JP2005232232A - 樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 結晶化速度が速く、耐衝撃性に優れるポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸とハロゲン化エラストマーから成る樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸1〜99重量%、とハロゲン化エラストマー99〜1重量%からなり、好ましくは下記の(a)、(b)の特性を満足する樹脂組成物。(a)示差走査型熱量計にて、室温から10℃/分の昇温速度で加熱した際に観測される結晶融点が130℃以上185℃以下(b)ゲル浸透クロマトグラフィにより測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が20000以上3000000以下。
【選択図】 なし

Description

本発明は、耐衝撃性に優れると共に、高い結晶化速度を示すことを特徴とするポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸とハロゲン化エラストマーから成る樹脂組成物に関するものである。
ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体とポリ乳酸は、植物を原料として得られることから、環境負荷の少ない材料として近年注目を集めている。しかしながら、ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体およびポリ乳酸は、結晶化速度が遅く成形加工性に劣り、かつ、耐衝撃性に劣るという課題があり、射出成形法により成形加工する際には成形サイクルを長くせねばならず、また、押出成形法により成形加工する際には、吐出量を落としたり製造ラインの長い大型の装置を導入する、等のことが必要であった。
これら課題を解決する方法として、ポリカプロラクトンやポリブチレンサクシネート系樹脂を混合する方法が提案されている(例えば特許文献1,2参照。)。
また、ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体やポリ乳酸の結晶化速度を向上し、その成形加工性を改良する方法として、可塑剤や結晶核剤をペレットに添加する方法が提案されている。1)脂肪酸、脂肪族エステル、脂肪族アミド、脂肪酸金属塩などの可塑剤を添加する方法(例えば特許文献3参照。)、2)窒化瑚素を結晶核剤として添加し、結晶成長速度を高める方法(例えば特許文献4参照。)、3)塩化アンモニウムを結晶核剤として添加し、結晶成長速度を高める方法(例えば特許文献5参照。)。
特開平9−194281号公報
特開平11−323141号公報 特開平7−188573号公報 ヨーロッパ公開特許0291024号公報 国際公開特許91/19759号公報
しかしながら、特許文献1、2に提案された該異種ポリマーを混合する方法においては、その耐衝撃性効果は十分なものではなかった。また、特許文献3に提案された可塑剤を添加する方法においては、製品表面への可塑剤のブリードや他製品への可塑剤の移行、特にポリ塩化ビニル系やポリスチレン系の樹脂からなる製品への可塑剤の移行が激しい、冷却ロールなど製造ラインヘの汚染が発生する、等の課題があった。さらに、特許文献4,5に提案された結晶核剤を添加する方法に於いては、結晶核剤は高価であり、樹脂組成物のコストパフォーマンスを損なう等の課題があった。
そこで、本発明は、耐衝撃性に優れると共に、結晶化速度が速いことから、成形加工性、成形品の生産性に優れるポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸とハロゲン化エラストマーからなる樹脂組成物を提供するものである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸とハロゲン化エラストマーからなる樹脂組成物が優れた成形加工性および耐衝撃性を示すことを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸1〜99重量%、とハロゲン化エラストマー99〜1重量%からなることを特徴とする樹脂組成物に関するものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体(以下、PHB系重合体と記す。)としては、例えばポリ3−ヒドロキシブチレート単独重合体、3−ヒドロキシブチレート/3−ヒドロキシブチレート以外のヒドロキシアルカノエート共重合体、等が挙げられ、共重合体である場合の3−ヒドロキシブチレート以外のヒドロキシアルカノエートとしては、例えば3−ヒドロキシプロピオネート、3−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシヘプタノエート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシノナノエート、3−ヒドロキシデカノエート、3−ヒドロキシウンデカノエート、4−ヒドロキシブチレート、ヒドロキシラウリレートが挙げられ、該共重合体としては、特に成形加工性に優れた樹脂組成物が得られることから、該3−ヒドロキシブチレート以外のヒドロキシアルカノエートが25モル%以下共重合されたものであることが好ましい。そして、特にポリ3−ヒドロキシブチレート単独重合体、3−ヒドロキシブチレート/3−ヒドロキシバレレート共重合体、3−ヒドロキシブチレート/4−ヒドロキシブチレート共重合体が容易に入手できるため好ましい。また、PHB系重合体としては、成形加工性に優れた樹脂組成物となることからから、微生物体内で生産されたものであることが好ましい。このようなPHB系重合体は市販品として入手することが可能である。また、その製造方法としては、例えば米国特許4477654号公報、国際公開特許94/11519号公報、米国特許5502273号公報に開示されている方法等により入手することも可能である。また、ポリ乳酸(以下、PLAと記す。)としては、特に制限なく市販品を用いることが可能であり、例えば(商品名)レイシア(三井化学(株)製)が市販品として販売されている。
本発明の樹脂組成物においては、PHB系重合体とPLAの混合物を用いることも可能であり、PHB系重合体/PLAの重量比率で100/0〜0/100の範囲で用いればよく、その中でも、成形加工後の物性変化の少ない樹脂組成物が得られることから、PLAを混合せずにPHB系重合体のみを用いることが好ましい。
本発明に用いるハロゲン化エラストマーとしては、各種エラストマーおよび樹脂を塩素や臭素などのハロゲンでハロゲン化した物質であり、具体的には塩素化ポリエチレン、塩素化酢酸ビニル、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン、クロロプレンゴムなどが挙げられ、このうち1種単独または2種以上が混合して用いられる。なかでも、塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンが特に好んで用いられる。
本発明の樹脂組成物におけるPHB系重合体および/またはPLAとハロゲン化エラストマーとの混合比率は(PHB系重合体および/またはPLA)/ハロゲン化エラストマーの重量比率で99/1〜1/99であり、好ましくは、95/5〜30/70、さらに好ましくは90/10〜50/50である。ハロゲン化エラストマーの重量比率が1%未満である場合、得られる樹脂組成物が耐衝撃性に劣るものとなる。一方、99%を超える場合、得られる樹脂組成物は成形加工性に劣るものとなる。
本発明の樹脂組成物は、特に耐熱性、成形加工性に優れる樹脂組成物となることから、示差走査型熱量計(以下、DSCと記す。)にて、室温から10℃/分の昇温速度で加熱した際に観測される結晶融点が130℃以上185℃以下であることが好ましく、特に140℃以上185℃以下であることが好ましく、さらに150℃以上185℃以下であることが好ましい。なお、本発明における結晶融点とは、DSC(パーキンエルマー社製、商品名DSC−7)、5mgの試料を装填したアルミニウム製のパンを用い、該パンを室温から10℃/分の昇温速度で加熱した際に観測される結晶融解に基づく熱流束のピーク温度のうち最も高い温度のことを表す。
さらに、本発明の樹脂組成物は、結晶化速度が速く成形品の生産効率に優れる樹脂組成物となることから、DSCにて室温から80℃/分の昇温速度で180℃まで加熱し、180℃において1分間保持した後、10℃/分の降温速度で冷却した結晶化温度が100℃以上170℃以下であることが好ましく、特に110℃以上165℃以下であることが好ましく、更に120℃以上160℃以下であることが好ましい。なお、結晶化温度とは、DSC(パーキンエルマー社製、商品名DSC−7)、5mgの試料を装填したアルミニウム製のパンを用い、該パンを室温から80℃/分の昇温速度で180℃まで加熱し、180℃において1分間保持した後、10℃/分の降温速度で冷却し、PHB系重合体および/またはPLAの結晶化に基づいて観測される熱流束のピーク温度のうち最も高い温度を表す。
本発明の樹脂組成物は、特に成形加工性に優れ、成形品とした際の力学強度にも優れる樹脂組成物となることから、樹脂組成物のクロロホルム溶解成分をゲル浸透クロマトグラフィ(以下、GPCと記す。)により測定した際のポリスチレン換算の重量平均分子量(以下、Mwと記す。)が20000以上3000000以下であることが好ましく、特に50000以上1000000以下であることが好ましい。なお、樹脂組成物のクロロホルム溶解成分のMwは、成形物を60℃のクロロホルムに2時間溶解して得られる溶解分の分子量によって測定することも可能である。また、本発明におけるMwの測定は、カラム(東ソー(株)製、商品名TSKgel GMHHR−H)2本を装着したGPC装置(東ソー(株)製、商品名HLC8020GPC)を用い、測定溶媒:クロロホルム、測定温度40℃、サンプル溶解条件:60℃、2時間で測定濃度:50mg/50mLに調製した試料を注入量:100μLにて測定したカラム溶出体積を標準ポリスチレン(東ソー(株)製)を用いて校正し行ったものである。
本発明の樹脂組成物は、さらに耐衝撃性に優れたものとなることから含酸熱可塑性ポリオレフィン0.1〜10重量%を配合してなるものであることが好ましい。該含酸熱可塑性ポリオレフィンとは、その主鎖または側鎖にカルボン酸基、カルボン酸塩基、カルボン酸無水物基、アミド基、水酸基、エポキシ基からなる群から選ばれた1種以上の官能基を含有するものであり、例えば不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、その他の官能性ビニルモノマーをポリオレフィンにグラフトした変性ポリオレフィンを例示することができる。この場合、ポリオレフィンとしては高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ4−メチルペンテン−1、エチレンとα−オレフィンとの共重合体などのポリオレフィン類;エチレン−プロピレンエラストマー、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体エラストマー、ブチルエラストマー、低結晶性エチレン−プロピレン共重合体もしくは低結晶性エチレン−ブテン共重合体、もしくは低結晶性プロピレン−ブテン共重合体からなるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー類;ポリプロピレンとエチレン−プロピレンエラストマーのブレンドを主体とするポリオレフィン系エラストマー類;及びエチレン−ビニルエステルコポリマー、エチレン−アクリルエステルコポリマー等を含み、各種ポリオレフィン相互のブレンド物も含まれる。一方、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、その他の官能性ビニルモノマーとは、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ソルビン酸等の不飽和カルボン酸類およびそれらの酸無水物類;アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド等のアミド類;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等のエポキシ類;アクリル酸2−ヒドロキシエステル、メタクリル酸2−ヒドロキシエステル、ポリエチレングリコールモノアクリレート等のヒドロキシ化合物類;アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛等の金属塩類等をあげることができ、相互の混合使用も可能である。なかでも、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸が好ましい。なお、上記のモノマーを使用する際に、スチレン、酢酸ビニル、アクリルエステル、メタクリルエステル等の各種モノマーと同時に使用して、グラフト共重合することもできる。
更に、含酸熱可塑性ポリオレフィンとして用いられるグラフト変性されたポリオレフィンに含有される不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、その他の官能性ビニルモノマーの量は0.05〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.5重量%〜20重量%が望ましい。
本発明の樹脂組成物には、さらに耐衝撃性を高めた樹脂組成物とすることを目的としてエポキシ化合物0.001〜10重量%を配合することも可能である。エポキシ化合物とは、エポキシ基に由来するオキシラン酸素量が1重量%以上であるものが好ましい。オキシラン酸素量の測定方法は、村井孝一編著、「可塑剤−その理論と応用」(幸書房出版、1973年3月1日発行、664頁)等に記載されている方法が例示される。
このようなエポキシ化合物は、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化ポリイソプレンなどのエポキシ化エラストマー;グリシジルメタクリレート等グリシジルエステルの単独重合体;グリシジルメタクリレート等グリシジルエステルとスチレン、アクリル酸、アクリル酸エステル等不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体;フタル酸ジグリシジルエステル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA−エピクロロヒドリン型エポキシ樹脂、等が挙げることができ、これらの一種もしくは二種以上が用いられる。
エポキシ化合物は、市販のものを使用することができ、例えばエポキシ化大豆油として(商品名)アデカサイザーO−130P(旭電化工業製)、(商品名)ニューサイザー510R(日本油脂製)、(商品名)カポックスS−6(花王製)等、エポキシ化アマニ油として(商品名)アデカサイザーO−180A(旭電化工業製)、(商品名)ニューサイザー512(日本油脂製)等、エポキシ化ポリブタジエンとして(商品名)エポリードPB3600(ダイセル化学工業製)、(商品名)BF−1000(旭電化工業製)等、その他(商品名)ブレンマーCP、ファルパックシリーズ(日本油脂製)等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物の形状としては、例えばペレット形状、粉状、塊状等を挙げることができ、その中でも製造の際の生産効率に優れ、成形加工の際の取り扱い性にも優れることからペレット形状であることが好ましい。ペレット形状にする方法としては、例えばストランド状の溶融造粒物をストランドカッターで切断するストランドカット法、溶融樹脂を水中でカットするアンダーウォーターカット法、溶融樹脂のそのまま又はミスト等により冷却しカットするホットカット法、シート形状の溶融造粒物をシートペレタイザーによりカットするシートペレタイズ法などが挙げられ、その中でも特に射出成形、押出成形の際に樹脂の噛み込みが良いペレットが得られることからストランドカット法、アンダーウォーターカット法、ホットカット法が好んで用いられる。
本発明の樹脂組成物の製造方法としては、特に生産効率が良く、成形加工性に優れる樹脂組成物が得られることから、押出機のダイから吐出する溶融樹脂の温度が160℃以上185℃以下になるように温度設定した混練機を用いて製造することが好ましい。混練機としては、例えば、同方向二軸押出機、コニカル二軸押出機などの異方向二軸押出機、バンバリーミキサーや加圧ニーダーなどのバッチ式混合機;ロール混練機が例示される。
本発明の樹脂組成物を製造する際には、PHB系重合体および/またはPLAをあらかじめ乾燥しておくことが望ましく、その乾燥条件は任意であり、例えば40〜90℃の温度にて30分〜3日間程度乾燥することが好ましい。また、本発明の樹脂組成物を成形加工する際にも、該樹脂組成物をあらかじめ乾燥しておくことが望ましく、その乾燥条件は任意であり、例えば40〜90℃の温度にて30分〜3日間程度乾燥することが好ましい。
本発明の樹脂組成物の成形方法は任意であり、例えば異形押出、フィルム、シート、ブロー、射出、発泡、押出コーティング、回転成形などが挙げられ、中でも射出成形性に優れる。射出成形を行う場合には、溶融樹脂の温度を230℃以下、好ましくは210℃以下にすると金型内で結晶化に要する時間が少なく、成形サイクルを短縮することが可能になる。
本発明の樹脂組成物には、例えば炭酸カルシウム、マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロフェライト、ベントナイト、セリサナイト、ゼオライト、ネフェリンシナイト、アタパルジャイト、ウォラストナイト、フェライト、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンチモン、酸化チタン、酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛、石こう、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、ガラスファイバー、石英、石英ガラス、モンモリロナイトなどの無機充填剤;澱粉、セルロース繊維やケナフなどの各種植物繊維;木粉、おから、モミ殻、フスマ等の天然に存在するポリマーやこれらの変性品などの有機充填材を混合してもよい。特に、炭酸カルシウム、タルクは結晶化速度を速める働きもあるため、添加することが望ましい。充填材を添加する場合は、剛性と耐衝撃性のバランスに優れた樹脂組成物となることから、本発明の樹脂組成物100重量部に対して150重量部以下で用いることが望ましい。
さらに、本発明の樹脂組成物には、脂肪酸、脂肪族エステル、脂肪族アミド、脂肪酸金属塩などの可塑剤を添加することも可能である。
また、本発明の樹脂組成物は、必要に応じて結晶核剤を含んでいてもよく、これにより結晶成長速度はさらに速くなる。該結晶核剤としては、例えば窒化棚素、雲母、タルク、アルミナ、カルシウムヒドロキシアパタイト、塩化アルミニウムなどが挙げられ、このうち、タルクや窒化瑚素が好適である。また、脂肪酸、脂肪族エステル、脂肪族アミド、脂肪酸金属塩などの可塑剤を含んでいても良く、これにより結晶成長速度はさらに速くなる。
さらに、本発明の樹脂組成物には、必要に応じカルボジイミドに代表される加水分解防止剤、アンチブロッキング剤、離型剤、帯電防止剤、スリップ剤、防曇剤、滑剤、耐熱安定剤、紫外線安定剤、耐光安定剤、耐候性安定剤、防徽剤、防錆剤、イオントラップ剤、発泡剤、難燃剤、難燃助剤等を含んでいても良い。さらに、他の熱可塑性樹脂やゴム、特に生分解性樹脂と称される熱可塑性樹脂がブレンドされていてもよい。
本発明の樹脂組成物は、電気製品の筐体や構造体部分;バンパー、ロッカーモール、サイドモール、オーバーフェンダーをはじめとする自動車外装部品;カーペット、ヘッドライナー、ドアトリム、サンバイザー等の自動車内装部品などに好適に用いられる。
本発明の樹脂組成物は、結晶化速度が速いことから、成形加工性、成形品の生産性に優れ、かつ、耐衝撃性に優れる。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、これらは例示的なものであって、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例中の各種測定を以下に示す。
〜結晶化温度の測定〜
示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製、商品名DSC−7)を用いて、結晶成長速度の測定を行った。5mgの試料をペレットから切り出し、アルミニウム製のパンに装填する。該パンを室温から80℃/分の昇温速度で180℃まで加熱し、180℃において1分間保持する。その後、10℃/分の速度で冷却し、結晶化に基づく熱流束のピーク温度のうち最も高い温度を結晶化温度とし測定した。
〜結晶融点の測定〜
示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製、商品名DSC−7)を用いて、結晶融点の測定を行った。5mgの試料をペレットから切り出し、アルミニウム製のパンに装填する。該パンを室温から10℃/分の昇温速度で加熱した際に観測される結晶融解に基づく熱流束のピーク温度のうち最も高い温度を結晶融点とし測定した。
〜重量平均分子量の測定〜
造粒して得られたペレットを60℃のクロロホルムに2時間溶解して得られた溶解成分のみを用いて、ゲル浸透クロマトグラフィによる分子量測定を行った。なお、標準ポリスチレン(東ソー(株)製)を用いて校正を行い、ポリスチレン換算で重量平均分子量(Mw)を求めた。測定条件を以下に示す。
機種:商品名HLC8020GPC(東ソー(株)製)
溶媒:クロロホルム
サンプル溶解条件:60℃、2時間
温度:40℃
測定濃度:50mg/50mL
注入量:100μL
カラム:商品名TSKgel GMHHR−H(東ソー(株)製)2本
〜射出成形における固化時間の測定〜
射出成形機(東芝機械製、商品名IS100E)を用いて射出成形を行い、固化時間の測定を行った。設定温度は、NH;180℃、H1;175℃、H2;160℃、H3;140℃とし、金型温度;60℃、射出圧力;6.8MPa、射出時間と補圧時間の合計10秒の条件で射出成形し、補圧工程終了後、1秒おきに冷却時間を増加してイジェクターピンにて成形物の取り出しを試みた。イジェクターピンによる突き出しで製品を取り出せる最低の冷却時間を最低固化時間として測定した。なお、本条件で成形を実施する際の溶融樹脂の温度は183℃となる。
〜Izod衝撃強度の測定〜
射出成形で得られたノッチ付きIzod試験片を用いて23℃におけるIzod衝撃強度を測定した。
実施例1
あらかじめオーブン中80℃、4時間予備乾燥を行ったポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体(PHB Industrial S/A社製、商品名Biocycle1000)100重量部、クロロスルフォン化ポリエチレン(東ソー製、商品名TOSO−CSM TS430;塩素含量35重量%)40重量部、無水マレイン酸変性ポリエチレン(シグマアルドリッチ(株)製、無水マレイン酸変性量3wt%)2重量部、エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製、商品名アデカサイザーO−130P)1重量部、タルク(富士タルク社製、商品名LSM#300)100重量部、ヒンダードフェノール系熱安定剤(チバガイギー社製、商品名IRGANOX1010)0.5重量部、リン系安定剤(チバガイギー社製、商品名IRGAFOS168)0.5重量部を、異方向二軸押出機(東洋精機製作所製、商品名ラボブラストミル;樹脂温度181℃、回転数60rpm)にて溶融押出混合を行い、押出ストランドを60℃に設定した温浴槽で固化し、ストランドカッターにてペレタイズすることにより樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物の結晶化温度、結晶融点、クロロホルム溶解分の重量平均分子量、さらに射出成形における固化時間、Izod衝撃強度を表1に示す。
実施例2
ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体100重量部の代わりに、ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体80重量部およびポリ乳酸(三井化学社製、商品名レイシアH280)20重量部とし、さらに、クロロスルフォン化ポリエチレン40重量部の代わりにアルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン(東ソー製、商品名EXTOS ET8510、塩素含量30重量%)20重量部と塩素化ポリエチレン(DAISO製、商品名ダイソラックH−135、塩素含量35重量%)20重量部とした以外は、実施例1と同様の方法で樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物の結晶化温度、結晶融点、クロロホルム溶解分の重量平均分子量、さらに射出成形における固化時間、Izod衝撃強度を表1に示す。
比較例1
クロロスルフォン化ポリエチレンを混合しない以外は、実施例1と同様の方法でペレットを得た。
得られたペレットの結晶化温度、結晶融点、クロロホルム溶解分の重量平均分子量、さらに射出成形における固化時間、Izod衝撃強度を表1に示す。
得られた樹脂はIzod衝撃強度に劣るものであった。
比較例2
アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンと塩素化ポリエチレンを混合しない以外は、実施例2と同様の方法でペレットを得た。
得られたペレットの結晶化温度、結晶融点、クロロホルム溶解分の重量平均分子量、さらに射出成形における固化時間、Izod衝撃強度を表1に示す。
得られた樹脂はIzod衝撃強度に劣るものであった。
Figure 2005232232

Claims (4)

  1. ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体および/またはポリ乳酸1〜99重量%、とハロゲン化エラストマー99〜1重量%からなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 下記(a)及び(b)の特性を満足するものであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
    (a)示差走査型熱量計にて、室温から10℃/分の昇温速度で加熱した際に観測される結晶融点が130℃以上185℃以下。
    (b)クロロホルム溶解成分をゲル浸透クロマトグラフィにより測定した際のポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が20000以上3000000以下。
  3. さらに含酸熱可塑性ポリオレフィン0.1〜10重量%を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の樹脂組成物。
  4. さらにエポキシ化合物0.001〜10重量%を含むことを特徴とする請求項1〜3に記載の樹脂組成物。
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