JP2007185563A - 蓋体および生ごみ処理装置 - Google Patents

蓋体および生ごみ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007185563A
JP2007185563A JP2006003720A JP2006003720A JP2007185563A JP 2007185563 A JP2007185563 A JP 2007185563A JP 2006003720 A JP2006003720 A JP 2006003720A JP 2006003720 A JP2006003720 A JP 2006003720A JP 2007185563 A JP2007185563 A JP 2007185563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
lid
crushing blade
top plate
garbage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006003720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4940663B2 (ja
Inventor
Takahisa Misawa
孝久 三澤
Masaki Koike
正起 小池
Keishiro Murayama
恵司郎 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2006003720A priority Critical patent/JP4940663B2/ja
Publication of JP2007185563A publication Critical patent/JP2007185563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4940663B2 publication Critical patent/JP4940663B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Refuse Receptacles (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

【課題】 遮音効果の高い生ごみ処理装置用の蓋体を提供する。
【解決手段】蓋体11を構成する頂面板60の上面に遮音部として機能する平面フランジ70が設けられる。平面フランジと頂面板との間は少許の間隙Q1がある。平面フランジの外周縁は、係合フランジ61の内周面とも少許の間隙Q2を保持して対峙するような外径に選定される。頂面板の平坦部や係合フランジとの連結部付近には複数の注入用透孔68が設けられている。給水された破砕水は、頂面板の上面と平面フランジとの隙間を満たした状態で、注入用透孔を介してホッパー内に給水される。平面フランジの下面には水膜が形成されて注入用透孔を覆う。破砕処理の振動がホッパーを介して蓋体にも伝達されるが、平面フランジによって抑圧されるため、水膜の振動が制振されて遮音効果が維持される。
【選択図】 図15

Description

本発明は、厨房等で発生する生ごみを破砕する生ごみ処理装置およびこの生ごみ処理装置に適用できる蓋体に関する。詳しくは、生ごみを投入するホッパーなどの蓋体に遮音性の高い遮音部を形成するようにしたものであり、またこの遮音性の高い蓋体を使用することで、遮音効果を高めた生ごみ処理装置を提供するものである。
一般家庭やレストラン等において発生する生ごみ等の厨芥を破砕処理する生ごみ処理装置としてグラインダー型のものが知られている。グラインダー型の生ごみ処理装置は、櫛状の歯部を放射状に設けた回転破砕刃と固定破砕刃を交互に積層してホッパー内に収容した構成である(例えば、特許文献1参照)。
グラインダー型の生ごみ処理装置では、積層している回転破砕刃と固定破砕刃のそれぞれの櫛歯部はわずかな間隔をもって噛み合っていて、回転破砕刃が回転することにより、回転破砕刃と固定破砕刃の櫛歯部にて厨芥を挟んで破砕する。
積層された回転破砕刃と固定破砕刃のピッチは、下層へ行くほど細かくなっており、ホッパーへ投入された厨芥は、上層の回転破砕刃と固定破砕刃によりまず粗く砕かれ、下層の回転破砕刃と固定破砕刃により更に細かく破砕されて下方へ排出される。
このような生ごみ処理装置では、ホッパーや、ホッパー内に着脱自在に装着されたハウジング内に生ごみを投入して破砕処理を行うときは、ホッパーやハウジングに蓋をする。これは、破砕された生ごみがキッチンシンク側に飛散しないようにしたり、手や指などがホッパーやハウジング内に挿入されないようにするためである。
ホッパーやハウジング(以下ホッパーの場合を例示する)に蓋をしてから、破砕処理を行うが、このときの処理音(生ごみの破砕音や、モータ駆動音など)が騒音となって、キッチンシンクなどを通じて室内に漏れる場合がある。したがって破砕処理中はできるだけこれらの騒音が室内に漏れないように工夫されている。
その1つは、ホッパーに挿着される蓋を利用して騒音を遮音することである(例えば特許文献2)。遮音は、破砕水を自動給水する場合と、手動給水する場合とで、若干相違する。
手動給水のときに使用される蓋の場合について説明する。手動給水の場合には、蓋の頂面板に破砕水をホッパー内に給水するために複数の透孔(注入用透孔)が設けられている。上述した騒音は、蓋の頂面板に設けられたこれらの注入用透孔(給水口)を介して漏れていると考えられる。そこで、特許文献2のように、注入用透孔(開口部)の上面を破砕処理用に供給する破砕水によって水膜を作り、この水膜で遮音効果を得るようにしている。
特表2002−521193号公報 特開2002−355573号公報
ところで、特許文献2に開示された生ごみ処理装置にあっては、注入用透孔としての開口部が1つだけ開けられた構造の蓋体を使用しているので、破砕処理時の振動などによって水膜が波打ち、開口部が閉塞されたり、閉塞されなかったりするおそれはない。
しかし、グラインダー型の生ごみ処理装置において、櫛状の歯部の全域にわたって、ほぼ満遍なく破砕水を供給する場合などのように、蓋体として図16に示すような複数の透孔(注入用透孔)を備えた構成のものを使用するときは、この水膜の途切れが問題となる。図16のように蓋体100が、筒状の胴部102と、頂面板104およびこの頂面板104に連なるフランジ106で構成されるとき、上述した注入用透孔108は頂面板104に設けられる。
キッチンシンク94にはシンクフランジ92がシンクナット96によって取り付け固定され、このシンクナット96にホッパー90が取り付け固定される。
ホッパー90は破砕処理本体を構成し、ホッパー90の内部には生ごみを破砕する破砕ユニット(図示はしない)が装着されている。蓋体100はシンクフランジ92の内面に挿着される。
蓋体100の上面を使用して遮音部が構成される。破砕水による水膜120は頂面板104の上面に生成される。頂面板104はほぼ平坦面であるから、破砕処理時に蓋体100に振動が加わると、破砕水による水膜120も振動を繰り返す。このとき、水膜120の厚みが薄いと、複数穿設された注入用透孔108のうちの、幾つかが水膜120から外れ易くなる。その結果、水膜120のない注入用透孔108から上述した騒音が漏れ、遮音効果が低下してしまうことが諸種の実験により確認された。
特に、破砕水を手動給水する場合に遮音効果の低下が認められる。自動給水の場合には、予め決められた水量となるように水道水の供給が制御されるから、適切な水膜(遮音効果が得られる厚さ)となるように予め設定できる。これに対し、手動給水の場合には、推奨されている水量よりも少な目に水道水の水量が調整されてしまうことが多い。その分、水膜も薄くなりがちで、振動などが加わると、水膜120で注入用透孔108を覆うことができない場合が発生してしまう。その結果として、遮音効果が低下することになる。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、複数の透孔(注入用透孔)を備えて遮音性の高い遮音部を設けた蓋体を提案するものであり、またこのような蓋体を使用した生ごみ処理装置を提案するものである。
上述した課題を達成するため、請求項1に記載した発明は、生ごみ処理装置用の蓋体であって、この蓋体は、
破砕水の注入用透孔が複数形成された頂面板と、
この頂面板に連なる係合フランジと、
上記頂面板の上面を一部覆うように、上記上面と少許の間隙を介して設けられた遮音部とで構成されたことを特徴とする。
また、請求項4に記載した発明は、キッチンシンクに固定されるシンクフランジと、
このシンクフランジに固定される生ごみ投入用のホッパーと、
上記シンクフランジの内周面に挿着される蓋体とを有し、
上記蓋体は、
破砕水の注入用透孔が複数形成された頂面板と、
この頂面板に連なる係合フランジと、
上記頂面板の上面を一部覆うように、上記上面と少許の間隙を介して設けられた平面フランジとで構成されたことを特徴とする。
この発明では、蓋体を構成する頂面板の上面に遮音部として機能する平面フランジが設けられる。平面フランジは、頂面板に対して、その上面に少許の間隙を介して設けられる。平面フランジの外周縁は、頂面板に連なって設けられた係合フランジの内周面とも少許の間隙を保持して対峙するような外径に選定される。
この蓋体は、ホッパーの開口端面側より装着され、破砕処理中はホッパーにロックされる。破砕処理が開始されると破砕水の供給が開始される。破砕水は蓋体を介してホッパー内に給水される。頂面板の平坦部や係合フランジとの連結部付近には複数の注入用透孔が設けられている。破砕水は頂面板に給水されるので、給水された破砕水は、頂面板の上面と平面フランジとの隙間を満たした状態で、注入用透孔を介してホッパー内に給水される。このとき、間隙内に給水された破砕水の全てがホッパー内に給水される訳ではなく、その一部は間隙内に残水する。この残水した破砕水が水膜となり、注入用透孔を覆う。この水膜が遮音層となる。
破砕処理中は、破砕処理の振動がホッパーを介して蓋体にも伝達され、その振動によって水膜が波打つ。しかし、この波打ちも、平面フランジによって抑圧されるため、水膜の振動が制振される。その結果、注入用透孔における水膜と途切れが防止され、通常の遮音効果を維持できる。
蓋体は、ホッパーの開口端面側より装着され、そしてホッパーにロックされる。具体的には、ホッパーをキッチンシンクに取り付けるためのシンクフランジにロックされる。そのため、シンクフランジの内周面にはロック手段が、蓋体の係合フランジ側にはその被ロック手段が設けられる。
ロック手段は、ロック用突起と、このロック用突起よりも下側であって、このロック用突起から離間した位置に設けられ、ロック用突起との協働で係合フランジを挟持するロックフランジが設けられる。
ロック手段は、係合フランジのフランジ面に形成され、ロック用突起の突起幅にほぼ等しい挿着用凹部と、この挿着用凹部の上下両面に形成されたクリック手段とで構成される。クリック手段は、係合フランジの下面に形成されたクリック用突起と、係合フランジの上面に形成されたクリック用突起に対応した肉薄部とで構成され、被ロック状態からロック状態への移行操作の区別が判るようになっている。その逆操作も同じである。
ホッパー内には、グラインダー型の破砕ユニットが着脱自在に装着され、この破砕ユニットによって生ごみが破砕処理され、破砕処理された生ごみは排水管側に破砕水と共に排出される。
この発明によれば、遮音部を形成した蓋体を提供できる。特に、振動等によっても遮音効果が影響されにくい遮音部を有する蓋体を提供できる。
また、この発明によれば、遮音効果の高い生ごみ処理装置を提供できる。特に破砕水を手動給水するような場合でも、遮音効果を低下させない生ごみ処理装置を提供できる。
以下、図面を参照してこの発明の蓋体および生ごみ処理装置の実施の形態について説明する。
説明の都合上、この発明に係る生ごみ処理装置から説明する。
図1はこの実施の形態に係わる生ごみ処理装置1における構成の概要を示す正面断面図である。生ごみ処理装置1はグラインダー型のものを例示する。生ごみ処理装置1は、厨房設備に設けられたキッチンシンクSの下面側に設置される。生ごみ処理装置1は筒状を成し、生ごみ等が投入されるホッパー3を有する。ホッパー3の上端が取り付け手段2(鎖線図示)を介してキッチンシンクSの開口部に嵌合固定される。
ホッパー3の内部には、ホッパー3に対して着脱可能に破砕ユニット4が装着される。破砕ユニット4は、最下段に第3回転破砕刃16を有し、そのハブの下面に設けられた嵌合部37が図示しない減速ユニットの駆動軸10に嵌合される。装置本体であるホッパー3の下部はキッチンシンクSに対する取り付け固定用の筐体(ケース)となっており、その内部には図示はしないが、駆動手段としての駆動モータや減速ユニットが設置される。駆動モータは減速ユニットを介して破砕ユニット4の回転破砕刃を回転駆動する。詳細は図示しないが、破砕ユニット4に駆動力を伝達する駆動軸10は、破砕ユニット4との嵌合部37が角軸状あるいはスプライン軸状等に形成される。
ホッパー3は直立円筒形の筒状体であって、その内周面にはこの例では180°離れた位置に、投入開口部7側から下側に延在する一対の嵌合部(この例では溝部)3aが形成される。破砕ユニット4は、投入開口部7から挿抜されて、ホッパー3に対して着脱自在となっている。詳細は後述する。
ホッパー3の周面の下端に排水管接続口8が設けられる。ホッパー3の内部には、この排水管接続口8へ向かって傾斜した底板9が設けられ、底板9の中心部は減速ユニットの駆動軸10を受ける軸受部となされる。
ホッパー3の投入開口部7には蓋体(鎖線図示)11が着脱可能に取り付けられる。生ごみ処理装置1を使用するときは、蓋体11によって投入開口部7が閉塞され、生ごみ処理中は手などがホッパー3内に不用意に差し込まれないようにすると共に、破砕された生ごみがキッチンシンクS側に飛び散らないようにしている。
蓋体11に連動して駆動モータが始動するようになっている。そのため、蓋体11に設けられた永久磁石などを利用して、投入開口部7が閉塞(ロック)されたことを検出する検出手段を備える。ホッパー3側に設けられた磁気センサによって投入開口部7が閉塞されたことを検出すると、図示しない制御手段によって駆動モータの駆動等が制御される。
破砕ユニット4は複数の破砕刃で構成され、この例では5つの破砕刃が積層されて構成される。つまり第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転破砕刃14、第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16が、これらの順で積層されて破砕ユニット4が構成される。破砕ユニット4をホッパー3の内面に保持することで破砕室が構成される。図2以下に破砕刃の具体例を示す。
第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転破砕刃14、第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16は、上下の間隔がほとんど無い状態で重なるように寸法設定してあり、破砕された生ごみが破砕刃の上下の隙間に入り込んで破砕ユニット4内に残ることが無いようにしている。
図2は破砕ユニット4の最上段に配置される第1回転破砕刃12を示し、図2Aはその平面図、同図Bは正面図、同図Cは同図Bの側面図である。第1回転破砕刃12は、軸受部19の側部から水平に延びる1本の攪拌アーム20を備える。第1回転破砕刃12は、攪拌アーム20の回転方向における前後両面に押し込み面20aが形成される。
押し込み面20aは、攪拌アーム20の両側面において上端が下端に対して突出する方向に傾斜した斜面(テーパ面)である。攪拌アーム20の両側面に押し込み面20aを形成することで、第1回転破砕刃12は、双方向の回転動作で押し込み面20aに接した生ごみに対して、下方に押し付ける力を加えることができる。これにより、第1回転破砕刃12は、回転動作で生ごみを取り込み、下段の破砕刃へと押し込む。
第1回転破砕刃12は、押し込み面20aの両側面の下端側にエッジ20bが形成され、図3に示す第1固定破砕刃13との協働で生ごみを粗く破砕する破砕刃として機能する。
第1回転破砕刃12には、攪拌アーム20の上面にハンドル21が形成される。ハンドル21は攪拌アーム20と90°離れた位置に、軸受部19から左右に同じ長さだけ延在するように設けられる。ハンドル21は破砕ユニット4を引き上げるときの把持部(取っ手)として機能する。
把持部として利用されるため、ハンドル21は指がかかる程度の長さに選定されている。軸受部19には、後述する第3回転破砕刃16に設けられた回転駆動軸36(図1参照)の軸頭部(係止部)が挿通できる挿通孔19aが穿設されている。挿通孔19aは、断面D形の形状となされており、したがって回転駆動軸36のうち対応する部分も断面D形となされることで、両者が回転的に一体となされる。
図3は第1回転破砕刃12の下段に配置される第1固定破砕刃13を示し、図3Aは平面図、図3Bは正面図、図3Cはその側面図である。
第1固定破砕刃13は、ハブ22から180度間隔で水平に延びる2本のアーム23を備える。各アーム23は平板形状で、両側面の上下端にはエッジが形成され、上述した第1回転破砕刃12および図4に示す第2回転破砕刃14との協働で破砕刃として機能する。
各アーム23の各先端には回転阻止手段として機能するタブ24が設けられる。タブ24はホッパー3の長手方向に延在するように上下方向に延びるアームであって、このタブ24をホッパー3の嵌合溝3a(図1参照)に嵌合させることで、第1固定破砕刃13の回転を規制する。この例では、第1回転破砕刃12のホッパー3に対する装着位置(深さ)を考慮して、全体の長さが選定された長尺タブが使用される。
長尺のタブ24としたのは、第1には、第1固定破砕刃13に対する回転規制を確実に行うためである。第2には、嵌合溝3aの空きをできるだけ少なくしてタブ24によって嵌合溝3aを埋めるためである。そのため、アーム23の下方に設けられるタブ24bよりは上方に延設されたタブ24aの方が数倍長くなるように選定され、嵌合溝3aに対する嵌合長を長くしている。
また、このように上側タブ24aを長くすることで図1に示すようにホッパー3に破砕ユニット4を装着したとき、投入開口部7側から上側タブ24aの先端までの空きが少なくなり、嵌合溝3a内に破砕された生ごみが付着するのを防止している。
図3Cに示すように、タブ24はその上端側の幅は嵌合溝3aの幅とほぼ同じくなるように選定され、下端に行くにしたがって若干細くなっている。これは嵌合溝3aに対するタブ24の装着後におけるガタを少なくするためと、嵌合溝3aに対するタブ24の係合をよりスムーズに行うためである。
下側タブ24bは、第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15の間に、第2回転破砕刃14を介在させたとき、所定の高さの隙間が形成されるようにするために設けられている。そのため、この例では下側タブ24bの長さは第2回転破砕刃14の刃先までの長さのほぼ1/2に選定されている。
ハブ22の内孔23aの径は図4に示す第2回転破砕刃14の軸部径や、回転駆動軸36の径より大きく、第2回転破砕刃14の軸部や回転駆動軸36とはそれぞれ干渉しない寸法となっている。
図4は第2回転破砕刃14を示す。第2回転破砕刃14は第1固定破砕刃13の下段に配置される。図4Aはその平面図であり、同図BはそのA−A線上断面図である。
第2回転破砕刃14は、ハブ27から120度間隔で放射状に延びる3本のアーム28を備える。各アーム28はホッパー3の内壁に接触しないように、ホッパー3の内径よりもわずかに短かな半径となされる。各アーム28にはその底面に所定のピッチを有する櫛歯部28aが形成される。
第2回転破砕刃14のハブ27の中心部は係合孔27aが穿設され、回転駆動軸36(図1参照)と嵌合して、これより回転力が第2回転破砕刃14に与えられる。そのため、第2回転破砕刃14と同じく、第2回転破砕刃14と接触する係合孔27aは回転駆動軸36と回転的に一体となるように非円形(例えば角孔)となされている。上述したと同じく断面D形形状であってもよい。
図5は第2固定破砕刃15の一例を示す。第2固定破砕刃15は第2回転破砕刃14と噛合するように、第2回転破砕刃14の下段に配置される。図5Aは平面図、同図BはそのA−A断面図である。
第2固定破砕刃15は、ハブ30から等間隔で接線方向に放射状に延びる8本のアーム31をリング33が囲んだ形状である。リング33の外周には180°間隔で一対のタブ33aが形成される。一対のタブ33aは第2固定破砕刃15をホッパー3に固定するための回転阻止手段として機能する。そのため、一対のタブ33aはホッパー3の内壁に形成された嵌合溝3aに嵌合できるように、その幅よりも若干幅狭な板体として形成される。この幅は第1固定破砕刃13のタブ24bの幅とほぼ同じである。タブ33aを嵌合溝3aに装着嵌合させることで、第2固定破砕刃15の回転を規制する。
これらのタブ33aは所定の高さを有し、第1固定破砕刃13の下側タブ24bがタブ33aの上面と対接することで、第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15との間に所定の高さの隙間が形成され、第2回転破砕刃14と丁度噛み合うような寸法に選定してある。ハブ30の中心孔30aは回転駆動軸36とは干渉しない寸法となっている。
第2固定破砕刃15は、8本のアーム31の中で、6本のアーム31は上面に櫛歯部31aが形成される。第2固定破砕刃15の櫛歯部31aは、図4に示す第2回転破砕刃14の櫛歯部28aと噛み合うピッチを有し、図1に示すように、第2回転破砕刃14と第2固定破砕刃15を重ねることで、両者の櫛歯部28a,31aはわずかな隙間が形成された噛み合い状態となる。
これにより、第2固定破砕刃15の櫛歯部31aは、上段の破砕刃から送り込まれた生ごみを、第2回転破砕刃14の櫛歯部28aとの協働で破砕する。
上述したように、第2回転破砕刃14のアーム28は3本、第2固定破砕刃15のアーム31は8本であるので、アーム28同士の間隔に対してアーム31同士の間隔が狭い。
このため、8本全てのアーム31に櫛歯部31aを設けると、第2回転破砕刃14のアーム28の間に常に第2固定破砕刃15の櫛歯部31aが存在する状態となり、ある程度の大きさのブロック形状の生ごみが投入された場合に、第2回転破砕刃14のアーム28間に生ごみが入り込まず、破砕されにくくなる事態が想定される。
そこで、第2固定破砕刃15において、8本のアーム31の中で、例えば2本のアーム32には櫛歯部31aを設けないことで、第2回転破砕刃14の回転動作中に、第2固定破砕刃15の櫛歯部31aを設けていないアーム31が第2回転破砕刃14のアーム28の間に位置する場合は、円周方向に広い空間が形成されるようにする。
これにより、ある程度の大きさのブロック形状の生ごみが投入された場合でも、第2回転破砕刃14のアーム28間に生ごみが入り込み、第2回転破砕刃14の回転動作で櫛歯部28aと第2固定破砕刃15の他のアーム31の櫛歯部31aとの協働で生ごみが破砕される。
なお、第2固定破砕刃15において櫛歯部31aを設けないアーム31の数が多いと破砕能力が低下するので、例えば8本のアーム31を備える場合は、櫛歯部31aを設けないアーム32は図示するように2本程度が好ましい。
各アーム32はハブ30の接線方向に沿って放射状に延在することで、第2回転破砕刃14が回転する際に、第2固定破砕刃15との噛合点を円周方向にずらして、破砕負荷のピークの抑制および負荷の平坦化を図っている。
第2固定破砕刃15は、図5Aに示すように、各アーム31,32の側面のうち、回転方向側に位置する側面に押し付け面31b、32aが形成される。押し付け面31b、32aは何れも波状の波面であって、その下端が上端よりも短くなされたテーパを有する波面として形成される。押し付け面31b、32aを波面とすることで、そのテーパを有する凹部で生ごみを捕らえて生ごみの半径方向への移動を抑制し、生ごみを確実に破砕できるようにしている。
図6は第3回転破砕刃16の一例を示し、同図Aはその平面図であり、同図BはそのA−A線上断面図である。
第3回転破砕刃16は円板35として構成され、中心のハブ36を除く円板35の全面に多数のスリット35aを配列している。本例の第3回転破砕刃16においては、複数のスリット群が形成され、各スリット群においては、隣接するスリット35a同士は略平行に配列される。
第3回転破砕刃16の上面は平面で、図5に示す第2固定破砕刃15の各アーム31の底面に接しながら回転する。また、図6に示すスリット35aは第3回転破砕刃16を表裏貫通し、スリット35aの上面側開口縁部には鋭利なエッジが形成される。
第3回転破砕刃16の上面は、第2固定破砕刃15のアーム31の底面と擦り合わせながら回転動作を行うが、第2固定破砕刃15のアーム31および32の片面には底面側に傾斜した波面31b、32aが形成されていることから、波面31b、32aに接した生ごみ(ある程度の大きさまで破砕されているもの)に対して、第3回転破砕刃16の回転動作でこの第3回転破砕刃16に押し付ける力を加えることができる。
第2回転破砕刃14の櫛歯部28a(図4)と、第2固定破砕刃15の櫛歯部31a(図5)により破砕されて第3回転破砕刃16の上面に落下した生ごみはスリット35aに引っ掛かるが、第3回転破砕刃16が回転することで、波面31b、32aにより生ごみがスリット35aに押し付けられる。この回転動作でスリット35aのエッジ部分により生ごみが破砕される。そして、細かく破砕された生ごみは、スリット35aを通って下方へ落下し、図1に示すホッパー3の底板9を通り排水管接続口8から外部へと排出される。
なお、スリット35aは底面側に向かって広くなるような開口部(又は開口段部)を形成することで、スリット35a内に押し込まれた生ごみが落下し易くなる。
第3回転破砕刃16の中心部には回転駆動軸36が円盤35と一体形成される。回転駆動軸36は、第1および第2回転破砕刃12および14に対しては回転的に一体となり、第1および第2固定破砕刃13と15に対しては回転的にフリーとなるような形状となされている。そのため、第1および第2回転破砕刃12および14に対応する回転駆動軸36は角軸部(嵌合軸部)となされ、それ以外は丸軸となされる。そして、その軸頭部にはネジ部が切られて係止部36aとして機能するように構成されている。
円板35の下面には回転駆動軸36の一部として機能する嵌合部37が設けられ、上述した減速ユニットの駆動軸10と係合して回転駆動される構成となされている。嵌合部37は駆動軸10との嵌合状態を良好にするため、その内穴37aは角穴となされる。六角穴でもよい。また、嵌合部37は減速ユニットの駆動軸10とはできるだけ充分な嵌合状態となるように嵌合部37の嵌合長が選定されているものとする。
このように構成された第1回転破砕刃12,第1固定破砕刃13,第2回転破砕刃14,第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16は、この順に並べられ、第3回転破砕刃16に設けられた回転駆動軸36を貫通させることで互いに積層される。その後、図1に示すように回転駆動軸36の軸頭部である係止部36aの上端よりネジ29aを螺合させて緊締することで、複数の破砕刃12〜16が一体化された破砕ユニット4が得られる。このとき、第1固定破砕刃13のタブ24と、第2固定破砕刃15のタブ33aとが連続する(一直線となる)ようにそれぞれの位置関係が調整された状態で一体化される。
そして、タブ24aおよび33aを嵌合溝3aに沿って嵌め込んだ状態で、破砕ユニット4を嵌合溝3aに沿いながらホッパー3内を降下させる。このとき把持部21を利用して破砕ユニット4を降下させる。破砕ユニット4をホッパー3の底面部まで降下させると、第3回転破砕刃16に設けられた嵌合部37が図1に示す減速ユニットの駆動軸10に嵌合する。
ここで、破砕ユニット4のタブ24aや33aは何れも嵌合溝3aに装着されるだけであり、タブ24aや33aをネジなどによってホッパー3に固定させる必要はない。長尺のタブ24aと比較的短かなタブ33aを用いることで破砕ユニット4を安定してホッパー3に係止できるからである。このようにタブ24aを比較的長く延在させることで、破砕ユニット4の回転を阻止した状態でホッパー3内に確実に固定できる。破砕ユニット4は、ホッパー3に単に嵌合しているだけであるから、破砕ユニット4を簡単に引き上げることができる。そのため、ホッパー3や破砕ユニット4などの清掃を気軽に行うことができる。
破砕ユニット4はホッパー3に直に固定される構造であるが、従来のようなハウジングを用意し、このハウジングに破砕ユニットを固定する構造でもよい。
破砕ユニット4はその自重で駆動軸10に嵌合しているので、装置稼働中に回転駆動軸36がこの駆動軸10から外れることもない。
上述した破砕ユニット4を使用した破砕処理は次の通りである。
投入開口部7から生ごみが投入され、蓋体11で投入開口部7を閉じると、制御手段は蓋体11が閉じられたことを検出して駆動モータを回転させる。具体的には、数秒毎、例えば5秒毎に正転と逆転動作を繰り返す回転動作を行う。モータの回転速度としては、100rpm程度に設定され、騒音や振動の発生を抑えている。
蓋体11には複数の注入用透孔(後述する)が形成され、投入開口部7を蓋体11で閉じても、ホッパー3内への給水ができるように構成されている。生ごみの破砕処理中は、キッチンシンクSに水を流す等によって、ホッパー3の内部へ給水を行う。
駆動モータが回転すると、破砕ユニット4は、第1回転破砕刃12、第2回転破砕刃14および第3回転破砕刃16が一体に回転する。これに対して、タブ24、33aの作用で第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15は何れも回転しない。
投入開口部7からホッパー3内に投入された生ごみは、第1回転破砕刃12の攪拌アーム20により攪拌され、下段の第1固定破砕刃13のアーム23との協働でおおまかに破砕されると共に、破砕された生ごみが第2回転破砕刃14のアーム28間に送り込まれる。
第2回転破砕刃14のアーム28の間に送り込まれた生ごみは、第2回転破砕刃14の回転により、アーム28の櫛歯部28aと、下段の第2固定破砕刃15のアーム31の櫛歯部31aとの噛み合いで細かく破砕される。
第2固定破砕刃15は、複数のアーム31の中で櫛歯部31aを設けないアーム32を備えることで、第2回転破砕刃14の回転により、櫛歯部31aが設けられていないアーム32が第2回転破砕刃14のアーム28の間に位置すると、円周方向に大きな空間が形成される。これにより、ブロック状等の大きな生ごみでも第2回転破砕刃14のアーム28間に入り込み、第2回転破砕刃14の回転によって、その櫛歯部28aと、第2固定破砕刃15の他のアーム31の櫛歯部31aとの噛み合いで細かく破砕される。これにより、少ない枚数の固定破砕刃と回転破砕刃の組み合わせで、様々な大きさが混在した生ごみを破砕することができる。
第2回転破砕刃14と第2固定破砕刃15の協働で破砕された生ごみは、第2固定破砕刃15の各アーム31と第3回転破砕刃16の協働で、スリット35aから排出される。
第3回転破砕刃16の回転で上段側のアーム31や32の波面31b、32aに生ごみが接触すると、波面31b、32aの傾斜角度によって、生ごみは第3回転破砕刃16方向である下方へ押し付けられる力を受ける。
これにより、生ごみは、第3回転破砕刃16の回転によって波面31b、32aによりスリット35aに押し付けられて、スリット35aの上面側開口縁部のエッジにより破砕されながら、波面31b、32aで更に押し込まれてスリット35aを通り下方へ落下する。
上述したように、スリット35aはその底面側の開口が大きくなった段差を有するので、スリット35aに押し込まれた生ごみは、スリット35aに詰まることなく下方へ落下する。なお、破砕ユニット4は正転および反転を繰り返しながら生ごみを破砕する。
さて、このような破砕ユニット4を装着したホッパー3は、取り付け手段2を介してキッチンシンクSに取り付け固定される。この取り付け手段2は、後述するシンクフランジを有し、このシンクフランジがキッチンシンクSに取り付け固定され、ホッパー3はこのシンクフランジを介してキッチンシンクSに固定される。まず、シンクフランジと蓋体11との関係を図7に示す。
図7は、蓋体11がシンクフランジ50の内側に挿着された状態を示す。この状態は蓋体11の非ロック状態となる。そして、図8が蓋体11のロック状態を示す。この例では時計方向に蓋体11を所定角度だけ回転させることで、蓋体11がシンクフランジ50にロックされる。ロック状態は生ごみ処理装置1の稼働状態である。そのため、シンクフランジ50の表面には非稼働状態(オフ:OFF)の位置と、稼働状態(オン:ON)の位置がそれぞれ表示されている。
シンクフランジ50について、図7および図9を参照して説明する。このシンクフランジ50はその胴部の外周面に、シンクナット96(図16参照)を螺合させるためのネジ溝57が設けられており、シンクフランジ50の内周面、つまり胴部の内周面51には、蓋体11に対するロック手段52が設けられる。ロック手段52はほぼ180°の角間隔を保持して設けられた一対のロック用突起53a、53bと、これらロック用突起53a、53bから離間した位置であって、これらよりも下側で、所定の間隙ΔW(図14参照)を開けて設けられた複数のロックフランジ55とで構成される。この例では、4つに分割されたロックフランジ55a〜55dからなる。
ロック用突起53aの幅は、他方のロック用突起53bの幅よりも狭い。これは、蓋体11の装着位置を規制するためである。したがって後述するように、ロック用突起53a、53bの幅に対応した幅をもった挿着用凹部(切り欠き部)が蓋体11に設けられている。
ロック用突起53a、53bとロックフランジ55との間隙ΔWに蓋体11に設けられた係合フランジ61を挟持することで、蓋体11をシンクフランジ50に固定できるが、その詳細は後述する。
蓋体11の構造を図10以下を参照して説明する。蓋体11は、図13に示すように筒状の胴部67と、胴部67の頂面を閉塞する頂面板60と、胴部67および頂面板60に連なって一体成形された係合フランジ61とで構成される。
頂面板60の上面にはさらにこの頂面板60と所定の間隙を介して、遮音部として機能する平面フランジ70が設けられている。平面フランジ70の機能については後述する。
蓋体11を構成する胴部67には、蓋体11の回転位置を検出するため、図12に示すように蓋体11の所定位置には複数、この例では3個の磁石69(69a〜69c)が取り付け固定される。蓋体11の回転検出位置とは、蓋体11のオフの位置であり、そしてオンの位置である。このオン、オフの位置を確実に検出するため、3個の磁石69が用いられている。
頂面板60には、図10および図11に示すように、複数の注入用透孔68が設けられる。頂面板60に給水された破砕水を満遍なくホッパー3の内部に導くため、頂面板60の平面には円形をなす注入用透孔68が穿設され、係合フランジ61との連結円周部付近には矩形をなす注入用透孔68が穿設される。
環状をなす係合フランジ61は、図10に示すようにほぼ180°対向する位置に凹状に切り欠かれた挿着用凹部62a,62bを有する。これら挿着用凹部62a,62bによって蓋体11の被ロック手段62が構成される。挿着用凹部62a,62bの一方の切り欠き端面(一辺)側であって、係合フランジ61の上面には突起からなるストッパ64(64b、64d)が設けられる。この例ではさらに挿着用凹部62aと62bの中間部にも2個のストッパ64(64a、64c)が設けられている。
また、蓋体11の装着位置を規制するため一方の挿着用凹部62aは上述したロック用突起53aに対応した幅(円周方向の幅)となされ、他方の挿着用凹部62bは、他方のロック用突起53bに対応した幅となされている。このように幅の長さを異ならせることで、蓋体11を装着するとき、その向きを考慮しないと蓋体11が装着できなくなり、これによって装着位置を規制できる。
係合フランジ61にはさらに、蓋体11のロック時およびその解除時のクリック感が得られるようにするため、クリック手段65が設けられる。この例では他方の挿着用凹部62bに近接した個所に設けられている。図12に示すクリック手段65は、挿着用凹部62bの一辺に連なって係合フランジ61の上面に設けられた肉薄部65aと、挿着用凹部62bの他片側であって、係合フランジ61の下面に設けられたクリック用突起65bとで構成される。この例では、肉薄部65aの厚みは、クリック用突起65bの厚み分よりも薄い。
また、係合フランジ61自体の厚みは、上述したロック手段に設けられた間隙ΔWよりやや薄く選定される。クリック用突起65bの部分の厚みを、係合フランジ61の厚みよりも、間隙ΔWよりもやや厚くなるように設定することで、蓋体11の回動時にクリック感(回動時に、多少の重みを持たせる抵抗感覚を言う)を持たせることができ、クリック用突起65bがロック手段から外れたときに、クリック感が得られるようにしている。図14を参照して説明する。
図14は、図10の矢印p側から見たときのロック手段と被ロック手段の部分的な展開図である。説明を容易にするため、図示の寸法や間隙ΔWなどについては、縮小したり、誇張して図示してある。
図14Aは、ロック用突起53bと挿着用凹部62bとを対向させた状態で蓋体11をシンクフランジ50の内面に装着した状態を示す。このとき、クリック用突起65bはロックフランジ55bと対接している。
この状態で矢印の方向に蓋体11を回動させると、ロック用突起53bと肉薄部65aが対峙する。この状態ではクリック用突起65bの厚み分より、肉薄部65aの厚みが薄いため、特に抵抗感を感ずることなく蓋体11を回動させることができる。
蓋体11をさらに回動させると、図14Bのようにロック用突起53bは肉薄部65aを通過して、本来の厚みを持った係合フランジ61の表面に乗り上げる。この状態ではクリック用突起65bはまだロックフランジ55b上にあるので、肉薄部65aが終わって本来の厚みを持った係合フランジ61の表面に乗り上げた時点から、蓋体11の回動が多少重くなる。これは、係合フランジ61の厚みがクリック用突起65b分の厚み分だけ、間隙ΔWよりも厚くなるためである。 多少の重みが付与された状態で、さらに蓋体11を回動させると、図14Cに示すように、クリック用突起65bがロックフランジ55bから外れる。その結果、クリック用突起65bの厚み分だけ今度は係合フランジ61の厚みが薄くなるため、回動時の重みが消失する。
ロックフランジ55bからクリック用突起65bが外れた回動位置が蓋体11のロック位置である。したがって、ロック位置でのクリック感を持たせることができる。
なお、係合フランジ61の上面にはストッパ64aが設けられ、ロック位置まで係合フランジ61を回動させると、ストッパ64aがロック用突起53bに当接するため、それ以上蓋体11を回動させることはできない。蓋体11のロックを解除するときも同様なクリック感を持たせた回動を実現できる。
蓋体11には図13に示すように頂面板60と少許の間隙(第1の間隙)Q1を介して平面フランジ70が設けられる。係合フランジ61の内周面とも少許の間隙(第2の間隙)Q2をもって対峙するようにその外径が選定される。平面フランジ70は、中空の円盤状フランジであって、取っ手69に嵌合できる嵌合孔70aが設けられ、この嵌合孔70aを取っ手69に嵌合させることで、平面フランジ70が頂面板60に取り付け固定される。
第1および第2の間隙Q1,Q2は何れも蓋体11の上面側から破砕水を給水したとき、図15に示すように第2の間隙Q2を介して第1の間隙Q1内に破砕水が浸透して、頂面板60に設けられた注入用透孔68からホッパー3内に破砕水が給水されると共に、破砕水で第1の間隙Q1内が常時破砕水で満たされて水膜72が形成される程度の間隙に設定される。
同様に、第2の間隙Q2を介して淀みなく破砕水を第1の間隙Q1内に給水できる程度の幅に選定される。実験によれば、第1および第2の間隙Q1、Q2とも、2〜3mm程度あれば、その目的を達成できる。破砕水の給水量によっても相違するが、推奨給水量であるときは、図15に示すように平面フランジ70の上面にも多少破砕水が達し、薄い水膜72が形成される。
このように、平面フランジ70を設けると、頂面板60の上面には水膜72が形成されるので、破砕処理時には複数の注入用透孔68の開口部がこの水膜72で覆われた状態で、破砕水がホッパー3内に給水されることになる。この水膜72の作用で、注入用透孔68などから外部に漏れる破砕処理時の騒音を効果的に遮音できる。したがって、水膜72は遮音層として機能する。
破砕処理時にはホッパー3側からの振動が蓋体11側にも伝達されるので、この振動によって水膜72が波立とうとする。水膜72が波立つと、水膜72が注入用透孔68の開口部から外れる場合があり、そのときこの注入用透孔68から外部に破砕処理時の騒音が漏れてしまう。そうすると、水膜72による遮音効果が低下する。
ところが、図13に示す構成によれば、水膜72は頂面板60と平面フランジ70の間を満たしているので、水膜72の波立ちはこの平面フランジ70によって打ち消される。つまり、水膜72の波立ちが抑制される。その結果、水膜72によって注入用透孔68の開口部を常時塞ぐことができるので、注入用透孔68から漏れる騒音を大幅に軽減できる。つまり、平面フランジ70によって遮音効果を高めることができる。
上述した実施例1では、この発明をグラインダー型の生ごみ処理装置に適用したが、ハンマーミル型の生ごみ処理装置および、この生ごみ処理装置に使用される蓋体にも、この発明を適用できることは容易に理解できる。
なお、本実施例に示した蓋体11を透明な素材を用いて設けることにより、破砕状況を目視確認可能な蓋体とすることができる。
この発明は、集合住宅や戸建て住宅などの一般家庭や、レストランなどのキッチンに利用できる。
この発明に係る生ごみ処理装置の一例を示す断面図である。 破砕ユニットを構成する第1回転破砕刃の一例を示し、図2Aは平面図、図2Bは左側面図、図2Cは右側面図である。 第1固定破砕刃を示し、図3Aは正面図、図3Bは平面図、図3Cは側面図である。 第2回転破砕刃を示し、図4Aは平面図、図4BはそのA−A断面図である。 第2固定破砕刃を示し、図5Aは平面図、図5BそのA−A断面図である。 第3回転破砕刃を示し、図6Aは平面図、図6Bはその側面図である。 シンクフランジと蓋体との関係を示す図で、非ロック状態を示す。 シンクフランジと蓋体との関係を示す図で、ロック状態を示す。 シンクフランジの下側から見た斜視図である。 この発明に係る蓋体の一例を示す平面図である。 蓋体を下側から見た斜視図である。 蓋体の側面図である。 蓋体の断面図である。 シンクフランジに対する蓋体のロック状態を示す動作図である。 蓋体の遮音状態を示す図14と同様な断面図である。 従来の蓋体の一例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・生ごみ処理装置
3・・・ホッパー
4・・・破砕ユニット
11・・・蓋体
12・・・第1回転破砕刃
13・・・第1固定破砕刃
14・・・第2回転破砕刃
15・・・第2固定破砕刃
16・・・第3回転破砕刃
60・・・頂面板
61・・・係合フランジ
67・・・胴部
68・・・注入用透孔
70・・・遮音部(平面フランジ)
52・・・ロック手段
53a、53b・・・ロック用突起
55・・・ロックフランジ
62・・・被ロック手段
62a、62b・・・挿着用凹部
65・・・クリック手段
65a・・・肉薄部
65b・・・クリック用突起

Claims (8)

  1. 生ごみ処理装置用の蓋体であって、この蓋体は、
    破砕水の注入用透孔が複数形成された頂面板と、
    この頂面板に連なる係合フランジと、
    上記頂面板の上面を一部覆うように、上記上面と少許の間隙を介して設けられた遮音部とで構成された
    ことを特徴とする蓋体。
  2. 上記遮音部は平面フランジで構成され、
    上記平面フランジによって、この平面フランジと上記頂面板との間に給水された破砕水による遮音層が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の蓋体。
  3. 上記平面フランジの外周縁は、上記係合フランジの内周面と少許の間隙が空くように上記平面フランジの大きさが選定された
    ことを特徴とする請求項1記載の蓋体。
  4. キッチンシンクに固定されるシンクフランジと、
    このシンクフランジに固定される生ごみ投入用のホッパーと、
    上記シンクフランジの内周面に挿着される蓋体とを有し、
    上記蓋体は、
    破砕水の注入用透孔が複数形成された頂面板と、
    この頂面板に連なる係合フランジと、
    上記頂面板の上面を一部覆うように、上記上面と少許の間隙を介して設けられた平面フランジとで構成された
    ことを特徴とする生ごみ処理装置。
  5. 上記ホッパー内には、破砕ユニットが着脱自在に装着された
    ことを特徴とする請求項4記載の生ごみ処理装置。
  6. 上記シンクフランジの内周面に設けられたロック手段と、
    上記係合フランジに設けられた被ロック手段とを有する
    ことを特徴とする請求項4記載の生ごみ処理装置。
  7. 上記ロック手段は、ロック用突起と、
    このロック用突起よりも下側であって、このロック用突起から離間した位置に設けられ、上記ロック用突起との協働で上記係合フランジを挟持するロックフランジとで構成され、
    上記被ロック手段は、上記係合フランジのフランジ面に形成された、上記ロック用突起の突起幅にほぼ等しい挿着用凹部と、この挿着用凹部の上下両面に形成されたクリック手段とで構成された
    ことを特徴とする請求項6記載の生ごみ処理装置。
  8. 上記クリック手段は、上記係合フランジの下面に形成されたクリック用突起と、上記係合フランジの上面に形成された上記クリック用突起に対応した肉薄部とで構成された
    ことを特徴とする請求項7記載の生ごみ処理装置。
JP2006003720A 2006-01-11 2006-01-11 蓋体および生ごみ処理装置 Active JP4940663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003720A JP4940663B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 蓋体および生ごみ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003720A JP4940663B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 蓋体および生ごみ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007185563A true JP2007185563A (ja) 2007-07-26
JP4940663B2 JP4940663B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=38341101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006003720A Active JP4940663B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 蓋体および生ごみ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4940663B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031668A1 (ja) * 2007-09-06 2009-03-12 Max Co., Ltd. ディスポーザー
JP2009061399A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Max Co Ltd 蓋体
CN109944845A (zh) * 2017-12-20 2019-06-28 江苏豌豆垃圾处理器制造有限公司 一种家用垃圾处理器的紧固连接机构及安装方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733778A (en) * 1980-08-08 1982-02-23 Furukawa Electric Co Ltd Electric furnace
JPS6233802Y2 (ja) * 1983-09-17 1987-08-29
JPS6490084A (en) * 1987-09-30 1989-04-05 Toshiba Corp Kitchen refuse disposing device
JPH10296111A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Inax Corp 生ゴミ用ディスポーザ
JPH11244723A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Hitachi Chem Co Ltd ディスポーザ
JP2001009313A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Inax Corp 生ごみの粉砕装置
JP2002521193A (ja) * 1998-07-29 2002-07-16 インバイロンメンタル・システムズ・アンド・ソリューションズ・インコーポレーテッド 水力廃棄物処理装置
JP2002301396A (ja) * 2001-04-05 2002-10-15 Teral Kyokuto Inc ディスポーザの投入口蓋
JP2002355573A (ja) * 2001-05-29 2002-12-10 Cleanup Corp 遮音性の高いディスポーザ用蓋
JP2003024813A (ja) * 2001-07-17 2003-01-28 Inax Corp ディスポーザ
JP2005087922A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Max Co Ltd 生ごみ処理装置
JP2005246264A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Sanix Inc 生ゴミ粉砕装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733778A (en) * 1980-08-08 1982-02-23 Furukawa Electric Co Ltd Electric furnace
JPS6233802Y2 (ja) * 1983-09-17 1987-08-29
JPS6490084A (en) * 1987-09-30 1989-04-05 Toshiba Corp Kitchen refuse disposing device
JPH10296111A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Inax Corp 生ゴミ用ディスポーザ
JPH11244723A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Hitachi Chem Co Ltd ディスポーザ
JP2002521193A (ja) * 1998-07-29 2002-07-16 インバイロンメンタル・システムズ・アンド・ソリューションズ・インコーポレーテッド 水力廃棄物処理装置
JP2001009313A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Inax Corp 生ごみの粉砕装置
JP2002301396A (ja) * 2001-04-05 2002-10-15 Teral Kyokuto Inc ディスポーザの投入口蓋
JP2002355573A (ja) * 2001-05-29 2002-12-10 Cleanup Corp 遮音性の高いディスポーザ用蓋
JP2003024813A (ja) * 2001-07-17 2003-01-28 Inax Corp ディスポーザ
JP2005087922A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Max Co Ltd 生ごみ処理装置
JP2005246264A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Sanix Inc 生ゴミ粉砕装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031668A1 (ja) * 2007-09-06 2009-03-12 Max Co., Ltd. ディスポーザー
JP2009061399A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Max Co Ltd 蓋体
CN109944845A (zh) * 2017-12-20 2019-06-28 江苏豌豆垃圾处理器制造有限公司 一种家用垃圾处理器的紧固连接机构及安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4940663B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4857722B2 (ja) 生ごみ処理装置
EP1781120B1 (en) Apparatus for peeling off
JP4940663B2 (ja) 蓋体および生ごみ処理装置
WO2006003780A1 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2008012482A (ja) 蓋体
JP4946073B2 (ja) 生ごみ処理装置
JP2006015229A (ja) 生ゴミ処理装置
JP4581555B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP4581538B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2007167735A (ja) 生ごみ処理装置
JP2007275743A (ja) ディスポーザ装置
JP2008012429A (ja) ディスポーザ装置の洗浄/濯ぎ方法
JP4475039B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2008253915A (ja) ディスポーザー
JP5169090B2 (ja) ディスポーザー
JP4649891B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2009131739A (ja) 厨芥処理装置
JP2006015246A (ja) 生ゴミ処理装置
JP4380436B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2010001640A (ja) 便器洗浄装置
JP4923804B2 (ja) 生ごみ処理装置
JP4407398B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP5251046B2 (ja) 蓋体
JP4412079B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2007054803A (ja) ディスポーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110725

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4940663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3