JP2009215948A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動可変動弁機構のバルブタイミングが始動時の目標位相からずれた場合においても、良好な始動性および排気エミッションを得られるための内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン1の始動の際に、吸気カムシャフト13の軸回転位相のずれを検出し、それに基づいてカム軸の回転位相を修正し、その間の燃料噴射を停止することで、エンジン1は始動時に要求される適切なバルブタイミングで燃料噴射を開始できる(ステップS1〜ステップS3)。よって、始動時のオーバーリーン・オーバーリッチを抑制することができ、エンジンの始動性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、可変動弁機構を有する内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の出力増加・燃費の改善・排気エミッションなどを向上させる手段として、バルブタイミング(開閉時期)やバルブリフト量などの吸気弁、排気弁のバルブ特性を可変動弁機構により機関運転状態に応じて変更するものが実用化されている。特に、車両に搭載される内燃機関においては、たとえばクランク軸に対するカム軸の相対回転位相を変更することで、吸気弁、排気弁のバルブタイミングを可変とする可変バルブタイミング機構などが可変動弁機構として広く採用されている。そして、内燃機関の自立運転の停止後にバルブタイミングを最遅角となるように可変動弁機構を制御する技術について、例えば、特許文献1に開示されている。また、可変動弁機構の駆動源として電動モータを使用する電動可変動弁機構が知られているが、このような電動可変動弁機構の停止時にバルブタイミングを最遅角とする制御技術について、例えば、特許文献2に開示されている。
特開平9−324613号公報 特開2007−113521号公報
ところで、電動可変動弁機構は、バッテリ電力で発生させた電磁力によって自立運転の停止後のカム軸回転位相を保持している。しかし、内燃機関のメンテナンス時においてバッテリを外した後に内燃機関を手動で動かしたり、マニュアルトランスミッション車を手押ししたりする場合に、その外力によってカムシャフトが動かされる。それにより、電磁力で保持していたバランスがくずれ、カム軸の回転位相に対し、アクチュエータがついていけなくなり、アクチュエータとカム軸回転位相がずれるおそれがある。このように、カム軸の回転位相がずれた内燃機関をそのまま始動しようとすると、以下のような問題が発生する。
すなわち、燃料噴射量は一定であるにもかかわらず吸入空気量が変化するため、内燃機関の始動開始の際、一定期間オーバーリッチもしくはオーバーリーンとなることで内燃機関が失火し、または始動不能に陥る等の問題が生ずるおそれがあり、もしくは未燃HCが大量に排出し始動時の燃費および排気エミッションが悪化するなど、エンジンの始動性が悪化するといったおそれがある。
そこで、本発明は、このような内燃機関の始動性の悪化や始動時における排気エミッションの悪化などを抑制し、良好な始動性や排気エミッション等を実現する内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の内燃機関の制御装置は、クランク軸およびカム軸間の回転位相を変更することによりバルブタイミングを可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関において、内燃機関の始動の際における前記回転位相の目標位相を算出する目標位相算出手段と、内燃機関の始動の際に前記回転位相が前記目標位相と一致するように前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構制御手段と、内燃機関の始動の際に前記回転位相が前記目標位相と一致するまでの間の実回転位相を検出する検出手段と、前記実回転位相と前記目標位相との偏差に基づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。ここで、目標位相とは停止状態の内燃機関を始動する際のファーストアイドル時のカム軸回転位相をいう。
可変動弁機構を備えた内燃機関において、エンジンを停止する際には、次回の始動の際のエンジン始動性を高めるために、吸気側のバルブタイミングを最遅角の位置まで移動させておき、次回の始動時にアイドル運転時の目標位相にまでバルブタイミングを可動させる制御がよく知られている。その場合、次回の始動の際にカム軸の回転位相をファーストアイドル運転時の目標位相と一致させるまでの一定期間、バルブタイミングはファーストアイドル運転時の目標位相より遅角側に存在し、吸入空気量は減少している。つまり、その一定期間については、燃料噴射量は一定であるのに対して、吸入空気量は少ない状態、すなわち空燃比がリッチ側にシフトした状態にあるため、未燃HCが排出される恐れがある。
また、電動可変動弁機構はバッテリ電力で発生させた電磁力によって自立運転の停止後のカム軸回転位相を保持している。しかし、内燃機関のメンテナンス時においてバッテリを外した後にエンジンを手動で動かしたり、マニュアルトランスミッション車を手押ししたりすることにより、その外力によってカムシャフトが動かされる。それにより、電磁力で保持していたバランスがくずれ、カム軸の回転位相に対し、アクチュエータがついていけなくなり、アクチュエータとカム軸回転位相がずれることで、バルブタイミングがずれる場合がある。そのようにバルブタイミングが始動時の位置からずれたエンジンを始動させる場合、バルブタイミングは目標位相に対して進角側または遅角側に存在し、吸入空気量は増加または減少した状態にある。この場合、カム軸の回転位相をエンジン始動の際のファーストアイドル時の目標位相と一致させるまでの一定期間、燃料噴射量は一定であるのに対して吸入空気量は増加または減少した状態、すなわち空燃比がリーンもしくはリッチ側にシフトした状態にある。よって、エンジン始動の際に未燃HCが排出されたり、場合によってはエンジンが失火したり始動できなかったりといったエンジンの始動に悪影響を及ぼすおそれがある(図1)。
このような場合、本発明の内燃機関の制御装置は、エンジン始動の際に、カム軸を実回転位相から目標位相に一致させるまでの一定期間、カム軸の実回転位相を連続的に検出する。そして、その実回転位相ごとに吸入空気量を算出し、エンジン始動の際に、またはアイドル運転時に必要とされる空燃比となるように燃料の噴射量を制御する。この本発明により、本制御装置を備えた内燃機関は、エンジン始動時の燃費および排気エミッションの悪化を抑制し、またエンジンの失火や始動不能を抑制する等のエンジン始動性の向上を実現することができる。
特に、このような内燃機関の前記燃料噴射制御手段は、前記回転位相が前記目標位相と一致するまでの間に燃料の噴射を禁止することができる(請求項2)。エンジンのバルブタイミングが始動時の位置から大幅にずれた場合、すなわち実回転位相とアイドル運転時の目標位相との偏差が大きい場合、そのままエンジンを始動させようとしても未燃HCが大量に排出されて燃費および排気エミッションが悪化したり、またはエンジンが失火、始動不能となったりするおそれがある。しかし、本発明のような構成とすることにより、カム軸の回転位相をアイドル運転時の目標位相と一致させるまでの一定期間にポート内への燃料噴射を禁止し、未燃HCの大量排出による燃費や排気エミッションの悪化、またはエンジンの失火や始動不能などといったエンジン始動性の悪化を抑制することができる。
また、このような内燃機関の制御装置において、前記燃料噴射制御手段は、あらかじめ設定された期間内に前記回転位相が前記目標位相と一致しない場合には、内燃機関が始動可能な空燃比となるように前記実回転位相に基づいて燃料噴射量を決定して燃料を噴射することができる(請求項3)。このような構成とすることにより、カム軸が始動時の位置より大幅にずれたまま目標位相まで可動できない場合でも、カム軸の実回転位相を検出し、その位置での吸入空気量を算出してエンジンの始動に必要な空燃比となるように燃料噴射量を制御することができる。このため、エンジンの失火や始動不能を抑制することができ、エンジンの始動性を向上させることができる。
本発明によれば、内燃機関の始動の際にカム軸の回転位相が目標位相と一致するまで燃料噴射量を制御するようにしたので、良好な始動性や排気エミッション等を実現する内燃機関の制御装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図2は本実施例の内燃機関の制御装置を組み込んだエンジン1の概略構成を示した説明図である。なお、図2にはエンジンの1気筒の構成のみを示している。
前記エンジン1は、車両に搭載される多気筒エンジンであって、各気筒は燃焼室1aを構成するピストン2を備えている。各燃焼室1aのピストン2はそれぞれコネクティングロッド4を介して出力軸であるクランクシャフト3の軸に連結されており、各ピストン2の往復運動がコネクティングロッド4によってクランクシャフト3の回転へと変換される。
クランクシャフト3の軸の近傍には、クランク角センサ5が配置されている。クランク角センサ5はクランクシャフト3軸の回転角度を検出するように構成されており、検出結果をECU100に出力する。それにより、ECU100は、クランク角に関する情報を取得することができる。更にクランクシャフト3の一端には、クランクスプロケット6が接続されている。クランクスプロケット6はクランクシャフト3と同じ周期で回転する。クランクスプロケット6としては、複数の歯が外周に配置された周知のスプロケットを用いることができる。クランクスプロケット6にはエンジン1の始動時に起動するスタータモータ7のピニオンギアが噛み合わされており、スタータモータ7の起動に伴うリングギアの回転によりエンジン1のクランキングが行われる。
各気筒の燃焼室1aには、それぞれ燃焼室1aと連通する吸気ポート8と、吸気ポート8に連結し、吸入空気を吸気ポート8から燃焼室1aへと導く吸気通路9とが接続されている。更に、燃焼室1aの各気筒には、それぞれ燃焼室1aと連通する排気ポート10と、燃焼室1aで発生した排気ガスをエンジン外へと導く排気通路11が接続されている。また、各気筒に接続された排気経路11は、下流側で合流して一本の排気経路となる(図示せず)。
各気筒の燃焼室1aの吸気通路、排気通路に対応して複数の吸気バルブ、排気バルブが設けられている。図2には吸気通路、排気通路と吸気バルブ、排気バルブをそれぞれ1つずつ示している。燃焼室1aの各吸気ポート8には、それぞれ吸気バルブ12が配置されており、吸気バルブを開閉駆動させるための吸気カムシャフト13が配置されている。更に、燃焼室1aの各排気ポート10には、それぞれ排気バルブ14が配置されており、排気バルブ14を開閉駆動させるための排気カムシャフト15が配置されている。
吸気バルブ12および排気バルブ14はクランクシャフト3の回転が連結機構(例えばタイミングベルト、タイミングチェーンなど)により伝達された吸気カムシャフト13および排気カムシャフト15の回転により開閉され、吸気ポート8および排気ポート10と燃焼室1aとを連通・遮断する。なお、各バルブの位相は、クランク角を基準にして表される。
吸気カムシャフト13は可変動弁機構(以下、VVT機構という)である電動VVT機構16を有している。この電動VVT機構16はECU100の指示により電動モータ17で吸気カムシャフト13を回転させる。それにより吸気カムシャフト13のクランクシャフト3に対する回転位相が変更されることから、吸気バルブ12のバルブタイミングが変更される。この場合、吸気カムシャフト13の回転位相は、吸気カム角センサ18にて検出され、ECU100へと出力される。それにより、ECU100は、吸気カムシャフトの位相を取得することができるとともに、各吸気バルブの位相を取得することができる。また、ECU100は、エンジン1の停止時に次回のエンジン始動性を向上させるためにバルブタイミングを最遅角としておき、そして次回の始動の際にバルブタイミングを目標位相まで変更する電動VVT機構の制御を行うこともできる。なお、吸気カム角センサ18は、吸気カムシャフト13の実回転位相を検出する検出手段に相当する。また、各カムシャフトの位相は、クランク角を基準にして表される。
また、排気カムシャフト15は油圧VVT機構19を有している。この油圧VVT機構19はECU100の指示によりオイルコントロールバルブ(以下、OCVという)20で排気カムシャフト15を回転させる。それにより排気カムシャフト15のクランクシャフト3に対する回転位相が変更されることから、排気バルブ14のバルブタイミングが変更される。この場合、排気カムシャフト15の回転位相は、排気カム角センサ21にて検出され、ECU100へと出力される。それにより、ECU100は、排気カムシャフトの位相を取得することができるとともに、各排気バルブの位相を取得することができる。なお、排気カム角センサ21は、排気カムシャフト15の実回転位相を検出する検出手段に相当する。また、各カムシャフトの位相は、クランク角を基準にして表される。
エンジン1の吸気通路9には、吸気通路9を通過する吸入空気量を検出するエアフロメータ22が設置されている。また、吸気通路9には、スロットルバルブ23およびスロットルポジションセンサ24が設置されている。このエアフロメータ22およびスロットルポジションセンサ24はそれぞれの検出結果をECU100に出力する。それにより、ECU100は、吸気ポート8および燃焼室1aへ吸入される吸入空気量を認識することができる。
エンジン1の各吸気ポートには、それぞれインジェクタ25が設けられている。インジェクタ25には燃料供給装置により高圧の燃料が供給されている。ECU100は、エアフロメータ22およびスロットルポジションセンサ24からの吸入空気量、および吸気カム角センサからのカム軸回転位相の情報に基づき、燃料噴射量と噴射タイミングを決定しインジェクタ25に信号を送る。インジェクタ25はECU100の信号に従って、吸気ポート8または燃焼室1aへ指示された燃料噴射量・噴射タイミングにて燃料を高圧噴射する。高圧噴射された燃料は霧化し吸入空気と混合され、エンジン1の燃焼に適した混合ガスとなり、吸気バルブ12が開いた際に燃焼室1aへと供給される。なお、インジェクタ25は、各気筒に直接燃料を噴射するようにエンジン1の燃焼室1aに配置されてもよい。
また、各気筒の燃焼室1aはそれぞれ点火プラグ26を設けており、点火プラグ26の点火タイミングはイグナイタ27によって調整される。吸気ポート8から流入された混合ガスはピストン2の上昇運動により燃焼室1a内で圧縮される。ECU100は、クランク角センサ5からのピストン2の位置、および吸気カム角センサ18からのカム軸回転位相の情報に基づき、点火タイミングを決定しイグナイタ27に信号を送る。イグナイタ27はECU100の信号に従って、指示された点火タイミングでバッテリ200からの電力を点火プラグ26に通電する。点火プラグ26はバッテリ200からの電力により点火し、圧縮混合ガスを着火させて、燃焼室1a内を膨張させピストン2を下降させる。これがコネクティングロッド4を介してクランクシャフト3の軸回転に変更されることにより、エンジン1は動力を得る。燃焼後の排気ガスは、排気バルブ14が開いた際に排気ポート10、排気通路11を通ってエンジン外部へと排出される。
燃焼室1aの周辺にはウォータジャケットが設けられており、ウォータジャケット内部は燃焼室1aを冷却するためのエンジン冷却水が循環している(図示せず)。更に、ウォータジャケットにはエンジン冷却水の温度を測定するための水温センサ28が設けられている。ECU100は、エンジン1を停止する際にバルブタイミングを最遅角とする電動VVT機構の制御を行うことができる。この場合、ECU100は次回のエンジン1の始動の際に水温センサ28の情報に基づき、エンジン1の始動の際に要求される吸気カムシャフト13の回転位相、すなわち目標位相を算出する。そして、電動モータ17へ指示を送り、吸気カムシャフト13の実回転位相を目標位相と一致させバルブタイミングを変更する制御を行うこともできる。
ECU100は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)と、データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。ECU100は、クランク角センサ5、カム角センサ18,21、エアフロメータ22、スロットルポジションセンサ23、水温センサ28の検出結果を読み込み、VVT機構16,19の動作、インジェクタ25の動作、点火プラグ26の点火時期など、エンジン1の運転動作を統合的に制御する。なお、ECU100は、可変動弁機構制御手段、目標位相算出手段および燃料噴射制御手段に相当する。
次に、ECU100の制御の流れにそって、エンジン1の動作を説明する。図3はECU100の処理を示すフローチャートの一例である。なお、エンジン始動の際における電動VVT機構の制御手法については、電動VVT機構を有する他の内燃機関の制御手法と同様であるため、詳細な説明は省略する。ECU100の制御は、エンジン1の始動要求があると、すなわちイグニッションスイッチがONにされると開始される。まず、ECU100はステップS1で、吸気カム角センサ18の情報に基づき、吸気カムシャフト13のカム軸回転位相がエンジン1の始動時に要求されている目標位相(以下、デフォルト位置という)にあるか否かを判断する。ステップS1の判断結果がYESである場合、すなわち吸気カムシャフト13がデフォルト位置にある場合は、次にステップS3へ進む。ステップS1の判断結果がNOである場合、すなわち吸気カムシャフト13の回転位相がデフォルト位置にない場合は、次にステップS2へ進む。
ECU100は、ステップS2で吸気カムシャフト13の実回転位相を検出し、実回転位相とデフォルト位置との偏差を算出する。そして、その偏差分、吸気カムシャフト13を回転させて、カム軸の回転位相を修正する。これによりカム軸回転位相は、エンジンの始動の際に要求される回転位相、すなわちデフォルト位置へ修正される。ここで、ECU100はステップS2の処理を終えると、ふたたびステップS1の処理を行い、カム軸の回転位相がデフォルト位置にあるか否かを再度判断する。
ECU100は、ステップS1の判断結果がYESである場合、すなわち吸気カムシャフト13がデフォルト位置にある場合は、つづいてステップS3の処理を行う。ECU100は、ステップS3でインジェクタ25にデフォルト位置で要求される燃料量・噴射タイミングを指示し、燃料噴射を開始させてエンジン1を始動させる。
以上のように、エンジン1は始動の際にカム軸の回転位相のずれを検出し、それに基づいてカム軸の回転位相を修正し、その間の燃料噴射を停止することから、エンジン1はその始動時に要求される適切なバルブタイミングで燃料噴射を開始できる。よって、始動時のオーバーリーン・オーバーリッチを抑制することができ、エンジンの始動性を向上することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図4は実施例のエンジン1に搭載されたECU100の処理を示すフローチャートの一例である。なお、実施例1と同様の処理については、図面中、同一の参照番号を付す。ECU100は、始動要求があるとステップS1に進む。そしてステップS1で、吸気カムシャフト13のカム軸の回転位相がデフォルト位置にあるか否かを判断する。ステップS1の判断結果がYESである場合、すなわち吸気カムシャフト13がデフォルト位置にある場合は、次にステップS3へ進む。ステップS1の判断結果がNOである場合、すなわち吸気カムシャフト13の回転位相がデフォルト位置にない場合は、ECUは次にステップS4の処理を行う。
ECU100は、ステップS4で任意時間T秒が経過したか否かを判断する。ステップS4の判断がNOである場合、ECU100は次のステップS2へ進み、カム軸回転位相の修正を行った後に、ふたたびステップS1の処理を行う。すなわち、カム軸の回転位相をデフォルト位置まで修正する処理をT秒間繰り返し行う。ステップS4の判断がYESである場合、すなわち回転位相の修正処理をT秒間繰り返しても、カム軸の回転位相をデフォルト位置に修正できない場合、ECU100は電動VVT機構の作動不良と判断する。そして、次のステップS5へと進む。
ECU100は、ステップS5でカム軸の実回転位相における吸入空気量を算出し、その空気量に対しエンジン1が始動可能な空燃比となるよう燃料噴射量を決定する。ステップS5の処理の後に、ECU100はステップS3へと進む。
ECU100はステップS1でYESと判断する場合、もしくはステップS5の処理の後に、ステップS3へと進む。ステップS3でECU100は、カム軸の実回転位相に基づいて決定した燃料量の噴射をインジェクタ25に指示し、インジェクタ25は指示された燃料を噴射することで、エンジン1を始動させる。
以上のように、エンジン1は電動VVT機構の不良等により、任意時間でカム軸回転位相が目標位相と一致しない場合でも、カム軸の実回転位相に基づいて燃料噴射量を調整することで、エンジンを始動させることができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の始動の際にバルブタイミング最遅角から目標位相までカム軸の回転位相を変更する間に、カム軸の実位相を連続的に検出しつつ、その検出された実位相ごとに燃料噴射量を決定し、燃料の噴射を実行して内燃機関を始動することもできる。これにより、内燃機関は理想的な空燃比を始動直後から達成することができ、よって始動時の排気エミッションを向上させることができる。
通常の始動時のバルブタイミングと、カム軸の回転位相ズレ時のバルブタイミング例を示した説明図である。 実施例1のエンジンの概略構成を示した説明図である。 ECUが行う制御のフローを示している。 実施例2のECUが行う制御のフローを示している。
符号の説明
1 エンジン
1a 燃焼室
2 ピストン
3 クランクシャフト
5 クランク角センサ
8 吸気ポート
10 排気ポート
12 吸気バルブ
13 吸気カムシャフト
14 排気バルブ
15 排気カムシャフト
16 電動可変動弁機構(電動VVT機構)
17 電動モータ
18 吸気カム角センサ(カムシャフト実回転位相検出手段)
19 油圧可変動弁機構(油圧VVT機構)
20 オイルコントロールバルブ(OCV)
21 排気カム角センサ(カムシャフト実回転位相検出手段)
25 インジェクタ
100 ECU(可変動弁機構制御手段、目標位相算出手段、燃料噴射制御手段)

Claims (3)

  1. クランク軸およびカム軸間の回転位相を変更することによりバルブタイミングを可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関において、
    内燃機関の始動の際における前記回転位相の目標位相を算出する目標位相算出手段と、
    内燃機関の始動の際に前記回転位相が前記目標位相と一致するように前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構制御手段と、
    内燃機関の始動の際に前記回転位相が前記目標位相と一致するまでの間の実回転位相を検出する検出手段と、
    前記実回転位相と前記目標位相との偏差に基づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置において、
    前記燃料噴射制御手段は、前記回転位相が前記目標位相と一致するまで燃料の噴射を禁止することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1記載の制御装置において、
    前記燃料噴射制御手段は、あらかじめ設定された期間内に前記回転位相が前記目標位相と一致しない場合には、内燃機関が始動可能な空燃比となるように前記実回転位相に基づいて燃料噴射量を決定して燃料を噴射することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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