JPH08302116A - クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物 - Google Patents

クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物

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Publication number
JPH08302116A
JPH08302116A JP13572595A JP13572595A JPH08302116A JP H08302116 A JPH08302116 A JP H08302116A JP 13572595 A JP13572595 A JP 13572595A JP 13572595 A JP13572595 A JP 13572595A JP H08302116 A JPH08302116 A JP H08302116A
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JP
Japan
Prior art keywords
chlorosulfonated polyethylene
polyethylene
composition
crosslinkable
chlorosulfonated
Prior art date
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Pending
Application number
JP13572595A
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English (en)
Inventor
Rikiji Kuwayama
力次 桑山
Hiroaki Wada
博昭 和田
Aki Kusaka
亜紀 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Du Pont Showa Denko Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Showa Denko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Du Pont Showa Denko Co Ltd filed Critical Du Pont Showa Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な加工安全性と優れた加硫物特性を発現
し得るクロロスルホン化ポリエチレン系の架橋用組成物
を提供する。 【構成】 クロロスルホン化ポリエチレン、またはクロ
ロスルホン化ポリエチレンと塩素化ポリエチレンとの混
合物に、チオウレア系加硫促進剤および酸化カルシウム
または水酸化カルシウムが配合されて成ることを特徴と
する架橋用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性と圧縮永久歪性
に優れ、且つ加硫特性が良好なクロロスルホン化ポリエ
チレン組成物またはクロロスルホン化ポリエチレンの一
部が塩素化ポリエチレンで置換された組成物に関する。
【0002】本発明の組成物は、優れた加硫物特性を要
求される分野、例えば自動車部品、工業用品、電気部
品、事務機用品などに利用される。
【0003】
【従来の技術】一般に、クロロスルホン化ポリエチレン
組成物を加硫して得られるゴム製品は、耐油性、耐候
性、耐熱性および耐オゾン性が良好であり、このためホ
ース類、ベルト類、電線被覆、ロール、ガスケット、ハ
ンドレール、ルーフィング等に利用されている。これら
用途のうち特に自動車用ホース類、ベルト類は近年その
使用環境がますます高温になっており、そのために耐熱
性および圧縮永久歪性の改善が強く要求されてきてい
る。クロロスルホン化ポリエチレン組成物は架橋剤にチ
ウラム系加硫促進剤を用いるイオウ架橋が一般的であ
る。こうした従来のクロロスルホン化ポリエチレン組成
物の耐熱性および圧縮永久歪性を改善する方法として
は、架橋剤に有機過酸化物を用いるパーオキサイド架
橋、または架橋剤にメタフェニレンビスマレイミドを用
いるマレイミド架橋が知られている。しかしながらパー
オキサイド架橋は、臭気の発生、空気接触下での架橋阻
害、スチーム加硫の困難、他材料との接着性低下などと
いった問題点を有している。また、マレイミド架橋はス
チーム加硫での架橋阻害、常態物性の低下、明色ゴムが
得られないといった問題点を有している。従って、これ
らの架橋剤は極く限定された範囲でしか用いられていな
いのが現状である。
【0004】一方、クロロスルホン化ポリエチレンは高
価であり、そのためにジエン系ゴム等を混合することが
提案されているが、その反面、クロロスルホン化ポリエ
チレン加硫物としての性能が低下してしまうことが避け
られず、近年の性能向上といった要求を満たすことは困
難である。クロロスルホン化ポリエチレンと同等の加硫
物特性を有する塩素化ポリエチレンを混合すればクロロ
スルホン化ポリエチレンの性能低下を防ぐことが期待で
きるが、共架橋方法としてはパーオキサイド架橋しかな
く、パーオキサイド架橋の問題点から一部の限定された
分野で適用されているにすぎない。その他の手段とし
て、架橋剤にトリアジン系化合物を用いるトリアジン架
橋も考えられるが、トリアジン架橋はクロロスルホン化
ポリエチレン組成物の耐スコーチ性を著しく低下させる
ため、組成物に必要とされる加工安全性が損なわれてし
まうといった欠点がある。同様にクロロスルホン化ポリ
エチレンと塩素化ポリエチレンとの混合物に対しても、
加工安全性の面からトリアジン架橋は実用的なものとな
っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、前
記した従来技術の欠点を解消し、広く実用可能な優れた
加硫物特性とその製造過程で必要とされる良好な加工安
全性を兼ねそろえたクロロスルホン化ポリエチレン組成
物、またはクロロスルホン化ポリエチレンの一部が塩素
化ポリエチレンで置換された混合重合体組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討
の結果、クロロスルホン化ポリエチレンに対し受酸剤と
して酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムのうち一種
または二種、架橋剤として硫黄供与体であるチオウレア
系加硫促進剤を併用配合した組成物が良好な加工安全性
と極めて優れた加硫物特性を発現することを見出した。
更に驚くべきことに、この架橋系はクロロスルホン化ポ
リエチレンと塩素化ポリエチレンとの混合体に対しても
優れた加工安全性と加硫物特性を発現することを見出し
た。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明において使用されるクロロスルホン
化ポリエチレンは一般に工業的に使用されているものな
らよく、例えば、ハイパロン40、ハイパロン45、ハ
イパロン4085(いずれも米国のイー・アイ・デュポ
ン・ドウ・ヌムール社の商品名)、もしくはエチレンと
α−オレフィンの共重合体をクロロスルホン化して得ら
れるゴム状クロロスルホン化ポリオレフィンがある。こ
れらのクロロスルホン化ポリエチレンは塩素分が25〜
45重量%、硫黄分が0.5〜1.5%のものであるが、
特にこれら数値及び原料ポリエチレンの種類に限定する
必要はない。
【0009】本発明において用いられる塩素化ポリエチ
レンは一般に工業的に使用されているものならよく、任
意の塩素含量、結晶度および分子量分布の塩素化ポリエ
チレンが対象とされる。更には、塩素化エチレン・プロ
ピレンも対象とされる。クロロスルホン化ポリエチレン
と塩素化ポリエチレンとの混合割合は特に限定されない
が、重量比で10:0〜2:8の範囲が好ましい。
【0010】本発明で使用される酸化カルシウムおよび
水酸化カルシウムは通常のゴム配合剤として使用されて
いるものならよく、単独もしくは混合して使用しても差
し支えない。その添加量はクロロスルホン化ポリエチレ
ンまたはクロロスルホン化ポリエチレンと塩素化ポリエ
チレンとの混合物100重量部に対して1〜40重量
部、好ましくは3〜15重量部である。
【0011】本発明で使用されるチオウレア類として
は、エチレンチオウレア(2−メルカプトイミダゾリ
ン)、ジエチルチオ尿素、ジブチルチオ尿素等が挙げら
れる。その添加量はクロロスルホン化ポリエチレンまた
はクロロスルホン化ポリエチレンと塩素化ポリエチレン
との混合物100重量部に対し0.1〜5重量部、好ま
しくは0.5〜4重量部である。
【0012】なお、本発明においては必要に応じて充填
剤、軟化剤、滑剤、老化防止剤、活性剤または加硫遅延
剤を適宜配合することができる。例えば、充填剤として
は、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、シリ
カ、酸化チタン、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム等が使用できる。軟化剤としては、クロロスルホン化
ポリエチレンおよび塩素化ポリエチレンに相溶性のある
ものならよく、石油系プロセス油、塩素化パラフィン、
エステル系可塑剤等が使用できる。滑剤としては、脂肪
酸、脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、低分子
量ポリエチレン、ワックス類、シス1,4−ポリブタジ
エン等が使用できる。老化防止剤としては、ジブチルジ
チオカルバミン酸ニッケル、ジラウリルチオジプロピオ
ネート、2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール
等が使用できる。活性剤としては、ペンタエリスリトー
ル等のポリオール化合物が使用できる。加硫遅延剤とし
ては、ジベンゾチアジルジスルフィド、メタフェニレン
ビスマレイミド等が使用できる。
【0013】前記各成分を配合する方法としては、通常
のゴム用混練機、例えばバンバリーミキサー、ニーダ
ー、オープンロールなどを使用できる。
【0014】加硫する方法としては、従来適用されてい
る公知の加硫方法、例えば金型プレス加硫、スチーム加
硫、LCM加硫、UHF加硫等が使用できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
具体的に説明する。なお、ここで記載する配合の数値は
重量部を示し、各試験の物性値は未加硫物特性について
はJIS K6300、加硫物特性についてはJIS K
6301に従って試験したものである。
【0016】第1表および第2表に示す配合に基づいて
各々オープンロールにて均一な混合物とし、その配合物
を160℃×30分でプレス加硫して加硫物特性を測定
した。加工安全性の指標となるスコーチ性は、未加硫物
特性として、混練直後の配合物およびこれを温度38℃
および湿度95%で2週間保存した配合物について、ム
ーニー粘度計で125℃で測定した。鉱物質を充填剤と
して用いた配合物の結果を第1表に、カーボンブラック
を充填剤として用いた配合物の結果を第2表に示した。
【0017】実施例1〜6は酸化カルシウムとチオウレ
ア、または水酸化カルシウムとチオウレアを含有する本
発明の組成物である。比較例1〜4は実施例1〜4の各
々に対応する通常の組成物、すなわち酸化マグネシウム
とチウラムを含有する比較のための組成物である。
【0018】表から明らかな如く、本発明の組成物は耐
熱性および圧縮永久歪性が改善されており、スコーチ性
も良好である。
【0019】表2に示した参考例1〜2は本発明の構成
成分を部分的に使用した場合の組成物である。参考例1
は酸化カルシウムとチウラムを含有する組成物である
が、スコーチ性に優れるものの耐熱性および圧縮永久歪
性の改善が不充分である。また参考例2は酸化マグネシ
ウムとチオウレアを含有する組成物であるが、スコーチ
性が著しく劣り実用的でない。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明のクロロス
ルホン化ポリエチレン架橋用組成物は従来の組成物にく
らべて、良好な加工安全性と優れた加硫物特性を提供す
るものであり、更には塩素化ポリエチレンとの混合を実
用的に可能としたものであり、工業的に極めて有用であ
る。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロスルホン化ポリエチレン、または
    クロロスルホン化ポリエチレンと塩素化ポリエチレンと
    の混合物に、チオウレア系加硫促進剤および酸化カルシ
    ウムまたは水酸化カルシウムが配合されて成ることを特
    徴とする架橋用組成物。
JP13572595A 1995-05-10 1995-05-10 クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物 Pending JPH08302116A (ja)

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JP13572595A JPH08302116A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物

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JP13572595A JPH08302116A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物

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JP13572595A Pending JPH08302116A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 クロロスルホン化ポリエチレン架橋用組成物

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JP (1) JPH08302116A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232232A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2018053235A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 アキレス株式会社 クロロスルホン化ポリエチレンゴム組成物およびクロロスルホン化ポリエチレンゴム引布

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232232A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2018053235A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 アキレス株式会社 クロロスルホン化ポリエチレンゴム組成物およびクロロスルホン化ポリエチレンゴム引布

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