JP7119624B2 - 化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents
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中間シート、およびバッカー層が積層されて構成された化粧シートにおいて、
該中間シートは、熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、第2接着剤層、透明熱可塑性樹脂層、及び表面保護層がこの順に積層されており、
該透明熱可塑性樹脂層は、該ポリエステル系樹脂層側から、第1の樹脂を含んでなる層と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂を含んでなる層とがこの順に積層されて形成されており、
該第1の樹脂を含んでなる層は、透明マレイン酸変性ポリプロピレンを含んでなる層であり、
該第2の樹脂を含んでなる層は、透明ポリプロピレンを含んでなる層であり、
該透明熱可塑性樹脂層にはエンボスが形成されており、
該ポリエステル系樹脂層は二軸延伸処理をなされており、
該ポリエステル系樹脂層の厚みが100μm~200μmであり、
該透明熱可塑性樹脂層が50μm~150μmであり、
該ポリエステル系樹脂層と該透明熱可塑性樹脂層の厚み合計が200~300μmであり、
該表面保護層は紫外線硬化型樹脂からなり、
該バッカー層は、該熱可塑性樹脂基材シートの絵柄模様層と逆側に、第3接着剤層を介して該中間シートと積層されており、
該バッカー層は、亜鉛めっき処理を片面あたり3g~20g/m2施した上に、更にその表面にクロメートフリーの化成処理を施した厚さ25μm~100μmの鉄箔シートであることを特徴とする化粧シートである。
前記第1の樹脂を含んでなる層の厚みは、10μm以上であり、且つ、前記透明熱可塑性樹脂層全体の厚みの20%以下であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シートである。
請求項1または2に記載の化粧シートの製造方法であって、熱可塑性樹脂基材シート上に、印刷によって絵柄模様層を形成し、その絵柄模様層上にポリエステル系樹脂層をドライラミネーションにて貼り合わせた後、溶融した透明熱可塑性樹脂を含んでなる複数層を多層押出機から押し出して積層することで、透明熱可塑性樹脂層を形成し、同時に前記透明熱可塑性樹脂層にエンボス加工を行うことを特徴とする化粧シートの製造方法である。
からなり、バッカー層は、該中間シートの絵柄模様層と逆側に、第3接着剤層を介して熱可塑性樹脂基材シートと積層されており、バッカー層は、亜鉛めっき処理を片面あたり3g~20g/m2施した上に、更にその表面にクロメートフリーの化成処理を施した厚さ25μm~100μmの鉄箔シートであることを特徴とする化粧シートである。
上記の構成のシートを作成することにより、化粧シート単体でもバッカーを含むことにより不燃性能を付与することが出来、メラミン板相当の耐傷付き性・耐摩耗性を備え、且つ加工性にも優れた化粧シートを提供することが可能となる。
中間シート(10)は、熱可塑性樹脂基材シート(1)上に、絵柄模様層(2)、第1
接着剤層(3)、ポリエステル系樹脂層(4)、第2接着剤層(5)、透明熱可塑性樹脂層(6)、及び表面保護層(7)がこの順に積層されている。
可能だが、押出し機の構造が複雑化し、作業の煩雑さが大きくなるため、3層までが好ましい。
熱可塑性樹脂基材シート(1)として55μmのポリオレフィン系無機充填シート(リケンテクノス(株)製「OW」)を用い、表面側にグラビア印刷法によって木目模様を印刷して絵柄模様層(2)を形成した。
μmの亜鉛めっき-クロメートフリー化成処理鋼鈑(東洋鋼鈑製「シルバートップエコ」)をラミネートし貼り合せ、化粧シートを得た。
バッカー層の厚みを25μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
バッカー層の厚みを100μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを188μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを100μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを125μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを形成した。
第3接着剤層8を塗布せず、バッカー層(9)を貼り合せない以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
バッカー層(9)の厚さを20μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
バッカー層(9)の厚さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
バッカー層(9)を厚さ50μmの冷延鋼鈑(東洋鋼鈑製「トップ」)とした以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
ポリエステル系樹脂層を、延伸処理を施していないポリエチレンテレフタレート(A-PET)とした以外は、実施例1と同様にしてエンボス化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを250μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にしてエンボス化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを75μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にしてエンボス化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを100μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを200μmとした以外は、実施例1と同様にしてエンボス化粧シートを形成した。
ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを25μmとした以外は、実施例1と同様にしてエンボス化粧シートを形成した。
12mmの石膏ボードにエチレン-酢酸ビニル共重合エマルジョン型接着剤を塗布し、化粧シートと貼り合せ化粧板を得た。
前記化粧板を用いて以下の1~7の試験を実施した。
〇:バッカーにピンホールや亀裂が見られず、下地基材の燃焼が起きていない。
×:バッカーにピンホールや亀裂が見られ、下地基材の燃焼が起きている。
◎:3000回転以上
○:2500~3000回転
△:2000~2500回転
×:2000回転未満
◎:7H以上
○:4H~6Hで傷なし
△:H~3Hで傷なし
×:Hより軟らかいレベルで傷なし
◎:インラインでのロールラミネート可能。
○:インラインでのロールラミネート可能。加工にやや慎重性を要する。
△:インラインでのロールラミネート可能だが、加工にかなりの慎重性を要する。
×: ロールラミネート不可。枚葉での貼り合せのみ。
○:◎よりは生産に気を配る必要があるが、安定して生産可能。
×:シワの発生やロールとられなどがあり、生産は非常に困難。
2・・・絵柄模様層
3・・・第1接着剤層
4・・・ポリエステル系樹脂層
5・・・第2接着剤層
6・・・透明熱可塑性樹脂層
6―1・・・第1の樹脂を含んでなる層
6-2・・・第2の樹脂を含んでなる層
7・・・表面保護層
8・・・第3接着剤層
9・・・バッカー層
10・・・中間シート
20・・・化粧シート
Claims (3)
- 中間シート、およびバッカー層が積層されて構成された化粧シートにおいて、
該中間シートは、熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、第2接着剤層、透明熱可塑性樹脂層、及び表面保護層がこの順に積層されており、
該透明熱可塑性樹脂層は、該ポリエステル系樹脂層側から、第1の樹脂を含んでなる層と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂を含んでなる層とがこの順に積層されて形成されており、
該第1の樹脂を含んでなる層は、透明マレイン酸変性ポリプロピレンを含んでなる層であり、
該第2の樹脂を含んでなる層は、透明ポリプロピレンを含んでなる層であり、
該透明熱可塑性樹脂層にはエンボスが形成されており、
該ポリエステル系樹脂層は二軸延伸処理をなされており、
該ポリエステル系樹脂層の厚みが100μm~200μmであり、
該透明熱可塑性樹脂層が50μm~150μmであり、
該ポリエステル系樹脂層と該透明熱可塑性樹脂層の厚み合計が200~300μmであり、
該表面保護層は紫外線硬化型樹脂からなり、
該バッカー層は、該熱可塑性樹脂基材シートの絵柄模様層と逆側に、第3接着剤層を介して該中間シートと積層されており、
該バッカー層は、亜鉛めっき処理を片面あたり3g~20g/m2施した上に、更にその表面にクロメートフリーの化成処理を施した厚さ25μm~100μmの鉄箔シートであることを特徴とする化粧シート。 - 前記第1の樹脂を含んでなる層の厚みは、10μm以上であり、且つ、前記透明熱可塑性樹脂層全体の厚みの20%以下であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
- 請求項1または2に記載の化粧シートの製造方法であって、熱可塑性樹脂基材シート上に、印刷によって絵柄模様層を形成し、その絵柄模様層上にポリエステル系樹脂層をドライラミネーションにて貼り合わせた後、溶融した透明熱可塑性樹脂を含んでなる複数層を多層押出機から押し出して積層することで、透明熱可塑性樹脂層を形成し、同時に前記透明熱可塑性樹脂層にエンボス加工を行うことを特徴とする化粧シートの製造方法。
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