JP3483669B2 - ハンドレバー装置 - Google Patents

ハンドレバー装置

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JP3483669B2
JP3483669B2 JP19958295A JP19958295A JP3483669B2 JP 3483669 B2 JP3483669 B2 JP 3483669B2 JP 19958295 A JP19958295 A JP 19958295A JP 19958295 A JP19958295 A JP 19958295A JP 3483669 B2 JP3483669 B2 JP 3483669B2
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久人 大澤
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文彦 相山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の携帯作業機
に搭載される内燃機関のスロットル弁を手元で遠隔操作
するためのハンドレバー装置に関し、特に、刈払機やヘ
ッジトリマー等の作業機におけるハンドルのグリップ部
近傍に配設されて、スロットルケーブル等を介して前記
スロットル弁等を操作するに好適なハンドレバー装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に内燃機関により刈刃等の作
業部を駆動するようにされている刈払機やヘッジトリマ
ー等の作業機においては、前記駆動用内燃機関の出力を
手元で調節するために、前記作業機に備えられているU
形ハンドル、バーハンドル等のグリップ部近傍に、前記
内燃機関のスロットル弁の開度を調節するレバー装置を
配設している。
【0003】前記レバー装置は、通常、作業者の手指で
操作されるスロットルトリガ(スロットルレバー)を備
えており、このスロットルレバーを回動操作することに
よりスロットルケーブルを介して前記スロットル弁の開
度を調節するようにされている。前記スロットル弁は、
通常、最小開度(アイドル回転開度)方向に常時付勢さ
れていて、前記スロットルレバーを操作しない自然状態
では前記アイドル回転開度に保持し、前記スロットルレ
バーを操作して前記スロットルケーブルが所定長さ以上
に引っ張られた時に遊びが無くされて、前記アイドル回
転開度から高速回転開度側に開くように構成されてい
る。
【0004】前記のようなスロットル弁の開度を調整す
るためのスロットルレバー装置としては、前記スロット
ルレバーを回動操作状態から解放したときに、該レバー
を自動的に前記スロットル弁と共に元の位置(アイドル
回転開度)に戻すようにした自動アイドル回転開度復帰
タイプのものと、スロットルレバーから手指を離しただ
けでは前記スロットルレバーは動かずに、該スロットル
レバーを所望の回転操作位置に常時不動状態で保持し得
るようにしたアイドル開度非復帰タイプのものとが一般
に知られている(実公昭57−19944号公報等参
照)。
【0005】そして、前記自動アイドル回転開度復帰タ
イプのものは、前記内燃機関を駆動して前記作業機を操
作中に、スロットルレバーから手指を離せば、内燃機関
が自動的にアイドリング状態に戻り、遠心クラッチを介
して刈刃等からなる作業部に前記内燃機関から動力を伝
達する作業機においては、前記アイドリング状態により
内燃機関からの回転駆動力が低下することによって、前
記遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝達
が断たれる。このために、作業機の操作中に不測の事態
が発生し、前記刈刃等からなる作業部への動力伝達を断
つことが必要となった時は、前記スロットルレバーから
手指を離せば、即座に、前記スロットル弁をアイドル回
転開度に戻して作業部の駆動を停止させることができ、
作業中の安全性の面での配慮がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記自動ア
イドル回転開度復帰タイプのものは、前記スロットルレ
バーから手指を離せば、アイドリング状態に自動的に戻
るが、前記作業機の操作中は、前記スロットルレバーを
常時指で保持して所望の回動操作位置に維持しなければ
ならないものである。
【0007】そして、前記スロットル弁と前記スロット
ルレバーとの間を連結するスロットルケーブルは、前記
スロットル弁から前記スロットルレバーに導かれる途中
で多方向に曲がりくねっているものであると共に、前記
スロットル弁のリターンスプリングも該スロットル弁を
戻すための強さを必要とすることから、作業機の作業
中、前記スロットルレバーを指で保持して所望の回動操
作位置に維持するには、前記スロットルケーブル、及び
前記リターンスプリングの張力に対抗する強さを必要と
し、長時間に渡って指で保持すると、指が疲れる等の問
題があった。
【0008】即ち、前記自動アイドル回転開度復帰タイ
プのものは、通常の作業中における操作に指が強い(重
い)保持力を必要とするとの操作性の面で難があること
によって、前記の如く安全性が高いとの利点があるにも
関わらず、実際の作業機に装備しにくいとの問題点があ
った。本発明は、このような問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、特に、スロットル
弁の開度調節機能を備えて作業労力を軽減できると共
に、不測の事態での安全性を確保できるハンドレバー装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、回
動操作によりケーブルを引っ張るメインレバーと、該メ
インレバーの回動操作により引張られ遊びが吸収された
前記ケーブルの引張り量を更に調節すべく前記メインレ
バーの回動軸心位置を任意に調節する回動軸心位置調節
機構とを備えることを特徴としている。
【0010】そして、前記回動軸心位置調節機構の具体
的構成の態様としては、該軸心位置調節機構が、ケーブ
ル引張り量を増減するようにスイングするスイングアー
ムを備え、該スイングアームに前記メインレバーが前記
スイングアームのスイングに応じて全体的に移動すると
共に、前記スイングアームを支点として回動するように
取付けられ、更に前記スイングアームにサブレバーが前
記スイングアームを任意の位置にスイングして保持する
ように取付けられることを特徴としている。
【0011】また、前記ケーブルは、内燃機関のスロッ
トル弁を操作するものであって、前記スイングアーム
は、ケーブル引張り量の小さい側の後端位置に位置して
前記メインレバーを握った場合のケーブル位置と、ケー
ブル引張り量の大きい側の前端位置に位置して前記メイ
ンレバーを離した場合のケーブル位置とが略同じで、前
記両ケーブル位置で前記スロットル弁が最小開度となる
ように設定されることを特徴としている。
【0012】前述の如く構成された本発明に係るハンド
レバー装置においては、前記サブレバーにより前記スイ
ングアームをスイングさせると、前記メインレバーも前
記スイングアームのスイングに応じて全体的に移動し、
前記メインレバーを握る際のケーブル引張り量が増減し
て、前記スロットル弁の開度が任意に調節され、且つ該
スロットル弁が一時的に所定の開度に保持される。この
ため、前記メインレバーは、握るだけで、常に所定の開
度を得て作業を行うことができる。
【0013】前記スイングアームがケーブル引張り量の
小さい側の端部に位置する場合は、前記メインレバーを
握っても前記スロットル弁が最小開度のアイドル状態で
あるから、安全であり、該状態から前記サブレバーによ
り前記スイングアームをスイングさせて前記スロットル
弁の開度を調整できる。そして、前記スイングアームを
ケーブル引張り量の大きい側の端部に位置せしめると、
前記スロットル弁が全開し、該全開状態で前記メインレ
バーを離すと、前記スロットル弁が最小開度のアイドル
状態になる。このため、前記メインレバーを離すと、常
に前記スロットル弁がアイドル状態になる。
【0014】このように、前記メインレバーの回動軸心
位置調節機構により前記スロットル弁の開度を任意に調
節し、更に前記メインレバーを離すと前記スロットル弁
がアイドル状態になり、握ると該スロットル弁がサブレ
バーにより予め調節された所定の開度に復帰するように
構成したので、前記メインレバーを単に握って前記スロ
ットル弁を開くように操作すれば良くなって、操作のた
めの力が軽減され、同時に安全性も確保される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
るハンドレバー装置を装備した刈払機の一例を示してい
る。図示の刈払機1は、所定間隔を置いてグリップ部1
1,12を並置したバーハンドル(操作桿)7を備え、
該バーハンドル7の先端側には、刈刃13や安全カバー
14等からなる作業部3が設けられると共に、後端側に
は、動力源としての内燃機関(小型空冷2サイクルガソ
リンエンジン)2が配備されている。該内燃機関2は、
リコイルスターター6や燃料タンク4が付設されると共
に、スロットル弁10を有する気化器や点火プラグ5が
備えられ、始動後に前記スロットル弁10の開度を調節
して、機関出力を変化するものである。前記内燃機関2
の出力側は、遠心クラッチ、前記バーハンドル7に内挿
されたドライブシャフト16を介して前記刈刃13に、
機関出力に応じた動力で駆動するように連結されてい
る。
【0016】そして、前記一対のグリップ部11,12
において、通常作業時に右手で握る後方のグリップ部1
1の前端近傍の前記バーハンドル7にハンドレバー装置
20が取付けられている。図2と図3は、前記ハンドレ
バー装置20を拡大して示したものである。該ハンドレ
バー装置20は、前記バーハンドル7に薄くて縦に長い
箱形のケース21が一体的に取付けられ、該ケース21
内に前記スロットル弁10からのスロットルケーブル8
を挿通したアウターチューブ9が引き回される。また、
前記ケース21は、回動操作により前記スロットルケー
ブル8を引張って前記スロットル弁10を開く操作レバ
ーとしてのメインレバー40、更にスイングアーム35
とサブレバー45を備え、前記メインレバー40による
ケーブル引張り量を変化せしめて前記スロットル弁10
の開度を任意に調節する、前記メインレバー40の回動
軸心位置調節機構Tを設けてなる。
【0017】前記ケース21は、左右に縦二つ割りされ
た一対のケース半体22,23を備える。前記右ケース
半体22は、接合面22aにおいて上部の前後方向に前
記バーハンドル7の円周の一部と嵌合する半円形の取付
け溝24が形成され、縦方向の広範囲に略長方形の凹部
25が浅く形成されると共に、該凹部25から後方へ開
口部26が形成され、前記凹部25に上方に円弧状に湾
曲したガイド溝27が形成される。
【0018】前記左ケース半体23は、上部の前後方向
に半円形の取付け溝24が前記右ケース半体22と同様
に形成され、接合面23aにおいて縦方向の広範囲に凹
部25が深く形成され、該凹部25の上部にボス28が
突設され、前記凹部25から後方へ開口部26が形成さ
れる。また、前記左ケース半体23の左外側部23bの
略中心の略中間の高さ位置に支持ピン29が突設され、
該支持ピン29の直下に上方に円弧状に湾曲したガイド
孔30が形成される。
【0019】前記アウターチューブ9は、前記ケース2
1の後端部に抜止め固定するため、その前端部9aが大
径と小径の段付に形成される。そこで、前記左右のケー
ス半体22,23の前記凹部25より後方に半円形の段
付溝31が、前記アウターチューブ9の前端部9aの形
状に対応してそれぞれ形成される。そして、前記ケース
21を前記バーハンドル7に組付ける場合は、前記左右
ケース半体22,23の取付け孔24に前記バーハンド
ル7を嵌合すると共に、前記段付溝31に前記アウター
チューブ9の前端部9aを嵌合した状態で、両者の接合
面22a,23aを接合し、且つ上下部をビス32によ
り一体的に締結する。これにより、前記ケース21が、
前記バーハンドル7に一体的に取付けられる。また、前
記スロットルケーブル8が、前記アウターチューブ9を
ケース側で抜止め固定して前記ケース21内に挿入され
て、スロットル操作することが可能となる。
【0020】前記スイングアーム35は、細長い板状で
あって、上端に支持脚36が、下端に支持筒37がそれ
ぞれ前記右ケース半体22側に突出し、前記支持筒37
の直上の左側に連結ピン38が突出して形成される。前
記スイングアーム35が、前記ケース21内において前
記支持脚36を前記左ケース半体23のボス28と前記
凹部25に嵌合すると共に、ピン39で前記左右ケース
半体22,23に連結保持し、前記連結ピン38を前記
左ケース半体23のガイド溝30から外に突出して取付
けられ、上端の前記支持脚36を支点として前記ガイド
溝30による所定の範囲だけ前後にスイングすることが
可能になる。
【0021】前記メインレバー40は、レバー部40a
に握り部40bが略く字形に屈曲して形成され、屈曲部
の左側に支持ピン41が、右側にガイドピン42がそれ
ぞれ水平に突設される。前記メインレバー40が、前記
ケース21内に前記レバー部40aを上下方向に向けて
収容して、その上端部に前記スロットルケーブル8が端
金具43により係合される。また、前記メインレバー4
0は、前記支持ピン41を前記スイングアーム35の前
記支持筒37に回動自在に嵌合し、前記ガイドピン42
を前記右ケース半体22のガイド溝27に遊嵌し、前記
握り部40bを前記ケース21の後側の開口部26を経
て真直ぐ後方に突出して取付けられる。これにより、前
記握り部40bの握り操作で前記メインレバー40は前
記スイングアーム35の前記支持筒37を支点として回
動し、前記スロットルケーブル8を引張ることが可能に
なる。また、前記スイングアーム35のスイングに連動
して前記メインレバー40が、前記ガイドピン42とガ
イド溝27により案内されて、全体的に前後に移動する
ことが可能になる。
【0022】前記サブレバー45は、そのレバー部45
aに操作部45bが略く字形に屈曲して形成され、屈曲
部と前記レバー部45aの端部にそれぞれ孔46,47
が設けられる。前記サブレバー45が、前記上方の屈曲
部の孔46を前記左ケース半体23側の前記支持ピン2
9に嵌合すると共に抜止め固定し、前記下方のレバー部
45aの孔47を前記スイングアーム35の前記連結ピ
ン38に嵌合して、前記支持ピン29を支点として回動
するように取付けられる。そこで、前記サブレバー45
の回動により、前記スイングアーム35を前後方向にス
イングさせて前記メインレバー40を移動することが可
能になる。また、前記サブレバー45を前記支持ピン2
9に抜止め固定する場合に、ワッシャ48と前記サブレ
バー45との間に皿ばね50を挟み、ビス49で締付け
て保持され、前記皿ばね50のフリクションにより、前
記サブレバー45を任意の回動位置に設定保持すること
が可能になっている。
【0023】なお、前記スロットル弁10は、図示に示
す如く、例えば弁体10aの弁軸10bにスロットルレ
バー15が取付けられ、該スロットルレバー15に前記
スロットルケーブル8が係合される。そして、前記メイ
ンレバー40により前記スロットルケーブル8を引張る
と、前記スロットル弁10が実線の最小開度のアイドル
状態と、破線の全開の間で開度を変化するように構成さ
れる。また、前記スロットルレバー15には、リターン
スプリング10cが、前記弁体10aを閉じる方向に付
勢せしめるように連結されている。
【0024】前記の如く構成された前記ハンドレバー装
置20の作動について説明する。図4〜図6は、前記ハ
ンドレバー装置20の作動状態を示している。前記スロ
ットル弁10の開度調節と、アイドル状態への出力ダウ
ンの機能について説明する。前記スイングアーム35
は、前記ガイド溝30によりケーブル引張り量を増減す
るようにスイング範囲が予め設定され、前記サブレバー
45の回動操作によりケーブル引張り量の小さい側の後
端位置L(図2、図4)と、ケーブル引張り量の大きい
側の前端位置H(図5、図6)の間の任意の位置にスイ
ングされる。前記メインレバー40は、前記スイングア
ーム35に取付けられているため、該スイングアーム3
5がスイングするのに伴い全体的に前後移動し、各移動
位置で前記握り部40bを握って反時計方向へ回動操作
することにより、前記スロットルケーブル8の引張り作
用が行われる。
【0025】また、前記メインレバー40の前記レバー
部40aの前記ケーブル端金具43の位置は、前記スイ
ングアーム35が後端位置Lに位置して、前記握り部4
0bを離した図2の場合に、最も後方の位置P0とな
る。このスイングアーム35の位置で前記握り部40b
を握った図4の場合に、前記ケーブル端金具43の位置
は前方の位置P1に移動する。前記スイングアーム35
が前端位置Hに位置して、前記握り部40bを握った図
6の場合に、前記スロットルケーブル8は最も前方に引
張られて、その端金具43は最も前方の位置Pmに達す
る。
【0026】そこで、前記後端位置Lを前記スロットル
弁10の最小開度に、前記前端位置Hを該スロットル弁
10の全開にそれぞれ設定する。そして、前記スイング
アーム35が前端位置Hに位置して前記握り部40bを
離した図5の場合のケーブル位置を、図4の位置P1と
略同一に定めて、該位置P1で前記スロットル弁10が
最小開度になるように設定すれば、全てのスイング位
置、即ち、どのスロットル弁開度でも前記握り部40b
を離すと、自動的に前記スロットル弁10が常に最小開
度に戻って、アイドル状態への出力ダウン機能が得られ
る。
【0027】以上のとおり、前記端金具43の位置P1
がアイドル位置である。このため、位置P0〜P1のス
トロークSoは、前記スロットルケーブル8の遊びとな
る。また、位置P1〜PmのストロークStが全開スト
ロークとなり、該ストロークStで前記スロットル弁1
0が全開するように設定すれば良い。また、前記メイン
レバー40の支点である支持ピン41が前記スイングア
ーム35上にあるため、該前記スイングアーム35のい
ずれの位置でも前記握り部40bを握った場合の前記ス
ロットルケーブル8の移動量が、常に等しい。このた
め、前記サブレバー45により前記スイングアーム35
を前方へスイングすると、前記握り部40bを握った場
合のケーブル引張り量が増すが、この場合に該ケーブル
引張り量はアイドル位置P1と全開位置Pmの間で、前
記スイングアーム35のスイング量に応じて比例的に増
大して、前記スロットル弁10の開度調節機能が得られ
る。
【0028】次に、刈払作業をする場合の作動について
説明する。前記ハンドレバー装置20の前記サブレバー
45を前記メインレバー40を握った手の親指で押し上
げて反時計方向に回動操作すると、前記スイングアーム
35が後端位置Lに位置し、前記メインレバー40の握
りを離すと、前記スロットルケーブル8の端金具43が
最も後方の位置P0に後退する(図2)。そこで、前記
スロットルケーブル8は充分な遊びを生じることがで
き、このため前記スロットル弁10が前記リターンスプ
リング10cにより確実に最小開度に戻される。
【0029】前記最小開度状態で前記内燃機関2を始動
すると、該内燃機関2はアイドリング運転する。その
後、作業者が前記メインレバー40の前記握り部40b
を指で握ると(図4)、該メインレバー40が反時計方
向に回動して、前記スロットルケーブル8は位置P1ま
で引張られるが、その間は前記スロットルケーブル8の
遊びを吸収しただけになって、前記内燃機関2はアイド
ル状態に保持される。
【0030】図6に示す如く、前記メインレバー握り状
態で、今度は前記サブレバー45を親指で押し下げて時
計方向に回動操作すると、前記スイングアーム35が前
方へスイングすると共に、前記メインレバー40も全体
的に前方に徐々に移動して、前記スロットルケーブル8
の引張り量が増し、このため前記スロットル弁10の開
度が大きくなる。逆に前記サブレバー45を反時計方向
に回動操作すると、前記スイングアーム35と前記メイ
ンレバー40が後方へ移行しケーブル引張り量が減じ
て、前記スロットル弁10の開度が小さくなる。こうし
て、前記サブレバー45の回動操作の状態により前記ス
ロットル弁10の開度が任意に調節される。
【0031】また、前記回動操作後に前記サブレバー4
5から親指を離しても、前記支持ピン29部の前記皿ば
ね50のフリクションにより、前記サブレバー45と前
記スイングアーム35の相対位置不変に保持される。そ
して、前記メインレバー40を握っている限り、前記ス
ロットル弁10の開度が、調節した状態に適切に保持さ
れる。そこで、前記サブレバー45により前記スロット
ル弁10を所定の開度に調節すると、該開度に応じた機
関出力が、遠心クラッチ等を介して前記刈刃13に伝達
され、該刈刃13の回転により刈払作業が行われる。刈
払作業中に作業を中断したり、不測の事態が生じた場合
に、作業者が直ちに前記握り部40bを離すと、前記ス
ロットル弁10の前記リターンスプリング10cにより
前記メインレバー40が時計方向に回動し、ケーブル位
置がアイドル位置P1以下になって、前記スロットル弁
10は最小開度のアイドル状態に戻る。このとき、遠心
クラッチが切れ、前記刈刃13が停止して安全性が確保
される。
【0032】作業を再開する場合は、前記握り部40b
を握るだけで、前記サブレバー45が設定位置に保持さ
れている前記スイングアーム35により、前記スロット
ル弁10が元の開度に自動的に復帰して、再調節する必
要がない。このため、作業者は単に前記メインレバー4
0を握るか、または離すように操作すれば良いだけにな
って、作業が容易になり、労力も軽減される。また、作
業条件が変化する場合は、その都度前記サブレバー45
の回動操作により前記スロットル弁10の開度を調節し
て、対応することができる。以上、本発明の実施の形態
の一つについて詳述したが、本発明は、前記実施の形態
に限定されるものではなく、設計において、特許請求の
範囲に記載された本発明の精神を逸脱することなしに種
々の変更を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明のハンドレバー装置は、回動操作によりスロットル弁
からのスロットルケーブルを引張ってスロットル弁を開
閉するメインレバーに、該メインレバーのケーブル引張
り量を変化せしめて前記スロットル弁の開度を任意に調
節するメインレバーの回動軸心位置調節機構を付設した
構成としたので、作業中に指で前記スロットル弁を所定
の開度に保持することが不要になって、指等の疲れが少
なくなる。前記スロットル弁の開度は任意に調節可能で
あるから、あらゆる作業条件に適応できる。
【0034】前記スロットル弁の開度は調節した状態に
保持されるので、前記メインレバーを握る都度前記スロ
ットル弁が元の設定開度に自動的に復帰することができ
て、再調整が不要になり、操作性、作業性が向上する。
また、全てのスロットル弁開度で前記メインレバーから
指を離すと、直ちに前記スロットル弁が最小開度のアイ
ドル状態に戻すことができる、高い安全性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドルレバー装置を採用した刈
払機の一例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るハンドルレバー装置の実施の形態
を一部断面して示す側面図。
【図3】図2のA−A矢視断面図。
【図4】ハンドルレバー装置の作動状態としてスロット
ル弁最小開度でレバーを握った場合を示す切欠き断面
図。
【図5】ハンドルレバー装置の作動状態としてスロット
ル弁全開でレバーを離した場合を示す切欠き断面図。
【図6】ハンドルレバー装置の作動状態としてスロット
ル弁全開でレバーを握った場合を示す切欠き断面図。
【符号の説明】
2…内燃機関 8…スロットルケーブル 10…スロットル弁 20…ハンドルレバー装置 35…スイングアーム 40…メインレバー 41…支持ピン(回動軸心位置) 45…サブレバー H…前端位置 L…後端位置 T…軸心位置調節機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相山 文彦 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株 式会社 共立内 (56)参考文献 特開 昭48−42241(JP,A) 実開 昭58−142191(JP,U) 実開 平3−54255(JP,U) 実開 昭59−133745(JP,U) 実開 平1−131841(JP,U) 実公 昭57−47405(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 11/02 G05G 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作によりケーブル(8)を引っ張
    るメインレバー(40)と、該メインレバー(40)の
    回動操作により引張られ遊びが吸収された前記ケーブル
    (8)の引張り量を更に調節すべく前記メインレバー
    (40)の回動軸心位置(41)を任意に調節する回動
    軸心位置調節機構(T)とを備えることを特徴とするハ
    ンドレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記回動軸心位置調節機構(T)は、ケ
    ーブル引張り量を増減するようにスイングするスイング
    アーム(35)を備え、該スイングアーム(35)に前
    記メインレバー(40)が前記スイングアーム(35)
    のスイングに応じて全体的に移動すると共に、前記スイ
    ングアーム(35)を支点として回動するように取付け
    られ、更に前記スイングアーム(35)にサブレバー
    (45)が前記スイングアーム(35)を任意の位置に
    スイングして保持するように取付けられることを特徴と
    する請求項1に記載のハンドレバー装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル(8)は、内燃機関(2)
    のスロットル弁(10)を操作するものであって、前記
    スイングアーム(35)は、ケーブル引張り量の小さい
    側の後端位置(L)に位置して前記メインレバー(4
    0)を握った場合のケーブル位置と、ケーブル引張り量
    の大きい側の前記前端位置(H)に位置して前記メイン
    レバー(40)を離した場合のケーブル位置とが略同じ
    で、前記両ケーブル位置で前記スロットル弁(10)が
    最小開度となるように設定されることを特徴とする請求
    項2に記載のハンドルレバー装置。
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