JP2007177689A - パワーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向寸法を小さくすることが可能であり、自動二輪車への搭載にも適した構成のパワーユニットを提供する。
【解決手段】エンジン20とクランクケース11の壁11aから突出したクランク軸26の変速を行うベルト式無段変速機40とを備えてパワーユニット1が構成され、ベルト式無段変速機40は、クランク軸26の回転力が入力されるドライブプーリ41、ドライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリ42及びドライブプーリとドリブンプーリとの間に掛け渡されて回転力をドリブンプーリに伝達するドライブベルト43を有する。そのうえで、エンジン20の各部にオイルを供給するオイルポンプ90の回転軸(オイルポンプ回転軸91)がドライブプーリ41の支持軸である度リブプーリ軸44からオフセットした位置に設けられ、ドライブプーリ軸44に設けられたオイルポンプ駆動ギヤG7により駆動される構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン及びエンジンの回転力の変速を行うベルト式無段変速機を備えて構成されたパワーユニットに関する。
エンジン及びエンジンの回転力の変速を行うベルト式無段変速機を備えて構成されるパワーユニットとしては、例えば下記の特許文献に示す形態のものが知られている。この形態のパワーユニットでは、エンジンのクランク軸上にベルト式無段変速機のドライブプーリが設けられており、クランク軸と平行に設けられたドリブンプーリ軸上にベルト式無段変速機のドリブンプーリが設けられている。クランク軸はクランクケースにより支持されるとともに、クランク軸の一方側はミッションケース内を延びており、その端部はミッションケースに取付けられた軸受けにより支持されている。
上記パワーユニットでは、オイルポンプはミッションケースの外部に設けられており、クランク軸により直接駆動される。このような構成では、ベルト式無段変速機のドライブプーリ軸とクランク軸とが共通化されるとともに、クランク軸によりオイルポンプが直接駆動されるので、部品点数が削減されるというメリットがある。
実公平4−41204号公報
しかしながら、上記従来のパワーユニットのように、クランク軸上にドライブプーリを設けたうえ、そのクランク軸の端部にオイルポンプを設けた構成では、パワーユニット全体の横方向寸法が大きくなるという問題が生じる。このため、このパワーユニットをクランク軸が車体の幅方向に配置される横置きエンジンとして自動二輪車に搭載した場合にはバンク角が小さくなる。また、上記パワーユニットを搭載した自動二輪車では、車体の幅方向寸法が大きくなることから、運転者が跨ったときに運転者の脚部の動作範囲が狭められてしまうという課題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、幅方向寸法を小さくすることが可能であり、自動二輪車への搭載にも適した構成のパワーユニットを提供することを目的としている。
本発明に係るパワーユニットは、エンジンと、エンジンのクランク軸を収容するクランクケースの壁(例えば、実施形態におけるクランクケース11の右側の壁11a)を隔てて配置され、クランクケースの壁から突出したクランク軸の回転力の変速を行うベルト式無段変速機とを備えて構成されたパワーユニットにおいて、ベルト式無段変速機は、クランク軸の回転力が入力されるドライブプーリ、ドライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリ、及びドライブプーリとドリブンプーリとの間に掛け渡されてドライブプーリの回転力をドリブンプーリに伝達するドライブベルトを有してなり、エンジンの各部にオイルを供給するオイルポンプの回転軸(例えば、実施形態におけるオイルポンプ回転軸91)がドライブプーリの支持軸(例えば、実施形態におけるドライブプーリ軸44)からオフセットした位置に設けられ、オイルポンプがドライブプーリの支持軸上に設けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっている。
このような構成のパワーユニットでは、ドライブプーリの支持軸とクランク軸とは別体に構成されて平行に配置され、ドライブプーリの支持軸はクランク軸上に設けられたドライブプーリ支持軸駆動ギヤ(例えば、実施形態におけるドライブプーリ軸駆動ギヤG1)により駆動されるようになっていることが好ましい。また、クランク軸は、ドライブプーリの支持軸と、ドリブンプーリの支持軸(例えば、実施形態におけるドリブンプーリ軸45)との間に配置されていることが好ましい。
また、もう一つの本発明に係るパワーユニットは、エンジンと、エンジンのクランク軸を収容するクランクケースの壁を隔てて配置され、クランクケースの壁から突出したクランク軸の回転力の変速を行うベルト式無段変速機とを備えて構成されたパワーユニットにおいて、ベルト式無段変速機は、クランク軸の回転力が入力されるドライブプーリ、ドライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリ、及びドライブプーリとドリブンプーリとの間に掛け渡されてドライブプーリの回転力をドリブンプーリに伝達するドライブベルトを有してなり、ドリブンプーリの回転力をドリブンプーリの支持軸に伝達するクラッチ機構が、ドリブンプーリの支持軸上であってドリブンプーリとクランクケースの壁との間の位置に設けられており、エンジンの各部にオイルを供給するオイルポンプが、クランク軸とは異なる軸(例えば、実施形態におけるドライブプーリ軸44)に取付けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっている。
本発明に係るパワーユニットでは、オイルポンプの回転軸がドライブプーリの支持軸からオフセットした位置に設けられており、オイルポンプがドライブプーリの支持軸上に設けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっているので、オイルポンプをドライブプーリの支持軸の端部に設けた場合と比較して、パワーユニット全体の幅方向寸法を小さくすることができ、自動二輪車への搭載にも適したものとなる。また、オイルポンプの回転数をオイルポンプ駆動ギヤ及びオイルポンプの回転軸に設けられてオイルポンプ駆動ギヤと噛合するギヤ(オイルポンプ被動ギヤ)とのギヤ比から容易に調整することができるので、オイルポンプの回転数が大きくなりすぎてエアを噛んだりするような不都合がなくなるという利点がある。
ここで、ドライブプーリの支持軸とクランク軸とは別体に構成されるとともに、これら両軸が平行に配置され、ドライブプーリの支持軸がクランク軸上に設けられたドライブプーリ支持軸駆動ギヤにより駆動されるようになっているのであれば、クランク軸とドライブプーリの支持軸とが同一である構成(すなわちドライブプーリをクランク軸上に配置した構成)を採用するよりも、ドライブプーリをクランク軸側に寄せて配置することができるので、その分、パワーユニットの前後方向寸法を小さくすることができる。
また、クランク軸が、ドライブプーリの支持軸と、ドリブンプーリの支持軸との間に配置されているのであれば、ドライブプーリの支持軸とドリブンプーリの支持軸との間の空間にクランク軸の端部を配置させることが可能であり、その分、パワーユニット全体の前後方向寸法を小さくすることができる。
また、もう一つの本発明に係るパワーユニットでは、オイルポンプがクランク軸とは異なる軸に取付けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっている。ドリブンプーリの回転力をドリブンプーリの支持軸に伝達するクラッチ機構が、ドリブンプーリの支持軸上であってドリブンプーリとクランクケースの壁との間の位置に設けられている場合、パワーユニット全体の幅方向寸法を小さくすることができ、自動二輪車への搭載にも適したものとなるが、このようなクラッチ機構の配置のためにクランク軸にオイルポンプ駆動ギヤを設けるスペースがなくなったような場合であっても、クランク軸とは異なる軸上にオイルポンプ駆動ギヤが設けられていれば、オイルポンプの駆動が可能となる。また、オイルポンプがクランク軸により直接駆動されるのではなく、クランク軸によりギヤを介して間接的に駆動されることとなるので、オイルポンプの回転数の調整が容易である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態に係るパワーユニット1を示しており、例えば自動二輪車に横置きエンジンとして搭載される。このパワーユニット1は、エンジン20、ベルト式無段変速機40、発進クラッチ50、出力軸60、キックスタータースピンドル70及びこのキックスタータースピンドル70に繋がるギヤ類等がクランクケース11、ミッションケース12、ミッションカバー13及び発電機カバー14からなるケーシング10内に収容された構成を有しており、ケーシング10内にはその他、交流発電機80やオイルポンプ90(図2及び図3参照)などが取付けられている。なお、この説明において用いる前後、左右等の方向は、自動二輪車に搭乗した運転者から見た方向を示す。
エンジン20のシリンダ21内にはピストン22が摺動移動自在に設けられており、ピストン22にはピストンピン23を介してコネクティングロッド24の上端部が取付けられている。コネクティングロッド24の下端部にはクランクピン25を介してクランク軸26が取付けられており、クランク軸26はクランクケース11内を左右方向に延びている。ここで、クランク軸26は、クランクケース11の壁11a,11bに取付けられたベアリングB1,B2によって回転自在に支持されている。クランク軸26の右端部はクランクケース11の右側の壁11aを右方に貫通して延びており、クランク軸26の右端部(クランクケース11の外部に突出した部分)には、ドライブプーリ軸駆動ギヤG1がクランク軸26に固定して設けられている。一方、クランク軸26の左端部はクランクケース11の左側の壁11bを左方に貫通して延びている。
クランクケース11の右隣にはミッションケース12が接合されており、ミッションケース12の右隣には更にミッションカバー13が接合されている。ミッションケース12とミッションカバー13により囲まれる空間内(クランクケース11の右側の壁11aを隔てた位置)にはクランク軸26の回転力の変速を行うベルト式無段変速機構40が配置されている。ベルト式無段変速機40は、互いの回転中心軸AX1,AX2が平行になるように配置されたドライブプーリ41とドリブンプーリ42、及びドライブプーリ41とドリブンプーリ42との間に掛け渡されたドライブベルト(Vベルト)43を有して構成される。
ドライブプーリ41の支持軸であるドライブプーリ軸44は、ドリブンプーリ41を貫通して左右方向に延び、ミッションケース12の壁12aに取付けられたベアリングB3、ミッションカバー13に取付けられたベアリングB4及びクランクケース11の右側の壁11aに取付けられたニードルベアリングNBによって回転自在に支持されている。そして、ベアリングB3と(すなわちミッションケース12の壁12aと)クランクケース11の右側の壁11aとの間の部分には上記ドライブプーリ軸駆動ギヤG1と噛合したドライブプーリ軸被動ギヤG2と、後述するオイルポンプ90を駆動するオイルポンプ駆動ギヤG7とがそれぞれドライブプーリ軸44に固定して設けられている。ドライブプーリ軸44はクランク軸26と平行に配置されており、クランク軸26が回転すると、その回転力はクランク軸26からドライブプーリ軸駆動ギヤG1、ドライブプーリ軸被動ギヤG2を経てドライブプーリ軸44に伝達される。
ドリブンプーリ42の支持軸であるドリブンプーリ軸45は、ドリブンプーリ42を貫通して左右方向に延びるとともに、更にミッションケース12の壁12a及びクランクケース11の右側の壁11aを左方に貫通して延び、クランクケース11の壁11a,11bに取付けられたベアリングB5,B6とミッションカバー13に取付けられたベアリングB7とによって回転自在に支持されている。ドリブンプーリ軸45はドライブプーリ軸44と平行に設けられているので、クランク軸26と、ドライブプーリ軸44と、ドリブンプーリ軸45とは互いに平行に配置された状態となっている。ここで、図1及び図2から分かるように、クランク軸26は、ドライブプーリ軸44とドリブンプーリ軸45との間に配置されている。
ドライブプーリ41は、ドライブプーリ軸44上に固定された固定側半体41aと、固定側半体41aの右側において、固定側反対41aに対してドライブプーリ軸44の軸方向に相対移動可能に設けられた可動側半体41bとからなる。ドライブプーリ軸44の軸上であって可動側半体41bの右側の位置にはガイド部材41cがドライブプーリ軸44に固定して設けられており、可動側半体41bとガイド部材41cとの間の空間内には複数のウェイトローラー41dが収容されている。ここで、ドライブプーリ41が回転すると、遠心力を受けた各ウェイトローラー41dはドライブプーリ軸44の軸中心から遠ざかる方向へ移動するので、可動側半体41bはこれらウェイトローラー41dに押圧されて、固定側半体41aに近づく方向へ(左方向へ)移動する。
ドリブンプーリ42は、ドリブンプーリ軸45上にドリブンプーリ軸45に対する相対回転が可能なように設けられた固定側半体42aと、固定側半体42aの左側において、固定側半体42aに対してドリブンプーリ軸45の軸方向に相対移動可能に設けられた可動側半体42bとからなり、可動側半体42bは可動側半体42bの左側において固定側半体42aに固定されたクラッチインナ51との間に縮設されたスプリング42cによって固定側半体42aに近づく方向(右方向)に付勢されている。
ドライブベルト43はV字状の側面を有したゴムベルトからなっており、ドライブプーリ41のプーリ溝(固定側半体41aのプーリ斜面と可動側半体41bのプーリ斜面とにより形成されるV字状の溝)と、ドリブンプーリ42のプーリ溝(固定側半体42aのプーリ斜面と可動側半体42bのプーリ斜面とにより形成されるV字状の溝)との間に掛け渡されている。ドライブベルト43のV字状の側面とドライブプーリ41のプーリ溝及びドリブンプーリ42のプーリ溝との間には適当な摩擦力が働くので、ドライブプーリ軸44に入力されたエンジン20の(クランク軸26の)回転力は、ドライブプーリ41からドライブベルト43を介してドリブンプーリ42に伝達される。
ドライブプーリ41の回転が停止しているとき及びドライブプーリ41の回転数が小さいときには、ドライブプーリ41に設けられたウェイトローラー41dはドライブプーリ軸44に近接して位置し、またドリブンプーリ42の可動側半体42bはスプリング42cに付勢されてドリブンプーリ42の固定側半体42aに近接して位置するため、ドライブプーリ41はプーリ溝の溝幅が広い状態、ドリブンプーリ42はプーリ溝の溝幅が狭い状態となる。このときドライブベルト43の巻掛け半径はドライブプーリ41側で小さく、ドリブンプーリ42側で大きくなるため、ベルト式無段変速機40は減速比が1よりも大きい低速(ロー)状態となる。
上記低速状態からドライブプーリ41の回転数が大きくなると、ウェイトローラー41dは自身に作用する遠心力によってドライブプーリ軸44から遠ざかるため、ドライブプーリ41の可動側半体41bはウェイトローラー41dに押されて固定側半体41aに近づくように移動する。これによりドライブプーリ41のプーリ溝の溝幅は狭められるが、ドライブベルト43の長さは一定であるため、ドリブンプーリ42の可動側半体42bはドライブベルト43によって固定側半体42aから遠ざかる方向(スプリング42cの付勢方向とは反対の方向)に移動し、ドリブンプーリ42のプーリ溝の溝幅は広げられる。その結果、ドライブベルト43の巻掛け半径はドライブプーリ41側とドリブンプーリ42側とで同等となり、ベルト式無段変速機40は減速比が1前後の中速状態となる。
上記中速状態から更にドライブプーリ41の回転数が大きくなると、ウェイトローラー41dは自身に作用する遠心力によってドライブプーリ軸44から更に遠ざかるため、ドライブプーリ41の可動側半体41bは一層固定側半体41aに近づくように移動し、ドリブンプーリ42の可動側半体42bは固定側半体42aから一層離れる方向に移動する。このため、ドライブベルト43の巻掛け半径はドライブプーリ41側では更に大きく、ドリブンプーリ42側では更に小さくなるため、ベルト式無段変速機40は減速比1が1よりも小さい高速(オーバードライブ)状態となる。
発進クラッチ50は上述のクラッチインナ51と、クラッチインナ51の左側においてドリブンプーリ軸45上に固定されたクラッチアウタ52と、これらクラッチインナ51とクラッチアウタ52との連結及びその解除が可能な遠心クラッチ部53からなる。ここで、ドリブンプーリ軸45の回転数が所定回転数以上となって発進クラッチ50によりクラッチインナ51とクラッチアウタ52とが連結されると、ドリブンプーリ42とドリブンプーリ軸45とは一体となって回転するため、ドリブンプーリ42の回転力は発進クラッチ50を介してドリブンプーリ軸45に伝達されることとなる。一方、ドリブンプーリ軸45の回転数が所定回転数以下となってクラッチインナ51とクラッチアウタ52との連結が解除されると、ドライブプーリ42はドリブンプーリ軸45上を空転するようになるので、ドリブンプーリ42からドリブンプーリ軸45への回転力の伝達は遮断される(ニュートラルの状態)。
出力軸60は、クランクケース11の壁11a,11bに取付けられたベアリングB8,B9により回転自在に支持されており、その左端部はクランクケース11の左側の壁11bを貫通してケーシング10の(クランクケース11の)外部に突出して延びている。出力軸60とドリブンプーリ軸45の左端部(クランクケース11内を延びた部分)とは複数のギヤからなる減速機構61によって連結されており、発進クラッチ50を介してドリブンプーリ軸45に伝達されたエンジン20の(クランク軸26の)回転力は減速機構61によって減速された後、出力軸60からパワーユニット1の外部に取出される。なお、出力軸60のケーシング10の外部に突出した部分には、図示しない2次減速機構(エンジン20の回転力を自動二輪車の後輪に減速して伝達させるチェーン−スプロケット式動力伝達機構)のドライブスプロケットが取付けられる。
キックスタータースピンドル70は、ミッションケース12の後端部において回転自在に支持されており、その右端部はミッションケース12の外部に突出して延びている。このミッションケース12の外部に突出した部分にはキックスターターペダル(図示せず)が取付けられる。キックスタータースピンドル70の中間部にはリターンスプリング71が取付けられており、このリターンスプリング71の左側にはキックスタータードライブギヤG3がキックスタータースピンドル70に固定して設けられている。キックスタータードライブギヤG3には出力軸60の右端部に出力軸60に対して空転するように取付けられたキックスターター第1アイドルギヤG4と噛合しており、更に、このキックスターター第1アイドルギヤG4は、ドリブンプーリ軸45におけるベアリングB5とミッションケース12の壁12aとの間の部分に設けられたキックスターター第2アイドルギヤG5と噛合している。このキックスターター第2アイドルギヤG5はドリブンプーリ軸45に対して空転するように設けられており、このキックスターター第2アイドルギヤG5の右側においてキックスターター第2アイドルギヤG5と一体に設けられたキックスターター第3アイドルギヤG6は、クランク軸26の右端部に設けられた前述のドライブプーリ軸駆動ギヤG1と噛合している。
エンジン20が停止した状態で運転者が上記キックスターターペダルを踏み込むとキックスタータースピンドル70が回転し、このキックスタータースピンドル70の回転力はキックスタータードライブギヤG3、キックスターター第1アイドルギヤG4、キックスターター第2アイドルギヤG5、キックスターター第3アイドルギヤG6、ドライブプーリ軸駆動ギヤG1へと伝達される。これによりクランク軸26が強制的に回転され、エンジン20の始動が可能となる。
クランク軸26の左側の端部(クランクケース11の左側の壁11bを左方に貫通して延びた部分の端部)には交流発電機80の回転軸81が取付けられている。交流発電機80はクランクケース11の左側の壁11bと発電機カバー14との間の空間内に収容された状態でクランク軸26とともに回転するようになっており、クランク軸26が回転している間、発電を行う。
図2及び図3に示すように、クランクケース11の右側の壁11aとミッションケース12の壁12aとの間の空間内にはオイルポンプ90が設けられている。このオイルポンプ90はトロコイド型ポンプからなり、クランクケース11の右側の壁11aとミッションケース12の壁12aとに両端が支持されたオイルポンプ回転軸91と、このオイルポンプ回転軸91に支持されたインナーロータ92と、インナーロータ92の外周側に設けられたアウターロータ93と、クランクケース11の右側の壁11aに取付けられてアウターロータ93の外部を覆うハウジング94と、オイルポンプ回転軸91のハウジング94を右側に貫通して延びた部分に設けられたオイルポンプ被動ギヤG8とを有して構成される。このようにオイルポンプ回転軸91はドライブプーリ軸44からオフセットした位置に設けられており(図3参照)、クランク軸26の回転力を受けてドライブプーリ軸44が回転すると、このドライブプーリ軸44に取付けられた前述のオイルポンプ駆動ギヤG7が回転し、このオイルポンプ駆動ギヤG7と噛合したオイルポンプ被動ギヤG8がオイルポンプ回転軸91と一体となって回転するようになっている。これによりインナーロータ92とアウターロータ93は相対回転してオイルポンプ90はオイルの吸入・吐出動作を行う。このオイルポンプ90によるオイルの吸入・吐出動作により、オイルはオイル吸入口101(図2参照)より吸い込まれた後、加圧されてオイル吐出口102(図2参照)より吐き出され、エンジン20の各部に供給される。
このパワーユニット1では、前述のように、オイルポンプ90の回転軸(オイルポンプ回転軸91)を、ドライブプーリ41の支持軸であるドライブプーリ軸44からオフセットした位置に設け、ドライブプーリ軸44上に設けたオイルポンプ駆動ギヤG7によりオイルポンプ90を駆動するようになっているので、オイルポンプ90をドライブプーリ軸44の端部に設けた場合と比較して、パワーユニット1全体の幅方向寸法が小さくすることができるという特徴がある。このため本パワーユニット1は、自動二輪車への搭載に適したものとなっている。また、オイルポンプ90の回転数をオイルポンプ駆動ギヤG7及びオイルポンプ回転軸91に設けられてオイルポンプ駆動ギヤG7と噛合するオイルポンプ被動ギヤG8とのギヤ比から容易に調整することができるので、オイルポンプ90の回転数が大きくなりすぎてエアを噛んだりするような不都合がない。
このパワーユニット1では、ドライブプーリ41とクランク軸26とが同一である構成(すなわちドライブプーリ41がクランク軸26上に配置された構成)とすることも可能であり、このような構成であっても上記効果は得られる。しかし、この実施形態のように、ドライブプーリ41の支持軸であるドライブプーリ軸44とクランク軸26とを別体に構成するとともに、これら両軸44,26を平行に配置し、ドライブプーリ軸44をクランク軸26上に設けたドライブプーリ軸駆動ギヤG7により駆動する構成とすれば、ドライブプーリをクランク軸側に寄せて配置することができるので、その分、パワーユニット1全体の幅方向寸法を小さくすることが可能である。
また、このパワーユニット1では、クランク軸26を、ドライブプーリ軸44とドリブンプーリ45軸と間に配置しているので、ドライブプーリ軸44とドリブンプーリ軸45との間の空間にクランク軸26の端部を配置させることができ、その分、パワーユニット1全体の前後方向寸法が小さくなっている。
更に、このパワーユニット1では、ドリブンプーリ42の回転力をドリブンプーリ軸45に伝達する発進クラッチ50が、ドリブンプーリ軸45上であってドリブンプーリ42とクランクケース11の壁11aとの間の位置に設けられているので、発進クラッチ50をドリブンプーリ軸45の外側(クランク軸26とは反対の側)に設けた場合と比較して、パワーユニット1全体の幅方向寸法が小さくなっている。発進クラッチ50が、ドリブンプーリ軸45上であって、ドリブンプーリ42の外側(右側、すなわちミッションカバー13側)の位置に設けた構成とすることも可能であるが、この実施形態のような配置にすれば、上記のようにパワーユニット1全体の幅方向寸法が小さくなるので、自動二輪車1への搭載に、より適したものとなる。ここで、上述の実施形態では、オイルポンプ90を駆動するオイルポンプ駆動ギヤG7がドライブプーリ軸44に設けられた構成となっていたが、このオイルポンプ駆動ギヤG7は、クランク軸26とは異なる軸に取付けられていれば、必ずしもドライブプーリ軸44上に設けられていなくてもよい。発進クラッチ50がドリブンプーリ軸45上であってドリブンプーリ42とクランクケース11の壁11aとの間の位置に設けられている場合、上記のようにパワーユニット1全体の幅方向寸法を小さくすることができるが、このような発進クラッチ50の配置のためにクランク軸26にオイルポンプ駆動ギヤG7を設けるスペースがなくなったような場合であっても、クランク軸26とは異なる軸上にオイルポンプ駆動ギヤG7が設けられていれば、オイルポンプの駆動が可能となる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、オイルポンプ90はトロコイド型ポンプからなるとして説明したが、このオイルポンプ90は、エンジン20の回転力を受けて動作し、エンジンの各部にオイルを供給する構成のものであれば、他の形態のもの(例えば内接ギヤ型、外接ギヤポンプ型、ベーンポンプ型など)であっても構わない。また、上述の実施形態では、本発明が適用される対象が自動二輪車であったが、これは一例であり、本発明は、自動車をはじめ他の動力機械に適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係るパワーユニットの横断面図である。 上記パワーユニットを図1中に示す矢印II−IIから見た部分断面図である。 上記パワーユニットを図1中に示す矢印III−IIIから見た部分断面図である。
符号の説明
1 パワーユニット
11 クランクケース
11a クランクケースの右側の壁(クランクケースの壁)
12 ミッションケース
20 エンジン
26 クランク軸
40 ベルト式無段変速機
41 ドライブプーリ
42 ドリブンプーリ
43 ドライブベルト
44 ドライブプーリ軸
45 ドリブンプーリ軸
50 発進クラッチ(クラッチ機構)
90 オイルポンプ
91 オイルポンプ回転軸(オイルポンプの回転軸)
G1 ドライブプーリ軸駆動ギヤ
G2 ドライブプーリ軸被動ギヤ
G7 オイルポンプ駆動ギヤ

Claims (4)

  1. エンジンと、前記エンジンのクランク軸を収容するクランクケースの壁を隔てて配置され、前記クランクケースの前記壁から突出した前記クランク軸の回転力の変速を行うベルト式無段変速機とを備えて構成されたパワーユニットにおいて、
    前記ベルト式無段変速機は、前記クランク軸の回転力が入力されるドライブプーリ、前記ドライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリ、及び前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されて前記ドライブプーリの回転力を前記ドリブンプーリに伝達するドライブベルトを有してなり、
    前記エンジンの各部にオイルを供給するオイルポンプの回転軸が前記ドライブプーリの支持軸からオフセットした位置に設けられ、前記オイルポンプが前記ドライブプーリの支持軸上に設けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっていることを特徴とするパワーユニット。
  2. 前記ドライブプーリの支持軸と前記クランク軸とは別体に構成されて平行に配置され、前記ドライブプーリの支持軸は前記クランク軸上に設けられたドライブプーリ支持軸駆動ギヤにより駆動されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のパワーユニット。
  3. 前記クランク軸は、前記ドライブプーリの支持軸と、前記ドリブンプーリの支持軸と間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパワーユニット。
  4. エンジンと、前記エンジンのクランク軸を収容するクランクケースの壁を隔てて配置され、前記クランクケースの前記壁から突出した前記クランク軸の回転力の変速を行うベルト式無段変速機とを備えて構成されたパワーユニットにおいて、
    前記ベルト式無段変速機は、前記クランク軸の回転力が入力されるドライブプーリ、前記ドライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリ、及び前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に掛け渡されて前記ドライブプーリの回転力を前記ドリブンプーリに伝達するドライブベルトを有してなり、
    前記ドリブンプーリの回転力を前記ドリブンプーリの支持軸に伝達するクラッチ機構が、前記ドリブンプーリの支持軸上であって前記ドリブンプーリと前記クランクケースの前記壁との間の位置に設けられており、
    前記エンジンの各部にオイルを供給するオイルポンプが、前記クランク軸とは異なる軸に取付けられたオイルポンプ駆動ギヤにより駆動されるようになっていることを特徴とするパワーユニット。
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