JP2009524390A - 反転可能な多相電気的回転機及びその制御方法 - Google Patents

反転可能な多相電気的回転機及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 オルタネータモードへ復帰する前に直流電流を低減させて待つ必要のない、反転可能な多相電気的回転機を得る。
【解決手段】 バッテリ(B+、B-)及び三相ステータ(12)に接続されたパワーブリッジ(10)を、センサ(14−18)からのセンサ信号(U、V、W)に基づき動作するミキシング回路(32)を有するフェーズリードユニット(30)で、進み位相量(δ)が制御されたセンサ信号(U'、V'、W')が入力される制御回路(20)からの制御信号(C)により制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多相電気的回転機及びその制御方法に関し、特に少なくとも1つのコイル回路が、オルタネータスタータ等のスイッチブリッジを介して供給される反転可能な多相電気的回転機、及びその制御方法に関する。
電気的回転機(以下、単に回転機という場合もある)は、ロータ及びステータを備えている。これらの要素の一方には、直流電流が流れるので、これに対して、一定方向の一定磁界が形成される。他方の要素は、相互に角度的に離間した複数の個別巻線を備え、各巻線には、他の巻線の位相フェーズに対して位相がオフセットしている電流が流れ、これにより回転磁界が形成される。第1要素による固定磁界、及び第2の要素による回転磁界の共存により、これらの要素は相対的に回転させられる。換言すると、ロータがステータに対して回転することとなる。
種々の電流が、パワースイッチ(一般には、パワートランジスタとダイオードの組合せ)により形成されるブリッジを介して、多相エレメントの巻線に送り込まれる。
このパワーブリッジは、通常、スイッチの開閉時間を固定する電子モジュールにより制御され、これにより、各巻線を流れる電流の位相は制御される。
スイッチ制御時間を決定するために、電子モジュールは、通常ステータに対するロータの位置を示す信号を使用している。例えば、回転機の周囲に規則的に配置された位置センサを使用し、それぞれロータの回転周波数で周期的であり、かつ相互に位相がオフセットされた信号が送られる。
回転機が反転可能である場合において、パワーブリッジは、整流モードとして機能しているとき、ブリッジ整流器の役割を果たし、これは、回転機のオルタネータタイプの機能に対応している。
広範囲の回転速度にわたって、最適のトルク値に近づけるために、センサから出される信号を、キャパシタ及び抵抗よりなるアナログ回路手段により、重み付け及び加算処理し、これにより、回転速度の全ての範囲にわたって、位相オフセットを連続して変化させることが提案されている(特許文献1参照。)。
このような解決策により、高速回転でも一定のトルクを得ることが可能であり、例えば、車両の加速フェーズにおけるサーマルエンジンを支援するために使用することができる。
WO2004/100351公報
しかし、上述の如き従来手法では、これらの状態、例えば自動車の加速フェーズの終了時に、オルタネータモードで動作するように直接スイッチングすると、パワーブリッジに供給される電磁力により、特別の警告なく、ネットワークに高い出力が生じさせられる。これは、高速回転時には許容し得ないことである。
従って、オルタネータモードへ復帰する前に、直流電流の極めて大きな低減(電流が流れる部分、即ちロータの「デフラックス」)を待つ必要があり、モードの変化は、デフラックス時定数に依存することとなり、これもまた好ましいことではない。
本発明は、従来技術の上述のような課題に鑑みなされたものであり、このような課題を、解消するか、又は大幅に軽減することが可能な、反転可能な多相電気的回転機、及びその制御方法を提供することを目的としている。
本発明による反転可能な多相電気的回転機の制御方法は、少なくとも1個のコイル回路に、スイッチブリッジを介して電力が供給されるタイプのものであって、
−このスイッチブリッジを制御して、コイル回路に誘起される起電力に対して、初期値を有する位相差を有する周期的電圧をコイル回路へ送りモータトルクを生じさせるステップと、
−スイッチブリッジを制御して、前記モータトルク及びこのモータトルクに反対のモータトルク間にあるトルクを生じさせる複数の値をとる位相差の周期的電圧をコイル回路に送るステップと、
−スイッチブリッジを整流モードへスイッチングするステップとを備えることを特徴としている。
制限的ではない本発明の実施の形態であるデバイスは、次の特徴(a)〜(h)のうちの1以上を備えている。
(a)印加される電圧の位相差は、第1位相差と第2位相差の間で時間と共に減少する複数の値をとることができ、これにより、トルクをステップ上に変化させ、かつ2つのモード間の移行を抑制可能である。
(b)第1位相差の使用と第2位相差の使用は、1μS〜100μSの時間で分離している。従って、この制御されたオルタネータモードへの変化は、(特に、上述したデフラックス時間に比して)極めて迅速に行われる。
(c)誘導電流の低減ステップは、例えばブリッジを第2位相差で制御するステップとブリッジを整流モードへスイッチングするステップとの間で行われる。よって、制御されたオルタネータモードでのこの作用は、良好に制御される。
(d)可能な他のデザインによると、誘導電流の低減ステップは、モータトルクが生成されている間に行われる。この解決策によると、制御されたオルタネートモードの期間を制限できる。
(e)スイッチングステップは、低減ステップの10mS以上後に行い、デフラックス減少からの利益を得ることもできる。
(f)しかし、スイッチングステップは、低減ステップの0.5S以下後であるのが好ましく、完全なデフラックスを待つ従来の解決策よりも、十分に高速のスイッチングを可能にする。
(g)回転機の回転速度は、上述した全てのステップ中において、一般に一定である(しかし、必ずしもこれは必要ではない)。
(h)更に、整流モードにおける回転機により得られるトルクとほぼ等しい反対極性のトルクが提供され、これにより、過渡現象をより一層制限することが可能である。
また、本発明は、少なくとも1つのコイル回路が、スイッチブリッジを介して供給される反転可能な多相電気的回転機を提供するものである。この回転機は、コイル回路の起電力に対して位相差を有する周期的な電圧を、コイル回路に供給し、モータトルクを生成し、この位相差が最初第1値を有する第1制御手段と、コイル回路に位相差を有する周期的な電圧を供給し、モータトルク及びこのモータトルクの反対トルク間のトルクを生じさせ、制御中に複数の値をとる位相差である第2制御手段と、ブリッジを整流モードにスイッチングする手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の具体例においては、例えば少なくともスイッチ又は少なくとも1個の抵抗よりなる少なくとも1個のミキシング回路を備えることを特徴としている。
本発明によると、「モータ」動作モードは、ブリッジが(抵抗するトルクと共に)制御されるモードにより、従来の「オルタネータ」モード(ブリッジが整流器として作用する)と区別される。これは「制御されたオルタネータモード」と称される。従って、これら2つのモード間の移行は、抑制される。
従って、「モータ」動作モードから「オルタネータ」動作モードへ通過するとき、本発明によると、スイッチブリッジにより吸収される電流の減少又はバッテリ端子のピーク電圧の制限を制御することが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。しかし、この実施の形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。
図1は、本発明による多相電気的回転機、例えば反転可能なオルタネータスタータタイプの電気回路の主要エレメントを示す。
この回転機は、三相ステータ12の三相を、供給バッテリの両端子B+、B-間に生成される電圧から供給するパワーブリッジ10を備えている。
パワーブリッジ10は、制御信号Cにより制御されるスイッチ(図示せず)により形成され、ステータの各巻線に、相互に120°シフトしている信号が流れるようにする。
制御信号Cは、回転機の周囲に等間隔で配置された3個のセンサ14、16及び18から出力される信号U、V及びWに基づき、電子制御モジュールにより生成される。
正確には、センサ14〜18から出力される信号U、V及びWは、フェーズリードユニット30により処理され、センサ信号U、V及びWに対応し、かつこれらのセンサ信号に対して、進み位相δを有する3つの信号U'、V'及びW'を出力する。
フェーズリードユニット30で生成されたセンサ信号U'、V'及びW'は、制御回路20で使用され、パワーブリッジ10の制御信号Cを形成する。
上述した進み位相δは、例えばセンサ信号U、V及びWで測定される回転機の速度に依存する。この場合の進み位相δは、後述する如く、フェーズリードユニット30内において、リアルタイムで決定される。
変形例として、図1中に破線で示す如く、進み位相量δにリンクした信号を生成する制御回路20を設けてもよい。このようにするために、制御回路20は、例えばマイクロコントローラ(マイクロプロセッサを含む)を備え、信号U'、V'及びW'に基づいて、回転機の回転速度を決め、例えば動作位相等の他の状態に応じて、使用される位相差δを推定する。特定の動作速度及び動作条件に関連するオフセット値δは、例えばマイクロコントローラ内のルックアップテーブルに貯蔵されている。
この回転機が、オルタネータモードで動作しているとき、パワーブリッジ10は、ブリッジ整流器の役割を果たし、この回転機(特にステータ12)から、バッテリ(B+、B-)へエネルギーの伝送を行う。
図2は、図1におけるフェーズリードユニット30の詳細な構成例を示す。この例において、センサ14、16及び18から出力される各信号U、V及びWは、それぞれ、「ミキシング」回路32、32'及び32''の第1入力に印加される。これらの具体例については後述する。
また、各ミキシング回路32、32'及び32''は、それぞれ、第2入力から、センサが出力し、かつセンサ信号U、V及びWに対して、それぞれ120°の進み位相を有し、第1入力端子に入力される信号V、W及びUを受ける。
従って、各ミキシング回路32、32'及び32''は、それらの第1入力に、センサ信号U、V、及びWの1つを受け、かつ第2入力に、第1入力に入力される信号に対して120°の進み位相のセンサ信号V、W、及びUを受ける。
また、各ミキシング回路32、32'及び32''は、デュティサイクル比がαであるパルスにより形成される制御信号PWMαを受ける。この制御信号PWMαは、後述する如く、ミキシング回路32、32'及び32''のスイッチング素子(エレメント)を制御する。
図2に示す実施の形態では、同じ制御システムPWMαが、3つのミキサ32、32'及び32''の全てに適用される。変形例では、各ミキシング回路に、当然ながら特別の制御信号が与えられる。
図2に示す実施の形態においては、制御信号PWMαは、マイクロプロセッサ34のピンに生成され、その一部35は、この制御信号PWMαの生成に寄与する(ここで、一部とは、マイクロプロセッサ34を制御するソフトウエアの一部を意味し、変形例として、ハードワイヤードロジックで同じ機能を満足するものでもよい)。
図2から明らかな如く、マイクロプロセッサ34は、第1ヒステリシストリガ回路36を介して、センサ14、16及び18から出力される信号U、V及びWをも受ける。従って、受け取ったこれらの信号は、マイクロプロセッサ34の一部33であり、回転機の速度を決定するために使用される。
このようにして決定された回転速度情報は、マイクロプロセッサ34で使用され、フェーズリードユニット30により生成される進み位相を決定する。これにより、ミキシング回路32、32'及び32''に印加される信号PWMαのデュティサイクル比αが決定される。
速度決定部33で決定された速度、及びデュティサイクル比α間の関係は、(直接又は位相差δにより)、例えばルックアップテーブルの形態で、マイクロプロセッサ34に関連するメモリにストアされる。
必要とする位相差δ(及びそれに基づき使用されるデュティサイクル比α)は、当然ながら、回転機の回転速度以外のパラメータ、例えば回転機の動作モードに依存する。この場合には、上述の如く、複数のルックアップテーブルを設け、各テーブルを、回転機の特定の動作モードに使用することも可能である。
ミキシング回路32、32'及び32''の以下の具体的な実施の形態から判る如く、これらのミキシング回路は、信号の2つの異なるコンビネーション(組合せ)タイプを形成し、制御信号PWMαが高レベルか低レベルかに応じて入力として受ける。(ここで、適用可能なコンビネーションは、2つの信号の一方が0の重み付けであり、他方の信号のみが伝送される。)
2つのタイプのコンビネーション(信号KU、KV及びKW)の交替は、各ミキシング回路32、32'及び32''の出力から、ローパスフィルタ(低域通過フィルタ)に送られる。このローパスフィルタのカットオフ周波数は、制御信号PWMαの周波数(換言すると、両タイプの組合せの交替周波数)よりも低い。よって、フィルタされた信号は、両タイプの組合せを各タイプの長さで重み付けする平均化を常時行う。これは、当然ながら、制御信号PWMαのデュティサイクル比αに依存する。
しかし、各ローパスフィルタ38、38'及び38''のカットオフ周波数は、信号U、V及びWの周波数より高く、これにより、情報のこの成分が通過可能となる。従来の回転機の回転速度、及びこれによるセンサ信号の周波数(典型的には、0〜600Hzの間)に関して、例えば10KHzのカットオフ周波数が使用され、これにより、例えば制御信号として、130KHzの周波数が使用可能である。
フィルタされた信号FU、FV及びFWが、各ローパスフィルタ38、38'及び38''から出力される。従って、対応するミキシング回路32、32'及び32''の入力に受けたセンサ信号の組合せは、対応するミキシング回路32、32'及び32''の入力で受けた信号に影響され、制御信号PWMαのデュティサイクル比αに依存する。これにより、位相が入力信号の位相間の位相であり、かつ制御信号PWMαのデュティサイクル比αの変更により、調節可能である位相が得られる。
フィルタされた信号FU、FV及びFWは、それぞれ、対応する第2ヒステリシストリガ回路40、40'及び40''の対応する第1入力に入力される。そして、それぞれ第2入力に平均化回路42、及び上述したローパスフィルタ38、38'及び38''により平均化され、かつセンサ信号U、V及びWの平均を受ける。ヒステリシストリガ40、40'及び40''の使用により、ミキシング回路32、32'及び32''で生じる電圧差が取り出される。
従って、ヒステリシストリガ40、40'及び40''の出力に、それぞれ入力センサ信号U、V及びWに対応し、制御信号PWMαのデュティサイクル比αに依存する進み位相の信号U'、V'及びW''が得られる。
次に、図3は、上述した各ミキシング回路32、32'及び32''に使用可能な第1具体例を示す。この第1具体例は、ミキシング回路32を使用するもので、入力として信号U、及びこの信号Uに対して、120°位相が進んでいる信号Vを受けるが、入力として、それぞれ信号V及びW並びに信号W及びUを入力することにより、ミキサ32'及び32''についても同様に適用しうる。
この具体例において、第1信号(信号U)は、抵抗R1を介して出力を形成するノードに印加され、第2信号KU(この場合には信号V)が、抵抗R2及び制御信号PWMαからのコマンドでスイッチングされるスイッチK0の直列回路を介して、同じノードに印加される。
よって、出力として(即ち、上述したノードにおいて)、スイッチK0を開放させる制御信号PWMαの位相中には、センサ信号Uのみに依存する信号KUを出力する。また、出力信号KUは、スイッチK0を閉じさせる制御信号PWMαの位相中には、両方の信号U及びVに依存する(抵抗R1及びR2により重み付けされる)。従って、この解決策により、ローパスフィルタリングの後に、フィルタされた信号FUを得ることが可能である。
0と1の間で変化するデュティサイクル比αの値に対して、信号自体(α=0の場合)から、α=1のとき信号Vの値に近い位相(信号Uに対して位相を120°進めると信号V自体)を有するように、位相が変化する出力信号FUが得られることが分かる。この選択は、R1及びR2の値を適当に選定して行う(R2に対してR1が大きければ大きいほど、出力信号FUの進み位相はα=1に対する120°に近づく)。
図4は、図2に示すミキシング回路32、32'及び32''の第2具体例を示している。
上述した場合と同様に、図4は、ミキシング回路32に適用した場合を示すが、他のミキシング回路32'及び32''についても、同様に適用可能である。
この第2具体例において、センサ信号Uは、抵抗R1及びスイッチK1の直列回路を介して、出力を形成するノードへ伝送され、信号Vは、抵抗R2及びスイッチK0の直列回路を介して、出力を形成するノードへ伝送される。
ここでスイッチK0は、制御信号PWMαによりスイッチングされ、他方スイッチK1は、同じ制御信号PWMαをインバータゲート(反転器)を介して受けるので、スイッチK1とスイッチK0は、相互に反対にスイッチングされる。
制御信号PWMαによりスイッチK0が開かされる位相では、スイッチK1は閉じられ、(出力形成ノードにおける)出力信号Kuはセンサ信号Uのみに依存する。
これに対して、制御信号PWMαがスイッチK0を閉じさせるときは、スイッチK1は開かれ、出力信号Kuは、センサ信号Vのみに依存する。
この解決策により、フィルタされた信号FUを得ることができる。
上述と同様に、デュティサイクル比αを、0及び1の間で変化することにより、信号Uに対して位相が0°(α=0)、及び今回は正確に120°(α=1)進んだ信号FUを得る。
次に、図5は、ミキシング回路の変形例を示す。このミキシング回路は、入力として、3つのセンサ信号U、V及びWを受ける。
センサ信号Uは、抵抗R1を介して、出力を形成するノードへ伝送される。
センサ信号V(信号Uに対して120°進み位相である)は、抵抗R2及び第1制御信号PWMα1により制御される第1スイッチK2の直列回路を介して、出力を形成するノードへ伝送される。
センサ信号Wは、同様の直列回路、即ち抵抗R3及び制御信号PWMα2により制御される第2スイッチK3の直列回路を介して、出力を形成するノードへ伝送される。
従って、上述の如く、この出力をローパスフィルタ38でフィルタリングすることにより、信号FU 'が得られる。
出力信号の進み位相は、(抵抗R1、R2及びR3の値により選択でき、スイッチK3を閉じると、出力ノードKu 'において信号Uは無視可能になる)0°及び240°より僅かに小さい値の間で変化できる。
図6は、オルタネータスタータのモータモード、及びコイル電流がパワーブリッジのダイオードにより制御されるオルタネータモード(整流モード)間で、パワーブリッジ10のスイッチが、常時制御回路20により制御される制御されたオルタネータモードを通って遷移する可能な例を示す。
この遷移の初期位相では、オルタネータスタータは、モータモードで動作し、例えばそれに関連するサーマルエンジンの回転を支援する。この動作フェーズにおいて、位相差値δは、起電力に対して電圧を進み位相でトリガさせる。そこで、電流は十分に平滑化されることなく増加し、比較的高速回転でも、高いトルクを生成する。この位相差値δの初期値は、δ0である。
例えば、6000rpmの回転速度において、約75°(例えば70°と80°の間)で最高トルクが得られた。
次に、オルタネータモードへの移行手続きは、時点T0で開始し、例えば連続したスッテップ状に進み位相値δがδ2になる。
この値のδ0からδ2への変化は、例えば10μSで行われ、例えば約10の中間値を取る。初期値δ0から進み位相δの低下により、電気的マシンにより生成されるモータトルクは低下させられる。進み位相δの値がδ1になると、電気的マシンにより供給されるトルクはキャンセルされる。
従って、進み位相値がδ0及びδ1間で変化し、益々低いモータトルクを生じさせる遷移、又は移行期間のフェーズP1を定めることが可能である。従って、このフェーズP1はモータモードである。
既に説明した如く、進み位相δの低減は、値δ1以下へ続き、電気的マシンが益々大きな抵抗トルクを生じる。従って、直流電流IDCは反転し、バッテリの充電を行う。これは「制御されたオルタネータ」モードP2で動作する。
ここで、6000rpmでの回転時について検討する。直流電流IDCの向きの変化は、ほぼ25°(一般的には、20°及び30°間)の位相差δ1で起きる。また、この場合には、0°及び−30°間の位相差δ2で制御されたオルタネ−タモードでの動作は安定化させられる。
従って、比較的に短時間P6(ここでは10μS)にモータタイプの動作から、オルタネ−タタイプの動作へ変化させることが可能である。このフェーズP6中に、ロータの電流は維持され、トルクの低減及び反転は、直流電流IDCの記号(極性)の変化により表される。
従って、オルタネートモード(上述した時点T0)への変化の決定の瞬間から、直流電流IDCの向きの変化(期間P6)は、比較的迅速(約10μS)である。これは、短期的には、車両の電気系統に供給する直流電流I1を得ることが可能である(期間P7)。
モータモードP1及び制御されたオルタネ−タモードP2において、位相差δにより、直流電流IDCの制御を可能にすることに注目されたい(期間P4)。
一度制御されたオルタネートモードP2での動作が安定化されると(即ち、期間P7中に示す如く、マシンがほぼ安定した電流を発生すると)、ロータは、時点T1からの如くデフラックスされる。これは、比較的高い時定数(一般に略100mS)でそれに流れる電流の減少に対応する。
ロータ電流Irotorの減少は、図6に示す如く、位相差δの僅かな補正を必要とす可能性がある(ここで、位相差δの値は、制御されたオルタネ−タモードP2での動作期間の終わりに僅かに減少する)。
ロータがデフラックスされると(即ち、その電流がオルタネ−タ動作のレベルに到達すると)、時点T2で、制御回路20により、パワーブリッジ10の制御を中止することが可能である。これにより、マシンは、一般のオルタネ−タとして、整流モードで動作する。即ち、オルタネ−タモードP3では、コイルの状態が、パワーブリッジのダイオードで制御される。その場合、直流電流IDCは、位相差δではなく、ロータ電流Irotor(期間P5)に依存する。
時点T2は、例えば時点T1の後に予め決定した100mSであり、オルタネートモードP3へ移行する前に、十分にリフラックシングを可能にする。
上述した例における移行において、ロータのリフラックシングは、時点T1に開始し、その後、制御されたオルタネートモードP2となり、直流電流IDCの記号(極性)は変化する。変形例として、ロータを更に早くデフラックスさせてもよい。即ち、例えば移行フェーズが時点P0で、トリガされると直ちにデフラックスさせてもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明した。しかし、この実施の形態は、単に本発明の理解を助けるためのものであり、何ら本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の要旨や精神を逸脱することなく、上述した実施の形態に基づき種々の変形変更が可能であることは言うまでもない。
本発明による反転可能な多相電気的回転機の全体構成を示すブロック図である。 図1に示す多相電気的回転機のフェーズリードユニットの詳細構成を示すブロック図である。 図2中のミキシング回路の第1具体例を示すブロック図である。 図2中のミキシング回路の第2具体例を示すブロック図である。 図2に示すミキシング回路の変形例を示すブロック図である。 本発明による反転可能な多相電気的回転機のモータモードからオルタネ-タモードへの移行を示す説明図である。
符号の説明
10 パワーブリッジ
12 三相ステータ
14〜18 センサ
20 制御回路
30 フェーズリードユニット
32 ミキシング回路
34 マイクロプロセッサ
36、40 ヒステリシストリガ回路
38、43 ローパスフィルタ
42 平均化回路
0〜K3 スイッチ
1〜R3 抵抗
U、V、W センサ信号

Claims (14)

  1. 少なくとも1個のコイル回路(12)に、スイッチブリッジ(10)を介して電力が供給される反転可能な多相電気的回転機の制御方法であって、
    −前記コイル回路(12)に誘起される起電力に対して、最初第1値(δ0)である位相差(δ)を有する周期的電圧を前記コイル回路へ送り、モータトルクを生じさせる前記スイッチブリッジ(10)の制御ステップ(P1)と、
    −制御中に複数の値をとる前記位相差(δ)を有する周期的電圧を前記コイル回路(12)へ送り、前記モータトルク及びこのモータトルクと反対のモータトルク間のトルクを生じさせる前記スイッチブリッジ(10)の制御ステップ(P2)と、
    −前記スイッチブリッジ(10)を整流モードにスイッチングするステップ(T2)とを備えることを特徴とする反転可能な多相電気的回転機の制御方法。
  2. 送られる電圧の位相差(δ)は、第1位相差(δ0)及び第2位相差(δ2)の間で、時間的に減少する複数の値をとっていることを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記第1位相差(δ0)の使用、及び前記第2位相差(δ2)の使用は、1μS〜100μSの間で、時間的に離れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。
  4. 前記誘導電流(Irotor)を低減するステップ(T1)が、前記スイッチブリッジを第2位相差で制御するステップ(P2)、及び前記スイッチブリッジを整流モードにスイッチングするステップ(T2)の間にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の制御方法。
  5. モータトルクの発生中に、前記誘導電流を低減するステップを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の制御方法。
  6. 前記スイッチングステップ(T2)は、前記低減ステップの10mS以上の後に続くことを特徴とする請求項4又は5に記載の制御方法。
  7. 前記スイッチングするステップ(T2)は、前記低減ステップ(T1)の0.5S未満の後に続いていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の制御方法。
  8. 前記回転機の回転速度は、上述した全てのステップ中において、実質的に一定であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の制御方法。
  9. 前記反対極性のトルクは、整流モードにおいて、前記回転機に加えられるトルクとほぼ等しいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の制御方法。
  10. 前記位相差(δ)は、第1及び第2位相オフセットの間で、順次階段的に減少していることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
  11. 少なくとも1個のコイル回路(12)が、スイッチブリッジ(10)を介して供給される反転可能な多相電気的回転機において、
    −前記スイッチブリッジ(10)を制御して、前記コイル回路(12)の起電力に対して初期値(δ0)の位相差(δ)を有する周期的電圧を、前記コイル回路へ送り、モータトルクを生じさせる第1手段と、
    −前記スイッチブリッジ(10)を制御して、前記モータトルク及びこのモータトルクと反対のモータトルク間のトルクを生じさせる複数の値をとる第2位相差(δ2)の周期的電圧を、前記コイル回路(12)に送る第2手段と、
    −前記スイッチブリッジ(10)を整流モードにスイッチングする手段
    とを備えることを特徴とする反転可能な多相電気的回転機。
  12. 少なくとも1個のミキシング回路(32)を備えることを特徴とする請求項11に記載の反転可能な多相電気的回転機。
  13. 前記ミキシング回路は、少なくとも1個のスイッチを備えることを特徴とする請求項12に記載の反転可能な多相電気的回転機。
  14. 前記ミキシング回路は、少なくとも1個の抵抗を備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の反転可能な多相電気的回転機。
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