JP2007185606A - 意匠性塗膜の形成方法、建材用ボード及び水性塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材上に熱可塑性塗料組成物を塗布する工程からなる意匠性塗膜の形成方法であって、上記基材は、被塗装面の表面に凹凸形状を有するものであり、上記熱可塑性塗料組成物は、顔料質量濃度として40%以下の光干渉性薄片顔料及び水性樹脂エマルションを含有するものである意匠性塗膜の形成方法。
【選択図】 なし
Description
上記水性樹脂エマルションは、アクリル樹脂エマルションであることが好ましい。
上記熱可塑性塗料組成物は、更にチキソトロピック性増粘剤を含有し、かつ、上記塗布は霧化塗装によって行うものであるものであってもよい。
上記熱可塑性塗料組成物は、更にニュートニアン性増粘剤を含有し、かつ、上記塗布はロール塗装によって行うものであってもよい。
上記基材は、窯業系材料からなるものであることが好ましい。
本発明は、光干渉性薄片顔料及び水性樹脂エマルションを含有し、上述した多色感を有する意匠性塗膜を形成するために使用されることを特徴とする水性塗料組成物でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、上記L値とは、L*a*b*表色系におけるL*に対応する数値であり、明度を表す。L値が大きい程白くなり、小さい程黒くなる。
上記干渉マイカ顔料としては、通常光輝感を呈する塗料に用いられるものを挙げることができる。形状は特に限定されないが、例えば、鱗片状のものが好ましく、平均粒径(D50)が2〜50μmであり、かつ、厚さが0.1〜3μmであるものが適している。
上記造膜する方法としては、常温でもよく、更に好ましくは、常温では造膜助剤を添加して行ったり、加熱乾燥により造膜させてもよい。上記造膜助剤としては、テキサノール(商品名、イーストマンケミカルジャパン社製)、ブチルセロソルブ(協和発酵社製)、C5−12(商品名、協和発酵社製)等の公知のものを使用することができる。
上記水性樹脂エマルションとしては、上述の性質を有するものであれば、特に限定されず、例えば、アクリルエマルション、シリコン変性アクリルエマルション、フッ素エマルション、ウレタンエマルション、エポキシエマルション等を挙げることができ、特にアクリルエマルションであることが好ましい。
ヨドゾールAD57(アクリルエマルション樹脂、NV50%、日本エヌエスシー社製)100.0部に、テキサノール(造膜助剤、イーストマンケミカルジャパン社製)8部をディスパーで攪拌しながら滴下し、続いてSNデフォーマー154(消泡剤、サンノプコ社製)0.4部を滴下した後、5分間攪拌した。
その後攪拌を続けながら、イリオジン201(干渉マイカ、メルク社製)2.7部を添加し、続いて水道水64.5部添加して10分間攪拌した。
その後、更に、SNシックナー615(ポリカルボン酸系、チキソトロピック性増粘剤、サンノプコ社製)を添加して粘度がイワタNK#2カップで40±3秒となるように調整して、水性塗料組成物1を得た。
各成分の配合を表1に示すように変えた以外は、製造例1と同様にして、水性塗料組成物2〜5を得た。
増粘剤としてSNシックナー615をSNシックナー601(会合型増粘剤、ニュートニアン性、サンノプコ社製)に変えて、各成分の配合を表1に示すようにした以外は、製造例1と同様にして、水性塗料組成物6〜10を得た。
上記で得られた水性塗料組成物1〜10の配合成分、粘度、加熱残分、PWC、チクソインデックス(TI)について表1に示す。
上記で得られた水性塗料組成物3及び8を表2に示すように配合して、チクソインデックス(TI)を調整した水性塗料組成物11〜13を製造した。
(基材)
以下の塗装における被塗装物として、「UBボード12」タイル調(ウベボード社製)を使用した。この表面には、深さ2mmの凹凸が1m2あたり約100個の割合で存在する。上記被塗装物に日本ペイント社製「ウルトラシーラーIIIホワイト」(商品名)を塗装し、更に、ベース塗料「オーデタイト339」(商品名、日本ペイント社製)を塗装して、塗装板を得た。ベース塗膜が形成された上記塗装板の表面のカラー値を「CR−300」(商品名、コニカミノルタセンシング社製)により測定すると、L=80.29、a=0.26、b=1.92であった。
上記で得られた水性塗料組成物1〜5を用いて、基材表面温度が60±5℃の状態でエアスプレーガン「W−100」(商品名、アネストイワタ社製)により、上記ベース塗膜が形成された塗装板を塗装した。上記塗装は、スプレー塗装によって被塗物全面に対して20μmの膜厚となるように行った。100℃で10分乾燥後、更にクリヤー塗料組成物「オーデタイト200クリヤー」(日本ペイント社製)を20μmの膜厚となるように塗装し、100℃で10分乾燥し、試験用塗装板を得た。
上記で得られた水性塗料組成物6〜10を用いて、基材表面温度が60±5℃の状態で「ロールコーター」(商品名、三和精機社製)により、上記ベース塗膜が形成された塗装板を塗装した。上記塗装は、ロール塗装によって凸部塗装面に対して10μmの膜厚となるように行った。100℃で10分乾燥後、更にクリヤー塗料組成物「オーデタイト200クリヤー」(日本ペイント社製)を20μmの膜厚となるように塗装し100℃で10分乾燥し、試験用塗装板を得た。
上記で得られた試験用塗装板の多色感と2次密着性について、下記の方法で評価した。結果を表3に示す。
(多色感)
得られた試験用塗装板の外観について、目視により下記の基準にて評価した。
○;基材の凹凸、塗り分けに応じ、はっきりと色が変化して見える。
△;基材の凹凸、塗り分けに応じ、やや色が変化して見える。
×;基材の凹凸、塗り分けに応じた色変化が認められない、又は、基材の凹凸感が損なわれている。
(二次密着性)
試験用塗装板の表面、木口面にウレタン塗料(「ルソール190シーラー」、商品名、日本ペイント社製)にて防水シールを施し、常温で24時間放置後、60℃の温水に3日間浸漬した。その後、試験用塗装板を取り出し、24時間常温で乾燥し、カッターナイフにより碁盤目(2mm角、25マス)を作成した。
碁盤目上に粘着テープ(「ニチバンTM」、商品名、ニチバン社製)を貼り付け、これを剥がした際に剥離したマスの数について、下記の基準にて評価した。
○;剥離マス数 2/25以下
△;剥離マス数 3/25〜10/25
×;剥離マス数 11/25以上
表4に示す塗装板、水性塗料組成物、塗装方法を用いた以外は、実施例1と同様にして試験用塗装板を得て、それらの外観及び多色感について評価した。多色感の評価は、上記と同様の方法で行った。結果を表4に示す。
上記で得られた水性塗料組成物3を、「UBボード12」タイル調(前出)及び表面に凹凸のない「UBボード12 フラット溝なし(よこばり)」(フラット調、ウベボード社製)のベース色L値が同じ塗装板にスプレー塗装した以外は、実施例1と同様にして試験用塗装板を作成し、これらの外観及び多色感について評価した。多色感の評価方法は、上記と同様の方法で行った。結果を表5に示す。
上記で得られた水性塗料組成物3を、「UBボード12」タイル調(前出)のそれぞれベース色L値が異なる塗装板にスプレー塗装した以外は、実施例1と同様にして試験用塗装板を作成し、これらの多色感について評価した。評価方法は、上記と同様の方法で行った。結果を表6に示す。
Claims (8)
- 基材上に熱可塑性塗料組成物を塗布する工程からなる意匠性塗膜の形成方法であって、
前記基材は、被塗装面の表面に凹凸形状を有するものであり、
前記熱可塑性塗料組成物は、顔料質量濃度として40%以下の光干渉性薄片顔料及び水性樹脂エマルションを含有する
ことを特徴とする意匠性塗膜の形成方法。 - 凹凸形状は、凹凸深さが1mm以上である請求項1記載の意匠性塗膜の形成方法。
- 水性樹脂エマルションは、アクリル樹脂エマルションである請求項1又は2記載の意匠性塗膜の形成方法。
- 前記熱可塑性塗料組成物は、更にチキソトロピック性増粘剤を含有し、前記塗布は霧化塗装によって行うものである請求項1、2又は3記載の意匠性塗膜の形成方法。
- 前記熱可塑性塗料組成物は、更にニュートニアン性増粘剤を含有し、前記塗布はロール塗装によって行うものである請求項1、2又は3記載の意匠性塗膜の形成方法。
- 請求項1、2、3、4又は5記載の意匠性塗膜の形成方法によって形成された塗膜を有することを特徴とする建材用ボード。
- 基材は、窯業系材料からなるものである請求項6記載の建材用ボード。
- 光干渉性薄片顔料及び水性樹脂エマルションを含有し、請求項1の意匠性塗膜の形成方法に使用されることを特徴とする水性塗料組成物。
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