JP2007184440A - 強誘電体キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分極反転特性に優れ、安定動作が可能な強誘電体キャパシタを提供する。
【解決手段】強誘電体キャパシタは、下部電極と、下部電極の上に形成された強誘電体膜と、強誘電体膜の上に形成された上部電極とよりなる強誘電体キャパシタであって、強誘電体膜の膜厚は、120nm以下であって、且つ、強誘電体膜の分極反転時間は、200ns以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、誘電体材料を用いた強誘電体メモリに関し、強誘電体膜の分極反転速度の高速化を可能とする強誘電体キャパシタ及びその製造方法に関するものである。
強誘電体メモリの開発において、256kbit〜4Mbitの大容量のスタック型構造を有する強誘電体メモリを実現するためには、集積度の大幅な向上、すなわち、微細化が不可欠であり、さらに、高速動作を図ることが要求されている。例えば、特許文献1及び2に、強誘電体メモリの高速動作を図る方法が提案されている。
例えば、第1の従来例は、強誘電体膜として、ABO3 (但し、A及びBは金属)の強誘電体結晶構造を持つPZTよりなる強誘電体膜を形成する場合については、PTOよりなるシード層を形成した後にPZTよりなる強誘電体膜を成膜してキュリー温度Tcを低下させることにより、強誘電体キャパシタの分極反転特性の劣化を防止して、強誘電体メモリの高速動作を図る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、第2の従来例は、強誘電体膜として、ビスマス層状の強誘電体結晶構造を持つSBTよりなる強誘電体膜を形成する場合については、強誘電体膜を構成するSrをBaに置換することによって抗電圧を小さくすることができること、又はTaをNbに置換することによって残留分極を大きくすることができることを利用して、強誘電体メモリの高速動作を図る方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−99252号公報 特開平9−25124号公報(特許第3106913号公報)
ところで、第1の従来例では、強誘電体のキュリー温度Tcを低下させるために、高温でのキャパシタの動作が不安定になり、リテンション又はインプリントの信頼性特性が劣化する。また、所望のキュリー温度Tcに調整するために精密な組成制御が要求される。また、プロセスの安定性が不安定であって、その安定性の劣化を完全に抑制することは未だに困難な状況である。
また、本件発明者が詳細に検討したところ、第1及び第2の従来例の方法を用いて強誘電体キャパシタを形成した場合には、強誘電体キャパシタの分極反転特性が劣化することが分かった。特に、第2の従来例のようにスピンコーティングを使用した溶液塗布法によって、作製した強誘電体キャパシタでは実用的な分極量を発現するために、ストイキオメトリ組成からずらすため、分極反転特性の劣化が顕著であった。
前記に鑑み、本発明の目的は、高速動作が可能な強誘電体メモリを実現するための強誘電体キャパシタ及びその製造方法を提供することである。また、安定動作が可能な強誘電体メモリを実現するための強誘電体キャパシタ及びその製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る強誘電体キャパシタは、下部電極と、下部電極の上に形成された強誘電体膜と、強誘電体膜の上に形成された上部電極とよりなる強誘電体キャパシタであって、強誘電体膜の抗電圧が1.5V以下であるときに、強誘電体膜の分極反転時間が200ns以下であり、優れた分極反転特性及び安定動作を実現する。そして、このときの強誘電体膜は、SrBi2(Ta1-xNbx29(通称、SBTN)からなるm=2の層状ペロブスカイト構造を有し、強誘電体膜の膜厚が120nm以下である。
また、本発明の第1の側面に係る強誘電体キャパシタにおいて、強誘電体膜の抗電圧が1.0V以下であるときに、強誘電体膜の分極反転時間が100ns以下であり、より優れた分極反転特性及び安定動作を実現することができる。このときの強誘電体膜は、SrBi2(Ta1-xNbx29からなるm=2の層状ペロブスカイト構造を有し、強誘電体膜の膜厚が80nm以下である。
また、本発明の第1の側面に係る強誘電体キャパシタにおいて、強誘電体膜の抗電圧が0.6V以下であるときに、強誘電体膜の分極反転時間が20ns以下であり、さらに優れた分極反転特性及び安定動作を実現する。このときの強誘電体膜は、SrBi2(Ta1-xNbx29からなるm=2の層状ペロブスカイト構造を有し、強誘電体膜の膜厚が50nm以下である。
また、本発明の第1の側面に係る強誘電体キャパシタの製造方法において、強誘電体膜は、強誘電体膜の構成元素を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成されることを特徴とする。これにより、より薄膜の強誘電体膜を得られる。
さらに、下部電極及び上部電極は、貴金属を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成されることが好ましい。
本発明の強誘電体キャパシタによると、半導体プロセス中における強誘電体材料の劣化、特に半導体の微細化に伴う強誘電体の薄膜化や低電圧動作化よる電気的特性の低下を防いで、高速動作及び安定動作に優れた強誘電体キャパシタを実現できる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタ及びその製造方法について説明する。
図1(a)〜(c)並びに図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。
図1(a)に示すように、メモリセルトランジスタ(図示せず)などが形成されている半導体基板101の上に、例えばBPSG(例えばB又はPなどが添加されてなるSiO2 )膜よりなる第1の層間絶縁膜102を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜102に、下端が半導体基板101の上面に到達し、例えばタングステン又はポリシリコンよりなるコンタクトプラグ103を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜102の上に、下面がコンタクトプラグ103の上端に接続し、例えばIrO、Ir、TiAlN及びTiNのうちいずれか一層又は選択された複数層よりなる酸素バリアとして機能するバリア層と、後述する強誘電体膜の結晶成長を促進する貴金属層とが下からこの順で積層されてなる下部電極104を形成する。なお、下部電極104は、第1のコンタクトプラグ303を覆うようにパターニングされる。
ここで、下部電極104のうち、後述する強誘電体膜106と接する貴金属層を形成する際には、PtやIrやRuから選択された貴金属を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法によって形成する。これにより、下部電極104のうちの上層部分は緻密な結晶構造を有し、強誘電体の構成元素の外方拡散を抑制できる構造を有している。なお、下部電極104の上部の貴金属層として、酸素を含有する構成を採用してもよいが、化合物を使用する場合はストイキオメトリ組成(実際の化合物の組成が化学式どおりになっている状態)からのズレが10%以内になるように形成することが好ましい。
次に、図1(b)に示すように、第1の層間絶縁膜102の上に、下部電極104を覆うように、例えばSiO2 又はO3TEOS よりなる埋め込み絶縁膜を成膜した後に、CMPを用いて下部電極104の上面を露出させることにより、第1の層間絶縁膜102の上に、下部電極104を取り囲む埋め込み絶縁膜105を形成する。なお、ここでは、下部電極104を絶縁膜中に埋め込む構成にしているが、この構成に限定されるものではない。
次に、図1(c)に示すように、下部電極104及び埋め込み絶縁膜105の上に、例えば、SBTNからなる強誘電体膜106、及びPt、Ir及びIrOのうちいずれか1層又は選択された複数層よりなる導電膜107を下から順に形成する。ここで、強誘電体膜106の形成としては、構成元素を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成される。例えば、その後、強誘電体膜が結晶化されない程度の温度で加熱処理を行ってもよい。
なお、SBTNからなる強誘電体膜とは、酸化ビスマス層とペロブスカイト層とが交互に積層されたビスマス層状ペロブスカイト型構造を有し、(Bi222+ ( Am-1m3m+12-(但し、Aは2価または3価の金属であり、 Bは4価または5価の金属であり、mは2、3、4、または5の値を満たす。)よりなる一般式において、AをSrとし、BをTaとNbとし、m=2とする。
強誘電体膜106を構成する元素組成SrxBiy(Ta1-bNbb25+x+3y/2はストイキオメトリ組成からのズレが10%以内(0.9≦x≦1、2≦y≦2.2、0.5<b≦1)となるように形成する。なぜならば、ストイキオメトリ組成からのズレが10%を超えると、強誘電体膜の結晶歪が大きくなり、抗電圧が上昇するため、強誘電体キャパシタの高速動作の劣化を引き起こす。さらに、実用的な分極量(2Pr)を発現することができなくなる。
なお、強誘電体膜106がABO3 型を有する場合、例えばPZT(PbZr1-bTib3)系強誘電体からなる場合には、Aサイト元素はストイキオメトリ組成から減少側に10%以内(Pbx(Zr1-bTib)O2+x(0.9≦x≦1、0.5<b≦1))となることがさらに好ましい。
また、強誘電体膜106が例えばビスマス層状強誘電体((Bi1-aLaa)Bi3Ti312)からなる場合には、Aサイト元素はストイキオメトリ組成から減少側に10%以内で、Bi層状を構成するBi元素はストイキオメトリ組成から増加側に10%以内((Bi1-aLaaxBiyTi36+3x/2+3y/2(0.9≦x≦1、3≦y≦3.3、0.5<a≦1))となることが好ましい。
次に、図2(a)に示すように、強誘電体膜106及び導電膜107をパターニングすることにより、下部電極104の上面を被覆する容量絶縁膜106a及び上部電極107aを形成する。なお、ここでは、強誘電体膜106及び導電膜107を同じマスクを用いてパターニングしたが、別マスクを用いるようにしてもよい。
次に、図2(b)に示すように、容量絶縁膜106aの結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された容量絶縁膜106bを形成してもよい。このようにして、下部電極104、容量絶縁膜106b及び上部電極107aよりなる強誘電体キャパシタが形成される。また、導電層107を形成する際には、PtやIrやRuから選択された貴金属を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法によって形成する。これにより、上部電極107aは緻密な結晶構造を有し、強誘電体の構成元素の外方拡散を抑制できる構造を有している。なお、上部電極107aの貴金属層として、酸素を含有する構成としてもよいが、化合物を使用する場合はストイキオメトリ組成からのズレが10%以内になるように形成することが好ましい。なお、その後の工程としては、図示していないが、例えば、強誘電体キャパシタを覆うように第2の層間絶縁膜を形成し、該第2の層間絶縁膜に、下端が上部電極107aの上面に接続する第2のコンタクトプラグを形成した後に、該第3の層間絶縁膜の上に、下面が第2のコンタクトプラグの上端に接続するAl/TiN/Tiの積層膜よりなる配線(ビット線)を形成する。
以上のように、本発明の第1の実施形態によると、下部電極、容量絶縁膜、上部電極がMOCVD法で形成された結晶性の良い構造となる。また、下部電極、容量絶縁膜、上部電極の組成がストイキオメトリに近い組成となることにより、緻密な構造となり、容量絶縁膜からの強誘電体構成元素の外方拡散が抑制でき、容量絶縁膜と電極界面での劣化層の発生が抑制できる。特に、従来例の溶液塗布法のように、意図的にストイキオメトリ組成からズレを発生させ、結晶の歪を大きくさせて分極量を大きくする特性と異なり、MOCVD法で形成した強誘電体膜は、ストイキオメトリ組成に近い方が分極量が大きくなることを発明者等の詳細な実験で判明した。すなわち、結晶性が良く、緻密な状態を構成して分極量を増大させる、従来方法では反する特性を両立できる。以上により、容量絶縁膜の薄膜化や低電圧動作化が可能となる。
ここで、本発明の第1の実施形態による効果について具体的に説明する。
図3は、実際に作製した本実施形態に係る強誘電体キャパシタと従来例に係る溶液塗布(MOD)法で作製した強誘電体キャパシタにおける分極量(丸内の数値)と組成比との関係を示している。図3中の(a)は従来例に係る溶液塗布法で作製したサンプルを示し、(b)は本実施形態に係るMOCVD法で作製したサンプルを示す。ここで、用いたサンプルにおける強誘電体キャパシタの下部電極はPtを用い、強誘電体膜の膜厚は100nmである。また、強誘電体膜の組成は蛍光X線装置により測定し、また、強誘電体キャパシタへの印加電圧は1.8Vで分極量の測定を行なった。
図3に示すように、MOCVD法で強誘電体膜を形成した本実施形態に係る強誘電体キャパシタは、MOD法で強誘電体膜を形成した従来の強誘電体キャパシタと比較すると、分極量が最大値となる組成がシフトし、ストイキオメトリ組成近傍(Sr=1、Bi=2)に位置しているのがわかる。また、本実施形態に係る強誘電体キャパシタにおいて、分極量が最高値を示していることがわかる。これより、ストイキオメトリ組成からのズレが10%以内の領域に、分極量の最適点及び最高値が含まれることがわかる。
以上のように、本実施形態において分極量が向上したのは、強誘電体膜の組成がストイキオメトリ近傍になり、結晶欠陥が少なく緻密な構造を取っているため、比較として示した他の製造方法に係る強誘電体キャパシタに比べて、強誘電体の欠陥が少なくなった為と考えられる。さらに本実施形態に係る強誘電体キャパシタは電極をMOCVD法で形成して、緻密な構造としている。そのため、下部電極および上部電極と強誘電体膜との界面近傍において強誘電体膜の組成ズレが抑制され、実用的な強誘電体特性を発現しない界面劣化層の発生を抑制できた結果と考えている。
図4(a)は、本実施形態に係る強誘電体キャパシタにおける強誘電体膜の抗電圧(V)と分極反転率(%)との関係図を示している。ここで、図4(a)において、抗電圧(分極分布のかたよりをキャパシタ外部から変更するために必要な電圧)は、所定の抗電圧を提供する強誘電体膜(m=2の層状ペロブスカイト構造を有するSBTNの場合)の膜厚(nm)に換算して示した。
ここで、膜厚毎の分極反転率(%)の測定は、図示するように、まず、ビット線に対してセットアップパルス(2.4V、500ns)を印加し、その後、書き込み電圧を1.2V〜2.4Vに変化させて、書込時間を2〜300nsでの条件下で書き込んで、数10〜100ms保持した後に、読み出しパルスを印加して、所定の読み出し時間で読み出すという測定条件下で行ったものである。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る強誘電体キャパシタの本測定における必要な分極反転率が約95%であるとすると、20nsで書き込んだときには、抗電圧が約0.6V以下、すなわち強誘電体膜として本実施形態におけるSBTNを使用したときは膜厚が約50nm以下で目標の95%を達成する。50nsで書き込んだときには、抗電圧が約0.7V以下、すなわち強誘電体膜として本実施形態におけるSBTNを使用したときは膜厚が約60nm以下で目標の95%を達成する。100nsで書き込んだときには、抗電圧が約1.0V以下、すなわち強誘電体膜として本実施形態におけるSBTNを使用したときは膜厚が約80nm以下で目標の95%を達成する。200nsで書き込んだときには、抗電圧が約1.5V以下、すなわち強誘電体膜として本実施形態におけるSBTNを使用したときは膜厚が120nm以下で目標の95%を達成することが分かる。
また、図示しないが、例えば、強誘電体膜として本発明に係るPZT膜を使用すると、分極反転率が約95%となるのは、抗電圧を約0.7V以下、つまり膜厚を約30nm以下とした場合、抗電圧を約1.0V、つまり膜厚を約40nm以下とした場合、または抗電圧を約1.5V、つまり膜厚を約60nm以下とした場合となる。
また、図示しないが、例えば、強誘電体膜として本発明に係るBLT膜を使用すると、分極反転率が約95%となるのは、抗電圧を約0.7V以下つまり膜厚を約45nm以下とした場合、抗電圧を約1.0Vつまり膜厚を約60nm以下とした場合、または抗電圧を約1.5Vつまり膜厚を約40nm以下とした場合となる。
図4(b)は、本実施形態に係るSBTN膜(膜厚120nmの場合)を用いた強誘電体キャパシタにおけるTaとNbのBサイト金属の比率に対する抗電圧の変化を示した図である。
図4(b)より、Ta量を0.5<Ta≦1とすることで、SBTN膜の膜厚が120nmのとき、抗電圧が1.5V以下にできることがわかる。ここで、例えば、膜厚50nmにおいても、同様のTa量にすることにより、抗電圧を0.6以下にできるため、他の膜厚においても、同様のTa量にすることが好ましい。
なお、PZT膜の場合、ZrとTiのBサイト金属の比率を0.5<Ti≦1にすればよく、BLT膜の場合、BiとLaのAサイト金属の比率を0.5<La≦1にすればよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、上述した第1の実施形態で説明したように、強誘電体膜の膜厚に対して優れた分極反転率を得ることができる、強誘電体キャパシタの製造方法について、強誘電体膜を構成する材料毎に分けて説明する。
−SBTNよりなる強誘電体膜の場合−
図5(a)〜(c)並びに図6(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態におけるSBTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。
図5(a)に示すように、メモリセルトランジスタ(図示せず)などが形成されている半導体基板201の上に、例えばBPSG(例えばB又はPなどが添加されてなるSiO2 )膜よりなる第1の層間絶縁膜202を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜202に、下端が半導体基板201の上面に到達し、例えばタングステン又はポリシリコンよりなる第1のコンタクトプラグ203を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜202の上に、下面が第1のコンタクトプラグ203の上端に接続し、例えばIrO、Ir、TiAlN及びTiNのうちいずれか一層又は選択された複数層よりなり、酸素バリアとして機能するバリア層と、後述する強誘電体膜の結晶成長を促進する貴金属層とが下からこの順で積層されてなる下部電極204を形成する。なお、下部電極204は、第1のコンタクトプラグ203を覆うようにパターニングされる。
次に、図5(b)に示すように、第1の層間絶縁膜202の上に、下部電極204を覆うように、例えばSiO2 又はO3TEOS よりなる埋め込み絶縁膜を成膜した後に、CMPを用いて下部電極204の上面を露出させることにより、第1の層間絶縁膜202の上に、下部電極204を取り囲む埋め込み絶縁膜305を形成する。なお、ここでは、下部電極204を絶縁膜中に埋め込む構成にしているが、この構成に限定されるものではない。
次に、図5(c)に示すように、下部電極204及び埋め込み絶縁膜205の上に、強誘電体膜206、及びPt、Ir及びIrOのうちいずれか1層又は選択された複数層よりなる導電膜207を下から順に形成する。
ここで、強誘電体膜206の形成としては、下部電極204及び埋め込み絶縁膜205上に、MOCVD法を用いて、例えば、Sr0.95Bi2.1Ta1.8Nb0.29.1 よりなる強誘電体膜206を形成する。必要に応じて、結晶成長の基点となる核を形成する目的で、高速加熱処理(RTP)によって仮焼結を行う。強誘電体材料の種類によって核を形成する温度は異なるが、SBTN材料の場合には約650℃程度の温度での仮焼結となる。
次に、図6(a)に示すように、強誘電体膜206及び導電膜207をパターニングすることにより、下部電極204の上面を被覆する容量絶縁膜206a及び上部電極207aを形成する。なお、ここでは、強誘電体膜206及び導電膜207を同じマスクを用いてパターニングしたが、別マスクを用いるようにしてもよい。
次に、図6(b)に示すように、容量絶縁膜206aの結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された容量絶縁膜206bを形成する。ここでは、SBTNよりなる容量絶縁膜206aであるので、約650℃〜800℃程度の温度で熱処理を行う。このようにして、下部電極204、容量絶縁膜206b及び上部電極207aよりなる強誘電体キャパシタが形成される。なお、その後の工程としては、図示していないが、例えば、強誘電体キャパシタを覆うように第2の層間絶縁膜を形成し、該第2の層間絶縁膜に、下端が上部電極207aの上面に接続する第2のコンタクトプラグを形成した後に、該第2の層間絶縁膜の上に、下面が第2のコンタクトプラグの上端に接続するAl/TiN/Tiの積層膜よりなる配線(ビット線)を形成する。
以上のようにすると、MOCVD法で強誘電体膜を形成することにより、ストイキオメトリ組成に近く分極量が大きい、すなわち、結晶性の良好さと分極量の増加を両立できる。したがって、容量絶縁膜の薄膜化や低電圧動作化が可能となる。
なお、本実施形態において、Sr0.95Bi2.1Ta1.8Nb0.29.1よりなる強誘電体膜を用いる場合を示したが、強誘電体膜の組成がSrxBiy(Ta1-bNbb25+x+3y/2(0.9≦x≦1、2≦y≦2.2、0.5<b≦1)を満たし、ストイキオメトリ組成がSrBi2(Ta1-bNbb29からのずれが10%以内であればよい。
−PZTよりなる強誘電体膜の場合−
図7(a)〜(c)並びに図8(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態におけるPZTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。
図7(a)に示すように、メモリセルトランジスタ(図示せず)などが形成されている半導体基板301の上に、例えばBPSG(例えばB又はPなどが添加されてなるSiO2 )膜よりなる第1の層間絶縁膜302を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜302に、下端が半導体基板301の上面に到達し、例えばタングステン又はポリシリコンよりなる第1のコンタクトプラグ303を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜302の上に、下面が第1のコンタクトプラグ303の上端に接続し、例えばIrO、Ir、TiAlN及びTiNのうちいずれか一層又は選択された複数層よりなり、酸素バリアとして機能するバリア層と、後述する強誘電体膜の結晶成長を促進する貴金属層とが下からこの順で積層されてなる下部電極304を形成する。なお、下部電極304は、第1のコンタクトプラグ303を覆うようにパターニングされる。
次に、図7(b)に示すように、第1の層間絶縁膜302の上に、下部電極304を覆うように、例えばSiO2 又はO3TEOS よりなる埋め込み絶縁膜を成膜した後に、CMPを用いて下部電極304の上面を露出させることにより、第1の層間絶縁膜302の上に、下部電極304を取り囲む埋め込み絶縁膜305を形成する。なお、ここでは、下部電極304を絶縁膜中に埋め込む構成にしているが、この構成に限定されるものではない。
次に、図7(c)に示すように、下部電極304及び埋め込み絶縁膜305の上に、強誘電体膜306、及びPt、Ir及びIrOのうちいずれか1層又は選択された複数層よりなる導電膜307を下から順に形成する。
ここで、強誘電体膜306の形成としては、下部電極304及び埋め込み絶縁膜305上に、MOCVD法を用いて、Pb0.97Zr0.52Ti0.482.97よりなる強誘電体膜306を形成する。強誘電体膜306の結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された強誘電体膜を形成してもよい。必要に応じて、結晶成長の基点となる核を形成する目的で、高速加熱処理(RTP)によって仮焼結を行う。強誘電体材料の種類によって核を形成する温度は異なるが、PZT材料の場合には約450℃程度の温度での仮焼結となる。
次に、図8(a)に示すように、強誘電体膜306及び導電膜307をパターニングすることにより、下部電極304の上面を被覆する容量絶縁膜306a及び上部電極307aを形成する。なお、ここでは、強誘電体膜306及び導電膜307を同じマスクを用いてパターニングしたが、別マスクを用いるようにしてもよい。
次に、図8(b)に示すように、容量絶縁膜306aの結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された強誘電体膜306bを形成する。ここでは、PZTよりなる容量絶縁膜306aであるので、約450℃〜650℃程度の温度で熱処理を行う。このようにして、下部電極304、容量絶縁膜306b及び上部電極307aよりなる強誘電体キャパシタが形成される。なお、その後の工程としては、図示していないが、例えば、強誘電体キャパシタを覆うように第2の層間絶縁膜を形成し、該第2の層間絶縁膜に、下端が上部電極307aの上面に接続する第2のコンタクトプラグを形成した後に、該第2の層間絶縁膜の上に、下面が第2のコンタクトプラグの上端に接続するAl/TiN/Tiの積層膜よりなる配線(ビット線)を形成する。
以上のようにすると、MOCVD法で形成した強誘電体膜により、ストイキオメトリ組成に近く分極量が大きい、すなわち、結晶性が良いことと分極量の増大が両立できる。したがって、容量絶縁膜の薄膜化や低電圧動作化が可能となる。
なお、本実施形態において、強誘電体膜は、Pb0.97Zr0.52Ti0.482.97である場合について説明したが、これに限らず、Pbx(Zr1-bTib)O2+x(0.9≦x≦1、0.5<b≦1)Pb(Zr1-bTib)O3 を満たすならばよい。
−BLTよりなる強誘電体膜の場合−
図9(a)〜(c)並びに図10(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態におけるPZTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。
図9(a)に示すように、メモリセルトランジスタ(図示せず)などが形成されている半導体基板401の上に、例えばBPSG(例えばB又はPなどが添加されてなるSiO2 )膜よりなる第1の層間絶縁膜402を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜402に、下端が半導体基板401の上面に到達し、例えばタングステン又はポリシリコンよりなる第1のコンタクトプラグ403を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜402の上に、下面が第1のコンタクトプラグ403の上端に接続し、例えばIrO、Ir、TiAlN及びTiNのうちいずれか一層又は選択された複数層よりなり、酸素バリアとして機能するバリア層と、後述する強誘電体膜の結晶成長を促進する貴金属層とが下からこの順で積層されてなる下部電極404を形成する。なお、下部電極404は、第1のコンタクトプラグ403を覆うようにパターニングされる。
次に、図9(b)に示すように、第1の層間絶縁膜402の上に、下部電極404を覆うように、例えばSiO2 又はO3TEOS よりなる埋め込み絶縁膜を成膜した後に、CMPを用いて下部電極404の上面を露出させることにより、第1の層間絶縁膜402の上に、下部電極404を取り囲む埋め込み絶縁膜405を形成する。なお、ここでは、下部電極404を絶縁膜中に埋め込む構成にしているが、この構成に限定されるものではない。
次に、図9(c)に示すように、下部電極404及び埋め込み絶縁膜405の上に、強誘電体膜406、及びPt、Ir及びIrOのうちいずれか1層又は選択された複数層よりなる導電膜407を下から順に形成する。
ここで、強誘電体膜406の形成としては、下部電極404及び埋め込み絶縁膜405上に、MOCVD法を用いて、(Bi0.2La0.80.96Bi3.1Ti312.09 よりなる強誘電体膜406を形成する。強誘電体膜406の結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された強誘電体膜を形成してもよい。必要に応じて、結晶成長の基点となる核を形成する目的で、高速加熱処理(RTP)によって仮焼結を行う。強誘電体材料の種類によって核を形成する温度は異なるが、BLT材料の場合には約500℃程度の温度での仮焼結となる。
次に、図10(a)に示すように、強誘電体膜406及び導電膜407をパターニングすることにより、下部電極404の上面を被覆する容量絶縁膜406a及び上部電極407aを形成する。なお、ここでは、強誘電体膜406及び導電膜407を同じマスクを用いてパターニングしたが、別マスクを用いるようにしてもよい。
次に、図10(b)に示すように、容量絶縁膜306aの結晶性が不十分な形態で形成した場合には熱処理を追加して行うことにより、結晶化された強誘電体膜406bを形成する。ここでは、BLTよりなる強誘電体膜406aであるので、約500℃〜700℃程度の温度で熱処理を行う。このようにして、下部電極404、容量絶縁膜406b及び上部電極407aよりなる強誘電体キャパシタが形成される。なお、その後の工程としては、図示していないが、例えば、強誘電体キャパシタを覆うように第2の層間絶縁膜を形成し、該第2の層間絶縁膜に、下端が上部電極407aの上面に接続する第2のコンタクトプラグを形成した後に、該第2の層間絶縁膜の上に、下面が第2のコンタクトプラグの上端に接続するAl/TiN/Tiの積層膜よりなる配線(ビット線)を形成する。
以上のようにすると、MOCVD法で形成した強誘電体膜により、ストイキオメトリ組成に近く分極量が大きい、すなわち、結晶性が良いことと分極量の増大が両立できる。したがって、容量絶縁膜の薄膜化や低電圧動作化が可能となる。
なお、本実施形態において、強誘電体膜は(Bi0.2La0.80.96Bi3.1Ti312.09の場合について説明したが、これに限られず、ストイキオメトリ組成からのずれが10%以内の(Bi1-aLaaxBiyTi36+3x/2+3y/2(0.9≦x≦1、3≦y≦3.3、0.5<a≦1)であればよい。
なお、以上の第1及び第2の実施形態では、下部電極が容量規定口となる、すなわち、下部電極が上部電極よりも小さい構造について説明したが、上部電極が容量規定口となる構造であってもかまわない。また、強誘電体膜が水素によって劣化することを防止する目的で、強誘電体キャパシタの周囲を水素バリア膜によって覆う構造、すなわち、例えば、強誘電体キャパシタの下部に形成される第1の水素バリア膜(SiN、SiON、TiAlO、Al23 )と、強誘電体キャパシタの上部を覆うように形成される第2の水素バリア膜(SiN、SiON、TiAlO、Al23 )とによって、強誘電体キャパシタの上下左右を被覆する構造としてもよい。
以上の各実施形態では、強誘電体膜の形成として金属のドーピングをしていない場合について説明したが、上述の例に限定されるものではなく、LaやCa等の強誘電体キャパシタの特性や信頼性が実現されるドーピングをしても本発明の効果に影響を与えるものではない。
強誘電体膜を容量絶縁膜として用いた強誘電体キャパシタ及びそれを用いた強誘電体メモリにとって有用である。
(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタと従来例に係る強誘電体キャパシタの分極量を示す図である。 (a)本発明の第1の実施形態に係る強誘電体キャパシタにおける強誘電体膜の抗電圧(V)と分極反転率(%)との関係図である。(b)本発明における第1の実施形態に係るSBTNを強誘電体膜に用いた強誘電体キャパシタにおけるBサイト金属元素TaとNb比と抗電圧の関係図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係るSBTNよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るSBTNよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係るPZTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るPZTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係るBLTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るBLTよりなる強誘電体キャパシタの製造方法を工程順に示す断面図である。
符号の説明
101、201、301、401 半導体基板
102、202、302、402 第1の層間絶縁膜
103、203、303、403 第1のコンタクトプラグ
104、204、304、404 下部電極
105、205、305、405 埋め込み絶縁膜
106、206、306、406 強誘電体膜
106a、206a、306a、406a パターニング後の容量絶縁膜
106b、206b、306b、406b 結晶化された容量絶縁膜
107、207、307、407 導電膜
107a、207a、307a、407a 上部電極

Claims (10)

  1. 下部電極と、前記下部電極の上に形成された強誘電体膜と、前記強誘電体膜の上に形成された上部電極とよりなる強誘電体キャパシタであって、
    前記強誘電体膜の抗電圧は、1.5V以下であって、且つ、前記強誘電体膜の分極反転時間は、200ns以下であることを特徴とする強誘電体キャパシタ。
  2. 前記強誘電体膜は、酸化ビスマス層とペロブスカイト層とが交互に積層されたビスマス層状ペロブスカイト型構造を有し、
    (Bi222+ ( Am-1m3m+12-
    (但し、Aは2価または3価の金属であり、 Bは4価または5価の金属であり、mは2、3、4、または5の値を満たす。)よりなる一般式で表され、
    AがSrからなり、BがTaとNbからなり、m=2において、
    前記強誘電体膜の膜厚は、120nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体キャパシタ。
  3. 前記強誘電体膜の抗電圧は、1.0V以下であって、且つ、前記強誘電体膜の分極反転時間は、100ns以下であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体キャパシタ。
  4. 前記強誘電体膜は、酸化ビスマス層とペロブスカイト層とが交互に積層されたビスマス層状ペロブスカイト型構造を有し、
    (Bi222+ ( Am-1m3m+12-
    (但し、Aは2価または3価の金属であり、 Bは4価または5価の金属であり、mは2、3、4、または5の値を満たす。)よりなる一般式で表され、
    AがSrであり、BはTaとNbからなり、m=2において、
    前記強誘電体膜の膜厚は、80nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の強誘電体キャパシタ。
  5. 前記強誘電体膜の抗電圧は、0.6V以下であって、且つ、前記強誘電体膜の分極反転時間は、20ns以下であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体キャパシタ。
  6. 前記強誘電体膜は、酸化ビスマス層とペロブスカイト層とが交互に積層されたビスマス層状ペロブスカイト型構造を有し、
    (Bi222+ ( Am-1m3m+12-
    (但し、Aは2価または3価の金属であり、 Bは4価または5価の金属であり、mは2、3、4、または5の値を満たす。)よりなる一般式で表され、
    AがSrであり、BはTaとNbからなり、m=2において、
    前記強誘電体膜の膜厚は、50nm以下であることを特徴とする請求項5に記載の強誘電体キャパシタ。
  7. 前記強誘電体膜の組成は、ストイキオメトリ組成からのずれが10%以内の組成であることを特徴とする請求項1、3、5のうちのいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタ。
  8. 前記ストイキオメトリ組成は、SrBi2(Ta1-bNbb29であり、
    前記強誘電体膜の組成は、SrxBiy(Ta1-bNbb25+x+3y/2(0.9≦x≦1、2≦y≦2.2、0.5<b≦1)であることを特徴とする請求項7に記載の強誘電体キャパシタ。
  9. 請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタを製造する方法であって、
    前記強誘電体膜は、前記強誘電体膜の構成元素を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成することを特徴とする強誘電体キャパシタの製造方法。
  10. 前記下部電極は、貴金属を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成され、
    前記上部電極は、貴金属を主成分とする有機金属材料を使用したMOCVD法により形成されることを特徴とする請求項9に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
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