JP4923757B2 - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

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Description

本発明は可変バルブタイミング装置に関し、特に、予め定められた制御値に応じた電圧で作動するアクチュエータを用いてバルブが開閉するタイミングを変更する可変バルブタイミング装置に関する。
従来より、インテークバルブやエキゾーストバルブが開閉する位相(クランク角)を運転状態に応じて変更するVVT(Variable Valve Timing)が知られている。一般的に、VVTにおいてはインテークバルブやエキゾーストバルブを開閉させるカムシャフトをスプロケット等に対して相対的に回転させることにより位相を変更する。カムシャフトは、油圧や電動モータ等のアクチュエータにより回転される。特に電動モータでカムシャフトを回転させる場合、油圧で回転させる場合に比べてカムシャフトを回転させるトルクを得難い。そのため、電動モータでカムシャフトを回転させる場合は、電動モータの出力軸の回転を減速機構等により減速することによりカムシャフトを回転させる。この場合、位相の変化幅は、減速機構による制約を受ける。
特開2004−150397号公報(特許文献1)は、位相変化幅の設定自由度が高いバルブタイミング調整装置を開示する。特許文献1に記載のバルブタイミング調整装置は、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方を開閉駆動する従動軸に内燃機関の駆動軸の駆動トルクを伝達する伝達系に設けられ、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを調整する。このバルブタイミング調整装置は、駆動軸の駆動トルクにより回転中心線周りに回転する第一回転体と、第一回転体の回転に伴い回転中心線周りに第一回転体と同一方向に回転して従動軸を同期回転させる第二回転体であって第一回転体に対して相対回転可能な第二回転体と、制御部材を有し、制御部材の回転中心線からの径方向距離を変化させる制御装置とを含む。第一回転体は、回転中心線からの径方向距離が変化するように延伸する第一軌道を形成する第一孔部であって第一軌道を通過する制御部材に回転方向両側において当接する第一孔部を有し、第二回転体は、回転中心線からの径方向距離が変化するように延伸する第二軌道を形成する第二孔部であって第二軌道を通過する制御部材に回転方向両側において当接する第二孔部を有し、第一軌道と第二軌道とは、第一回転体及び第二回転体の回転方向において互いに傾斜する。このバルブタイミング装置においては、電動機(電動モータ)がトルクを発生しない場合において位相が維持される。
この公報に記載のバルブタイミング調整装置によれば、第一回転体の第一孔部は、回転中心線からの径方向距離が変化するように延伸する第一軌道を形成し、その第一軌道を通過する制御部材に回転方向両側において当接する。また、第二回転体の第二孔部は、回転中心線からの径方向距離が変化するように延伸する第二軌道を形成し、その第二軌道を通過する制御部材に回転方向両側において当接する。ここで、第一軌道と第二軌道とは第一回転体及び第二回転体の回転方向において互いに傾斜する。そのため、制御装置が制御部材の回転中心線からの径方向距離を変化させるときには、第一孔部及び第二孔部の少なくとも一方が制御部材により押圧されることで、制御部材が第一軌道及び第二軌道を共に通過するようにして第二回転体が第一回転体に対して相対回転する。このように作動するバルブタイミング調整装置では、第一回転体に対する第二回転体の位相変化幅が第一軌道及び第二軌道の長さと相互傾斜の度合いとに依存する。回転中心線からの径方向距離が変化するように第一軌道及び第二軌道を延伸形成することで、それら軌道の長さと相互傾斜の度合いとを比較的自由に設定することができる。したがって、第一回転体に対する第二回転体の位相変化幅、ひいては駆動軸に対する従動軸の位相変化幅について設定自由度を高めることができる。
特開2004−150397号公報
ところで、特開2004−150397号公報に記載のバルブタイミング調整装置のように、電動モータをアクチュエータとして用いた場合、消費電力や発熱等を考慮して電動モータを制御する必要がある。また、最遅角となる位相等は、VVTの機械的な構造により定まるため、VVTが損傷しないように電動モータを制御する必要がある。しかしながら、特開2004−150397号公報には、これを考慮した制御に関する記載が何等ない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる可変バルブタイミング装置を提供することである。
第1の発明に係る可変バルブタイミング装置は、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングを変更する。この可変バルブタイミング装置は、制御値が大きいほど大きいトルクで作動することにより、可変バルブタイミング装置を作動させるアクチュエータと、制御値を制御するための制御手段と、可変バルブタイミング装置の作動状態に応じて制御値の上限値を変更するための変更手段とを含む。
第1の発明によると、可変バルブタイミング装置を作動させるアクチュエータは、制御値が大きいほど大きいトルクで作動する。この制御値は、制御手段により制御される。制御値の上限値は、可変バルブタイミング装置の作動状態に応じて変更手段により変更される。これにより、たとえば上限値を小さくすると、アクチュエータのトルクが過大になることを抑制することができる。そのため、アクチュエータのトルクを抑制してアクチュエータの作動によるVVTの損傷を抑制したり、アクチュエータにおける消費電力や発熱を抑制したりすることができる。その結果、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる可変バルブタイミング装置を提供することができる。
第2の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第1の発明の構成に加え、制御手段は、制御値を制御するための第1の制御手段と、第1の制御手段よりも制御値を大きくすることが可能であるように制御値を制御するための第2の制御手段とを含む。変更手段は、可変バルブタイミング装置の作動状態に応じて第1の制御手段による制御および第2の制御手段による制御のうちのいずれか一方の制御を選択することにより、制御値の上限値を変更するための選択手段とを含む。
第2の発明によると、可変バルブタイミング装置の作動状態に応じて第1の制御手段による制御および第2の制御手段による制御のうちのいずれか一方の制御を選択することにより、制御値の上限値が変更される。第2の制御手段は、第1の制御手段よりも制御値を大きくすることが可能である。すなわち、第1の制御手段による制御値の上限値は、第2の制御手段による制御値の上限値よりも小さい。これにより、たとえば第1の制御手段による制御値の制御が選択された場合には、アクチュエータのトルクが過大になることを抑制することができる。そのため、アクチュエータのトルクを抑制してアクチュエータの作動によるVVTの損傷を抑制したり、アクチュエータにおける消費電力や発熱を抑制したりすることができる。その結果、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる可変バルブタイミング装置を提供することができる。
第3の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第2の発明の構成に加え、選択手段は、開閉タイミングが第1の領域にある場合において第1の制御手段による制御を選択し、開閉タイミングが第1の領域よりも進角側の第2の領域にある場合において第2の制御手段による制御を選択するための手段を含む。
第3の発明によると、開閉タイミングが第1の領域にある場合において第1の制御手段による制御値の制御が選択される。開閉タイミングが第1の領域よりも進角側の第2の領域にある場合において第2の制御手段による制御値の制御が選択される。これにより、開閉タイミングを遅角する場合において、第2の制御手段による制御から第1の制御手段による制御に移行することができる。そのため、可変バルブタイミング装置の構造上の制約により開閉タイミングが変化し得なくなる最遅角の状態まで開閉タイミングを遅角する際において、アクチュエータのトルクを抑制することができる。その結果、可変バルブタイミング装置が損傷することを抑制したり、開閉タイミングを最遅角の状態に維持する際における消費電力および発熱を抑制したりすることができる。
第4の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第2または3の発明の構成に加え、第1の制御手段は、フィードバック制御により制御値を制御するための手段を含む。第2の制御手段は、フィードバック制御により制御値を制御するための手段を含む。
第4の発明によると、フィードバック制御により、制御値を精度よく制御することができる。
第5の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第2または3の発明の構成に加え、第1の制御手段は、フィードフォワード制御により制御値を制御するための手段を含む。第2の制御手段は、フィードフォワード制御により制御値を制御するための手段を含む。
第5の発明によると、フィードフォワード制御により、制御値を精度よく制御することができる。
第6の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第2または3の発明の構成に加え、第1の制御手段は、フィードフォワード制御により制御値を制御するための手段を含む。第2の制御手段は、フィードバック制御により制御値を制御するための手段を含む。
第6の発明によると、フィードフォワード制御およびフィードバック制御により制御値を精度よく制御することができる。
第7の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第2または3の発明の構成に加え、第1の制御手段は、フィードバック制御により制御値を制御するための手段を含む。第2の制御手段は、フィードフォワード制御により制御値を制御するための手段を含む。
第7の発明によると、フィードバック制御およびフィードフォワード制御により制御値を精度よく制御することができる。
第8の発明に係る可変バルブタイミング装置は、第1〜7のいずれかの発明の構成に加え、制御値が大きいほどアクチュエータが大きいトルクで作動するように、アクチュエータを駆動するための駆動手段をさらに含む。制御値は、制御手段から駆動手段に出力される。
第8の発明によると、アクチュエータを駆動させるために制御手段から駆動手段に制御値が出力される可変バルブタイミング装置において、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる。
第9の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加え、制御値は、電圧である。
第9の発明によると、電圧に応じた強さで作動するアクチュエータを備えた可変バルブタイミング装置において、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる。
第10の発明に係る可変バルブタイミング装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加え、制御値は、電流である。
第10の発明によると、電流に応じた強さで作動するアクチュエータを備えた可変バルブタイミング装置において、機構の破損、消費電力および発熱を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を搭載した車両のエンジンについて説明する。
エンジン1000は、「A」バンク1010と「B」バンク1012とに、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、V型8気筒以外の形式のエンジンを用いるようにしてもよい。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080押し下げられ、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120とエキゾーストカムシャフト1130とは、チェーンやギヤ等により連結され、同じ回転数で回転する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000は、電動モータ2060(図3において図示せず)により作動する。電動モータ2060は、ECU4000により制御される。電動モータ2060の電流や電圧は電流計(図示せず)および電圧計(図示せず)により検知され、ECU4000に入力される。
エキゾースト用VVT機構3000は、油圧により作動する。なお、インテーク用VVT機構2000を油圧により作動するようにしてもよく、エキゾースト用VVT機構3000を電動モータにより作動するようにしてもよい。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号(インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相を表わす信号)が入力される。また、カムポジションセンサ5010からは、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の回転数を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、回転数センサ5040から電動モータ2060の出力軸回転数を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
本実施の形態において、ECU4000は、図2に示すように、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータとしたマップに基づいて、インテークバルブ1100の位相を決定する。インテークバルブ1100の位相を決定するためのマップは、水温別に複数記憶される。
以下、インテーク用VVT機構2000についてさらに説明する。なお、エキゾースト用VVT機構3000を、以下に説明するインテーク用VVT機構2000と同じ構成にするようにしてもよい。
図3に示すように、インテーク用VVT機構2000は、スプロケット2010、カムプレート2020、リンク機構2030、ガイドプレート2040、減速機2050、および電動モータ2060から構成される。
スプロケット2010は、チェーン等を介してクランクシャフト1090に連結される。スプロケット2010の回転数は、クランクシャフト1090の2分の1の回転数である。スプロケット2010の回転軸と同心軸で、スプロケット2010に対して相対的に回転可能であるように、インテークカムシャフト1120が設けられる。
カムプレート2020は、ピン(1)2070によりインテークカムシャフト1120に連結される。カムプレート2020は、スプロケット2010の内部において、インテークカムシャフト1120と一体的に回転する。なお、カムプレート2020とインテークカムシャフト1120とを一体的に形成するようにしてもよい。
リンク機構2030は、アーム(1)2031とアーム(2)2032とから構成される。図3におけるA−A断面である図4に示すように、インテークカムシャフト1120の回転軸に対して点対称になるように、一対のアーム(1)2031がスプロケット2010内に設けられる。各アーム(1)2031は、ピン(2)2072を中心として搖動可能であるようにスプロケット2010に連結される。
図3におけるB−B断面である図5、および図5の状態からインテークバルブ1100の位相を進角させた状態である図6に示すように、アーム(1)2031とカムプレート2020とが、アーム(2)2032により連結される。
アーム(2)2032は、ピン(3)2074を中心として、アーム(1)2031に対して搖動可能であるように支持される。また、アーム(2)2032は、ピン(4)2076を中心として、カムプレート2020に対して搖動可能であるように支持される。
一対のリンク機構2030により、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対的に回転し、インテークバルブ1100の位相が変更される。そのため、一対のリンク機構2030のうちのいずれか一方が破損等して折れた場合であっても、他方のリンク機構によりインテークバルブ1100の位相を変更することが可能である。
図3に戻って、各リンク機構2030(アーム(2)2032)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン2034が設けられる。制御ピン2034は、ピン(3)2074と同心軸に設けられる。各制御ピン2034は、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝2042内を摺動する。
各制御ピン2034は、ガイドプレート2040のガイド溝2042内を摺動することにより、半径方向に移動される。各制御ピン2034が半径方向に移動されることにより、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転せしめられる。
図3におけるC−C断面である図7に示すように、ガイド溝2042は、ガイドプレート2040が回転することにより各制御ピン2034を半径方向に移動させるように、渦巻形状に形成される。なお、ガイド溝2042の形状はこれに限らない。
制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相はより遅角される。すなわち、位相の変化量は、制御ピン2034が半径方向に変化することによるリンク機構2030の作動量に対応した値になる。なお、制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相がより進角されるようにしてもよい。
図7に示すように、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接すると、リンク機構2030の作動が制限される。そのため、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する位相が、最遅角もしくは最進角の位相になる。
図3に戻って、ガイドプレート2040には、ガイドプレート2040と減速機2050とを連結するための凹部2044が、減速機2050側の面において複数設けられる。
減速機2050は、外歯ギヤ2052および内歯ギヤ2054から構成される。外歯ギヤ2052は、スプロケット2010と一体的に回転するように、スプロケット2010に対して固定される。
内歯ギヤ2054には、ガイドプレート2040の凹部2044に収容される凸部2056が複数形成される。内歯ギヤ2054は、電動モータ2060の出力軸の軸心2064に対して偏心して形成されたカップリング2062の偏心軸2066を中心に回転可能に支持される。
図3におけるD−D断面を、図8に示す。内歯ギヤ2054は、複数の歯のうちの一部の歯が外歯ギヤ2052と噛合うように設けられる。電動モータ2060の出力軸回転数がスプロケット2010の回転数と同じである場合は、カップリング2062および内歯ギヤ2054は外歯ギヤ2052(スプロケット2010)と同じ回転数で回転する。この場合、ガイドプレート2040がスプロケット2010と同じ回転数で回転し、インテークバルブ1100の位相が維持される。
電動モータ2060により、カップリング2062が、軸心2064を中心に外歯ギヤ2052に対して相対的に回転されると、内歯ギヤ2054全体が軸心2064を中心に回転(公転)するとともに、内歯ギヤ2054が偏心軸2066を中心に自転する。内歯ギヤ2054の回転運動により、ガイドプレート2040がスプロケット2010に対して相対的に回転せしめられ、インテークバルブ1100の位相が変更される。
インテークバルブ1100の位相は、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数(電動モータ2060の作動量)が、減速機2050、ガイドプレート2040およびリンク機構2030において減速されることにより変化する。なお、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数を増速してインテークバルブ1100の位相を変更するようにしてもよい。
図9に示すように、インテーク用VVT機構2000全体の減速比(位相の変化量に対する電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数の比)は、インテークバルブ1100の位相に応じた値をとり得る。なお、本実施の形態においては、減速比が大きいほど、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量がより小さくなる。
インテークバルブ1100の位相が最遅角からCA(1)までの遅角領域にある場合では、インテーク用VVT機構2000全体の減速比はR(1)となる。インテークバルブ1100の位相がCA(2)(CA(2)はCA(1)よりも進角側)から最進角までの進角領域にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、R(2)(R(1)>R(2))となる。
インテークバルブ1100の位相がCA(1)からCA(2)までの中間領域にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、予め定められた変化率((R(2)−R(1))/(CA(2)−CA(1)))で変化する。
以下、可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構2000の作用について説明する。
インテークバルブ1100の位相(インテークカムシャフト1120)を進角させる場合、電動モータ2060を作動させ、ガイドプレート2040をスプロケット2010に対して相対的に回転させると、図10に示すように、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相が最遅角とCA(1)との間の遅角領域にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相がCA(2)と最進角との間の進角領域にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
位相を遅角する場合は、位相を進角する場合とは逆方向に電動モータ2060の出力軸がスプロケット2010に対して相対回転される。位相を遅角する場合も、進角する場合と同様に、最遅角とCA(1)との間の遅角領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、位相が遅角される。また、CA(2)と最進角との間の進角領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速され、位相が遅角される。
これにより、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対的な回転方向が同じである限り、最遅角とCA(1)との間の遅角領域およびCA(2)と最進角との間の進角領域の両方の領域においてインテークバルブ1100の位相を進角させたり、遅角させたりすることができる。このとき、CA(2)と最進角との間の進角領域において、位相をより大きく進角させたり、遅角させたりすることができる。そのため、大きな範囲で位相を変化させることができる。
また、最遅角とCA(1)との間の遅角領域においては、減速比が大きいため、エンジン1000の運転に伴なってインテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸を回転させるためには大きなトルクが必要になる。そのため、電動モータ2060の停止時等において、電動モータ2060がトルクを発生しない状態であっても、インテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸が回転されることを抑制することができる。そのため、制御上の位相から実際の位相が変化することを抑制することができる。
ところで、インテークバルブ1100の位相がCA(1)とCA(2)との間の中間領域にある場合、予め定められた変化率で変化する減速比で、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角されたり、遅角されたりする。
これにより、位相が遅角領域から進角領域に、もしくは進角領域から遅角領域に変化する場合において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量を漸増もしくは漸減させることができる。そのため、位相の変化量がステップ状に急変することを抑制して、位相が急変することを抑制することができる。その結果、位相の制御性を向上することができる。
図3に戻って、電動モータ2060は、EDU(Electronic Driver Unit)4002を介して、ECU4000によりデューティ制御される。ここで、デューティ制御とは、EDU4002のスイッチング素子(図示せず)がオンにされる割合を示すデューティ比を設定し、このデューティ比でスイッチング素子を作動させることにより、電動モータ2060の作動電圧を制御することをいう。
すなわち、電動モータ2060の作動電圧は、デューティ比に応じた電圧となる。デューティ比が大きいほど、作動電圧が高くなる。作動電圧が高いほど、電動モータ2060で発生するトルクが大きくなる。また、電動モータ2060は、作動電流が高いほど、大きなトルクを発生する。
ECU4000が設定したデューティ比を表わす信号がEDU4002に出力される。EDU4002は、デューティ比に応じた電圧を出力する。これにより、電動モータ2060が駆動する。
なお、デューティ比を設定する代わりに、電動モータ2060の作動電圧もしくは作動電流を直接設定するようにしてもよい。この場合、設定された作動電圧もしくは作動電流で電動モータ2060が駆動するように構成してもよい。
電動モータ2060の回転数は、電動モータ2060で発生するトルクに応じた回転数になる。電動モータ2060の回転数は、回転数センサ5040により検知され、検知結果を表す信号がECU4000に送信される。
図11を参照して、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を制御するECU4000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU4000は、前述の図2に示したマップを用いて、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとに基づいて、インテークバルブ1100の目標位相を決定する。
S102にて、ECU4000は、決定された目標位相が、インテーク用VVT機構2000が実現し得る位相のうち、最も遅角側の位相(以下、最遅角位相とも記載する)であるか否かを判別する。目標位相が最遅角位相であると(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS300に移される。
S104にて、ECU4000は、カムポジションセンサ5010から送信された信号に基づいて、インテークカムシャフト1120の位相、すなわちインテークバルブ1100の位相を検知する。
S106にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相がしきい値CA(FF)よりも遅角側の位相であるか否かを判別する。インテークバルブ1100の位相がしきい値CA(FF)よりも遅角側の位相であると(S106にてYES)、処理はS200に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS300に移される。
S200にて、ECU4000は、フィードフォワード制御により、電動モータ2060を制御する。フィードフォワード制御においては、EDU4002に対して、予め定められたDUTY指令値(EDU4002に対して指令されるDTUY比)が送信される。
本実施の形態において、フィードフォワード制御によりEDU4002に対して送信されるDUTY指令値は、前述した図7に示すように、インテーク用VVT機構2000において、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する際において、インテーク用VVT機構2000が損傷しないような値に設定される。このDUTY指令値は、実験はシミュレーション等により予め設定される。
S202にて、ECU4000は、フィードバック制御により電動モータ2060を制御する。
図12を参照して、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を制御するECU4000が、フィードバック制御により電動モータ2060を制御する際において実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。
S300にて、ECU4000は、カムポジションセンサ5010から送信された信号に基づいて、インテークカムシャフト1120の回転数と位相(インテークバルブ1100の位相)とを検知する。S302にて、ECU4000は、目標位相と検知された位相との差ΔCAを算出する。
S304にて、ECU4000は、目標位相と検知された位相との差ΔCAに基づいて、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との回転数差(相対回転数)の要求値(以下、要求回転数差とも記載する)を算出する。要求回転数差は、たとえばΔCAをパラメータとして予め作成されたマップを用いて算出される。なお、要求回転数差の算出方法はこれに限らない。
S306にて、ECU4000は、電動モータ2060の出力軸の回転数の要求値(以下、要求回転数とも記載する)を算出する。要求回転数は、S304にて算出された要求回転数差とインテークカムシャフト1120の回転数との和として算出される。
S308にて、ECU4000は、要求回転数に基づいて、電動モータ2060の基本DUTY比を算出する。基本DUTY比は、要求回転数が高いほど、より高い値に算出される。基本DUTY比は、たとえば要求回転数をパラメータとして予め作成されたマップを用いて算出される。なお、基本DUTY比の算出方法はこれに限らない。
S310にて、ECU4000は、回転数センサ5040から送信された信号に基づいて、電動モータ2060の出力軸回転数を検知する。S312にて、ECU4000は、要求回転数と検知された出力軸回転数との回転数差ΔNを算出する。
S314にて、ECU4000は、要求回転数と検知された出力軸回転数との回転数差ΔNに基づいて、電動モータ2060の補正DUTY比を算出する。補正DUTY比は、たとえば回転数差に補正係数Kを乗算した値として算出される。なお、補正DUTY比の算出方法はこれに限らない。
S316にて、ECU4000は、基本DUTY比と補正DUTY比とを加算することにより、電動モータ2060へのDUTY指令値を算出する。このDUTY指令値は、前述のS200におけるDUTY指令値よりも大きい値をとり得る。すなわち、DUTY指令値の上限値が大きい。
S318にて、ECU4000は、EDU4002に対してDUTY指令値を送信する。すなわち、電動モータ2060が、DUTY指令値に応じた電圧で作動する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置の動作について説明する。
エンジン1000の運転中において、前述の図2に示したマップを用いて、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとに基づいて、インテークバルブ1100の目標位相が決定される(S100)。決定された目標位相が最遅角位相でないと(S102にてNO)、フィードバック制御により電動モータ2060が制御されて(S202)、インテークバルブ1100の位相が制御される。
具体的には、カムポジションセンサ5010から送信された信号に基づいて、インテークカムシャフト1120の回転数と位相(インテークバルブ1100の位相)とが検知される(S300)。
目標位相と検知された位相との差ΔCAが算出され(S302)、ΔCAに基づいて、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との要求回転数差が算出される(S304)。
この要求回転数差とインテークカムシャフト1120の回転数との和として、電動モータ2060の出力軸の要求回転数が算出される(S306)。この要求回転数に基づいて、電動モータ2060の基本DUTY比が算出される(S308)。
さらに、回転数センサ5040から送信された信号に基づいて、電動モータ2060の出力軸回転数が検知され(S310)、要求回転数と検知された出力軸回転数との回転数差ΔNが算出される(S312)。この回転数差ΔNに基づいて、電動モータ2060の補正DUTY比が算出され(S314)、基本DUTY比と補正DUTY比とを加算することにより、電動モータ2060へのDUTY指令値が算出される(S316)。
このようにして算出されたDUTY指令値がEDU4002に対して送信される(S318)。これにより、電動モータ2060が、DUTY指令値に応じた電圧で作動される。そのため、フィードバック制御によりインテークバルブ1100の位相を精度よく制御することができる。
また、決定された目標位相が最遅角位相であって(S102にてYES)、インテークバルブ1100の位相がしきい値CA(FF)よりも進角側の位相であると(S106にてNO)、決定された目標位相が最遅角位相でない場合(S102にてNO)と同様に、フィードバック制御によりインテークバルブ1100の位相、すなわちDUTY指令値が制御される。
一方、決定された目標位相が最遅角位相であって(S102にてYES)、インテークバルブ1100の位相がしきい値CA(FF)よりも遅角側の位相である場合(S106にてYES)には、フィードバック制御により位相を制御することが好ましいとは限らない。
フィードバック制御により決定されたDUTY指令値で電動モータ2060を作動した場合、電動モータ2060の出力トルクが過大となり、インテーク用VVT機構2000の制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する際に、インテーク用VVT機構2000が損傷する可能性が考えられるからである。
そこで、決定された目標位相が最遅角位相であって(S102にてYES)、インテークバルブ1100がしきい値CA(FF)よりも遅角側の位相である場合(S106にてYES)には、フィードバック制御に代えて、フィードフォワード制御により電動モータ2060が制御されて(S200)、位相が制御される。
具体的には、インテーク用VVT機構2000が損傷しないような値に予め定められたDUTY指令値が、EDU4002に対して送信される。すなわち、インテークバルブ1100がしきい値CA(FF)よりも進角側の位相である場合に定められるDUTY指令値の上限値よりも小さいDUTY指令値が、EDU4002に送信される。
これにより、インテーク用VVT機構2000の制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する際の衝撃を抑制することができる。また、位相を最遅角位相に維持する際において、電動モータ2060における消費電力および発熱を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置によれば、しきい値CA(FF)よりも遅角側の領域において、しきい値CA(FF)よりも進角側の位相である場合に定められるDUTY指令値の上限値よりも小さいDUTY指令値が、EDUに送信される。これにより、インテーク用VVT機構の制御ピンがガイド溝の端部に当接する際の衝撃を抑制することができる。また、位相を最遅角位相に維持する際において、電動モータにおける消費電力および発熱を抑制することができる。そのため、インテーク用VVT機構の損傷、電動モータにおける消費電力および発熱を抑制することができる。
なお、しきい値CA(FF)よりも遅角側の領域において設定されるDUTY指令値を、しきい値CA(FF)よりも進角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値よりも小さくする代わりに、その他、予め定められた条件が満たされた場合に設定されるDUTY指令値を、条件が満たされない場合に設定されるDUTY指令値の上限値より小さくするようにしてもよい。
また、しきい値CA(FF)よりも遅角側の領域で定められるDUTY指令値を、インテークバルブ1100の位相に応じて変更するようにしてもよい。この場合、しきい値CA(FF)よりも遅角側の領域で定められるDUTY指令値の上限値が、しきい値CA(FF)よりも進角側の領域で定められるDUTY指令値の上限値よりも小さくなるようにしてもよい。
<その他の実施の形態>
しきい値よりも遅角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値が、しきい値よりも進角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値よりも小さくなるように、しきい値よりも遅角側の領域およびしきい値よりも進角側の領域の両方の領域において、フィードフォワード制御により位相、すなわちデューティ指令値を制御するようにしてもよい。
また、しきい値よりも遅角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値が、しきい値よりも進角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値よりも小さくなるように、しきい値よりも遅角側の領域およびしきい値よりも進角側の領域の両方の領域において、フィードバック制御により位相を制御するようにしてもよい。
さらに、しきい値よりも遅角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値が、しきい値よりも進角側の領域において設定されるDUTY指令値の上限値よりも小さくなるように、しきい値よりも遅角側の領域においてフィードバック制御により位相を制御し、しきい値よりも進角側の領域においてフィードフォワード制御により位相を制御するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置が搭載された車両のエンジンを示す概略構成図である。 インテークバルブの位相を定めたマップを示す図である。 インテーク用VVT機構を示す断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図(その1)である。 図3のB−B断面図(その2)である。 図3のC−C断面図である。 図3のD−D断面図である。 インテーク用VVT機構全体としての減速比を示す図である。 スプロケットに対するガイドプレートの位相とインテークバルブの位相との関係を示す図である。 図1のECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 図1のECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
1000 エンジン、1010 「A」バンク、1012 「B」バンク、1020 エアクリーナ、1030 スロットルバルブ、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1130 エキゾーストカムシャフト、2000 インテーク用VVT機構、2010 スプロケット、2020 カムプレート、2030 リンク機構、2031 アーム(1)、2032 アーム(2)、2034 制御ピン、2040 ガイドプレート、2042 ガイド溝、2044 凹部、2050 減速機、2052 外歯ギヤ、2054 内歯ギヤ、2056 凸部、2060 電動モータ、2062 カップリング、2064 軸心、2066 偏心軸、2070 ピン(1)、2072 ピン(2)、2074 ピン(3)、2076 ピン(4)、3000 エキゾースト用VVT機構、4000 ECU、4002 EDU、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ。

Claims (9)

  1. インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置であって、
    入力された制御指令値が大きいほど出力トルクが大きくなるように制御されるアクチュエータと、
    前記アクチュエータによって駆動され、前記バルブの開閉タイミングを最遅角タイミングから最進角タイミングの間で変更させる変更機構と、
    前記アクチュエータに入力される制御指令値を制御するための第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段よりも制御指令値を大きくすることが可能であるように、アクチュエータに入力される制御指令値を制御するための第2の制御手段とを備え、
    前記バルブの開閉タイミングが、前記開閉タイミングの変化が機械的に制約されるように構成された所定の開閉タイミングを含む第1の領域に含まれる場合において、前記所定の開閉タイミングに向かって前記開閉タイミングが変化するときに、前記所定の開閉タイミングに到達する前に予め前記制御指令値を減少するように前記第1の制御手段によって前記アクチュエータを制御する一方で、前記バルブの開閉タイミングが第2の領域に含まれる場合において前記第2の制御手段によって前記アクチュエータを制御することを特徴とする、可変バルブタイミング装置。
  2. 前記所定の開閉タイミングは、前記最遅角タイミングであり、
    前記第2の領域は、前記第1の領域よりも進角側であることを特徴とする、請求項に記載の可変バルブタイミング装置。
  3. 前記第1の制御手段は、フィードバック制御により前記制御指令値を制御するための手段を含み、
    前記第2の制御手段は、フィードバック制御により前記制御指令値を制御するための手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の可変バルブタイミング装置。
  4. 前記第1の制御手段は、フィードフォワード制御により前記制御指令値を制御するための手段を含み、
    前記第2の制御手段は、フィードフォワード制御により前記制御指令値を制御するための手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の可変バルブタイミング装置。
  5. 前記第1の制御手段は、フィードフォワード制御により前記制御指令値を制御するための手段を含み、
    前記第2の制御手段は、フィードバック制御により前記制御指令値を制御するための手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の可変バルブタイミング装置。
  6. 前記第1の制御手段は、フィードバック制御により前記制御指令値を制御するための手段を含み、
    前記第2の制御手段は、フィードフォワード制御により前記制御指令値を制御するための手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の可変バルブタイミング装置。
  7. 前記可変バルブタイミング装置は、
    前記制御指令値が大きいほど前記アクチュエータの出力トルクが大きくなるように、前記アクチュエータを駆動するための駆動手段をさらに含み、
    前記制御指令値は、前記第1または前記第2の制御手段から前記駆動手段に出力されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置。
  8. 前記制御指令値は、電圧の指令値であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置。
  9. 前記制御指令値は、電流の指令値であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置。
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