JP2007204617A - 樹脂架橋剤およびその架橋剤を用いた架橋ゴム - Google Patents
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Abstract
本発明の目的は、樹脂架橋剤の本来有する性能を損なうことなく、ゴムへの分散性、およびゴムの架橋性能が従来の使用法品よりも優れた向上する樹脂架橋剤を提供する事である。
【解決手段】
アルキルフェノール樹脂を1〜65重量%とオイルおよび/または可塑剤35〜99重量%からなる割合で配合し、液状またはペースト状とする事で、本発明の目的が達成できる事を見い出した。 さらに、樹脂架橋剤が液状、あるいはペースト状となる事で、TPVの動的架橋を行う場合、ホッパーからの投入以外に、押出途中でサイドフィードする事ができるようになり、架橋剤のフィードのタイミングの調整が可能となる。
【選択図】なし
Description
本発明の樹脂架橋剤は硫黄架橋可能な全てのゴムに適用可能であり、具体的ゴムとしては、天然ゴム、SBR、イソプレンゴム、NBR、ブチルゴム、EPDM、CR等が挙げられる。
可塑剤として具体的には、脂肪族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、リン酸誘導体等が挙げられ、脂肪族カルボン酸誘導体としては、脂肪族モノカルボン酸エステル、脂肪族ジカルボン酸エステル、脂肪族トリカルボン酸エステルおよびそれらの誘導体等が挙げられる。芳香族カルボン酸誘導体としては、芳香族ジカルボン酸エステル、芳香族トリカルボン酸エステル、芳香族テトラカルボン酸エステルおよびそれらの誘導体等が挙げられる。リン酸誘導体としてはリン酸エステル等が挙げられる。
上記可塑剤のうち、式(1)〜(3)
「オシレーティング・レオメータによる架橋特性の測定」
(株)東洋精機製作所製ロータレスレオメータ使用。
測定温度160℃、振幅角度3°で測定。
表1に記載の配合処方を、東洋精機ラボプラストミル(チャンバー容量600cc)を用いて、ポリサー・ブチル402(ポリサー社製:ブチルゴム)(100重量部)、HAFカーボン(50重量部)、ステアリン酸(1重量部)、亜鉛華(5重量部)を通常の方法で混練りし、得られたゴムコンパウンドに樹脂架橋剤A(20重量部)を6インチ試験用ロールを用いて、ロール温度40℃にて混練りした。得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を160℃、60分の条件下に測定し、表2に記載した。
ダイアナプロセスオイルPW−100(14重量部)をラボプラストミルを用いて混練し、樹脂架橋剤Aをタッキロール250−I(6重量部)に変更する以外は実施例1と同様にして得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を、実施例1と同様にして測定した結果を表2に示した。
表3に記載の配合処方を、東洋精機ラボプラストミル(チャンバー容量600cc)を用いて、ポリサー・ブチル402(ポリサー社製:ブチルゴム)(100重量部)、HAFカーボン(50重量部)、ステアリン酸(1重量部)、亜鉛華(5重量部)を通常の方法で混練りし、得られたゴムコンパウンドに樹脂架橋剤B(20重量部)を6インチ試験用ロールを用いて、ロール温度40℃にて混練りした。得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を160℃、60分の条件下に測定し、表4に記載した。
コウモレックスF22(6重量部)をラボプラストミルを用いて混練し、樹脂架橋剤Bをタッキロール201(12重量部)に変更する以外は実施例2と同様にして得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を、実施例2と同様にして測定した結果を表4に示した。
表5に記載の配合処方を、東洋精機ラボプラストミル(チャンバー容量600cc)を用いて、ポリサー・ブチル402(ポリサー社製:ブチルゴム)(100重量部)、HAFカーボン(50重量部)、ステアリン酸(1重量部)、亜鉛華(5重量部)を通常の方法で混練りし、得られたゴムコンパウンドに樹脂架橋剤C(20重量部)を6インチ試験用ロールを用いて、ロール温度40℃にて混練りした。得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を160℃、60分の条件下に測定し、表6に記載した。
ジブチルセバケート(8重量部)をラボプラストミルを用いて混練し、樹脂架橋剤CをタッキロールV200(12重量部)に変更する以外は実施例3と同様にして得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を、実施例3と同様にして測定した結果を表6に示した。
表7に記載の配合処方を、東洋精機ラボプラストミル(チャンバー容量600cc)を用いて、ポリサー・ブチル402(ポリサー社製:ブチルゴム)(100重量部)、HAFカーボン(50重量部)、ステアリン酸(1重量部)、亜鉛華(5重量部)を通常の方法で混練りし、得られたゴムコンパウンドに樹脂架橋剤D(20重量部)を6インチ試験用ロールを用いて、ロール温度40℃にて混練りした。得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を160℃、60分の条件下に測定し、表に記載した。
トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート(9重量部)をラボプラストミルを用いて混練し、樹脂架橋剤Dをタッキロール250−I(6重量部)に変更する以外は実施例4と同様にして得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を、実施例4と同様にして測定した結果を表8に示した。
表9に記載の配合処方を、東洋精機ラボプラストミル(チャンバー容量600cc)を用いて、ポリサー・ブチル402(ポリサー社製:ブチルゴム)(100重量部)、HAFカーボン(50重量部)、ステアリン酸(1重量部)、亜鉛華(5重量部)を通常の方法で混練りし、得られたゴムコンパウンドに樹脂架橋剤E(20重量部)を6インチ試験用ロールを用いて、ロール温度40℃にて混練りした。得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を160℃、60分の条件下に測定し、表10に記載した。
ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(9重量部)をラボプラストミルを用いて混練し、樹脂架橋剤Eをタッキロール250−I(6重量部)に変更する以外は実施例5と同様にして得られたゴム配合物のオシレーティング・レオメータによる架橋特性を、実施例5と同様にして測定した結果を表10に示した。
表2、4,6,8および10において、T(10)、T(90)、MLおよびMHは以下の測定値を示す。
T(10):加硫曲線から求められた、トルクの最大値と最小値との差の10%に達するまでの時間(分)
T(90):加硫曲線から求められた、トルクの最大値と最小値との差の90%に達するまでの時間(分)
ML :加硫曲線から求められた、トルクの最小値(kg・cm)
MH :加硫曲線から求められた、トルクの最大値(kg・cm)
Claims (5)
- アルキルフェノール樹脂を1〜65重量%とオイルおよび/または可塑剤35〜99重量%からなる事を特徴とする樹脂架橋剤。
- アルキルフェノール樹脂が、以下のA〜Cのいずれかである請求項1に記載の樹脂架橋剤。
A:炭素数1〜18のアルキル基を有するフェノール類とホルムアルデヒド類との縮合によって得られるアルキルフェノール樹脂
B:炭素数1〜18のアルキル基を有するフェノール類とホルムアルデヒド類との縮合樹脂を臭素化したアルキルフェノール樹脂
C:炭素数1〜18のアルキル基を有するフェノール類と塩化硫黄との縮合によって得られるアルキルフェノール樹脂 - 炭素数1〜18のアルキル基を有するフェノール類が、p−クレゾール、p−t−ブチルフェノール、アミルフェノール、ノニルフェノール、p−t−オクチルフェノールから選ばれる請求項2のいずれかに記載の樹脂架橋剤。
- オイルまたは可塑剤が、ナフテン系オイル類あるいはパラフィン系オイル類あるいは式(1)〜(3)で表される可塑剤である請求項1〜3いずれかに記載の樹脂架橋剤。
- 請求項1〜4に示される樹脂架橋剤を用いた架橋ゴム。
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