JP2011114995A - モータ用駆動回路及びそれを備えたモータ - Google Patents

モータ用駆動回路及びそれを備えたモータ Download PDF

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Abstract

【課題】電流値ではなく回転子の回転位置に基づいて該回転子の回転制御を行う構成において、最適な進角値を設定可能な構成を簡単且つ低コストで実現する。
【解決手段】固定子に対して回転可能に設けられた回転子の回転位置を検出する回転位置検出部(位置検出素子14)と、上記固定子に流す電流の位相を補正するための進角信号を生成する進角制御部(進角信号生成部25及び進角入力電圧調整部31)と、上記回転位置検出部によって検出された回転位置、上記回転子の回転速度を制御するための制御信号(速度指令電圧Vsp)及び上記進角信号に基づいて、モータを駆動させるための出力信号(通電信号)を生成する出力信号生成部(タイミング制御部23)と、を備えた構成とする。そして、上記進角制御部を、上記制御信号に応じて上記進角信号を設定するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを駆動制御するための駆動回路に関する。
従来より、モータの回転子の回転制御を行うモータ用駆動回路が知られている。このモータ用駆動回路では、例えば特開2002−101683号公報の図1及び段落0015等に開示されるように、制御装置に流れる電流を用いて、位相角を調整するための位相角調整用電圧を出力するように構成されている。
特開2002−101683号公報
ところで、モータの駆動制御を行う場合、モータに流れる電流値を検出して制御を行うのではなく、回転子の回転位置を検出してその回転位置に基づいて制御を行う構成も知られている。このように回転子の回転位置を用いて制御を行う場合には、上述のような電流値に基づく位相制御ができない。そのため、通常、最大回転数等に合わせて設定された進角値を用いて回転子の駆動制御が行われる。
このように、固定された進角値を用いて回転子の駆動制御を行うと、該進角値に対応する回転数以外では、モータに流れる電流の位相が最適な位相からずれてしまう。その場合には、モータの運転効率が低下したり、振動や騒音が増大したりする。
一方、上述のように電流値を用いて回転子の回転制御を行う場合には、該電流値を検出する構成や、該電流値に基づいて位相制御を行う構成などが必要になる。そうすると、モータ用駆動回路の構成が複雑且つ高価なものとなってしまう。
本発明の目的は、電流値ではなく回転子の回転位置に基づいて該回転子の回転制御を行う構成において、最適な進角値を設定可能な構成を簡単且つ低コストで実現することにある。
第1の発明に係るモータ用駆動回路は、固定子に対して回転可能に設けられた回転子の回転位置を検出する回転位置検出部と、上記固定子の巻線に流す電流の位相を補正するための進角信号を生成する進角制御部と、上記回転位置検出部によって検出された回転位置、上記回転子の回転速度を制御するための制御信号及び上記進角信号に基づいて、モータを駆動させるための出力信号を生成する出力信号生成部と、を備え、上記進角制御部は、上記進角信号を上記制御信号に応じて生成するように構成されているものとする。
以上の構成により、モータに流れる電流を検出することなく回転子の回転位置を検出して該回転子の回転制御を行う構成でも、固定子に流れる電流の位相をモータの状況に合わせて進角させることができ、モータを効率良く回転させることができる。すなわち、上述の構成では、進角制御部によって、回転子の回転速度を制御する制御信号に応じて進角信号を生成し、その進角信号を用いてモータを駆動するための出力信号を生成する。回転子の回転制御のために電流を検出することなく回転子の回転位置に応じて回転制御を行う構成の場合、従来は進角値を固定していたが、上述の構成により、進角値を最適な値に変更することが可能になる。
以上より、第1の発明に係るモータ用駆動回路によれば、モータに流れる電流を検出することなく回転子の回転位置に応じて回転制御を行う構成であっても、進角値を最適な値に変更することができる。これにより、モータを効率良く駆動させることができるとともに、モータで振動や騒音が発生するのを防止できる。
図1は、本発明の実施形態1に係るモータの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るモータの進角入力電圧調整部の構成例を示す回路図である。 図3は、本発明の実施形態1に係るモータの進角入力電圧調整部の動作例を一覧で示す図である。 図4は、本発明の実施形態1に係るモータの速度指令電圧Vspと進角値との関係を示すグラフである。 図5は、本発明の実施形態2に係るモータの概略構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態2に係るモータの進角入力電圧調整部の構成例を示す回路図である。 図7は、本発明の実施形態2における進角入力電圧調整部の他の構成例を示す回路図である。 図8は、本発明の実施形態2に係るモータの速度指令電圧Vspと進角入力電圧との関係を示すグラフである。 図9は、本発明の実施形態2に係るモータの速度指令電圧Vspと進角値との関係を示すグラフである。 図10は、本発明の実施形態3に係るモータの概略構成を示す図である。 図11は、本発明の実施形態3に係るモータの進角入力電圧調整部の構成例を示す回路図である。 図12は、本発明の実施形態3における進角入力電圧調整部の他の構成例を示す回路図である。 図13は、本発明の実施形態3に係るモータの電圧判定部の構成例を示す回路図である。 図14は、本発明の実施形態3に係るモータの速度指令電圧Vspと進角入力電圧との関係を示すグラフである。 図15は、本発明の実施形態3に係るモータの速度指令電圧Vspと進角値との関係を示すグラフである。 図16は、本発明の実施形態4に係るモータの概略構成を示す図である。 図17は、本発明の実施形態4に係るモータの進角入力電圧調整部の構成例を示す回路図である。 図18は、本発明の実施形態4における進角入力電圧調整部の他の構成例を示す回路図である。 図19は、本発明の実施形態4における進角入力電圧調整部の他の構成例を示す回路図である。 図20は、本発明の実施形態4に係るモータの速度指令電圧Vspと進角入力電圧との関係を示すグラフである。 図21は、本発明の実施形態4に係るモータの速度指令電圧Vspと進角値との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
−全体構成−
図1に、本発明の実施形態に係るモータ用駆動回路3を備えたモータ1の概略構成を示す。このモータ1は、図示しないケーシング内に、固定子及び回転子からなるモータ部2や、上記モータ用駆動回路3が設けられた回路基板(図示省略)などが配置されたものである。上記モータ部2では、巻線を有する固定子に対して、複数の磁石を有する回転子が回転可能に設けられている。例えば、上記固定子は略円筒状に形成されていて、上記回転子は、略円柱状に形成され且つ該固定子の内側に同心状に配置されている。
上記モータ用駆動回路3は、上記モータ部2の固定子の巻線に対して電力を供給するためのインバータ部11と、該インバータ部11内の複数のスイッチング素子12に対して駆動信号を出力する駆動制御部21と、後述する進角入力電圧調整部31とを備えている。
上記インバータ部11は、上記固定子の各相の巻線に対して通電のON/OFFを行う複数のスイッチング素子12(図1の例では6個のスイッチング素子)が三相ブリッジ結線されたものである。具体的には、上記インバータ部11は、2つのスイッチング素子12,12を直列に接続してなる3つのスイッチングレグ13a,13b,13cが、互いに並列に接続されたものである。各スイッチングレグ13a,13b,13cは、スイッチング素子12,12間の中点が上記固定子の各相の巻線に接続されている。上記図1に示すように、上記インバータ部11には、モータ駆動時にモータ電圧Vmが印加される。
上記駆動制御部21は、上記インバータ部11内の各スイッチング素子12を、制御信号として入力される速度指令電圧Vsp(制御信号)や上記モータ部2の回転子の回転位置に基づいて駆動制御するように構成されている。上記駆動制御部21は、例えば、ICなどの半導体集積回路内に形成されている。また、上記駆動制御部21には、制御電圧として電圧Vccが印加されている。
詳しくは、上記駆動制御部21は、上記速度指令電圧Vspに基づいてPWM信号を生成するPWM制御部22と、該PWM信号に回転子の回転位置や進角値を考慮して所定のタイミングで通電信号(出力信号)を生成するタイミング制御部23(出力信号生成部)と、を備えている。また、上記駆動制御部21は、上記タイミング制御部23に対して上記回転位置に関する信号を出力する回転位置判定部24と、該タイミング制御部23に対して上記進角値に対応する進角信号を出力する進角信号生成部25と、を備えている。これらの回転位置判定部24及び進角信号生成部25からそれぞれ出力された信号を、上記タイミング制御部23に入力することで、該タイミング制御部23で回転子の回転位置や進角値を考慮した通電タイミングを決定することが可能となる。
さらに、上記駆動制御部21は、上記インバータ部11において固定子の上流側に位置するスイッチング素子12を駆動制御する上アーム駆動回路26と、上記固定子の下流側に位置するスイッチング素子12を駆動制御する下アーム駆動回路27と、を備えている。これらの駆動回路26,27によって、上記インバータ部11内のスイッチング素子12を駆動させることができる。
上記PWM制御部22は、上記速度指令電圧Vspを三角波と比較して、回転子の要求回転数に応じたPWM信号を生成するように構成されている。詳しくは、上記PWM制御部22は、三角波信号を出力する三角波発振回路22aと、該三角波信号と上記速度指令電圧Vspとを比較する比較器22bと、その比較結果に基づいてPWM信号を生成し出力するPWM信号生成部22cと、を備えている。
上記タイミング制御部23は、上記PWM信号、上記回転位置判定部24から出力される回転位置の信号、及び上記進角信号生成部25から出力される進角信号に基づいて、上記モータ部2の固定子の各巻線に通電するタイミングを決めるタイミング信号を生成するように構成されたタイミング生成部23aを備えている。また、上記タイミング制御部23は、このタイミング生成部23aで生成されたタイミング信号に基づいて通電信号を生成する通電信号生成部23bを備えている。この通電信号生成部23bで生成された通電信号は、上記上アーム駆動回路26及び下アーム駆動回路27に入力される。
上記回転位置判定部24は、上記モータ部2の回転子の回転位置を検出する位置検出素子14(例えばホール素子)から検出信号が入力されると、それに応じて、回転子の回転位置に対応する信号を出力するように構成されている。
上記進角信号生成部25は、詳しくは後述する進角入力電圧調整部31から出力された進角入力電圧に基づいて進角信号を出力するように構成されている。具体的には、上記進角信号生成部25は、進角入力電圧と進角信号とを関連づけるためのマップを予め有していて、入力された進角入力電圧に応じて所定の進角信号を生成して出力するように構成されている。例えば、本実施形態の場合には、図3及び図4に示すように、上記進角信号生成部25は、進角入力電圧に応じて3段階の進角信号を出力する。ここで、上記進角信号生成部25及び進角入力電圧調整部31が、本発明の進角制御部に対応する。
上記上アーム駆動回路26及び下アーム駆動回路27は、それぞれ、上記タイミング制御部23から出力された通電信号に応じて、スイッチング素子12を駆動するように構成されている。詳しくは、上記上アーム駆動回路26及び下アーム駆動回路27は、入力される通電信号に応じて、上記スイッチング素子12に対し該スイッチング素子12を駆動させるための駆動信号を出力するように構成されている。
−進角入力電圧調整部の構成−
次に、上記進角信号生成部25に対して進角入力電圧を出力する進角入力電圧調整部31の構成について図1及び図2に基づいて説明する。
上記進角入力電圧調整部31は、速度指令電圧Vspが入力されると、その電圧値に応じて所定の進角入力電圧を出力するように構成されている。具体的には、上記進角入力電圧調整部31は、入力される速度指令電圧Vspが3つの領域のいずれに該当するかを判定する指令電圧判定部32(信号判定部)と、その判定結果に応じて進角入力電圧を出力する進角調整部33とを備えている。詳しくは、上記指令電圧判定部32は、速度指令電圧Vspが上記領域の閾値となる所定値よりも大きいかどうかを判定するように構成されている。また、上記進角調整部33は、該指令電圧判定部32によって上記速度指令電圧Vspが所定値よりも大きいと判定された場合に進角値が大きくなるように進角入力電圧を切り換える。つまり、上記進角入力電圧調整部31は、上記速度指令電圧Vspに応じて進角入力電圧を3段階で出力するように構成されている。
上記進角入力電圧調整部31は、抵抗やスイッチング素子等を用いた簡単な構成により実現することができる。上記進角入力電圧調整部31を構成する回路の一例を図2に示す。
上記図2の例では、進角入力電圧調整部31は、速度指令電圧Vspの入力側に対して2つの比較器35,36が並列に接続されていて、それらの比較器35,36の出力結果に応じて2つの分圧回路37,38を切り換えて所定の進角入力電圧を出力するように構成されている。具体的には、上記進角入力電圧調整部31は、比較器36の出力結果に応じて導通状態が切り替わる2つの分圧回路37,38を備えている。さらに、上記進角入力電圧調整部31は、比較器35の出力結果に応じて進角入力電圧の出力及び停止を切り換えるように構成されている。
例えば、上記図2の回路例では、上記比較器35は、速度指令電圧Vspが3V以上の場合に信号出力するように構成されている。これにより、速度指令電圧Vspが3Vよりも小さい場合には、上記比較器35から信号出力されず、後述するように、進角入力電圧の出力がゼロになる。一方、上記比較器36は、速度指令電圧Vspが4V以上の場合に信号出力するように構成されている。これにより、速度指令電圧Vspが4Vよりも小さい場合と4V以上の場合とで、上記比較器36の出力状態を変えることができ、後述するように、分圧回路37,38への電流の導通状態を切り換えることができる。
上記2つの分圧回路37,38のうち、第1分圧回路37は抵抗R1,R2を直列接続してなり、第2分圧回路38は抵抗R3及び該第1分圧回路37の抵抗R2を直列接続してなる。すなわち、第1分圧回路37と第2分圧回路38とは、抵抗R2を共有している。これらの分圧回路37,38には、それぞれ制御電圧Vccから得られる電圧(図2の例では5V)が印加されるように構成されている。また、第2分圧回路38の抵抗R3は、第1分圧回路37の抵抗R1よりも大きな抵抗値を有している。これにより、第1分圧回路37よりも第2分圧回路38の方が、中間点での電圧が大きくなる。
また、上記分圧回路37には、2つの抵抗R1,R2の間に、該分圧回路37の中間点にソース(またはエミッタ)側が接続されるように、スイッチング素子SW1が設けられている。上記分圧回路38には、2つの抵抗R1,R3の間に、該分圧回路3の中間点にドレイン(コレクタ)側が接続されるように、スイッチング素子SW2が設けられている。これらのスイッチング素子SW1,SW2のゲートには、それぞれ上記比較器36の出力が入力される。例えば、スイッチング素子SW1はN型の半導体素子からなり、スイッチング素子SW2はP型の半導体素子からなる。上記図2のような回路構成では、スイッチング素子SW1,SW2のゲート(またはベース)に同じ電圧が印加されても、各スイッチング素子のソース(またはエミッタ)側の電圧が異なるため、一方のスイッチング素子はオン状態に、他方のスイッチング素子はオフ状態になる。これにより、スイッチング素子SW1,SW2のうちオン状態になるスイッチング素子を切り換えて、上記分圧回路37,38のいずれか一方に電流を導通させることができる。
上記分圧回路37,38の中間点と進角入力電圧の出力側(図中のLA)との間には、該進角入力電圧の出力または停止を制御するためのスイッチング素子SW3が設けられている。このスイッチング素子SW3のゲート(またはベース)は、第3分圧回路39を構成する抵抗R4,R5の中間点に接続されている。また、該第3分圧回路39の2つの抵抗R4,R5間には、ドレイン(またはコレクタ)側が該抵抗R4,R5の中間点に接続されるように、スイッチング素子SW4が設けられている。このスイッチング素子SW4のゲート(またはベース)には、上記比較器35の出力側が接続されている。これにより、比較器35の出力結果に応じて上記スイッチング素子SW4がオンオフ動作し、該スイッチング素子SW4がオンのときには上記スイッチング素子SW3のゲートに電圧が印加されて該スイッチング素子SW3もオンになる。
上記図2の回路例における回路動作の一覧を図3に示す。この図3には、速度指令電圧Vspが3V未満の場合(図中のステップ1)には進角値がゼロ、速度指令電圧Vspが3V以上で且つ4V未満の場合(図中のステップ2)には進角値が15°、速度指令電圧Vspが4V以上の場合(図中のステップ3)には進角値が22°となるように、回路から出力される進角入力電圧を切り換える際の各スイッチング素子SW1〜SW4及び比較器35,36の動作が示されている。
まず、速度指令電圧Vspが3Vよりも小さい場合(ステップ1の場合)には、比較器35,36のいずれも信号を出力しない(OFF)ため、スイッチング素子SW2〜SW4はオフ状態である。ただし、スイッチング素子SW1は、オン状態である。この場合には、進角入力電圧の出力及び停止を切り換えるスイッチング素子SW3がオフ状態であるため、回路から進角入力電圧が出力されず、該進角入力電圧はゼロである。よって、この進角入力電圧から得られる進角値はゼロである。
次に、速度指令電圧Vspが3V以上で且つ4Vよりも小さい場合(ステップ2の場合)には、比較器35から信号が出力される(ON)ため、スイッチング素子SW4がオン状態になって、スイッチング素子SW3もオン状態になる。このとき、比較器36からは信号が出力されないため、上記スイッチング素子SW1がオン状態のままである。したがって、第1分圧回路37の中間点の電圧が上記スイッチング素子SW3を経て進角入力電圧として出力される。このときの進角入力電圧は、上記図3の例では2.2Vである。
また、速度指令電圧Vspが4V以上の場合(ステップ3の場合)には、比較器35,36から信号が出力される(ON)ため、スイッチング素子SW2〜SW4がオン状態になるとともに、スイッチング素子SW1がオフ状態になる。これにより、第2分圧回路38の中間点の電圧が上記スイッチング素子SW3を経て進角入力電圧として出力される。このときの進角入力電圧は、上記図3の例では3.5Vである。
上述のようにして出力された進角入力電圧は、進角信号生成部25で進角信号に変換される。上記図3の例では、進角信号生成部25において、進角入力電圧0V、2.2V、3.5Vは、それぞれ進角値0°、15°、22°に対応する進角信号に変換される。すなわち、上記進角入力電圧調整部31及び進角信号生成部25は、速度指令電圧Vspに応じて進角信号を段階的に変化させるように構成されている。
上述のような速度指令電圧Vspに応じて段階的に進角値を切り換える場合の、速度指令電圧Vspと進角値との関係の一例を図4に示す。この図4において、破線は速度指令電圧Vspに対する最適な進角値を示す。この図4から分かるように、上述のように速度指令電圧Vspに応じて階段状に進角値を切り換えた場合(図4中の実線)には、該進角値を速度指令電圧Vspに対する最適な値(図4中の破線)に近い値にすることができる。
−実施形態1の効果−
以上より、この実施形態によれば、モータ部2に流れる電流に応じて回転子の回転制御を行うのではなく、回転子の回転位置によって回転制御を行う構成において、速度指令電圧Vspに応じて進角値を段階的に切り換えることができるため、モータ部2を効率良く駆動させることができる。しかも、本実施形態の構成により、従来は一定であった進角値を可変させることができるため、電流位相のずれによる振動や騒音の発生を防止できる。
また、上述のように、速度指令電圧Vspに応じて進角値を段階的に変化させることにより、該速度指令電圧Vspに対する進角値の変化の割合などを細かく設定する必要がない。しかも、上述のように進角値を段階的に変化させた場合でも、上記図4に示すように、進角値を理想とする値に近づけることができる。したがって、簡単な制御によって、モータを効率良く駆動させることができるとともに、モータ1における振動や騒音の発生を防止できる。
さらに、本実施形態によれば、ICなどによって構成される駆動制御部21に入力される進角入力電圧を、速度指令電圧Vspに応じて簡単な回路構成により段階的に切り換えることができるため、低コストで簡易的に進角の切り換えを行うことができる。
《実施形態2》
次に、図5及び図6に基づいて本発明の実施形態2に係るモータ用駆動回路40の構成について説明する。このモータ用駆動回路40は、速度指令電圧Vspに対して進角値を滑らかに変化させる点で上記実施形態1のモータ用駆動回路3とは異なる。なお、本実施形態のモータ用駆動回路40の構成は、進角入力電圧調整部41以外は上記実施形態1と同様なので、以下の説明において、同一の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明する。
進角入力電圧調整部41(電圧出力部)は、速度指令電圧Vsp(制御信号)に応じて進角値を滑らかに変化させるように進角入力電圧(出力電圧)を出力するとともに、図8に示すように所定の速度指令電圧Vsp(所定電圧、本実施形態では4V)で速度指令電圧Vspに対する進角入力電圧の変化の割合を変えるように構成されている。具体的には、上記進角入力電圧調整部41は、速度指令電圧Vspに対して進角入力電圧を調整する第1電圧調整部42と、速度指令電圧Vspに対する進角入力電圧の変化の割合を切り換える第2電圧調整部43とを備えている。
上記第1電圧調整部42は、速度指令電圧Vspに対して進角入力電圧を滑らかに変化させる(図8参照)ように構成されている。上記第2電圧調整部43は、所定の速度指令電圧Vsp(図の例では4V)で速度指令電圧Vspの変化量に対する進角入力電圧の変化量(図中の線の傾き)を変えるように構成されている。これにより、駆動制御部21が形成されているICの特性として、所定の進角入力電圧を境にして進角入力電圧と進角信号との関係が変化するような場合でも、進角信号生成部25で適切な進角信号を生成してタイミング生成部23aに入力することが可能となる。しかも、図9に示すように、速度指令電圧Vspが大きくなっても進角値が大きくなり過ぎるのを防止できる。
例えば、上記進角入力電圧調整部41は、図6に示すような回路によって実現される。この図6の回路は、速度指令電圧Vspを所定の値まで低下させるように直列に接続された複数のダイオード44を備えている。また、図6の回路は、上記ダイオード44の下流側にダイオード46を介して接続される分圧回路45を備えている。このダイオード46は、所定のオン電圧が作用した場合に、分圧回路45の中間点へ電流が流れるように、該分圧回路45の中間点にカソード側が接続されている。このような構成により、上記直列接続された複数のダイオード44によって、速度指令電圧Vspを、進角信号生成部25において所定の進角信号に変換可能な進角入力電圧まで低下させることができる。また、上記分圧回路45及びダイオード46に対して、該ダイオード46のオン電圧と該分圧回路45の中間点の電圧との和よりも大きい電圧が印加された場合に、該分圧回路45側へ電流が流れる。これにより、該分圧回路45側に電流が流れない場合に比べて進角入力電圧を小さくすることができ、速度指令電圧Vspに対する該進角入力電圧の変化の割合を小さくすることができる。したがって、上記ダイオード46及び分圧回路45によって、速度指令電圧Vspに対する進角入力電圧の変化の割合を切り換えることができる。
すなわち、上記進角入力電圧調整部41は、速度指令電圧Vspが所定電圧(ダイオード46のオン電圧と分圧回路45の中間点の電圧との和)以上のときに、進角信号に対応する進角入力電圧を切り換えるように内部抵抗を変化させる。また、この進角入力電圧調整部は、上記速度指令電圧Vspが上記所定電圧以上のときに通電することにより、上記進角入力電圧を低下させるダイオード46を備えている。このような構成により、速度指令電圧Vspに応じて該速度指令電圧Vspに対する進角入力電圧の変化の割合を、簡単な構成で容易に変更することができる。
ここで、上記直列接続された複数のダイオード44が第1電圧調整部42に、上記ダイオード46及び分圧回路45が第2電圧調整部43に、それぞれ対応している。
なお、この実施形態では、第1電圧調整部42として、直列に接続された複数のダイオード44を用いているが、この限りではなく、ダイオード44の一部若しくは全部を抵抗に変更してもよい。また、この実施形態では、第2電圧調整部43に分圧回路45を含んでいるが、該分圧回路45を含まない構成や、分圧回路の代わりに抵抗となるものを設けた構成であってもよい。さらに、図7に示すように、第1電圧調整部に分圧回路47が設けられた進角入力電圧調整部48に、上述の構成を適用してもよい。
−実施形態2の効果−
以上より、この実施形態によれば、速度指令電圧Vspに対して進角入力電圧を滑らかに変化させつつ所定の速度指令電圧Vsp(所定電圧)で該速度指令電圧Vspに対する進角入力電圧の変化の割合を変えることができる。これにより、駆動制御部21を構成するICの特性を考慮した進角入力電圧の出力が可能になるとともに、速度指令電圧Vspが大きくなっても進角値が大きくなりすぎるのを防止できる。したがって、上述の構成により、モータ部2を効率良く回転駆動させることが可能となる。
《実施形態3》
次に、図10及び図11に基づいて本発明の実施形態3に係るモータ用駆動回路50の構成について説明する。このモータ用駆動回路50は、モータ電圧Vmに応じて、速度指令電圧Vspに対する進角値を変化させる点で上記実施形態2のモータ用駆動回路40とは異なる。なお、本実施形態のモータ用駆動回路50の構成は、進角入力電圧調整部51の一部の構成以外は上記実施形態2と同様なので、以下の説明において、同一の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明する。
進角入力電圧調整部51(電圧出力部)は、上記実施形態2と同様に、速度指令電圧Vspに応じて進角入力電圧を滑らかに変化させるとともに、モータ電圧Vmによっても進角入力電圧を変えるように構成されている。具体的には、上記進角入力電圧調整部51は、モータ電圧Vmが設定電圧よりも大きい場合には第1電圧調整部42の構成を変えることによって進角入力電圧を大きくする電圧切換部52と、上記実施形態2と同様の構成の第1電圧調整部42及び第2電圧調整部43と、を備えている。図11に上記進角入力電圧調整部51の回路例を示す。この図11から分かるように、上記進角入力電圧調整部51は、電圧切換部52を備えている点で上記実施形態2の図6に示す回路とは構成が異なる。なお、実施形態1、2と同様、上記進角入力電圧調整部51及び進角信号生成部25が、本発明の進角制御部に対応する。
ここで、一般的に、モータの場合、モータ電圧Vmが大きくなると、その分、回転子の回転数が高くなる。この場合、回転子の回転数を設定回転数に合わせようとすると、速度指令電圧Vspが小さくなるため、進角入力電圧も設定値よりも小さくなってしまう。よって、モータ電圧Vmが大きい場合に、設定どおりの進角位相でモータを駆動制御するためには、進角入力電圧を大きくする必要がある。
したがって、上記電圧切換部52は、モータ電圧Vmが進角値の切り換えが必要な設定電圧よりも大きい値の場合に、上記第1電圧調整部42を構成する複数のダイオード44の一部に電流を流さないように構成されている。これにより、進角入力電圧は、電流が流れないダイオード44の電圧降下分だけ電圧値が大きくなる。すなわち、上記進角入力電圧調整部51は、固定子に印加されるモータ電圧Vmに応じて内部抵抗を可変に構成されている。以上のような構成により、上記電圧切換部52が作動しない場合に比べて進角入力電圧を大きくすることができ、進角値を大きくすることができる。
具体的には、上記電圧切換部52は、モータ電圧Vmが上記所定電圧よりも大きいかどうかを判定する電圧判定部52aと、該電圧判定部52aの判定結果に基づいて第1電圧調整部42のダイオード44の一部に電流が流れないようにする切換回路52bと、を備えている。すなわち、この切換回路52bが、上記進角入力電圧調整部51の内部抵抗を切り換える役割を果たす。
上記電圧判定部52aの回路の一例を図13に示す。この図13に示すように、電圧判定部52aは、モータ電圧Vmが印加された分圧回路53の中間点の電圧と基準電圧とを比較器54によって比較するように構成されている。この基準電圧は、モータ電圧Vmが上記設定電圧と等しい場合の上記分圧回路53の中間点での電圧と同程度になるように設定されている。すなわち、上記電圧判定部52aでは、モータ電圧Vmが上記設定電圧よりも大きくなると、比較器54から信号を出力するように構成されている。
上記切換回路52bは、図11に示すように、第1電圧調整部42を構成する複数のダイオード44の一部に対して並列に設けられている。また、上記切換回路52bは、上記電圧判定部52aから出力される信号に基づいてオンオフ動作を行うスイッチ部52cを備えている。詳しくは、このスイッチ部52cは、モータ電圧Vmが上記設定電圧よりも大きい場合に上記電圧判定部52aの比較器54から出力される信号に基づいて、オン動作を行うように構成されている。例えば、このスイッチ部52cが半導体などからなるスイッチング素子によって構成されている場合には、上記比較器54の出力信号は該スイッチング素子のゲート(またはベース)に入力されることになる。
上述のような構成の進角入力電圧調整部51を用いて、モータ電圧Vmに応じた進角値の補正を行った場合の一例を図14及び図15に示す。この図14及び図15に示すように、上述の構成により、モータ電圧Vmによって進角入力電圧及び進角値を変えることができる。なお、この図15に示す進角値は、進角入力電圧調整部51から出力された進角入力電圧を進角値に換算したものである。
なお、上記スイッチ部52cは、スイッチング素子に限らず、上記切換回路52bを第1電圧調整部42のダイオード44に対して並列に接続及び切り離しが可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
また、上記実施形態2と同様に、第1電圧調整部に分圧回路55が設けられた進角入力電圧調整部56に、上述の構成を適用してもよい(図12参照)。
さらに、この実施形態では、モータ電圧Vmの判定結果に応じて回路を切り換えているが、この限りではなく、ダイオード44の一部をユニット化して回路基板に対して着脱可能に構成し、モータ電圧Vmが大きい場所では、該ユニットを取り外すようにしてもよい。
−実施形態3の効果−
以上より、この実施形態によれば、上記実施形態2と同様の作用効果が得られるとともに、モータ電圧Vmに応じて進角入力電圧を変更できる。そのため、モータ電圧Vmが大きくなって回転子の回転数が変化した場合でも、それに応じて進角値を変更することができ、モータ1における振動や騒音の発生を防止できる。
《実施形態4》
次に、図16及び図17に基づいて本発明の実施形態4に係るモータ用駆動回路60の構成について説明する。このモータ用駆動回路60は、モータ内の温度に応じて、速度指令電圧Vspに対する進角値を変化させる点で上記実施形態2、3のモータ用駆動回路40,50とは異なる。なお、本実施形態のモータ用駆動回路60の構成は、進角入力電圧調整部61の構成以外は上記実施形態2、3と同様なので、以下の説明において、同一の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明する。
進角入力電圧調整部61(電圧出力部)は、上記実施形態2と同様に、速度指令電圧Vspに応じて進角入力電圧を滑らかに変化させるとともに、例えば巻線温度やスイッチング素子周辺の温度などのモータ内の温度(モータ温度)によっても進角入力電圧を変えるように構成されている。具体的には、上記進角入力電圧調整部61は、モータ内の温度が大きい場合には第1電圧調整部42の電圧調整を行って進角入力電圧を大きくする電圧補正部62を備えた第1電圧調整部63と、上記実施形態2、3と同様の構成を有する第2電圧調整部43と、を備えている。なお、上記第1電圧調整部63の電圧補正部62以外の構成については、上記実施形態2、3と同様である。また、実施形態1〜3と同様、上記進角入力電圧調整部61及び進角信号生成部25が、本発明の進角制御部に対応する。
ここで、モータ内の温度が高い場合には、固定子の銅損が大きくなるため、銅損をできるだけ小さくするように進角値を大きくするのが好ましい。したがって、上記進角入力電圧調整部61は、モータ内の温度が高い場合には、進角入力電圧を大きくするように構成されている。なお、上記進角入力調整部61は、モータ内の温度が低い場合には、進角入力電圧を小さくするように構成されていてもよいし、進角入力電圧が変化しないように構成されていてもよい。
上記進角入力電圧調整部61の回路の一例を図17に示す。この図17に示すように、上記進角入力電圧調整部61は、上記実施形態2と同様の回路構成において、第1電圧調整部63に温度に応じて抵抗値が変化する可変抵抗としてのサーミスタが設けられている。この図17の回路例の場合、サーミスタが上記電圧補正部62に対応する。このサーミスタ62は、温度が高くなると、抵抗値が小さくなるように構成されている。このサーミスタ62を設けることにより、モータ内の温度が高くなっても、その分、該サーミスタ62の抵抗値が小さくなる。したがって、モータ内の温度が高くなっても、図20に示すように、上記進角入力電圧調整部61から出力される進角入力電圧を大きくして、図21に示すように進角値を大きくすることができる。よって、モータ内の温度上昇によって固定子の銅損が増大するのを防止できる。
なお、図18及び図19に示すように、上記サーミスタ62を、第1電圧調整部に設けられる分圧回路64,65の抵抗の一部に適用してもよい。ここで、図18及び図19における符号66,67は、進角入力電圧調整部を示す。
−実施形態4の効果−
以上より、この実施形態によれば、モータ内の温度に応じて進角値を変えることができるため、例えばモータ内が高温になって銅損が大きくなるような場合でも、進角値を変更して銅損の増大を抑制することができる。したがって、この実施形態の構成によれば、モータ内の温度変化に影響を受けることなく、モータを効率良く駆動させることができる。
しかも、進角入力電圧調整部61を、温度によって抵抗値が変わるサーミスタ62を用いた構成としたため、モータ内の温度に応じた進角値の変更を簡単な構成で容易に実現することができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記各実施形態では、進角入力電圧調整部31,41,51,61として、それらの回路例を示したが、この限りではなく、各実施形態に記載された進角入力電圧調整部31,41,51,61を実現できる回路構成であれば、どのような回路構成であってもよい。
また、上記各実施形態では、モータ1のケーシング内に駆動制御部21を配置するようにしているが、この限りではなく、該モータ1のケーシング外に駆動制御部21を配置してもよい。
以上説明したように、本発明は、回転子の回転位置の検出結果に基づいて駆動制御されるモータに有用である。
1 モータ
2 モータ部
3、40、50、60 モータ用駆動回路
14 位置検出素子(回転位置検出部)
21 駆動制御部
23 タイミング制御部(出力信号生成部)
24 回転位置判定部
25 進角信号生成部(進角制御部)
31 進角入力電圧調整部(進角制御部)
32 指令電圧判定部(信号判定部)
33 進角調整部
35、36 比較器
37 第1分圧回路
38 第2分圧回路
39 第3分圧回路
41、48、51、56、61、66、67 進角入力電圧調整部(進角制御部、電圧出力部)
42、63 第1電圧調整部
43 第2電圧調整部
44、46 ダイオード
45、47、53、55、64、65 分圧回路
52 電圧切換部
52a 電圧判定部
52b 切換回路
52c スイッチ部
54 比較器
62 サーミスタ(可変抵抗)
SW1〜SW4 スイッチング素子
R1〜R5 抵抗

Claims (11)

  1. 固定子に対して回転可能に設けられた回転子の回転位置を検出する回転位置検出部と、
    上記固定子の巻線に流す電流の位相を補正するための進角信号を生成する進角制御部と、
    上記回転位置検出部によって検出された回転位置、上記回転子の回転速度を制御するための制御信号及び上記進角信号に基づいて、モータを駆動させるための出力信号を生成する出力信号生成部と、を備え、
    上記進角制御部は、上記進角信号を上記制御信号に応じて生成するように構成されているモータ用駆動回路。
  2. 請求項1に記載のモータ用駆動回路において、
    上記進角制御部は、上記制御信号に応じて上記進角信号を段階的に変化させるように構成されているモータ用駆動回路。
  3. 請求項2に記載のモータ用駆動回路において、
    上記進角制御部は、
    上記制御信号が所定値よりも大きいかどうかを判定する信号判定部と、
    上記信号判定部によって上記制御信号が上記所定値よりも大きいと判定された場合には、進角値が大きくなるように上記進角信号を変更する進角調整部と、
    を備えているモータ用駆動回路。
  4. 請求項1に記載のモータ用駆動回路において、
    上記進角制御部は、上記制御信号に応じて、該制御信号の変化に対する上記進角信号の変化の割合を変更するように構成されているモータ用駆動回路。
  5. 請求項4に記載のモータ用駆動回路において、
    上記制御信号は、速度指令電圧であり、
    上記進角制御部は、上記速度指令電圧に応じた出力電圧を出力する電圧出力部と、該電圧出力部から出力された出力電圧に基づいて上記進角信号を生成する進角信号生成部と、を備え、
    上記電圧出力部は、上記速度指令電圧が所定電圧以上のときに上記出力電圧を変更するように、内部抵抗が変更可能に構成されているモータ用駆動回路。
  6. 請求項5に記載のモータ用駆動回路において、
    上記電圧出力部は、上記速度指令電圧が上記所定電圧以上のときに通電することにより、上記出力電圧を低下させるダイオードを備えているモータ用駆動回路。
  7. 請求項5または6に記載のモータ用駆動回路において、
    上記電圧出力部は、上記固定子に印加される電圧に応じて上記内部抵抗を変更可能に構成されているモータ用駆動回路。
  8. 請求項7に記載のモータ用駆動回路において、
    上記電圧出力部は、
    上記固定子に印加される電圧が設定電圧よりも大きいかどうかを判定する電圧判定部と、
    上記電圧判定部の判定結果に基づいて内部抵抗を切り換える切換回路と、
    を備えているモータ用駆動回路。
  9. 請求項1に記載のモータ用駆動回路において、
    上記進角制御部は、モータ温度に応じて上記進角信号を変更するように構成されているモータ用駆動回路。
  10. 請求項9に記載のモータ用駆動回路において、
    上記制御信号は、速度指令電圧であり、
    上記進角制御部は、上記速度指令電圧に応じた出力電圧を出力する電圧出力部と、該電圧出力部から出力された出力電圧に基づいて上記進角信号を生成する進角信号生成部と、を備え、
    上記電圧出力部は、上記モータ温度に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を備えているモータ用駆動回路。
  11. 請求項1から10のいずれか一つに記載のモータ用駆動回路を備えているモータ。
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