JP2008088918A - 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法をコンピュータに実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

内燃機関の制御装置、制御方法、その方法をコンピュータに実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】吸気バルブおよび排気バルブにカーボンが挟まれた状態を解消する。
【解決手段】ECUは、失火が検出されていないと(S104にてNO)、エンジン1000のアイドル時における目標回転数を、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)に、NレンジであればN(N2)に設定するステップ(S112)と、吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることを検出すると(S108)、エンジンのアイドル時における目標回転数を、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)よりも高いN(D1)に、NレンジであればN(N2)よりも高いN(N1)に設定するステップ(S110)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置、制御方法、その方法をコンピュータに実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、気筒に対してバルブが設けられる内燃機関を制御する技術に関する。
従来より、内燃機関においては、吸気バルブおよび排気バルブが気筒に対して設けられる。内燃機関においては、燃料と空気との混合気が気筒内で燃焼されるため、吸気バルブおよび排気バルブには、カーボンなどが異物として付着する場合がある。吸気バルブおよび排気バルブにカーボンが付着すると、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる際、吸気バルブおよび排気バルブにカーボンが挟まれる(噛み込まれる)。この場合、吸気バルブおよび排気バルブが完全に閉じることができない。吸気バルブおよび排気バルブが開いていると、気筒内に充填された混合気の圧縮が不足し得る。この場合、内燃機関が失火し得る。内燃機関が失火すると、出力トルクなどが低下する結果、内燃機関がストールし得る。
そこで、吸気バルブおよび排気バルブに異物が挟まれた場合に、内燃機関の出力トルクを増大させる技術が提案されている。
特開2000−240479号公報(特許文献1)は、ポペット型の吸排気弁のシート部に異物が噛み込まれたときにそれを検出することができる異物噛み込み検出部と、前記異物噛み込み検出部によって異物の噛み込みが検出されたときに出力トルクを増大させる方向に作動する運転制御部とを含む内燃機関を開示する。
この公報に記載の内燃機関によれば、吸排気弁のシート部に異物が噛み込まれたと判定されたときは、直ちに運転制御部を作動させて出力トルクを増大させる方向に機関が制御される。これにより、出力トルクの低下による機関の停止や、クランキング時において始動不良に陥ることを防止することができる。
特開2000−240479号公報
しかしながら、特開2000−240479号公報に記載の内燃機関においては、出力トルクを増大させるのみであって、吸気バルブおよび排気バルブにカーボンなどの異物が挟まれた状態が解消されない。そのため、内燃機関が失火し得る状態は継続したままである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、バルブに異物が挟まれた状態を解消することができる内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の制御装置は、気筒に対してバルブが設けられる内燃機関の制御装置である。この制御装置は、バルブに異物が挟まったことを検出するための検出手段と、バルブに異物が挟まったことが検出された場合、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関を制御するための制御手段とを含む。第5の発明に係る内燃機関の制御方法は、第1の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の要件を備える。
第1または5の発明によると、気筒に対して設けられるバルブに異物が挟まったことが検出された場合、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関が制御される。これにより、バルブに挟まれたカーボンなどの異物をバルブが閉じることにより粉砕することができる。そのため、バルブに異物が挟まれた状態を解消することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、制御手段は、内燃機関の出力軸回転数を増大することにより、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関を制御するための手段を含む。第6の発明に係る内燃機関の制御方法は、第2の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の要件を備える。
第2または6の発明によると、内燃機関の出力軸回転数を増大することにより、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関が制御される。これにより、これにより、バルブに挟まれたカーボンなどの異物をバルブが閉じることにより粉砕することができる。
第3の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、内燃機関には、バルブが開閉するタイミングを変化させる可変機構が設けられる。制御手段は、バルブの開度が小さくなる工程においてバルブが閉じるタイミングが早くなるように可変機構を制御することにより、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関を制御するための手段を含む。第7の発明に係る内燃機関の制御方法は、第3の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の要件を備える。
第3または7の発明によると、内燃機関には、バルブが開閉するタイミングを変化させる可変機構が設けられる。バルブが閉じる工程においてバルブが閉じるタイミングが早くなるように可変機構を制御することにより、バルブが閉じる速度が速くなるように内燃機関が制御される。これにより、バルブに挟まれたカーボンなどの異物をバルブが閉じることにより粉砕することができる。
第4の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、検出手段は、内燃機関の出力軸回転数が予め定められた回転数以下である場合において、予め定められた回数以上連続して失火した場合、バルブに異物が挟まったことを検出するための手段を含む。第8の発明に係る内燃機関の制御方法は、第4の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の要件を備える。
第4または8の発明によると、内燃機関の出力軸回転数が予め定められた回転数以下である場合において、予め定められた回数以上連続して失火した場合、バルブが完全に閉まらない状態であるといえ、バルブに異物が挟まったことが検出される。これにより、バルブに異物が挟まったことを確実に検出することができる。
第9の発明に係るプログラムは、第5〜8のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムであって、第10の発明に係る記録媒体は、第5〜8のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
第9または第10の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第5〜8のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法を実現することができる。
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両のエンジンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、たとえば図1に示すECU(Electronic Control Unit)4000が、ROM(Read Only Memory)4002に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
エンジン1000は、「A」バンク1010と「B」バンク1012とに、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、V型8気筒以外の形式のエンジンを用いるようにしてもよい。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080押し下げられ、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120とエキゾーストカムシャフト1130とは、チェーンやギヤ等により連結され、同じ回転数で回転する。
さらに、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130のうちの少なくともいずれか一方は、クランクシャフト1090とチェーンやベルト等により連結される。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、クランクシャフト1090の2分の1の回転数で回転する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000およびエキゾースト用VVT機構3000は、電動モータにより作動する。なお、インテーク用VVT機構2000もしくはエキゾースト用VVT機構3000を油圧により作動するようにしてもよい。また、VVT機構には、公知の技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。さらに、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110のうちのいずれか一方のみの位相を変更するようにしてもよい。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
図2を参照して、ECU4000の機能について説明する。なお、以下に説明するECU4000の機能は、ハードウェアにより実現するようにしてもよく、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
ECU4000は、失火検出部4010と、挟み込み検出部4020と、アイドル回転数設定部4030と、アイドル制御部4040とを含む。
失火検出部4010は、クランクシャフト1090の回転変動に基づいて、エンジン1000が失火したことを気筒毎に検出する。なお、失火を検出する方法には、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではさらなる説明は繰返さない。
挟み込み検出部4020は、クランクシャフト1090の回転数が予め定められた回転数以下である状態において、予め定められた回数以上連続して失火した場合(失火した点火サイクルが予め定められた回数以上連続した場合)、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくともいずれか一方にカーボンなどの異物が挟まれたことを検出する。
アイドル回転数設定部4030は、エンジン1000のアイドル時における目標回転数を設定する。吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくともいずれか一方にカーボンなどの異物が挟まれたことが検出された場合、アイドル時における目標回転数は、車両の走行レンジがD(ドライブ)レンジであればN(D1)に、N(ニュートラル)レンジであればN(N1)(N(N1)>N(D1))に設定される。
一方、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくともいずれか一方にカーボンなどの異物が挟まれたことが検出されない場合、アイドル時における目標回転数は、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)(N(D2)<N(D1))に、NレンジであればN(N2)(N(N2)<N(N1))に設定される。
アイドル制御部4040は、エンジン1000の出力軸回転数、すなわちクランクシャフト1090の回転数が、アイドル回転数設定部4030により設定された目標回転数になるように、エンジン1000を制御する。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU4000は、クランク角センサ5000から送信された信号に基づいて、エンジン1000の出力軸回転数、すなわちクランクシャフト1090の回転数を検出する。
S102にて、ECU4000は、クランクシャフト1090の回転数が、予め定められた回転数以下であるか否かを判定する。クランクシャフト1090の回転数が、予め定められた回転数以下であると(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS112に移される。
S104にて、ECU4000は、エンジン1000の失火を検出したか否かを気筒毎に判定する。失火を検出すると(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS112に移される。
S106にて、ECU4000は、失火した点火サイクルが予め定められた回数以上連続した気筒があるか否かを判定する。失火した点火サイクルが予め定められた回数以上連続した気筒があると(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS100に戻される。
S108にて、ECU4000は、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることを検出する。
S110にて、ECU4000は、エンジン1000のアイドル時における目標回転数を、車両の走行レンジがDレンジであればN(D1)に、NレンジであればN(N1)に設定する。
S112にて、ECU4000は、エンジン1000のアイドル時における目標回転数を、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)に、NレンジであればN(N2)に設定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000の動作について説明する。
エンジンの運転中、クランク角センサ5000から送信された信号に基づいて、エンジン1000の出力軸回転数、すなわちクランクシャフト1090の回転数が検出される(S100)。
クランクシャフト1090の回転数が、予め定められた回転数より高いと(S102にてNO)、エンジン1000のアイドル時における目標回転数が、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)に、NレンジであればN(N2)に設定される(S112)。
クランクシャフト1090の回転数が、予め定められた回転数以下であって(S102にてYES)、エンジン1000の失火が検出されていないと(S104にてNO)、同様に、エンジン1000のアイドル時における目標回転数が、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)に、NレンジであればN(N2)に設定される(S112)。
ところで、エンジン1000の運転中、吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110にカーボンなどの異物が付着する場合がある。この場合、吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110が完全に閉じない状態、すなわち、吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110が常時開いた状態になり得る。
吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110が常時開いた状態であると、混合気の圧縮が不足する。この場合、エンジン1000が失火し得る。したがって、失火が検出されると(S104にてYES)、吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110にカーボンが挟まれた可能性がある。
失火した点火サイクルが予め定められた回数以上連続した気筒があると(S106にてYES)、その気筒に対して設けられた吸気バルブ1100もしくは排気バルブ1110にカーボンが挟まれた状態であるといえる。したがって、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることが検出される(S108)。
この場合、エンジン1000のアイドル時における目標回転数が、車両の走行レンジがDレンジであればN(D2)よりも高いN(D1)に、NレンジであればN(N2)よりも高いN(N1)に設定される(S110)。
これにより、クランクシャフト1090に連結されるインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の回転数を通常時に比べて増大することができる。そのため、吸気バルブ1100および排気バルブ1110が閉じる際の速度を速くすることができる。その結果、吸気バルブ1100および排気バルブ1110が閉じる際にカーボンを粉砕することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることが検出されると、エンジンのアイドル時における目標回転数が、通常時に比べて増大される。これにより、クランクシャフトに連結されるインテークカムシャフトおよびエキゾーストカムシャフトの回転数を通常時に比べて増大して、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる際の速度を速くすることができる。そのため、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる際にカーボンを粉砕することができる。その結果、吸気バルブもしくは排気バルブにカーボンが挟まれた状態を解消することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、吸気バルブ1100および排気バルブ1110が閉じる工程において、吸気バルブ1100および排気バルブ1110の位相を進角する点で、前述の第1の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらの機能についても同じである。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰返さない。
図4を参照して、ECU4000の機能について説明する。なお、以下に説明するECU4000の機能は、ハードウェアにより実現するようにしてもよく、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。また、前述の第1の実施の形態と同じ構成については、同じ符号を付してある。したがって、ここではその詳細な説明は繰返さない。
ECU4000は、VVT制御部4050を含む。VVT制御部4050は、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくともいずれか一方にカーボンが挟まれたことが検出された場合、吸気バルブ1100が閉じる工程(バルブの閉動作中)において、吸気バルブ1100の位相が進角するようにインテーク用VVT機構2000を制御し、排気バルブ1110が閉じる工程において、排気バルブ1110の位相が進角するようにエキゾースト用VVT機構3000を制御する。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返される。
S200にて、ECU4000は、吸気バルブ1100が閉じる工程において、吸気バルブ1100の位相が進角するようにインテーク用VVT機構2000を制御し、排気バルブ1110が閉じる工程において、排気バルブ1110の位相が進角するようにエキゾースト用VVT機構3000を制御する。位相の進角は、カーボンが挟まれた状態であることが検出された気筒において行なわれる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000の動作について説明する。
エンジン1000の運転中、吸気バルブ1100および排気バルブ1110のうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることが検出されると(S108)、吸気バルブ1100が閉じる工程において、吸気バルブ1100の位相が進角するようにインテーク用VVT機構2000が制御される(S200)。同様に、排気バルブ1110が閉じる工程において、排気バルブ1110の位相が進角するようにエキゾースト用VVT機構3000が制御される(S200)。
これにより、吸気バルブ1100および排気バルブ1110が閉じる際の速度を速くすることができる。そのため、吸気バルブ1100および排気バルブ1110が閉じる際にカーボンを粉砕することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくといずれか一方にカーボンが挟まれた状態であることが検出されると、吸気バルブの位相が進角するようにインテーク用VVT機構が制御され、排気バルブが閉じる工程において、排気バルブの位相が進角するようにエキゾースト用VVT機構が制御される。これにより、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる際の速度を速くすることができる。そのため、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる際にカーボンを粉砕することができる。その結果、吸気バルブもしくは排気バルブにカーボンが挟まれた状態を解消することができる。
なお、吸気バルブおよび排気バルブが閉じる工程において、吸気バルブおよび排気バルブの位相が進角するようにインテーク用VVT機構およびエキゾースト用VVT機構を制御する代わりに、吸気バルブもしくは排気バルブが閉じている状態において、吸気バルブもしくは排気バルブが閉じる方向に作用する力が大きくなるようにインテーク用VVT機構およびエキゾースト用VVT機構を制御するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUを搭載した車両のエンジンを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 エンジン、1010 「A」バンク、1012 「B」バンク、1020 エアクリーナ、1030 スロットルバルブ、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1130 エキゾーストカムシャフト、1140 高圧ポンプ、2000 インテーク用VVT機構、3000 エキゾースト用VVT機構、4000 ECU、4010 失火検出部、4020 挟み込み検出部、4030 アイドル回転数設定部、4040 アイドル制御部、4050 VVT制御部、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ。

Claims (10)

  1. 気筒に対してバルブが設けられる内燃機関の制御装置であって、
    前記バルブに異物が挟まったことを検出するための検出手段と、
    前記バルブに異物が挟まったことが検出された場合、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するための制御手段とを含む、内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記内燃機関の出力軸回転数を増大することにより、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関には、前記バルブが開閉するタイミングを変化させる可変機構が設けられ、
    前記制御手段は、前記バルブが閉じる工程において前記バルブが閉じるタイミングが早くなるように前記可変機構を制御することにより、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記検出手段は、前記内燃機関の出力軸回転数が予め定められた回転数以下である場合において、予め定められた回数以上連続して失火した場合、前記バルブに異物が挟まったことを検出するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 気筒に対してバルブが設けられる内燃機関の制御方法であって、
    前記バルブに異物が挟まったことを検出するステップと、
    前記バルブに異物が挟まったことが検出された場合、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するステップとを含む、内燃機関の制御方法。
  6. 前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するステップは、前記内燃機関の出力軸回転数を増大することにより、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するステップを含む、請求項5に記載の内燃機関の制御方法。
  7. 前記内燃機関には、前記バルブが開閉するタイミングを変化させる可変機構が設けられ、
    前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するステップは、前記バルブが閉じる工程において前記バルブが閉じるタイミングが早くなるように前記可変機構を制御することにより、前記バルブが閉じる速度が速くなるように前記内燃機関を制御するステップを含む、請求項5に記載の内燃機関の制御方法。
  8. 前記バルブに異物が挟まったことを検出するステップは、前記内燃機関の出力軸回転数が予め定められた回転数以下である場合において、予め定められた回数以上連続して失火した場合、前記バルブに異物が挟まったことを検出するステップを含む、請求項5〜7のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  9. 請求項5〜8のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラム。
  10. 請求項5〜8のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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