JP2007198247A - 歩行型作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの目標回転数を複数段階に設定し、設定した複数段階の目標回転数を容易に選択可能とした歩行型作業機を提供する。
【解決手段】歩行型芝刈機は10は、エンジン14をハウジング11に搭載するとともに、ハウジング11から後方に向けて左右のハンドルバー31,32を所定間隔をおいて延ばし、各ハンドルバーの後端部31a,32aを門型のグリップ部33で連結したものである。この歩行型芝刈機10は、電子式ガバナに複数段階の目標回転数が予め設定され、設定した複数段階から任意の目標回転数を選択するために、電子式ガバナに信号を発する回転モード切替スイッチ65が備えられ、回転モード切替スイッチ65が、左ハンドルバー31に設けられるとともに、グリップ部33の前側近傍に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの回転数を制御する電子式ガバナをエンジンに備え、このエンジンを機体に搭載し、機体から後方に向けてハンドルバーを延ばした歩行型作業機に関する。
歩行型作業機のなかには、芝刈用のカッタを回転させるとともに後輪を駆動させて、後輪で自走しながらカッタで芝を刈る歩行型芝刈機がある。この歩行型芝刈機で芝を刈る際には、操作者はハンドルグリップを握った状態で歩行型芝刈機に追従するように歩行する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−301015号公報
特許文献1の歩行型芝刈機は、エンジンを駆動してカッタを回転し、クラッチレバーを操作することでエンジンの駆動力を後輪に伝え、後輪で自走しながらカッタで芝を刈るものである。
この歩行型芝刈機で芝を刈る際に、作業者は、作業条件に応じてスロットルレバーを操作してエンジン回転を設定し、芝刈機本体の後方に延びたハンドルを握りながら歩行型芝刈機の後方から連れ歩く。
スロットルレバーを操作することで、スロットル弁を作動させてエンジンの回転数を調整する。
一方、携帯用草刈機のなかには、エンジンに電子式ガバナを備え、電子式ガバナでスロットル弁を自動的に制御するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平4−350333号公報
特許文献2の携帯用草刈機は、作業時のエンジン回転数として所定の回転数を予め設定し、エンジンを駆動した際に、出力軸の回転数を検出する。検出した出力軸の回転数が、設定した回転数と異なる場合、検知した検知信号に基づいてアクチュエータを作動する。
このアクチュエータでスロットル弁を制御することにより、エンジンの回転数を、設定した回転数に自動的に合わせてカッタの回転数を一定に保つ。
この電子式ガバナを備えたエンジンを、前述した特許文献1の歩行型芝刈機に搭載することで、歩行型芝刈機のエンジンを、作業条件に左右されることなく所定の回転数に調整することは可能である。
しかし、歩行型芝刈機を使用する作業場所は、作業場所に応じて作業条件が異なることがある。よって、作業条件によっては、エンジンの回転数を、設定した回転数より上げた方が作業性をより高めることができる場合や、設定した回転数より下げても十分な作業性を得ることができる場合がある。
このため、エンジンの回転数を、予め設定した目標回転数に自動的に調整するだけでは、歩行型芝刈機の作業性を良好に確保することは難しい。
本発明は、エンジンの目標回転数を複数段階に設定し、設定した複数段階の目標回転数を容易に選択可能とした歩行型作業機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体にエンジンを搭載し、この機体から後方に向けて左右のハンドルバーを所定間隔をおいて延ばし、左右のハンドルバーの後端部を門型のグリップ部で連結した歩行型作業機において、前記エンジンの回転数として複数段階の目標回転数が予め設定され、複数段階の目標回転数から選択された任意の目標回転数にエンジンの回転数を合わせる電子式ガバナと、この電子式ガバナが前記複数段階の目標回転数から任意の目標回転数を選択するための選択信号を電子式ガバナに伝える目標回転数選択部と、が備えられ、この目標回転数選択部が、前記左右のハンドルバーのいずれか一方に設けられるとともに、前記グリップ部の前側近傍に配置されたことを特徴とする。
ここで、歩行型作業機を使用する作業場所は、作業場所に応じて作業条件が異なることが考えられる。このため、作業条件によっては、エンジンの回転数を上げて馬力を高めた方が作業性を上げることができる場合や、エンジンの回転数を下げてトルクを高めた方が作業性を上げることができる場合がある。
そこで、請求項1において、エンジンの回転数として複数段階の目標回転数を予め設定し、設定したそれぞれの目標回転数を目標回転数選択部で任意に選択可能とした。
請求項2に係る発明は、前記目標回転数選択部で選択した任意の目標回転数を、この目標回転数より高い目標回転数に変えるために、前記電子式ガバナに変更信号を伝える回転数変更部が備えられ、この回転数変更部の操作部が、前記目標回転数選択部に隣接されるとともに、前記グリップ部を握った手で操作可能な箇所に設けられたことを特徴とする。
ここで、歩行型作業機による作業中に、作業条件に対応させてエンジンの目標回転数を迅速に高めたい場合がある。
そこで、請求項2において、選択した目標回転数より高い目標回転数に変える回転数変更部を備え、この回転数変更部の操作部を目標回転数選択部に隣接させた。
回転数変更部および目標回転数選択部を集約配置することができる。
さらに、回転数変更部の操作部はグリップ部を握った手で操作可能な箇所に設けた。
請求項3に係る発明は、前記グリップ部の後方に前後方向に揺動可能な門型のレバーを備え、このレバーの脚部を前記グリップ部の脚部より内側に離して配置することで、それぞれの脚部間に操作空間を形成し、この操作空間に前記操作部を配置したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記操作部を操作レバーとし、この操作レバーを前記グリップ部の前方から後方に向けて延ばし、グリップ部の後部から後方に突出させたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、エンジンの目標回転数を複数段階に設定し、設定したそれぞれの目標回転数を任意に選択可能な目標回転数選択部を備えた。
よって、目標回転数選択部を操作して、作業条件に合わせて最適な目標回転数を選択することができる。このように、作業条件に合わせて最適な目標回転数を選択することで、歩行型芝刈機の作業性を良好に確保することができる。
さらに、目標回転数選択部を、左右のハンドルバーのいずれか一方に設けるとともに、グリップ部の前側近傍に配置した。このグリップ部は、操作者が手で握る部位である。
よって、目標回転数選択部をグリップ部の前側近傍に配置することで、操作者の手の近傍に目標回転数選択部を配置することができる。
これにより、操作者は目標回転数選択部を容易に操作することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明では、回転数変更部の操作部を目標回転数選択部に隣接させ、かつグリップ部を握った手で操作可能な箇所に設けた。
よって、歩行型作業機による作業中に、回転数変更部を容易に操作することができる。これにより、エンジンの目標回転数を作業条件に対応させて迅速に変更することができ、歩行型芝刈機の作業性を良好に確保することができる。
請求項3に係る発明では、グリップ部の脚部とレバーの脚部との間に操作空間を形成し、この操作空間に回転数変更部の操作部を配置した。よって、作業者は、グリップ部を握った状態で、例えば、グリップ部の後方から操作空間まで親指を移動することで、親指を操作部にかけることができる。
この状態で、親指に押出力をかけて、操作部を操作することができる。これにより、作業中に、目標回転数の変更を容易におこなうことができ、操作性の向上を図ることができる。
請求項4に係る発明では、操作レバーをグリップ部より後方に突出させた。よって、操作レバーを前方に押し出した際に、操作レバーをグリップ部の近傍に配置することができる。
これにより、操作レバーを親指で容易に前方に押し出すことができ、操作性の向上をさらに図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従う。
以下、実施の形態においては、歩行型作業機として歩行型芝刈機を例示するが、歩行型作業機は歩行型芝刈機に限定するものではない。
図1は本発明に係る歩行型作業機を示す側面図である。
歩行型芝刈機10は、下開放のハウジング(機体)11の前後端にそれぞれ左右の前輪12および左右の後輪(駆動輪)13を備え、ハウジング11の上部にエンジン14を搭載し、ハウジング11の内部にカッタ15を備え、ハウジング11の刈芝排出口11aに芝を収容する芝収容バッグ16を備え、ハウジング11から後上方に向けてハンドル17を延ばし、ハンドル17の後端部に操作部18を備えたものである。
エンジン14は、下端部から下方へ出力軸19を延ばし、出力軸19の下端部に作業用ブレーキ/クラッチ部21を介してカッタ(刈刃)15を取り付けた動力源である。
さらに、エンジン14は、出力軸19を伝動機構22を介して油圧無段変速装置(以下、変速装置と略記する)25の入力側に連結したものである。変速装置25の出力軸は車軸26を介して後輪13に連結されている。
変速装置25は、図示しない変速斜板がケースに内蔵され、この変速斜板に変速用アーム25aが連結され、この変速用アーム25aに変速用ケーブル27が連結されている。変速用ケーブル27で変速用アーム25aを操作することで、変速斜板の傾きを変える。変速斜板の傾きを変えることで、ケースに内蔵されたピストンポンプのストロークを変え、オイルの吐出量を変える。オイルの吐出量を変えることで、ケースに内蔵されたモータの回転数を変え、後輪13の回転数を変える。
すなわち、変速装置25は、後輪13の回転数を零(停止)から高速回転域まで無段階に変速するものである。
具体的には、変速用ケーブル27を牽引することで、変速装置25の変速斜板の傾きを大きくする。変速斜板の傾きを大きくすることで、ケースに内蔵されたピストンポンプのストロークを大きくする。これにより、オイルの吐出量を増やして歩行型芝刈機10の走行速度を上げる。
一方、変速用ケーブル27の牽引力を解除することで、変速装置25の変速斜板の傾きを小さくする。変速斜板の傾きを小さくすることで、ケースに内蔵されたピストンポンプのストロークを小さくする。これにより、オイルの吐出量を減らして歩行型芝刈機10の走行速度を下げる。
さらに、変速装置25の変速斜板の傾きを零にすることで、歩行型芝刈機10を停止させる。
ハンドル17は、ハウジング11から所定間隔をおいて後上方に向けて延ばした左右のハンドルバー31,32と、左ハンドルバー31の後端部31aおよび右ハンドルバー32の後端部32aを連結する門型のグリップ部33を備える。
左ハンドルバー31の後端部31aに左取付ブラケット38を取り付けるとともに、右ハンドルバー32の後端部32aに右取付ブラケットを取り付ける。
左右の取付ブラケット38に作業用クラッチレバー41および走行レバー(レバー)42が揺動自在に取り付けられている。
作業用クラッチレバー41および走行レバー42は、グリップ部33の後方に設けられている。
作業用クラッチレバー41を前方に向けて揺動することで、作業用クラッチレバー41がグリップ部33に重なる。
走行レバー42を前方に向けて揺動することで、走行レバー42の水平バー55(図3参照)がグリップ水平バー36に重なる。
左ハンドルバー31の後端部31aに操作部18が備えられている。
操作部18は、変速レバー62、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ(目標回転数選択部)65、回転数変更部60および作業用クラッチ操作検出センサ68を備える。
回転数変更部60は、回転数変更スイッチ66およびブーストレバー(操作部)67で構成される。
さらに、この操作部18はカバー71を備える。カバー71は、変速レバー62、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66、ブーストレバー67や作業用クラッチ操作検出センサ68を保護するとともに、これらの部材を隠して外観性を高めるものである。
操作部18を左ハンドルバー31の後端部31aに備えることで、変速レバー62、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66、ブーストレバー67を作業者の左手側に集めることができる。
これにより、操作の煩雑さを防いで、操作性を高めることができる。
なお、操作部18については、図3〜図10において詳しく説明する。
図2は本発明に係る歩行型作業機の模式的系統図である。
エンジン14は、始動用のリコイルスタータ81、シリンダ内の燃料を点火する点火装置82、エンジン14の回転で発電する発電機87、およびエンジン14の回転数を調整する電子式ガバナ80を備える。
電子式ガバナ80は、スロットル弁91の開度を検出するスロットル開度センサ85と、エンジン14の回転数を検出するエンジン回転センサ86と、スロットル弁91を操作するスロットル弁用制御モータ83と、スロットル弁用制御モータ83を電気的にオン・オフ駆動するモータ用ドライバ84と、モータ用ドライバ84を制御する制御部89とを備える。
制御部89は、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66、作業用クラッチ操作検出センサ68、スロットル開度センサ85、エンジン回転センサ86から各信号を受けてエンジン14を制御する電子制御ユニットであり、例えばマイクロコンピュータが用いられる。
このエンジン14は、メインスイッチ64をオンにした状態でリコイルスタータ81のノブ81aを引張ることで始動するエンジンである。
エンジン14が始動することで、発電機87で発生した交流電力を電源回路88で直流に変換して制御部89に伝える。
制御部89は、エンジン回転センサ86からの回転情報に基づいてモータ用ドライバ84に制御信号を発することで、スロットル弁用制御モータ83を電気的にオン・オフ制御する。
スロットル弁用制御モータ83でスロットル弁91を操作して、エンジン14の回転数が目標回転数と一致するように電気的に制御する。
ところで、歩行型芝刈機10を使用する作業場所は、作業場所に応じて作業条件が異なることが考えられる。このため、作業条件によっては、エンジン14の回転数を上げた方が作業性をより高めることができる場合や、エンジン14の回転数を下げても十分な作業性を得ることができる場合がある。
そこで、複数の作業条件を考慮して、目標回転数を複数段階に設定した。そして、設定した複数段階の目標回転数を、回転モード切替スイッチ65を操作することで選択可能にした。
具体的には、電子式ガバナ80で制御する制御モードには、一例として、3つの回転制御モードがある。これらの回転制御モードについて、つぎのように定義する。
第1の回転制御モードは、アイドリング状態のエンジン回転数に制御する「アイドルモード」である。
第2の回転制御モードは、エンジン14のトルクが最大または概ね最大のときのエンジン回転数に制御する「静音モード」である。
第3の回転制御モードは、エンジン14の出力(馬力)が最大または概ね最大のときのエンジン回転数に制御する「パワーモード」である。
以下、エンジン14がアイドリング状態のエンジン回転数を「目標低速回転数NL」という。また、エンジン14のトルクが最大または概ね最大のときのエンジン回転数を「目標中速回転数NM」という。さらに、エンジン14の出力が最大または概ね最大のときのエンジン回転数を「目標高速回転数NH」という。
一般的に、エンジン14は、回転数の増加に応じて出力が高まり、最大出力時の回転数よりも低い回転数で最大トルクを発生する。
「アイドルモード」、「静音モード」および「パワーモード」の3段階のモードは、制御部89に予め設定されている。
すなわち、電子式ガバナ80は、エンジン14の回転数として3段階(複数段階)の目標回転数が予め設定され、制御部89の信号に基づいてスロットル弁用制御モータ83でスロットル弁91の開度を自動的に調整することで、3段階の目標回転数から選択された任意の目標回転数に回転数を合わせるものである。
これにより、エンジン14の回転数が目標回転数と一致するように電気的に制御することができる。
この電子式ガバナ80は、図1に示すように、エンジン14の左側にキャブレター93と一体に設けられている。よって、左ハンドルバー31の後端部31aに操作部18を設けることにした。
これにより、電子式ガバナ80から操作部18のスイッチ類への配線を最短距離で結ぶことができる。
「静音モード」および「パワーモード」を選択する(切り替える)スイッチとして、回転モード切替スイッチ65を例示する。
回転モード切替スイッチ65は、エンジン14の目標回転数を複数の段階の値に予め設定しておいたなかから、任意に選択した1つの目標回転数の値を指示する選択部である。
具体的には、一例として、回転モード切替スイッチ65は、エンジン14の制御モードを「静音モード」と「パワーモード」とに切り替える。
この回転モード切替スイッチ65として、例えばシーソースイッチ(「タンブラスイッチ」、「rocker switch」ともいう。)が用いられる。
一方、「アイドルモード」を選択する(切り替える)スイッチとして、作業用クラッチ操作検出センサ68を例示する。
作業用クラッチ操作検出センサ68は、作業用クラッチレバー41で操作される。すなわち、作業用クラッチレバー41から手を離して作業用クラッチレバー41をオフ位置に保持した場合に、作業用クラッチ操作検出センサ68がオフになり、「アイドルモード」となる。
回転モード切替スイッチ65は操作部18の構成部材である。
この操作部18は、前述したように、回転モード切替スイッチ65に加えて、変速レバー62、メインスイッチ64、回転数変更部60および作業用クラッチ操作検出センサ68を備える。
変速レバー62は、変速装置25を変速操作するものである。この変速レバー62は、走行レバー42に第2引張りばね106を介して連結されるとともに、変速用ケーブル27を介して変速装置25に連結されている。
走行レバー42を操作したときに、変速装置25は変速レバー62の変速操作位置に応じた速度で後輪13を回転させる。その後、走行レバー42を元に戻すと、変速装置25の出力回転は零になり、後輪13を停止させる。
メインスイッチ64は、エンジン14の電源系統をオン、オフするためのロータリスイッチである。メインスイッチ64をオフ位置からオン位置へ操作することで、エンジン14の始動に備える(準備をする)。メインスイッチ64をオン位置からオフ位置へ戻すことでエンジン14を停止させる。
回転数変更部60は、回転数変更スイッチ66およびブーストレバー67からなり、ブーストレバー67の操作でエンジン14の目標回転数を段階的に、かつ、一時的に変更するように変更指令を発するものである。
ブーストレバー67は、操作する手をレバーから離したときに自動的に元の位置に復帰する自動復帰式操作部材である。回転数変更スイッチ66は、ブーストレバー67の操作に応じてスイッチ動作をするものである。
例えば、回転数変更スイッチ66は、ブーストレバー67を操作したときにオン作動し、ブーストレバー67を元に戻したときにオフ作動する。
作業用クラッチ操作検出センサ68は、作業用クラッチレバー41によってクラッチ21の結合操作がされたことを検出するスイッチである。
すなわち、作業用クラッチ操作検出センサ68は、作業用クラッチレバー41の操作でクラッチ21を結合(クラッチオン)したとき、クラッチ21が結合操作されたことを検出する。
図3は本発明に係る歩行型作業機の操作部を示す斜視図である。
門型のグリップ部33は、左ハンドルバー31の後端部31aから前方に向けて上り勾配に立ち上げた左グリップ脚部(脚部)34と、右ハンドルバー32の後端部32aから前方に向けて上り勾配に立ち上げた右グリップ脚部35と、左グリップ脚部34の上端部および右グリップ脚部35の上端部に架け渡したグリップ水平バー36とを備える。
グリップ部33は、左右のグリップ脚部34,35およびグリップ水平バー36で門型を形成する。
作業用クラッチレバー41は、後端部31aの左取付ブラケット38に左脚部44が揺動自在に取り付けられ、後端部32aの右取付ブラケット39に右脚部45が揺動自在に取り付けられ、左脚部44の上端部および右脚部45の上端部に水平バー46が架け渡されている。
作業用クラッチレバー41は、左右の脚部44,45および水平バー46で門型を形成する。
この作業用クラッチレバー41を前方に向けて揺動することで、左脚部44が左グリップ脚部34に重なり、右脚部45が右グリップ脚部35に重なる。さらに、水平バー46がグリップ水平バー36に重なる。
走行レバー42は、左取付ブラケット38に左水平ロッド51が回動自在に取り付けられ、左水平ロッド51の先端部から上方に向けて左脚部(脚部)52が立ち上げられ、右取付ブラケット39に右水平ロッド53が回動自在に取り付けられ、右水平ロッド53の先端部から上方に向けて右脚部54が立ち上げられ、左脚部52の上端部および右脚部54の上端部に水平バー55が架け渡されている。
走行レバー42は、左右の水平ロッド51,53、左右の脚部52,54および水平バー55で門型を形成する。
この走行レバー42を前方に向けて揺動することで、水平バー55がグリップ水平バー36に重なる。
一方、左取付ブラケット38に左水平ロッド51を介して左脚部52を設けることで、走行レバー42の水平バー55をグリップ水平バー36に重ねた際に、走行レバー42の左脚部52を左グリップ脚部34から離して内側に配置する。
よって、走行レバー42の左脚部52を、左グリップ脚部34の内側に間隔SPを離して配置する。これにより、左グリップ脚部34および走行レバー42の左脚部52間に操作空間56を形成する。
この操作空間56に親指57aをおくことで、作業用クラッチレバー41および走行レバー42をグリップ部33に重ね合わせた際に、作業用クラッチレバー41が親指57aに当たることを防止する。
なお、作業用クラッチレバー41および走行レバー42をグリップ部33に重ね合わせた際に、右手58はそれぞれの水平バー36,46,55を握る。
操作部18は、左ハンドルバー31の後端部31aに取付ブラケット61(図4参照)を介して変速レバー62および変速レバーアーム63を備え、変速レバー62の左側後方にメインスイッチ64を備え、変速レバー62の右側後方に回転モード切替スイッチ65を備え、取付ブラケット61に回転数変更部60の回転数変更スイッチ66を備えるとともに、回転数変更スイッチ66の後方に回転数変更部60のブーストレバー67を備え、左取付ブラケット38に作業用クラッチ操作検出センサ68を備え、これらの部材を保護するカバー71を備える。
カバー71は、平面視で略矩形状に形成した上面72を備え、上面72の外側辺72aが左ハンドルバー31に取り付けられる。
このカバー71は、上面72の外側辺72a近傍に変速レバーガイド孔73を備え、変速レバーガイド孔73の後方にメインスイッチ取付孔74を備え、上面72の内側辺72b近傍に切替スイッチ取付孔75を備え、切替スイッチ取付孔75とメインスイッチ取付孔74との間にブーストレバーガイド孔76を備える。
変速レバーガイド孔73から変速レバー62の操作レバー部95が上方に突出され、メインスイッチ取付孔74にメインスイッチ64が取り付けられる。
切替スイッチ取付孔75に回転モード切替スイッチ65が取り付けられ、ブーストレバーガイド孔76からブーストレバー67の操作レバー部127が上方に突出される。
ここで、変速装置25(図1参照)は変速用ケーブル27を介して変速レバー62に連結している。変速用ケーブル27は左ハンドルバー31側に取り付けられている。
また、作業用ブレーキ/クラッチ部21(図1参照)はクラッチ用ケーブル122を介して作業用クラッチレバー41に連結している。このクラッチ用ケーブル122は左ハンドルバー31側に取り付けられている。
そこで、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66および作業用クラッチ操作検出センサ68を左ハンドルバー31の後端部31aに取り付けた。
よって、メインスイッチ64、回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66および作業用クラッチ操作検出センサ68の各ワイヤハーネス(図示せず)を変速用ケーブル27およびクラッチ用ケーブル122と一緒に束ねることができる。
これにより、変速用ケーブル27およびクラッチ用ケーブル122で各スイッチのワイヤハーネスを保護することができる。
図4は本発明に係る歩行型作業機の操作部を拡大して示す斜視図であり、作業用クラッチレバー41および走行レバー42を操作した状態を示す。図5は図4の5矢視図であり、作業用クラッチレバー41および走行レバー42を操作する前の状態を示す。
すなわち、図4は作業者が作業用クラッチレバー41をオン位置まで前方へ揺動操作した状態を示す。図5は作業者が作業用クラッチレバー41から手を離してオフ位置に保持した状態を示す。
左ハンドルバー31の後端部31aに変速レバー62が取付ブラケット61を介して設けられている。
変速レバー62は、二股状に離間配置した一対のディスク部94,94と、ディスク部94,94の上端部94aから上方に突起した操作レバー部95を備える。
一対のディスク部94,94間に変速レバーアーム63を配置し、ディスク部94,94および変速レバーアーム63を支持ピン96を介して取付ブラケット61に回動自在に支持する。
一対のディスク部94,94には、それぞれ湾曲状の第1ガイド孔98(奥側は図示せず)が形成されている。変速レバーアーム63には第1ガイド孔98に略直交する方向に延びた第2ガイド孔99が形成されている。
第1、第2のガイド孔98,98,99に連結ピン101が挿通され、連結ピン101が変速用ケーブル27を介して変速装置25(図1参照)に連結されている。
第1ガイド孔98は、半径が後端部でR1となり、前端部で径R2となるように形成されている。後端部の半径R1と、前端部の半径R2とを比較すると、R1<R2の関係が成立する。
すなわち、第1ガイド孔98の半径は、後端部から前端部に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
変速レバーアーム63の下端部と支持アーム102の下端部とに第1引張りばね103が架け渡されている。支持アーム102は、左ハンドルバー31に取り付けられている。
また、変速レバーアーム63の下端部と走行アーム105の先端部とに第2引張りばね106が架け渡されている。
走行アーム105は、走行レバー42の左側基部51aに基端部105aが固定されている。左側基部51aは、左水平ロッド51の基部を構成する部位で、支持ピン111を介して左取付ブラケット38に回動自在に支持されている。
変速レバー62を低速位置(図4、図5に示す位置)に保持した状態で、図5に示す走行レバー42を、支持ピン111を軸にして前方向に揺動する。走行レバー42とともに走行アーム105が支持ピン111を軸に後方に揺動する。
これにより、第2引張りばね106が延びて、第2引張りばね106のばね力が増し、変速レバーアーム63が支持ピン96を軸にして後方に揺動する。
変速レバーアーム63が後方に揺動することで、連結ピン101が後方に移動して、変速用ケーブル27のインナケーブル27aを矢印の如く後方に牽引する。
変速用ケーブル27のインナケーブル27aを後方に牽引することで、変速用ケーブル27で変速装置25の変速用アーム25a(図1参照)を操作する。これにより、変速装置25の変速斜板が傾き、歩行型芝刈機10が低速走行の状態になる。
ここで、第1ガイド孔98,98は、半径Rが後端部から前端部に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
よって、変速レバー62を前方に揺動することで、連結ピン101が後方に移動して、変速用ケーブル27のインナケーブル27aを矢印の如くさらに後方に牽引する。変速装置25の変速斜板が大きく傾いて歩行型芝刈機10の走行速度が上がる。
この際に、連結ピン101が後方に移動することで、第1引張りばね103が延びる。よって、変速レバー62を逆方向(後方)に揺動すると、第1引張りばね103のばね力で連結ピン101が前方に移動する。連結ピン101が前方に移動することで、インナケーブル27aの牽引力を除去する。これにより、変速装置25の変速斜板の傾きが小さくなり歩行型芝刈機10の走行速度が下がる。
変速レバー62は、一対のディスク部94,94がカバー71で覆われ、操作レバー部95が、変速レバーガイド孔73(図3参照)から上方に突出した状態に保たれる。
変速レバー62の左側後方で、かつ左グリップ脚部34の前方にメインスイッチ64が配置され、メインスイッチ取付孔74(図2参照)に取り付けられている。
メインスイッチ64は、つまみ部64aを水平方向に回転することでオン・オフ状態を切り替え可能なロータリスイッチである。
このメインスイッチ64は、オフ位置からオン位置に切り替えることで歩行型芝刈機10の電源系統をオンに切り替えるものである。この状態で、リコイルスタータ81を操作してエンジン14を始動する。
メインスイッチ64を、オン位置からオフ位置に戻すことでエンジン14を停止させる。
メインスイッチ64の右側に回転モード切替スイッチ65が配置され、切替スイッチ取付孔75に取り付けられている。
回転モード切替スイッチ65は、例えばシーソースイッチが用いられる。この回転モード切替スイッチ65は、操作ノブ65aの前部65bが押し込まれた状態でオフ信号(「パワーモード」切替え信号)を発するとともに、操作ノブ65aの後部65cが押し込まれた状態でオン信号(「静音モード」切替え信号)を発する。
すなわち、回転モード切替スイッチ65は、図2に示す電子式ガバナ80が複数段階の目標回転数から任意の目標回転数を選択するための選択信号を電子式ガバナ80に伝えるものである。
よって、回転モード切替スイッチ65を操作して、作業条件に合わせて最適な目標回転数を選択することができる。
このように、作業条件に合わせて最適な目標回転数を選択することで、歩行型芝刈機10の作業性を良好に確保することができる。
さらに、回転モード切替スイッチ65を、左ハンドルバー31の後端部31aに設けるとともに、グリップ部33(具体的には、左グリップ脚部34)の前側近傍に配置した。この左グリップ脚部34は操作者が左手57で握る部位である。
よって、回転モード切替スイッチ65を左グリップ脚部34の前側近傍に配置することで、左手57の近傍に回転モード切替スイッチ65を配置することができる。
これにより、操作者は回転モード切替スイッチ65を容易に操作することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
この回転モード切替スイッチ65は、例えば、歩行型作業機10で作業をおこなう前に操作をしておくことが好ましい。
具体的には、歩行型作業機10で作業をおこなう前に、作業場所に応じて「静音モード」または「パワーモード」でおこなうかを判断する。
比較的長時間にわたって「静音モード」または「パワーモード」で作業をする場合には、作業前に、回転モード切替スイッチ65を「静音モード」または「パワーモード」に切り替える。
なお、回転モード切替スイッチ65は、作業中に、比較的長時間にわたって「静音モード」または「パワーモード」で作業をする状態に変わった場合には、作業を継続しながら操作することも可能である。
メインスイッチ64および回転モード切替スイッチ65の間にブーストレバー67が設けられている。
ブーストレバー67は、アーム部126がカバー71で覆われ、操作レバー部127が、ブーストレバーガイド孔76(図3参照)から上方に突出した状態に保たれる。
ブーストレバー67の前方には回転数変更スイッチ66が設けられている。回転数変更スイッチ66はカバー71で覆われる。
なお、ブーストレバー67および回転数変更スイッチ66、すなわち回転数変更部60については、図7および図8で詳しく説明する。
図6は本発明に係る歩行型作業機の作業用クラッチレバーを示す断面図である。
グリップ部33の後方に作業用クラッチレバー41が設けられている。
作業用クラッチレバー41は、左脚部44が支持ピン111に回動自在に取り付けられ、左脚部44の下端部に押付プレート112を備える。押付プレート112は、作業用クラッチ操作検出センサ68の後方に位置する。
作業用クラッチ操作検出センサ68は、操作用のプッシュロッド68a(図13(b)も参照)を後向きに配置した状態で左取付ブラケット38に取り付けられたプッシュスイッチである。
作業用クラッチ操作検出センサ68は、プッシュロッド68aを押し込んだときオフ状態、押し込みを解除してプッシュロッド68aを突出させたときオン状態に切り替え可能である。
作業用クラッチレバー41は、図示しないリターンスプリングのばね力でクラッチオフ位置(図示の位置)に保持される。作業用クラッチレバー41がクラッチオフ位置に保持された状態において、作業用クラッチ操作検出センサ68のプッシュロッド68aを押付プレート112で押し込んだ状態に保つ。
作業用クラッチ操作検出センサ68がオフ状態になり、このオフ信号に基づいて、エンジン14(図2参照)の回転制御モードが「アイドルモード」になる。
一方、作業用クラッチレバー41をグリップ部33に重ね合わせる方向、すなわち前方に時計回り方向に揺動することにより、押付プレート112は作業用クラッチ操作検出センサ68から後方に離れる。
これにより、押付プレート112がプッシュロッド68a(図13(b)も参照)から離れ、プッシュロッド68aが後方に突出した状態を保つ。
作業用クラッチ操作検出センサ68がオン状態になる。回転モード切替スイッチ65が「静音モード」に選択されている場合、エンジン14(図2参照)の回転制御モードが「静音モード」になる。
回転モード切替スイッチ65が「パワーモード」に選択されている場合、エンジン14の回転制御モードが「パワーモード」になる。
この作業用クラッチレバー41は、左脚部44に操作ボタン113が設けられている。操作ボタン113を左脚部44内に押し下げることで、操作ロッド114を介して係合部材115に押下力が伝わる。
係合部材115が引張りばね116のばね力に抗して支持ピン117を軸に時計回り方向に回動する。係合部材115が回動することで、係合部材115のロック爪115aが連結ピン118に係合する。
連結ピン118をクラッチアーム121の先端部121aに取り付けるとともに、連結ピン118にクラッチ用ケーブル122の後端部を連結する。クラッチ用ケーブル122の後端部が連結ピン118を介してクラッチアーム121の先端部121aに連結される。
クラッチ用ケーブル122の前端部は、作業用ブレーキ/クラッチ部21(図1参照)のレバーに連結されている。
クラッチアーム121は、基端部121bが支持ピン111に回動自在に取り付けられている。
クラッチアーム121の先端部121aに引張りばね123が掛けられている。クラッチアーム121は、引張りばね123のばね力でクラッチオフ位置(図示の位置)に保持される。
このクラッチアーム121で、図1に示すカッタ15の作業用ブレーキ/クラッチ部21を操作する場合には、まず、操作ボタン113を左脚部44内に押し下げて係合部材115のロック爪115aを連結ピン118に係合させる。
つぎに、作業用クラッチレバー41を前方に時計回り方向に揺動する。クラッチアーム121が時計回り方向に揺動して、クラッチ用ケーブル122を後方に牽引する。
作業用ブレーキ/クラッチ部21のレバーが作動して、作業用ブレーキ/クラッチ部21のブレーキが解除されるとともにクラッチが接続される。
これにより、図1に示すエンジン14の回転がカッタ15に伝わり、カッタ15が回転する。
図7は本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を示す斜視図、図8は本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を示す側面図である。
左ハンドルバー31の後端部31aに取付ブラケット61が取り付けられ、取付ブラケット61に回転数変更部60(ブーストレバー67および回転数変更スイッチ66)が備えられている。
取付ブラケット61に取り付けられた回転数変更スイッチ66は、操作用のプッシュロッド66a(図16も参照)を下向きに配置したプッシュスイッチである。
この回転数変更スイッチ66は、プッシュロッド66aを押し込んだときオフ状態、押し込みを解除してプッシュロッド66aを突出させたときオン状態に切り替え可能である。
取付ブラケット61に取り付けられたブーストレバー67は、取付ブラケット61に支持ピン125を介して回動自在に支持されたアーム部126と、アーム部126の上端部から後方に向けて上り勾配で延びた操作レバー部127とを備える。
アーム部126は、後方から前方に向けて下り勾配になるようにアームプレート128を延ばし、アームプレート128の上端部に取付部129が設けられ、アームプレート128の下端部に押付プレート131が設けられている。
アームプレート128の略中央を支持ピン125に回動自在に取り付け、支持ピン125をボス133に挿通させた状態に取り付ける。ボス133は取付ブラケット61に取り付けられている。
ボス133に捩りばね134を取り付け、捩りばね134の一端部をアームプレート128に掛け、他端部を取付ブラケット61に取り付ける。捩りばね134は、アームプレート128を反時計回り方向に付勢する。
取付部129は平坦部129aと折曲部129bとで略L字形に形成され、平坦部129aに操作レバー部127が立設されている。
捩りばね134のばね力でブーストレバー67を支持ピン125を軸に反時計回り方向に付勢する。これにより、回転数変更スイッチ66のプッシュロッド66aを押付プレート131で押し込んだ状態に保つ。
一方、操作レバー部127を前方に揺動することで、ブーストレバー67を捩りばね134のばね力に抗して時計回り方向に回動することができる。
これにより、押付プレート131が下方に移動して、回転数変更スイッチ66のプッシュロッド66aが下方に突出した状態を保つ。
回転数変更スイッチ66がオン状態に切り替わる。回転モード切替スイッチ65が「静音モード」に選択されている場合、エンジン14(図2参照)の回転制御モードが「パワーモード」に切り替わる。
回転モード切替スイッチ65が「パワーモード」に選択されている場合、エンジン14の回転制御モードは「パワーモード」に継続して保たれる。
すなわち、回転数変更部60は、回転モード切替スイッチ65で選択した任意の目標回転数を、この目標回転数より高い目標回転数に変えるために、電子式ガバナ80(図2参照)に変更信号を伝えるものである。
ブーストレバー67のアーム部126は、カバー71(図5参照)で覆われ、操作レバー部127は、ブーストレバーガイド孔76(図3参照)から上方に突出している。
操作レバー部127の位置については図9で詳しく説明する。
図9は図3の9矢視図である。
ブーストレバー67の操作レバー部127は、頂部に樹脂製のグリップ127aを備える。グリップ127aは、左グリップ脚部34の内側(右側)に配置されている。
左グリップ脚部34の内側(右側)には、操作空間56が形成されている。すなわち、走行レバー42は、左取付ブラケット38に支持ピン111を介して左水平ロッド51が回動自在に取り付けられている。そして、左水平ロッド51の先端部51bから上方に向けて左脚部52が立ち上げられている。
よって、走行レバー42および作業用クラッチレバー41を前方に向けて揺動して、それぞれの水平バー55,46をグリップ水平バー36に重ねた際に(図7、図8の状態)、左グリップ脚部34と左脚部52との間に間隔SPを確保できる。
これにより、左グリップ脚部34と左脚部52とで操作空間56を形成することができる。
この操作空間56にブーストレバー67のグリップ127aが配置されている。
このブーストレバー67は、回転モード切替スイッチ65(図4も参照)に隣接されるとともに、グリップ部33の左グリップ脚部(脚部)34を握った左手(手)57で操作可能な箇所に設けられている。
具体的には、作業者は、左グリップ脚部34を左手57で握った状態において、例えば、グリップ部33の後方から操作空間56まで親指57aを移動することで、親指57aをグリップ127aにかけることができる。
この状態で、親指57aでグリップ127aに前向きの押出力をかけて、グリップ127aを前方に押し出すことができる。
グリップ127aを前方に押し出すことで、回転数変更スイッチ66(図8参照)がオン状態に切り替わる。
回転モード切替スイッチ65が「静音モード」に選択されている場合、エンジン14(図2参照)の回転制御モードが「パワーモード」に切り替わる。
すなわち、作業時にハンドル持ち替えの少ない左手側にブーストレバー67のグリップ127aを配置し、手を移動させずに親指57aだけの操作でエンジン回転数を上昇させることができる。
そして、グリップ127aから親指57aを離して押出力を解放することで、ブーストレバー67を捩りばね134(図7参照)のばね力で元の位置に復帰させる。回転数変更スイッチ66(図8参照)がオフ状態に切り替わり、「静音モード」に復帰する。
これにより、作業中に、目標回転数の変更を容易におこなうことができる。
さらに、ブーストレバー67のグリップ127aは左グリップ脚部34近傍に配置されている。よって、作業者は、左グリップ脚部34を左手57で握った状態で、親指57aをグリップ127aに楽に(無理なく)かけることができる。
よって、歩行型芝刈機10による作業中に、ブーストレバー67を容易に操作することができ、エンジン14(図1参照)の目標回転数を作業条件に対応させて迅速に変更させることができる。
これにより、例えば、「静音モード」で作業中に、負荷が一時的に増大した場合には、ブーストレバー67を用いることで、「パワーモード」に迅速に切り替えることができる。そして、負荷が元の状態に戻った場合には、「静音モード」に迅速に切り替えることができる。
図10は図3の10矢視図である。
左ハンドルバー31の後端部31aにカバー71が取り付けられている。カバー71の変速レバーガイド孔73から変速レバー62の操作レバー部95が上方に突出され、操作レバー部95の左側後方にメインスイッチ64が取り付けられ、操作レバー部95の右側後方に回転モード切替スイッチ65が取り付けられている。
さらに、回転モード切替スイッチ65とメインスイッチ64との間のブーストレバーガイド孔76からブーストレバー67の操作レバー部127が上方に向けて突出されている。
操作レバー部127のグリップ127aが、左グリップ脚部34の内側近傍に配置されている。このグリップ127aは、図8に示すように、前方から後方に向けて上り勾配で延び(突出し)ている。
一方、図8に示すように、左グリップ脚部34は前方に傾斜している。
よって、操作レバー部127のグリップ127aを、左グリップ脚部34より後方に突出させることができる。
これにより、グリップ127aを前方に押し出した際に、グリップ127aが前方に移動し過ぎることがない。すなわち、グリップ127aを前方に押し出した際に、グリップ127aを左グリップ脚部34の近傍に配置することができる。
したがって、左グリップ脚部34および作業用クラッチレバー41の左脚部44を左手57(図9参照)で握った状態において、親指57aでグリップ127aを楽に(無理なく)前方に押し出すことができる。
つぎに、歩行型芝刈機10に備えた制御部89の制御例や、回転モード切替スイッチ65および回転数変更部60の操作例を図11〜図16に基づいて説明する。
まず、図2に示す制御部89をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図11〜図12に基づき説明する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。以下、図1および図2を参照しつつ説明する。
図11は本発明に係る歩行型作業機に備えた制御部の制御フローチャート(その1)であり、制御部89がエンジン14(図2参照)の回転数を制御するための制御フローを示す。
ST11;各スイッチのスイッチ信号を読み込む。具体的には、図2に示す回転モード切替スイッチ65、回転数変更スイッチ66および作業用クラッチ操作検出センサ68の信号を読み込む。
ST12;作業用クラッチレバー41がオフ位置にあるか否かを判断する。オフ位置の場合「アイドルモード」であると判断してST13に進み、オフ位置にない場合ST14に進む。
図5に示すように、作業者が作業用クラッチレバー41から手を離しているときの位置がオフ位置である。作業用クラッチレバー41の位置は、作業用クラッチ操作検出センサ68(図2参照)の検出信号で判断される。
ST13;エンジン14の回転制御モードが「アイドルモード」なので、エンジン14の目標回転数Ntを目標低速回転数NLに設定する。
目標低速回転数NLは、前述したように、予め設定されている一定の回転数であり、エンジン14のアイドリング状態の回転数に相当する。
ST14;エンジン14の回転制御モードが「静音モード」であるか否かを判断する。「静音モード」の場合ST15に進み、「静音モード」でない場合「パワーモード」であると判断してST16に進む。
回転モード切替スイッチ65(図2参照)が、オンのとき「静音モード」、オフのとき「パワーモード」になる。
ST15;エンジン14の回転制御モードが「静音モード」なので、エンジン14の目標回転数Ntを目標中速回転数NMの値に設定する。
目標中速回転数NMは、前述したように、予め設定されている一定の回転数であり、エンジン14で発するトルクが最大または概ね最大のときのエンジン回転数に相当する。
ST16;エンジン14の回転制御モードが「パワーモード」なので、エンジン14の目標回転数Ntを目標高速回転数NHの値に設定する。
目標高速回転数NHは、前述したように、予め設定されている一定の回転数であり、エンジン14で発する出力が最大または概ね最大のときのエンジン回転数に相当する。
ここで、目標低速回転数NL、目標中速回転数NMおよび目標高速回転数NHは、NL<NM<NHの関係が成立する。
ST17;エンジン14の回転数の一時的な変更処理を実行する。このST17を実行するサブルーチンについては図12に示す。
ST18;エンジン14の実際の回転数Nr(以下「実回転数Nr」という。)をエンジン回転センサ86(図2参照)で計測する。
ST19;実回転数Nrが目標回転数Ntを下回っているか否かを判断する。下回っている場合ST20に進み、下回っていない場合ST21に進む。
ST20;図2に示す制御モータ83を正転駆動させてスロットル弁92を開駆動する。スロットル弁92を開駆動することにより実回転数Nrが増大する。
ST21;制御モータ83を逆転駆動させてスロットル弁92を閉駆動する。スロットル弁92を閉駆動することにより実回転数Nrが減少する。
ST22;メインスイッチ64のスイッチ信号を読み込む。
ST23;メインスイッチ64がオンであるか否かを判断する。オンの場合、エンジン14の作動を続行すると判断してST11に戻る。オンでない場合、エンジン14の停止指令があったと判断してST24に進む。
ST24;エンジン14を停止させた後に、この制御フローによる制御を終了する。
図12は本発明に係る歩行型作業機に備えた制御部の制御フローチャート(その2)であり、上記図11のステップST17に示すエンジン14の回転数の一時的な変更処理を実行するサブルーチンを示す。
ST101;作業用クラッチレバー41がオン位置にあるか否かを判断する。オン位置の場合、ST102に進む。オン位置でない場合、エンジン14の回転制御モードが「アイドルモード」であると判断して図11に示すST17に戻る。
図3、図4に示すように、作業者が作業用クラッチレバー41を前方へ揺動操作した位置がオン位置である。作業用クラッチレバー41の位置については、作業用クラッチ操作検出センサ68(図2参照)の検出信号によって判断する。
ST102;エンジン14の回転制御モードが「静音モード」であるか否かを判断する。「静音モード」の場合ST103に進み、「静音モード」でない場合「パワーモード」であると判断して図11に示すST17に戻る。
回転モード切替スイッチ65(図2参照)が、一例として、オンのとき「静音モード」、オフのときに「パワーモード」になる。
ST103;回転数変更スイッチ66(図2参照)がオンであるか否かを判断する。オンの場合、一時的に「パワーモード」に入ったと判断してST104に進み、オンでない場合、図11に示すST17に戻る。
回転数変更スイッチ66は、図2に示すブーストレバー67を前方へ揺動操作しているときだけオンになる。
ST104;エンジン14の目標回転数Ntを目標高速回転数NHの値に設定した後に、図11に示すST17に戻る。
つぎに、ST11〜ST17およびST101〜ST104の各ステップに関係する作業用クラッチレバー41、走行レバー42、回転モード切替スイッチ65および回転数変更部60の操作例を図2および図13〜図16に基づいて説明する。
まず、ST11〜ST16に対応する作業用クラッチレバー41、走行レバー42および回転モード切替スイッチ65の操作例を、図2および図13〜図14に基づいて説明する。
図13(a),(b)は本発明に係る歩行型作業機のカッタを駆動させた状態で走行する例を説明する図である。
(a)において、作業用クラッチレバー41および走行レバー42をそれぞれオフ位置に保つ。
作業用クラッチレバー41をオフ位置にセットすることで、作業用ブレーキ/クラッチ部21(図2参照)のブレーキを作動するとともにクラッチを切った状態に保つ。
加えて、作業用クラッチレバー41をオフ位置にセットすることで、作業用クラッチレバー41の押付プレート112でプッシュロッド68a(図13(b)参照)が押し込まれ、作業用クラッチ操作検出センサ68がオフ状態になる。
一方、走行レバー42をオフ位置にセットすることで、変速装置25(図2参照)の変速斜板の傾きを零に保つ。
さらに、変速レバー62を低速位置(車体後方側の位置)に倒した状態を保つ。
つぎに、作業条件に合わせて最適な目標回転数を選択する。すなわち、「パワーモード」段階で作業をおこなう場合には、左手57(図15(a)参照)で回転モード切替スイッチ65に備えた操作ノブ65aの前部65bを押し込む。
これにより、目標回転数を「パワーモード」段階に選択する(切り替える)。
一方、「静音モード」段階で作業をおこなう場合には、離した左手57で回転モード切替スイッチ65に備えた操作ノブ65aの後部65cを押し込む。
これにより、目標回転数を「静音モード」段階に選択する(切り替える)。
つぎに、図2に示すメインスイッチ64をオンにした状態で、リコイルスタータ81のノブ81aを引張ることでエンジン14を始動する。
走行レバー42がオフ位置に保たれているので、エンジン14の回転制御モードが「アイドルモード」になる。さらに、走行レバー42をオフ位置に保つことで、歩行型芝刈機10を停止状態に保つ。
一方、作業用クラッチレバー41がオフ位置に保たれているので、カッタ15を静止状態に保つ。
この状態から、作業用クラッチレバー41および走行レバー42をそれぞれオン位置まで矢印Aの如く揺動する。
(b)において、作業用クラッチレバー41および走行レバー42をグリップ部33に重ね合わせる。
作業用クラッチレバー41をオフ位置からオン位置に揺動することにより、押付プレート112が作業用クラッチ操作検出センサ68から後方に離れる。
これにより、押付プレート112がプッシュロッド68aから離れ、プッシュロッド68aが後方に突出して、作業用クラッチ操作検出センサ68がオン状態になる。
作業用クラッチ操作検出センサ68がオン状態になることで、エンジン14の回転制御モードが、回転モード切替スイッチ65で選択した「静音モード」または「パワーモード」になる。
ここで、作業用クラッチレバー41をオフ位置からオン位置に揺動する際に、操作ボタン113を、例えば、左手57の親指57a(図9参照)で左脚部44内に押し下げる。
よって、作業用クラッチレバー41とともにクラッチアーム121が矢印Bの如く時計回り方向に揺動する。
クラッチアーム121でクラッチ用ケーブル122を後方に矢印Cの如く牽引する。作業用ブレーキ/クラッチ部21(図2参照)のブレーキを解除するとともにクラッチを接続する。
これにより、図2に示すエンジン14の回転がカッタ15に伝わり、カッタ15が回転を開始する。
また、走行レバー42をオフ位置からオン位置に揺動することで、変速装置25(図2参照)の変速斜板が傾いて、歩行型芝刈機10が低速走行を開始する。
図14は本発明に係る歩行型作業機のカッタを静止させた状態で走行する例を説明する図である。
操作ボタン113を左脚部44内に押し下げない状態で、作業用クラッチレバー41をオフ位置からグリップ部33に重ね合わせる方向に揺動する。
押付プレート112が作業用クラッチ操作検出センサ68から後方に離れ、作業用クラッチ操作検出センサ68がオン状態になる。
作業用クラッチ操作検出センサ68がオン状態になることで、図2に示すエンジン14の回転制御モードが、回転モード切替スイッチ65で選択した「静音モード」または「パワーモード」になる。
クラッチアーム121は静止した状態に保たれる。よって、図2に示す作業用ブレーキ/クラッチ部21のブレーキを作動するとともにクラッチを切った状態に保ち、カッタ15を静止状態に保つ。
この状態で、走行レバー42をオフ位置からオン位置に揺動することで、図2に示す変速装置25の変速斜板が傾いて、歩行型芝刈機10が低速走行を開始する。
つぎに、ST17およびST101〜ST104に対応する回転数変更部60の操作例を、図2および図15〜図16に基づいて説明する。
図15(a),(b)は本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を操作する例を説明する図である。
(a)において、重ね合わせたそれぞれの水平バー36,46,55を右手58で握る。そして、左グリップ脚部34および作業用クラッチレバー41の左脚部44を左手57で握る。
ここで、図13(b)において、作業用クラッチレバー41をオン位置に揺動する際に、操作ボタン113を、例えば、左手57の親指57aで押し下げた。しかし、作業用クラッチレバー41をオン位置まで揺動すれば、操作ボタン113から親指57aを離しても、操作ボタン113は押し下げられた状態を保つ。
よって、作業者は、左グリップ脚部34を左手57で握った状態において、グリップ部33の後方から操作空間56まで親指57aを移動することができる。
(b)に示すように、回転数変更部60を構成するブーストレバー67のグリップ127aは操作空間56に配置されている。作業者は、親指57aを操作空間56まで移動した後、親指57aをグリップ127aに容易にかける(当てる)ことができる。
図16(a),(b)は本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を操作した例を説明する図である。
(a)において、グリップ127aに親指57aをかけた状態で、グリップ127aを前方に矢印Dの如く押し出す。
ブーストレバー67のグリップ127aを操作空間56に配置することで、作業中に、左手57でグリップ部33を握りながらブーストレバー67の操作を容易におこなうことができる。
グリップ127aを前方に押し出すことで、ブーストレバー67を支持ピン125を軸に時計回り方向に回動にする。
押付プレート131が下方に移動して、回転数変更部60を構成する回転数変更スイッチ66のプッシュロッド66aが下方に突出する。
(b)において、回転数変更スイッチ66のプッシュロッド66aが下方に突出することで、回転数変更スイッチ66がオン状態に切り替わる。回転モード切替スイッチ65が「静音モード」に選択されている場合、エンジン14の回転制御モードが「パワーモード」に切り替わる。
これにより、作業を中断することなく、または、作業速度を緩めることなく、エンジン回転数を瞬時に上昇させることが可能となり、作業性の一層の効率アップを図ることができる。
一方、回転モード切替スイッチ65が「パワーモード」に選択されている場合、エンジン14の回転制御モードは「パワーモード」に継続して保たれる。
グリップ127aから親指57aを離して、グリップ127aから押出力を解除する。捩りばね134のばね力でブーストレバー67を支持ピン125を軸に反時計回り方向に付勢する。
これにより、回転数変更スイッチ66のプッシュロッド66aを押付プレート131で押し込んだ状態に保つ(図15参照)。
回転数変更スイッチ66がオフ状態に切り替わる。回転モード切替スイッチ65が「静音モード」に選択されている場合、エンジン14(図2参照)の回転制御モードが「静音モード」に切り替わる。
回転モード切替スイッチ65が「パワーモード」に選択されている場合、エンジン14の回転制御モードは「パワーモード」に継続して保たれる。
なお、前記実施の形態では、歩行型作業機として歩行型芝刈機を例示するが、歩行型作業機は歩行型芝刈機に限定するものではない。
また、前記実施の形態では、目標回転数選択部として回転モード切替スイッチ65を用い、回転モード切替スイッチ65としてシーソスイッチを用いたが、これに限らないで、プッシュスイッチなどの他のスイッチを用いることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、回転モード切替スイッチ65で選択可能な複数段階の目標回転数として、「静音モード」および「パワーモード」の2段階を例示したが、これに限らないで、3段階などのその他の複数段階に設定することも可能である。
また、前記実施の形態では、ブーストレバー67の操作で「静音モード」から「パワーモード」に目標回転数を高めるように変更する例について説明したが、これに限らないで、ブーストレバー67の操作で目標回転数を下げるように変更することも可能である。
加えて、ブーストレバー67の操作で「静音モード」から「パワーモード」まで目標回転数を段階的に微調整することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、「静音モード」として、トルクが最大または概ね最大のときのエンジン回転数を例示し、「パワーモード」として、出力(馬力)が最大または概ね最大のときのエンジン回転数を例示したが、これに限らないで、その他のエンジン回転数を任意に選択することが可能である。
また、前記実施の形態では、走行装置の変速装置として油圧無段変速装置を例示したが、これに限らないで、その他の変速装置を用いることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、左ハンドルバー31の後端部31aに操作部18(特に、回転モード切替スイッチ65)を設けた例について説明したが、これに限らないで、右ハンドルバー32の後端部32aに操作部18を設けることも可能である。
また、前記実施の形態では、門型のレバーとして走行レバー42を例示したが、これに限らないで、例えば作業用クラッチレバー41などの他のレバーを適用することも可能である。
本発明は、エンジンの回転数を制御する電子式ガバナをエンジンに備え、このエンジンを機体に搭載し、機体から後方に向けてハンドルバーを延ばした歩行型作業機への適用に好適である。
本発明に係る歩行型作業機を示す側面図である。 本発明に係る歩行型作業機の模式的系統図である。 本発明に係る歩行型作業機の操作部を示す斜視図である。 本発明に係る歩行型作業機の操作部を拡大して示す斜視図である。 図4の5矢視図である。 本発明に係る歩行型作業機の作業用クラッチレバーを示す断面図である。 本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を示す斜視図である。 本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を示す側面図である。 図3の9矢視図である。 図3の10矢視図である。 本発明に係る歩行型作業機に備えた制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る歩行型作業機に備えた制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る歩行型作業機のカッタを駆動させた状態で走行する例を説明する図である。 本発明に係る歩行型作業機のカッタを静止させた状態で走行する例を説明する図である。 本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を操作する例を説明する図である。 本発明に係る歩行型作業機の回転数変更部を操作した例を説明する図である。
符号の説明
10…歩行型芝刈機(歩行型作業機)、11…ハウジング(機体)、14…エンジン、17…ハンドル、31…左ハンドルバー、31a,32a…後端部、32…右ハンドルバー、33…グリップ部、34…左グリップ脚部(脚部)、42…走行レバー(レバー)、52…左脚部(脚部)、56…操作空間、60…回転数変更部、65…回転モード切替スイッチ(目標回転数選択部)、66…回転数変更スイッチ、67…ブーストレバー(操作部)、80…電子式ガバナ、Nt…目標回転数、NL…目標低速回転数、NM…目標中速回転数、NH…目標高速回転数。

Claims (4)

  1. 機体にエンジンを搭載し、この機体から後方に向けて左右のハンドルバーを所定間隔をおいて延ばし、左右のハンドルバーの後端部を門型のグリップ部で連結した歩行型作業機において、
    前記エンジンの回転数として複数段階の目標回転数が予め設定され、複数段階の目標回転数から選択された任意の目標回転数にエンジンの回転数を合わせる電子式ガバナと、
    この電子式ガバナが前記複数段階の目標回転数から任意の目標回転数を選択するための選択信号を電子式ガバナに伝える目標回転数選択部と、
    が備えられ、
    この目標回転数選択部が、前記左右のハンドルバーのいずれか一方に設けられるとともに、前記グリップ部の前側近傍に配置されたことを特徴とする歩行型作業機。
  2. 前記目標回転数選択部で選択した任意の目標回転数を、この目標回転数より高い目標回転数に変えるために、前記電子式ガバナに変更信号を伝える回転数変更部が備えられ、
    この回転数変更部の操作部が、前記目標回転数選択部に隣接されるとともに、前記グリップ部を握った手で操作可能な箇所に設けられたことを特徴とする請求項1記載の歩行型作業機。
  3. 前記グリップ部の後方に前後方向に揺動可能な門型のレバーを備え、
    このレバーの脚部を前記グリップ部の脚部より内側に離して配置することで、それぞれの脚部間に操作空間を形成し、
    この操作空間に前記操作部を配置したことを特徴とする請求項2記載の歩行型作業機。
  4. 前記操作部を操作レバーとし、この操作レバーを前記グリップ部の前方から後方に向けて延ばし、グリップ部の後部から後方に突出させたことを特徴とする請求項3記載の歩行型作業機。
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