JP3245125U - 駆動ユニット、及び電動モータサイクル - Google Patents

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Abstract

【課題】レシオカバレッジを広くすることのできる駆動ユニット及び電動モータサイクルを提供する。【解決手段】駆動ユニット100は、電気モータ2と、無段変速機3とを備える。電気モータは、回転数とトルクとの関係を示すトルク特性図において、モータ効率が90%以上となる高効率領域を有する。無段変速機は、電気モータに接続される。無段変速機は、高効率領域に対応する特定回転域内で電気モータが動作する割合が30%以上となるように設定されている。【選択図】図2

Description

本考案は、駆動ユニット及び電動モータサイクルに関するものである。
近年、電気モータを駆動源とする電動モータサイクルが提案されている。例えば、特許文献1には、電気モータを含む駆動ユニットをスイングアームによって支持する電動モータサイクルが開示されている。
特開2011-152901号公報
電気モータを駆動源とするモータサイクルの駆動ユニットにおいて、レシオカバレッジを広くしたいという要望がある。そこで、本考案の課題は、レシオカバレッジを広くすることのできる駆動ユニットを提供することにある。
第1態様に係る駆動ユニットは、電動モータサイクルに搭載されるように構成された駆動ユニットである。駆動ユニットは、電気モータと、無段変速機とを備える。電気モータは、回転数とトルクとの関係を示すトルク特性図において、モータ効率が90%以上となる高効率領域を有する。無段変速機は、電気モータに接続される。無段変速機は、高効率領域に対応する特定回転域内で電気モータが動作する割合が30%以上となるように設定されている。具体的には、駆動ユニットを搭載した電動モータサイクルをWMTCモードで走行させたときに電気モータが特定回転域内で動作する割合が30%以上となるように、無段変速機が設定されている。
この構成によれば、電気モータに無段変速機を取り付けているため、レシオカバレッジを広くすることができる。また、上記駆動ユニットは、電気モータが高効率領域で動作する割合が多くなるように無段変速機が設定されているため、効率の良い運転が可能となる。
第2態様に係る駆動ユニットは、第1態様に係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。無段変速機は、特定回転域内においてアップシフトを開始するように構成される。
第3態様に係る駆動ユニットは、第1又は第2態様に係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。無段変速機は、特定回転域内においてアップシフトが完了するように構成される。
第4態様に係る駆動ユニットは、第1から第3態様のいずれかに係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。特定回転域は、第1回転数から第2回転数までの範囲である。第1回転数は、電気モータの基底回転数の1.3倍以上である。
第5態様に係る駆動ユニットは、第1から第4態様のいずれかに係る駆動ユニットにおいて、次のように構成される。無段変速機は、最大変速比が2.5以上である。
第6態様に係る電動モータサイクルは、駆動輪と、第1から第5態様のいずれかに係る駆動ユニットとを備える。駆動ユニットは、駆動輪を駆動するように構成される。
本考案によれば、レシオカバレッジを広くすることができる。
駆動ユニットが搭載された自動三輪車の側面図。 駆動ユニットの側面図。 駆動ユニットの平面図。 図2のIV-IV線断面図。 高効率領域を示すトルク特性図。 測定した電気モータの出力トルク及び回転数のデータをプロットした図。 無段変速機のアップシフトのタイミングを示す図。 無段変速機を有していない駆動ユニットの図6に対応する図。 変形例に係る駆動ユニットの図6に対応する図。
以下、本実施形態に係る駆動ユニット100及び電動モータサイクル101について図面を参照しつつ説明する。図1は駆動ユニット100が搭載された電動モータサイクル101を示す側面図である。図1に示すように、電動モータサイクル101は、駆動ユニット100と、一対の駆動輪102とを有している。駆動ユニット100は、各駆動輪102を駆動するように構成されている。なお、本実施形態では、各駆動輪102は、後輪である。また、本実施形態では、電動モータサイクル101は、三輪車であるが、二輪車であってもよい。
図2は、駆動ユニット100の側面図であり、図3は駆動ユニット100の平面図である。図2及び図3に示すように、駆動ユニット100は、電気モータ2、無段変速機3、減速機4、デファレンシャルギア5、及び一対のドライブシャフト6を備えている。
<電気モータ>
電気モータ2は、無段変速機3の後部に取り付けられている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して後方に配置されている。また、電気モータ2は、デファレンシャルギア5に対して後方に配置されている。電気モータ2は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。電気モータ2は、駆動ユニット100の駆動源として機能する。電気モータ2は、例えば、交流同期モータである。なお、駆動ユニット100は、駆動源として電気モータ2のみを有している。すなわち、駆動ユニット100は、駆動源としての内燃機関を有していない。本実施形態では駆動ユニット100は内燃機関を有していないが、発電のために使用される内燃機関を有していてもよい。
図4に示すように、電気モータ2は、モータケース21、ステータ22、ロータ23、及び第1出力シャフト24を有している。本実施形態における電気モータ2は、いわゆるインナーロータ型のモータである。電気モータ2は、電気モータ2の回転速度を制御するためのインバータ(図示省略)を有している。
モータケース21は、プーリケース34などに固定されており、回転不能である。このモータケース21内に、ステータ22及びロータ23が収容されている。
ステータ22は、モータケース21の内周面に固定されている。ステータ22は回転不能である。ロータ23は、回転可能に配置されている。ロータ23は、ステータ22の内側に配置される。ステータ22は、ロータ23と間隔をあけて配置されている。
第1出力シャフト24は、ロータ23と一体的に回転する。第1出力シャフト24は、無段変速機3に向かって延びている。第1出力シャフト24は、複数のベアリングによって回転可能に支持されている。
図5は、電気モータ2の回転数とトルクとの関係を示すトルク特性図である。詳細には、図5は、電気モータ2の回転数毎の定格トルクを示すグラフである。図5の横軸は電気モータ2の回転数を示し、図5の縦軸は電気モータ2の出力トルクを示している。図5において、領域Hは、電気モータ2の高効率領域Hを示す領域である。このように、電気モータ2は、このトルク特性図において、高効率領域Hを有している。なお、高効率領域Hとは、モータ効率が90%以上となる領域である。
高効率領域Hに対応する電気モータ2の回転数の範囲を特定回転域Rとする。なお、高効率領域Hに対応する回転数の範囲とは、高効率領域Hに含まれる最も低い回転数から高効率領域Hに含まれる最も高い回転数までの範囲を意味する。特定回転域Rは、第1回転数N1から第2回転数N2までの範囲である。第1回転数N1は、高効率領域H内に含まれる回転数のうち最も低い回転数である。また、第2回転数N2は、高効率領域H内に含まれる回転数のうち最も高い回転数である。
<無段変速機>
図2及び図3に示すように、無段変速機3は、電気モータ2に接続されている。無段変速機3は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、無段変速機3は、電気モータ2と減速機4との間でトルクを伝達するように構成されている。無段変速機3は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。
図4に示すように、無段変速機3は、駆動プーリ装置31、従動プーリ装置32、及びベルト33を有している。
駆動プーリ装置31は、電気モータ2と接続されている。すなわち、電気モータ2が出力したトルクが駆動プーリ装置31に伝達される。駆動プーリ装置31は、第1固定シーブ311、第1可動シーブ312、第1固定ボス313、及び複数のウエイトローラ314を有している。
第1固定シーブ311と第1可動シーブ312とは互いに対向するように配置されている。第1固定シーブ311は駆動プーリ装置31の軸方向に移動不能である。一方で、第1可動シーブ312は、第1固定シーブ311に接近及び離間するように駆動プーリ装置31の軸方向に移動可能である。
第1固定ボス313は、第1固定シーブ311から電気モータ2に向かって延びている。第1固定ボス313は、第1固定シーブ311と一体的に回転する。また、第1固定ボス313は、第1可動シーブ312と一体的に回転する。第1可動シーブ312は、第1固定ボス313上を駆動プーリ装置31の軸方向においてスライドする。第1固定ボス313は、円筒状である。第1出力シャフト24は、第1固定ボス313内を延びている。第1固定ボス313は、第1出力シャフト24と一体的に回転する。なお、第1固定ボス313と第1出力シャフト24とは、他の部材を介して接続されていてもよい。
複数のウエイトローラ314は、第1可動シーブ312を第1固定シーブ311に向かって押圧するように構成されている。具体的には、電気モータ2が回転して駆動プーリ装置31が回転すると、ウエイトローラ314に遠心力が生じ、ウエイトローラ314は駆動プーリ装置31の径方向外側に移動する。この結果、ウエイトローラ314は、第1可動シーブ312を第1固定シーブ311に向かって押圧する。
ベルト33は、駆動プーリ装置31と従動プーリ装置32とに掛けられている。ベルト33は、駆動プーリ装置31と従動プーリ装置32との間でトルクを伝達する。
従動プーリ装置32は、第2固定シーブ321、第2固定ボス322、第2可動シーブ323、可動ボス324、スプリング325、支持部材326、ナット327、及び第2出力シャフト328を有している。
従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31に対して、前方に配置されている。従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31からトルクが伝達される。すなわち、駆動プーリ装置31からのトルクが従動プーリ装置32にベルト33を介して伝達される。従動プーリ装置32は、駆動プーリ装置31と水平方向に沿って配列される。すなわち、ベルト33は、水平方向に延びている。無段変速機3は、トルクを水平方向に伝達する。詳細には、無段変速機3は、トルクを後方から前方へと伝達する。
第2固定シーブ321と第2可動シーブ323とは互いに対向するように配置されている。第2固定シーブ321は、軸方向に移動不能である。一方で、第2可動シーブ323は、第2固定シーブ321に接近及び離間するように軸方向に移動可能である。
第2固定ボス322は、円筒状であって、第2固定シーブ321から軸方向に延びている。第2固定ボス322は、第2固定シーブ321と一体的に回転する。第2固定ボス322の先端部(図4の上端部)の一部は、他の部分よりも外径が小さい。この第2固定ボス322の先端部の外周面に、ネジ部が形成されている。このネジ部に、支持部材326が取り付けられる。また、支持部材326を固定するために、ネジ部にナット327が螺合している。スプリング325は、この支持部材326と第2可動シーブ323との間で圧縮した状態で配置されている。スプリング325は、第2可動シーブ323を第2固定シーブ321に向かって付勢している。
第2出力シャフト328は、第2固定ボス322の内部を、軸方向に延びている。第2出力シャフト328は、駆動輪102側にトルクを出力するように構成されている。第2出力シャフト328は、第2固定ボス322と一体的に回転する。詳細には、第2出力シャフト328は、第2固定ボス322にスプライン嵌合している。
可動ボス324は、第2可動シーブ323から軸方向に延びている。可動ボス324は、第2可動シーブ323と一体的に回転する。また、可動ボス324は、第2可動シーブ323と一体的に軸方向に移動する。
可動ボス324は、円筒状である。可動ボス324は、第2固定ボス322に対して径方向外側に配置されている。すなわち、第2固定ボス322は、可動ボス324内を延びている。
図6は、WMTCモードで駆動ユニット100を搭載した電動モータサイクル101を走行させたときに、1秒ごとに測定した電気モータ2の出力トルク及び回転数のデータを電気モータ2のトルク特性図上にプロットした図である。なお、このときに駆動ユニット100が搭載される電動モータサイクル101の条件は、車重:410kg、運転者重量:75kg(1名)、空気抵抗係数×前面投影面積(μi・A):0.0022kgf・h/kmとする。
図6に示すように、無段変速機3は、駆動ユニット100を搭載した電動モータサイクル101をWMTCモードで走行させたときに、電気モータ2が特定回転域Rで動作する割合が、30%以上となるように、設定されている。すなわち、駆動ユニット100を搭載した電動モータサイクル101をWMTCモードで走行させたときに、1秒ごとに測定した電気モータ2の出力トルク及び回転数のデータをプロットした各点のうち、特定回転域R内にプロットされた各点の割合が30%以上となるように、無段変速機3が設定されている。例えば、駆動プーリ装置31のウエイトローラ314の重量や、従動プーリ装置32のスプリング325のバネ定数などを調整することによって、上述したように無段変速機3を設定する。
図7は、無段変速機3のアップシフトのタイミングを示すグラフである。図7の横軸は車速を示し、図7の縦軸は電気モータ2の回転数を示す。また、図7のうち、L1は、無段変速機3が最大変速比(最も低速側の変速比)の際の車速と回転数との関係を示す線であり、L2は、無段変速機3が最小変速比(最も高速側の変速比)の際の車速と回転数との関係を示す線である。なお、無段変速機3の最大変速比は、2.5以上とすることができる。また、無段変速機3の最小変速比は、1.0以下とすることができる。
図7に示すように、無段変速機3は、特定回転域R内においてアップシフトを開始するように構成されている。すなわち、無段変速機3がアップシフトを開始する回転数である開始回転数N3は、第1回転数N1以上であり、第2回転数N2以下である。なお、アップシフトを開始するとは、変速比が変更され始める、すなわち、駆動プーリ装置31の第1固定シーブ311と第1可動シーブ312との間隔が狭まり始めることを意味する。
また、無段変速機3は、特定回転域R内において、アップシフトが完了するように構成されている。すなわち、無段変速機3がアップシフトを完了する回転数である完了回転数N4は、第1回転数N1以上であり、第2回転数N2以下である。なお、アップシフトが完了するとは、変速比が最小変速比になり、それ以上アップシフトが行われないこと、すなわち、駆動プーリ装置31の第1固定シーブ311と第1可動シーブ312とが設計上最も近づいた状態になっていることを意味する。
図8は、電気モータ2のトルク特性図上に、無段変速機3を取り外した状態の駆動ユニット100を搭載した電動モータサイクル101をWMTCモードで上記と同じ条件で走行させたときに、1秒ごとに測定した電気モータ2のトルク及び回転数のデータをプロットした図である。
図8に示すように、無段変速機3を有していない駆動ユニット100は、無段変速機3を有している駆動ユニット100に比べて、電気モータ2のトルク及び回転数のデータをプロットした各点が全体的に広がっており、特定回転域R内にプロットされた点の割合が小さい。
<減速機>
図2に示すように、減速機4は、無段変速機3とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、減速機4は、従動プーリ装置32とデファレンシャルギア5との間でトルクを伝達するように構成されている。減速機4は、無段変速機3の第2出力シャフト328の回転を減速してデファレンシャルギア5に伝達する。
図3に示すように、減速機4は、車両の幅方向(車両の左右方向)において、無段変速機3に対して、電気モータ2と同じ側に配置されている。幅方向視において、減速機4は、無段変速機3と重複している(図2参照)。
図2に示すように、減速機4は、第1ギア41、第2ギア42、及び支持シャフト43を有している。第1ギア41は、第2出力シャフト328と一体的に回転するように構成されている。第1ギア41は、第2出力シャフト328に直接的に取り付けられていてもよいし、間接的に取り付けられていてもよい。
支持シャフト43は、第2出力シャフト328と平行に延びている。支持シャフト43は、第2出力シャフト328に対して下方に配置されている。また、支持シャフト43は、各ドライブシャフト6に対して上方に配置されている。すなわち、支持シャフト43は、上下方向において、第2出力シャフト328と各ドライブシャフト6との間に配置されている。詳細には、第2出力シャフト328と、支持シャフト43と、各ドライブシャフト6とは、上下方向において、直線状に配列されている。
第2ギア42は、支持シャフト43に支持されている。詳細には、第2ギア42は、支持シャフト43と一体的に回転する。第2ギア42は、第1ギア41と噛み合っている。第2ギア42は、第1ギア41に対して下方に配置されている。減速機4は、トルクを上下方向に伝達する。
<デファレンシャルギア>
デファレンシャルギア5は、電気モータ2と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達するように構成されている。詳細には、デファレンシャルギア5は、減速機4と各ドライブシャフト6との間でトルクを伝達している。
デファレンシャルギア5は、電気モータ2に対して前方に配置されている。デファレンシャルギア5は、減速機4の下方に配置されている。上下方向視において、デファレンシャルギア5は、減速機4と重複している。図3に示すように、デファレンシャルギア5は、車両幅方向において、無段変速機3に対して、電気モータ2及び減速機4と同じ側に配置されている。図2及び図3に示すように、デファレンシャルギア5は、減速機4とカバーを兼用している。すなわち、減速機4を構成する各ギア、及びデファレンシャルギア5を構成する各ギアは、同一のケース内に収容されている。
<ドライブシャフト>
各ドライブシャフト6は、各駆動輪102にトルクを出力するように構成されている。詳細には、各ドライブシャフト6は、各後輪にトルクを出力するように構成されている。一対のドライブシャフト6は、デファレンシャルギア5から幅方向の両側に延びている。各ドライブシャフト6の先端部には駆動輪102が取り付けられている。ドライブシャフト6は、電気モータ2及び無段変速機3に対して下方に配置されている。
[変形例]
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の各変形例は、基本的には同時に適用することができる。
(a)電気モータ2の高効率領域Hの位置は上記実施形態に限定されない。例えば、電気モータ2の高効率領域Hは、上記実施形態よりも低回転数側であってもよいし、高回転数側であってもよい。
例えば、図9に示すように、電気モータ2の高効率領域Hを、上記実施形態よりも高回転数側にすることができる。この場合、この高効率領域Hに対応する特定回転域Rの第1回転数N1は、基底回転数N0の1.3倍以上であることが好ましい。また、第1回転数N1は、基底回転数N0の2.0倍以下とすることができる。第2回転数N2は、基底回転数N0の1.4倍以上であることが好ましい。また、第2回転数N2は、基底回転数N0の2.1倍以下とすることができる。
このように電気モータ2の高効率領域Hを高回転数側にすることによって、電気モータ2のステータ22のコイルの断面積を小さくすることができ、ひいては電気モータ2を低コスト化することができる。また、電気モータ2の高効率領域Hを高回転数側にした場合であっても、駆動ユニット100は無段変速機3を有しているため、図9に示すように、電気モータ2が特定回転域Rで動作する割合を30%以上とすることができる。なお、図9は、図6に対応する図である。
(b)上記実施形態では、アップシフトが開始される開始回転数N3が第1回転数N1以上であったが、第1回転数N1未満であってもよい。また、上記実施形態では、アップシフトが完了する完了回転数N4は第2回転数N2以下であったが、第2回転数N2より高くてもよい。
(c)上記実施形態では、駆動ユニット100を自動三輪車に搭載していたが、駆動ユニット100は自動二輪車に搭載することもできる。この場合、駆動ユニット100は、デファレンシャルギア5を有していない。
(d)上記実施形態では、電気モータ2及び無段変速機3は、ドライブシャフト6に対して上方に配置されているが、駆動ユニット100の構成はこれに限定されない。例えば、電気モータ2及び無段変速機3は、ドライブシャフト6と同じ高さに配置されていてもよいし、ドライブシャフト6に対して下方に配置されていてもよい。また、減速機4とデファレンシャルギア5とは、互いに同じ高さに配置されていてもよいし、減速機4はデファレンシャルギア5に対して下方に配置されていてもよい。
2 :電気モータ
3 :無段変速機
100 :駆動ユニット
101 :電動モータサイクル
102 :駆動輪
H :高効率領域
N0 :基底回転数
N1 :第1回転数
N2 :第2回転数
R :特定回転域

Claims (6)

  1. 電動モータサイクルに搭載されるように構成された駆動ユニットであって、
    回転数とトルクとの関係を示すトルク特性図において、モータ効率が90%以上となる高効率領域を有する電気モータと、
    前記電気モータに接続され、前記高効率領域に対応する特定回転域内で前記電気モータが動作する割合が30%以上となるように設定された無段変速機と、
    を備える、
    駆動ユニット。
  2. 前記無段変速機は、前記特定回転域内においてアップシフトを開始するように構成される、
    請求項1に記載の駆動ユニット。
  3. 前記無段変速機は、前記特定回転域内においてアップシフトが完了するように構成される、
    請求項1に記載の駆動ユニット。
  4. 前記前記高効率領域に対応する特定回転域は、第1回転数から第2回転数までの範囲であり、
    前記第1回転数は、前記電気モータの基底回転数の1.3倍以上である、
    請求項1に記載の駆動ユニット。
  5. 前記無段変速機は、最大変速比が2.5以上である、
    請求項1に記載の駆動ユニット。
  6. 駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動するように構成される請求項1から5のいずれかに記載の駆動ユニットと、
    を備える、電動モータサイクル。
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