JP3244943U - 駆動ユニット、無段変速機、及び自動三輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速機内の各装置を冷却する。【解決手段】駆動ユニットは、駆動源、ドライブシャフト、及び無段変速機を備える。無段変速機は、駆動源とドライブシャフトの間でトルクを伝達するように構成される。無段変速機は、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、伝達部材、及びプーリケースを有する。駆動プーリ装置は、駆動源と接続する。伝達部材は、駆動プーリ装置と従動プーリ装置との間でトルクを伝達するように構成される。プーリケースは、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、及び伝達部材を収容する。プーリケースは、前部に配置される排気口と、後部に配置される吸気口と、を有する。排気口は、プーリケースの外側面に沿う方向に開口する。【選択図】図3
Description
本考案は、駆動ユニット、無段変速機、及び自動三輪車に関するものである。
自動二輪車又は自動三輪車は、内燃機関、ドライブシャフト、及び無段変速機を有している。例えば特許文献1に開示された自動二輪車が有する駆動ユニットは、内燃機関、無段変速機、減速ギア列、及びチェーン式伝動手段を有している。無段変速機は、プーリケースを有している。無段変速機のプーリケースは、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、及びベルトを収容している。
上述した駆動ユニットの無段変速機内に収容された各装置を冷却することが好ましい。そこで、本考案の課題は、無段変速機内の各装置を冷却することのできる駆動ユニットを提供することにある。
第1態様に係る駆動ユニットは、自動二輪車又は自動三輪車である車両に搭載されるように構成されている。駆動ユニットは、駆動源、ドライブシャフト、及び無段変速機を備える。無段変速機は、駆動源とドライブシャフトの間でトルクを伝達するように構成される。無段変速機は、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、伝達部材、及びプーリケースを有する。駆動プーリ装置は、駆動源と接続する。伝達部材は、駆動プーリ装置と従動プーリ装置との間でトルクを伝達するように構成される。プーリケースは、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、及び伝達部材を収容する。プーリケースは、前部に配置される排気口と、後部に配置される吸気口と、を有する。排気口は、プーリケースの外側面に沿う方向に開口する。
上述したように、上記駆動ユニットでは、排気口がプーリケースの前部においてプーリケースの外側面に沿う方向に開口している。このため、車両の走行時にプーリケースの周囲に気流が発生すると、その気流によって排気口からより多くの空気が排出される。この結果、吸気口から吸気する空気の量も多くなり、ひいては、無段変速機内の各装置をより効果的に冷却することができる。
第2態様に係る駆動ユニットは、第1態様に係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。排気口は、上方又は下方に開口している。
第3態様に係る駆動ユニットは、第1又は第2態様に係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。プーリケースは、排気流路を有する。排気流路は、プーリケースの内部空間と排気口とを繋ぐ。排気流路は、隔壁を挟んで折り返されている。この構成によれば、排気流路がいわゆるラビリンス構造となっているため、排気流路を介してプーリケース内に水などが侵入することを抑制できる。
第4態様に係る駆動ユニットは、第3態様に係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。排気口は、上方に開口している。排気流路は、第1排気流路、第2排気流路、及び折り返し部を有している。第1排気流路は、プーリケースの内部空間から下方に延びる。第2排気流路は、排気口に向かって上方に延びる。折り返し部は、第1排気流路と第2排気流路との間に配置される。プーリケースは、折り返し部に形成される水抜き孔を有する。
第5態様に係る駆動ユニットは、第1から第4態様のいずれかに係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。従動プーリ装置は、駆動プーリ装置に対して前方に配置される。
第6態様に係る駆動ユニットは、第1から第5態様のいずれかに係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。駆動源は、電気モータである。
第7態様に係る駆動ユニットは、第1から第6態様のいずれかに係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。駆動源は、無段変速機の後部に取り付けられる。
第8態様に係る無段変速機は、駆動源と駆動輪との間でトルクを伝達するように構成される。無段変速機は、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、伝達部材、及びプーリケースを備える。駆動プーリ装置は、駆動源と接続するように構成されている。伝達部材は、駆動プーリ装置と従動プーリ装置との間でトルクを伝達するように構成される。プーリケースは、駆動プーリ装置、従動プーリ装置、及び伝達部材を収容する。プーリケースは、前部に配置される排気口と、後部に配置される吸気口と、を有する。排気口は、プーリケースの外側面に沿う方向に開口する。
第9態様に係る自動三輪車は、駆動輪と、第1から第7態様のいずれかに係る駆動ユニットとを備える。駆動ユニットは、駆動輪を駆動するように構成されている。
本考案によれば、無段変速機内の各装置を冷却することができる。
以下、本実施形態に係る駆動ユニット100及び自動三輪車101について図面を参照しつつ説明する。図1は駆動ユニット100が搭載された自動三輪車101を示す側面図である。図1に示すように、自動三輪車101は、駆動ユニット100と、一対の駆動輪102とを有している。駆動ユニット100は、各駆動輪102を駆動するように構成されている。なお、本実施形態では、各駆動輪102は、後輪である。
図2は、駆動ユニット100の側面図であり、図3は駆動ユニット100の平面図である。図2及び図3に示すように、駆動ユニット100は、電気モータ2、無段変速機3、減速機4、デファレンシャルギア5、及び一対のドライブシャフト6を備えている。駆動ユニット100は、自動三輪車に搭載されている。
<電気モータ>
電気モータ2は、無段変速機3の後部に取り付けられている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して後方に配置されている。また、電気モータ2は、デファレンシャルギア5に対して後方に配置されている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。電気モータ2は、駆動ユニット100の駆動源として機能する。電気モータ2は、例えば、交流同期モータである。なお、駆動ユニット100は、駆動源として電気モータ2のみを有している。すなわち、駆動ユニット100は、駆動源としての内燃機関を有していない。本実施形態では駆動ユニット100は内燃機関を有していないが、発電のために使用される内燃機関を有していてもよい。
電気モータ2は、無段変速機3の後部に取り付けられている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して後方に配置されている。また、電気モータ2は、デファレンシャルギア5に対して後方に配置されている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。電気モータ2は、駆動ユニット100の駆動源として機能する。電気モータ2は、例えば、交流同期モータである。なお、駆動ユニット100は、駆動源として電気モータ2のみを有している。すなわち、駆動ユニット100は、駆動源としての内燃機関を有していない。本実施形態では駆動ユニット100は内燃機関を有していないが、発電のために使用される内燃機関を有していてもよい。
図4に示すように、電気モータ2は、モータケース21、ステータ22、ロータ23、及び第1出力シャフト24を有している。本実施形態における電気モータ2は、いわゆるインナーロータ型のモータである。電気モータ2は、電気モータ2の回転速度を制御するためのインバータ(図示省略)を有している。
モータケース21は、プーリケース34の後部に固定されており、回転不能である。このモータケース21内に、ステータ22及びロータ23が収容されている。
ステータ22は、モータケース21の内周面に固定されている。ステータ22は回転不能である。ロータ23は、回転可能に配置されている。ロータ23は、ステータ22の内側に配置される。ステータ22は、ロータ23と間隔をあけて配置されている。
第1出力シャフト24は、ロータ23と一体的に回転する。第1出力シャフト24は、無段変速機3に向かって延びている。第1出力シャフト24は、複数のベアリングによって回転可能に支持されている。
<無段変速機>
図2及び図3に示すように、無段変速機3は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、無段変速機3は、電気モータ2と減速機4との間でトルクを伝達するように構成されている。無段変速機3は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。
図2及び図3に示すように、無段変速機3は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、無段変速機3は、電気モータ2と減速機4との間でトルクを伝達するように構成されている。無段変速機3は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。
図4に示すように、無段変速機3は、駆動プーリ装置31、従動プーリ装置32、ベルト33(伝達部材の一例)、及びプーリケース34を有している。
駆動プーリ装置31は、電気モータ2と接続されている。すなわち、電気モータ2が出力したトルクが駆動プーリ装置31に伝達される。駆動プーリ装置31は、第1固定シーブ311、第1可動シーブ312、第1固定ボス313、及び複数のウエイトローラ314を有している。
第1固定シーブ311と第1可動シーブ312とは互いに対向するように配置されている。第1固定シーブ311は駆動プーリ装置31の軸方向に移動不能である。一方で、第1可動シーブ312は、第1固定シーブ311に接近及び離間するように駆動プーリ装置31の軸方向に移動可能である。
第1固定ボス313は、第1固定シーブ311から電気モータ2に向かって延びている。第1固定ボス313は、第1固定シーブ311と一体的に回転する。また、第1固定ボス313は、第1可動シーブ312と一体的に回転する。第1可動シーブ312は、第1固定ボス313上を駆動プーリ装置31の軸方向においてスライドする。第1固定ボス313は、円筒状である。第1出力シャフト24は、第1固定ボス313内を延びている。第1固定ボス313は、第1出力シャフト24と一体的に回転する。なお、第1固定ボス313と第1出力シャフト24とは、他の部材を介して接続されていてもよい。
複数のウエイトローラ314は、第1可動シーブ312を第1固定シーブ311に向かって押圧するように構成されている。具体的には、電気モータ2が回転して駆動プーリ装置31が回転すると、ウエイトローラ314に遠心力が生じ、ウエイトローラ314は駆動プーリ装置31の径方向外側に移動する。この結果、ウエイトローラ314は、第1可動シーブ312を第1固定シーブ311に向かって押圧する。
ベルト33は、駆動プーリ装置31と従動プーリ装置32とに掛けられている。ベルト33は、駆動プーリ装置31と従動プーリ装置32との間でトルクを伝達する。
従動プーリ装置32は、第2固定シーブ321、第2固定ボス322、第2可動シーブ323、可動ボス324、スプリング325、支持部材326、ナット327、及び第2出力シャフト328を有している。
従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31に対して、前方に配置されている。従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31からトルクが伝達される。すなわち、駆動プーリ装置31からのトルクが従動プーリ装置32にベルト33を介して伝達される。従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31と水平方向に沿って配列される。すなわち、ベルト33は、水平方向に延びている。無段変速機3は、トルクを水平方向に伝達する。詳細には、無段変速機3は、トルクを後方から前方へと伝達する。
第2固定シーブ321と第2可動シーブ323とは互いに対向するように配置されている。第2固定シーブ321は、軸方向に移動不能である。一方で、第2可動シーブ323は、第2固定シーブ321に接近及び離間するように軸方向に移動可能である。
第2固定ボス322は、円筒状であって、第2固定シーブ321から軸方向に延びている。第2固定ボス322は、第2固定シーブ321と一体的に回転する。第2固定ボス322の先端部(図4の上端部)の一部は、他の部分よりも外径が小さい。この第2固定ボス322の先端部の外周面に、ネジ部が形成されている。このネジ部に、支持部材326が取り付けられる。また、支持部材326を固定するために、ネジ部にナット327が螺合している。スプリング325は、この支持部材326と第2可動シーブ323との間で圧縮した状態で配置されている。スプリング325は、第2可動シーブ323を第2固定シーブ321に向かって付勢している。
第2出力シャフト328は、第2固定ボス322の内部を、軸方向に延びている。第2出力シャフト328は、駆動輪側にトルクを出力するように構成されている。第2出力シャフト328は、第2固定ボス322と一体的に回転する。詳細には、第2出力シャフト328は、第2固定ボス322にスプライン嵌合している。
可動ボス324は、第2可動シーブ323から軸方向に延びている。可動ボス324は、第2可動シーブ323と一体的に回転する。また、可動ボス324は、第2可動シーブ323と一体的に軸方向に移動する。
可動ボス324は、円筒状である。可動ボス324は、第2固定ボス322に対して径方向外側に配置されている。すなわち、第2固定ボス322は、可動ボス324内を延びている。
プーリケース34は、駆動プーリ装置31、従動プーリ装置32、及びベルト33を収容している。図3に示すように、プーリケース34は、ベース部341と、カバー部342とによって構成されている。電気モータ2及び減速機4などは、ベース部341に取り付けられている。カバー部342は、ベース部341に取り付けられている。ベース部341及びカバー部342によって画定される空間内に、駆動プーリ装置31、従動プーリ装置32、及びベルト33が収容されている。
図5は、カバー部342の内側面を示す斜視図である。図5に示すように、プーリケース34は、排気口343と吸気口344とを有している。排気口343は、プーリケース34内の空気をプーリケース34の外部へと排出するための孔である。排気口343は、プーリケース34の前部に形成されている。詳細には、排気口343は、プーリケース34の外側面のうち、前方を向く前面に形成されている。排気口343は、プーリケース34の外側面に沿う方向に開口している。具体的には、排気口343は、プーリケース34の前面に沿って上方に開口している。このため、排気口343から排出された空気は、プーリケース34の前面に沿って流れる。
吸気口344は、プーリケース34内に空気を取り込むための孔である。吸気口344は、プーリケース34の後部に形成されている。詳細には、吸気口344は、プーリケース34の外側面のうち、後方を向く後面に形成されている。吸気口344は、後方に開口している。吸気口344は、上下方向に延びている。
プーリケース34は、排気流路345を有している。排気流路345は、プーリケース34の内部空間と排気口343とを繋いでいる。すなわち、プーリケース34内の空気は、排気流路345及び排気口343を介して外部へと排出される。
排気流路345は、隔壁340を挟んで折り返されている。詳細には、排気流路345は、プーリケース34の内部空間から排気口343までの間において、下方に延びた後、折り返されて上方に延びている。排気流路345は、側面視において、U字状に折り返されている。
図6は、カバー部342の内側面を示す側面図である。図6に示すように、排気流路345は、第1排気流路346、第2排気流路347、及び折り返し部348を有している。第1排気流路346は、プーリケース34の内部空間から下方に延びている。第2排気流路347は、排気口343に向かって上方に延びている。
折り返し部348は、第1排気流路346と第2排気流路347との間に配置されている。第1排気流路346と第2排気流路347とは、折り返し部348を介して連通している。折り返し部348は、前後方向に延びている。折り返し部348を画定する面は、湾曲面であることが好ましい。
<減速機>
図2に示すように、減速機4は、無段変速機3とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、減速機4は、従動プーリ装置32とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。減速機4は、無段変速機3の第2出力シャフト328の回転を減速してデファレンシャルギア5に伝達する。
図2に示すように、減速機4は、無段変速機3とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、減速機4は、従動プーリ装置32とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。減速機4は、無段変速機3の第2出力シャフト328の回転を減速してデファレンシャルギア5に伝達する。
図3に示すように、減速機4は、車両の幅方向(車両の左右方向)において、無段変速機3に対して、電気モータ2と同じ側に配置されている。幅方向視において、減速機4は、無段変速機3と重複している(図2参照)。
図2に示すように、減速機4は、第1ギア41、第2ギア42、及び支持シャフト43を有している。第1ギア41は、第2出力シャフト328と一体的に回転するように構成されている。第1ギア41は、第2出力シャフト328に直接的に取り付けられていてもよいし、間接的に取り付けられていてもよい。
支持シャフト43は、第2出力シャフト328と平行に延びている。支持シャフト43は、第2出力シャフト328に対して下方に配置されている。また、支持シャフト43は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。すなわち、支持シャフト43は、上下方向において、第2出力シャフト328と各ドライブシャフト6との間に配置されている。詳細には、第2出力シャフト328と、支持シャフト43と、各ドライブシャフト6とは、上下方向において、直線状に配列されている。
第2ギア42は、支持シャフト43に支持されている。詳細には、第2ギア42は、支持シャフト43と一体的に回転する。第2ギア42は、第1ギア41と噛み合っている。第2ギア42は、第1ギア41に対して下方に配置されている。減速機4は、トルクを上下方向に伝達する。
<デファレンシャルギア>
デファレンシャルギア5は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、デファレンシャルギア5は、減速機4と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達している。
デファレンシャルギア5は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、デファレンシャルギア5は、減速機4と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達している。
デファレンシャルギア5は、電気モータ2に対して前方に配置されている。デファレンシャルギア5は、減速機4の下方に配置されている。上下方向視において、デファレンシャルギア5は、減速機4と重複している。図3に示すように、デファレンシャルギア5は、車両幅方向において、無段変速機3に対して、電気モータ2及び減速機4と同じ側に配置されている。図2及び図3に示すように、デファレンシャルギア5は、減速機4とカバーを兼用している。すなわち、減速機4を構成する各ギア、及びデファレンシャルギア5を構成する各ギアは、同一のケース内に収容されている。
<ドライブシャフト>
各ドライブシャフト6は、各駆動輪102にトルクを出力するように構成されている。詳細には、各ドライブシャフト6は、各後輪にトルクを出力するように構成されている。一対のドライブシャフト6は、デファレンシャルギア5から幅方向の両側に延びている。各ドライブシャフト6の先端部には駆動輪102が取り付けられている。ドライブシャフト6は、電気モータ2及び無段変速機3に対して下方に配置されている。
各ドライブシャフト6は、各駆動輪102にトルクを出力するように構成されている。詳細には、各ドライブシャフト6は、各後輪にトルクを出力するように構成されている。一対のドライブシャフト6は、デファレンシャルギア5から幅方向の両側に延びている。各ドライブシャフト6の先端部には駆動輪102が取り付けられている。ドライブシャフト6は、電気モータ2及び無段変速機3に対して下方に配置されている。
[変形例]
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の各変形例は、基本的には同時に適用することができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の各変形例は、基本的には同時に適用することができる。
(a)上記実施形態では、排気口343は、上方に開口していたが、排気口343の構成はこれに限定されない。例えば、排気口343は、下方に開口していてもよい。
(b)図7に示すように、プーリケース34は、水抜き孔349を有していてもよい。水抜き孔349は、排気流路345の折り返し部348に形成される。水抜き孔349は、排気流路345からプーリケース34の外部へと連通している。水抜き孔349は、下方に開口している。
(c)上記実施形態では、駆動ユニット100を自動三輪車に搭載していたが、駆動ユニット100は自動二輪車に搭載することもできる。この場合、駆動ユニット100は、デファレンシャルギア5を有していない。
(d)上記実施形態では、駆動ユニット100は、駆動源として電気モータ2を有しているが、駆動ユニット100の構成はこれに限定されない。例えば、駆動ユニット100は、駆動源として内燃機関を有していてもよい。
(e)上記実施形態では、電気モータ2及び無段変速機3は、ドライブシャフト6に対して上方に配置されているが、駆動ユニット100の構成はこれに限定されない。例えば、電気モータ2及び無段変速機3は、ドライブシャフト6と同じ高さに配置されていてもよいし、ドライブシャフト6に対して下方に配置されていてもよい。また、減速機4とデファレンシャルギア5とは、互いに同じ高さに配置されていてもよいし、減速機4はデファレンシャルギア5に対して下方に配置されていてもよい。
2 :電気モータ
3 :無段変速機
31 :駆動プーリ装置
32 :従動プーリ装置
33 :ベルト
34 :プーリケース
340 :隔壁
343 :排気口
344 :吸気口
345 :排気流路
346 :第1排気流路
347 :第2排気流路
348 :折り返し部
349 :水抜き孔
6 :ドライブシャフト
100 :駆動ユニット
101 :自動三輪車
102 :駆動輪
3 :無段変速機
31 :駆動プーリ装置
32 :従動プーリ装置
33 :ベルト
34 :プーリケース
340 :隔壁
343 :排気口
344 :吸気口
345 :排気流路
346 :第1排気流路
347 :第2排気流路
348 :折り返し部
349 :水抜き孔
6 :ドライブシャフト
100 :駆動ユニット
101 :自動三輪車
102 :駆動輪
Claims (9)
- 自動二輪車又は自動三輪車である車両に搭載されるように構成された駆動ユニットであって、
駆動源と、
ドライブシャフトと、
前記駆動源と前記ドライブシャフトの間でトルクを伝達するように構成される無段変速機と、
を備え、
前記無段変速機は、
前記駆動源と接続する駆動プーリ装置と、
従動プーリ装置と、
前記駆動プーリ装置と前記従動プーリ装置との間でトルクを伝達するように構成される伝達部材と、
前記駆動プーリ装置、前記従動プーリ装置、及び前記伝達部材を収容するプーリケースと、
を有し、
前記プーリケースは、前部に配置される排気口と、後部に配置される吸気口と、を有し、
前記排気口は、前記プーリケースの外側面に沿う方向に開口する、
駆動ユニット。
- 前記排気口は、上方又は下方に開口している、
請求項1に記載の駆動ユニット。
- 前記プーリケースは、前記プーリケースの内部空間と前記排気口とを繋ぐ排気流路を有し、
前記排気流路は、隔壁を挟んで折り返されている、
請求項1に記載の駆動ユニット。
- 前記排気口は、上方に開口しており、
前記排気流路は、
前記プーリケースの内部空間から下方に延びる第1排気流路と、
前記排気口に向かって上方に延びる第2排気流路と、
前記第1排気流路と前記第2排気流路との間に配置される折り返し部と、
を有し、
前記プーリケースは、前記折り返し部に形成される水抜き孔を有する、
請求項3に記載の駆動ユニット。
- 前記従動プーリ装置は、前記駆動プーリ装置に対して前方に配置される、
請求項1に記載の駆動ユニット。
- 前記駆動源は、電気モータである、
請求項1に記載の駆動ユニット。
- 前記駆動源は、前記無段変速機の後部に取り付けられる、
請求項1に記載の駆動ユニット。
- 駆動源と駆動輪との間でトルクを伝達するように構成される無段変速機であって、
駆動源と接続するように構成された駆動プーリ装置と、
従動プーリ装置と、
前記駆動プーリ装置と前記従動プーリ装置との間でトルクを伝達するように構成される伝達部材と、
前記駆動プーリ装置、前記従動プーリ装置、及び前記伝達部材を収容するプーリケースと、
を備え、
前記プーリケースは、前部に配置される排気口と、後部に配置される吸気口と、を有し、
前記排気口は、前記プーリケースの外側面に沿う方向に開口する、
無段変速機。
- 駆動輪と、
前記駆動輪を駆動するように構成される請求項1から7のいずれかに記載の駆動ユニットと、
を備える、自動三輪車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003741U JP3244943U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 駆動ユニット、無段変速機、及び自動三輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003741U JP3244943U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 駆動ユニット、無段変速機、及び自動三輪車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3244943U true JP3244943U (ja) | 2023-12-13 |
Family
ID=89116552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023003741U Active JP3244943U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 駆動ユニット、無段変速機、及び自動三輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244943U (ja) |
-
2023
- 2023-10-16 JP JP2023003741U patent/JP3244943U/ja active Active
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Legal Events
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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