JP2007181334A - ステッピングモータの駆動方法および駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】起動時のコイル電流が大きくなることを抑制し、起動時間を短縮し、異常な温度上昇を防止するようにしたステッピングモータの駆動方法および駆動装置を提供することにある。
【解決手段】高電圧電源と低電圧電源をモータのコイルへの給電路に切換可能に接続する2電源切換回路と、前記2電源切換回路を制御する制御回路を有する駆動装置であって、前記制御回路は、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは前記2電源切換回路をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、モータが所定回転数以上になったとき2電源切換回路をONにして前記給電路に前記高電圧電源を接続するように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】高電圧電源と低電圧電源をモータのコイルへの給電路に切換可能に接続する2電源切換回路と、前記2電源切換回路を制御する制御回路を有する駆動装置であって、前記制御回路は、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは前記2電源切換回路をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、モータが所定回転数以上になったとき2電源切換回路をONにして前記給電路に前記高電圧電源を接続するように制御する。
【選択図】図1
Description
本発明はステッピングモータの駆動方法および駆動装置に関し、特には起動時の2電圧電源を用いた駆動方法および駆動装置に関する。
ステッピングモータは同期電動機なので、コイル電流の周波数と回転子速度は比例する。8000〜10000rpmでの高速回転になると、コイル電流の周波数が増大するため、角速度ω(電気角)が増大する。これに伴って、巻線インダクタンスLと角速度ωとの積であるリアクタンスωLが増大し、リアクタンスωLがコイルのインピーダンスのほとんどになる。このため、コイルには電流が流れにくくなり、従って、トルクが減少する。
定電圧(V)での高速駆動時、1相のコイルの電流は、大略V/ωLとなる。
当初から回転子速度が遅い間は、前記のとおりコイル電流の周波数と回転子速度は比例することから、角速度ωは小さく、リアクタンスωLは小さな値になる。コイルの抵抗分を考慮しても、コイルのインピ−ダンスは小さいので、コイルには大きな電流が流れる。
また、前記起動から回転子速度が遅い間は、駆動パルスの間隔も長くなり、定速までの起動時間が長いため、大きな電流が流れる。
この大きな電流により、1チップに集積された駆動回路等のIC等が誘導電流や発熱等で破壊される恐れがある。
従来、サーマルラインプリンタに使用する紙送り用ステッピングモータおよびカートリッジ駆動用ステッピングモータの駆動装置において、トルクを上げるために電流値を増加させようとすると、抵抗分での発熱が多くなり、また、同じくトルクを上げるためにコイルの巻回数を多くしようとすると、線材の長さが長くなるためインピーダンスが増加し、同じく発熱が多くなる問題があった。
このような問題を解決するために、ステッピングモータの表面温度を検知し、表面温度が所定値以上となったとき、モータへの印加電圧を定常時の電圧値よりも低い電圧値に切換え、その低い電圧値の間モータに供給する駆動パルスのパルス幅を広げる手段を採用し、これにより、モータの相電流を低く抑え、モータの発熱を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−280194号公報
上記特許文献1の技術は、ステッピングモータの電流を実質的に2段階に切換制御して異常状態にならないように抑制しているが、モータの表面温度が所定値以上にならないと電流を切り換る制御が実行されないという問題がある。特に、ステッピングモータを表面温度が低い状態で起動する場合、起動初期の立ち上げ期間、上記のとおり大きな電流がコイルに流れるにもかかわらず、電流値を低く抑えることができなかった。また、温度計測手段が故障したり、計測温度の設定値が適切でないときは、適切な電流制御ができなかった。
また、電流が大きな値にならないようにするために、起動電流の値を小さくすると、起動時間が長くなる問題がある。
本発明の目的は、前記問題点に鑑み、起動時のコイル電流が大きくなることを抑制し、起動時間を短縮し、異常な温度上昇を防止するようにしたステッピングモータの駆動方法および駆動装置を提供することにある。
本発明のステッピングモータの駆動方法および駆動装置は、起動時の加速途中で印加電圧を低電圧から高電圧へ2段階に切り換る駆動態様を採用する。
具体的には、以下のようになる。
(1) ステッピングモータの駆動方法は、制御手段により、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは2電源切換手段をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、前記モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換手段をONにして前記給電路に高電圧電源を接続するように制御することを特徴とする。
(2) ステッピングモータの駆動装置は、高電圧電源と低電圧電源をモータのコイルへの給電路に切換可能に接続する2電源切換回路と、前記2電源切換回路を制御する制御回路を有する駆動装置であって、前記制御回路は、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは前記2電源切換回路をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換回路をONして前記給電路に前記高電圧電源を接続するように制御することを特徴とする。
(3) 上記(2)記載のステッピングモータの駆動装置において、前記低電圧は、起動当初における駆動電流の値が過電流とならない電流値になる電圧値としたことを特徴とする。
(4) 上記(2)又は(3)記載のステッピングモータの駆動装置は、起動当初から電源切換時までの前半の起動特性と、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの後半の起動特性によりステッピングモータの起動を行う駆動装置であって、前記起動特性を回転数の経過時間変化特性として表したとき、前記後半の起動特性の傾きを前記前半の起動特性の傾きより大にしたことを特徴とする。
(5) 上記(4)記載のステッピングモータの駆動装置は、起動当初から電源切換時までの経過時間に、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの経過時間を加えた合計時間を、前記後半の起動特性の傾きを前記後半の起動特性を調整して制御するようにしたことを特徴とする。
(6) 上記(2)乃至(5)のいずれか1項記載のステッピングモータの駆動装置は、前記低電圧電源の電圧を定常運転時の回転数に満たない印加電圧としたことを特徴とする。
(1) ステッピングモータの駆動方法は、制御手段により、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは2電源切換手段をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、前記モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換手段をONにして前記給電路に高電圧電源を接続するように制御することを特徴とする。
(2) ステッピングモータの駆動装置は、高電圧電源と低電圧電源をモータのコイルへの給電路に切換可能に接続する2電源切換回路と、前記2電源切換回路を制御する制御回路を有する駆動装置であって、前記制御回路は、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは前記2電源切換回路をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換回路をONして前記給電路に前記高電圧電源を接続するように制御することを特徴とする。
(3) 上記(2)記載のステッピングモータの駆動装置において、前記低電圧は、起動当初における駆動電流の値が過電流とならない電流値になる電圧値としたことを特徴とする。
(4) 上記(2)又は(3)記載のステッピングモータの駆動装置は、起動当初から電源切換時までの前半の起動特性と、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの後半の起動特性によりステッピングモータの起動を行う駆動装置であって、前記起動特性を回転数の経過時間変化特性として表したとき、前記後半の起動特性の傾きを前記前半の起動特性の傾きより大にしたことを特徴とする。
(5) 上記(4)記載のステッピングモータの駆動装置は、起動当初から電源切換時までの経過時間に、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの経過時間を加えた合計時間を、前記後半の起動特性の傾きを前記後半の起動特性を調整して制御するようにしたことを特徴とする。
(6) 上記(2)乃至(5)のいずれか1項記載のステッピングモータの駆動装置は、前記低電圧電源の電圧を定常運転時の回転数に満たない印加電圧としたことを特徴とする。
本発明のステッピングモータの駆動方法および駆動装置は、以下の効果を奏する。
(1) 起動前半は低電圧で起動するため、起動電流の値を低減することができる。起動後半は高電圧で起動を継続するため、起動期間全般を低電圧で起動する場合と比べ、所定回転数までの起動時間を短縮することができる。
(2) 起動後半は高電圧で起動するので、起動期間全般を低電圧で継続する場合と比べ、定常状態での使用回転数を電圧差分高く設定することができる。
(1) 起動前半は低電圧で起動するため、起動電流の値を低減することができる。起動後半は高電圧で起動を継続するため、起動期間全般を低電圧で起動する場合と比べ、所定回転数までの起動時間を短縮することができる。
(2) 起動後半は高電圧で起動するので、起動期間全般を低電圧で継続する場合と比べ、定常状態での使用回転数を電圧差分高く設定することができる。
本発明は、ステッピングモータの起動時に、2電圧制御を行うことを要旨とする。「起動完了」とは、起動当初(回転開始)から加速して回転数が一定になる定常駆動状態までの間をいう。起動は立ち上げともいう。
ここでいう2電圧制御は以下のような制御態様を採る。
図1は、本発明の2電圧制御の特性図である。
データ採取用のモータは、振動発生用のウエイトを取り付けたアウターロータ型で、直径(φ)が10mm、高さ(H)が3mmのステッピングモータとする。
印加電圧は2.2V(低電圧)と2.8V(高電圧)とする。
(1)回転数対起動時間特性:
起動時間は起動開始からの経過時間を表す。
起動時間は起動開始からの経過時間を表す。
図1は表1の回転数対起動時間特性をグラフとして表した特性図である。
図1では、モータへの印加電圧を起動前半で低電圧にし、起動当初の過電流の発生を防止し、起動途中から後半は印加電圧を切り換えて高電圧にして、駆動電流を大電流にし、所定回転数までの立ち上げ時間が短くなるように改善している。
なお、起動完了後の回転数が、印加電圧2.2Vの特性と印加電圧2.8Vの特性で同じになっているのは、起動特性の比較のために同じになるように制御したためである。基本的には、印加電圧の選択および任意の電流値制御の態様の選択を行うことにより適宜行われる。
図中、特性曲線は説明の都合上2本だけ示されているが、採り得る電圧の間隔に応じて複数の特性曲線を考慮の対象とすることができる。
特性曲線は印加電圧の値に応じて傾きが異なる。電源切換回転数(5000rpm)になる時間から起動完了(8500rpm到達)時間までの間隔は、2.2V特性ではA時間を要し、2.8V特性ではB時間を要する。A時間よりB時間の方が短い。従って、傾きは、2.2Vの特性曲線より2.8Vの特性曲線が大きい。印加電圧を連続的に切り換ることにより、異なる傾きの特性曲線とすることができる。印加電圧は、2以上の任意数の電圧値とすることができる。また、特性曲線を連続的に組み合わせる場合、全起動時間を、傾きの異なる特性曲線を組み合わせることにより、所望の時間とすることができる。また、起動当初の電流値を過電流とならないように印加電圧で調整することができる。
(2電圧切換制御)
図1中の電圧切換タイミング(5000rpmに達した)0.130秒の点P1でステッピングモータへの印加電圧を2.2V(低電圧)から2.8V(高電圧)に切り換る。
(2電圧切換制御)
図1中の電圧切換タイミング(5000rpmに達した)0.130秒の点P1でステッピングモータへの印加電圧を2.2V(低電圧)から2.8V(高電圧)に切り換る。
その結果、特性としては、2.2V(低電圧)の特性の略下半分の特性T1に続けて2.8V(高電圧)の特性の略上半分の特性T2が続く合成特性となる。
このため、回転数が所定回転数になったとき、印加電圧を低電圧のみとした場合の起動時間と比べ、t1(秒)だけ短縮される。従って、加速時間を短くすることができ、起動完了を早くすることができる。
(2)モータ電流対スピード特性:
スピードは1分間(min)あたりの回転数(rpm)を表す。
(2)モータ電流対スピード特性:
スピードは1分間(min)あたりの回転数(rpm)を表す。
図2は本発明の表2のモータ電流対スピード特性をグラフとして表した特性図である。表2および図2の高電圧は2.6Vになっていて、表1および図1の高電圧の2.8Vと異なるが、低電圧の2.2Vとの相対的な比較であるので、それぞれの特性の傾向は変わらない。
図2の特性から以下のことがわかる。
(a)全体の傾向として、印加電圧を高くすると電流値が大きくなる。
(b)全体の傾向として、スピードが大きな値になるにつれて、モータ電流は小さくなる。但し、微視的にみれば、全体の傾向に反し、多少変動するところもある(スピードの速い領域で特性曲線が一旦最小電流となった後微増するデータもあるが、これは全体の傾向には影響しない変動分とみることができる)。
(a)全体の傾向として、印加電圧を高くすると電流値が大きくなる。
(b)全体の傾向として、スピードが大きな値になるにつれて、モータ電流は小さくなる。但し、微視的にみれば、全体の傾向に反し、多少変動するところもある(スピードの速い領域で特性曲線が一旦最小電流となった後微増するデータもあるが、これは全体の傾向には影響しない変動分とみることができる)。
図2の特性は、スピードの増加に比例して電流の周波数が増加し、その周波数の増加によりインピーダンスが増加し、従って電流値が減少する特性に整合するもので、合理的な特性である。
(3)最大スピード対印加電圧特性:
(3)最大スピード対印加電圧特性:
図3は本発明の表3の最大スピード対印加電圧特性をグラフとして図示した特性図である。
図3の最大スピードの印加電圧特性は、略直線で比例する特性を示す。
図3から、印加電圧が高いほど、最大スピード、換言すれば1分間あたりの回転数が大きな値になる。
(4)上記(1)〜(3)の特性のまとめ:
以上説明したそれぞれの特性を基に前記目的を達成する手段をまとめると、以下のようになる。
(a)起動時前半の印加電圧を低電圧にし、起動時前半のモータ電流を低く抑えて過電流状態の発生を抑制し、消費電力を少なくする。
以上説明したそれぞれの特性を基に前記目的を達成する手段をまとめると、以下のようになる。
(a)起動時前半の印加電圧を低電圧にし、起動時前半のモータ電流を低く抑えて過電流状態の発生を抑制し、消費電力を少なくする。
例えば、起動当初の電流値が、モータの定格電流を超える過電流又はコイルの温度が定格を超える過電流とならない電流値とする。
(b)起動時後半の加速途中で印加電圧を高電圧に切り換え、過電流状態の発生無くして定常時の高い回転数を確保する。ウエイトを取り付けた振動モータとしてのトルクを確保する。
(c)回転数の起動当初からの経過時間変化特性における、電圧切換時以後で一定回転数になるまでの傾きを、電圧切換時以前の特性曲線の傾きより大にする。
(b)起動時後半の加速途中で印加電圧を高電圧に切り換え、過電流状態の発生無くして定常時の高い回転数を確保する。ウエイトを取り付けた振動モータとしてのトルクを確保する。
(c)回転数の起動当初からの経過時間変化特性における、電圧切換時以後で一定回転数になるまでの傾きを、電圧切換時以前の特性曲線の傾きより大にする。
起動当初から一定回転数になるまでの時間を、電圧切換時以後で一定回転数になるまでの傾きを、印加電圧をそれまでの低電圧以上に換えて大にし、立ち上げ時間を電圧切換前の低電圧だけによる立ち上げ時間より短くする。
図4は、本発明のステッピングモータの駆動装置の回路図である。
図4は、2電源切換方式の例を示す。
図4のステッピングモータの駆動装置21は、MPU(マイクロプロセッサ)22と、ステッピングモータの駆動回路から構成される。MPU22と該駆動回路は1チップ上に搭載される。該駆動回路は、制御信号発生回路23、スイッチング回路24、2電源切換回路となる電流チョッパ回路27、電源遮断回路28からなる。該駆動回路は、高電圧電源VHと低電圧電源VLに接続されている。MPU22と制御信号発生回路23をまとめて制御回路30と表す。
高電圧電源VHは電流チョッパ回路27のトランジスタ31によりコイル8への給電路を遮断可能に接続されている。低電圧電源VLは、高電圧電源VHが給電路から遮断されたとき有効になるように、ダイオード38を介して給電路に接続されている。両電源を遮断するときは、電源遮断回路28のトランジスタ37をOFFにする。
制御信号発生回路23は、MPU22からの制御指令に基づいて各種信号を作成し、制御対象の素子(トランジスタ34,37、基準電圧Vr、パワートランジスタ25a、25b、25c、25d)等へ出力する。
電流チョッパ回路27は、スイッチング回路24に流れる電流を抵抗Rで検出した電圧と、制御信号発生回路23により制御される基準電圧Vrとを比較する比較器36と、比較器36の出力を受けてトランジスタ31のベース電流を制御するためトランジスタ34およびトランジスタ34のベース電位をクランプするクランプダイオード35と、ベースがバイアス抵抗33とクランプダイオード32によりバイアスされると共にトランジスタ34のコレクタに接続されたトランジスタ31とからなる。トランジスタ31のコレクタには高電圧電源VHが接続され、エミッタには低電圧電源VLが接続される。
具体的には、制御信号発生回路23は、
(1)1相のバイポーラ方式のコイル8に駆動パルスを印加するために、スイッチング回路24のパワートランジスタ25a〜25dそれぞれに所定のタイミングでゲート信号(駆動パルス)を出力し、
(2)電流チョッパ回路27のトランジスタ34を常時ONにし、トランジスタ31を常時OFFにして、コイル8に印加される電源を低電圧電源VLに切り替えるために、電流チョッパ回路27の基準電圧Vrを低電圧又はゼロボルトに強制的に変更する信号を出力し、
(3)コイル8に流れる電流を一定値の電流とするために、コイル8に印加される電源が高電圧電源VHのとき、比較器36の基準電圧Vrを所望のトルクを発生することができる定電流値に対応する電圧に設定する信号を出力し、
(4)コイル8にかかる電源電圧を0(ゼロ)Vに落とすために、電源遮断回路28のトランジスタ37にOFF信号を出力する。
(1)1相のバイポーラ方式のコイル8に駆動パルスを印加するために、スイッチング回路24のパワートランジスタ25a〜25dそれぞれに所定のタイミングでゲート信号(駆動パルス)を出力し、
(2)電流チョッパ回路27のトランジスタ34を常時ONにし、トランジスタ31を常時OFFにして、コイル8に印加される電源を低電圧電源VLに切り替えるために、電流チョッパ回路27の基準電圧Vrを低電圧又はゼロボルトに強制的に変更する信号を出力し、
(3)コイル8に流れる電流を一定値の電流とするために、コイル8に印加される電源が高電圧電源VHのとき、比較器36の基準電圧Vrを所望のトルクを発生することができる定電流値に対応する電圧に設定する信号を出力し、
(4)コイル8にかかる電源電圧を0(ゼロ)Vに落とすために、電源遮断回路28のトランジスタ37にOFF信号を出力する。
給電路に使用するトランジスタやスイッチング素子としては、例えばMOSFETのような電流容量の大きなパワートランジスタであれば任意のものでよい。基準電圧Vrは制御信号発生回路23からの信号に応じて電圧値が変化する形態のものとする。
スイッチング回路24は、パワートランジスタ25aと25b、25cと25dのそれぞれの直列回路と、2個のクランプダイオード26の直列回路の1対にモータ1相分のコイル8がバイポーラコイル方式に接続されている。コイル8は図1の1相のステッピングモータのコイルを構成する。
電流チョッパ回路27は、コイル8に印加される電源が高電圧電源VHのとき、コイル8に流れる電流を抵抗Rで電圧として検出し、検出電圧を比較器36で基準電圧Vrと比較し、その偏差分でクランプダイオード35でクランプされたトランジスタ34のベース電位を制御し、高電圧電源VHをスイッチング回路24へ切り替えて供給し、コイル8に流れる電流を一定値の電流とする。このとき、比較器36の基準電圧Vrを所望のトルクを発生することができる定電流値に対応する電圧に設定する。MPU22からの制御信号により、制御信号発生回路23を介してパワートランジスタ25a、25b、25cと25dがゲート制御される。MPU22は、比較器36の基準電圧Vrを制御し、トランジスタ31をON,OFFして高電圧電源VHの給電路への接続又は遮断を行う。
また、電流チョッパ回路27は、制御信号発生回路23からの駆動パルスの供給をOFF(停止)するタイミングに合わせて電流チョッパ回路27の基準電圧Vrを低電圧又はゼロボルトに強制的に変更する信号を受けて、トランジスタ34を常時ON、トランジスタ31を常時OFFにして、コイル8に印加される電源を低電圧電源VLに切り替える。
電源遮断回路28は、そのトランジスタ37に制御信号発生回路23からのOFF信号を受けて、コイル8にかかる電源電圧を0(ゼロ)Vに落とす。
MPU22は、停止制御プログラム、駆動制御プログラム、定電流制御プログラム等のプログラムに従って制御信号発生回路23を介してトランジスタ31をチョッパ動作させ、例えばPWM(パルス幅)制御する。発生トルクを大きくするために定電流制御が好ましい。
以下に説明する起動時の電圧制御およびこの電圧制御を含む速度制御はMPU22が備えるプログラムに従って実行される。それぞれの制御は経過時間又は回転数をカウントして実行する。それぞれ分けて説明する。
図5は、本発明の速度・電圧制御(プログラム制御)の特性図である。
図5(a)は速度制御特性図であり、図5(b)は電圧制御特性図である。
図5の特性を抽出したサンプルは、直径(φ)が10mm、高さが3mm、回転数が8500rpmのステッピングモータである。
速度・電圧制御は、まず、t1の時点でコイル8への給電路に低電圧(2.2V)電源を接続し、駆動パルスの周波数を上昇させてゆく。この低電圧電源の接続から110ms経過した時点t2で回転数が5000rpmまで上昇する。この経過時間(110ms)またはこの回転数(5000rpm)を検出したとき、コイル8への給電路に高電圧(2.6V)電源を接続する。更に駆動パルスの周波数を上昇させてゆく。経過時間が190ms経過した時点t3で回転数が8500rpmまで上昇しこの回転数を維持する。このことは、回転数は印加電圧に略比例し、例えば図2の特性から、回転数に応じた電流値の電流が流れる。そこで、回転数一定又は電流値一定の制御を行うことになる。
起動特性は、直線のように見えるが、起動時間190msの間に特性曲線の傾きの角度が順次大きくなる0rpmから5000rpmまでの立ち上げと、5000rpmから8500rpmまでの立ち上げを連続して行う。その後、回転数一定制御又は回転数に対応した定電流制御を行う。その後、必要に応じて停止位置制御を行う。停止位置制御は、t4の時点で駆動パルスを停止し、印加電圧を2.6Vから2.2Vへ切り換える。2.2Vの電圧が印加されている時点t4からt5の間制動が掛かる。時点t5で2.2Vの電源が遮断される。時点t5以降、回転はロータの慣性により特性曲線に現れない程度で少しの間維持される。その後安定位置で停止する。
図6は、本発明の回転数計測例の電圧制御フローおよびその電圧制御フローを含む速度制御フローである。図6(a)は電圧制御フローで、図6(b)は速度制御フローである。
a)電圧制御フロー(回転数計測例)
スタート
(1)電源切換回転数(5000rpm)および駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをレジスタに設定する(ステップS1)。
スタート
(1)電源切換回転数(5000rpm)および駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをレジスタに設定する(ステップS1)。
MPU22のレジスタに電源切換回転数を記憶する。
MPU22のレジスタに駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルを記憶する。
(2)低電圧電源を給電路に接続する。同時に、回転数の計測を開始する。(ステップS2)。
(2)低電圧電源を給電路に接続する。同時に、回転数の計測を開始する。(ステップS2)。
MPU22から制御指令を出力し、制御信号発生回路23からの信号により比較器36の基準電圧Vrを調整し、比較器36の出力によりトランジスタ34をONになるように設定し、トランジスタ31をOFFになるように設定する。同時に、制御信号発生回路23からの信号によりトランジスタ37をONにする。
同時にMPU22又は制御信号発生回路23の駆動パルスのカウンタをリセットする。
(3)計測回転数が電源切換回転数よりも小(計測回転数<電源切換回転数)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ3のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ4へ進む。(ステップ3)。
(3)計測回転数が電源切換回転数よりも小(計測回転数<電源切換回転数)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ3のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ4へ進む。(ステップ3)。
MPU22又は制御信号発生回路23で、駆動パルスをカウントし、計測した駆動パルスのカウント値が電源切換回転数に対応するパルス数以上になったとき、次のステップ4へ進み、計測した駆動パルスのカウント値が電源切換回転数に対応するパルス数に満たないとき、再度ステップ3のはじめに戻り、判断を繰り返す。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS4)。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS4)。
MPU22の指令による制御信号発生回路23からの信号により又は制御信号発生回路23の信号により、比較器36の基準電圧Vrを制御して比較36の出力でトランジスタ34をOFFにし、トランジスタ31をONにして、高電圧電源VHを給電路に接続する。
ストップ
b)速度制御フロー(回転数計測例)
速度制御フローは、電圧制御フローに、点線で示した手順を追加したものとなっている。
ストップ
b)速度制御フロー(回転数計測例)
速度制御フローは、電圧制御フローに、点線で示した手順を追加したものとなっている。
スタート
(1)電源切換回転数(5000rpm)、駆動回転数(8500rpm)および駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをレジスタに設定する(ステップS1’)。
電源切換回転数(5000rpm)をMPU22のレジスタに記憶する。駆動回転数(8500rpm)をMPU22のレジスタに記憶する。駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをMPU22のレジスタに記憶する。
(1)電源切換回転数(5000rpm)、駆動回転数(8500rpm)および駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをレジスタに設定する(ステップS1’)。
電源切換回転数(5000rpm)をMPU22のレジスタに記憶する。駆動回転数(8500rpm)をMPU22のレジスタに記憶する。駆動パルスの周波数と回転数の関係を表すテーブルをMPU22のレジスタに記憶する。
回転数は、例えば電源電圧を低電圧から高電圧に切換るタイミングとなる5000rpm、定格回転数となる8500rpmに設定する。定格回転数に対応する電流値を設定する。
(2)低電圧電源を給電路に接続する。同時に、回転数の計測を開始する。(ステップS2)。
MPU22のプログラム実行に従って制御信号発生回路23から制御信号を出力し、比較器36の基準電圧Vrをゼロボルトに下げる。比較器36の出力によりベース電流引き抜き用のトランジスタ34をONになるようにし、高電圧電源VHの給電路を構成するトランジスタ31をOFFになるようにする。
MPU22又は制御信号発生回路23の回転数のカウンタをリセットする。
給電路のトランジスタ37をONにし、コイル8への給電路に低電圧電源VL(2.2v)を接続する。
同時に、スイッチング回路24のそれぞれのトランジスタ25a〜25dに順次周波数を上げるように駆動パルスを供給する。
(3)計測回転数が電源切換回転数よりも小(計測回転数<電源切換回転数)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ3のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ4へ進む。(ステップS3)。
MPU22でトランジスタ25a〜25dに供給される前記駆動パルス(供給パルス)の周波数(計測回転数に対応した駆動パルスの数)と、MPU22のレジスタに記憶されている駆動パルス(設定パルス)の周波数(電源切換回転数に応じた駆動パルスの数)を比較し、供給パルスの数が設定パルスの数に満たない場合はステップS3のはじめへ戻り、供給パルスの数が設定パルスの数以上の場合は次のステップへ進む。回転数は駆動パルスの周波数(数)に応じて決まる関係を利用する。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS4)。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS4)。
ステップ3で比較している供給パルスが設定パルスに対応する周波数5000rpm以上と判断したとき、MPU22は制御信号発生回路を介して比較器36の基準電圧Vrを+入力レベルより上げて比較器36の出力を−レベルに下げ、トランジスタ34をOFFにし、トランジスタ31をONにし、コイル8への給電路に高電圧電源(2.6V)を接続する。
(5)計測回転数が駆動回転数よりも小(計測回転数<駆動回転数)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ5のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ6へ進む。(ステップS5)。
(5)計測回転数が駆動回転数よりも小(計測回転数<駆動回転数)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ5のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ6へ進む。(ステップS5)。
MPU22でトランジスタ25a〜25dに供給される前記駆動パルス(供給パルス)の周波数(計測回転数に対応した駆動パルスの数)と、MPU22のレジスタに記憶されている駆動パルス(設定パルス)の周波数(駆動回転数に応じた駆動パルスの数)を比較し、供給パルスの数が設定パルスの数に満たない場合はステップS5のはじめへ戻り、供給パルスの数が設定パルスの数以上の場合は次のステップへ進む。回転数は駆動パルスの周波数(数)に応じて決まる関係を利用する。
(6)駆動回転数に対応する電流値の定電流制御に切換る(ステップS6)。
(6)駆動回転数に対応する電流値の定電流制御に切換る(ステップS6)。
供給パルスが設定パルスの周波数8500rpm以上と判断したとき、MPU22は一定の駆動回転数に対応する電流値での定電流制御に移行する。定電流制御は、MPU22が制御信号発生回路を介して比較器36の基準電圧Vrを制御することにより行う。
ストップ
上記フローでは、回転数が駆動パルスの数に比例することから、モータの回転数のカウントを駆動パルスの数のカウントで置き換えているが、これ以外に、直接、モータの回転軸に設けた回転計で計測することもできる。
ストップ
上記フローでは、回転数が駆動パルスの数に比例することから、モータの回転数のカウントを駆動パルスの数のカウントで置き換えているが、これ以外に、直接、モータの回転軸に設けた回転計で計測することもできる。
以上述べた起動制御の他に、同じ制御回路により、停止制御を行うこともできる。
停止制御フロー
MPU22のプログラム実行により以下の制御フローを実行する。
MPU22のプログラム実行により以下の制御フローを実行する。
スタート
(1)それぞれのステッピングモータに合わせた最適制動時間を予め記憶しておく。
(2)制御信号発生回路23は、
(a)タイマーをスタートし、
(b)スイッチング回路24のパワートランジスタ25a、25b、25c、25dそれぞれへの駆動パルスの供給をOFFにし、回転数を0rpmへ下げる。
(1)それぞれのステッピングモータに合わせた最適制動時間を予め記憶しておく。
(2)制御信号発生回路23は、
(a)タイマーをスタートし、
(b)スイッチング回路24のパワートランジスタ25a、25b、25c、25dそれぞれへの駆動パルスの供給をOFFにし、回転数を0rpmへ下げる。
(c)同時に、比較器36の基準電圧Vrを+入力より大きな電圧値にする信号を出力し、比較器36の出力を反転し、トランジスタ34をOFFにし、トランジスタ31をOFFにして高電圧電源VH(2.6V)をコイル8への給電路から遮断する。低電圧電源VL(2.2V)が給電路に接続され、モータが制動状態になる。
(3)タイマーが最適制動時間(例えば、30ms)になったとき、トランジスタ37にOFF信号を出力し、コイル8への給電路に接続されている低電圧電源VL(2.2V)を遮断し、モータの制動を解除する。その後モータが惰性で安定位置まで回転し停止する。
ストップ
最適制動時間は、完全に停止するまで制動を掛け続けるのではなく、制動を解除した後、惰性で安定位置まで回転し、所定時間に安定位置に停止することができる程度の時間掛ける制動を意味する。特に、ウエイトを取り付けた振動モータにとって重要な意味がある。安定位置は、停止位置の位置ずれを起こさず、正しい回転方向に起動ができる位置を意味する。トランジスタは任意の種類のトランジスタを用いることができる。
(3)タイマーが最適制動時間(例えば、30ms)になったとき、トランジスタ37にOFF信号を出力し、コイル8への給電路に接続されている低電圧電源VL(2.2V)を遮断し、モータの制動を解除する。その後モータが惰性で安定位置まで回転し停止する。
ストップ
最適制動時間は、完全に停止するまで制動を掛け続けるのではなく、制動を解除した後、惰性で安定位置まで回転し、所定時間に安定位置に停止することができる程度の時間掛ける制動を意味する。特に、ウエイトを取り付けた振動モータにとって重要な意味がある。安定位置は、停止位置の位置ずれを起こさず、正しい回転方向に起動ができる位置を意味する。トランジスタは任意の種類のトランジスタを用いることができる。
(実施例1の効果)
回転数又は速度が同じ場合、印加電圧の増加につれて電流値が増加する。起動時、回転数又は速度を所定の値まで立ち上げてゆくとき、印加電圧を低くすると、電流値は小さくなり、所定の立ち上げ時間当たりの消費電力は、印加電圧を高くし、電流値を大きくした場合と比べ少なくできる。
回転数又は速度が同じ場合、印加電圧の増加につれて電流値が増加する。起動時、回転数又は速度を所定の値まで立ち上げてゆくとき、印加電圧を低くすると、電流値は小さくなり、所定の立ち上げ時間当たりの消費電力は、印加電圧を高くし、電流値を大きくした場合と比べ少なくできる。
図7は、本発明の経過時間計測例の電圧制御フローおよびその電圧制御フローを含む速度制御フローである。図7(a)は電圧制御フローで、図7(b)は速度制御フローである。
図7のフローは、図6のフローにおいて、判断する対象を図6の回転数から起動当初からの経過時間に変更した例となっている。この場合、印加電圧を2段階に選択することにより、図5に例示する起動特性となるように立ち上げ時間を設定する(「モード設定」という。)。モード設定により、起動からの経過時間と回転数の関係を設定することができる。
c)電圧制御フロー(経過時間計測例)
スタート
(1)モード設定を行い、電源切換時間(110ms)をレジスタに設定し、タイマーをセットする(ステップS11)。
スタート
(1)モード設定を行い、電源切換時間(110ms)をレジスタに設定し、タイマーをセットする(ステップS11)。
MPU22にモード設定を行う。MPU22のレジスタに電源切換時間を記憶する。タイマーをセットする。
(2)低電圧電源VLを給電路に接続する。同時に、経過時間の計測を開始する。(ステップS12)。
(2)低電圧電源VLを給電路に接続する。同時に、経過時間の計測を開始する。(ステップS12)。
MPU22から制御指令を出力し、制御信号発生回路23からの信号により比較器36の基準電圧Vrを調整し、比較器36の出力によりトランジスタ34をONになるように設定し、トランジスタ31をOFFになるように設定する。同時に、制御信号発生回路23からの信号によりトランジスタ37をONにする。
同時にMPU22又は制御信号発生回路23の経過時間のカウンタをリセットする。
(3)計測時間が電源切換時間よりも短い(計測時間<電源切換時間)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ13のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ14へ進む。(ステップ13)。
(3)計測時間が電源切換時間よりも短い(計測時間<電源切換時間)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ13のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ14へ進む。(ステップ13)。
MPU22又は制御信号発生回路23で、経過時間をカウントし、計測した経過時間のカウント値が電源切換時間以上になったとき、次のステップ14へ進み、計測した経過時間のカウント値が電源切換時間に満たないとき、再度ステップ13のはじめに戻り、判断を繰り返す。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS14)。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS14)。
MPU22の指令による制御信号発生回路23からの信号により又は制御信号発生回路23の信号により、比較器36の基準電圧Vrを制御して比較器36の出力でトランジスタ34をOFFにし、トランジスタ31をONにして、高電圧電源VHを給電路に接続する。
ストップ
d)速度制御フロー(経過時間計測例)
速度制御フローは、電圧制御フローに、点線で示した手順を追加したものとなっている。
ストップ
d)速度制御フロー(経過時間計測例)
速度制御フローは、電圧制御フローに、点線で示した手順を追加したものとなっている。
スタート
(1)モード設定を行い、電源切換時間(110ms)をレジスタに設定し、タイマーをセットする(ステップS11’)。
(1)モード設定を行い、電源切換時間(110ms)をレジスタに設定し、タイマーをセットする(ステップS11’)。
MPU22にモード設定を行う。電源切換時間(110ms)をMPU22のレジスタに記憶する。起動完了時間(190ms)をMPU22のレジスタに記憶する。タイマーをセットする。
(2)低電圧電源VLを給電路に接続する。同時に、経過時間の計測を開始する。(ステップS12)。
MPU22のプログラム実行に従って制御信号発生回路23から制御信号を出力し、比較器36の基準電圧Vrをゼロボルトに下げる。比較器36の出力によりベース電流引き抜き用のトランジスタ34をONになるようにし、高電圧電源VHの給電路を構成するトランジスタ31をOFFになるようにする。
MPU22又は制御信号発生回路23の経過時間のカウンタをリセットする。
給電路のトランジスタ37をONにし、コイル8への給電路に低電圧電源VL(2.2V)を接続する。
同時に、スイッチング回路24のそれぞれのトランジスタ25a〜25dに順次周波数を上げるように駆動パルスを供給する。
(3)経過時間が電源切換時間よりも短い(経過時間<電源切換時間)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ13のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ14へ進む。(ステップS13)。
MPU22で起動当初からの経過時間と、MPU22のレジスタに記憶されている電源切換時間を比較し、経過時間が電源切換時間以上の場合は次のステップ14へ進み、満たない場合はステップ13のはじめへ戻る。
(4)高電圧電源を給電路に接続する(ステップS14)。
ステップ13で比較している経過時間が電源切換時間と同じと判断したとき、MPU22は制御信号発生回路23を介して比較器36の基準電圧Vrを+入力レベルより上げて比較器36の出力を−レベルに下げ、トランジスタ34をOFFにし、トランジスタ31をONにし、コイル8への給電路に高電圧電源VH(2.6V)を接続する。
(5)経過時間が起動完了時間よりも短い(経過時間<起動完了時間)か否か判断する。判断の結果がYESの場合にはステップ15のはじめに戻る。判断の結果がNOの場合にはステップ16へ進む。(ステップS15)。
MPU22で起動当初からの経過時間と、MPU22のレジスタに記憶されている起動完了時間を比較し、経過時間が起動完了時間以上の場合は次のステップ16へ進み、満たない場合はステップ15のはじめへ戻る。
(6)駆動回転数(8500rpm)に対応する電流値の定電流制御に切り換る(ステップS16)。
ステップS15で経過時間が起動完了時間に満たないと判断したとき、MPU22は駆動回転数に対応する電流値での定電流制御に切り換る。定電流制御は、MPU22が制御信号発生回路を介して比較器36の基準電圧Vrを制御することにより行う。
ストップ
以上述べた制御例は2電源切換制御の例であるが、3以上の電圧の異なる電源を順次給電路に接続する制御態様も採り得る。複数の異なる電圧の確保は、例えば、高電圧を抵抗分割することにより構成してもよい。
ストップ
以上述べた制御例は2電源切換制御の例であるが、3以上の電圧の異なる電源を順次給電路に接続する制御態様も採り得る。複数の異なる電圧の確保は、例えば、高電圧を抵抗分割することにより構成してもよい。
8 コイル
21 ステッピングモータの駆動装置
22 MPU
23 制御信号発生回路
24 スイッチング回路
25a、25b、25c、25d パワートランジスタ
26、32、35、38 ダイオード
27 電流チョッパ回路
28 電源遮断回路
30 制御回路
31、34、37 トランジスタ
33 バイアス抵抗
36 比較器
21 ステッピングモータの駆動装置
22 MPU
23 制御信号発生回路
24 スイッチング回路
25a、25b、25c、25d パワートランジスタ
26、32、35、38 ダイオード
27 電流チョッパ回路
28 電源遮断回路
30 制御回路
31、34、37 トランジスタ
33 バイアス抵抗
36 比較器
Claims (6)
- 制御手段により、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは2電源切換手段をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、前記モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換手段をONにして前記給電路に高電圧電源を接続するように制御することを特徴とするステッピングモータの駆動方法。
- 高電圧電源と低電圧電源をモータのコイルへの給電路に切換可能に接続する2電源切換回路と、前記2電源切換回路を制御する制御回路を有する駆動装置であって、前記制御回路は、モータの回転数が所定回転数になる電源切換時までは前記2電源切換回路をOFFにして低電圧電源のみを給電路に接続し、モータの回転数が所定回転数以上になったとき前記2電源切換回路をONにして前記給電路に前記高電圧電源を接続するように制御することを特徴とするステッピングモータの駆動装置。
- 前記低電圧は、起動当初における駆動電流の値が過電流とならない電流値になる電圧値としたことを特徴とする請求項2記載のステッピングモータの駆動装置。
- 起動当初から電源切換時までの前半の起動特性と、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの後半の起動特性によりステッピングモータの起動を行う駆動装置であって、前記起動特性を回転数の経過時間変化特性として表したとき、前記後半の起動特性の傾きを前記前半の起動特性の傾きより大にしたことを特徴とする請求項2又は3記載のステッピングモータの駆動装置。
- 起動当初から電源切換時までの経過時間に、電源切換時から定常運転に移行する起動完了時までの経過時間を加えた合計時間を、前記後半の起動特性の傾きを前記後半の起動特性を調整して制御するようにしたことを特徴とする請求項4記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記低電圧電源の電圧を定常運転時の回転数に満たない印加電圧としたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載のステッピングモータの駆動装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005377884A JP2007181334A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ステッピングモータの駆動方法および駆動装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2005377884A JP2007181334A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ステッピングモータの駆動方法および駆動装置 |
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Family Applications (1)
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JP2005377884A Withdrawn JP2007181334A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ステッピングモータの駆動方法および駆動装置 |
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JP (1) | JP2007181334A (ja) |
WO (1) | WO2007077936A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013160905A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Denso Corp | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
JP2021129440A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 株式会社豊田自動織機 | 永久磁石電動機の制御装置及び制御方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6260500A (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-17 | Canon Inc | ステツプモ−タの駆動方式 |
JPH0923695A (ja) * | 1995-07-05 | 1997-01-21 | Canon Inc | モータの制御装置およびこれを用いたシャッタ装置とレンズ鏡筒装置 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005377884A patent/JP2007181334A/ja not_active Withdrawn
-
2006
- 2006-12-28 WO PCT/JP2006/326283 patent/WO2007077936A1/ja active Application Filing
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8970933B2 (en) | 2012-02-03 | 2015-03-03 | Denso Corporation | Head-up display device for vehicle |
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Effective date: 20070918 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |