JP3616266B2 - ハンドレバー装置 - Google Patents
ハンドレバー装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3616266B2 JP3616266B2 JP35591698A JP35591698A JP3616266B2 JP 3616266 B2 JP3616266 B2 JP 3616266B2 JP 35591698 A JP35591698 A JP 35591698A JP 35591698 A JP35591698 A JP 35591698A JP 3616266 B2 JP3616266 B2 JP 3616266B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- cable
- sub
- main
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の気化器スロットル弁等の被駆動部材を、ケーブルを介して操作するためのハンドレバー装置に係り、特に、ヘッジトリマーや刈払機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近傍に配設されて、スロットルケーブルを介して前記スロットル弁を開閉操作するのに好適なハンドレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内燃機関により刈刃等の作業部を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調節するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関の気化器スロットル弁開度を調節する、ハンドレバー装置が配設されている。
【0003】
このハンドレバー装置は、通常、作業者の手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバー)を備えており、このスロットルレバーを回動操作することにより、スロットルケーブルを介して前記スロットル弁の開度を調節するようにされている。前記スロットル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回転開度)方向に付勢されていて、自然状態ではアイドル回転開度で保持され、前記スロットルケーブルが所定長以上引っ張られたときに遊びが無くされて前記アイドル回転開度から高速回転側へ開き始めるようにされる。
【0004】
このようなスロットル弁の開度調節用のハンドレバー装置としては、前記スロットルレバーを回動操作状態から解放したときに、該レバーを自動的に前記スロットル弁と共に元の位置(アイドル回転開度)に戻すようにした自動アイドル回転開度復帰タイプのものと、手指を離してもスロットルレバーを所望の回動操作位置にて保持し得るようにした固定タイプのものとが知られている(実公昭57−19944号公報等を参照)。
【0005】
前記自動復帰タイプのものは、スロットルレバーから指を離せば機関が自動的にアイドリング状態に戻り、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝達が断たれるので、不測の事態が生じた際には即座にスロットル弁をアイドル回転開度に戻して作業部を停止させることができ、安全性が高められるという利点が得られる反面、スロットルレバーを常時手指で保持して所望の回動操作位置に維持しなければならないので、中間開度が使いづらい、手指が疲れる、操作量(回転数)が一定しない、等の問題が生じる。
【0006】
一般に、使い勝手を考慮すると、スロットルレバー等の、手指によって操作される回動操作レバーは、中間開度をとらせることなく解放位置とセット位置(握り位置)との二位置のみをとらせるようになすことが望ましく、スロットル弁を中間開度(パーシャル開度)にするときも全開(WOT)にするときも同一の回動操作位置(セット位置)とする方が操作性に優れると考えられる。
【0007】
一方、前記固定タイプのものは、前記自動アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロットルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも保持しておくことができるので、手指が自由になって作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止させることができないので、安全性の面では前記自動アイドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題があった。
【0008】
また、前記したいずれのタイプも、スロットルレバーを一旦解放して作業を中断した後、作業を再開すべくスロットル弁を先の開度に戻す(刈払機等の作業機ではこのようなことが多い)には、スロットルレバーの回動操作位置を再調整しなければならず、操作が面倒である等、操作性の面でも改善の余地が残されていた。
【0009】
前記のようなハンドレバー装置に関する従来の問題及び課題を解消ないし達成すべく、本発明の出願人は、先に、例えば、特願平7−108340号(特開平8−303262号公報)に所載のように、揺動操作されるメインレバーとサブレバーとを有し、被駆動部材に連結されたケーブルをプーリ等の折返し部材を介して前記メインレバーで引っ張るようにされ、かつ、前記サブレバーにより前記折返し部材を移動させるようにしたハンドレバー装置を提案している。
【0010】
かかるハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度をケーブルを介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできる等、の利点が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記提案のハンドレバー装置においては、ケーブルの引っ張り量はメインレバーの揺動操作角度に応じたものとなるが、ケーブルを必要量分引っ張るには、前記メインレバーの揺動操作角度を比較的大きくしなければならないという欠点があった。これに伴い、前記メインレバーに所要の揺動操作角度が得られるようにするため、ハンドルのグリップ部と前記メインレバーとの間に比較的大きなスペースが必要とされ、その結果、装置が大型化するとともに重量も増し、特に、ハンドルから外方側に大きく突出したメインレバーは、運搬時や作業時等に何かに引っ掛ける等して損傷を受けやすく、また、何かと邪魔になることが多く、作業性や操作性を低下させる要因として、その改善が要望されていた。
【0012】
本発明は、前記要望に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、被駆動部材としての気化器スロットル弁等の開度を、ケーブルを介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小セット位置(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらに、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にでき、しかも、メインレバーが運搬時や作業時等に損傷したり邪魔になったりすることを可及的に抑えることができるようにされたハンドレバー装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、グリップ部から離れた開位置から前記グリップ部に近接した閉位置まで移動操作されるメインレバーと、最小セット位置から最大セット位置までの任意の位置にて保持されるサブレバーと、該サブレバーに一体的に設けられたレバーピース軸に回動自在に保持された折り返し部材と、を備え、被駆動部材を引っ張るためのケーブルが前記折り返し部材に掛け回された状態で前記メインレバーに作動上連結されていて、前記メインレバーを前記開位置から前記閉位置へと移動させることにより前記ケーブルを前記折り返し部材を介して引っ張るとともに、前記サブレバーを前記最小セット位置から前記最大セット位置へと移動させることにより前記折返し部材を前記ケーブルを引っ張る方向に移動させるようにされる。
【0014】
そして、前記レバーピース軸に、前記サブレバーが前記最大セット位置側から前記最小セット位置へと移動せしめられるとき、前記メインレバーを前記開位置側から前記閉位置へと移動させるべく押動するカム等の押動部が設けられていることを特徴としている。
【0015】
本発明のハンドレバー装置の好ましい態様では、前記メインレバーは、前記グリップ部に近接するように手指で操作される操作部、支軸で枢支された揺動基部、及び、該揺動基部から上向きに突出する揺動レバー部からなっており、該揺動レバー部を前記押動部が押動するとともに、前記揺動レバー部の先端部に前記ケーブルが連結される。
【0016】
また、他の好ましい態様では、前記メインレバーを常時前記開位置方向に付勢する付勢手段が設けられる。
本発明に係るハンドレバー装置の典型的な、しかし限定的ではない用途としては、内燃機関の気化器スロットル弁の開度調節に使用する場合が挙げられる。
【0017】
前述の如くの構成された本発明に係るハンドレバー装置の好ましい態様では、前記サブレバーを前記最大セット位置側から前記最小セット位置へと回動させると、前記サブレバーと一緒にレバーピース軸が回動し、該レバーピース軸に設けられたカム等の押動部が前記メインレバーを前記開位置側から前記閉位置へと回動させるべく押動する。
【0018】
前記サブレバーが前記最小セット位置まで回動せしめられると、前記メインレバーは、自動的にグリップ部に近接した閉位置へ回動せしめられる。この場合、前記サブレバーは、任意の回動操作位置にて保持されるようになっているので、前記メインレバーは、前記サブレバーを最大セット位置側へ向けて回動させない限り、前記閉位置にて不動状態で保持される。この状態では、被駆動部材(気化器スロットル弁)に連結されたケーブル(スロットルケーブル)が前記メインレバーにより所定長引っ張られた状態となり、前記遊びが無くされ、前記被駆動部材(気化器スロットル弁)が最小セット位置(アイドル回転開度)で維持される。
【0019】
次いで、前記サブレバーを前記最小セット位置から任意の角度だけ回動させると、前記レバーピース軸も一緒に回動し、前記折返し部材が前記ケーブルを引っ張る方向に強制的に移動せしめられ、それにより前記ケーブルが前記折返し部材を介してさらに引っ張られ、前記被駆動部材が最小セット位置(アイドル開度)から開方向に移動せしめられてその開度が調節される。かかる状態では、前記メインレバーからそれを押動していた前記レバーピース軸の前記押動部が離れるが、このときは、前記メインレバーは握られているので前記閉位置のままである。
【0020】
また、この場合、前記ケーブルは、前記折返し部材に掛け回された状態で該折返し部材により引っ張られるので、前記折返し部材の移動量の2倍の長さ分が引っ張られる(動滑車による変位量の拡大と同じ)ことになる。このため、被駆動部材(気化器スロットル弁)の開度を調節するのに要する前記サブレバーの操作量、つまり、前記折返し部材の移動量は小さくて済み、この点からも装置の小型軽量化が図られる。
【0021】
ここで前記サブレバーから手を離しても、該サブレバーはそれに備えられている位置保持手段によりそのままその操作位置にて不動状態で保持され、前記気化器スロットル弁はその調節開度(設定開度)で保持される。これにより、手指の負担が軽減される。
【0022】
前記のようにして被駆動部材(気化器スロットル弁)の開度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して直ちに機関の回転数を大幅に低下させたいときには、前記メインレバーを解放する。かかるときには、該メインレバーから前記レバーピース軸の前記押動部が離れており、また、前記ケーブルは常時被駆動部材(気化器スロットル弁)閉方向に付勢されているので(また、前記メインレバーを開方向に付勢する付勢手段が設けられることにより)、前記メインレバーが前記グリップ部から離れる方向に引っ張られて前記開位置まで開かれ、前記被駆動部材(気化器スロットル弁)が前記最小セット位置(アイドル回転開度)に戻り、機関はアイドリング状態となる。
【0023】
ここで、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業部が直ちに停止せしめられる。
このように一旦前記メインレバーを解放した後、再びそのメインレバーを前記グリップ部に近接した閉位置まで回動操作すると、前記ケーブルの遊びが無くされ、前記サブレバーは先の回動操作位置に保持されたままなので、前記スロットル弁が前記メインレバーが解放される前の開度に再び戻され、前記サブレバーの再調節は不要となる。
【0024】
このように、本発明に係るハンドレバー装置においては、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度をケーブルを介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小セット位置(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできる。
【0025】
そして、非使用時(非作業時)には、前記サブレバーは最小セット位置に戻され、それに伴い、前記メインレバーは前記した如くに前記グリップ部に近接した前記閉位置に戻され、また、使用時(作業時)においても、前記サブレバーを最大セット位置側に回動させた状態で前記メインレバーを解放しない限り、前記メインレバーは握られたままで前記閉位置をとらされているので、該メインレバーが運搬時や作業時等に損傷したり邪魔になったりすることを効果的に回避することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るハンドレバー装置の一実施の形態が採用された刈払機の一例を示している。図示例の刈払機1は、所定間隔をあけてグリップ部11,12が並設された筒状のバーハンドル(操作桿)7の先端側に刈刃13や安全カバー14等からなる作業部3が設けられ、後端側には、前記刈刃13を前記バーハンドル7に内挿されたドライブシャフト(図示省略)を介して駆動する動力源としての、リコイルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃機関(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備されており、この内燃機関2に気化器スロットル弁CV(被駆動部材)や点火プラグ5が備えられている。
【0027】
本実施形態では、前記スロットル弁CVが、常時最小(アイドル回転)開度方向に付勢されていて、それに接続されている後述のスロットル(インナー)ケーブル17(図5)が非操作状態から所定長以上引っ張られたときに遊びが無くされて前記最小開度から開き始めるようにされている。
そして、前記グリップ11,12のうちの、通常は右手で握る後側のグリップ部11近傍に、前記スロットル弁CVの開度を調整すべく、本実施形態のハンドレバー装置10が取り付けられている。
【0028】
前記ハンドレバー装置10は、図2〜図4にその外観が示されている如くに、前記バーハンドル7の前記後グリップ部11近傍に外嵌固定されたケース部材20を有し、該ケース部材20に、前記スロットル弁CVに連結されたボーデンケーブル15のアウターチューブ16に挿通された前記スロットルケーブル17を引っ張るメインレバー30が揺動可能に保持されされている。
【0029】
前記ケース部材20は、合成樹脂製の右側カバーケース21、中間カバーケース22、及び左側カバーケース23からなる三分割構造となっている(図6参照)。
前記右側カバーケース21及び前記左側カバーケース23は、それぞれ概略角皿状の外観を有しており、それらに挿入螺合せしめられたビス24,24、25により、それらの前後端部に設けられている半円状断面の対接面部21A,21A,22A,22A(図6、図7参照)を前記バーハンドル7の外周面に対接させて、該バーハンドル7を挟むように外嵌固定されている。
【0030】
前記ケース部材20に揺動自在に保持された前記メインレバー30は、合成樹脂製とされ、図5〜図8を参照すればよくわかるように、前記後グリップ部11の下端に設けられたレバー受け部11aに近接するように手指で回動操作される直線状の操作部31、支軸35に緩く外嵌された揺動基部32、及び該揺動基部32から斜め上に伸びて、前記バーハンドル7の外周形状に合わせて湾曲せしめられた揺動レバー部33からなっており、前記支軸35の右端部は、前記右側カバーケース21の後端下側隅部付近に形成された挿入穴21dに圧入され、その左端部は前記中間カバーケース22に形成された挿入穴22dに圧入されるとともに、前記左側カバーケース23に形成された挿入穴23dに緩く通されている。
【0031】
また、前記メインレバー30は、前記後グリップ部11から離れた開位置(図11)から前記グリップ部11に近接した閉位置(図10)まで角度α(図2)程度分揺動操作可能となっており、前記メインレバー30を常時前記開位置D方向に付勢すべく、その円筒基部32外周にはねじりコイルばね80が装着されている。
前記ねじりコイルばね80は、一端側が前記揺動レバー部33に係止され、他端側が前記ケース部材20の内部リブ21aに係止されており、前記揺動レバー部33を図5において時計回りの方向に付勢している。
【0032】
ここでは、前記構成のメインレバー30により前記スロットルケーブル17が引張量拡大機構40及び折返し部材とされるプーリ45(図5、図8)を介して引っ張られるようになっている。
前記引張量拡大機構40は、図7及び図8を参照すればよくわかるように、前記右側カバーケース21の前端側下部に設けられた軸受穴部21g と中央部近くに設けられた軸支持部21f及び前記中間カバーケース22に設けられた軸支持部22fにその両端が支持された支軸42に回動自在に外嵌されたてこ41からなっており、このてこ41の長尺側半身41Aの先端部(左端部)に前記スロットルケーブル17の先端に取り付けられた端金具19が嵌め込まれて係止されている。
【0033】
また、前記てこ41の短尺側半身41Bの先端部(右端部)と前記メインレバー30の前記揺動レバー部33の先端円筒部33aには、それぞれ、折返し部材とされるプーリ45に掛け回されて反転せしめられた短尺ケーブル18の両端に取り付けられた端金具19,19が嵌め込まれて係止されている。
【0034】
かかる構成においては、図8を参照すればよくわかるように、前記メインレバー30(の操作部31)を前記後グリップ部11に近接する方向に回動操作すると、前記てこ41の前記短尺側半身41Bが前記短尺ケーブル18を介して後方に向けて引っ張られ、前記てこ41は平面視で時計回りの方向に回転し、それに伴い、前記てこ41の前記長尺側半身41Aにより前記スロットルケーブル17が前方側に引っ張られて引き出される。この場合、前記てこ41のレバー比により、前記メインレバー30による前記スロットルケーブル17の引張量が拡大される。
【0035】
また、本実施形態においては、前記プーリ45を前記スロットルケーブル17を引っ張る方向(後方)に強制的に移動させて任意の移動位置にて不動状態で保持する位置調節機構50が付設されている。
この位置調節機構50は、図4〜図8を参照すればよくわかるように、サブレバー51と該サブレバー51に一体的に取り付けられたレバーピース軸60とを有している。該レバーピース軸60は、図9に示される如くに、前記プーリ45を収納する平面視コ字状の収納部64、この収納部64の一端側に設けられたセレーション付き軸部62、及び、前記収納部64の他端側に設けられた円筒状軸部63を有し、前記収納部64には前記プーリ45の回動支軸となるピン46が挿入される挿通穴63a、63bが穿設されている。
【0036】
そして、前記収納部64の前記円筒状軸部63が設けられている側には、前方に向けて、前記メインレバー30を前記開位置D側から前記閉位置Uへと回動させるべく押動する押動部としてのカム部70が突設されている。
前記サブレバー51は、前記レバーピース軸60に設けられた前記セレーション軸部62に前記右側カバーケース21の外側方において嵌合するセレーション部52が設けられて前記レバーピース軸60の右端部にビス55で固定されている(図6参照)。前記レバーピース軸60の右端側の前記セレーション付き軸部62は、前記右側カバーケース21の右側部に設けられた軸受部21eに軸支され、その左端側の前記円筒状軸部63は前記中間カバーケース22に設けられた軸受部22eに軸支されており、前記収納部64内には前記プーリ45がピン46により回転自在に支持されている。ここでは、前記サブレバー51の回動軸線O(レバーピース軸60の中心軸線)に対して前記プーリ45を支持する前記ピン46の中心軸線O’ が上方へ所定の距離Eだけ外れた位置に偏心配置されており、前記サブレバー51を後方側に向けて傾動させると、前記プーリ45が前記スロットルケーブル17を引っ張る方向(後方)に移動せしめられる。
【0037】
なお、前記サブレバー51は、図5に示される如くの最小(低速)セット位置Lから図10に示される如くの最大(高速)セット位置Hまで揺動操作され得る。
前記サブレバー51の上部には、下面が開口した筒状の押ボタン53が上下方向に摺動自在に嵌挿されており、この押ボタン53内には、コイルスプリング56により常時下方に付勢されている有底スリーブ57がその底部を下方に突出させて前記右側カバーケース21の右肩部に当接させた状態で前後方向に摺動自在に嵌挿されている。
【0038】
また、前記押ボタン53の下端部左側には、鋸歯状の可動側歯部58が上向きに設けられ、前記右側カバーケース21の上部には、図3及び図4を参照すればよくわかるように、前記可動側歯部58が噛合する鋸歯状の固定側歯部28が下向にかつ前後方向に、前記サブレバー51の前記回動軸線Oを中心とする円弧を描くように設けられている。
【0039】
かかる構成の位置調節機構50においては、前記押ボタン53を押圧すると、前記可動側歯部58と固定側歯部28との噛合状態が解かれ、このまま前記押ボタン53を後方側の任意の位置まで引くと、前記サブレバー51が後方側に揺動し、それに伴い、前記プーリ45が前記スロットルケーブル17を引っ張る方向(後方)に移動せしめられ、この状態で、前記押ボタン53の押圧を解除すると、前記可動側歯部58と前記固定側歯部28とが再び噛合し、前記サブレバー51及び前記プーリ45がそのときの回動操作位置にて保持される。
【0040】
また、前記右側カバーケース21と前記左側カバーケース23の上面中央部に形成された矩形切欠部21k,23kには、前記内燃機関2の点火プラグ5への通電を遮断して前記機関2を停止させるためのスライド式停止スイッチ67がそれらに挟まれるようにして取り付けられている。
【0041】
このような構成とされた本実施形態の前記ハンドレバー装置10を前記バーハンドル7に取り付けるにあたっては、前記右側カバーケース21と前記中間カバーケース22とで、前記メインレバー30、前記引張量拡大機構40、前記プーリ45、及び前記位置調節機構50等の可動機構部材を収納保持するとともに、前記右側カバーケース21に前記中間カバーケース22をビス(図示せず)を用いて組み付ける。
【0042】
次に、前記メインレバー30、前記引張量拡大機構40、前記プーリ45、及び前記位置調節機構50等の可動機構部材を収納保持した前記右側カバーケース21及び前記中間カバーケース22よりなる部組み体と、前記左側カバーケース23とで前記ハンドル7を挟むように閉じ合わせる。この際、前記バーハンドル7に設けられた凹部9に前記中間カバーケース22に設けられた凸部29を嵌合させて位置決めを行い、しかる後、前記右側カバーケース21及び前記中間カバーケース22と前記左側カバーケース23とを前記ビス24、24,25で締結する。
【0043】
かかる構成とされた本実施形態の前記ハンドレバー装置10においては、図5に示される如くに、前記サブレバー51を前記最大セット位置H側から前記最小セット位置Lへと傾動させると、前記サブレバー51と一緒に前記レバーピース軸60が移動し、該レバーピース軸60に設けられた前記カム部70が前記揺動レバー部33を前方へ押動せしめ、前記メインレバー30を前記開位置D側から前記閉位置Uへと回動させる。
【0044】
すなわち、前記サブレバー51が前記最小セット位置Lまで回動せしめられると、前記メインレバー30は、自動的に前記後グリップ部11に近接した閉位置Uへ回動せしめられる。この場合、前記サブレバー51は、前記可動側歯部58や前記固定側歯部28等からなる前記位置調節機構50により任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるようになっているので、前記メインレバー30は、前記サブレバー51を最小セット位置Lに向けて傾動させない限り、前記閉位置Uにて不動状態で保持される。この状態では、前記スロットル弁CVに連結された前記スロットルケーブル17が前記メインレバー30により所定長引っ張られた状態となり、前記遊びが無くされ、前記スロットル弁CVが最小開度(アイドル回転開度)で維持される。
【0045】
次いで、前記後グリップ部11を握って前記メインレバー30を前記閉位置Uに維持した状態で、前記サブレバー51を前記最小セット位置Lから任意の角度だけ後方最大セット位置H側へ回動させると、図10に示される如くに、前記レバーピース軸60も一緒に後方へ移動し、前記プーリ45が前記スロットルケーブル17、18を引っ張る方向に強制的に移動せしめられ、それにより前記スロットルケーブル17、18が前記プーリ45を介してさらに引っ張られ、前記スロットル弁CVが最小開度(アイドル開度)から開方向に移動せしめられてその開度が調節される。かかる状態では、前記メインレバー30からそれを押動していた前記カム部70が離れるが、このときには、前記メインレバー30は握られているので前記閉位置Uのままである。
【0046】
また、この場合、前記スロットルケーブル17は、前記プーリ45に掛け回された状態で該プーリ45により引っ張られるので、前記プーリ45の移動量の2倍の長さ分が引っ張られる(動滑車による変位量の拡大と同じ)ことになる。このため、前記スロットル弁CVの開度を調節するのに要する前記サブレバー51の操作量、つまり、前記プーリ45の移動量は小さくて済み、この点から装置の小型軽量化が図られる。
【0047】
ここで前記サブレバー51から手を離しても、該サブレバー51は前記可動側歯部58と固定側歯部28との噛合によりそのままその操作位置にて不動状態で保持され、前記スロットル弁CVはその調節開度(設定開度)で保持される。これにより、手指の負担が軽減される。
【0048】
前記のようにして前記スロットル弁CVの開度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して直ちに前記機関2の回転数を大幅に低下させたいときには、前記メインレバー30を解放する。かかるときには、該メインレバー30から前記カム部70が離れており、また、前記スロットルケーブル17は常時スロットル弁CV閉方向に付勢されているので(また、前記メインレバー30は前記ねじりコイルばね80により常時開位置D方向に付勢されているので)、図11に示される如くに、前記メインレバー30が前記後グリップ部11から離れる方向に引っ張られて前記開位置Dまで開かれ、前記スロットルケーブル17がその分戻されて前記スロットル弁CVが前記アイドル回転開度に戻り、前記機関2はアイドリング状態となる。
【0049】
ここで、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業部が直ちに停止せしめられる。
このように一旦前記メインレバー30を解放した後、再びそのメインレバー30を前記後グリップ部11に近接した閉位置Uまで回動操作すると、前記スロットルケーブル17の遊びが無くされ、前記サブレバー51は先の回動操作位置に保持されたままなので、前記スロットル弁CVが前記メインレバー30が解放される前の開度に再び戻され、前記サブレバー51の再調節は不要となる。
【0050】
このように、本実施形態のハンドレバー装置10においては、被駆動部材としてのスロットル弁CV等の開度をケーブル17、18を介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁CVをアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできる。
【0051】
そして、非使用時(非作業時)には、前記サブレバー51は最小セット位置Lに戻せば、それに伴い、前記メインレバー30は、前記した如くに前記後グリップ部11に近接した前記閉位置U迄自動的に戻され、また、使用時(作業時)においても、前記サブレバー51を最大セット位置H側に回動させた状態で前記メインレバー30を解放しない限り、前記メインレバー30は握られたままで前記閉位置Uをとらされているので、該メインレバー30が運搬時や作業時等に損傷したり邪魔になったりすることが効果的に回避することができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
例えば、折り返し部材としては、前記のようにプーリ45を用いたものの他、非円形の板状体等も使用することができる。
【0053】
また、引張量拡大機構としては、前記のようにてこ41を用いたものの他、例えば、特開平10−35318号公報に記載されているように、歯車等を用いることも可能である。
また、本実施形態ではハンドレバー装置10を内燃機関2のスロットル弁CVの開度を調整するために使用しているが、本発明のハンドレバー装置はスロットル弁CVの開度調整以外の用途にも利用できることはいうまでもない。
さらに、ハンドレバー装置10は、前記バーハンドル7だけでなくU形ハンドル等にもそのまま取り付けて使用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明のハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度をケーブルを介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にでき、しかも、メインレバーが運搬時や作業時等に損傷したり、邪魔になったりすることを可及的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態が採用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を示す左側面図。
【図3】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を示す平面図。
【図4】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を示す右側面図。
【図5】一実施形態のハンドレバー装置の左側カバーケースを取り去った状態を拡大して示す切欠左側面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】図5のVII−VII矢視断面図。
【図8】一実施形態のハンドレバー装置の位置調節機構及び引張量拡大機構とそれに関連する部分を示す概略斜視図。
【図9】一実施形態のハンドレバー装置のレバーピース軸を示し、(A)は左側面図、(B)は平面図。
【図10】一実施形態のハンドレバー装置の動作説明に供される、左側カバーケースを取り去った状態を拡大して示す切欠左側面図。
【図11】一実施形態のハンドレバー装置の動作説明に供される、左側カバーケースを取り去った図10とは別の状態を拡大して示す切欠左側面図。
【符号の説明】
2 内燃機関
7 バーハンドル
10 ハンドレバー装置
11 後グリップ部
17、18 スロットルケーブル
30 メインレバー
31 操作部
32 揺動基部
33 揺動レバー部
35 支軸
45 プーリ(折り返し部材)
51 サブレバー
60 レバーピース軸
70 カム部(押動部)
CV 被駆動部材(気化器スロットル弁)
D 開位置
H 最大セット位置
L 最小セット位置
U 閉位置
80 付勢手段(ねじりコイルばね)
Claims (5)
- グリップ部(11)から離れた開位置(D)から前記グリップ部(11)に近接した閉位置(U)まで移動操作されるメインレバー(30)と、最小セット位置(L)から最大セット位置(H)までの任意の位置にて保持されるサブレバー(51)と、該サブレバー(51)に一体的に設けられたレバーピース軸(60)に回動自在に保持された折り返し部材(45)と、を備え、被駆動部材(CV)を引っ張るためのケーブル(18)が前記折り返し部材(45)に掛け回された状態で前記メインレバー(30)に作動上連結されていて、前記メインレバー(30)を前記開位置(D)から前記閉位置(U)へと移動させることにより前記ケーブル(18)を前記折り返し部材(45)を介して引っ張るとともに、前記サブレバー(51)を前記最小セット位置(L)から前記最大セット位置(H)へと移動させることにより前記折返し部材(45)を前記ケーブル(18)を引っ張る方向に移動させるようにされたハンドレバー装置(10)において、 前記レバーピース軸(60)に、前記サブレバー(51)が前記最大セット位置(H)側から前記最小セット位置(L)へと移動せしめられるとき、前記メインレバー(30)を前記開位置(D)側から前記閉位置(U)へと移動させるべく押動する押動部(70)が設けられていることを特徴とするハンドレバー装置。
- 前記メインレバー(30)は、前記グリップ部(11)に近接するように手指で操作される操作部(31)、支軸(35)で枢支された揺動基部(32)、及び、該揺動基部(32)から上向きに突出する揺動レバー部(33)からなっており、該揺動レバー部(33)を前記押動部(70)が押動するとともに、前記揺動レバー部(33)の先端部に前記ケーブル(18)が連結されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドレバー装置。
- 前記押動部が、カム(70)であることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドレバー装置。
- 前記メインレバー(30)を常時前記開位置(D)方向に付勢する付勢手段(80)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
- 前記被駆動部材は、内燃機関(2)の気化器スロットル弁(CV)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35591698A JP3616266B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | ハンドレバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35591698A JP3616266B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | ハンドレバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000175534A JP2000175534A (ja) | 2000-06-27 |
JP3616266B2 true JP3616266B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=18446399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35591698A Expired - Fee Related JP3616266B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | ハンドレバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3616266B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4485986B2 (ja) * | 2005-04-07 | 2010-06-23 | 株式会社やまびこ | ハンドレバー装置 |
JP4769064B2 (ja) * | 2005-11-11 | 2011-09-07 | デルタ工業株式会社 | 自動変速機の操作入力装置 |
-
1998
- 1998-12-15 JP JP35591698A patent/JP3616266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000175534A (ja) | 2000-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3522385B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3201931B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3305157B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3490574B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3529199B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3732351B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JPH094477A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JPH0914004A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3993925B2 (ja) | 刈取作業機用ハンドレバー装置 | |
US5664543A (en) | Hand lever device | |
JPH1035319A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP4485986B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3616266B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3432053B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JPH11137046A (ja) | 携帯式動力作業機 | |
JP3946382B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3483669B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JPH1047090A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP3805118B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP4547059B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP4094786B2 (ja) | ハンドレバー装置 | |
JPH1047091A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP2000170552A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP2000356142A (ja) | ハンドレバー装置 | |
JP2006291771A (ja) | ハンドレバー装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |