JP2001304029A - エンジンの燃料噴射量制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射量制御装置

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JP2001304029A
JP2001304029A JP2000125506A JP2000125506A JP2001304029A JP 2001304029 A JP2001304029 A JP 2001304029A JP 2000125506 A JP2000125506 A JP 2000125506A JP 2000125506 A JP2000125506 A JP 2000125506A JP 2001304029 A JP2001304029 A JP 2001304029A
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valve
intake
engine
amount
fuel injection
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JP2000125506A
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English (en)
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Hiroki Endo
広樹 遠藤
Masahiko Teraoka
正彦 寺岡
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Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変バルブタイミング機構(VVT)の動作に
伴い吸気量が変化する過渡時に、エンジンに供給される
燃料噴射量を適正に補正すること。 【解決手段】エンジン1は、吸気バルブ8のバルブタイ
ミングを可変とするVVT25を備える。電子制御装置
(ECU)50は、燃料噴射量を制御するために、少な
くとも吸気圧センサ43で検出される吸気圧に基づいて
インジェクタ16を制御する。ECU50は、エンジン
1の運転状態に基づいて算出されるバルブタイミングの
目標進角θVAに基づいてVVT25を制御する。EC
U50は、バルブタイミングが変更されるときの燃焼室
4への吸気変化量を予測的に算出する。そして、この吸
気量変化の過渡時に、ECU50は、上記算出される吸
気変化量に基づいて燃料噴射量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸気バルブ及び
排気バルブの少なくとも一方のバルブ特性を可変とする
可変バルブ特性機構を備えたエンジンに係り、詳しく
は、可変バルブ特性機構の制御に応じて燃料噴射量を制
御するようにしたエンジンの燃料噴射量制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射式のエンジンでは、種々
の運転条件に応じて出力特性や排気特性、或いは、ドラ
イバビリティ等の各種特性を適正化させるために、エン
ジンに供給される混合気の空気と燃料との比(空燃比)
を制御することが行われている。この種の空燃比制御で
は、実際の空燃比をエンジンの回転速度、負荷状態及び
暖機状態等に応じて求められる目標空燃比と合致させる
ために、燃料噴射弁から噴射される燃料量を制御する燃
料噴射量制御が行われている。このときの燃料噴射量
は、回転速度センサで検出されるエンジン回転速度、エ
アフローメータ又は吸気圧センサで検出される負荷状
態、水温センサで検出される暖機状態等に基づいて求め
られる。
【0003】ところで、エンジンに装備される機構とし
て、可変バルブタイミング機構(VVT)等の可変バル
ブ特性機構が既に知られている。この可変バルブ特性機
構は、エンジンの運転状態(負荷、回転速度等)に応じ
て吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ
特性(バルブタイミング、バルブリフト量等)を変更す
るために使用されるものである。この可変バルブ特性機
構によれば、吸気通路を通じて燃焼室に吸入される空気
量(吸気量)がエンジンの運転状態に応じて適宜調整さ
れることから、運転状態変化の広範囲にわたってエンジ
ンの燃費、出力及びエミッション等を向上させることが
できる。
【0004】ここで、従来の燃料噴射量制御と前記可変
バルブ特性機構の制御を併用することが考えられる。し
かし、これら二つの制御を単に併用しただけでは、可変
バルブ特性機構を制御したときに吸気量あるいは壁面付
着量が変わることから、エンジンの運転状態に応じて制
御される燃料噴射量に過不足が生じて空燃比が目標空燃
比からずれるおそれがある。
【0005】そこで、上記二つの制御を併用したときの
問題に対処するための技術が特開平8−261034号
公報に開示されている。この従来公報の技術は、いわゆ
る「壁面付着燃料」を補正する燃料制御装置において、
可変バルブ特性機構(可変バルブタイミング機構)によ
りバルブオーバラップが変更されるのに対応して「壁面
付着燃料」の補正を適宜に修正しようとするものであ
る。「壁面付着燃料」とは、燃料噴射弁から噴射された
燃料の一部が燃焼室へ直接吸入されることなく吸気通路
壁面に付着するものである。この「壁面付着燃料」は、
次回以降の吸気行程で持ち去られて燃焼室に吸入される
ことになる。
【0006】この従来公報の燃料制御装置では、燃料噴
射弁から噴射される燃料が吸気通路に付着することなく
直接的に今回の吸気行程で燃焼室に吸入される直入分
と、前回以前に噴射されて吸気通路の壁面に付着してい
た燃料が気化して今回の吸気行程で燃焼室に吸入される
持ち去り分とをエンジンの運転状態に応じて所定の推定
特性に基づいて算出し、その算出された直入分及び持ち
去り分の値に基づき、エンジンの運転状態に応じた燃料
噴射量の設定値を補正するようになっている。ここで、
例えば、低速低負荷時に可変バルブタイミング機構を制
御して吸気バルブの開閉時期を進角させてバルブオーバ
ラップ期間を長くすることがある。このとき、排気の吹
き返しによる内部EGRにより吸気質量流量が増加し、
吸気温度が上昇することから、通常のバルブオーバラッ
プ期間の場合に比べて、燃料噴射量の直入分及び持ち去
り分の値が変わりそれらを補正するための補正値が要求
値からずれることになる。そこで、従来公報の燃料制御
装置では、直入分及び持ち去り分の推定値の少なくとも
一方を可変バルブタイミング機構の制御によるバルブオ
ーバラップ期間の変更に伴い変更するようになってい
る。即ち、燃料噴射量の設定値を吸気バルブのバルブタ
イミングの変更に応じて補正するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来公
報の燃料制御装置では、バルブオーバラップ期間の変更
に応じて燃料噴射量が補正されるものの、その変更後の
バルブオーバラップ期間に合わせて燃料噴射量が補正さ
れるだけで、その変更の過渡時に応じた補正は何ら行わ
れていない。
【0008】ここで、バルブオーバラップ期間を変更す
るために吸気バルブのバルブタイミングが変更されると
きには、上記内部EGR等の特性が変化して燃焼室に対
する吸気量が変化することになる。ところが、上記吸気
量変化の過渡時には、その変化がエアフローメータや吸
気圧センサで検出されるまでに多少の遅れがあり、リア
ルタイムに吸気量変化を検出することはできなかった。
このため、前記従来公報の燃料制御装置では、可変バル
ブタイミング機構の制御に伴う吸気量変化の過渡時に見
合った量の燃料を燃料噴射弁から噴射させることができ
ず、実際に燃焼室に吸入される空気量に対して燃料噴射
量に過不足が生じ、空燃比が過渡的に乱れ、エミッショ
ンが過渡的に悪化するおそれがあった。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、可変バルブ特性機構の制御に伴
いエンジンへの吸気量が変化する過渡時に、その吸気量
変化を予測することにより、エンジンに供給される燃料
噴射量を適正に補正することを可能にしたエンジンの燃
料噴射量制御装置。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、吸気バルブ及び排気バル
ブの少なくとも一方のバルブ特性を可変とする可変バル
ブ特性機構を備えたエンジンにおいて燃料噴射弁から噴
射される燃料噴射量をエンジンの運転状態に応じて制御
する燃料噴射量制御装置であって、エンジンの運転状態
に応じてバルブ特性を変更するために可変バルブ特性機
構を制御するバルブ特性制御手段と、制御される燃料噴
射量を変更されるバルブ特性の変化量に応じて補正する
ための噴射量補正手段とを備えたことを趣旨とする。
【0011】上記発明の構成によれば、エンジンの燃料
噴射弁から噴射される燃料噴射量はエンジンの運転状態
に応じて燃料噴射量制御装置により制御される。従っ
て、エンジンの運転状態が変われば、その変化に応じて
燃料噴射量が制御されることになる。ここで、エンジン
の運転状態の変化に応じてバルブ特性制御手段が可変バ
ルブ特性機構を制御することにより、吸気バルブ及び排
気バルブの少なくとも一方のバルブ特性が変更される。
このとき、実際にエンジンに吸入される吸気量は変化す
るが、その変化が運転状態の変化として燃料噴射量の制
御に直ちに反映されないことがある。この場合、バルブ
特性の変化量に応じて燃料噴射量が噴射量補正手段によ
り補正されるので、バルブ特性の変更に起因した吸気量
の変化に追随して、その変化の過渡時に見合った燃料噴
射量が得られるようになる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、燃焼室のポートを開閉するために設けられ
た吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ
特性を可変とする可変バルブ特性機構を備えたエンジン
において燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量をエンジ
ンの運転状態に応じて制御する燃料噴射量制御装置であ
って、エンジンの運転状態に応じたバルブ特性値に基づ
いて可変バルブ特性機構を制御するためのバルブ特性制
御手段と、可変バルブ特性機構の制御によりバルブ特性
が変更されるときの燃焼室に対する吸気変化量を算出す
るための吸気変化量算出手段と、制御される燃料噴射量
を算出される吸気変化量に基づいて予測的に補正するた
めの噴射量補正手段とを備えたことを趣旨とする。
【0013】上記発明の構成によれば、燃料噴射弁から
噴射される燃料噴射量はエンジンの運転状態に応じて燃
料噴射量制御装置により制御される。従って、エンジン
の運転状態が変われば、その変化に応じて燃料噴射量が
制御されることになる。ここで、エンジンの運転状態に
応じたバルブ特性値に基づいてバルブ特性制御手段によ
り可変バルブ特性機構が制御されることにより、吸気バ
ルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ特性が変
更される。このとき、ポートを通じて燃焼室に吸入され
る吸気量は変化するが、その変化がエンジンの運転状態
の変化として燃料噴射量の制御に直ちに反映されないこ
とがある。この場合、バルブ特性が変更されるときの燃
焼室に対する吸気変化量が吸気変化量算出手段により算
出され、その算出された吸気変化量に基づいて燃料噴射
量が噴射量補正手段により予測的に補正される。従っ
て、バルブ特性の変更に起因した吸気量の変化に追随し
て、その変化の過渡時に見合った燃料噴射量が得られる
ようになる。
【0014】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、燃焼室のポートを開閉するために設けられ
た吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ
特性を可変とする可変バルブ特性機構を備えたエンジン
において燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御す
る燃料噴射量制御装置であって、エンジンの吸気状態を
検出するための吸気状態検出手段と、燃料噴射量を制御
するために少なくとも検出される吸気状態に基づいて燃
料噴射弁を制御する噴射量制御手段と、エンジンの運転
状態に基づいてバルブ特性値を算出するためのバルブ特
性値算出手段と、算出されるバルブ特性値に基づいて可
変バルブ特性機構を制御するためのバルブ特性制御手段
と、可変バルブ特性機構の制御によりバルブ特性が変更
されるときの燃焼室に対する吸気変化量を予測的に算出
するための吸気変化量算出手段と、制御される燃料噴射
量を算出される吸気変化量に基づいて補正するための噴
射量補正手段とを備えたことを趣旨とする。
【0015】上記発明の構成によれば、燃料噴射弁から
噴射される燃料噴射量は、少なくとも検出されるエンジ
ンの吸気状態に基づいて噴射量制御手段により制御され
る。従って、少なくともエンジンの吸気状態が変われ
ば、その変化に応じて燃料噴射量が制御されることにな
る。ここで、バルブ特性値算出手段によりエンジンの運
転状態に基づいて算出されるバルブ特性値に基づき可変
バルブ特性機構がバルブ特性制御手段により制御される
ことにより、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一
方のバルブ特性が変更される。このとき、ポートを通じ
て燃焼室に吸入される吸気量は変化するが、その変化が
吸気状態検出手段により検出される吸気状態の変化とし
て燃料噴射量の制御に直ちに反映されないことがある。
この場合、バルブ特性が変更されるときの燃焼室に対す
る吸気変化量が吸気変化量算出手段により予測的に算出
される。そして、その予測的に算出される吸気変化量に
基づいて燃料噴射量が補正されるので、バルブ特性の変
更に起因した吸気量の変化に追随して、その変化の過渡
時に見合った燃料噴射量が得られるようになる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載
の発明において、バルブ特性は、吸気バルブ及び排気バ
ルブの少なくとも一方のバルブタイミングを含み、可変
バルブ特性機構は、バルブタイミングを変更するための
可変バルブタイミング機構を含むことを趣旨とする。
【0017】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項3の何れか一つに記載の発明の作用において、可変
バルブタイミング機構が制御されることによるバルブタ
イミングの変更に起因した吸気量の変化に追随して、そ
の変化の過渡時に見合った燃料噴射量が得られるように
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のガソリン
エンジンシステムに具体化した一実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0019】図1には、本実施の形態の燃料噴射量制御
装置を含むガソリンエンジンシステムを概略構成図に示
す。エンジン1は複数のシリンダ2を含む。各シリンダ
2に上下動可能に設けられたピストン3はクランクシャ
フト1aに連結される。各シリンダ2のピストン3の上
側はそれぞれ燃焼室4となっている。各燃焼室4に対応
して設けられた点火プラグ5は、燃焼室4に吸入される
空気と燃料との可燃混合気に点火する。各燃焼室4に対
応して設けられた吸気ポート6a及び排気ポート7aの
それぞれは吸気通路6及び排気通路7の一部を構成す
る。各燃焼室4に対応して設けられた吸気バルブ8及び
排気バルブ9は、各ポート6a,7aをそれぞれ開閉す
る。これら各バルブ8,9は互いに異なるカムシャフト
10,11の回転により作動する。各カムシャフト1
0,11の先端にそれぞれ設けられたタイミングプーリ
12,13は、タイミングベルト14を介してクランク
シャフト1aに連結される。
【0020】エンジン1の運転時には、クランクシャフ
ト1aの回転力がタイミングベルト14及び各タイミン
グプーリ12,13を介して各カムシャフト10,11
に伝達されることにより、各バルブ8,9が作動する。
各バルブ8,9はクランクシャフト1aの回転に同期し
て、即ち、各ピストン3の上下動に対応した吸気行程、
圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程に同期して、所
定のタイミングで作動可能となっている。
【0021】吸気通路6の入口に設けられたエアクリー
ナ15は同通路6に取り込まれる外部の空気を清浄化す
る。各吸気ポート6aの近傍に各々設けられたインジェ
クタ16は吸気ポート6aへ向かって燃料を噴射する。
エンジン1の運転時には、エアクリーナ15を介して吸
気通路6に外部の空気が取り込まれる。このとき、各イ
ンジェクタ16から燃料が噴射されることにより、その
空気と燃料との混合気が、吸気行程で吸気バルブ8が開
くときに燃焼室4に吸入される。燃焼室4に吸入された
混合気は、爆発・燃焼行程で点火プラグ5が作動するこ
とにより爆発・燃焼する。この結果、ピストン3が作動
してクランクシャフト1aが回転し、エンジン1に出力
が得られる。燃焼後の排気ガスは、排気行程で排気バル
ブ9が開くときに燃焼室4から排出され、排気通路7を
通って外部へ排出される。
【0022】吸気通路6に設けられたスロットルバルブ
17は、アクセルペダル(図示略)の操作に連動して作
動する。このバルブ17の開度が調節されることによ
り、吸気通路6を流れて燃焼室4に吸入される空気量、
即ち吸気量Qが調節される。スロットルバルブ17の下
流側に設けられたサージタンク18は吸気脈動を平滑化
する。エアクリーナ15の近傍に設けられた吸気温セン
サ41は、吸気温THAを検出し、その検出値に応じた
信号を出力する。スロットルバルブ17に対して設けら
れたスロットルセンサ42は、同バルブ17の開度(ス
ロットル開度)TAを検出し、その検出値に応じた信号
を出力する。サージタンク18に設けられた吸気圧セン
サ43は、同タンク18における吸気圧PMを検出し、
その検出値に応じた信号を出力する。このセンサ43
は、エンジン1の吸気状態を検出するための本発明の吸
気状態検出手段に相当する。
【0023】一方、排気通路7の途中に設けられた触媒
コンバータ19は、内蔵された三元触媒により排気ガス
を浄化する。排気通路7に設けられた酸素センサ44
は、排気ガス中の酸素濃度Oxを検出し、その検出値に
応じた信号を出力する。エンジン1に設けられた水温セ
ンサ45は、エンジン1の内部を流れる冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出し、その検出値に応じた信号
を出力する。
【0024】ディストリビュータ21は、イグナイタ2
2から出力される高電圧を点火信号として各点火プラグ
5へ分配する。各点火プラグ5を作動させるタイミング
は、イグナイタ22が高電圧を出力するタイミングによ
り決定される。
【0025】ディストリビュータ21に内蔵されたロー
タ(図示略)は、クランクシャフト1aの回転に同期し
たカムシャフト11の回転に基づいて回転する。ディス
トリビュータ21に設けられた回転速度センサ46は、
クランクシャフト1aの回転速度をエンジン回転速度N
Eとしてロータの回転に基づいて検出し、その検出値を
パルス信号として出力する。ディストリビュータ21に
設けられた気筒判別センサ47は、クランクシャフト1
aの回転角、(クランク角:°CA)の基準位置をロー
タの回転に応じた所定のタイミングで検出し、その検出
値を同じくパルス信号として出力する。エンジン1の一
連の4行程に対してクランクシャフト1aが2回転する
間に、回転速度センサ46は30°CA毎に1パルスの
信号を出力する。気筒判別センサ47は360°CA毎
に1パルスの信号を出力する。
【0026】カムシャフト10に設けられたカムセンサ
48は、カムシャフト10の回転における実際の変位角
度(実変位角)θCAを検出し、その検出値に応じた信
号をパルス信号として出力する。
【0027】タイミングプーリ12には油圧駆動式の可
変バルブタイミング機構(以下、単に「VVT」と書き
表す。)25が設けられる。このVVT25は、本発明
の可変バルブ特性機構を構成するものであり、バルブ特
性としての吸気バルブ8のバルブタイミングを変更す
る。VVT25は、油圧により駆動されることにより、
吸気バルブ8のバルブタイミングを所定範囲内で進角さ
せたり遅角させたりする。エンジン1に設けられたオイ
ルパン28、オイルポンプ29及びオイルフィルタ30
等は、エンジン1の各部に潤滑油を供給するための潤滑
装置を構成する。この潤滑装置の潤滑油による油圧は、
VVT25を駆動させるために共用される。オイル制御
弁(OCV)31は、VVT25に供給される油圧を制
御する。
【0028】ここで、エンジン1の運転に連動してオイ
ルポンプ29が作動することにより、オイルパン28か
ら吸い上げられた潤滑油がオイルポンプ29より吐出さ
れる。吐出された潤滑油は、オイルフィルタ30及びO
CV31を介して作動用の油圧としてVVT25へ供給
される。OCV31は、VVT25に対して2系統の経
路で油圧の供給を制御する。
【0029】この実施の形態で、VVT25は、カムシ
ャフト10とタイミングプーリ12との間に介在させた
リングギア及びヘリカルスプラインを含む。VVT25
は、潤滑装置からの油圧を受けてリングギアを回動及び
スライドさせることにより、カムシャフト10とタイミ
ングプーリ12との間の回転位相を変える。この種のリ
ングギアを備えたVVT25の構造は既に周知であるこ
とから、ここでは詳しい説明を省略する。
【0030】従って、VVT25を作動させてカムシャ
フト10の回転位相をタイミングプーリ12のそれより
も進めることにより、吸気バルブ8のバルブタイミング
の位相がクランクシャフト1aの回転位相よりも進角さ
れる。この場合、図2(b)に示すように、吸気バルブ
8のバルブタイミングが相対的に進み、吸気行程におけ
る吸気バルブ8と排気バルブ9とのバルブオーバラップ
が相対的に大きくなる。この場合、油圧によりリングギ
アを一方向へ最大限に回動及びスライドさせることによ
り、吸気バルブ8のバルブタイミングが最も進角され、
バルブオーバラップが最も大きくなる。一方、VVT2
5を作動させてカムシャフト10の回転位相をタイミン
グプーリ12のそれよりも遅れさせることにより、吸気
バルブ8のバルブタイミングの位相がクランクシャフト
1aの回転位相よりも遅角される。この場合、図2
(a)に示すように、吸気バルブ8のバルブタイミング
が相対的に遅れ、吸気行程におけるバルブオーバラップ
が相対的に小さくなる。この場合、油圧によりリングギ
アを逆方向へ最大限に回動及びスライドさせることによ
り、吸気バルブ8のバルブタイミングが最も遅角され、
バルブオーバラップが最も小さくなる。
【0031】この実施の形態では、VVT25のリング
ギアに対する油圧の方向、供給量をOCV31により適
宜に制御することにより、カムシャフト10の回転位相
が変えられ、吸気バルブ8のバルブタイミング及びバル
ブオーバラップが、図2(a)に示す範囲から図2
(b)に示す範囲の間で連続的に変更可能となってい
る。
【0032】電子制御装置(ECU)50は本発明のバ
ルブ特性制御手段、噴射量補正手段、吸気変化量算出手
段、噴射量制御手段及び吸気変化量算出手段を構成す
る。図1に示すように、ECU50は前述した各センサ
等41〜48から出力される信号を入力する。ECU5
0は、それら入力信号に基づき燃料噴射量制御、点火時
期制御及びバルブタイミング制御等を実行するために各
機器16,22,31を制御する。
【0033】ここで、燃料噴射量制御とは、エンジン1
の運転状態に応じて算出される目標値に基づき各インジ
ェクタ16を制御することにより、各インジェクタ16
から噴射される燃料噴射量を制御することである。点火
時期制御とは、エンジン1の運転状態に応じて算出され
る目標値に基づきイグナイタ22を制御することによ
り、各点火プラグ5の点火タイミングを制御することで
ある。バルブタイミング制御とは、エンジン1の運転状
態に応じて算出される目標値に基づきOCV31を制御
することにより、VVT25を制御して吸気バルブ8の
バルブタイミング及びバルブオーバラップを制御するこ
とである。
【0034】図3にはECU50の電気的構成をブッロ
ック図に示す。ECU50は中央処理装置(CPU)5
1、読み出し専用メモリ(ROM)52、ランダムアク
セスメモリ(RAM)53及びバックアップRAM54
を備える。ECU50はこれら各部51〜54と、A/
D変換器を含む外部入力回路55と、駆動回路を含む外
部出力回路56とをバス57により接続することにより
論理演算回路を構成する。この実施形態で、ROM52
は所定の制御プログラム等を予め記憶する。RAM53
はCPU51の演算結果等を一時記憶する。バックアッ
プRAM54は予め記憶されたデータを保存する。前述
した各センサ等51〜58は外部入力回路55に接続さ
れる。前述したインジェクタ16、イグナイタ22及び
OCV31は、外部出力回路56に接続される。ECU
50は電源用のバッテリ(図示しない)から電力の供給
を受ける。CPU51は、外部入力回路55を介して入
力される各センサ等51〜58の信号を入力値として読
み込む。CPU51は、これら入力値に基づき前述した
各種制御を実行するために、インジェクタ16、イグナ
イタ22及びOCV31を制御する。ROM52は、各
種制御のための制御プログラム等を予め記憶する。
【0035】次に、ECU50が実行する各種制御につ
いて説明する。図4には、バルブタイミング制御のため
の「バルブタイミング制御ルーチン」をフローチャート
に示す。ECU50は、所定時間毎に周期的に本ルーチ
ンを繰り返す。処理がこのルーチンに移行すると、ステ
ップ100で、ECU50は、エンジン1の運転状態を
示す各種要素としてのスロットル開度TA、吸気圧P
M、エンジン回転速度NE及び実変位角θCAに係る入
力値を読み込む。
【0036】次に、ステップ110で、ECU50は、
読み込まれたスロットル開度TA及びエンジン回転速度
NEの入力値に基づきバルブタイミングに係る目標進角
θVAの値を算出する。即ち、ECU50は、エンジン
1の運転状態に基づいてバルブ特性値としての目標進角
θVAの値を算出する。ECU50は、この算出を予め
設定された関数データ(進角マップ)を参照することに
より行う。この進角マップは、低負荷及び高負荷よりも
中負荷において目標進角θVAの値が進角側へ大きくな
るように設定されるものである。
【0037】次に、ステップ120で、ECU50は、
検出される実変位角θCAの値が算出される目標進角θ
VAと一致するようにOCV31をフィードバック制御
する。即ち、ECU50は、吸気バルブ8のバルブタイ
ミングがエンジン1の運転状態に応じた好適なバルブタ
イミングとなるように、算出された目標進角θVAの値
に基づいてVT25をフィードバック制御するのであ
る。つまり、ECU50は、エンジンの運転状態に応じ
た目標進角θVAの値に基づいてVVT25を制御する
のである。
【0038】図5には、燃料噴射量制御のための「燃料
噴射量制御ルーチン」をフローチャートに示す。ECU
50は、所定時間毎に周期的に本ルーチンを繰り返す。
処理がこのルーチンへ移行すると、ステップ200で、
ECU50は、エンジン1の運転状態を示す各種要素で
ある吸気温THA、スロットル開度TA、吸気圧PM、
冷却水温THW及びエンジン回転速度NEに係る入力値
をそれぞれ読み込む。
【0039】次に、ステップ210で、ECU50は、
エンジン回転速度NE及び吸気圧PMの入力値から基本
燃料噴射量TPの値を算出する。ECU50は、この算
出を所定の関数データ(噴射量マップ)を参照すること
により行う。
【0040】次に、ステップ220で、ECU50は、
壁面付着補正量fmwの値を算出する。この補正量fm
wは、各インジェクタ16から噴射される燃料のうち吸
気ポート6aの壁面に付着して燃焼室4に吸入されない
分等を見込んで燃料噴射量を補正するためのものであ
る。詳しい処理内容については、後述する「壁面付着量
算出ルーチン」で説明する。
【0041】次に、ステップ230で、ECU50は、
算出された基本燃料噴射量TPの値に壁面付着補正量f
mwの値を加算することにより、最終燃料噴射量TAU
の値を算出する。この他、ECU50は、必要に応じて
吸気温THA及び冷却水温THW等の値に基づき基本燃
料噴射量TPの値を補正する。
【0042】そして、ステップ240で、ECU50
は、検出される吸気圧PMを含む運転状態に基づいて算
出された最終燃料噴射量TAUの値に基づき各インジェ
クタ16を所定のタイミングで制御することにより、各
吸気ポート6aへ所定量の燃料を噴射させる。即ち、E
CU50は、最終燃料噴射量TAUの値に応じた噴射時
間だけ各インジェクタ16を開弁制御することにより燃
料噴射を実行する。
【0043】図6には、壁面付着補正量fmwを算出す
るための「壁面付着補正量算出ルーチン」をフローチャ
ートに示す。先ずステップ300で、ECU50は、エ
ンジン1の運転状態を示す各種要素であるスロットル開
度TA及びエンジン回転速度NEに係る入力値を読み込
む。
【0044】次に、ステップ310で、ECU50は、
「バルブタイミング制御ルーチン」で算出された目標進
角θVAの値を読み込む。
【0045】次に、ステップ320で、ECU50は、
吸気変化量evqmwの値を算出する。この吸気変化量
evqmwは、VVT25の制御により吸気バルブ8の
バルブタイミングが変更されるときの燃焼室4に対する
吸気量の変化量を意味するものである。ECU50は、
この変化量evqmwの値を、エンジン1の負荷を反映
したスロットル開度TAと、バルブタイミング進角の程
度を反映した目標進角θVAとの関係から予め定められ
た関数データ(吸気変化量マップ)を参照することによ
り算出する。即ち、ECU50は、VVT25の制御に
より吸気バルブ8のバルブタイミングが変更されるとき
の燃焼室4に対する吸気変化量evqmwを予測的に算
出するのである。
【0046】次に、ステップ330で、ECU50は、
今回算出された吸気変化量evqmwの値と前回算出さ
れた吸気変化量evqmwoの値との差を吸気変化量差
evdlqmwとして算出する。
【0047】次に、ステップ340で、ECU50は、
上記算出された吸気変化量差evdlqmwの値の内、
直ちに補正が必要な割合を示す即時補正割合evkmw
l1を算出する。ECU50は、この算出を、エンジン
回転速度NEに応じて予め定められた関数データ(即時
補正割合マップ)を参照することにより行う。このマッ
プにおいて、即時補正割合evkmwl1は「0.5」
を最大値としてエンジン回転速度NEが高くなるほど小
さくなるように設定される。
【0048】次に、ステップ350で、ECU50は、
上記算出された吸気変化量差evdlqmwの値の内、
即時補正分以外の割合を示すテーリング補正割合evk
mwl2の値を算出する。ECU50は、この算出を、
同じくエンジン回転速度NEに応じて予め定められた関
数データ(テーリング補正割合マップ)を参照すること
により行う。このマップにおいて、テーリング補正割合
evkmwl2は「0.5」を最大値としてエンジン回
転速度NEが高くなるほど小さくなるように設定され
る。
【0049】次に、ステップ360で、ECU50は、
バルブタイミングの変化により発生した吸気変化量差e
vdlqmwの内、次回以降の噴射で補正されるべき残
量記憶値evqtrnを算出する。ECU50は、以下
の計算式(1)に従って残量記憶値evqtrnを算出
する。 evqtrn=evqtrno+(evdlqmwo−evkmw*evdlqmw) ・・・(1)
【0050】次に、ステップ370で、ECU50は、
即時補正量evdelq1及びテーリング補正量evd
elq2の値をそれぞれ算出する。ECU50は、以下
の計算式(2),(3)に従って各値を算出する。 evdelq1=evdlqmw*evkmwl1 ・・・(2) evdelq2=evqtrn*evkmwl2 ・・・(3)
【0051】次に、ステップ380で、ECU50は、
上記算出された即時補正量evdelq1及びテーリン
グ補正量evdelq2の値を互いに加算することによ
り、壁面付着補正量evfmwの値を算出する。この補
正量evfmwは、バルブタイミングの変化に応じて燃
料噴射量を補正すべき補正量に相当するものである。
【0052】そして、ステップ390で、ECU50
は、上記算出された壁面付着補正量evfmwの値に、
従来通りに得られる基本付着補正量efmwの値を加算
することにより、最終壁面付着補正量fmwの値を算出
する。この値が、「燃料噴射量算出ルーチン」のステッ
プ220で算出される壁面付着補正量fmwに相当す
る。従って、この壁面付着補正量fmwの値の中には、
従来通りに見込まれる基本付着補正量evfmwの他
に、バルブタイミングの変化に応じた燃焼室4への吸気
量の変化量を反映した見込みの補正量が含まれることに
なる。即ち、ECU50は、エンジン1の運転状態に応
じて制御される最終燃料噴射量TAUを、VVT25の
制御により変更される吸気バルブ8のバルブタイミング
の変化量、延いては、吸気変化量evqmwに基づいて
予測的に補正するのである。
【0053】以上説明したように本実施の形態の燃料噴
射量制御装置によれば、各インジェクタ16から噴射さ
れる最終燃料噴射量TAUの値は、エンジン1の吸気状
態を反映した吸気圧PM及びエンジン回転速度NE等の
エンジン1の運転状態を示す各種要素に基づいてECU
50により制御される。従って、少なくとも吸気圧PM
が変われば、その変化に応じて最終燃料噴射量TAUが
制御されることになる。
【0054】ここで、ECU50によりエンジン1の運
転状態に基づいて吸気バルブ8のバルブタイミングの目
標進角θVAの値が算出され、その算出値に基づいてV
VT25が制御される。これにより、吸気バルブ8のバ
ルブタイミングが所定範囲で連続的に変更されることに
なる。このようにバルブタイミングが変更されるとき、
吸気ポート6aを通じて燃焼室4に吸入される吸気量は
変化するが、その変化が吸気圧PMとして吸気圧センサ
43で検出されるまでに遅れが生じてリアルタイムには
検出されず、吸気圧PMの変化として最終燃料噴射量T
AUの制御に直ちに反映されないことがある。この場
合、本実施の形態の燃料噴射量制御装置によれば、バル
ブタイミングが変更されるときの燃焼室4に対する吸気
変化量evqmwがECU50により予測的に算出さ
れ、その算出される吸気変化量evqmwの値に基づい
て最終燃料噴射量TAUが補正される。このことから、
バルブタイミングの変更に起因した吸気量変化に追随し
て、その変化の過渡時に見合った最終燃料噴射量TAU
が得られるようになる。このため、VVT25の制御に
伴いエンジン1の燃焼室4に対する吸気量が変化したと
き、その変化の過渡時に燃焼室4に供給される最終燃料
噴射量TAUを適正に補正することができるようにな
る。この結果、VVT25の制御に伴う過渡的な吸気量
変化evqmwの大きさに見合った量の燃料を各インジ
ェクタ16から噴くことができるようになり、エンジン
1の空燃比の過渡的な乱れを防止することができ、エミ
ッションの過渡的な悪化を防止することができるように
なる。
【0055】図7,図8には、上記燃料噴射量制御の結
果の一例をタイムチャートに示す。図7は時刻t0〜t
1の間で目標進角θVAの値を増大させ、バルブタイミ
ングを進角させた場合の燃焼室4に対する吸気圧PMの
変化、壁面付着補正量fmwの変化、空燃比A/Fの変
化を示すものであり、図9に示す従来制御の結果と対比
される。図7から明らかなように、バルブタイミングが
進角されて吸気圧PMが増大するが、その変化の過渡時
に合わせて壁面付着補正量fmwが低減されることか
ら、バルブタイミング変化直後における空燃比A/Fの
変動が比較的小さいことが分かる。このことは図9との
違いから明らかである。
【0056】一方、図8は時刻t0〜t1の間で目標進
角θVAの値を低減させ、バルブタイミングを遅角させ
た場合の燃焼室4に対する吸気圧PMの変化、壁面付着
補正量fmwの変化、空燃比A/Fの変化を示すもので
あり、図10に示す従来制御の結果と対比される。図8
から明らかなように、バルブタイミングが遅角されて吸
気圧PMが低下するが、その変化の過渡時に合わせて壁
面付着補正量fmwが増大されることから、バルブタイ
ミングの変化時における空燃比A/Fの変動が比較的小
さいことが分かる。このことは図10との違いから明ら
かである。
【0057】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0058】(1)前記実施の形態では、バルブタイミ
ングをバルブ特性として可変とするVVT25を設けた
が、バルブリフト量をバルブ特性として、或いは、バル
ブタイミングとバルブリフト量の両方をバルブ特性とし
て可変とする可変バルブ特性機構を設けてもよい。
【0059】(2)前記実施の形態では、吸気バルブ8
のみのバルブタイミングをバルブ特性として可変に構成
したが、排気バルブ9のみの、或いは、吸気バルブ8と
排気バルブ9の両方のバルブ特性を可変に構成してもよ
い。
【0060】(3)前記実施の形態では、バルブタイミ
ングを所定範囲で連続的に可変とするVVT25を設け
たが、バルブタイミングを進角側と遅角側の2段階に選
択的に切り換えるVVTを設けてもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載のそれぞれの
発明の構成によれば、可変バルブ特性機構の動作に伴い
エンジンへの吸気量が変化する過渡時に、エンジンに供
給される燃料噴射量を適正に補正することができ、エン
ジンの空燃比の過渡的な乱れを防止し、エミッションの
過渡的な悪化を防止することができるという効果を発揮
する。
【0062】請求項4に記載の発明の構成によれば、可
変バルブタイミング機構の動作に伴いエンジンへの吸気
量が変化する過渡時に、エンジンに供給される燃料噴射
量を適正に補正することができ、エンジンの空燃比の過
渡的な乱れを防止し、エミッションの過渡的な悪化を防
止することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、ガソリンエンジンシステ
ムを示す概略構成図である。
【図2】同じく、(a),(b)はバルブオーバラップ
を示す説明図である。
【図3】同じく、ECUの電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】同じく、バルブタイミング制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図5】同じく、燃料噴射量制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】同じく、壁面付着補正量算出ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】同じく、燃料噴射量制御結果の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図8】同じく、燃料噴射量制御結果の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図9】従来制御に係り、燃料噴射量制御結果の一例を
示すタイムチャートである。
【図10】同じく、燃料噴射量制御結果の一例を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 4 燃焼室 6 吸気通路 6a 吸気ポート 8 吸気バルブ 9 排気バルブ 16 インジェクタ(燃料噴射弁) 25 VVT(可変バルブ特性機構) 43 吸気圧センサ(吸気状態検出手段) 50 ECU(バルブ特性制御手段、噴射量補正手段、
吸気変化量算出手段、噴射量制御手段及び吸気変化量算
出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 正彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AA05 AB17 BA32 BA38 CA06 DA57 DA66 EA00 EA02 EA08 EA09 EA11 EA17 EA22 EA31 EA32 EA35 FA01 FA03 FA06 FA09 GA09 3G084 AA03 BA13 BA23 CA04 CA06 DA07 DA10 DA12 EA04 EA11 EB12 EC01 EC03 FA00 FA02 FA10 FA11 FA20 FA29 FA33 FA39 3G092 AA01 AA05 AA11 AA13 AB02 BB03 DA01 DA10 DE01S DF01 DG05 EB05 EC01 FA08 FA15 GA11 HA04Z HA05Z HA06Z HD05Z HE00Z HE01Z HE05Z HE09Z 3G301 HA01 HA06 HA19 JA12 JA21 KA11 LA07 LB02 LC08 MA13 NA08 NB02 NC02 ND01 PA07Z PA10Z PA11Z PD02Z PE01Z PE05Z PE08Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも
    一方のバルブ特性を可変とする可変バルブ特性機構を備
    えたエンジンにおいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴
    射量を前記エンジンの運転状態に応じて制御する燃料噴
    射量制御装置であって、 前記エンジンの運転状態に応じて前記バルブ特性を変更
    するために前記可変バルブ特性機構を制御するバルブ特
    性制御手段と、 前記制御される燃料噴射量を前記変更されるバルブ特性
    の変化量に応じて補正するための噴射量補正手段とを備
    えたことを特徴とするエンジンの燃料噴射量制御装置。
  2. 【請求項2】 燃焼室のポートを開閉するために設けら
    れた吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバル
    ブ特性を可変とする可変バルブ特性機構を備えたエンジ
    ンにおいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を前記
    エンジンの運転状態に応じて制御する燃料噴射量制御装
    置であって、 前記エンジンの運転状態に応じたバルブ特性値に基づい
    て前記可変バルブ特性機構を制御するためのバルブ特性
    制御手段と、 前記可変バルブ特性機構の制御により前記バルブ特性が
    変更されるときの前記燃焼室に対する吸気変化量を算出
    するための吸気変化量算出手段と、 前記制御される燃料噴射量を前記算出される吸気変化量
    に基づいて予測的に補正するための噴射量補正手段とを
    備えたことを特徴とするエンジンの燃料噴射量制御装
    置。
  3. 【請求項3】 燃焼室のポートを開閉するために設けら
    れた吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバル
    ブ特性を可変とする可変バルブ特性機構を備えたエンジ
    ンにおいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御
    する燃料噴射量制御装置であって、 前記エンジンの吸気状態を検出するための吸気状態検出
    手段と、 前記燃料噴射量を制御するために少なくとも前記検出さ
    れる吸気状態に基づいて前記燃料噴射弁を制御する噴射
    量制御手段と、 前記エンジンの運転状態に基づいてバルブ特性値を算出
    するためのバルブ特性値算出手段と、 前記算出されるバルブ特性値に基づいて前記可変バルブ
    特性機構を制御するためのバルブ特性制御手段と、 前記可変バルブ特性機構の制御により前記バルブ特性が
    変更されるときの前記燃焼室に対する吸気変化量を予測
    的に算出するための吸気変化量算出手段と、 前記制御される燃料噴射量を前記算出される吸気変化量
    に基づいて補正するための噴射量補正手段とを備えたこ
    とを特徴とするエンジンの燃料噴射量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブ特性は、前記吸気バルブ及び
    前記排気バルブの少なくとも一方のバルブタイミングを
    含み、前記可変バルブ特性機構は、前記バルブタイミン
    グを変更するための可変バルブタイミング機構を含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載のエンジンの燃料噴射量制御装置。
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