JP4029492B2 - 内燃機関の始動時燃料供給制御装置 - Google Patents

内燃機関の始動時燃料供給制御装置 Download PDF

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブタイミングのずれに応じて、燃料噴射弁からの燃料供給を制御することによって、前記内燃機関の始動性を良好にする内燃機関の始動時燃料供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気弁あるいは排気弁のバルブタイミングは、例えばカムシャフト組み付けミスやタイミングベルトの伸びなどの原因で正規の目標バルブタイミングからずれることがある。このバルブタイミングが正規の状態にあるか否かを検出して、目標とするバルブタイミングからずれている場合にこのバルブタイミングを目標バルブタイミングに収束させることによって、正常な燃焼を行わせるという種類の装置は既に開示されている。例えば特開平8−210158号公報がある。
【0003】
この公報の内容を簡単に説明する。ここでは吸気弁あるいは排気弁の目標バルブタイミングに対して検出された実バルブタイミングを校正すべく、制御装置が前記目標バルブタイミングと前記実バルブタイミングの学習を行い、油圧で作動されるオイルコントロールバルブを制御する。このオイルコントロールバルブは油圧を用いて前記吸気弁あるいは前記排気弁のバルブタイミングを制御する。ここで前記制御装置の学習に当たり、学習精度を向上し、また短時間でできるように工夫をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術のバルブタイミング制御装置においては、前記内燃機関が通常の運転時に入っていれば、前述のように吸気弁あるいは排気弁のバルブタイミングのずれを正常に戻すことができるが、始動時のような状態では不可能である。というのは前記内燃機関の作動によって油圧が発生されるものであるから、前記内燃機関が始動操作中においては、この油圧が発生されておらず、前記オイルコントロールバルブが機能しないため、前記バルブタイミングを目標バルブタイミングに入れることがそもそもできない。従って始動時においては前記吸気弁あるいは前記排気弁のバルブタイミングがずれていた場合には、前記吸気弁から吸入された吸入空気量が、圧縮行程において燃焼室内で正規の量とならず、混合気内の空気量と燃料との重量比である空燃比が可燃範囲とならず、始動不良を起こす恐れがある。
【0005】
かかる問題を解決するために、本発明では吸気弁あるいは排気弁のバルブタイミングを検出し、このバルブタイミングに応じて前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために以下の手段を提供する
【0009】
請求項に記載の発明は、内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各吸気弁のバルブタイミングを個々に検出する気筒別吸気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別吸気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記吸気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の各気筒ごとの燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置である。
【0010】
請求項に記載の発明は、内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各排気弁のバルブタイミングを個々に検出する気筒別排気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別排気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の各気筒ごとの燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置である。
【0011】
請求項に記載の発明は、内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各吸気弁及び各排気弁のバルブタイミングを検出する気筒別吸排気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別吸排気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記吸気弁及び前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の始動時燃料供給装置が取り付けられた内燃機関の一部を図1に概略図で示す。ここでは1つの気筒だけを示しているが、4気筒、6気筒等の複数の気筒の前記内燃機関において他の気筒も同様の構造となっている。吸入された空気は吸気通路3を通って燃焼室1へ導き入れられる。この時吸気通路3と燃焼室1との境のバルブシート11に納まるように吸気弁4が設けられていて、ピストン2の上下方向の往復運動に連動して開閉を繰り返す。吸気弁4の近傍の上流側に燃料噴射弁7が配置されていて、吸入空気量と燃料供給量との重量比である空燃比を制御するように調整された量の燃料を噴射する。吸入空気にこの燃料が混ぜられた混合気は、吸気弁4の開放時に燃焼室1に導き入れられる。燃焼室1の上方には点火栓8が配置されていて、燃焼室1内の燃料を点火し燃焼させる。この燃焼時の膨張圧力でピストン2は下方に押し下げられる。排気時はピストン2が押し上げられ、排気弁6が開かれて排気ガスは排気通路5へ押し出される。その後この排出された排気ガスは排気通路5に連結された排気管10に導かれるが、排気管10の途中には触媒コンバータ9が具備されていて、排気ガス中のHC、CO、NOX 等を酸化あるいは還元し清浄化する。
【0013】
前記燃料噴射弁7による燃料噴射量の噴射タイミングや噴射量を制御する装置が、マイクロコンピュータで構成される燃料供給制御装置20である。この燃料供給制御装置20には吸気通路3の前に配置され吸入空気量を検出する空気流量計21と、前記内燃機関の温度を検出する水温センサ22と、前記内燃機関の回転数を検出する回転速度センサ23と、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ24と、バッテリ電圧を検出するバッテリ電圧計25と、クランク回転角を検出するクランク角センサ26と、吸気弁4のカム角を検出する吸気弁カム角センサ27と、排気弁6のカム角を検出する排気弁カム角センサ28等からの制御情報が送られて来るように接続されている。一般的にはこの吸気弁カム角センサ27と排気弁カム角センサ28とは全ての気筒を通じて各一つで対応して共通的に検出しているが、後述のように個々の気筒ごとにセンサが取り付けられていて独立して検出するタイプのものもある。
【0014】
まず本発明の第1の実施の形態について説明する。この場合は吸気弁4のバルブタイミングを吸気弁バルブタイミング検出手段が、クランク角センサ26と吸気弁カム角センサ27の情報を基にして燃料供給制御装置20で検出する。そしてこの吸気弁バルブタイミング検出手段で検出された前記吸気弁4のバルブタイミングに応じて、前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給する。
【0015】
吸気弁4のバルブタイミングが正常な状態の時の始動時燃料供給量TAUSTに対して吸気弁4がタイミングずれを起こしている時には前記始動時燃料供給量TAUSTをタイミングずれに応じて補正してやる必要がある。その関係は吸気弁バルブタイミングTinを横軸に取り、吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを縦軸に取ると、図3に示されたグラフの如くとなる。この時に吸気弁4の開閉のタイミングにおいて、主に圧縮行程の空燃比に影響するのは閉じる時のタイミングであるから、前記吸気弁バルブタイミングTinとはこの場合閉じるタイミングで支配される。正規状態における閉じタイミングでは、前記吸気弁タイミングずれ補正係数kTinは1.0である。
【0016】
閉じ遅れの角度が増してゆくに連れて、燃焼室1内に吸入された混合気が圧縮行程に入って吸気弁4から吹き戻されてしまう。このため吸入空気量が低下してゆくが、始動時の燃料噴射量は通常一定であるから、吸入空気量の低下した分混合気としてはリッチ(過濃)になってしまう。そこで燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れるためには燃料供給量を減少する必要がある。従って前記吸気弁タイミングずれ補正係数kTinは1より小さくなり、この値は吸気弁4の閉じのタイミングの角度が増すほど図3に示されるように小さくなる。
【0017】
逆に吸気弁4のバルブタイミングが早い側にずれている時は、図3に示すように前記吸気弁タイミングずれ補正係数kTinは1.0より少し大きく取る必要がある。というのは、もともと正規状態の吸気弁4の閉じタイミングがピストン2が最も下の位置、即ち下死点の時に設定されていなくて、圧縮行程に移ってからであるため、その時期が少し早まった時は吹き戻しが減るので、むしろ混合気はリーン(過薄)側にゆく。従って燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れるためには燃料供給量をやや増加する必要があるという次第である。
【0018】
このように、正規状態の場合の前記始動時燃料供給量TAUSTをベースにして前述の前記吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを乗ずることによって補正すれば、燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れることができ、良好な始動性が得られる。では次に具体的な制御について図2に示すフローチャートで説明する。
【0019】
図2において記入されている番号はステップを示す。ここではステップに代えてSを頭に付けることとする。まずS101ではこの内燃機関が始動操作中であるかを判別する。NO即ち始動操作中ではなく、通常の運転中であるならS120へ進む。S120においては通常の運転時の燃料供給制御を実施する。その後リターンへゆき、制御が繰り返される。
【0020】
S101においてYES即ち始動操作中であれば、S102へ進む。S102においては水温センサ22から水温THWを、また回転速度センサ23からクランキング回転数NEを取り込んで、燃料供給制御装置20に記憶する。次にS103へ進む。S103においては予め設定してあるマップによって水温THWとクランキング回転数NEとから始動時燃料供給量TAUSTを燃料供給制御装置20によって演算する。そしてS104へ進む。
【0021】
S104においてはクランク角センサ26と吸気弁カム角センサ27と燃料供給制御装置20の一部から構成される吸気弁バルブタイミング検出手段によって吸気弁バルブタイミングTinを検出して、この値を燃料供給制御装置20に記憶する。次にS105へ進む。
【0022】
S105においては、S104で検出された前記吸気弁バルブタイミングTinから図3に示すグラフによって吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを算出する。次にS106へ進む。ここではS103にて算出されている始動時燃料供給量TAUSTにS105で求められた吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを乗ずることによって、補正された始動時燃料供給量TAUSTを算出する。このようなS105,S106のステップの処理を行い燃料噴射弁7から吸気弁4のバルブタイミング状態に応じて燃料の供給量を調整して供給するのが、燃料供給手段である。その後リターンへゆき、再び始めからの処理を繰り返してゆく。
【0023】
このような第1の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、吸気弁4のバルブタイミングがずれた場合においても、そのバルブタイミングに応じて燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して変化させて供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得るという優れた効果がある。
【0024】
次に第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態が吸気弁4のバルブタイミングを取り扱ったものであるのに対して、この場合は排気弁6のバルブタイミングを取り扱ったものである。即ち排気弁6のバルブタイミングを排気弁バルブタイミング検出手段が、クランク角センサ26と排気弁カム角センサ28の情報を基にして燃料供給制御装置20で検出する。そしてこの排気弁バルブタイミング検出手段で検出された前記排気弁のバルブタイミングに応じて、前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給する。
【0025】
排気弁6のバルブタイミングが正常な状態の時の始動時燃料供給量TAUSTに対して排気弁6がタイミングずれを起こしている時には前記始動時燃料供給量TAUSTをタイミングずれに応じて補正してやる必要があり、その関係を横軸に排気弁バルブタイミングTexを取り、縦軸に吸気弁タイミングずれ補正係数kTexを取ってグラフで示したものが図5である。この時に排気弁6の開閉のタイミングにおいて、主に圧縮行程の空燃比に影響するのは閉じる時のタイミングであるから、前記排気弁バルブタイミングTexとはこの場合閉じるタイミングで支配される。正規状態における閉じタイミングでは、前記排気弁タイミングずれ補正係数kTinは1.0である。
【0026】
閉じ遅れが起きると、燃焼室1内の混合気が排気行程で排気弁6から排出されて、ピストン2が上死点に達した後に吸気行程に入っているのに未だ排気弁6が閉じられていない状態となり、一度排出した排気ガスが燃焼室1内に一部吸入されることになる。そのため燃焼室1内の混合気においては燃料に対して空気の量が少ないことになり、混合気がリッチ(過膿)の側にゆく。そこで燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れるためには燃料供給量を減少する必要がある。従って前記排気弁タイミングずれ補正係数kTexは1より小さくなり、排気弁6の閉じのタイミングの角度が増すほど図5に示されるように小さくなる。
【0027】
逆に排気弁6のバルブタイミングが早い側にずれている時は、図5に示すように前記排気弁タイミングずれ補正係数kTexは1.0より少し大きく取る必要がある。というのは、もともと正規状態の排気弁6の閉じタイミングがピストン2が上死点の時に設定されていなくて、吸気行程に移ってからであるため、その時期が少し早まった時は前述と異なり燃料に対する空気量の比が正規状態より増えるので、むしろ混合気はリーン(過薄)側にゆく。従って燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れるためには燃料供給量をやや増加する必要があるという次第である。
【0028】
このように、正規状態の場合の前記始動時燃料供給量TAUSTをベースにして前述の前記排気弁タイミングずれ補正係数kTexを乗ずることによって補正すれば、燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に入れることができ、良好な始動性が得られる。では次に具体的な制御について図4に示すフローチャートで説明する。
【0029】
図4においても番号には頭にSを付けてステップ番号として扱う。まずS201ではこの内燃機関が始動操作中であるかを判別する。NO即ち始動操作中ではなく、通常の運転中であるならS220へ進む。S220においては通常の運転時の燃料供給制御を実施する。その後リターンへゆき、制御が繰り返される。
【0030】
S201においてYES即ち始動操作中であれば、S202へ進む。S202においては水温センサ22から水温THWを、また回転速度センサ23からクランキング回転数NEを取り込んで、燃料供給制御装置20に記憶する。次にS203へ進む。S203においては予め設定してあるマップによって水温THWとクランキング回転数NEとから始動時燃料供給量TAUSTを燃料供給制御装置20によって演算する。そしてS204へ進む。
【0031】
S204においてはクランク角センサ26と排気弁カム角センサ28と燃料供給制御装置20の一部から構成される排気弁バルブタイミング検出手段によって排気弁バルブタイミングTexを検出して、この値を燃料供給制御装置20に記憶する。次にS205へ進む。
【0032】
S205においては、S204で検出された前記排気弁バルブタイミングTexから図5に示すグラフによって排気弁タイミングずれ補正係数kTexを算出する。次にS206へ進む。ここではS203にて算出されている始動時燃料供給量TAUSTにS205で求められた排気弁タイミングずれ補正係数kTexを乗ずることによって、補正された始動時燃料供給量TAUSTを算出する。このようなS205,S206のステップの処理を行い燃料噴射弁7から吸気弁4のバルブタイミング状態に応じて燃料の供給量を調整して供給するのが、燃料供給手段である。その後リターンへゆき、再び始めからの処理を繰り返してゆく。
【0033】
このような第2の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、排気弁6のバルブタイミングがずれた場合においても、そのバルブタイミングに応じて燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して変化させて供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得ることができるという優れた効果がある。
【0034】
次に第3の実施の形態について説明する。この場合は吸気弁4及び排気弁6のバルブタイミングを吸排気弁バルブタイミング検出手段が、クランク角センサ26と吸気弁カム角センサ27と排気弁カムセンサ28の情報を基にして燃料供給制御装置20で検出する。そしてこの吸排気弁バルブタイミング検出手段で検出された吸気弁4及び排気弁6のバルブタイミングに応じて、前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給する。
【0035】
この吸気弁4と排気弁6のバルブタイミングに応じて始動時燃料供給量TAUSTを補正するやり方については、前述の第1の実施の形態で述べた吸気弁4の吸気弁バルブタイミングTinから求めた吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを始動時燃料供給量TAUSTに乗ずるやり方と、同じく第2の実施の形態で述べた排気弁6の排気弁バルブタイミングTexから求めた排気弁タイミングずれ補正係数kTexを始動時燃料供給量TAUSTに乗ずるやり方とを併合したものとなる。即ち上述の吸気弁タイミングずれ補正係数kTinと排気弁タイミングずれ補正係数kTexとを正規状態として算出した始動時燃料供給量TAUSTに乗ずることによって補正を行う。
【0036】
以下具体的に図6のフローチャートを用いて説明する。図6においてもやはり番号の前にステップであることを示すSを付けて取り扱う。まずS301ではこの内燃機関が始動操作中であるかを判別する。NO即ち始動操作中ではなく、通常の運転中であるならS320へ進む。S320においては通常の運転時の燃料供給制御を実施する。その後リターンへゆき、制御が繰り返される。
【0037】
S301においてYES即ち始動操作中であれば、S302へ進む。S302においては水温センサ22から水温THWを、また回転速度センサ23からクランキング回転数NEを取り込んで、燃料供給制御装置20に記憶する。次にS303へ進む。S303においては予め設定してあるマップによって水温THWとクランキング回転数NEとから始動時燃料供給量TAUSTを燃料供給制御装置20によって演算する。そしてS304へ進む。
【0038】
S304においてはクランク角センサ26と吸気弁カム角センサ27と排気弁カム角センサ28と燃料供給制御装置20の一部から構成される吸排気弁バルブタイミング検出手段によって吸気弁バルブタイミングTinを検出して、この値を燃料供給制御装置20に記憶する。次にS305へ進む。
【0039】
S305においては、前記吸排気弁バルブタイミング検出手段によって排気弁バルブタイミングTexを検出し、燃料供給制御装置20へ記憶する。その後S306へ進む。S306においては、S304で検出された前記吸気弁バルブタイミングTinから図3に示すグラフによって吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを算出する。次にS307へ進む。ここでは同じくS305で検出された前記排気弁バルブタイミングTexから図5に示すグラフによって排気弁タイミングずれ補正係数kTexを算出する。そしてS308へ進む。
【0040】
S308にてはS306にて算出された吸気弁タイミングずれ補正係数kTinとS307にて算出された排気弁タイミングずれ補正係数kTexとを、S303にて演算されている始動時燃料供給量TAUSTに乗ずることによって、補正された始動時燃料供給量TAUSTを算出する。このようにS306,307,308のステップを通じて燃料噴射弁7から吸気弁4及び排気弁6のバルブタイミング状態に応じた供給量の燃料を供給するのが、燃料供給手段である。その後リターンへゆき、再び始めからの処理を繰り返してゆく。
【0041】
このような第3の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、吸気弁4と排気弁6とのバルブタイミングに応じて燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して変化させて供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得ることができるという優れた効果がある。
【0042】
以上に説明した第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態あるいは第3の実施の形態については、前記内燃機関の全気筒を通じて通常吸気弁4あるいは排気弁6のバルブタイミングが共通的に検出され、それに対応して吸気弁4あるいは排気弁6の燃料供給が同じに制御される。しかし個々の気筒ごとに独立してバルブタイミングを制御するタイプの内燃機関については個々の吸気弁4あるいは排気弁6のバルブタイミングを検出して制御した方がより精度の高い始動時の燃料供給制御となる。また前述の全気筒のバルブタイミングを一体的に制御するタイプの内燃機関であっても、どれかの気筒に対応するカムのみ摩耗してバルブタイミングがずれるということもあり得るので、個々に独立して制御するやり方はより精度の高い制御をするのに有効である。
【0043】
第4の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置については、各気筒ごとの各吸気弁のバルブタイミングを個々に検出すべく吸気弁カム角センサ27が各吸気弁4ごとに設けられていて、気筒別吸気弁バルブタイミング検出手段で各気筒ごとに吸気弁4のバルブタイミングを検出する。即ち各吸気弁4ごとに吸気弁バルブタイミングTinを検出し、この吸気弁バルブタイミングTinに応じて吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを算出する。そして気筒別燃料供給手段によって、気筒ごとの始動時燃料供給量TAUSTを前記吸気弁タイミングずれ補正係数kTinを乗じた量の燃料供給量を供給する。
【0044】
具体的なフローチャートについては図2に示したものを個々の気筒ごとに実施するだけで内容的には同一であるから、ここでは省略する。
【0045】
この第4の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、個々の気筒ごとに吸気弁4のバルブタイミングに応じて燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得ることができるという優れた効果がある。
【0046】
第5の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置については、各気筒ごとの各排気弁のバルブタイミングを個々に検出すべく排気弁カム角センサ28が各排気弁6ごとに設けられていて、気筒別排気弁バルブタイミング検出手段で各気筒ごとに排気弁6のバルブタイミングを検出する。即ち各排気弁6ごとに排気弁バルブタイミングTexを検出し、この排気弁バルブタイミングTexに応じて排気弁タイミングずれ補正係数kTexを算出する。そして気筒別燃料供給手段によって気筒ごとの始動時燃料供給量TAUSTを前記排気弁タイミングずれ補正係数kTexを乗じた量の燃料供給量を供給する。
【0047】
具体的なフローチャートについては図4に示したものを個々の気筒ごとに実施するだけで内容的には同一であるから、ここでは省略する。
【0048】
この第5の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、個々の気筒ごとに排気弁6のバルブタイミングに応じて、燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得ることができるという優れた効果がある。
【0049】
第6の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置については、各気筒ごとの各吸気弁及び各排気弁のバルブタイミングを個々に検出すべく吸気弁カム角センサ27と排気弁カム角センサ28が各吸気弁4及び各排気弁6ごとに設けられていて、気筒別吸排気弁バルブタイミング検出手段で各気筒ごとに吸気弁4と排気弁6のバルブタイミングを検出する。即ち各吸気弁4と各排気弁6ごとに吸気弁バルブタイミングTinと排気弁バルブタイミングTexを検出し、これらの吸気弁バルブタイミングTinと排気弁バルブタイミングTexに応じて吸気弁タイミングずれ補正係数Tin及び排気弁タイミングずれ補正係数kTexを算出する。そして気筒別燃料供給手段によって気筒ごとの始動時燃料供給量TAUSTに前記吸気弁タイミングずれ補正係数Tinと前記排気弁タイミングずれ補正係数kTexとを乗じた量の燃料供給量を供給する。
【0050】
具体的なフローチャートについては図6に示したものを個々の気筒ごとに実施するだけで内容的には同一であるから、ここでは省略する。
【0051】
この第6の実施の形態の内燃機関の始動時燃料供給制御装置によれば、個々の気筒ごとに吸気弁4と排気弁6のバルブタイミングに応じて燃料噴射弁7からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において燃焼室1内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得ることができるという優れた効果がある。
【0055】
【発明の効果】
本発明の内燃機関の始動時燃料供給制御装置は請求項1によれば、個々の気筒ごとに前記吸気弁のバルブタイミングに応じて前記燃料噴射弁からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において前記燃焼室内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得るという優れた効果がある。
【0056】
請求項によれば、個々の気筒ごとに前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記燃料噴射弁からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において前記燃焼室内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得るという優れた効果がある。
【0057】
請求項によれば、個々の気筒ごとに前記吸気弁と前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記燃料噴射弁からの燃料供給量を補正して適切に供給するので、始動時において前記燃焼室内の空燃比を精度良く可燃範囲に調整することができ、良好な始動性を得るという優れた効果がある。
【0058】
以上の如く吸気弁あるいは排気弁のバルブタイミングを検出し、このバルブタイミングに応じて前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給することができるので、本発明の目的は達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の始動時燃料供給制御装置を備えた内燃機関の一部とシステムを示す概略図である。
【図2】 第1の実施の形態の制御を示すフローチャートである。
【図3】 吸気弁バルブタイミングTin(横軸)と吸気弁タイミングずれ補正係数kTin(縦軸)との関係を示すグラフである。
【図4】 第2の実施の形態の制御を示すフローチャートである。
【図5】 排気弁バルブタイミングTex(横軸)と排気弁タイミングずれ補正係数kTex(縦軸)との関係を示すグラフである。
【図6】 第3の実施の形態の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・燃焼室
2・・・ピストン
3・・・吸気通路
4・・・吸気弁
5・・・排気通路
6・・・排気弁
7・・・燃料噴射弁
8・・・点火栓
9・・・触媒コンバータ
10・・・排気管
20・・・燃料供給制御装置
21・・・空気流量計
22・・・水温センサ
23・・・回転速度センサ
24・・・スロットル開度センサ
25・・・バッテリ電圧計
26・・・クランク角センサ
27・・・吸気弁カム角センサ
28・・・排気弁カム角センサ

Claims (3)

  1. 内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各吸気弁のバルブタイミングを個々に検出する気筒別吸気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別吸気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記吸気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の各気筒ごとの燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置。
  2. 内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各排気弁のバルブタイミングを個々に検出する気筒別排気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別排気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の各気筒ごとの燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置。
  3. 内燃機関の始動操作時に該内燃機関への燃料供給を制御する始動時燃料供給制御装置であって、各気筒ごとの各吸気弁及び各排気弁のバルブタイミングを検出する気筒別吸排気弁バルブタイミング検出手段と、該気筒別吸排気弁バルブタイミング検出手段で検出された各気筒ごとの前記吸気弁及び前記排気弁のバルブタイミングに応じて前記内燃機関の燃料供給量を変化させて供給する気筒別燃料供給手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の始動時燃料供給制御装置。
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