JP2000356142A - ハンドレバー装置 - Google Patents

ハンドレバー装置

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JP2000356142A
JP2000356142A JP11165040A JP16504099A JP2000356142A JP 2000356142 A JP2000356142 A JP 2000356142A JP 11165040 A JP11165040 A JP 11165040A JP 16504099 A JP16504099 A JP 16504099A JP 2000356142 A JP2000356142 A JP 2000356142A
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lever
driven
opening
gear
throttle valve
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Application number
JP11165040A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Aiyama
文彦 相山
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求されるケーブルの引張量が相違する場合
でも、構成部品の変更を要することなく対応することが
でき、もって、汎用性を増大させることができるととも
に、装置コストを低く抑えることができ、さらに、生産
性の向上等も図ることができるようにされたハンドレバ
ー装置を提供する。 【解決手段】 回動操作されるメインレバー(30)
と、このメインレバー(30)に設けられた駆動側歯車
(35)に噛合する従動側歯車(45)が設けられた連
動レバー(40)と、を有し、前記メインレバー(3
0)を回動操作することにより前記連動レバー(40)
を介して被駆動部材(CV)に連結されたケーブル(1
6)を引っ張るようにされたハンドレバー装置(10)
において、前記駆動側歯車(35)と前記従動側歯車
(45)との噛合位置を変えることができるようにされ
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のスロッ
トル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作するため
のハンドレバー装置に係り、特に、ヘッジトリマーや刈
払機等の携帯型動力作業機におけるハンドルのグリップ
部近傍に配設されてスロットルケーブルを通じて前記ス
ロットル弁を開閉操作するのに好適なハンドレバー装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関により刈刃等の作業部
を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等
の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調節
するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハ
ンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関の気化器ス
ロットル弁の開度を調節するハンドレバー装置が配設さ
れている。
【0003】このハンドレバー装置は、通常、作業者の
手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバ
ー)を備えており、このスロットルレバーを回動操作す
ることによりスロットルケーブルを介して前記気化器ス
ロットル弁の開度を調節するようにされている。前記気
化器スロットル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回
転開度)方向に付勢されていて、自然状態ではアイドル
回転開度(最小開度)で保持され、前記スロットルケー
ブルが所定長以上引っ張られたときに遊びが無くされて
前記アイドル回転開度から高速回転側へ開き始めるよう
にされる。
【0004】このような気化器スロットル弁の開度調節
用のハンドレバー装置としては、前記スロットルレバー
を回動操作状態から解放したときに、該レバーを自動的
に前記スロットル弁と共に元の位置(アイドル回転開
度)に戻すようにした自動アイドル回転開度復帰タイプ
のものと、手指を離してもスロットルレバーを所望の回
動操作位置にて常時不動状態で保持し得るようにした固
定タイプのものとが知られている(実公昭57−199
44号公報等を参照)。
【0005】前記自動復帰タイプのものは、スロットル
レバーから指を離せば内燃機関が自動的にアイドリング
状態に戻り、回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等
からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、
前記遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝
達が断たれるので、不測の事態が生じた際には即座に気
化器スロットル弁をアイドル回転開度に戻して作業部を
停止させることができ、安全性が高められるという利点
が得られる反面、スロットルレバーを常時手指で保持し
て所望の回動操作位置に維持しなければならないので、
中間開度が使いづらい、手指が疲れる、操作量(回転
数)が一定しない、等の問題が生じる。
【0006】一般に、使い勝手を考慮すると、スロット
ルレバー等の手指によって操作される回動操作レバー
は、中間開度をとらせることなく解放位置とセット位置
(握り位置)との二位置のみをとらせるようになすこと
が望ましく、スロットル弁を中間開度(パーシャル開
度)にするときも全開(WOT)にするときも同一の回
動操作位置(セット位置)とする方が操作性に優れると
考えられる。
【0007】一方、前記固定タイプのものは、前記自動
アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロッ
トルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも不動
状態に保持しておくことができるので、手指が自由にな
って作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測
の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機
能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止
させることができないので、安全性の面では前記自動ア
イドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題が
あった。
【0008】また、前記したいずれのタイプも、スロッ
トルレバーを一旦解放して作業を中断した後、作業を再
開すべく気化器スロットル弁を先の開度に戻す(刈払機
等の作業機ではこのようなことが多い)には、スロット
ルレバーの回動操作位置を再調整しなければならず、操
作が面倒である等、操作性の面でも改善すべき課題が残
されていた。
【0009】前記のようなハンドレバー装置に関する従
来の問題及び課題を解消ないし達成すべく、本発明の出
願人は、先に、例えば、特開平8−303262号公報
に所載のように、回動操作されるメインレバーとサブレ
バーとを有し、被駆動部材に連結されたケーブルを動滑
車等の折返し部材を介して前記サブレバーで引っ張るよ
うにされ、かつ、前記メインレバーにより前記折返し部
材を移動させるようにしたハンドレバー装置を提案して
いる。
【0010】かかるハンドレバー装置によれば、被駆動
部材としての気化器スロットル弁等の開度をケーブルを
介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ
得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻す
ことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を
疲れ難くでき、さらには、気化器スロットル弁をアイド
ル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節
を不要にできる等、の利点が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した如
くのハンドレバー装置は、種々の機器類に共通に使用で
きる汎用性を持たせることが、装置コストや生産性の面
で望ましい。しかしながら、前記提案のハンドレバー装
置においては、例えば、携帯型動力作業機に搭載されて
いる気化器スロットル弁の仕様(寸法等)が相違する
と、要求されるスロットルケーブルの引張量が異なって
くるので、次のような問題が生じる。
【0012】すなわち、一つの気化器スロットル弁に対
してスロットルケーブルの引張量が適正に設定されてい
ても、仕様の異なる他の気化器スロットル弁に対して
は、例えば、メインレバーを握ってそれを解放位置から
グリップ部に近接するセット位置まで回動操作しても、
前記スロットルケーブルの引張量が不足してその遊びが
無くならず、従って、かかる状態からサブレバーを例え
ば最大開度まで回動操作しても前記スロットル弁の開度
が所要値に達成せず、所望の出力が得られなくなる等の
不具合が生じる。かかる不具合は、メインレバー等の構
成部品を変更すれば解消できるが、構成部品の変更は、
寸法形状の異なる多種類の構成部品を用意しておかなけ
ればならないので、結果的に、装置コストが高くなると
ともに、生産性の低下等をまねく。
【0013】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、被駆動部材として
のスロットル弁等の開度をケーブルを介して調節できる
とともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に
最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い
安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さ
らには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開
度に設定したい場合には再調節を不要にでき、しかも、
要求されるケーブルの引張量が相違する場合でも、構成
部品の変更を要することなく対応することができ、もっ
て、汎用性を増大させることができるとともに、装置コ
ストを低く抑えることができ、さらに、生産性の向上等
も図ることができるようにされたハンドレバー装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、回
動操作されるメインレバーと、該メインレバーに設けら
れた駆動側歯車に噛合する従動側歯車が設けられた連動
レバーと、を有し、前記メインレバーを回動操作するこ
とにより前記連動レバーを介して被駆動部材に連結され
たケーブルを引っ張るようにされた構成のもとで、前記
駆動側歯車と前記従動側歯車とは、その噛合位置を可変
としたことを特徴としている。
【0015】より具体的な好ましい態様では、前記メイ
ンレバー及び前記連動レバーに加えて、任意の回動操作
位置にて不動状態で保持されるサブレバーと、該サブレ
バー上に配在された折り返し部材と、前記メインレバー
及び前記サブレバーが回動可能に組み付けられるケース
部材と、を備え、前記被駆動部材を引っ張るための前記
ケーブルが前記折り返し部材を介して前記連動レバーに
連結されている構成のもとで、前記メインレバーと前記
連動レバーとを前記カバー部材に組み付ける際に、前記
駆動側歯車と前記従動側歯車とが、その噛合位置を変え
ることができるようにされていることを特徴としてい
る。
【0016】本発明の好ましい態様では、前記駆動側歯
車より前記従動側歯車が小径とされ、また、前記駆動側
歯車及び前記従動側歯車は、扇形歯車とされ、さらに、
前記折返し部材は、プーリとされる。本発明に係るハン
ドレバー装置の典型的なしかし限定的ではない用途とし
ては、内燃機関のスロットル弁の開度調節に使用する場
合が挙げられる。
【0017】前述の如くの構成された本発明に係るハン
ドレバー装置の好ましい態様では、前記メインレバーに
設けられた駆動側歯車と前記連動レバーに設けられた従
動側歯車の噛合位置を変えることにより、例えば、メイ
ンレバーの引張スタート位置(解放位置)が変化し、該
メインレバーを解放位置からグリップ部に近接するセッ
ト位置まで回動操作するときの、回動操作角度が変化
し、それに伴い、前記連動レバーの回動角度も変わり、
その結果、ケーブルの引張量が変えられる。
【0018】これにより、例えば、気化器スロットル弁
等の仕様が異なり、要求されるケーブルの引張量が相違
する場合でも、メインレバー等の構成部品の変更を要す
ることなく、対応することができ、汎用性が増すととも
に、装置コストを低く抑えることができ、さらに、生産
性の向上等を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るハンド
レバー装置の一実施形態が採用された刈払機の一例を示
している。図示例の刈払機1は、所定間隔をあけてグリ
ップ部11,12が並設された筒状のバーハンドル(操
作桿)7の先端側に刈刃13や安全カバー14等からな
る作業部3が設けられ、後端側には、前記刈刃13を前
記バーハンドル7に内挿されたドライブシャフト8(図
2〜図4参照)を介して駆動する動力源としての、リコ
イルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃機関
(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備され
ており、この内燃機関2に気化器スロットル弁CVや点
火プラグ5が備えられている。
【0020】本実施形態では、前記スロットル弁CV
が、常時最小(アイドル回転)開度方向に付勢されてい
て、それに接続されている後述のスロットル(インナ
ー)ケーブル16(図2)が非操作状態から所定長以上
引っ張られたときに遊びが無くされて前記最小開度から
開き始めるようにされている。そして、前記グリップ部
11,12のうちの、通常は右手で握る後側のグリップ
部11近傍に、前記スロットル弁CVの開度を調整すべ
く、本実施形態のハンドレバー装置10が取り付けられ
ている。
【0021】前記ハンドレバー装置10は、図2(平面
図)に示されている如くに、前記バーハンドル7の前記
後グリップ部11近傍に外嵌固定されたケース部材20
を有し、該ケース部材20に、前記スロットル弁CVに
連結されたボーデンケーブル15のアウターチューブ1
7に挿通された前記スロットルケーブル16を引っ張る
ための、後述するメインレバー30、連動レバー40、
サブレバー50、ロックレバー70等が回動可能に配設
されている(図3〜図8参照)。前記ケース部材20
は、合成樹脂製で、後方から見て左側に位置する左側カ
バーケース21と、後方から見て右側に位置する右側カ
バーケース22と、からなる二分割構造となっている。
【0022】前記左側カバーケース21及び前記右側カ
バーケース22は、それぞれ深さの異なる概略角皿状の
外観を有し、それらは、それぞれ上下二箇所に挿入螺合
せしめられたビス23、24により、前記バーハンドル
7を挟むように外嵌固定されており、前記メインレバー
30、前記連動レバー40、及び前記サブレバー50
は、前記両ケース21、22のうちの前記右側カバーケ
ース22側に偏って配設され、前記左側カバーケース2
1側には、前記ロックレバー70が配設されている。
【0023】前記ケース部材20に回動自在に保持され
た前記メインレバー30は、合成樹脂製とされ、図4及
び図5を参照すればよくわかるように、前記後グリップ
部11の下面に近接するように手指で回動操作される緩
い円弧状曲線の操作部32と、前記右側カバーケース2
2に突設された支持部27にねじ込まれた支軸ねじ39
にスリーブ38を介して回動自在に外嵌されたボス部3
1と、このボス部31から前記右側カバーケース22側
に延設された横片部33と、この横片部33の右側端部
に一体に設けられた駆動側扇形歯車35(図示例では歯
数8)と、からなっている。前記支持部27には、前記
メインレバー30を常時前記後グリップ部11から遠ざ
ける方向(解放方向)に付勢するねじりコイルばね37
が外装されている。このねじりコイルばね37の一端部
は前記横片部33に下側から当接して係止され、他端部
が前記右側カバーケース22に突設された係止ピン64
に上側から当接して係止されている(図3参照)。
【0024】前記メインレバー30は、前記支軸ねじ3
9の中心軸線である第一回動軸線O1 を支点にして、図
6において実線で示される如くの解放位置(引張スター
ト位置)Fから、図6において仮想線で示される如く
の、前記後グリップ部11に近接したセット位置Sまで
回動角度αだけ回動操作されるようになっている。
【0025】前記メインレバー30に設けられた前記駆
動側扇形歯車35には、前記連動レバー40の下端部に
設けられた従動側扇形歯車45(図示例では歯数7)が
噛合せしめられている。ここでは、前記駆動側扇形歯車
35より前記従動側扇形歯車45の方が小径とされてい
て、前記メインレバー30が図6に実線で示される如く
の解放位置Fにあるときには、前記駆動側扇形歯車35
における左から1番目と2番目の歯の間の歯溝に、前記
従動側扇形歯車45における最も左側の歯が噛合するよ
うに、前記メインレバー30及び前記連動レバー40を
前記右側カバーケース22に組み込む際に、それらの位
置合わせが行われている。
【0026】前記連動レバー40は、図4に示される如
くに、その下部中央が、前記従動側扇形歯車45の中心
軸線である第二回動軸線O2 を中心軸線として持つ、前
記右側カバーケース22に突設された支軸ピン29に回
動自在に外嵌されている。また、前記連動レバー40の
上端部には、前記ロックレバー70により係止されるス
トッパ部43が一体的に設けられている。
【0027】前記右側カバーケース22の外側面には、
前記サブレバー50が配設されている。該サブレバー5
0は、図3に示される如くに、その上端部に前記左側カ
バーケース21側に向けて突出する操作部51が設けら
れるとともに、その下部に、前記右側カバーケース22
に形成された軸受穴53に回動自在に嵌挿される基軸部
52が一体に設けられており、この基軸部52の前記右
側カバーケース22内の端部には、抜け止め用のビス5
9が滑りワッシャ58を介して螺着されている。このサ
ブレバー50は、前記基軸部52の中心軸線である第三
回動軸線O3 を支点として、図6に示される如くの最低
速位置(L)から図7に示される如くの最高速位置
(H)の間を回動操作される。
【0028】前記サブレバー50における前記基軸部5
2の上方には、環状溝部54が形成されており、この環
状溝部54の中央に鍔状部46付きの支軸ピン65の一
端側が嵌挿されている。この支軸ピン65の他端側は、
前記右側カバーケース22に形成された、前記第三回動
軸線O3 を中心とする円弧状の長穴48を介して前記右
側カバーケース22内に挿入されており、その挿入部分
に折り返し部材とされる環状溝62付きプーリ60が外
嵌されている。また、前記環状溝部54には、前記前記
支軸ピン65の前記鍔状部46を前記右側カバーケース
22側に付勢するコイルばね47が縮装されており、前
記前記支軸ピン65の前記鍔状部46と前記右側カバー
ケース22との間には、前記サブレバー50を任意の回
動操作位置にて不動状態で保持するためのウエーブワッ
シャ55が介装されている。該ウエーブワッシャ55
は、前記コイルばね47の付勢力により、前記鍔状部4
6と前記右側カバーケース22とに圧接せしめられ、そ
れらの間の摩擦係合力により前記サブレバー50を任意
の回動操作位置で保持するようになっている。
【0029】一方、前記気化器スロットル弁CVの前記
開度調節用ボーデンケーブル15は、そのアウターチュ
ーブ17の先端17aが、図6に示される如くに、前記
右側カバーケース22に設けられた係止部26で係止さ
れており、該係止部26から先は前記スロットルケーブ
ル16が引き出されて、前記プーリ60に下側から掛け
回されて後方へ向けて反転せしめられ、その先端部(端
金具16a)が、前記連動レバー40の上端部に設けら
れた前記ストッパ片部43に連結されている。
【0030】前記左側カバーケース21側に配置されて
いる前記ロックレバー70は、前記後グリップ部11の
上面に近接するように掌で回動操作される直線状の操作
部72と、前記左側カバーケース21内に向けて前記右
側カバーケース22に突設された支持部28にねじ込ま
れた支軸ねじ79に回動自在に外嵌された基軸部71
と、この基軸部71から前記右側カバーケース22側に
向けて突設された係止部73と、からなっている。ま
た、前記支持部28には、前記ロックレバー70を常時
前記後グリップ部11から遠ざける方向(解放方向)に
付勢するねじりコイルばね77が巻装されている。この
ねじりコイルばね77の一端部は前記係止部73に上側
から当接して係止され、他端部が前記右側カバーケース
22に突設された係止ピン68に上側から当接して係止
されている。
【0031】前記ロックレバー70は、前記メインレバ
ー30及び前記ロックレバー70が共に図6に示される
如くの解放位置Fにあるとき、前記係止部73が、前記
連動レバー40に設けられた前記ストッパ部43に係合
して、前記連動レバー40と前記メインレバー30の不
測の回動を阻止するようになっている。また、前記左側
カバーケース21と右側カバーケース22の上面部間に
は、前記内燃機関2の前記点火プラグ5への通電を遮断
して前記機関2を停止させるためのスライド式の停止ス
イッチ67が設けられている。
【0032】前述の如くの構成された本実施形態のハン
ドレバー装置10においては、メインレバー30が、図
6において実線で示される如くの解放位置(引張スター
ト位置)Fから、仮想線で示される如くの前記後グリッ
プ部11に近接するセット位置Sまで回動操作される
と、それに連動して、前記メインレバー30の前記駆動
側扇形歯車35に噛合する従動側扇形歯車45が設けら
れた前記連動レバー40が、図において時計回りに回動
せしめられ、前記スロットルケーブル16が、折返し部
材とされる前記プーリ60を介して所定長引っ張られて
前記遊びが無くされる。
【0033】次いで、前記メインレバー30を前記セッ
ト位置Sに保持したまま、前記サブレバー50を、図7
に示される如くに、前側の所望の高速側操作位置Hまで
回動操作すると、前記プーリ60が前記スロットルケー
ブル16を更に引っ張る方向に強制的に移動せしめら
れ、それにより、前記スロットルケーブル16が前記プ
ーリ60を介してさらに引っ張られ、前記気化器スロッ
トル弁CVが最小開度(アイドル回転開度)から開方向
に移動せしめられて、その開度が調節される。
【0034】この場合、前記スロットルケーブル16は
前記プーリ60に掛け回された状態で該プーリ60によ
り引っ張られるので、該プーリ60の移動量の二倍の長
さ分が引っ張られることになる。この状態で、前記サブ
レバー50を解放しても、該サブレバー50は、前記ウ
エーブワッシャ55や前記コイルばね47等の作用によ
り、当該回動操作位置にて不動状態で保持され、前記ス
ロットル弁CVはその調節開度(設定開度)で保持され
る。これにより、手指の負担が軽減される。
【0035】前記のようにして前記気化器スロットル弁
CVの開度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じ
る等して直ちに前記内燃機関2の回転数を大幅に低下さ
せたいときには、前記メインレバー30を解放する。そ
れにより、前記メインレバー30は前記ねじりコイルば
ね37により常時解放位置F方向に付勢されているの
で、前記メインレバー30及び前記連動レバー40が、
前記とは逆方向に回動して元の解放位置Fに戻り、前記
スロットルケーブル16が前記非操作状態に戻されて前
記スロットル弁CVが前記アイドル回転開度に戻り、前
記内燃機関2はアイドリング状態となる。
【0036】したがって、回転駆動力を遠心クラッチを
介して刈刃等からなる作業部3に伝達するようにした作
業機1であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって
前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業
部3が直ちに停止せしめられる。
【0037】このように、一旦前記メインレバー30を
解放した後、再びそのメインレバー30を前記グリップ
部11に近接するセット位置Sまで回動操作すると、前
記スロットルケーブル16の遊びが無くされ、前記サブ
レバー50は先の高速側操作位置Hに保持されたままな
ので、前記スロットル弁CVが前記メインレバー30が
解放される前の開度に再び戻され、前記サブレバー50
の再調節は不要となる。
【0038】このように、本実施形態のハンドレバー装
置10においては、被駆動部材としてのスロットル弁C
Vの開度をケーブル16を介して所望の開度に調節して
その状態に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度
(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を
確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、
スロットル弁CVをアイドル回転開度に戻す前の設定開
度に再調節を悪せずに復帰せしめられる。
【0039】一方、気化器スロットル弁として、前記し
た気化器スロットル弁CVとは仕様が異なるものが使用
され、要求されるケーブルの引張量が相違する場合に
は、図8に示される如くに、前記メインレバー30と前
記連動レバー40とを前記右側カバーケース22に組み
付ける際に、前記駆動側扇形歯車35と前記従動側扇形
歯車45の噛合位置を変える。
【0040】すなわち、前記した実施形態においては、
図6に示される如くに、前記駆動側扇形歯車35におけ
る左から1番目と2番目の歯の間の歯溝に前記従動側扇
形歯車45における最も左側の歯が噛合するように、前
記メインレバー30及び前記連動レバー40を前記右側
カバーケース22に組み込む際に、それらの位置合わせ
が行われているのに対し、今度は、別の気化器スロット
ル弁CV’の仕様に応じて、例えば、図8に示される如
くに、前記駆動側扇形歯車35における左から2番目と
3番目の歯の間の歯溝に前記従動側扇形歯車45におけ
る最も左側の歯が噛合するように、前記メインレバー3
0及び前記連動レバー40を前記右側カバーケース22
に組み込む際に、それらの位置合わせを行う。
【0041】このようにして、前記駆動側扇形歯車35
と従動側扇形歯車45の噛合位置を変えると、前記メイ
ンレバー30は、前記支軸ねじ39の中心軸線である第
一回動軸線O1 を支点にして、図8において実線で示さ
れる如くの解放位置(引張スタート位置)F’から、仮
想線で示される如くの、前記後グリップ部11に近接し
たセット位置Sまで、前記した図6に示される実施形態
の回動角度αより小さな回動角度βだけ回動操作される
ことになる。
【0042】このように、前記メインレバー30に設け
られた駆動側扇形歯車35と前記連動レバー40に設け
られた従動側扇形歯車45の噛合位置を変えることによ
り、前記メインレバー30の引張スタート位置(解放位
置)F,F’が変化し、該メインレバー30を解放位置
F,F’から後グリップ部11に近接するセット位置S
まで回動操作するときの、回動操作角度α,βが変化
し、それに伴い、前記連動レバー40の回動角度も変わ
り、その結果、ケーブル16の引張量が変えられる。
【0043】これにより、前記気化器スロットル弁CV
の仕様が異なり、要求されるケーブル16の引張量が相
違する場合でも、メインレバー30等ハンドレバー装置
10の構成部品を変更することなく対応することがで
き、汎用性が増すとともに、装置コストを低く抑えるこ
とができ、さらに、生産性の向上等を図ることができ
る。以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本
発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲
で、設計において、種々の変更ができるものである。
【0044】例えば、前記実施形態では、本発明のハン
ドレバー装置を、内燃機関2のスロットル弁CVの開度
を調整するために使用しているが、本発明のハンドレバ
ー装置は、スロットル弁の開度調整以外の用途にも利用
できることはいうまでもない。さらに、本発明のハンド
レバー装置は、前記バーハンドルだけでなくU形ハンド
ルにもそのまま取り付けて使用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのス
ロットル弁等の開度を、ケーブルを介して調節できると
ともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最
小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安
全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さら
には、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度
に設定したい場合には再調節を不要にでき、しかも、要
求されるケーブルの引張量が相違する場合でも、構成部
品の変更を要することなく対応することができ、もっ
て、汎用性を増大させることができるとともに、装置コ
ストを低く抑えることができ、さらに、生産性の向上等
も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態が
採用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を
示す平面図。
【図3】図2のIII −III 矢視断面図。
【図4】図2のIV−IV矢視断面図。
【図5】前記ハンドレバー装置の要部を示す概略斜視
図。
【図6】図2に示されるハンドレバー装置の左側カバー
ケースを取り去って、メインレバーが解放位置にある状
態を拡大して示す切欠左側面図。
【図7】図2に示されるハンドレバー装置の左側カバー
ケースを取り去って、メインレバーがセット位置にある
状態を拡大して示す切欠左側面図。
【図8】駆動側扇形歯車と従動側扇形歯車との噛合位置
を変えた状態の説明に供される、メインレバーが解放位
置にある状態を拡大して示す切欠左側面図。
【符号の説明】 2 内燃機関 10 ハンドレバー装置 16 ケーブル 20 ケース部材 30 メインレバー 35 駆動側扇形歯車 40 連動レバー 45 従動側扇形歯車 50 サブレバー 60 プーリ(折り返し部材) CV 被駆動部材(気化器スロットル弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 21/10 F16H 21/10 Z G05G 9/00 G05G 9/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作されるメインレバー(30)
    と、該メインレバー(30)に設けられた駆動側歯車
    (35)に噛合する従動側歯車(45)が設けられた連
    動レバー(40)と、を有し、前記メインレバー(3
    0)を回動操作することにより前記連動レバー(40)
    を介して被駆動部材(CV)に連結されたケーブル(1
    6)を引っ張るようにされたハンドレバー装置(10)
    において、 前記駆動側歯車(35)と前記従動側歯車(45)と
    は、その噛合位置を可変としたことを特徴とするハンド
    レバー装置。
  2. 【請求項2】 任意の回動操作位置にて不動状態で保持
    されるサブレバー(50)と、該サブレバー(50)上
    に配在された折り返し部材(60)と、前記メインレバ
    ー(30)及び前記サブレバー(50)が回動可能に組
    み付けられるケース部材(20)と、を備え、前記被駆
    動部材(CV)を引っ張るための前記ケーブル(16)
    が前記折り返し部材(60)を介して前記連動レバー
    (40)に連結され、前記メインレバー(30)と前記
    連動レバー(40)とを前記ケース部材(20)に組み
    付ける際に、前記駆動側歯車(35)と前記従動側歯車
    (45)が、その噛合位置を変えることができるように
    されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドレ
    バー装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動側歯車(35)より前記従動側
    歯車(45)の方が小径とされていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のハンドレバー装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動側歯車(35)及び前記従動側
    歯車(45)は、扇形歯車であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
  5. 【請求項5】 前記折返し部材が、プーリ(60)であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載のハンドレバー装置。
  6. 【請求項6】 前記被駆動部材が、内燃機関(2)のス
    ロットル弁(CV)であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101063236B1 (ko) 2005-10-18 2011-09-07 기아자동차주식회사 자동변속 차량의 시동 키 인터록 케이블 작동구조
CN107517641A (zh) * 2017-08-01 2017-12-29 芜湖慧宇商贸有限公司 一种便于使用的手电一体割草机

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