JP2007187098A - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のリンク機構が設けられたVVT機構において、リンク機構のフェールを検知する。
【解決手段】インテーク用VVT機構は、インテークカムシャフトに連結され、作動することによりインテークバルブの位相を変更するリンク機構(A)およびリンク機構(B)と、ガイドプレート2040のガイド溝(A)2041内を摺動することによりリンク機構(A)が作動する制御ピン(A)2034と、ガイドプレート2040のガイド溝(B)2042内を摺動することによりリンク機構(B)が作動する制御ピン(B)2134とを含む。制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接するまで、位相が遅角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合、制御ピン(B)2134はガイド溝(B)2042の端部から離間する。
【選択図】図7

Description

本発明は可変バルブタイミング装置に関し、特に、作動部(リンク機構)の作動量に応じた変化量でバルブが開閉するタイミングを変更する可変バルブタイミング装置に関する。
従来より、インテークバルブやエキゾーストバルブが開閉する位相(クランク角)を運転状態に応じて変更するVVTが知られている。一般的に、VVTにおいてはインテークバルブやエキゾーストバルブを開閉させるカムシャフトをスプロケット等に対して相対的に回転させることにより位相を変更する。カムシャフトは、油圧や電動モータにより回転される。電動モータでカムシャフトを回転させる場合、油圧で回転させる場合に比べてカムシャフトを回転させるトルクを得難い。そのため、電動モータでカムシャフトを回転させる場合は、リンク機構等を介して電動モータのトルクをカムシャフトに伝達し、カムシャフトを回転させる。
特開2005−48706号公報(特許文献1)は、リンク(リンク機構)により従動軸(カムシャフト)にトルクを伝達して弁(バルブ)の開閉タイミングを変更するバルブタイミング調整装置を開示する。特許文献1に記載のバルブタイミング調整装置は、内燃機関において吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の弁を開閉駆動する従動軸に駆動軸の駆動トルクを伝達する伝達系に設けられ、少なくとも一方の弁の開閉タイミングを調整する。このバルブタイミング調整装置は、ほぼ一定幅で延伸する案内路を形成する案内部材と、案内路の幅方向両側から案内部材が嵌合し、案内部材に対し案内路の延伸方向に相対滑り可能な可動体と、複数のリンクから構成され、複数の可動体が各々対応するリンクに嵌合することで案内部材及び複数の可動体と共同して限定連鎖を構成しており、案内部材に対する可動体の相対滑りに伴って駆動軸に対する従動軸の回転位相を変化させる位相変化機構と、案内部材に制御トルクを伝達するトルク伝達部とを含む。案内部材は、径方向軸線に対し傾斜して延伸すると共に回転中心線からの径方向距離が変化する案内路を形成しており、制御トルクの伝達により対応するリンクに対して相対回転する。
この公報に記載のバルブタイミング調整装置によれば、案内部材は、径方向軸線に対し傾斜して延伸すると共に回転中心線からの径方向距離が変化する案内路を形成し、その案内路の幅方向両側から可動体に嵌合している。これにより、トルク伝達部から案内部材に制御トルクを伝達してその案内部材を対応リンクに対し相対回転させることができる。そのため、可動体を案内部材に対して容易に相対滑りさせ、従動軸の回転位相を変化させることができる。その結果、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の弁開閉タイミングを調整することができる。
特開2005−48706号公報
しかしながら、特開2005−48706号公報に記載のバルブタイミング調整装置のように、複数のリンク機構を用いてバルブの開閉タイミングを変化させるようにした場合、リンク機構のフェール(故障)を検知することが困難である。複数のリンク機構のうちのいずれか一つが破損した場合であっても、他のリンク機構により開閉タイミングを変化させることが可能であり、制御通りに開閉タイミングが変更されるからである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、フェールを検知することができる可変バルブタイミング装置を提供することである。
第1の発明に係る可変バルブタイミング装置は、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングを変更する。この可変バルブタイミング装置は、作動量に応じた変化量で、バルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第1の作動部と、作動量に応じた変化量で、第1の作動部と同じバルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第2の作動部と、第1の作動部の作動可能範囲が第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、第1の作動部の作動を制限する制限部とを含む。
第1の発明によると、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングは、第1の作動部(たとえば第1のリンク機構)および第2の作動部(たとえば第2のリンク機構)の作動量に応じた変化量で変更される。これにより、いずれか一方の作動部が破損して正常に作動できない場合であっても、他方の作動部により開閉タイミングを変更することができる。第1の作動部の作動可能範囲は、第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、制限部により制限される。これにより、第1の作動部が破損等しておらず正常に作動していれば、第1の作動部の作動が制限部により制限されるまで開閉タイミングを変更することができる。一方、第1の作動部が破損して正常に作動できない場合には、第1の作動部の作動が制限部により制限されることなく、第1の作動部の作動可能範囲を超えて、開閉タイミングをさらに変更することができる。そのため、開閉タイミングを検知することにより、第1の作動部にフェールが発生した状態か否かを判別することができる。その結果、フェールを検知することができる可変バルブタイミング装置を提供することができる。
第2の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第1の発明の構成に加え、第1の作動部の強度は、第2の作動部の強度に比べて低い。
第2の発明によると、第1の作動部は、第2の作動部に比べて強度が低くなるように形成される。これにより、フェールの検知が可能である第1の作動部において、第2の作動部よりも先にフェールを発生させることができる。そのため、第2の作動部にフェールが発生しているにも関わらず、第1の作動部が正常であることにより、フェールが検知できないという状態になることを抑制することができる。
第3の発明に係る可変バルブタイミング装置は、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングを変更する。この可変バルブタイミング装置は、作動量に応じた変化量で、開閉タイミングを変更するように設けられた第1の作動部と、作動量に応じた変化量で、第1の作動部と同じバルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第2の作動部と、開閉タイミングを遅角する方向への第1の作動部の作動可能範囲が第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、第1の作動部の作動を制限する第1の制限部と、開閉タイミングを進角する方向への第2の作動部の作動可能範囲が第1の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、第2の作動部の作動を制限する第2の制限部とを含む。
第3の発明によると、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングは、第1の作動部(たとえば第1のリンク機構)および第2の作動部(たとえば第2のリンク機構)の作動量に応じた変化量で変更される。これにより、いずれか一方の作動部が破損して正常に作動できない場合であっても、他方の作動部により開閉タイミングを変更することができる。開閉タイミングを遅角する方向への第1の作動部の作動可能範囲は、第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、第1の制限部により制限される。開閉タイミングを進角する方向への第2の作動部の作動可能範囲は、第1の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、第2の制限部により制限される。これにより、第1の作動部が破損等しておらず正常に作動していれば、第1の作動部の作動が第1の制限部により制限されるまで開閉タイミングを遅角することができる。一方、第1の作動部が破損して正常に作動できない場合には、第1の作動部の作動が制限部により制限されることなく、第1の作動部の作動可能範囲を超えて、開閉タイミングをさらに遅角することができる。同様に、第2の作動部が破損等しておらず正常に作動していれば、第2の作動部の作動が第2の制限部により制限されるまで開閉タイミングを進角することができる。一方、第2の作動部が破損して正常に作動できない場合には、第2の作動部の作動が第2の制限部により制限されることなく、第2の作動部の作動可能範囲を超えて、開閉タイミングをさらに進角することができる。そのため、開閉タイミングを検知することにより、第1の作動部もしくは第2の作動部にフェールが発生した状態か否かを判別することができる。その結果、フェールを検知することができる可変バルブタイミング装置を提供することができる。
第4の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、バルブはカムシャフトにより駆動される。第1の作動部および第2の作動部は、カムシャフトを回転するようにカムシャフトに連結され、アクチュエータにより作動されるリンク機構である。開閉タイミングは、カムシャフトがリンク機構を介してアクチュエータにより回転されることにより変更される。
第4の発明によると、カムシャフトを回転せしめてバルブの開閉タイミングを変更するために、アクチュエータにより作動されるリンク機構において発生するフェールを検知することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を搭載した車両のエンジンについて説明する。
エンジン1000は、「A」バンク1010と「B」バンク1012とに、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、V型8気筒以外の形式のエンジンを用いるようにしてもよい。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080押し下げられ、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120とエキゾーストカムシャフト1130とは、チェーンやギヤ等により連結され、同じ回転数で回転する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000は、電動モータ2060(図3において図示せず)により作動する。電動モータ2060は、ECU4000により制御される。電動モータ2060の電流や電圧は電流計(図示せず)および電圧計(図示せず)により検知され、ECU4000に入力される。
エキゾースト用VVT機構3000は、油圧により作動する。なお、インテーク用VVT機構2000を油圧により作動するようにしてもよく、エキゾースト用VVT機構3000を電動モータにより作動するようにしてもよい。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
本実施の形態において、ECU4000は、図2に示すように、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータとしたマップに基づいて、インテークバルブ1100の位相を決定する。インテークバルブ1100の位相を決定するためのマップは、水温別に複数記憶される。
以下、インテーク用VVT機構2000についてさらに説明する。図3に示すように、インテーク用VVT機構2000は、スプロケット2010、カムプレート2020、リンク機構(A)2030、リンク機構(B)2130、ガイドプレート2040、サイクロイド減速機2050、および電動モータ2060から構成される。
スプロケット2010は、チェーン等を介してクランクシャフト1090に連結される。スプロケット2010の回転数は、クランクシャフト1090の2分の1の回転数である。スプロケット2010の回転軸と同心軸で、スプロケット2010に対して相対的に回転可能であるように、インテークカムシャフト1120が設けられる。
カムプレート2020は、ピン(1)2070によりインテークカムシャフト1120に連結される。カムプレート2020は、スプロケット2010の内部において、インテークカムシャフト1120と一体的に回転する。なお、カムプレート2020とインテークカムシャフト1120とを一体的に形成するようにしてもよい。
リンク機構(A)2030は、アーム(A1)2031(図3において図示せず)とアーム(A2)2032(図3において図示せず)とから構成される。リンク機構(B)2130は、アーム(B1)2131とアーム(B2)2132とから構成される。
図3におけるA−A断面である図4に示すように、インテークカムシャフト1120の回転軸に対して点対称になるように、アーム(A1)2031およびアーム(B1)2131がスプロケット2010内に設けられる。アーム(A1)2031およびアーム(B1)2131は、ピン(2)2072を中心として搖動可能であるようにスプロケット2010に連結される。
図3におけるB−B断面である図5、および図5の状態からインテークバルブ1100の位相を進角させた状態である図6に示すように、アーム(A1)2031とカムプレート2020とが、アーム(A2)2032により連結される。アーム(B1)2131とカムプレート2020とが、アーム(B2)2132により連結される。
アーム(A2)2032は、ピン(3)2074を中心として、アーム(A1)2031に対して搖動可能であるように支持される。同様に、アーム(B2)2132は、ピン(3)2074を中心として、アーム(B1)2131に対して搖動可能であるように支持される。また、アーム(A2)2032およびアーム(B2)2132は、ピン(4)2076を中心として、カムプレート2020に対して搖動可能であるように支持される。
リンク機構(A)2030およびリンク機構(B)2130により、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対的に回転し、インテークバルブ1100の位相が変更される。
本実施の形態においては、リンク機構(A)2030およびリンク機構(B)2130の一対のリンク機構が設けられているため、リンク機構(A)2030およびリンク機構(B)2130のうちのいずれか一方が破損等して折れた場合であっても、他方のリンク機構によりインテークバルブ1100の位相を変更することが可能である。
図3に戻って、リンク機構(A)2030(アーム(A2)2032)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン(A)2034が設けられる。同様に、リンク機構(B)2130(アーム(B2)2132)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン(B)2134が設けられる。
制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134は、ピン(3)2074と同心軸に設けられる。制御ピン(A)2034は、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝(A)2041内を摺動する。制御ピン(B)2134は、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝(B)2042内を摺動する。
制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134は、ガイドプレート2040のガイド溝(A)2041内およびガイド溝(B)2042内を摺動することにより、半径方向に移動される。制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134が半径方向に移動されることにより、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転せしめられる。
図3におけるC−C断面である図7に示すように、ガイド溝(A)2041およびガイド溝(B)2042は、ガイドプレート2040が回転することにより制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を半径方向に移動させるように、半径方向に対して予め定められた角度で傾斜して形成される。なお、ガイド溝(A)2041およびガイド溝(B)2042の形状はこれに限らない。
制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相はより遅角される。すなわち、位相の変化量は、制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134の位置が半径方向に変化することによるリンク機構(A)2030およびリンク機構(B)2130の作動量に対応した値になる。
なお、制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相がより進角されるようにしてもよい。
ガイド溝(A)2041は、ガイド溝(B)2042よりも短い。ガイド溝(A)2041およびガイド溝(B)2042は、長さのみが異なり、その他の形状はガイドプレート2040の軸心に対して点対称になるように設けられる。
図7に示すように、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接するまで、位相が遅角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合、制御ピン(B)2134はガイド溝(B)2042の端部から離間する。
なお、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接するまで、位相が進角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合に、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2042の端部から離間するようにしてもよい。
制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接すると、位相を遅角する方向へのリンク機構(A)2030の作動が制限される。そのため、リンク機構(A)2030が正常である場合、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相が最遅角の位相になる。
また、位相が進角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合に、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接し、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2042の端部に当接する位相が最進角の位相になる。
図3に戻って、ガイドプレート2040には、ガイドプレート2040とサイクロイド減速機2050とを連結するための凹部2044が、サイクロイド減速機2050側の面において複数設けられる。
サイクロイド減速機2050は、リングギヤ2052およびプラネタリギヤ2054から構成される。リングギヤ2052は、スプロケット2010と一体的に回転するように、スプロケット2010に対して固定される。
プラネタリギヤ2054には、ガイドプレート2040の凹部2044に収容される凸部2056が複数形成される。プラネタリギヤ2054は、電動モータ2060の出力軸の軸心2064に対して偏心して形成されたカップリング2062の偏心軸2066を中心に回転可能に支持される。
図3におけるD−D断面を、図8に示す。プラネタリギヤ2054の歯数はリングギヤ2052の歯数よりも1つ少ない。プラネタリギヤ2054は、複数の歯のうちの一部の歯がリングギヤ2052と噛合うように設けられる。
電動モータ2060により、カップリング2062が、軸心2064を中心にリングギヤ2052に対して相対的に回転されると、プラネタリギヤ2054全体が軸心2064を中心に回転するとともに、プラネタリギヤ2054が偏心軸2066を中心に自転する。プラネタリギヤ2054の回転運動により、ガイドプレート2040がスプロケット2010に対して相対的に回転せしめられ、インテークバルブ1100の位相が変更される。
電動モータ2060の出力軸回転数がスプロケット2010の回転数と同じである場合は、カップリング2062およびプラネタリギヤ2054はリングギヤ2052(スプロケット2010)と同じ回転数で回転する。この場合、ガイドプレート2040がスプロケット2010と同じ回転数で回転し、インテークバルブ1100の位相が維持される。
図9を参照して、インテーク用VVT機構2000を制御するECU4000が、インテーク用VVT機構2000においてフェールが発生したか否かを判定するため実行するプログラムの制御構造について説明する。以下に説明するプログラムは、イグニッションスイッチ(図示せず)をオンにしてエンジン1000を始動する際やアイドル状態である場合等、予め定められた時期において実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相(開閉タイミング)が最も遅角されるように、インテーク用VVT機構2000を制御する。たとえば、電動モータ2060の駆動電流が急増するまで(ロック電流が検知されるまで)、位相が遅角される方向に電動モータ2060が作動される。
S110にて、ECU4000は、クランク角センサ5000およびカムポジションセンサ5010から送信された信号に基づいて、インテークバルブ1100の位相(インテークカムシャフト1120の位相)を検知する。
S120にて、ECU4000は、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相よりも遅角側の位相が検知されたか否かを判別する。制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相よりも遅角側の位相が検知されると(S120にてYES)、処理はS130に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS140に移される。
S130にて、ECU4000は、インテーク用VVT機構2000においてフェールが発生したと判定する。このとき、リンク機構(A)2030においてフェールが発生したと判定される。S140にて、ECU4000は、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030が正常であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を制御するECU4000の動作について説明する。
予め定められた時期において、インテークバルブ1100の位相が最も遅角されるように、インテーク用VVT機構2000が制御され(S100)、そのときの位相が検知される(S110)。
インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030が破損等しておらず、正常に作動し得る状態であれば、図10に示すように、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接し、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2042の端部から離間した状態になる。
この状態では、位相がさらに遅角されることがない。そのため、検知される位相と、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相とが一致する(S120にてNO)。
この場合、リンク機構(A)2030が正常に作動しているといえる。そのため、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030が正常であると判定される(S140)。
一方、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030が破損して折れた場合等のフェールが発生した場合においては、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接しても、リンク機構(A)2030の作動が制限されない。そのため、スプロケット2010に対するインテークカムシャフト1120の相対回転は制限されない。
この場合、図11に示すように、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2042の端部に当接するまでリンク機構(B)2130が作動し、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転される。
この状態で検知される位相は、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相よりも遅角側の位相になる。そこで、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2041の端部に当接する位相よりも遅角側の位相が検知されると(S120にてYES)、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030においてフェールが発生したと判定される(S130)。これにより、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030において発生したフェールを検知することができる。
以上のように、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置であるインテーク用VVT機構によれば、リンク機構(A)の制御ピン(A)が摺動するガイド溝(A)は、インテークバルブの位相を遅角する方向において、リンク機構(B)の制御ピン(B)が摺動するガイド溝(B)よりも短く形成される。これにより、リンク機構(A)が破損等しておらず正常に作動していれば、リンク機構(A)の制御ピン(A)がガイド溝(A)の端部に当接するまで位相を遅角することができる。一方、リンク機構(A)が破損して折れている場合には、リンク機構(B)の制御ピン(B)がガイド溝(B)の端部に当接するまで位相をさらに遅角することができる。そのため、位相が最遅角になるようにインテーク用VVT機構を制御した場合に検知される位相から、リンク機構(A)にフェールが発生した状態か否かを判別することができる。その結果、インテーク用VVT機構で発生したフェールを検知することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、リンク機構(A)の強度がリンク機構(B)の強度に比べて低くなるように、リンク機構(A)が形成されている点で、前述の第1の形態と相違する。
その他のハードウエア構造および制御構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図12に示すように、リンク機構(A)2030のアーム(A2)2032には、リンク機構(B)2130のアーム(B2)2132よりも強度が低くなるように、孔部2036が設けられる。
なお、孔部2036の代わりにもしくは加えて、図13に示すように、リンク機構(A)2030のアーム(A2)2032の側面に切欠き部2038を設けることにより、アーム(A2)2032の強度を低くするようにしてもよい。
また、アーム(A2)2032の代わりにもしくは加えて、アーム(A1)2031に孔部や切欠き部を設けることにより、アーム(A1)2031の強度をアーム(B1)2131の強度よりも低くするようにしてもよい。
さらに、リンク機構(A)2030におけるピン(2)2072、ピン(3)2074およびピン(4)2076の強度を、リンク機構(B)2130におけるピン(2)2072、ピン(3)2074およびピン(4)2076の強度よりも低くするようにしてもよい。
このようにすれば、フェールの発生を検知することができるリンク機構(A)2030において、リンク機構(B)2130よりも先に破損等のフェールを発生させることができる。そのため、リンク機構(B)2130にフェールが発生しているにも関わらず、リンク機構(A)2030が正常であることにより、フェールの発生を検知できないという状態になることを抑制することができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、制御ピン(B)がガイド溝(B)の端部に当接するまで、位相が進角される方向に制御ピン(A)および制御ピン(B)を移動させた場合、制御ピン(A)がガイド溝(A)の端部から離間する点で前述の第1の実施の形態と相違する。
その他のハードウエア構造については、前述の第1の実施の形態もしくは第2の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図14に示すように、本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態と同様に、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2141の端部に当接するまで、位相が遅角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合、制御ピン(B)2134はガイド溝(B)2142の端部から離間する。
一方、前述の第1の実施の形態と異なり、リンク機構(B)2130の制御ピン(B)2134が摺動するガイド溝(B)2142が、インテークバルブ1100の位相を進角する方向において、リンク機構(A)2030の制御ピン(A)2034が摺動するガイド溝(A)2141よりも短く形成される。
したがって、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接するまで、位相が進角される方向に制御ピン(A)2034および制御ピン(B)2134を移動させた場合、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2141の端部から離間する。
制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接すると、位相を進角する方向へのリンク機構(B)2130の作動が制限される。そのため、リンク機構(B)2130が正常である場合、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相が最進角の位相になる。
図15を参照して、インテーク用VVT機構2000を制御するECU4000が、インテーク用VVT機構2000においてフェールが発生したか否かを判定するため実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、前述の第1の実施の形態におけるプログラムの実行前もしくは実行後において実行される。
S200にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相(開閉タイミング)が最も進角されるように、インテーク用VVT機構2000を制御する。たとえば、電動モータ2060の駆動電流が急増するまで(ロック電流が検知されるまで)、位相が進角される方向に電動モータ2060が作動される。
S210にて、ECU4000は、クランク角センサ5000およびカムポジションセンサ5010から送信された信号に基づいて、インテークバルブ1100の位相(インテークカムシャフト1120の位相)を検知する。
S220にて、ECU4000は、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相よりも進角側の位相が検知されたか否かを判別する。制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相よりも進角側の位相が検知されると(S220にてYES)、処理はS230に移される。もしそうでないと(S220にてNO)、処理はS240に移される。
S230にて、ECU4000は、インテーク用VVT機構2000においてフェールが発生したと判定する。このとき、リンク機構(B)2130においてフェールが発生したと判定される。S240にて、ECU4000は、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(B)2130が正常であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を制御するECU4000の動作について説明する。
インテークバルブ1100の位相が最も進角されるように、インテーク用VVT機構2000が制御されると(S200)、そのときの位相が検知される(S210)。
インテーク用VVT機構2000のリンク機構(B)2130が破損等しておらず、正常に作動し得る状態であれば、図16に示すように、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接し、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2141の端部から離間した状態になる。
この状態では、位相がさらに進角されることがない。そのため、検知される位相と、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相とが一致する(S220にてNO)。
この場合、リンク機構(B)2130が正常に作動しているといえる。そのため、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(B)2130が正常であると判定される(S240)。
一方、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(B)2130が破損して折れた場合等のフェールが発生した場合においては、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接しても、リンク機構(B)2130の作動は制限されない。そのため、スプロケット2010に対するインテークカムシャフト1120の相対回転は制限されない。
この場合、図17に示すように、制御ピン(A)2034がガイド溝(A)2141の端部に当接するまでリンク機構(A)2030が作動し、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転される。
この状態で検知される位相は、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相よりも進角側の位相になる。そこで、制御ピン(B)2134がガイド溝(B)2142の端部に当接する位相よりも進角側の位相が検知されると(S220にてYES)、インテーク用VVT機構2000のリンク機構(B)2130においてフェールが発生したと判定される(S230)。
これにより、前述の第1の実施の形態と同様にしてインテーク用VVT機構2000のリンク機構(A)2030において発生したフェールを検知することができるとともに、リンク機構(B)2130において発生したフェールを検知することができる。
以上のように、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置であるインテーク用VVT機構によれば、リンク機構(A)の制御ピン(A)が摺動するガイド溝(A)は、インテークバルブの位相を遅角する方向において、リンク機構(B)の制御ピン(B)が摺動するガイド溝(B)よりも短く形成される。リンク機構(B)の制御ピン(B)が摺動するガイド溝(B)は、インテークバルブの位相を進角する方向において、リンク機構(A)の制御ピン(A)が摺動するガイド溝(A)よりも短く形成される。これにより、リンク機構(A)が破損等しておらず正常に作動していれば、リンク機構(A)の制御ピン(A)がガイド溝(A)の端部に当接するまで位相を遅角することができる。一方、リンク機構(A)が破損して折れている場合には、リンク機構(B)の制御ピン(B)がガイド溝(B)の端部に当接するまで位相をさらに遅角することができる。同様に、リンク機構(B)が破損等しておらず正常に作動していれば、リンク機構(B)の制御ピン(B)がガイド溝(B)の端部に当接するまで位相を進角することができる。一方、リンク機構(B)が破損して折れている場合には、リンク機構(A)の制御ピン(A)がガイド溝(A)の端部に当接するまで位相をさらに進角することができる。そのため、位相が最遅角もしくは最進角になるようにインテーク用VVT機構を制御した場合に検知される位相から、リンク機構(A)もしくはリンク機構(B)にフェールが発生した状態かを判別することができる。その結果、インテーク用VVT機構で発生したフェールを検知することができる。
なお、第1〜第3の実施の形態におけるインテーク用VVT機構2000においては、2つのリンク機構が設けられていたが、3つ以上のリンク機構を設けるようにしてもよい。
また、エキゾースト用VVT機構3000において、2つ以上のリンク機構を用いてエキゾーストバルブ1110の位相を変更するようにし、エキゾースト用VVT機構3000におけるリンク機構のフェールを検知するようにしてもよい。
さらに、リンク機構の代わりにもしくは加えて、リンク機構以外の機構によりインテークバルブ1100やエキゾーストバルブ1110の位相を変更するようにし、その機構において発生するフェールを検知するようにしてもよい。
<その他の実施の形態>
ガイドプレート2040に設けられたガイド溝(A)2041,2141やガイド溝(B)2042,2142に加えて、図18に示すように、制限ピン(1)2200や制限ピン(2)2202により、リンク機構(A)2030やリンク機構(B)2130の作動可能範囲を制限するようにしてもよい。
図18において、制限ピン(1)2200は、遅角方向へのリンク機構(A)2030の作動可能範囲が、リンク機構(B)2130の作動可能範囲よりも小さくなるように、リンク機構(A)2030の作動を制限する。
制限ピン(2)2202は、進角方向へのリンク機構(B)2130の作動可能範囲が、リンク機構(A)2030の作動可能範囲よりも小さくなるように、リンク機構(B)2130の作動を制限する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置が搭載された車両のエンジンを示す概略構成図である。 インテークカムシャフトの位相を定めたマップを示す図である。 インテーク用VVT機構を示す断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図(その1)である。 図3のB−B断面図(その2)である。 図3のC−C断面図(その1)である。 図3のD−D断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構を制御するECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図3のC−C断面図(その2)である。 図3のC−C断面図(その3)である。 本発明の第2の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のリンク機構を示す断面図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のリンク機構を示す断面図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のガイドプレートを示す断面図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構を制御するECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のガイドプレートを示す断面図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のガイドプレートを示す断面図(その3)である。 本発明のその他の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置において、リンク機構の作動可能範囲を制限する制限ピンを示す断面図である。
符号の説明
1000 エンジン、1010 「A」バンク、1012 「B」バンク、1020 エアクリーナ、1030 スロットルバルブ、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1130 エキゾーストカムシャフト、2000 インテーク用VVT機構、2010 スプロケット、2020 カムプレート、2030 リンク機構(A)、2031 アーム(A1)、2032 アーム(A2)、2034 制御ピン(A)、2036 孔部、2038 切欠き部、2040 ガイドプレート、2041,2141 ガイド溝(A)、2042,2142 ガイド溝(B)、2044 凹部、2050 サイクロイド減速機、2052 リングギヤ、2054 プラネタリギヤ、2056 凸部、2060 電動モータ、2062 カップリング、2064 軸心、2066 偏心軸、2070 ピン(1)、2072 ピン(2)、2074 ピン(3)、2076 ピン(4)、2130 リンク機構(B)、2131 アーム(B1)、2132 アーム(B2)、2134 制御ピン(B)、2200 制限ピン(1)、2202 制限ピン(2)、3000 エキゾースト用VVT機構、4000 ECU、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ。

Claims (4)

  1. インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置であって、
    作動量に応じた変化量で、前記バルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第1の作動部と、
    作動量に応じた変化量で、前記第1の作動部と同じバルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第2の作動部と、
    前記第1の作動部の作動可能範囲が前記第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、前記第1の作動部の作動を制限する制限部とを含む、可変バルブタイミング装置。
  2. 前記第1の作動部の強度は、前記第2の作動部の強度に比べて低い、請求項1に記載の可変バルブタイミング装置。
  3. インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブが開閉するタイミングを変更する可変バルブタイミング装置であって、
    作動量に応じた変化量で、前記バルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第1の作動部と、
    作動量に応じた変化量で、前記第1の作動部と同じバルブの開閉タイミングを変更するように設けられた第2の作動部と、
    前記開閉タイミングを遅角する方向への前記第1の作動部の作動可能範囲が前記第2の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、前記第1の作動部の作動を制限する第1の制限部と、
    前記開閉タイミングを進角する方向への前記第2の作動部の作動可能範囲が前記第1の作動部の作動可能範囲よりも小さくなるように、前記第2の作動部の作動を制限する第2の制限部とを含む、可変バルブタイミング装置。
  4. 前記バルブはカムシャフトにより駆動され、
    前記作動部は、前記カムシャフトを回転するように前記カムシャフトに連結され、アクチュエータにより作動されるリンク機構であり、
    前記開閉タイミングは、前記カムシャフトが前記リンク機構を介して前記アクチュエータにより回転されることにより変更される、請求項1〜3のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
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