JP2007186902A - 溝蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属製基体とゴム製又は樹脂製の被覆体との複合製品でありながら、両者が強固に一体化し、且つ側溝本体に蓋をしてその上を車両が走行しても音が出にくく、それでいて不用になった場合は材料の異なる構成部品を簡単に分離,回収できるようにして何度でも再利用できる溝蓋を提供する。。
【解決手段】 環状に設けた枠部2と該枠部内の空間を仕切る複数の仕切バー部3とを一体にして、該枠部2と該仕切バー部3が形成する上面2a,3aを平坦状にした金属製の簀の子状基体1と、該基体の上面1aを露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設し、さらに上面2aを前記基体の上面1aと略面一にして該基体と一体成形されるゴム製又は樹脂製の被覆体2と、を具備し、全体形状が側溝本体8の上面開口Oを塞いで載置できるようにした盤状体とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 環状に設けた枠部2と該枠部内の空間を仕切る複数の仕切バー部3とを一体にして、該枠部2と該仕切バー部3が形成する上面2a,3aを平坦状にした金属製の簀の子状基体1と、該基体の上面1aを露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設し、さらに上面2aを前記基体の上面1aと略面一にして該基体と一体成形されるゴム製又は樹脂製の被覆体2と、を具備し、全体形状が側溝本体8の上面開口Oを塞いで載置できるようにした盤状体とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は側溝本体の上面開口に蓋をするための溝蓋に関する。
例えば道路等には図12のような排水用の横断面U字形したコンクリート製側溝本体8が設けられ、該本体の上面開口Oを塞ぐために図13のようなコンクリート製溝蓋が載置される。図12中、符号81は側溝底部、符号82は側部、符号83は段差部、符号Rは流路を示す。図13(イ),(ロ)は日本工業規格表示認定製品2種のコンクリート蓋9で、(イ)が側面図で(ロ)が平面図である。主として車道の縦断に広く用いられている。図13(ハ),(ニ)は日本工業規格表示認定製品1種のコンクリート蓋9で、(ハ)が側面図で(ニ)が平面図である。
しかるに、この溝蓋9はコンクリート製であることから次のような問題があった。第1にコンクリート製であることから重く扱いづらかった。持ち運びにくく重機が必要になり、また一度にたくさん搬送できず工期が長くなっていた。施工にもリフト等の特別な機械が必要であった。第2に、コンクリート製に起因して角部分,エッジ部が欠け易く、また他の物に打痕キズを付け易かった。第3に、U字側溝本体8にこのコンクリート製溝蓋で蓋をしてもガタつきが出やすく、その上を車両が走ると耳障りなカタカタ音が発する不具合もあった。第4に、コンクリート蓋9には強度を高める目的でコンクリート中に鉄筋94等が埋設されているが、コンクリート蓋9が壊れて使用不能になったとき、そのコンクリート90と鉄筋94とを個別回収して資源を有効活用するのは困難を極めていた。こうしたことから、斯かる不具合を改善する技術が提案されている(例えば特許文献1,2)。
しかるに、この溝蓋9はコンクリート製であることから次のような問題があった。第1にコンクリート製であることから重く扱いづらかった。持ち運びにくく重機が必要になり、また一度にたくさん搬送できず工期が長くなっていた。施工にもリフト等の特別な機械が必要であった。第2に、コンクリート製に起因して角部分,エッジ部が欠け易く、また他の物に打痕キズを付け易かった。第3に、U字側溝本体8にこのコンクリート製溝蓋で蓋をしてもガタつきが出やすく、その上を車両が走ると耳障りなカタカタ音が発する不具合もあった。第4に、コンクリート蓋9には強度を高める目的でコンクリート中に鉄筋94等が埋設されているが、コンクリート蓋9が壊れて使用不能になったとき、そのコンクリート90と鉄筋94とを個別回収して資源を有効活用するのは困難を極めていた。こうしたことから、斯かる不具合を改善する技術が提案されている(例えば特許文献1,2)。
しかしながら、特許文献1の技術は、「産業廃棄物として排出された廃PEの圧縮成形で得られた平板状の樹脂成形品をコンクリートに埋め込み、コンクリートを硬化させた構造体を蓋として使用することにより、水に浮かない、曲げ強度を改善したU字溝コンクリート蓋」の発明内容を提供するにとどまっていた。
このコンクリート蓋は、コンクリートの中に廃プラスチックの樹脂成形品を埋め込んで、コンクリート蓋の軽量化を図ると共に、廃プラスチックの機能部品へのマテリアルリサイクルに道を拓くものである。しかし、そのリサイクルは一回限りに終わっていた。コンクリートの中に廃プラスチックの樹脂成形品を埋め込んだコンクリート蓋が壊れて一旦駄目になると、コンクリート部分と廃プラスチックの樹脂成形品の分離,分割が困難であった。またコンクリートが主構成要素であることから従来のコンクリート製蓋と比較すれば軽くなったが、まだ改善の余地が残されていた。
このコンクリート蓋は、コンクリートの中に廃プラスチックの樹脂成形品を埋め込んで、コンクリート蓋の軽量化を図ると共に、廃プラスチックの機能部品へのマテリアルリサイクルに道を拓くものである。しかし、そのリサイクルは一回限りに終わっていた。コンクリートの中に廃プラスチックの樹脂成形品を埋め込んだコンクリート蓋が壊れて一旦駄目になると、コンクリート部分と廃プラスチックの樹脂成形品の分離,分割が困難であった。またコンクリートが主構成要素であることから従来のコンクリート製蓋と比較すれば軽くなったが、まだ改善の余地が残されていた。
また特許文献2の技術は、合成樹脂製の嵩上げ部が鋳物製本体に設けた開口に嵌合して一体化される溝蓋であり、溝蓋としての一体化が損なわれる虞があった。溝蓋はその上を重量車両が通過する過酷な環境下で用いられることが多く、別々に製造された鋳物製本体と合成樹脂製嵩上げ部を単に嵌合させて組付けただけの溝蓋となると、悪環境下では嵌合部の所でガタつく虞があった。
本発明は上記問題点を解決するもので、金属製基体とゴム製又は樹脂製の被覆体との複合製品でありながら、両者が強固に一体化し、且つ側溝本体に蓋をしてその上を車両が走行しても音が出にくく、それでいて不用になった場合は材料の異なる構成部品を簡単に分離,回収できるようにして何度でも再利用できる溝蓋を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、環状に設けた枠部と該枠部内の空間を仕切る複数の仕切バー部とを一体にして、該枠部と該仕切バー部が形成する上面を平坦状にした金属製の簀の子状基体(1)と、該基体の上面を露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設し、さらに上面を前記基体の上面と略面一にして該基体と一体成形されるゴム製又は樹脂製の被覆体(2)と、を具備し、全体形状が側溝本体の上面開口を塞いで載置できるようにした盤状体とすることを特徴とする溝蓋にある。
請求項2の発明たる溝蓋は、請求項1で、基体をダクタイル鋳鉄製の鋳物とし、前記被覆体を該基体が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とすることを特徴とする。
請求項3の発明たる溝蓋は、請求項2で、被覆体を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすることを特徴とする。
請求項4の発明たる溝蓋は、請求項2又は3で、枠部を平面視矩形とし、前記被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部に係る四隅のコーナ部分の地点を露出させて、その他の基体部分を埋設することを特徴とする。
請求項5の発明たる溝蓋は、請求項4で、枠部の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分を隆起させて、他の枠部の部分及び仕切バー部でつくる基体の一般部よりも一段高くした隆起部を形成する一方、前記被覆体が前記四隅の隆起部下面の一部を露出させて該隆起部を覆う堤部を形成することを特徴とする。
請求項6の発明たる溝蓋は、請求項5で、被覆体が前記隆起部を取込んで、該被覆体の下面外周縁で起立する短筒部を形成することを特徴とする。
請求項2の発明たる溝蓋は、請求項1で、基体をダクタイル鋳鉄製の鋳物とし、前記被覆体を該基体が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とすることを特徴とする。
請求項3の発明たる溝蓋は、請求項2で、被覆体を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすることを特徴とする。
請求項4の発明たる溝蓋は、請求項2又は3で、枠部を平面視矩形とし、前記被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部に係る四隅のコーナ部分の地点を露出させて、その他の基体部分を埋設することを特徴とする。
請求項5の発明たる溝蓋は、請求項4で、枠部の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分を隆起させて、他の枠部の部分及び仕切バー部でつくる基体の一般部よりも一段高くした隆起部を形成する一方、前記被覆体が前記四隅の隆起部下面の一部を露出させて該隆起部を覆う堤部を形成することを特徴とする。
請求項6の発明たる溝蓋は、請求項5で、被覆体が前記隆起部を取込んで、該被覆体の下面外周縁で起立する短筒部を形成することを特徴とする。
請求項1の発明のごとく、枠部と該仕切バー部が形成する上面を平坦状にした金属製の簀の子状基体(1)とし、また基体の上面を露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設し、さらに上面を前記基体の上面と略面一にして該基体と一体成形されるゴム製又は樹脂製の被覆体(2)とすると、基体上面と基体下面の一部の露出部分を残して他の基体部分を被覆体が埋設するので、基体は被覆体と強固に一体化する。さらに被覆体の成形時に簀の子状基体のスリットに被覆体の溶融樹脂が入り込むので、基体と被覆体とがより強固に一体化され、車両が側溝本体8の上面開口Oに蓋した本溝蓋上を走行しても組み付け部分でガタつくようなことは起こらない。それでいて、被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設する構成なので、被覆体を係止して基体下面の複数個所の露出地点を基体上面方向へ油圧シリンダ等の力を利用して押圧すれば基体と被覆体とを分離できる。本溝蓋は製品として機能維持させる一体化に万全を図りながら、不用になったときは基体と被覆体とを分離回収できる。基体に損傷がなければそのまま再利用可能で、たとえ基体の上面等が摩耗していても、溶かして簡単に何度でも再利用できる。
請求項2の発明のごとく、基体がダクタイル鋳鉄製の鋳物であると、耐衝撃性に優れ、また砂型の鋳型に鋳込み成形で基体側面等に形成される鋳肌の凹凸内に、被覆体が一体成形で入り込むので、両者の一体化がより万全となる。上面露出の基体をインサートして一体成形される被覆体は、基体が金属製滑面を形成していると、被覆体から抜け出る虞がある。被覆体が基体の表面の凹凸に入り込んで基体とより強固に一体化し頑強になる。また被覆体を該基体が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とすると、家庭から出る廃プラスチックや産業廃棄物として出される廃プラスチックの再利用が図られる。
請求項3の発明のごとく、被覆体を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすると、基体だけでなく被覆体も何度でも再利用できる。
請求項4の発明のごとく、枠部を平面視矩形とし、被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部に係る四隅のコーナ部分の地点を露出させてその他の基体部分を埋設すると、被覆体を係止して基体下面の複数個所の露出地点を基体上面方向へ押圧し基体と被覆体とを分離する際、四隅のコーナ部分の露出部分を押圧することによって力が均等にかかり分離が円滑に進む。
請求項5の発明のごとく、枠部の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分を隆起させ、他の枠部の部分及び仕切バー部でつくる基体の一般部よりも一段高くした隆起部を形成すると、枠部の強度を高めることができる。そして被覆体が前記四隅の隆起部下面の一部を露出させて該隆起部を覆う堤部を形成すると、該堤部を側溝本体の段差部に載せ、側溝本体の上面と溝蓋を面一にして上面開口に蓋ができる。堤部が樹脂製であり金属製に比べ弾性変形して吸収できるので、側溝本体の段差部に溝蓋を載せてもガタつきにくく、また溝蓋上を車両走行してもカタカタ音を発することもなくなる。
請求項6の発明のごとく、被覆体が前記隆起部を取込んで、該被覆体の下面外周縁で起立する短筒部を形成すると、被覆体の強度アップも図れるようになる。
請求項2の発明のごとく、基体がダクタイル鋳鉄製の鋳物であると、耐衝撃性に優れ、また砂型の鋳型に鋳込み成形で基体側面等に形成される鋳肌の凹凸内に、被覆体が一体成形で入り込むので、両者の一体化がより万全となる。上面露出の基体をインサートして一体成形される被覆体は、基体が金属製滑面を形成していると、被覆体から抜け出る虞がある。被覆体が基体の表面の凹凸に入り込んで基体とより強固に一体化し頑強になる。また被覆体を該基体が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とすると、家庭から出る廃プラスチックや産業廃棄物として出される廃プラスチックの再利用が図られる。
請求項3の発明のごとく、被覆体を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすると、基体だけでなく被覆体も何度でも再利用できる。
請求項4の発明のごとく、枠部を平面視矩形とし、被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部に係る四隅のコーナ部分の地点を露出させてその他の基体部分を埋設すると、被覆体を係止して基体下面の複数個所の露出地点を基体上面方向へ押圧し基体と被覆体とを分離する際、四隅のコーナ部分の露出部分を押圧することによって力が均等にかかり分離が円滑に進む。
請求項5の発明のごとく、枠部の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分を隆起させ、他の枠部の部分及び仕切バー部でつくる基体の一般部よりも一段高くした隆起部を形成すると、枠部の強度を高めることができる。そして被覆体が前記四隅の隆起部下面の一部を露出させて該隆起部を覆う堤部を形成すると、該堤部を側溝本体の段差部に載せ、側溝本体の上面と溝蓋を面一にして上面開口に蓋ができる。堤部が樹脂製であり金属製に比べ弾性変形して吸収できるので、側溝本体の段差部に溝蓋を載せてもガタつきにくく、また溝蓋上を車両走行してもカタカタ音を発することもなくなる。
請求項6の発明のごとく、被覆体が前記隆起部を取込んで、該被覆体の下面外周縁で起立する短筒部を形成すると、被覆体の強度アップも図れるようになる。
本発明の溝蓋は、金属製基体とゴム製又は樹脂製の被覆体との複合製品でありながら、両者が強固に一体成形されているので、過酷な環境下に置かれてもガタつくことが全くなく、溝蓋として長期に亘って機能発揮し、それでいて不用になれば材料の異なる基体と被覆体の構成部品とに簡単に分離,回収でき何度でも再利用できるなど多大な効を奏する。
以下、本発明に係る溝蓋について詳述する。
図1〜図11は本発明の溝蓋の一形態で、図1,図2はその全体斜視図、図3はその平面図、図4はその底面図、図5は図4のI-I線矢視図、図6は図4のII-II線矢視図、図7は図1の基体を簡略図示化するもので、(イ)が平面図、(ロ)が側面図、(ハ)が正面図を示す。図8は基体をインサート成形して溝蓋の被覆体を成形する姿態を示す説明断面図、図9,図10は溝蓋を構成する基体と被覆体が治具を用いて分離される様子を示す概略説明図、図11は図1〜図8の溝蓋と別態様の溝蓋の斜視図である。
図1〜図11は本発明の溝蓋の一形態で、図1,図2はその全体斜視図、図3はその平面図、図4はその底面図、図5は図4のI-I線矢視図、図6は図4のII-II線矢視図、図7は図1の基体を簡略図示化するもので、(イ)が平面図、(ロ)が側面図、(ハ)が正面図を示す。図8は基体をインサート成形して溝蓋の被覆体を成形する姿態を示す説明断面図、図9,図10は溝蓋を構成する基体と被覆体が治具を用いて分離される様子を示す概略説明図、図11は図1〜図8の溝蓋と別態様の溝蓋の斜視図である。
溝蓋は基体1と被覆体4とを具備し、その全体形状が側溝本体8の上面開口Oを塞いで載置できるようにした盤状体Aである(図1,図12)。
基体1は環状に設けた枠部2と該枠部2内の空間を仕切る複数の仕切バー部3とを一体にして、該枠部2と該仕切バー部3が形成する上面2a,3aを平坦状にした金属製簀の子状体とする。ここでの枠部2は図3,図7(イ)のごとく平面視矩形の枠部2内の中央に小面積部分たる円形部分33を設け、前記仕切バー部3を該円形部分33に連結させて枠部2内の空間を仕切り、簀の子状にしている。円形部分33を縦横に横切るようにして矩形枠部2の対向辺の中間地点同士を連結して十字状仕切バー部30が設けられる。さらに平面視略長方形した枠部2の四隅の角を中心にほぼ一定間隔で枠部長辺20と枠部短辺21(又は十字状仕切バー部30の長辺側)とを結ぶ約1/4の円弧を描き、各円弧に所定幅をもたせた弧状仕切バー部31が設けられた簀の子状基体1とする。理由は定かでないが、汎用グレーチングのように単純な直線状仕切バー部(いわゆるグレーチング用主部材)を設けると、被覆体4と一体成形した際、直線状仕切バー部と当接する被覆体4の部分にときに隙間が出来てしまう。弧状仕切バー部31のごとく弧状にすることが製品時に該隙間をなくし、品質向上に寄与するのを確認している。
本実施形態の弧状仕切バー部31は枠部2と交わった外側にも張り出し突起部32を形成する。また溝蓋の一側に手を入れる取手用凹部44を設けることから、平面視長方形した枠部2も該凹部44に沿うようにその部分を内方に凹ませた窪み24のある簀の子状基体1とする。基体1はその平面視外形を図3のごとく溝蓋の平面視外形よりも少し小さめとし、且つ該基体1の厚みが紙面垂直方向に延設するだけの簀の子形状とする。
基体1は環状に設けた枠部2と該枠部2内の空間を仕切る複数の仕切バー部3とを一体にして、該枠部2と該仕切バー部3が形成する上面2a,3aを平坦状にした金属製簀の子状体とする。ここでの枠部2は図3,図7(イ)のごとく平面視矩形の枠部2内の中央に小面積部分たる円形部分33を設け、前記仕切バー部3を該円形部分33に連結させて枠部2内の空間を仕切り、簀の子状にしている。円形部分33を縦横に横切るようにして矩形枠部2の対向辺の中間地点同士を連結して十字状仕切バー部30が設けられる。さらに平面視略長方形した枠部2の四隅の角を中心にほぼ一定間隔で枠部長辺20と枠部短辺21(又は十字状仕切バー部30の長辺側)とを結ぶ約1/4の円弧を描き、各円弧に所定幅をもたせた弧状仕切バー部31が設けられた簀の子状基体1とする。理由は定かでないが、汎用グレーチングのように単純な直線状仕切バー部(いわゆるグレーチング用主部材)を設けると、被覆体4と一体成形した際、直線状仕切バー部と当接する被覆体4の部分にときに隙間が出来てしまう。弧状仕切バー部31のごとく弧状にすることが製品時に該隙間をなくし、品質向上に寄与するのを確認している。
本実施形態の弧状仕切バー部31は枠部2と交わった外側にも張り出し突起部32を形成する。また溝蓋の一側に手を入れる取手用凹部44を設けることから、平面視長方形した枠部2も該凹部44に沿うようにその部分を内方に凹ませた窪み24のある簀の子状基体1とする。基体1はその平面視外形を図3のごとく溝蓋の平面視外形よりも少し小さめとし、且つ該基体1の厚みが紙面垂直方向に延設するだけの簀の子形状とする。
所定幅の枠部2及び所定幅の仕切バー部3は図7(イ)の紙面垂直方向の高さ(厚み)を有しているが、同図(ロ),(ハ)のごとく枠部2の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分22を隆起させ、他の枠部2の部分及び仕切バー部3でつくる基体1の一般部よりも一段高くした隆起部23を形成する。基体1の強度を上げ、さらに該コーナ部分22の下面側に露出部23fを設けることから、その露出部23fを作製し易くするためである。
本実施形態の基体1は鋳物製で、鉄,青銅,アルミニウム,マグネシウム等の金属を溶融し、鋳型に流し込んで製造した物である。ここでは鋳鉄製で、なかでも耐衝撃性に優れるダクタイル鋳鉄製の鋳物とする。砂型の鋳型に鋳込み成形によって造られる基体1のすべての表面には、砂型の砂粒が転写した細かい凹凸のある鋳肌が現れる。これが本発明において有効な働きをする。すなわち、溝蓋上面は車両等が通る上面となることから平坦状に設けられるが、凹凸の鋳肌がつけられることによって、滑り止め効果を発揮する。さらに基体1の側面等に形成される鋳肌の凹凸が、上面露出の基体1にあっても該基体1が一体成形された被覆体4から外れ難く、溝蓋製品として長く機能維持させるのに役立っている。
前記円形部分33の上面に市町村マークや絵,模様等の標識,図柄が施されると、製品価値を高める。標識,図柄が円形部分33の上面に凹凸で表現されると滑り止め効果も高まり一層好適となる。尚、ダクタイル鋳鉄製基体1にはサビ防止のためのカチオン電着塗装が施されている。
前記円形部分33の上面に市町村マークや絵,模様等の標識,図柄が施されると、製品価値を高める。標識,図柄が円形部分33の上面に凹凸で表現されると滑り止め効果も高まり一層好適となる。尚、ダクタイル鋳鉄製基体1にはサビ防止のためのカチオン電着塗装が施されている。
被覆体4は基体1の上面1aを露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて、他の基体部分を埋設し、さらに上面を前記基体1の上面1aと略面一にして該基体1と一体成形されるゴム製又は樹脂製の成形部である。基体1の上面を露出させ被覆体4の上面が基体1の上面と略面一にして被覆体4が一体成形されて、基体上面1a及び被覆体上面4aが溝蓋の平らな上面を形成する。被覆体4は例えば図8のごとく基体1を金型内にインサートして成形される。脱型後、合成樹脂製であることから熱収縮を起こすため、被覆体4の上面4aは基体1の上面1aと略面一にしながらも若干低めになる段差ができる。この僅かな段差による凹凸が逆に滑り止め効果を高める。しかも、主部材の方向性が全て一致する汎用グレーチングと違って、枠部四隅から弧状に配設され、方向性が一定でない弧状仕切バー部31が形成されているので、あらゆる方向から車両等がこの溝蓋上に進入してきても滑り止めに優れた効果がある溝蓋になる。
被覆体4は前述のごとく基体1をインサートしてこれと一体成形されるゴム製又は樹脂製成形品である。被覆体4の材料たるゴムや樹脂には可塑剤や発泡剤,安定剤,着色料,充填剤等が混合したものを含む。被覆体4は基体1が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とすると廃プラスチックの再利用が可能になりより好ましくなる。さらに被覆体4を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすると、溝蓋が製品寿命等で壊れた場合も、熱可塑性樹脂であれば再軟化,流動化させ、繰り返し使用が可能となり、資源の再々利用に役立てることができ一層好ましくなる。使用済みペットボトル(主成分:ポリプロピレン)等のプラスチック成形品を何度も繰り返して使用できる。ここでの被覆体4の主原料は産業廃棄物のポリエチレン,ポリプロピレンに発泡剤,着色剤を添加したものである。
熱可塑性樹脂にはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリビニルアセタール,ポリアクリレート,ポリアクリルさん誘導体,ポリアクリルアミド,ポリエーテル,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリロニトリル,ポリカーボネート,セルロース系樹脂,ナイロン,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスルフォン等がある。被覆体4はこれらのうちの一つ又は複数の熱可塑性樹脂を主要成分として含み、他に不純物を含んでも、基体1が金型内にインサート保持されて、加熱により軟化,流動化して可塑性を与えて成形できれば、熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品からなる被覆体4とする。
熱可塑性樹脂にはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリビニルアセタール,ポリアクリレート,ポリアクリルさん誘導体,ポリアクリルアミド,ポリエーテル,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリロニトリル,ポリカーボネート,セルロース系樹脂,ナイロン,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスルフォン等がある。被覆体4はこれらのうちの一つ又は複数の熱可塑性樹脂を主要成分として含み、他に不純物を含んでも、基体1が金型内にインサート保持されて、加熱により軟化,流動化して可塑性を与えて成形できれば、熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品からなる被覆体4とする。
本実施形態では基体1の枠部2を平面視矩形とし、基体1の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部2に係る四隅のコーナ部分22の地点を露出させて、その他の基体部分を埋設させる被覆体4とする。被覆体4の成形時に基体1の簀の子がつくるスリットεにも被覆体4をつくる溶融樹脂が入り込み、基体上面1aと、基体下面の一部の露出部分とを残して基体1を被覆体4が包み込む。基体下面の一部に露出部分を設けるのは、基体1と被覆体4との一体化を図りつつも、溝蓋が製品寿命等で廃棄処理しなければならないとき、簡単に基体1と被覆体4とに分離できるからである。例えば図9のごとく被覆体4の外周部にのみ当接する枠部材からなるベース盤70上に溝蓋を裏返しにして載置し、コーナ部分22の地点の基体1の露出部分23fに突き当たるピン71fを下面に立設した押盤71を下降させ、溝蓋の被覆体4から基体1を分離させることができる。被覆体4から基体1を分離するにあたっては、該押盤71に油圧シリンダ等で所定以上の圧力が加えられる。
前記露出部分23fは例えば図8のごとく形成される。下型60に基体1をインサート載置し、上型61を閉じたとき基体1の露出部分23fになる所にピン61aが起立し、被覆体4の成形を終えたときに該ピン61aの所に通孔42が形成され、露出部分23fが現れるようにする。
前記露出部分23fは例えば図8のごとく形成される。下型60に基体1をインサート載置し、上型61を閉じたとき基体1の露出部分23fになる所にピン61aが起立し、被覆体4の成形を終えたときに該ピン61aの所に通孔42が形成され、露出部分23fが現れるようにする。
被覆体4は平面視形状が溝蓋の平面視形状よりも少し小さめにした基体1をインサートして射出成形や圧縮成形等で成形される。金属製基体1の機械的強度が高いことから図13のコンクリート製蓋9のように溝蓋全体に厚みを設けなくて済む。枠部2を平面視矩形とし、前記被覆体4が基体1の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部2に係る四隅のコーナ部分22の地点を露出させて、他の基体部分を埋設する板状の溝蓋にできる。ただ、汎用のコンクリート製U字側溝本体8の段差部83がコンクリート蓋9に合わせて高くなっているので、本溝蓋の上面がU字側溝本体8の上縁レベル8aよりも沈んでしまう。そこで、図7のように枠部2の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分22を隆起させて、他の枠部2の部分及び仕切バー部3でつくる基体1の一般部1eよりも一段高くした隆起部23を形成し、さらに例えば図11のごとく、被覆体4が前記四隅の隆起部23下面の一部(角の地点)を露出させて、隆起部23の所で溝蓋の高さ(厚み)が確保される堤部41aを形成する。隆起部23を覆った堤部41aをU字側溝本体8の段差部83に載せて、溝蓋上面をうまくU字側溝本体8の上縁82aに合うようにする。
加えて、被覆体4が前記隆起部23を取込んで、本実施形態たる図1〜図10のごとく該被覆体4の下面外周縁で起立する短筒部41を形成すればより好ましくなる。短筒部41の形成で有蓋短筒状となり、図11の溝蓋の強度よりも、図1〜図10の溝蓋の方が機械的強度を高め頑強となるからである。平蓋部40の外周縁に堤部41aを設け、有蓋短筒状とすることによって、基体1の一般部1eの下面側に肉ぬすみの空所49ができ、溝蓋の一層の軽量化が図られる。と同時に、被覆体4の材料使用量を削減できる。尚、溝蓋はU字側溝本体8の段差部83へ挿入,載置し易くするため、また成形後の被覆体4を脱型し易くするため、短筒部41の各外壁面を図5のごとく筒部41の下面に向けて角度θ(2°〜7°)で先細らせている。また成形後の被覆体4を脱型し易くするため短筒部41の各内壁面も、図2,図4のごとく筒部41の下面に向けて所定角度で先細らせている。
加えて、被覆体4が前記隆起部23を取込んで、本実施形態たる図1〜図10のごとく該被覆体4の下面外周縁で起立する短筒部41を形成すればより好ましくなる。短筒部41の形成で有蓋短筒状となり、図11の溝蓋の強度よりも、図1〜図10の溝蓋の方が機械的強度を高め頑強となるからである。平蓋部40の外周縁に堤部41aを設け、有蓋短筒状とすることによって、基体1の一般部1eの下面側に肉ぬすみの空所49ができ、溝蓋の一層の軽量化が図られる。と同時に、被覆体4の材料使用量を削減できる。尚、溝蓋はU字側溝本体8の段差部83へ挿入,載置し易くするため、また成形後の被覆体4を脱型し易くするため、短筒部41の各外壁面を図5のごとく筒部41の下面に向けて角度θ(2°〜7°)で先細らせている。また成形後の被覆体4を脱型し易くするため短筒部41の各内壁面も、図2,図4のごとく筒部41の下面に向けて所定角度で先細らせている。
本実施形態の溝蓋は露出部分を前記四隅の隆起部23の4箇所の他、基体1の下面側中央(すなわち前記円形部分33の下面)にも設ける。例えば、図8で下型60に基体1を載置後、型閉じし、金型内に基体1をインサート保持したときに、ピン61aが平面視L字状隆起部23の角の4箇所に、またピン61bが円形部分33の下面中央のゲート用円柱周りの4箇所に起立し、この状態でホットランナーH.R.から溶融樹脂が金型キャビティに注入して、被覆体4が基体1と一体成形されて露出部分23f,33fが設けられる。符号P.L.はパーティングラインを示す。成形を終えた溝蓋の被覆体4には隆起部23の4箇所に通孔42が形成されて、図2,図4のごとく該通孔の奥に隆起部23の下面にあたる露出部分23fが覗く。また被覆体4の下面中央の円柱形ボス48周りに通孔43が形成されて、該通孔43の奥に円形部分33の下面にあたる露出部分33fが覗く。尚、露出部分23f,33fは本来、隆起部23,円形部分33に係る基体1の文字通りの露出状態で現れるが、被覆体4の成形条件によってはその上に被覆体成形時の薄膜のバリができることがある。本発明では斯る場合も、その地点を露出させたものとみなす。図9のごとくベース盤70に溝蓋を載置し、下面にピン71a,71bが立設した押盤71を下降させて、ベース盤70に載置した溝蓋の露出部分23f,33fへピン71a,71bで押し突く際、薄膜があっても溝蓋に係る被覆体4から基体1を簡単に分離できるという、本発明と同様の作用,効果が得られるからである。
符号45は凹部44側の筒部段差部83、符号46は該凹部と対向面の筒部段差部83で、両筒部段差部83は溝蓋の持ち運び用の把手となる。
符号45は凹部44側の筒部段差部83、符号46は該凹部と対向面の筒部段差部83で、両筒部段差部83は溝蓋の持ち運び用の把手となる。
このように構成した溝蓋は、被覆体4の成形時に簀の子状基体1がつくるスリットεにも被覆体4をつくる溶融樹脂が入り込み、基体上面1aと基体下面の一部の露出部分23f,33fとを残して基体1を被覆体4が包み込むので、一体化に不安を残す特許文献2の嵌合一体品と違って、被覆体4と基体1は強固に一体化し溝蓋として存分に機能発揮する。過酷な環境下で使用される溝蓋にあっても基体1と被覆体4は一体化を保持しガタつかない。
また砂型の鋳型に鋳込み成形によって基体1が造られるので、基体1表面に砂粒の目視で観察できる凹凸が形成されるが、これらの凹凸がまた基体1と被覆体4との一体化に優れた効果を発揮する。上面露出の基体1をインサートして一体成形される被覆体4は、基体1が金属製滑面を形成していると、被覆体4から抜け出る虞がある。本発明の溝蓋は成形時の被覆体4が基体表面の凹凸に入り込んで基体1と強固に一体化し、溝蓋製品として長く機能維持させる。鋳鉄製の鋳物とし砂型の鋳型に鋳込み成形で砂型の砂粒が転写した凹凸の鋳肌がつけられることによって、上面露出の基体1でも該基体1が一体成形された被覆体4から外れ難くなり、溝蓋製品の長期に亘る機能維持に貢献できる。
また砂型の鋳型に鋳込み成形によって基体1が造られるので、基体1表面に砂粒の目視で観察できる凹凸が形成されるが、これらの凹凸がまた基体1と被覆体4との一体化に優れた効果を発揮する。上面露出の基体1をインサートして一体成形される被覆体4は、基体1が金属製滑面を形成していると、被覆体4から抜け出る虞がある。本発明の溝蓋は成形時の被覆体4が基体表面の凹凸に入り込んで基体1と強固に一体化し、溝蓋製品として長く機能維持させる。鋳鉄製の鋳物とし砂型の鋳型に鋳込み成形で砂型の砂粒が転写した凹凸の鋳肌がつけられることによって、上面露出の基体1でも該基体1が一体成形された被覆体4から外れ難くなり、溝蓋製品の長期に亘る機能維持に貢献できる。
それでいて、金属製基体1とこれをインサートして一体成形される樹脂製被覆体4とからなる複合体でありながら、一部が損壊したり製品寿命等交換を余儀なくされたりしたときは、金属製部分の基体1と樹脂製部分の被覆体4とを円滑に分離できるので、資源の有効活用に優れた効果を発揮する。すなわち、基体1の上面を露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設して該基体1と被覆体4が一体成形されるので、図9のような被覆体4の外周部にのみ当接する枠部材からなるベース盤70上に溝蓋を裏返しして載置し、コーナ部分22の地点の基体露出部分23fに突き当たるピン71bを下面に立設した押盤71を用意すれば、これを下降させて被覆体4から基体1を簡単に分離できる。本実施形態はさらに枠部2の四隅に設けた隆起部23の下面の露出部分23fに加え、円形部分33の下面の露出部分33fを設けているので、ピン71a,71bで基体全体へバランス良く押圧し、被覆体4をベース盤70に止めながら基体1をうまく分離,落下させることができる。被覆体4から基体1を分離する方法は図9に代えて図10の方法でもできる。図10では基台75上に通孔42を通り露出部分23fに当接する起立軸75bと、通孔43を通り露出部分33fに当接する起立軸75aとを設け、該起立軸23f,33fで基体上面1aを上にして溝蓋を支持する。そして、該溝蓋上方に該溝蓋の被覆体表面4aにだけ突き当たる凸部76aを突出させた押盤76を配設し、油圧リシンダ等を用いて該押盤76を押し下げ、起立軸75a,75bに支持された基体1から被覆体4を押し下げて落下,分離させるのである。
そして、本溝蓋は基体1を鋳物とすることによって、分離された基体1をそのまま次の溝蓋の製品に組み込むことができる。基体1が磨り減ったり損壊したりしていても、被覆体4等の不純物が綺麗に取り除かれているので、鋳物材料として回収し再利用できる。また、被覆体4を再生プラスチック成形品にすれば家庭ゴミや産業廃棄物から出る廃プラスチックを資源として活用でき、且つ溝蓋の低コスト化にも役立つ。さらに被覆体4を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすれば、溝蓋が損傷しても、基体1から分離された被覆体4を再溶融化させて繰り返し使用ができる。基体1だけでなく被覆体4も何度も再生でき、一段と有益となる。
そして、本溝蓋は基体1を鋳物とすることによって、分離された基体1をそのまま次の溝蓋の製品に組み込むことができる。基体1が磨り減ったり損壊したりしていても、被覆体4等の不純物が綺麗に取り除かれているので、鋳物材料として回収し再利用できる。また、被覆体4を再生プラスチック成形品にすれば家庭ゴミや産業廃棄物から出る廃プラスチックを資源として活用でき、且つ溝蓋の低コスト化にも役立つ。さらに被覆体4を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とすれば、溝蓋が損傷しても、基体1から分離された被覆体4を再溶融化させて繰り返し使用ができる。基体1だけでなく被覆体4も何度も再生でき、一段と有益となる。
さらに、基体1に溝蓋の強度を担わせながら、被覆体4に軽量化,クッション性等を担わせることができ、極めて合理的な溝蓋が出来上がっている。U字側溝本体8に本溝蓋を載置すると、隆起部23の下面を覆っている堤部41aの部分が段差部83に当たる。該堤部41aの樹脂材料が有する弾性でもって変位,衝撃等を吸収できるので、U字側溝本体8に蓋をしても特許文献1のコンクリート製溝蓋のようにガタつきが出ず、またその上を車両が走ってもカタカタ音を発することもなくなる。
加えて、本実施形態のごとく被覆体4が隆起部23を取り込む短筒部41を形成すれば、被覆体自体の強度も向上させることができ、溝蓋としての威力をいかんなく発揮できる。
加えて、本実施形態のごとく被覆体4が隆起部23を取り込む短筒部41を形成すれば、被覆体自体の強度も向上させることができ、溝蓋としての威力をいかんなく発揮できる。
また、溝蓋の周囲を樹脂製被覆体4が包み込んでいるので、被覆体4がクッション保護の役目を果たし、本溝蓋が他の物をキズつけることがない。勿論、本溝蓋はコンクリート製溝蓋に比べて軽量化が進み、搬送の便,工期の短縮化等に威力を発揮する。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。基体1,枠部2,仕切バー部3,被覆体4等の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 基体
1a 基体の上面(基体上面)
2 枠部
2a 枠部の上面(枠部上面)
22 コーナ部分
23 隆起部
23f 露出部(コーナ部分の露出部)
3 仕切バー部
3a 仕切バー部の上面
33f 露出部(円形部分の露出部)
4 被覆体
41 短筒部
41a 堤部
A 盤状体
O 上面開口
1a 基体の上面(基体上面)
2 枠部
2a 枠部の上面(枠部上面)
22 コーナ部分
23 隆起部
23f 露出部(コーナ部分の露出部)
3 仕切バー部
3a 仕切バー部の上面
33f 露出部(円形部分の露出部)
4 被覆体
41 短筒部
41a 堤部
A 盤状体
O 上面開口
Claims (6)
- 環状に設けた枠部と該枠部内の空間を仕切る複数の仕切バー部とを一体にして、該枠部と該仕切バー部が形成する上面を平坦状にした金属製の簀の子状基体(1)と、該基体の上面を露出させ且つその下面の複数個所の地点を露出させて他の基体部分を埋設し、さらに上面を前記基体の上面と略面一にして該基体と一体成形されるゴム製又は樹脂製の被覆体(2)と、を具備し、全体形状が側溝本体の上面開口を塞いで載置できるようにした盤状体とすることを特徴とする溝蓋。
- 前記基体をダクタイル鋳鉄製の鋳物とし、前記被覆体を該基体が金型内にインサート保持されて成形した再生プラスチック成形品とする請求項1記載の溝蓋。
- 前記被覆体を熱可塑性樹脂が主成分の再生プラスチック成形品とする請求項2記載の溝蓋。
- 前記枠部を平面視矩形とし、前記被覆体が基体の上面を露出させ且つその下面の少なくとも前記枠部に係る四隅のコーナ部分の地点を露出させて、その他の基体部分を埋設する請求項2又は3に記載の溝蓋。
- 前記枠部の下面で、四隅の平面視L字状のコーナ部分を隆起させて、他の枠部の部分及び仕切バー部でつくる基体の一般部よりも一段高くした隆起部を形成する一方、前記被覆体が前記四隅の隆起部下面の一部を露出させて該隆起部を覆う堤部を形成する請求項4記載の溝蓋。
- 前記被覆体が前記隆起部を取込んで、該被覆体の下面外周縁で起立する短筒部を形成する請求項5記載の溝蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006005753A JP2007186902A (ja) | 2006-01-13 | 2006-01-13 | 溝蓋 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009050808A1 (ja) * | 2007-10-18 | 2009-04-23 | Tokyo Electron Limited | クリーンルームのダミーグレーチング |
KR20210028374A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 이용운 | 배수용 무소음 트렌치 |
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- 2006-01-13 JP JP2006005753A patent/JP2007186902A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4967027B2 (ja) * | 2007-10-18 | 2012-07-04 | 東京エレクトロン株式会社 | クリーンルームのダミーグレーチング及びクリーンルームの上層作業空間域の底部を構成する部材 |
KR20210028374A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 이용운 | 배수용 무소음 트렌치 |
KR102267716B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2021-06-21 | 이용운 | 배수용 무소음 트렌치 |
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