JP2007190821A - 樹脂被覆金属板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属原板1の表面に化成処理層10を設けると共に化成処理層10の表面にプライマー層11を設ける。プライマー層11の表面をナイロン系熱可塑性樹脂層2で被覆する。ナイロン系熱可塑性樹脂層2の表面に溶剤系合成樹脂塗膜3を形成する。塗料の塗装性に優れ、融点が高いナイロン系熱可塑性樹脂層2を中間樹脂層として形成しているために、溶剤系合成樹脂塗料で形成される上塗り塗膜と中間樹脂層との密着性を高くすることができる。溶剤系合成樹脂塗料の焼き付け時における中間樹脂層の膨れの発生や温水試験における脆性破壊の発生を抑えることができる。
【選択図】図1
Description
55%Al−Zn合金めっき(AZ150)を施した厚さ0.35mmの鋼板(日鉄鋼板(株)製のガルバリウム鋼板(登録商標))にクロム酸で化成処理を施すことによって、クロム量50mg/m2の化成処理層(クロメート被膜)を形成し、金属原板1とした。
ナイロン系熱可塑性樹脂層2を厚み30μmのナイロン系樹脂(東洋紡績(株)製の品番T−814、6ナイロン)で形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
接着樹脂層13を厚み20μmの反応性ポリオレフィン樹脂(住友化学(株)製の試作品(低密度ポリエチレン))で形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
イソシアネート架橋熱硬化性樹脂塗料の代わりに、溶剤系合成樹脂塗料としてメラミン架橋熱硬化性樹脂塗料(日本ファインコーティングス(株)製の品番スーパーコート330HQ、樹脂成分はポリエステル樹脂、溶剤は高沸点芳香族ナフサ、芳香族炭化水素等)を塗布して溶剤系合成樹脂塗膜3を形成するようにした以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
イソシアネート架橋熱硬化性樹脂塗料の代わりに、溶剤系合成樹脂塗料としてイソシアネート架橋・メラミン架橋併用熱硬化性樹脂塗料(日本ファインコーティングス(株)製の品番スーパーコート3800、樹脂成分はポリエステル樹脂、溶剤は芳香族炭化水素等)を塗布して溶剤系合成樹脂塗膜3を形成するようにした以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
イソシアネート架橋熱硬化性樹脂塗料の代わりに、溶剤系合成樹脂塗料として熱可塑性樹脂塗料(日本ファインコーティングス(株)製の品番ディックフローC、樹脂成分はアクリル変性フッ素樹脂、溶剤は脂肪族ケトン、芳香族炭化水素等)を塗布するようにした以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
イソシアネート架橋エポキシ樹脂塗料の代わりに、メラミン架橋エポキシ樹脂塗料(日本ファインコーティングス(株)製の品番B18T)でプライマー層11を形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
イソシアネート架橋熱硬化性樹脂塗料の代わりに、溶剤系合成樹脂塗料としてイソシアネート架橋・メラミン架橋併用熱硬化性樹脂塗料(日本ファインコーティングス(株)製の品番KRF50、樹脂成分はポリエステル樹脂、溶剤は脂肪族ケトン、芳香族炭化水素等)を塗布するようにした以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
ナイロン系熱可塑性樹脂層2のナイロン系樹脂の代わりに、ポリオレフィン系樹脂(サンアロマー(株)製の品番PS522M、樹脂成分はポリプロピレン樹脂)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。尚、この場合、ポリオレフィン系樹脂で形成された樹脂層の表面は火炎処理を施した。
ナイロン系熱可塑性樹脂層2のナイロン系樹脂の代わりに、ポリエステルフィルム(三井・デュポンポリケミカル(株)製の品番4274、樹脂成分はポリエチレンテレフタレート樹脂)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂被覆金属板を形成した。
試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)を万力0T折曲げ加工(※加工性試験と同様な方法)し、その加工部頂点をセロハン粘着テープで完全に密着させた後、瞬間的にテープを引き離し、残った塗膜の状態で密着性を評価した。尚、「一次密着性試験」は初期状態の樹脂被覆金属板についての試験であり、「二次密着性試験」は樹脂被覆金属板を沸騰水中5時間放置した後についての試験である。評価は以下の通りであり、3点以上を合格とした。
4点 塗膜の剥離無し。
3点 塗膜に極僅かな剥離が認められる。
2点 塗膜に軽微な剥離が認められる。
1点 塗膜が折曲げ部全面に剥離する。
6cm角の試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)にカッターナイフにより幅5mmの金属原板1に達する井桁の切り込みを入れ、その後、エリクセン試験機により6mmの押し出しを行い、井桁部を強制剥離することにより密着性を評価した。結果を表1に示す。尚、「一次密着性試験」は初期状態の樹脂被覆金属板についての試験であり、「二次密着性試験」は樹脂被覆金属板を沸騰水中5時間放置した後についての試験である。また、評価は、以下のように剥離の長さに応じて点数をつけ、5が最も良好で、0が不良であり、3点以上を合格とした。
5点 剥離長さ1mm未満
4点 剥離長さ1mm以上3mm未満
3点 剥離長さ3mm以上5mm未満
2点 剥離長さ5mm以上8mm未満
1点 剥離長さ8mm以上12mm未満
0点 剥離長さ12mm以上
(加工性試験)
試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)を万力0T折曲げ加工し、加工部のクラック発生有無を確認した。結果を表1に示す。
△:僅かにクラックが発生する
×:クラックが発生する
(膨れ発生試験)
試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)上に溶剤を約0.2ml(3滴)滴下して、所定の焼付条件で焼付た後、外観を評価した。
△:僅かにフクレが発生する
×:膨れが発生する
(温水試験)
試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)を90℃の温水中に100時間放置後、取り出して万力1T折曲げ加工を実施し、中間樹脂層12の状態を確認する。
△:僅かにクラックが発生する
×:クラックが発生する
(めっき層クラック試験)
試験片(実施例及び比較例の樹脂被覆金属板)に万力0T折曲げ加工部の塩水噴霧試験を実施し、その後、500時間後の白錆び発生有無を評価する。
×:不良(0T加工部からの白錆び発生有り)
上記評価試験の結果を表1に示す。
2 ナイロン系熱可塑性樹脂層
3 溶剤系合成樹脂塗膜
10 化成処理層
11 プライマー層
Claims (6)
- 金属原板の表面に化成処理層を設けると共に化成処理層の表面にプライマー層を設け、プライマー層の表面をナイロン系熱可塑性樹脂層で被覆し、ナイロン系熱可塑性樹脂層の表面に溶剤系合成樹脂塗膜を形成して成ることを特徴とする樹脂被覆金属板。
- 溶剤系合成樹脂塗膜が熱硬化性合成樹脂塗膜であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆金属板。
- 熱硬化性合成樹脂塗膜がイソシアネート架橋熱硬化性合成樹脂塗膜であることを特徴とする請求項2に記載の樹脂被覆金属板。
- プライマー層とナイロン系熱可塑性樹脂層の間に変性ポリオレフィン系樹脂の接着樹脂層を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の樹脂被覆金属板。
- 金属原板の表面に化成処理層を設けると共に化成処理層の表面にプライマー層を設け、プライマー層の表面をナイロン系熱可塑性樹脂層で被覆した後、ナイロン系熱可塑性樹脂層の表面に溶剤系合成樹脂塗料を塗布して焼き付けることを特徴とする樹脂被覆金属板の製造方法。
- 上記ナイロン系熱可塑性樹脂層は変性ポリオレフィン系樹脂の接着樹脂層と複合されており、この接着樹脂層を介してプライマー層の表面にナイロン系熱可塑性樹脂層を接着することを特徴とする請求項5に記載の樹脂被覆金属板の製造方法。
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