JP2007199498A - レンズ駆動装置及びこれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リードスクリューの負荷を低減でき、リードスクリューの食い付きが発生しないレンズ駆動装置及びそれを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】リードスクリュー50と螺合するレンズ保持枠60をリードスクリュー50の回転により光軸方向に移動させるレンズ駆動装置1は、リードスクリュー50の回転に伴って回転する規制歯車81と、規制歯車81の近傍に設けられた第1規制部91と第2規制部92と、規制歯車81に突出して形成されると共に第1規制部91と第2規制部92と当接して規制歯車81の回転を規制する突出部82とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズ駆動装置及びこれを備えた撮像装置に関する。
従来、リードスクリューと螺合するレンズ保持枠を前記リードスクリューの回転により光軸方向に移動させるレンズ駆動装置が種々提案されている。特許文献1には、このようなレンズ駆動装置が提案されている。
特許文献1には、リードスクリューとナットと光学レンズ部とを備え、ナットの移動により光学レンズ部を光軸方向に移動させる装置が開示されている。上記装置は、リードスクリューの端部において、リードスクリューとそれに螺合するナットとの間に空隙を設けることにより、リードスクリューとナットとの間の摩擦抵抗や締め付けトルクの低減を図る技術が開示されている。
特開2004−205556号公報
特許文献1に開示されているレンズ駆動装置は、ナットがリードスクリューの端部に移動した場合であっても、ナットをリードスクリューの中途部へ引き戻すために、リードスクリューのネジ溝とナットのネジ山とが一部において噛み合うように構成されている。
また、ナットは、リードスクリューの軸受けに当接することによって、所定以上の移動が規制されるように構成されている。
このため、ナットが軸受けに当接する場合であっても、ネジ溝とネジ山とが一部において噛み合っているため、更にリードスクリューを回転されると、ナットが軸受けに当接して所定の位置に保持された状態のまま、リードスクリューが回転するので、当接部の負荷がリードスクリューにかかり、螺合部分が損壊するおそれがあった。また、ネジ溝とネジ山とが一部において噛み合っているため、リードスクリューとナットとの食い付きを確実に防ぐことはできないという問題があった。
そこで本発明は、リードスクリューの負荷を低減でき、リードスクリューの食い付きが発生しないレンズ駆動装置及びそれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的は、リードスクリューと螺合するレンズ保持枠を前記リードスクリューの回転により光軸方向に移動させるレンズ駆動装置において、前記リードスクリューの回転に伴って回転する回転部材と、前記回転部材に突出して形成される突出部と、前記リードスクリューの回転を規制するため、前記突出部に当接されて前記回転部材の回転を規制する規制部とを備えたレンズ駆動装置によって達成できる。
この構成により、回転部材に形成された突出部が、規制部に当接することにより回転部材の回転量を規制するので、リードスクリューの回転も規制することができる。これにより、レンズ保持枠の移動量を規制することができる。従って、レンズ保持枠が他の部材に当接することなく、レンズ保持枠の移動を規制することができるので、リードスクリューの負荷を低減することができる。また、レンズ保持枠が所定の位置に保持された状態のまま、リードスクリューが回転することはないため、リードスクリューの食い付きも発生しない。
また、上記構成において、前記回転部材は、前記リードスクリューの回転を伝達する伝達部材に従動回転する、構成を採用できる。
この構成により、伝達部材又は回転部材の径の大きさを調整することにより、規制される回転部材の回転量を調整することができる。従って、レンズ保持枠の移動量も調整することができる。
また、上記構成において、前記突出部は、前記回転部材の従動回転するために使用される領域以外に形成されている、構成を採用できる。
この構成により、回転部材の従動回転するために使用される領域以外に突出部が形成されているため、回転部材は突出部を設けたことに伴う制限を受けることなく従動回転させることができる。また、回転部材の径を大きくすることなく、回転部材の回転量を増大することができるため、装置を大型化することなく、レンズ保持枠の移動量を増大させることができる。
また、上記のレンズ駆動装置を備えた撮像装置によって、レンズの駆動がスムーズな撮像装置を提供できる。
本発明によれば、リードスクリューの負荷を低減でき、リードスクリューの食い付きが発生しないレンズ駆動装置及びそれを備えた撮像装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1及び図2を参照しながら本実施例のレンズ駆動装置1の構成を説明する。図1は、レンズ駆動装置1の構成を示す側面図である。図2は、レンズ駆動装置1の主要な構成を示す斜視図である。本実施例のレンズ駆動装置1は、基板10、外枠20、撮像素子30、モータ40、第1伝達歯車(伝達部材)41、軸受け42、リードスクリュー50、ガイド棒51、レンズ保持枠60、レンズ61、ガイド部62、腕部63、伝達歯車軸70、第2伝達歯車(伝達部材)71、規制歯車軸80、規制歯車(回転部材)81、突出部82、第1規制部91、第2規制部92等から構成される。
基板10には、外枠20、CCD(Charge Coupled Devices)などの撮像素子30、リードスクリュー50を回転させるためのモータ40、レンズ保持枠60のガイド部62と摺動してレンズを光軸方向にガイドするガイド棒51、リードスクリュー50の回転を伝達する第2伝達歯車71の軸である伝達歯車軸70、リードスクリュー50の回転に伴って回転する回転歯車81の軸である規制歯車軸80、規制歯車81の近傍に設けられた第1規制部91、第2規制部92が取り付けられている。
ガイド棒51は、その一方の端部が基板に固定され、他方の端部が外枠20に固定されており、レンズ保持枠60のガイド部62は、ガイド棒51に摺動可能に係合している。
レンズ保持枠60は、レンズ61、ガイド部62、腕部63が一体に設けられ、モータ40により回転するリードスクリュー50と螺合する腕部63と、ガイド棒51に摺動するガイド部62とにより、レンズ保持枠60は光軸方向に移動可能に支持される。
リードスクリュー50の外周面には雄ネジが形成され、腕部63にはこの雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。これにより、リードスクリュー50の正逆方向の回転運動が、光軸方向の運動に変換される。
モータ40は、軸受け42を介してリードスクリュー50を回転させる。
第1伝達歯車41は、モータ40の駆動力により、リードスクリュー50と一体となって回転するように形成されている。また、伝達歯車軸70に回転可能に支持された第2伝達歯車71は、第1伝達歯車41と噛合して回転する。規制歯車軸80に回転可能に支持された規制歯車81は、第2伝達歯車71と噛合して回転する。
規制歯車81には、突出して形成される突出部82を有する。突出部82は、規制歯車81の歯車が形成されている外周面の一部の領域に、規制歯車軸80の中心から半径方向に突出して形成される。
第1規制部91、第2規制部92は、突出部82に当接されて規制歯車81の回転量を規制する。詳しくは後述する。
次に、図3を参照して、レンズ保持枠60の移動量を規制する機構について説明する。図3は、図1のA−A矢視図である。
モータ40の回転により、第1伝達歯車41が矢印Aの方向に回転すると、第1伝達歯車41に噛合する第2伝達歯車71は、矢印Bの方向に回転する。第2伝達歯車71が矢印Bの方向に回転することにより、第2伝達歯車71と噛合する規制歯車81は、矢印Cの方向に回転する。規制歯車81が矢印Cの方向に回転すると突出部82は、第1規制部91に当接して、それ以上の規制歯車81の回転が規制される。突出部82が第1規制部91に当接し、規制歯車81の回転が停止すると、これに伴い、第2伝達歯車71、第1伝達歯車41の回転も停止する。
同様に、第1伝達歯車41が矢印Aの逆方向に回転すると、規制歯車81は、矢印Cの逆方向に回転する。規制歯車81が矢印Cの逆方向に回転すると突出部82は、第2規制部92に当接して、それ以上の規制歯車81の回転が規制される。
尚、リードスクリュー50が矢印Aの方向に回転することにより、レンズ保持枠60は、撮像素子30側に移動する。また、リードスクリュー50が矢印Aの逆方向に回転することにより、レンズ保持枠60は、被写体側に移動する。
図4は、突出部82が第1規制部91に当接したときの構成を示す図である。突出部82により、リードスクリュー50の矢印Aの方向への回転は規制されているため、レンズ保持枠60は、それ以上の撮像素子30側への移動が規制される。従って、第1規制部91は、レンズ保持枠60の撮像素子30側への移動を規制する機能を有する。
図5は、突出部82が第2規制部92に当接したときの構成を示す図である。突出部82により、リードスクリュー50の矢印Aの逆方向への回転は規制されているため、レンズ保持枠60は、それ以上の被写体側への移動が規制される。従って、第2規制部92は、レンズ保持枠60の被写体側への移動を規制する機能を有する。
以上のように、規制歯車81に形成された突出部82が、第1規制部91、第2規制部92に当接することにより規制歯車81の回転量を規制するので、リードスクリュー50の回転も規制することができる。これにより、レンズ保持枠60の移動量を規制することができる。従って、レンズ保持枠60が他の部材に度当りすることなく、レンズ保持枠60の移動量を規制することができるので、リードスクリュー50の負荷を低減することができる。
また、レンズ保持枠60が所定の位置に保持された状態のまま、リードスクリュー50が回転することはないため、リードスクリュー50の食い付きも発生しない。食い付きが発生しないので、螺合部分が破損するおそれもなく、レンズ保持枠60を光軸方向にスムーズに移動させることができる。更に、食い付き状態から脱出するには、リードスクリューを逆回転させるために大きな駆動力が必要となるが、本実施例のレンズ駆動装置1は、食い付きが発生しないため、駆動力の小さいモータをも採用することができる。駆動力の小さなモータを採用することができるので、小型のモータなども採用でき、レンズ駆動装置の小型化を図ることができる。
また、規制歯車81は、第2伝達歯車71に従動回転し、第2伝達歯車71は、リードスクリュー50の回転を伝達する第1伝達歯車41に従動回転する。従って、第1伝達歯車41、第2伝達歯車71又は規制歯車81の径の大きさを調整することにより、規制歯車81の回転量を調整することができる。規制歯車81の回転量を調整することにより、レンズ保持枠60の移動量も調整することができる。
尚、規制歯車81に形成された突出部82は、規制歯車81と一体に成形しても良いし、規制歯車81と突出部82と別々に成形して固着してもよい。
次に、実施例2に係るレンズ駆動装置1aについて説明する。このレンズ駆動装置1aの基本構成は実施例1のレンズ駆動装置1と同様である。よって、レンズ駆動装置1と同一の部分には同じ符号を付する事で重複する説明を省略する。図6は、実施例2に係るレンズ駆動装置1aの規制歯車81a周辺の構成を示した側面図である。ここで、領域Dは規制歯車81aの従動回転するために使用される領域を表している。図7は、規制歯車81aの斜視図である。
突出部82aは、規制歯車81aの従動回転するために使用される領域D以外に形成されている。具体的には、図6、図7に示すように、突出部82aは、規制歯車81aの従動回転するために使用される領域以外である、規制歯車81aの厚みより厚み方向(回転中心軸方向)に突出し、更に、規制歯車軸80aの中心から半径方向に突出して形成される。
また、規制歯車81aは、第1伝達歯車41と噛合して従動回転する。
図8は、図6のB−B矢視図である。突出部82aは、規制部91aの第1円周面91aaに当接して、それ以上の規制歯車81aの回転を規制する。また、モータ40の回転により、第1伝達歯車41が矢印Aの方向に回転すると、第1伝達歯車41に噛合する第2伝達歯車71は、矢印Bの方向に回転する。
前述したように、突出部82aは、規制歯車81aの従動回転するために使用される領域以外に形成されている。このため、突出部82aが第1伝達歯車41に接触することなく、規制歯車81aは図8に示す矢印Bの方向に回転する。従って、規制歯車81aは略1回転することが可能となる。このため、突出部82aは、規制部91aの第2円周面91abに当接して、それ以上の規制歯車81aの回転が規制される。図9は、突出部82aが、規制部91aの第2円周面91abに当接したときの構成を示す図である。
このように、突出部82aは、規制歯車81aの従動回転するために使用される領域以外に形成されている。このため、規制歯車81aは、略1回転することが可能となる。このように、規制歯車81aは突出部82aを設けたことに伴う制限を受けることなく従動回転させることができる。また、規制歯車81aの径を大きくすることなく、規制歯車81aの回転量を増大することができるため、装置を大型化することなく、レンズ保持枠60の移動量を増大させることができる。また、規制部91aを複数も受ける必要がないので、レンズ駆動装置の部品数を減らすことができ、製造工程を簡略化することができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
上記各実施例においては、1つのレンズが駆動される例を挙げたが、これに限定されず、複数のレンズが駆動されてもよい。この場合、上記実施例のレンズ駆動装置を複数設けてもよい。また、この複数のレンズを駆動する場合、規制歯車81又は第2伝達歯車71の回転をレンズ61以外のレンズの駆動に使用してもよい。
上記各実施例においては、レンズ保持枠60にリードスクリュー50と螺合する腕部63を有する例を挙げたが、これに限定されず、腕部63がなく、レンズ保持枠60にリードスクリュー50と螺合するネジ部があってもよい。
上記各実施例においては、ガイド棒51に摺動するガイド部62が保持枠60より突出して形成された例を挙げたが、これに限定されず、レンズ保持枠60にガイド棒51に摺動する摺動面が保持枠60に形成されてもよい。
上記実施例2において、規制歯車81aは、歯車の噛合によって従動回転させたが、このような構成に限定されず、ベルト状の部材を用いて従動回転されてもよい。ベルト状の部材を用いて従動回転させることにより、規制歯車81aの配置の自由度が増すため、レンズ駆動装置内のスペースを有効利用することができるからである。
上記実施例2において、突出部82aは、規制歯車81aの厚みより厚み方向に突出し、更に、規制歯車軸80aから半径方向に突出して形成されるが、このような構成に限定されず、規制歯車81aの厚みより厚み方向のみに突出して形成されていても良いし、規制歯車軸80aに対して傾斜して形成されても良い。
尚、「リードスクリューの回転に伴って回転する回転部材」とは、リードスクリューが回転している場合には、それに伴って回転し回転部材が停止した場合には、リードスクリューの回転も停止するような部材である。従って、上記実施例2において、突出部82aは、規制歯車81aに形成されているが、このような構成に限定されず、リードスクリュー50の回転に伴って回転する第1伝達歯車41に突出部を設けることにより、リードスクリュー50の回転を規制するように構成してもよい。このように構成することにより、リードスクリューの回転を伝達する伝達部材を設ける必要がなくなる。このため、レンズ駆動装置の部品数を減らすことができ、製造工程を簡略化することができる。
レンズ駆動装置の構成を示す側面図である。 レンズ駆動装置の主要な構成を示す斜視図である。 図1のA−A矢視図である。 突出部が第1規制部に当接したときの構成を示す図である。 突出部が第2規制部に当接したときの構成を示す図である。 実施例2に係るレンズ駆動装置の規制歯車周辺の構成を示した側面図である。 実施例2に係るレンズ駆動装置の規制歯車の斜視図である。 図6のB−B矢視図である。 突出部が規制部の第2円周面に当接したときの構成を示す図である。
符号の説明
1、1a レンズ駆動装置
10 基板
20 外枠
30 撮像素子
40 モータ
41 第1伝達歯車
42 軸受け
50 リードスクリュー
51 ガイド棒
60 レンズ保持枠
61 レンズ
62 ガイド部
63 腕部
70 伝達歯車軸
71 第2伝達歯車
80、80a 規制歯車軸
81、81a 規制歯車
82、82a 突出部
91 第1規制部
91a 規制部
92 第2規制部

Claims (4)

  1. リードスクリューと螺合するレンズ保持枠を前記リードスクリューの回転により光軸方向に移動させるレンズ駆動装置において、
    前記リードスクリューの回転に伴って回転する回転部材と、
    前記回転部材に突出して形成される突出部と、
    前記リードスクリューの回転を規制するため、前記突出部に当接されて前記回転部材の回転を規制する規制部とを備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記回転部材は、前記リードスクリューの回転を伝達する伝達部材に従動回転することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記突出部は、前記回転部材の従動回転するために使用される領域外に突出して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置を備えたことを特徴とする撮像装置。

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