JP2007204715A - 接着剤組成物及びそれを用いたフレキシブル銅張積層板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室温から高温までの広い温度範囲で接着性と摺動性に優れ、且つ保存安定性と耐マイグレーション性を併せもつ接着剤組成物を提供する
【解決手段】 接着剤樹脂組成物全体を100質量部としたときに、下記(A)〜(C)を満足するポリウレタン樹脂30〜90質量部と、エポキシ樹脂10〜70質量部を含む接着剤組成物であり、該接着剤組成物を硬化した後のガラス転移温度が50℃〜200℃であることを特徴とする接着剤組成物。
(A)ガラス転移温度:40℃〜150℃
(B)酸価:200〜1200当量/t
(C)数平均分子量:5000〜100000
【選択図】 なし

Description

本発明は、室温から高温(およそ100℃)までの広い温度範囲で接着性、摺動性に優れ、且つ保存安定性、耐マイグレーション性が良好な接着剤組成物及びそれを用いたカバーレイフィルム及びフレキシブルプリント配線板に関する
フレキシブルプリント配線板の多くは、ポリイミドフィルムに代表される絶縁性フィルム、銅に代表される導電材料、及び接着剤の三つから構成されている。この三つのうち、絶縁性フィルムと導電材料を貼りあわせる接着剤がフレキシブルプリント配線板全体としての性能に与える影響は大きい。例えば、フレキシブルプリント配線板の摺動性、屈曲性、耐マイグレーション性、半田耐熱性等は接着剤種によって大きく変わる。高機能接着剤の開発が高機能フレキシブルプリント配線板開発の大きな鍵であるといえる。
フレキシブルプリント配線板は、携帯電話、ディスク関連機器、デジタルカメラ、液晶テレビなどに欠かすことのできない配線板として幅広く電子機器に使用されている。近年、これら電子機器の小型化、高機能化は留まることをしらず、フレキシブルプリント配線板には、より狭い空間内での繰り返し曲げに対する耐久性や、より一層のファインパターン化が望まれている。そのため、フレキシブルプリント配線板に使用される接着剤に対する要求も日増しに高くなっている。
特に、ハードディスクドライブ、DVDおよびCD−ROMといったディスク関連機器の稼動部に用いられるフレキシブルプリント配線板には非常に高度な性能が求められている。これらは、その用途から数万回の繰り返し曲げ性(摺動性)が必須であるが、近年の電子機器の小型化に伴い、より狭い空間で繰り返し曲げを行っても、絶縁性フィルムと導電材料が剥がれず、且つ導電材料の破断を抑えられる接着剤が求められている。さらに、ディスク回転数の向上やディスク周辺機器の高密度化に伴い、フレキシブルプリント配線板は80℃近くまでの高温雰囲気下にさらされることがある。そのため、室温から高温までのいずれの温度雰囲気下においても、絶縁性フィルムと導電材料が剥がれない高度な接着力と、繰り返し曲げによる導電材料の破断を抑えられる接着剤が求められている。
また、フレキシブルプリント配線板のファインパターン化に伴い、より高度な耐マイグレーション性が必要とされ、耐マイグレーション性に優れる接着剤の要求が強くなってきている。さらに、電子機器用途では半田耐熱性が必須であり、半田リフロー温度(260℃)にさらされても性能異常を起こさない接着剤でなければならない。
そのうえ、プリント配線板の生産拠点は世界各地に分散してきていることから、プリント配線板用接着剤は様々な条件での輸送・保管工程を経ても特性変化の少ないものが強く望まれている。
このようにフレキシブルプリント配線板用接着剤には様々な性能が要求されている。現在、この用途に使用される接着剤として、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤との混合物を硬化成分として、剥離強度の改良や可とう性を付与するために、アクリロニトリルブタジエンゴム等の可とう性成分を配合したエポキシ樹脂系組成物が広く用いられている。例えば、特許文献1にはエポキシ樹脂とアクリロニトリルブタジエンゴムからなる接着剤が提案されている。この接着剤は半田耐熱性と室温雰囲気下での接着性に優れており、現在広く使用されているが、高温雰囲気下での接着性、摺動性では劣っている。高温雰囲気下での摺動性を向上させるために、特許文献2、3ではエポキシ樹脂とアクリルニトリルブタジエンゴムの配合比においてエポキシ樹脂の配合比率を高めた接着剤が提案されている。これらは、エポキシ樹脂の配合比を高め架橋を密にすることで、ガラス転移温度を上げて、高温雰囲気下での接着性、摺動性の改善に成功している。しかしながら、架橋密度を高めることは必然的に可とう性の低下を伴い、肝心の室温雰囲気下での接着性が低下するという欠点がある。この他にも、エポキシ樹脂とアクリロニトリルブタジエンゴムからなる接着剤は複数提案されている(例えば、特許文献4)。但し、いずれの接着剤も室温から高温雰囲気下までのすべての温度範囲で高度な接着力を発現することはできていない。また、エポキシ樹脂系接着剤は、組成物の過半数がエポキシ樹脂及びエポキシ樹脂硬化剤で占められており、室温で硬化反応が進行していくため、保存安定性が乏しい。さらに、アクリロニロリルブタジエンゴム中のイオン性不純物の為、耐マイグレーション性に劣るという欠点がある。
上記問題のうち耐マイグレーション性、保存安定性を改善するために、特許文献5、6にポリエステルを共重合成分とするカルボキシル基含有ポリウレタン樹脂に、硬化剤としてエポキシ樹脂を使用した接着剤が提案されている。上記接着剤は、耐マイグレーション性や室温雰囲気下での接着性に優れているが、高温雰囲気下での接着性、摺動性が劣っている。また、室温でポリウレタン樹脂中のカルボキシル基とエポキシ樹脂が反応するため、保存安定性についても満足できるものではない。
特公平7−93497号公報 特開平9−51164号公報 特開平11−186531号公報 特開平11−84175号公報 特開平11−116930号公報 特開2005−244138号公報
本発明は、上述した従来の電子部品用の接着剤が有していた諸問題を解決することを目的とする。つまり、室温から高温までの広い温度範囲で接着性と摺動性に優れ、且つ保存安定性と耐マイグレーション性を併せもつ接着剤組成物を提供し、そして当該接着剤組成物から形成されるカバーレイフィルム更には、当該カバーレイフィルムを用いたフレキシブルプリント配線板を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記した課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下の接着剤組成物を使用することで目的を達成できることを見出し発明の完成に至った。
接着剤樹脂組成物全体を100質量部としたときに、下記(A)〜(C)を満足するポリウレタン樹脂30〜90質量部と、エポキシ樹脂10〜70質量部を含む接着剤組成物であり、該接着剤組成物を硬化した後のガラス転移温度が50℃〜200℃であることを特徴とする接着剤組成物。
(A)ガラス転移温度:40℃〜150℃
(B)酸価:200〜1200当量/t
(C)数平均分子量:5000〜100000
本発明接着剤組成物は、エラストマー成分を全接着剤樹脂組成物100質量部のうち0.5〜15質量部含有することが好ましい。また、ポリウレタン樹脂がポリエステルポリウレタン樹脂であることが好ましい。
本発明の接着剤組成物は、室温から高温までの広い温度範囲で接着性と摺動性に優れ、且つ保存安定性と耐マイグレーション性に優れる。このことより幅広い分野での接着剤として使用でき、特にカバーレイフィルムやフレキシブルプリント配線板用接着剤に好適である。
本発明の接着剤組成物について説明する。
本発明接着剤組成物は、接着剤樹脂組成物全体を100質量部としたときに、ポリウレタン樹脂を30質量部〜90質量部の割合で含有し、好ましくは40質量部〜85質量部である。30質量部未満であれば本接着剤の特徴である広い温度範囲での接着性、摺動性及び保存安定性を発現できない。反対に90質量部を超える場合は、エポキシ樹脂等の硬化成分の配合量が少なくなりすぎ、架橋が不十分で半田耐熱性に劣る。本発明でいう、接着剤樹脂組成物全体とは、もし無機充填剤を配合するのであれば、無機充填剤を除くすべての接着剤組成物のことを指す。無機充填剤については後述する。
本発明接着剤剤組成物の硬化後のガラス転移温度は50℃〜200℃であり、好ましくは、65℃〜150℃であり、さらに好ましくは80℃〜130℃である。ガラス転移温度が50℃未満であれば、高温雰囲気下(80℃)での接着性、摺動性が著しく劣る。反対に、200℃を超える場合では、室温雰囲気下での接着性に劣る。ここでいう硬化後とは、接着剤を実際の製品に使用する際に加熱硬化させる条件と、同じ条件で硬化させた状態を指す。例えば、後述する実施例1では、170℃で1時間熱処理を行った後が、硬化後である。
接着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂は、ポリオール化合物とイソシアネート化合物及び必要に応じて短鎖グリコールを反応させて得られる。ポリオール化合物としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられるが、中でもポリエステルポリオールが、接着性、摺動性の面から特に優れている。
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度は40℃〜150℃であり、好ましくは60℃〜140℃であり、さらに好ましくは70℃〜120℃である。ガラス転移温度が40℃未満であれば、高温雰囲気下での接着性、摺動性が大幅に劣る。また、保存安定性にも劣る。反対にガラス転移温度が150℃を超える場合、室温雰囲気下での接着性が低下する。
ガラス転移温度が40℃未満であれば保存安定性が低下する理由を説明する。ガラス転移温度以下の温度ではポリウレタン樹脂の分子鎖が凍結されているため、ポリウレタン樹脂中のカルボキシル基とエポキシ樹脂の反応は起こらない。つまり、ガラス転移温度が40℃以上であれば、室温(0〜40℃)では、硬化反応が起こらず、保存安定性に優れる。しかし、ガラス転移温度が40℃未満であれば、室温でも硬化反応が進むため、ガラス転移温度が低下するにつれて少しずつ性能が低下していく。
本発明に用いるポリウレタン樹脂の酸価は、200〜1200当量/tであり、好ましくは300〜1100当量/tであり、さらに好ましくは400〜1000当量/tである。酸価が200当量/t未満であれば、エポキシ樹脂との架橋が不十分でありフレキシブルプリント配線板の使用に耐えられるハンダ耐熱性が発現しない。反対に、酸価が1200当量/tを超える場合では、エポキシ樹脂との架橋が密になりすぎ、接着性が低下する。
ポリウレタン樹脂に酸価を導入する方法としては、特に限定されないが、カルボキシル基やフェノール性水酸基を含有するポリエステルポリオールを用いる方法や、ジメチロールプロピオン酸やジメチロールブタン酸等のカルボキシル基含有ジオール化合物を短鎖グリコールとしてウレタン樹脂を合成する方法が挙げられる。前者或いは後者の方法を単独で用いても良いし、前者と後者を組み合わせた方法を用いることもできる。
ポリウレタン樹脂の数平均分子量は5000〜100000であり、好ましくは6500〜70000であり、さらに好ましくは8000〜50000である。数平均分子量が5000未満では、架橋間距離が短くなりすぎ、可とう性が不足し接着力が大幅に劣る。反対に数平均分子量が100000を超える樹脂は、高粘度で製造が非常に困難である。
ポリウレタン樹脂製造に使用するポリエステルポリオールについて説明する。ポリエステルポリオールは、多塩基酸成分とグリコール成分との重縮合反応により製造されるものである。
ポリエステルポリオールのガラス転移温度は、40℃〜150℃であることが好ましく、さらに好ましくは60℃〜120℃である。ポリエステルポリオールのガラス転移温度が40℃未満である場合は、これを用いて製造するポリウレタン樹脂のガラス転移温度を50℃以上にすることは困難である。反対にガラス転移温度が150℃以上であるポリエステルポリオールを使用したポリウレタン樹脂では、室温雰囲気下での接着性が劣る。
ポリエステルポリオールの酸価は特に規定されない。必要に応じてカルボキシル基を分子内に有するポリエステルポリオールを使用することができる。ポリエステルポリオールにカルボキシル基を導入する方法としては、末端水酸基のポリエステルポリオールを合成しこれに無水トリメリット酸等の酸無水物を付加する方法、5−ヒドロキシイソフタル酸等のフェノール性水酸基を含有する多塩基酸や多価グリコール成分を共重合する方法、不飽和基を重合したポリエステルポリオールを重合しこの不飽和基にアクリルモノマーをグラフト重合させる方法などがある。
ポリエステルポリオールの数平均分子量は、2000〜50000であることが好ましい。さらに好ましくは6000〜35000である。数平均分子量が2000未満であれば、分子内のウレタン結合の数が多くなりすぎ半田耐熱性に劣り、接着性も低下する。反対に50000以上であればエポキシ樹脂との架橋点間距離が長くなりすぎ半田耐熱性が劣る。
多塩基酸成分としては特に限定されないが、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシイソフタル酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)バァレリック酸、p―ヒドロキシフェニル酢酸などが挙げられる。このうち、テレフタル酸成分を50〜100モル%含有することが、接着性、摺動性の面から好ましい。
グリコール成分としては、特に限定されないが、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−1,5−ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサスド付加物、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオール、1,10−デカンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロ[5.2.1.02、7]デカン−4,8−ジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等などの二価アルコールや、必要に応じてトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリートなどの三価以上の多価アルコールを用いることができる。このうち、プロピレングリコールもしくはトリシクロ[5.2.1.02、7]デカン−4,8−ジメタノールのどちらか一方もしくは両成分を50〜100モル%含有することが、溶剤溶解安定性、高温雰囲気下での接着性、摺動性の観点から非常に好ましい。
ポリウレタン樹脂製造に使用するイソシアネート化合物について説明する。
イソシアネート化合物としては特に限定されないが、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアナート、3、3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−キシリレンジイソシアネート、1,3ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。このうち、ヘキサメチレンジイソシアネートを全イソシアネート化合物のうち50〜100質量部使用することが接着性、半田耐熱性の面から特に好ましい。
ポリウレタン樹脂製造に使用する短鎖グリコール(鎖延長剤)について説明する。
短鎖グリコールとしては特に限定されないが、例えばジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジメチロール酢酸、ジメチロールペンタン酸等のジメチロールアルカン酸、ジヒドロキシコハク酸、ジヒドロキシ安息香酸、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステルなどが挙げられる。このうち、ポリウレタン樹脂に必要な酸価を満足するためと溶剤安定性の面から、ジメチロールブタン酸、ジメチロールプロピオン酸のどちらか一方もしくは混合物を、全短鎖グリコール成分のうち50〜100質量部使用することが非常に好ましい。
接着剤組成物に含まれるエポキシ樹脂について説明する。
エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を含有するものであれば任意のものを用いることができる。例えば、ビスフェノールA型、低または高臭素化ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、フェノールノボラック型、臭素化フェノールノボラック型、ジシクロペンタジエン型、ビフェニル型、クレゾールノボラック型等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂等が挙げられる。このうち、1分子中の官能基数、臭素含有量を考慮して2種類以上を混合して用いることが好ましい。特に、半田耐熱性向上のための、一分子中に3個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂中の20〜100質量部の割合で含有することが好ましい。
本発明の接着剤組成物は、全接着剤樹脂組成物100質量部のうちエポキシ樹脂を10〜70質量部の割合で含有するものであり、好ましくは20〜60質量部である。エポキシ樹脂の配合量が10質量部未満であれば、ポリウレタン樹脂を十分に架橋することができず、半田耐熱性に劣る。反対に70質量部を超える場合は、本発明接着剤の特徴である広い温度範囲での高度な接着性を発現できない。
本発明の接着剤はエラストマー成分を全接着剤樹脂組成物100質量部のうち0.5〜15質量部含有することが非常に好ましく、さらには1〜7質量部含有することがより好ましい。本発明に用いるエラストマーとしては、アクリルゴム、グリシジル基含有アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、カルボキシル基含アクリロニトリルブタジエンゴム、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム等の各種合成ゴム、ゴム変性の高分子量化合物、変性ポリアミドイミド等が挙げられる。これらは単独、もしくは2種以上を混合して用いることができる。このうちでも、アクリルゴムやグリシジル基含有アクリルゴムが耐マイグレーション性、接着性の面から、特に好適に使用できる。アクリルゴムはアクリロニトリルブタジエンゴムに比べイオン性不純物の含有量が少ないため、耐マイグレーション性に優れていると考えられる。具体的には、例えば日本ゼオン製、NIPOL AR 31、NIPOL AR51、NIPOL AR53Lなどが挙げられる。
エラストマー成分を0.5〜15質量部含有することで、配合しない場合に比べ、室温における接着強度をより一層高めることができる。エラストマー成分が0.5質量部未満では添加効果が認められず、15質量部を超えて含有した場合では、反対に接着力が低下していく傾向にある。従ってエラストマー成分の含有量は少なすぎても多すぎても効果がでない。0.5〜15質量部の含有量が最適であるといえる。また、エラストマー成分の含有量が15質量部を超えると、高温雰囲気での接着性・摺動性が失われてしまうおそれがある。
本発明の接着剤組成物には、ポリウレタン樹脂とエポキシ樹脂との反応、もしくはエポキシ樹脂同士の反応を促進させる目的で硬化促進剤や硬化剤を含有させることができる。
本発明の接着剤組成物には硬化促進剤を併用しても良い。硬化促進剤としては、例えばトリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5等のアミン化合物やトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどのホスフィン化合物、テトラフェニルホスホニウムテトラキス(4−メチルフェニル)ボレート、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素のアミン錯体、また2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等のイミダゾール化合物、及びこれらイミダゾール化合物とエポキシ樹脂を反応させて溶剤に不溶化したタイプ、またはイミダゾール化合物をマイクロカプセルに封入したタイプが挙げられる。
本発明の接着剤組成物には硬化剤を併用することが好ましい。硬化剤としては、例えば、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフィド、ジアミノベンゾフェノン、ジアミノジフェニルスルホン、ジエチルトリアミン、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミンなどのアミン化合物、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、3,4,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)等の酸無水物が挙げられる。
これら硬化促進剤、硬化剤は2種以上を併用してもよい。その添加量は全接着剤樹脂組成物100質量部のうち、0.1〜10質量部であることが好ましい。10質量部以上配合すると、本接着剤の特徴である保存安定性が低下すると同時に、架橋が密になりすぎることにより接着性が低下することがある。
本発明の接着剤には、硬化収縮の低減、難燃性、レジンフロー低減等のために無機充填剤を配合することが好ましい。無機充填剤としては、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、タルク、モンモリロナイト、カオリン、ベンナイト等の無機充填剤、金、銀、銅、ニッケル等の金属充填剤が挙げられる。また、無機充填剤は必要に応じて表面処理されたものであってもよい。中でも、分散性の観点から水酸化アルミニウム、シリカが好ましい。これら充填剤は2種以上を混合して用いてもよい。
無機充填剤の添加量は全接着剤樹脂組成物100質量部に対して、別途1〜50質量部含有することが好ましく、さらには10〜40質量部が好ましい。1質量部未満では、充填剤の効果がなく、50質量部を超える場合では、接着性が低下する場合がある。
接着剤には、必要に応じて、特にフレキシブルプリント配線板用接着剤に使用されることが公知の任意の添加剤を添加することができる。例えば、酸化防止剤、イオン補足剤、アクリルリ系含リンモノマー等の接着向上剤などが挙げられる。
以上述べた本発明接着剤は、室温〜高温(100℃)までの広い温度範囲で優れた接着性、摺動性を示し、且つ保存安定性、耐マイグレーション性に優れるものである。一般的にフレキシブルプリント配線板用途では、エポキシ樹脂とその硬化剤を主成分として可とう成分とし、アクリロニトリルブタジエンゴムを含有させたものが広く使用されている。こういったエポキシ樹脂系接着剤のガラス転移温度は室温付近(0℃〜40℃)であることが一般的である。なぜなら、接着力はその剥離するときの雰囲気温度によって大きく変化し、接着力のピークはガラス転移温度付近にあるためである。但し、ガラス転移温度が室温付近(0℃〜40℃)の接着剤を使用した場合では、高温雰囲気下(80℃)での摺動性、接着性を発現させることはできない。そこで従来、ガラス転移温度を上げるために、エポキシ樹脂の架橋を密にすることが行われている。しかし、この場合、架橋が密になりすぎることで、肝心の室温雰囲気下での接着性が低下している。これに対し、本発明接着剤は、ガラス転移温度が40℃以上で、且つ数平均分子量が5000以上と分子量の高いポリウレタン樹脂を接着剤主成分とすることで、高いガラス転移温度であっても、架橋密度を適切に調整することで、広い温度範囲での接着性、摺動性の発現に成功したものである。また、ガラス転移温度が40℃以上という室温以上のガラス転移温度を持つポリウレタン樹脂を使用することで、保存安定性を従来に比べ大幅に改善することに成功した。つまり、室温雰囲気下(0〜40℃)では、ポリウレタン樹脂の分子鎖を凍結させているのでエポキシ樹脂と反応できない硬化システムである。ガラス転移温度(40℃)以上に加熱された段階で、はじめてポリウレタン樹脂の分子鎖は凍結から開放され硬化反応が進行する。さらに、アクリロニトリルブタジエンゴムを使用せずイオン性不純物の含有量が少ないポリウレタン樹脂を使用することで、優れた耐マイグレーション性の発現に成功した。
次に、本発明接着剤組成物を使用しての、銅張積層板、カバーレイフィルム、接着剤シート、及びフレキシブルプリント配線板の製造方法について説明する。
本発明接着剤組成物は、これをメチルエチルケトン、トルエン、アセトン、エチルセロソロブ、メチルセロソルブ、シクロへキノン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、キシレン、N,N’−ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチルアセトアミド等の好適な有機溶剤で希釈して樹脂溶液となし、容易にフレキシブルプリント配線板用の接着剤を製造することができる。
本発明接着剤を好適な有機溶剤で希釈して樹脂溶液となし、ポリイミドフィルム等のフィルム上に塗布し、溶剤を除去し、熱ロールで銅箔を片面または両面に貼りあわせた後、加熱硬化するという通常の方法により、フレキシブル銅張積層板を製造することができる。
本発明接着剤を好適な有機溶剤で希釈して樹脂溶液となし、ポリイミドフィルム等のフィルム上に塗布し、溶剤を除去し、熱ロールで離型フィルムや離型紙と貼り合わせるという通常の方法によりカバーレイフィルムを製造することができる。
本発明接着剤を好適な有機溶剤で希釈して樹脂溶液となし、キャリアフィルム、離型フィルムや離型紙等の上に塗布し、溶剤を除去するという通常の方法で接着剤シートを製造することができる。必要に応じて、接着剤面にキャリアフィルム、離型フィルムや離型紙等を貼りあわせる。
フレキシブルプリント配線板は、フレキシブル銅張積層板に回路を形成し、必要であれば穴あけスルーホールメッキを施し、ついで所定箇所に穴をあけたカバーレイフィルムを重ねて加熱加圧成型し、接着剤シートをかいして補強板を重ねあわせ、加熱加圧成型するという方法で製造されている。ここで、フレキシブル銅張積層板、カバーレイフィルム、接着剤シートのうち、いずれも本発明接着剤を用いたものでフレキシブルプリント配線板を形成することもできるし、いずれか1箇所に本発明接着剤を用いたものでフレキシブルプリント配線板を形成することもできる。
本発明をさらに詳細に説明するために以下に実施例を挙げるが、本発明は実施例になんら限定されるものではない。なお、実施例に記載された測定値は以下の方法によって測定したものである。
組成:クロロホルム−D溶媒中でヴァリアン社製核磁気共鳴分析計(NMR)ジェミニ−200を用いて、1H−NMR分析を行って決定した。
数平均分子量:テトラヒドロフランを溶離液としたウォーターズ社製ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)150cを用いて、カラム温度35℃、流量1ml/分にてGPC測定を行なった結果から計算して、ポリスチレン換算の測定値を得た。ただしカラムは昭和電工(株)shodex KF−802、804、806を用いた。
ガラス転移温度:アイティー計測制御株式会社製、動的粘弾性装置DVA220を用い、引っ張りモードで測定した。空気雰囲気下において、昇温速度4℃/分、周波数10Hz、サンプル形状15mm×4mmで測定した。Tanδのピーク温度をガラス転移温度とした。
酸価:樹脂0.2gを20mlのクロロホルムに溶解し、0.1NのKOHエタノール溶液で、指示薬をフェノールフタレインとして中和滴定し、樹脂1トン当たりのカルボキシル基濃度(当量/t)を求めた。
<ポリエステルポリオールの合成>
攪拌機、溜出用コンデンサーを備えた重合釜に、テレフタル酸100質量部、エチレングリコール15質量部、プロピレングリコール73質量部、トリメチロールプロパン1質量部を仕込み、3.5kgf/cm2の加圧下、3時間かけて235℃まで昇温し、水を溜出させエステル化反応を行った。エステル化反応終了後、放圧し、チタンテトラブトキシド0.07質量部を仕込み、30分かけて650Paまで初期減圧重合を行うと共に温度を255℃まで昇温し、さらにこのまま130Pa以下で20分間後期重合を行い、ポリエステルポリオール(A−1)を得た。組成、特性値を表1に示した。
ポリエステルポリオール(A−2)〜(A−4)を、ポリエステルポリオール(A−1)と同様な方法により得た。これらの、組成、特性値を表1に示した。
Figure 2007204715
<ポリウレタン樹脂の合成例1>
温度計、撹拌機、還流式冷却管および蒸留管を具備した反応容器に、ポリエステルポリオール(A−1)100質量部をトルエン100質量部に溶解させ、共沸をおこないトルエン18質量部を留去した。続いて、70℃でジメチロールブタン酸11質量部を加え60分撹拌した後、ヘキサメチレンジイソシアネート9.8質量部を加え30分撹拌した後、ジブチル錫ラウレート0.02質量部を加えた。95℃で10時間、ウレタン化反応を行った。イソシアネートが消費されたことを確認した後、メチルエチルケトン101質量部で希釈し、固形分濃度40%のポリウレタン樹脂溶液(B−1)を得た。ポリウレタン樹脂(B−1)はガラス転移温度95℃、酸価630当量/t、数平均分子量10000であった。
<ポリウレタン樹脂の合成例2〜4>
「ポリウレタン樹脂の合成例1」と同様にポリウレタン樹脂(B−2)〜(B−4)を得た。ポリウレタン樹脂(B−2)は4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートをイソシアネート成分として用いている。ポリウレタン樹脂(B−3)はポリエステルポリオール(A−2)から、ポリウレタン樹脂(B−4)はポリエステルポリオール(A−3)よりそれぞれ合成した。これらの組成及び特性値を表2に示した。
<比較ポリウレタン樹脂の合成例1〜3>
「ポリウレタン樹脂の合成例1」と同様に比較ポリウレタン樹脂(C−1)〜(C−3)を得た。比較ポリウレタン樹脂(C−1)は、酸価が40当量/tであり本発明接着剤組成物中のウレタン樹脂の範囲外である。比較ポリウレタン樹脂(C−2)は、数平均分子量が4000であり、本発明接着剤組成物中のウレタン樹脂の範囲外である。また、比較ポリウレタン樹脂(C−3)は、ガラス転移温度が31℃であり、本発明接着剤組成物中のウレタン樹脂の範囲外である。これらの組成及び特性値を表2に示した。
Figure 2007204715
<実施例1>
水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42M)26質量部にメチルエチルケトンと、エピクロン153(大日本インキ(株)製、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂)35質量部を加え、撹拌して水酸化アルミニウム分散液を作成した。この分散液にポリウレタン樹脂溶液(B−1)を樹脂固形分として65質量部になるように加え、撹拌することで接着剤を製造した。
作成した接着剤を、ポリイミドフィルム(カネカ(株)製、アピカルNPI、厚さ12.5μm)に、接着剤厚みが15μmとなるように塗工し、加熱乾燥によって溶剤を除去した後、離型紙と貼り合わせてカバーレイフィルムを得た。
以下、評価サンプルの作成方法及び評価方法について説明する。
(1)室温接着力
JIS−C6471の方法に準拠して行った。上記方法で得られたカバーレイフィルムを、2層フレキシブル銅張積層板(東洋紡績(製)バイロフレックス、圧延銅箔18μm、絶縁樹脂層12.5μm)の銅箔面と、190℃×3分プレスすることにより貼りあわせ、その後170℃で1時間、加熱硬化させ、評価用サンプルを作成した。これを、23℃相対湿度50%の雰囲気下で引っ張り速度50mm/分で、90°剥離試験を行い、その中心値を接着強度とした。
(2)高温接着力
上記方法で得られたカバーレイフィルムを、2層フレキシブル銅張積層板(東洋紡績(製)バイロフレックス、圧延銅箔18μm、絶縁樹脂層12.5μm)の銅箔面と、190℃×3分プレスすることにより貼りあわせ、その後170℃で1時間、加熱硬化させ評価用サンプルを作成した。これを、80℃相対湿度50%の雰囲気下で引っ張り速度50mm/分で、T型剥離試験を行い、その中心値を接着強度とした。
(3)高温摺動性
IPC−240の方法に準拠して行った。2層フレキシブル銅張積層板(東洋紡績(製)バイロフレックス、圧延銅箔18μm、絶縁樹脂層12.5μm)を以下の配線パターンに回路加工した(回路幅:60μm、回路間隔100μm、回路本数50本、試料方向:MD)。
続いて、上記方法で得られたカバーレイフィルムを、190℃で3分プレスすることで貼りあわせ、その後170℃で1時間加熱硬化させ評価用サンプルを得た。これを、FPC高速屈曲試験機(信越エンジニアリング(株)製)を用いて以下の条件で評価した。雰囲気温度:80℃、屈曲半径:2mm、屈曲速度:1500回/分、カバーレイ面:内側。抵抗上昇値が10%を超えるまでの回数を屈曲回数とした。
(4)耐マイグレーション性
2層フレキシブル銅張積層板(東洋紡績(製)バイロフレックス、圧延銅箔18μm、絶縁樹脂層12.5μm)を、回路幅が100μm、回路間隔が100μmとなるように回路加工を行った。続いて、上記方法で得られたカバーレイを、190℃で3分プレスすることで貼りあわせ、その後170℃で1時間加熱硬化させ評価用サンプルを作成した。以下の条件で評価した。
(条件)JIS Z 3197規定のくし型電極使用。(0.2mmピッチ、導体幅0.1mm、導体間隔0.1mm、重ね代15.75mm、総電極数41本)
温度85℃、湿度85%、直流100V、1000時間
(判定)○:短絡・変色なし
△:一部、短絡・変色あり
×:短絡・変色あり
(5)半田耐熱性
JIS−C6471の方法に準拠して行った。上記方法で得られたカバーレイフィルムを、2層フレキシブル銅張積層板(東洋紡績(製)バイロフレックス、圧延銅箔18μm、絶縁樹脂層12.5μm)の銅箔面と、190℃×3分プレスすることにより貼りあわせ、その後170℃で1時間、加熱硬化させ評価用サンプルを作成した。これを105℃で1時間乾燥させた後、すみやかに280℃の溶融半田浴に30秒フローした。
(判定)○:外観異常なし
△:わずかに外観異常あり
×:外観異常あり
(6)保存安定性
上記方法で得られたカバーレイフィルムを40℃相対湿度80%で3ヶ月保存した後、上記項目と同様の評価を行った。
(判定)○:性能低下なし
△:わずかに性能低下あり
×:性能低下あり
評価結果を表3に示す。
Figure 2007204715
表中の略語は以下である。
EP153:臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エピクロン153、大日本インキ(株)製
H42M:水酸化アルミニウム、ハイジライドH−42M、昭和電工(株)製
BRENS:臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬(株)製
AR51:アクリルゴム、NIPOL−AR51、日本ゼオン(株)製
4DDS:4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、小西化学工業(株)製
PM2:アクリル系含リンモノマー、カヤマーPM2、日本化薬(株)製
TPP:トリフェニルホスフィン
AR200:シリカフィラー、アエロジル200、日本アエロジル(株)製
YDCN:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、YDCN703、東都化成(株)製
TETRAD:テトラグリシジルm−キシレンジアミン、三菱瓦斯化学(株)製
EP860:ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エピクロン860、大日本インキ(株)製
1072:カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエンゴム。ニポール1072J、日本ゼオン(株)製
<実施例2>
水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42M)20質量部にメチルエチルケトンと、BRENS(日本化薬(株)製、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂)20質量部を加え、撹拌して水酸化アルミニウム分散液を作成した。この分散液にポリウレタン樹脂溶液(B−1)を固形分として59質量部、EP153を21質量部加え、撹拌することで接着剤を製造した。接着剤を、ポリイミドフィルム(カネカ(株)製、アピカルNPI、厚さ12.5μm)に、接着剤厚みが15μmとなるように塗工し、加熱乾燥によって溶剤を除去した後、離型紙と貼り合わせてカバーレイフィルムを得た。実施例1と同じ評価を行った。
<実施例3〜8><比較例1〜4>
実施例2と同様の方法で接着剤を作成し、その後カバーレイフィルムに加工し、評価を行った。
<実施例9>
ポリウレタン樹脂(B−1)88質量部に、YDCN(東都化成(株)製、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、YDCN703)を10質量部、TETARD−X(三菱瓦斯化学(株)製、テトラグリシジルm−キシレンジアミン)2質量部を加え、接着剤を製造した。接着剤を、ポリイミドフィルム(カネカ(株)製、アピカルNPI、厚さ12.5μm)に、接着剤厚みが15μmとなるように塗工し、加熱乾燥によって溶剤を除去した後、離型紙と貼り合わせてカバーレイフィルムを得た。実施例1と同じ評価を行った。実施例9の接着剤は難燃性を付与していない。そのため難燃性の不要な用途、特にフレキシブルプリント配線板において補強材を貼りあわせる接着剤シートとして好適に用いることができる。なお、実施例1〜8、比較例1〜6はいずれも難燃性の規格であるUL−V0を満足していた。
<比較例5>
水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42M)25質量部にメチルエチルケトンと、EP153(大日本インキ(株)製、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂)30質量部を加え、撹拌して水酸化アルミニウム分散液を作成した。この分散液にNIPOL1072J(日本ゼオン(株)製、カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエンゴム)30質量部、EP860(大日本インキ(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂)35質量部、4DDS(小西化学工業(株)製、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン)5質量部を加え撹拌することで接着剤を得た。接着剤を、ポリイミドフィルム(カネカ(株)製、アピカルNPI、厚さ12.5μm)に、接着剤厚みが15μmとなるように塗工し、加熱乾燥によって溶剤を除去した後、離型紙と貼り合わせてカバーレイフィルムを得た。実施例1と同じ評価を行った。評価結果を表3に示す。
<比較例6>
比較例5と同様の方法で接着剤、カバーフィルムを作成し評価した。
<比較例7>
実験例9と同様の方法で接着剤、カバーフィルムを作成し評価した。
表3の実施例1に示すように本発明接着剤組成物は、広い温度範囲で高い接着力、摺動性を示し、耐マイグレーション性、半田耐熱性、保存安定性を満足することがわかる。そして、実施例2に示すように、エポキシ樹脂に多官能エポキシ樹脂を併用することでさらに半田耐熱性を向上できる。さらに、実施例3に示すように、エラストマー成分を含有させることで、接着力をより一層向上させることができる。また、実施例4、5に示すように各種添加剤やフィラーを配合することでより一層の性能向上ができる。実施例6、7、8に示すように特許請求の範囲内のポリウレタン樹脂を使用すれば、多少の性能の差異はあるがいずれも満足できる性能を発現できる。実施例9は、難燃性を付与していない接着剤であり、難燃性不要の用途、特にフレキシブルプリント配線板において補強材を貼りあわせる接着剤シートとして好適に使用できる。
比較例1に示すように、ポリウレタン樹脂の酸価が小さい場合は、エポキシ樹脂との架橋が起こりにくいため半田耐熱性を満足できない。比較例2に示すようにポリウレタン樹脂の数平均分子量が5000未満であれば架橋が密になりすぎ接着力が弱い。比較例3に示すようにポリウレタン樹脂のガラス転移温度が50℃未満であれば、高温雰囲気下での接着力、摺動性が大幅に劣り、また保存安定性にも問題がある。比較例4に示すように、ポリウレタン樹脂の全接着剤樹脂組成物における配合量が30質量部未満であると、本発明接着剤の特徴である広い温度範囲での高い接着力と保存安定性を発現できない。比較例5は、ポリウレタン樹脂が含まれず、高温雰囲気下での接着性、摺動性が悪く、また、保存安定性、耐マイグレーション性も十分でない。比較例6は、比較例5の高温雰囲気下での特性を改良しようとした接着剤組成物である。高温雰囲気下での接着性、摺動性は大きく改善できるが、肝心の室温接着性が低下するという問題をかかえている。
本発明の接着剤組成物は、室温から高温までの広い温度範囲で接着性と摺動性に優れ、且つ保存安定性と耐マイグレーション性に優れる。このことより幅広い分野での接着剤として使用できる。特にカバーレイフィルムやフレキシブルプリント配線板用接着剤に好適である。

Claims (9)

  1. 接着剤樹脂組成物全体を100質量部としたときに、下記(A)〜(C)を満足するポリウレタン樹脂30〜90質量部と、エポキシ樹脂10〜70質量部を含む接着剤組成物であり、該接着剤組成物を硬化した後のガラス転移温度が50℃〜200℃であることを特徴とする接着剤組成物。
    (A)ガラス転移温度:40℃〜150℃
    (B)酸価:200〜1200当量/t
    (C)数平均分子量:5000〜100000
  2. 接着剤樹脂組成物全体を100質量部としたときに、さらにエラストマー成分を0.5〜15質量部含有することを特徴とする請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. ポリウレタン樹脂がポリエステルポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の接着剤組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤組成物を使用して作成したフレキシブル銅張積層板。
  5. 請求項4に記載のフレキシブル銅張積層板を使用して作成したフレキシブルプリント配線板。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤組成物を使用して作成したフレキシブルプリント配線板用カバーレイフィルム。
  7. 請求項6に記載のカバーレイフィルムを使用して作成したフレキシブルプリント配線板。
  8. 請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤組成物をフィルム状に形成した接着剤シート。
  9. 請求項8に記載の接着剤シートを使用して作成したフレキシブルプリント配線板。
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