自身に選択させてから、発信者番号通知機能を無効に設定する。つまり、ユーザの意図に沿って、発信者番号通知機能を無効にするか否かを決定することができる
上述した第1実施形態では、ユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていないという条件を満たす場合には、制御部11は、発信者番号通知機能を無効に設定するというものであった。次に説明する第2実施形態では、ユーザによって指定された電話番号が上記の条件を満たす場合であっても、まず発信者番号通知機能を無効にするか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部14に表示させ、発信者番号通知機能を無効にすることをユーザ自身に選択させてから、発信者番号通知機能を無効に設定する。つまり、ユーザの意図に沿って、発信者番号通知機能を無効にするか否かを決定することができる
この第2実施形態の構成は、図1,2を用いて説明した第1実施形態の構成と同様であるので、その説明を省略する。
次に、動作を説明する。
図7は、第2実施形態に係る携帯電話端末10-1の制御部11によって実行される手順を示したフローチャートである。図7のフローチャートが図6のフローチャートと異なる点は、図6のステップS6とステップS7の間に、ステップS9及びステップS10が挿入されているところである。つまり、制御部11は、発信者番号通知機能が有効に設定されていると判断した場合には(ステップS6;Yes)、発信者番号を通知するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部14に表示させる(ステップS9)。そして、ユーザが表示された選択画面に対して発信者番号を通知しないことを選択する操作を行うと、制御部11は、操作部15においてその操作が受け付けられたことを検出し(ステップS10;No)、発信者番号通知機能を無効に設定する。そして、ステップS8において、制御部11は携帯電話端末10-1に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように携帯電話網100に指示する。よって、携帯電話端末10-1の電話番号「090−5555−5555」が固定電話端末20-1のユーザに知られることはない。
次に、動作を説明する。
図7は、第2実施形態に係る携帯電話端末10-1の制御部11によって実行される手順を示したフローチャートである。図7のフローチャートが図6のフローチャートと異なる点は、図6のステップS6とステップS7の間に、ステップS9及びステップS10が挿入されているところである。つまり、制御部11は、発信者番号通知機能が有効に設定されていると判断した場合には(ステップS6;Yes)、発信者番号を通知するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部14に表示させる(ステップS9)。そして、ユーザが表示された選択画面に対して発信者番号を通知しないことを選択する操作を行うと、制御部11は、操作部15においてその操作が受け付けられたことを検出し(ステップS10;No)、発信者番号通知機能を無効に設定する。そして、ステップS8において、制御部11は携帯電話端末10-1に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように携帯電話網100に指示する。よって、携帯電話端末10-1の電話番号「090−5555−5555」が固定電話端末20-1のユーザに知られることはない。
一方、ステップS9において表示された選択画面に対し、ユーザが発信者番号を通知することを選択する操作を行うと、制御部11は、操作部15においてその操作が受け付けられたことを検出する(ステップS10;Yes)。そして、制御部11は、自端末に割り当てられた電話番号を呼出対象となる電話端末に通知するように無線通信部12を用いて携帯電話網100に指示する。携帯電話網100の交換局は、この指示に応じて、呼出対象となる電話端末を呼び出すための呼設定信号にその携帯電話端末10の電話番号を含めて送信する。これにより、携帯電話端末10の電話番号が、呼出対象となる電話端末に発信者番号として通知される。電話帳に登録されていない電話番号に対して発信する場合であっても、ユーザによっては自身の電話番号をその相手先に通知したい場合があるが、この第2実施形態では、そのような場合にユーザの意図に沿って発信者番号を通知することが可能となる。
(3)変形例
本発明は上述した実施形態に限定されず、次のような変形が可能である。
(3−1)変形例1
背景技術の項で説明したように、ワン切りのような不正な発信行為の場合、不正行為者は携帯電話端末を呼び出し、着信音をごく短い期間だけ報知させてすぐに通話回線を切断する。これに対し、通常の着信の場合には、ユーザがその着信に応答するまではしばらく呼び出し続けるのが普通である。よって、着信状態が継続している時間の大小で不正発信か否かをおおよそ判断することができる。そこで次のようにすればよい。
制御部11は、携帯電話網100と無線通信部12の間で着信シーケンスが実行されている期間にわたって、携帯電話網100の基地局から発信される呼設定信号と、呼切断信号をそれぞれ検出し、呼設定信号を検出した時点から、呼切断信号を検出した時点までの時間を測定する。そして、上記の測定時間と閾値とを比較し、測定時間が閾値未満であるか否かを判定する。制御部11は、測定時間が閾値未満であると判定され、さらに前述したようにユーザによって発信の際に指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶されており且つその電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、このときの着信を不正な発信行為によるものと判断し、発信者番号通知機能を無効に設定する。
本発明は上述した実施形態に限定されず、次のような変形が可能である。
(3−1)変形例1
背景技術の項で説明したように、ワン切りのような不正な発信行為の場合、不正行為者は携帯電話端末を呼び出し、着信音をごく短い期間だけ報知させてすぐに通話回線を切断する。これに対し、通常の着信の場合には、ユーザがその着信に応答するまではしばらく呼び出し続けるのが普通である。よって、着信状態が継続している時間の大小で不正発信か否かをおおよそ判断することができる。そこで次のようにすればよい。
制御部11は、携帯電話網100と無線通信部12の間で着信シーケンスが実行されている期間にわたって、携帯電話網100の基地局から発信される呼設定信号と、呼切断信号をそれぞれ検出し、呼設定信号を検出した時点から、呼切断信号を検出した時点までの時間を測定する。そして、上記の測定時間と閾値とを比較し、測定時間が閾値未満であるか否かを判定する。制御部11は、測定時間が閾値未満であると判定され、さらに前述したようにユーザによって発信の際に指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶されており且つその電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、このときの着信を不正な発信行為によるものと判断し、発信者番号通知機能を無効に設定する。
(3−2)変形例2
第1及び第2実施形態では、電話端末として携帯電話端末を用いた場合を例に挙げたが、これに限らず、例えばPHS(Personal Handyphone System;登録商標)端末や、PDA(Personal Digital Assistants)などの携帯電話端末のほか、固定電話端末に本発明を適用することも可能である。要するに、電話番号に相当するような呼出番号が割り当てられ、その呼出番号に基づいて相互に呼出可能な端末であれば、本発明を適用可能である。
第1及び第2実施形態では、電話端末として携帯電話端末を用いた場合を例に挙げたが、これに限らず、例えばPHS(Personal Handyphone System;登録商標)端末や、PDA(Personal Digital Assistants)などの携帯電話端末のほか、固定電話端末に本発明を適用することも可能である。要するに、電話番号に相当するような呼出番号が割り当てられ、その呼出番号に基づいて相互に呼出可能な端末であれば、本発明を適用可能である。
(3−3)変形例3
電話端末には、着信履歴の他に発信履歴も記憶されることが一般的である。そこで、この発信履歴を用いて、発信者番号通知機能を無効にするか否かを決定するようにしてもよい。発信履歴として電話端末に記憶された電話番号は、既にユーザによって少なくとも1回は発信されたものであるから、その電話番号が割り当てられた電話端末は不正な発信者である確率は比較的低いと思われる。よって、制御部11は、発信の際にユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合であっても、その電話番号が発信履歴として記憶されている場合には、発信者番号通知機能を無効にするのではなく、有効に設定する。つまり、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域を参照し、発信者番号通知機能が無効であれば、そのフラグ記憶領域のフラグをオン設定することで、発信者番号通知機能を有効に設定する。また、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域を参照し、発信者番号通知機能がもともと有効であれば、発信者番号通知機能をそのまま有効の状態に維持する。ユーザによっては通話相手の電話番号を電話帳に登録せずに、着信履歴として登録されている電話番号を用いて通話を繰り返し行う場合があるが、そのような場合にその相手先に発信者番号を通知したほうが便利なことがある。しかし、上述した実施形態では、発信時に指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、必ず発信者番号通知機能が無効に設定されるので不便であったり(第1実施形態)、選択画面が表示されるので煩わしいことになる(第2実施形態)。この変形例3によれば、そのような不都合を解消することができる。
また、次のようにして、発信者番号通知機能のデフォルト設定に従うようにしてもよい。つまり、制御部11は、発信の際にユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合であっても、その電話番号が発信履歴として記憶されている場合には、発信者番号通知機能を直ちに無効にするのではなく、記憶部16のフラグ記憶領域に記憶されたフラグの内容に従って発信者番号通知機能の有効・無効を判断する。つまり、制御部11は、発信者番号通知機能が有効に設定(フラグがオン設定)されていれば、その設定に従って発信者番号を通知するための処理を行うし、発信者番号通知機能が無効に設定(フラグがオフ設定)されていれば、その設定に従って発信者番号を通知しないようにするための処理を行う。フラグ記憶領域に記憶されたフラグは、ユーザが事前に設定した発信者番号通知機能の有効・無効を示すものである。よって、上記のようにフラグ記憶領域に記憶されたフラグの内容に従って発信者番号通知機能の有効・無効を判断することで、発信者番号の通知に関するユーザの意図に忠実に従うことが可能となる。
電話端末には、着信履歴の他に発信履歴も記憶されることが一般的である。そこで、この発信履歴を用いて、発信者番号通知機能を無効にするか否かを決定するようにしてもよい。発信履歴として電話端末に記憶された電話番号は、既にユーザによって少なくとも1回は発信されたものであるから、その電話番号が割り当てられた電話端末は不正な発信者である確率は比較的低いと思われる。よって、制御部11は、発信の際にユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合であっても、その電話番号が発信履歴として記憶されている場合には、発信者番号通知機能を無効にするのではなく、有効に設定する。つまり、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域を参照し、発信者番号通知機能が無効であれば、そのフラグ記憶領域のフラグをオン設定することで、発信者番号通知機能を有効に設定する。また、制御部11は、記憶部16のフラグ記憶領域を参照し、発信者番号通知機能がもともと有効であれば、発信者番号通知機能をそのまま有効の状態に維持する。ユーザによっては通話相手の電話番号を電話帳に登録せずに、着信履歴として登録されている電話番号を用いて通話を繰り返し行う場合があるが、そのような場合にその相手先に発信者番号を通知したほうが便利なことがある。しかし、上述した実施形態では、発信時に指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合には、必ず発信者番号通知機能が無効に設定されるので不便であったり(第1実施形態)、選択画面が表示されるので煩わしいことになる(第2実施形態)。この変形例3によれば、そのような不都合を解消することができる。
また、次のようにして、発信者番号通知機能のデフォルト設定に従うようにしてもよい。つまり、制御部11は、発信の際にユーザによって指定された電話番号が着信履歴記憶領域に記憶され、且つ、その電話番号が電話帳記憶領域に記憶されていない場合であっても、その電話番号が発信履歴として記憶されている場合には、発信者番号通知機能を直ちに無効にするのではなく、記憶部16のフラグ記憶領域に記憶されたフラグの内容に従って発信者番号通知機能の有効・無効を判断する。つまり、制御部11は、発信者番号通知機能が有効に設定(フラグがオン設定)されていれば、その設定に従って発信者番号を通知するための処理を行うし、発信者番号通知機能が無効に設定(フラグがオフ設定)されていれば、その設定に従って発信者番号を通知しないようにするための処理を行う。フラグ記憶領域に記憶されたフラグは、ユーザが事前に設定した発信者番号通知機能の有効・無効を示すものである。よって、上記のようにフラグ記憶領域に記憶されたフラグの内容に従って発信者番号通知機能の有効・無効を判断することで、発信者番号の通知に関するユーザの意図に忠実に従うことが可能となる。
(3−4)変形例4
上述した制御部によって実行されるコンピュータプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、携帯電話網やインターネットのようなネットワーク経由で電話端末にダウンロードさせることも可能である。
上述した制御部によって実行されるコンピュータプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、携帯電話網やインターネットのようなネットワーク経由で電話端末にダウンロードさせることも可能である。
(3−5)変形例5
通信手段は電話に限らず、本発明を次のような形態に適用することも可能である。
例えば、本発明を電子メール端末に適用することができる。この場合、本発明は、電子メールを伝送可能な通信網と通信を行う通信手段と、前記通信網に接続される各々の電子メール端末に割り当てられたメールアドレスと、各々の前記電子メール端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶するメールアドレスリスト記憶手段と、前記通信手段が前記通信網から受信した電子メールに含まれている前記メールアドレスを記憶する受信メール履歴記憶手段と、前記メールアドレスを指定して当該メールアドレスが割り当てられた電子メール端末に対して電子メールを送信する操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記メールアドレスが前記受信メール履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該メールアドレスが前記メールアドレスリスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられたメールアドレスを前記電子メールの宛先となる電子メール端末に通知しない処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする電子メール端末、として捉えることができる。例えば、無差別に発信される迷惑メールにうっかり返信してしまった場合、自らのメースアドレスが相手先に知られてしまうから、それ以降、迷惑メールによる被害を連続して被る可能性がある。そこで、上記のように、操作手段において指定されたメールアドレスが受信メール履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、メールアドレスがメールアドレスリスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられたメールアドレスを電子メールの宛先となる電子メール端末に通知しない処理を行うようにすれば、自らのメースアドレスが相手先に知られてしまうことがなくなる。
通信手段は電話に限らず、本発明を次のような形態に適用することも可能である。
例えば、本発明を電子メール端末に適用することができる。この場合、本発明は、電子メールを伝送可能な通信網と通信を行う通信手段と、前記通信網に接続される各々の電子メール端末に割り当てられたメールアドレスと、各々の前記電子メール端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶するメールアドレスリスト記憶手段と、前記通信手段が前記通信網から受信した電子メールに含まれている前記メールアドレスを記憶する受信メール履歴記憶手段と、前記メールアドレスを指定して当該メールアドレスが割り当てられた電子メール端末に対して電子メールを送信する操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記メールアドレスが前記受信メール履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該メールアドレスが前記メールアドレスリスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられたメールアドレスを前記電子メールの宛先となる電子メール端末に通知しない処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする電子メール端末、として捉えることができる。例えば、無差別に発信される迷惑メールにうっかり返信してしまった場合、自らのメースアドレスが相手先に知られてしまうから、それ以降、迷惑メールによる被害を連続して被る可能性がある。そこで、上記のように、操作手段において指定されたメールアドレスが受信メール履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、メールアドレスがメールアドレスリスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられたメールアドレスを電子メールの宛先となる電子メール端末に通知しない処理を行うようにすれば、自らのメースアドレスが相手先に知られてしまうことがなくなる。
上記の「自端末に割り当てられたメールアドレスを前記電子メールの宛先となる電子メール端末に通知しない処理」とは、例えば、送信する電子メールの送信元フィールドに、自端末に割り当てられたメールアドレスを特定し得ないようなダミーの文字列を書き込む処理とか、或いは、そのフィールドに何も書き込まないといった処理である。具体的な処理の流れは次のようになる。
ユーザは操作部15を用いて相手先のメールアドレスを指定し、そのメールアドレスが割り当てられた電子メール端末宛の電子メールを作成する。制御部11は、この操作を操作部15によって受け付けると、まず、記憶部16の受信履歴記憶領域(過去に受信した電子メールの履歴)をサーチし、指定されたメールアドレスがその受信履歴記憶領域に記憶されているか否かを判断する。メールアドレスが受信履歴記憶領域に記憶されていなければ、制御部11は、そのまま通常の電子メールの発信処理に移行する。一方、指定されたメールアドレスが受信履歴記憶領域に記憶されていれば、制御部11は記憶部16のアドレス帳記憶領域(メールアドレスとユーザ名との対応関係をリスト化したもの)をサーチし、指定されたメールアドレスがアドレス帳記憶領域に記憶されているか否かを判断する。メールアドレスがアドレス帳記憶領域に記憶されていないと判断されると、制御部11は、送信する電子メールの送信元フィールドに、自端末に割り当てられたメールアドレスを特定し得ないようなダミーの文字列を書き込む。また、制御部11は、そのフィールドに何も書き込まない。そして、制御部11はこの電子メールを発信する。
ユーザは操作部15を用いて相手先のメールアドレスを指定し、そのメールアドレスが割り当てられた電子メール端末宛の電子メールを作成する。制御部11は、この操作を操作部15によって受け付けると、まず、記憶部16の受信履歴記憶領域(過去に受信した電子メールの履歴)をサーチし、指定されたメールアドレスがその受信履歴記憶領域に記憶されているか否かを判断する。メールアドレスが受信履歴記憶領域に記憶されていなければ、制御部11は、そのまま通常の電子メールの発信処理に移行する。一方、指定されたメールアドレスが受信履歴記憶領域に記憶されていれば、制御部11は記憶部16のアドレス帳記憶領域(メールアドレスとユーザ名との対応関係をリスト化したもの)をサーチし、指定されたメールアドレスがアドレス帳記憶領域に記憶されているか否かを判断する。メールアドレスがアドレス帳記憶領域に記憶されていないと判断されると、制御部11は、送信する電子メールの送信元フィールドに、自端末に割り当てられたメールアドレスを特定し得ないようなダミーの文字列を書き込む。また、制御部11は、そのフィールドに何も書き込まない。そして、制御部11はこの電子メールを発信する。
上記のように、本発明を電話端末や電子メール端末などの通信端末に広く適用した場合には、次のような内容として捉えることができる。つまり、本発明は、通信網と通信を行う通信手段と、前記通信網に接続される各々の通信端末に割り当てられた識別情報と、各々の前記通信端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶する第1の記憶手段と、前記通信手段が前記通信網から受信した情報の送信元の通信端末に割り当てられた前記識別情報を記憶する第2の記憶手段と、前記識別情報を指定して当該識別情報が割り当てられた通信端末との間で通信を行う操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記識別情報が前記第2の記憶手段によって記憶されており、且つ、当該識別情報が前記第1の記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられた識別情報を通信相手となる通信端末に通知しないための処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする通信端末となる。なお、この場合、「当該識別情報が割り当てられた通信端末との間で通信を行う」とは、電話端末同士の通話や、電子メール端末同士の電子メールの授受が含まれる。
また、WWWサーバ装置に接続可能な携帯電話端末の中には、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)メッセージのヘッダにユーザエージェントフィールドに自端末のハードウェアやソフトウェアの識別情報を書き込むものがある。WWWサーバ装置は、このユーザエージェントフィールドに書き込まれた識別情報を参照し、そのハードウェアやソフトウェアの性能や特性に応じたコンテンツを携帯電話端末に送信する。このような携帯電話端末に本発明を適用してもよい。この場合に、本発明は、HTTPメッセージを伝送可能な通信網と通信を行う通信手段と、前記通信網に接続される各々のサーバ装置に割り当てられたネットワークアドレスと、各々のサーバ装置を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶するリスト記憶手段と、前記ネットワークアドレスを指定して当該ネットワークアドレスが割り当てられたサーバ装置に対してHTTPメッセージを送信する操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段において指定された前記ネットワークアドレスが前記リスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末のハードウェアまたはソフトウェアを識別するための識別情報を前記HTTPメッセージの宛先となるサーバ装置に通知しない処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする電子メール端末、として捉えることができる。上記の「各々のサーバ装置に割り当てられたネットワークアドレス」とは、例えばURL(Uniform Resource Locator)や、IP(Internet Protocol)アドレスである。また、上記の「前記通信網に接続される各々のサーバ装置に割り当てられたネットワークアドレスと、各々のサーバ装置を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶するリスト記憶手段」とは、例えば「お気に入り」といった名称で呼ばれているような、URLとサーバ装置(WWWWサイト)の名称とを対応付けたものである。また、「自端末のハードウェアまたはソフトウェアを識別するための識別情報を前記HTTPメッセージの宛先となるサーバ装置に通知しない処理」とは、例えば、HTTPメッセージのヘッダのユーザエージェントフィールドに何も書き込まない処理とか、ダミーの文字列を書き込むといった処理である。
10-1〜10-n・・・携帯電話端末、11・・・制御部、12・・・無線通信部、13・・・音声処理部、14・・・表示部、15・・・操作部、16・・・記憶部、100・・・携帯電話網、200・・・固定電話網。
Claims (9)
- 通信網と通信を行う通信手段と、
前記通信網に接続される各々の通信端末に割り当てられた識別情報と、各々の前記通信端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記通信手段が前記通信網から受信した情報の送信元の通信端末に割り当てられた前記識別情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記識別情報を指定して当該識別情報が割り当てられた通信端末との間で通信を行う操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段において指定された前記識別情報が前記第2の記憶手段によって記憶されており、且つ、当該識別情報が前記第1の記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられた識別情報を通信相手となる通信端末に通知しないための処理を行う制御手段と
を備えることを特徴とする通信端末。 - 電話網と通信を行う通信手段と、
前記電話網に接続される各々の電話端末に割り当てられた呼出番号と、各々の前記電話端末の使用者を識別するための識別名称とをそれぞれ対応付けて記憶する呼出番号リスト記憶手段と、
前記通信手段が前記電話網から受信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記呼出番号を指定して当該呼出番号が割り当てられた電話端末を呼び出す操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示する制御手段と
を備えることを特徴とする電話端末。 - 表示手段と、
前記操作手段において前記呼出番号を指定して当該呼出番号が割り当てられた電話端末を呼び出す操作が受け付けられると、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するか否かを選択するための選択画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であって、さらに前記表示手段に表示された前記選択画面に対して前記呼出番号を通知しないことを選択する操作が前記操作手段において受け付けられた場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することを特徴とする請求項2記載の電話端末。 - 前記通信手段が前記電話網から呼設定信号を受信した時点から、前記通信手段が前記電話網から呼切断信号を受信した時点までの時間を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された時間が閾値未満であるか否かを判定する判定手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作手段において指定された呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であって、さらに当該呼出番号を含む呼設定信号を受信した時点から前記呼切断信号を受信した時点までの時間が閾値未満であると前記判定手段によって判定された場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することを特徴とする請求項2記載の電話端末。 - 前記通信手段が前記電話網に対して発信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する発信履歴記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であっても、当該呼出番号が前記発信履歴記憶手段によって記憶されている場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することを特徴とする請求項2記載の電話端末。 - 自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知すべきか否かを予め記憶した機能記憶手段と、
前記通信手段が前記電話網に対して発信した呼設定信号に含まれている前記呼出番号を記憶する発信履歴記憶手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作手段において指定された前記呼出番号が前記着信履歴記憶手段によって記憶されており、且つ、当該呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段によって記憶されていない場合であっても、当該呼出番号が前記発信履歴記憶手段によって記憶されている場合には、前記機能記憶手段によって記憶されている内容に従って、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知するように前記通信手段を用いて前記電話網に指示するか、又は、当該呼出番号を当該電話端末に通知しないように前記通信手段を用いて前記電話網に指示することを特徴とする請求項2記載の電話端末。 - 前記通信手段は無線によって前記電話網と通信を行うことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の電話端末。
- コンピュータに、
操作手段において識別情報を指定して通信端末を呼び出す操作が受け付けられると、指定された前記識別情報が、各々の通信端末に割り当てられた識別情報と各々の前記通信端末の使用者を識別するための識別名称とを対応付けて記憶した第1記憶手段及び通信手段が通信網から受信した情報の送信元の通信端末に割り当てられた識別情報を記憶する第2の記憶手段にそれぞれ記憶されているか否かを判断する機能と、
前記識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されておらず、且つ、前記第2の記憶手段に記憶されていると判断された場合には、自端末に割り当てられた識別情報を通信相手となる通信端末に通知しないための処理を行う機能と
を実現させるプログラム。 - コンピュータに、
操作手段において呼出番号を指定して電話端末を呼び出す操作が受け付けられると、指定された前記呼出番号が、各々の電話端末に割り当てられた呼出番号と各々の前記電話端末の使用者を識別するための識別名称とを対応付けて記憶した呼出番号リスト記憶手段及び通信手段が電話網から受信した呼設定信号に含まれている呼出番号を記憶する着信履歴記憶手段にそれぞれ記憶されているか否かを判断する機能と、
前記呼出番号が前記呼出番号リスト記憶手段に記憶されておらず、且つ、前記着信履歴記憶手段に記憶されていると判断された場合には、自端末に割り当てられた呼出番号を呼出対象となる電話端末に通知しないように通信手段を用いて前記電話網に指示する機能と
を実現させるプログラム。
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