JP2007177341A - 流体噴射式織機の緯入ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体噴射式織機の緯入ノズルにおいて、緯糸切断時の緯糸の緯入ノズルからの抜け出しを抑える装置を、長期間の稼動に耐える装置とすると共に、できるだけ簡単で、かつメインテナンスをできるだけ必要としない装置として提供する。
【解決手段】 貫通孔が形成されるノズル本体と、緯糸挿通孔を有しノズル本体に挿通され外周面がノズル本体と共に環状流路を形成するニードルとを備え、高圧流体が環状流路を通りニードル先端周りから噴射される流体噴射式織機の緯入ノズルにおいて、緯入ノズルは、緯糸経路上に設けられる環状の保持部材と、該保持部材の内周面および外周面のいずれかの周面に保持される複数の線条部材とを備え、該複数の線条部材は、前記周面の円周方向と交差する方向に延在して、先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射式織機の緯入れ側に配設され、空気や水等の流体の噴射によって経糸開口内に緯糸を飛走させ緯入れを行う流体噴射式織機の緯入ノズルに関する。
緯入ノズルから高圧流体と共に射出されて緯入れされた緯糸は、筬打ち後、次回の緯入れが開始される前に、緯入ノズルと経糸開口端部との間に配設されているカッターによって切断される。織布端から緯入ノズルに繋がる緯糸は、カッターの切断によって、張力が解放されて弾性力で跳ね返り、切断により形成された緯糸端が、上流側に移動して緯入ノズルを抜け出てしまう場合があり、緯入れ不能となって織機が停止される。
この切断時の緯糸の弾性力による跳ね返り、所謂スプリングバックを抑えて、織機の停台を回避するため、緯入れ時の高圧流体の噴射の他、緯入れ時以外も緯入ノズルに低圧流体を供給して弱く噴射させ、流体の常時噴射、所謂常噴を行って、緯糸を流体によって下流側に牽引する方法が行われている。
この流体の常噴の方法では、緯入れ時以外も流体の供給を必要とし、流体消費量、即ち空気消費量または水消費量が増大し、消費エネルギーの増大をもたらす。また、緯糸が、加工糸、ゴム糸、カバーリング糸等、伸縮性に富む糸の場合、切断時のスプリングバックが大きいため、レギュラー糸における常噴の場合よりも高い圧力の流体供給を必要とする。そのため、流体消費が更に増大するほか、高い圧力の流体を吹きかけて緯糸を強く牽引するため、緯糸は伸びきってしまい、緯糸品質が損なわれる。特に、カバーリング糸の場合、流体の吹きかけによって包絡糸が芯糸を滑って移動してしまう。そのため、包絡糸が緯糸端から抜け出たり、包絡糸の粗密が生じて、緯糸品質が損なわれる。
このように常噴は流体消費量を増大させるほか、緯糸品質を損なうため、特許文献1の公報では、スプリングバックを抑える装置として、常噴を用いない装置が提案されている。高圧流体の噴射口が開口する端面において、噴射口の周りに複数のテグスや金属線等の線条部材が植え込まれており、複数の線条部材は、前記端面と交差する方向に延在して、下流に向かって収束し、先端が緯糸経路の延長領域内に位置する。緯糸カッターの切断と同時に、緯糸は跳ね返って、緯糸端は、緯糸経路の延長領域内を上流に向かって移動、即ち後退する。複数の線条部材は、先端が緯糸経路の延長領域内に位置するので、緯糸の内部に、詳細には、緯糸を構成している複数本の繊維の間に、例えば、加工糸の場合はちりぢりなって互いに絡まっている複数本のフィラメントの間に、カバーリング糸の場合は芯糸に巻き付いている複数本の包絡糸の間に、複数の線条部材が、先端から緯糸の後退に伴って入り込む。従って、緯糸は、複数の線条部材によって捕捉され、更なる後退が抑えられ、緯入ノズルからの抜け出しが回避される。
また、特許文献2の公報では、緯入ノズルの上流端部に空気噴射による緯糸把持装置が設けられており、該装置は、空気噴射口と、複数の小さな貫通孔を有する緯糸把持部とを備え、気噴射口と緯糸把持部は、緯糸経路を挟んで互いに対向する。緯糸カッター作動と共に、前記空気噴射口から空気が緯糸把持部に向かって噴射される。噴射空気は前記貫通孔から外部に排出されるので、空気噴射口の前方に在る緯糸は、噴射空気によって緯糸把持部に押しつけられて把持され、緯入ノズル内に維持される。これにより、緯糸は緯入ノズルからの抜け出しが回避される。
実開昭51−124159号 特開平11−200193号
しかし、特許文献1の装置においては、複数の線条部材は、流体噴射口が開口する端面に植え込まれているため、稼動によって脱落し易く、線条部材の脱落に伴って隣接する線条部材も早急に脱落し、連鎖的に線条部材が脱落する。このため、複数の線条部材は、切断時の緯糸のスプリングバックを十分に抑えることができなくなり、緯糸の緯入ノズルからの抜け出しが生じる。
また、特許文献2の装置においては、空気噴射の制御装置を必要とし、装置が複雑になるほか、高圧空気の消費を必要とする。また、風綿および緯糸に含まれる油剤等の添加物が、緯糸把持部の貫通孔を塞ぐ恐れがあり、その場合、噴射空気は貫通孔の通過が妨げられる。そのため、噴射空気は、緯入ノズル内を、下流に向かうよりも、流路抵抗の小さい上流に向かってより多く流れて、緯糸を下流側よりも上流側に、より強く牽引する恐れがある。従って、緯糸把持部の貫通孔の頻繁な清掃を必要とし、メンテナンスが不十分であると、緯糸の緯入ノズルからの抜け出しを、かえって助長する恐れがある。
以上の従来技術の問題点を鑑み、本発明の目的は、流体噴射式織機の緯入ノズルにおいて、緯糸切断時の緯糸の緯入ノズルからの抜け出しを抑える装置を、長期間の稼動に耐える装置とすると共に、できるだけ簡単で、かつメインテナンスをできるだけ必要としない装置として提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、貫通孔が形成されるノズル本体と、緯糸挿通孔を有しノズル本体に挿通され外周面がノズル本体と共に環状流路を形成するニードルとを備え、高圧流体が環状流路を通りニードル先端周りから噴射される流体噴射式織機の緯入ノズルにおいて、緯入ノズルは、緯糸経路上に設けられる環状の保持部材と、該保持部材の内周面および外周面のいずれかの周面に保持される複数の線条部材とを備え、該複数の線条部材は、前記周面の円周方向と交差する方向に延在して、先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置する(請求項1)。
また、前記保持部材は円筒または略円筒の外周面を有して該外周面に前記複数の線条部材が保持され、前記複数の線条部材は前記保持部材の下流端から突出すると共に、前記保持部材の外周面よりも小径でかつ前記保持部材よりも下流に位置する内周部分を有する環状の規制部材が設けられ、前記複数の線条部材の前記保持部材からの突出部分が、前記内周部分によって規制される(請求項2)。
また、前記保持部材の前記周面は、下流に向かって収束するテーパ面によって形成されて、前記複数の線条部材の先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置する(請求項3)。
更に、ニードルの上流側端部には前記保持部材が嵌め込まれると共に、下流に向かって収束するテーパ状の緯糸挿通孔が形成され、ニードルの上流側端部がテーパ状の緯糸挿通孔を前記内周部分とする前記規制部材として構成される(請求項4)。
更に、ノズル本体においてニードルの下流に設けられたパイプの下流端部分が前記保持部材を構成すると共に、前記規制部材が前記保持部材の外側に嵌め込まれる(請求項5)。
更に、複数の線条部材は、保持部材の外周面に巻き付く帯状体に固定される(請求項6)。
貫通孔が形成されるノズル本体と、緯糸挿通孔を有しノズル本体に挿通され外周面がノズル本体と共に環状流路を形成するニードルと、ニードルの下流に設けられたパイプとを備え、高圧流体は、環状流路を通りニードル先端周りから噴射されて緯糸と共にパイプを通り、パイプの下流端から噴射される緯入ノズルを複数備える流体噴射式多色織機の緯入ノズルにおいて、緯入ノズルは、全ての緯入ノズルのパイプに対して共通であり、緯糸が内側を通るように設けられた単一の環状の保持部材と、該保持部材の内周面および外周面のいずれかの周面に保持されて前記周面の円周方向と交差する方向に延在する複数の線条部材とを備え、前記各緯入ノズルにおいて複数の線条部材の内、少なくとも一部の線条部材の先端が、緯糸経路の延長領域内に位置する(請求項7)。
また、前記保持部材は円筒または略円筒の外周面を有して該外周面に前記複数の線条部材が保持され、前記複数の線条部材は前記保持部材の下流端から突出すると共に、前記保持部材の外周面よりも小径でかつ前記保持部材よりも下流に位置する内周部分を有する環状の規制部材が前記保持部材の外側に嵌め込まれ、前記複数の線条部材の前記保持部材からの突出部分が、前記内周部分によって規制される(請求項8)。
請求項1によれば、複数の線条部材は、環状の保持部材の周面に保持されるので、確実に保持されて脱落が抑えられ、長期間の稼動に耐えることができる。また、線条部材が前記周面の円周方向と交差する方向に延在するので、緯糸や高圧流体は線条部材にほぼ沿って通過する。従って、線条部材によって緯入れ性能が損なわれるのを避けることができる。また、線条部材は、先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置するので、切断時、弾性力によって上流側に跳ね返る、即ち後退する緯糸は、緯糸を構成する複数の繊維の間に、複数の線条部材が、先端から緯糸の後退に伴って入り込む。従って、緯糸は、複数の線条部材によって捕捉され、更なる後退が抑えられ、緯入ノズルからの抜け出しが回避される。
請求項2によれば、線条部材は、保持部材からの突出部分が規制部材の内周部分によって、半径方向内側に向かって屈曲され、先端が確実に緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置することができる。
請求項3によれば、線条部材は、先端が確実に緯糸経路内または緯糸経路の延長領域に位置することができる。
請求項4によれば、線条部材は、保持部材からの突出部分がテーパ状の緯糸挿通孔によって半径方向内側に向かって屈曲され、先端が確実に緯糸経路内に位置することができる。また、高圧流体は、ニードルの緯糸挿通孔を通過せず、複数の線条部材間を通過しない。従って、高圧流体は、線条部材の通過抵抗が生じて緯入れ性能が損なわれることがない。
請求項5によれば、高圧流体は、複数の線条部材間を通過し、線条部材に付着した風綿等を吹き飛ばすので、多量の風綿等が線条部材に付着するのを避けることができる。従って、風綿等によって緯入れ性能が損なわれるのを回避できる。
請求項6によれば、複数の線条部材は、帯状体を介して容易に保持部材の外周面に保持される。
請求項7によれば、流体噴射式多色織機の各緯入ノズルにおいて、複数の線条部材の内、少なくとも一部の線条部材の先端が、緯糸経路の延長領域内に位置するので、切断時、弾性力によって上流側に後退する緯糸は、緯糸を構成する複数の繊維の間に、線条部材が、先端から緯糸の後退に伴って入り込む。従って、緯糸は、複数の線条部材によって捕捉され、更なる後退が抑えられ、緯入ノズルからの抜け出しが回避される。各緯入ノズルのパイプの下流端部分に線状部材を取り付け、緯糸切断時の跳ね返りによる緯入ノズルからの緯糸抜けを防ぐ装置と比較し、各緯入ノズルのパイプの下流端部分に線状部材を取り付けるためのスペースを設ける必要がないので、各緯入ノズルの緯糸経路を互いに接近させることができる。従って、経糸開口への緯入れ性能を前記装置よりも高めることができる。
請求項8によれば、線条部材は、保持部材からの突出部分が規制部材の内周部分によって、半径方向内側に向かって屈曲され、先端が確実に緯糸経路の延長領域内に位置することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すのは、本発明の第1の実施例の緯入ノズル30の側面の断面図であり、図2は図1における要部拡大図である。
本実施例の緯入ノズル30は、空気噴射式織機に用いられる緯入ノズル30であり、織機の緯入れ側に配設され、図示しない給糸装置から緯入ノズル30に挿通されている緯糸を、所定の緯入れタイミングで行う高圧空気の噴射によって搬送して、経糸開口内を飛走させ、緯入れを行う。
緯入ノズル30は、貫通孔1aと空気供給孔1bとを有するノズル本体1と、貫通孔1aに形成されるメネジ1aaに螺合されてノズル本体1に固定され、貫通孔1aと同軸の緯糸挿通孔2aを有するニードル2と、ニードル2の上流端部に接着される環状の固定ヤーンガイド6と、ニードル2の下流側部分が挿通され、内側に貫通孔1aの軸線方向に延在する複数の整流溝を有し該複数の整流溝が円周方向において等間隔に配設され、貫通孔1aに嵌合される整流子3と、整流子3に隣接して貫通孔1aの下流側に嵌合され図示しない経糸開口に向かって延在してノズル本体1の下流側端面から突出するパイプ4とを備え、ニードル2の緯糸挿通孔2aは、上流側部分が下流に向かって収束するテーパ状に形成される。なお、ノズル本体1の空気供給孔1bに形成されるメネジ1baに、コネクタ5が螺合され、該コネクタ5に図示しない空気供給パイプが接続され、図示しない空気源からの高圧空気が、空気供給孔1bに供給される。
緯入ノズル30は、更に、ニードル2の上流端部に、本発明の環状の保持部材としてフランジ7cを備える着脱ヤーンガイド7を有し、該着脱ヤーンガイド7は、円筒状の胴部外周面7aに帯状体9が巻き付けられると共に、帯状体9と胴部外周面7aとの間に、複数の線条部材8が取り付けられる。線条部材8は、羊、豚、馬等の動物の毛、ナイロン等のプラスチック製のテグス、および真鍮等の金属の線材によって形成され、本実施例では、羊毛によって形成される。
図3は、着脱ヤーンガイド7に巻き付かれる帯状体9を介して、複数の線条部材8の胴部外周面7aへの取り付け方法を示す説明図である。帯状体9は粘着テープであり、粘着面に、複数の線条部材8が、胴部外周面7aの円周方向と交差する方向、本実施例では、胴部外周面7aの円周方向と直交する方向に延在するように固定される。帯状体9は、複数の線条部材8が所定長さに切り揃えられた後、粘着面を内側にして胴部外周面7aに巻き付かれる。これにより、複数の線条部材8は胴部外周面7aに確実に固定される。
着脱ヤーンガイド7は、胴部外周面7aが固定ヤーンガイド6の内周面に嵌め込まれる。これにより、図2の要部拡大図に示すように、胴部外周面7aの円周方向と直交する方向に延在する複数の線条部材8は、貫通孔1aの軸線方向に延在して着脱ヤーンガイド7の下流端から突出する。ニードル2の緯糸挿通孔2aが、下流に向かって収束するテーパ状に形成されることにより、本発明の規制部材の内周部分を構成しており、複数の線条部材8の着脱ヤーンガイド7の下流端からの突出部分は、緯糸挿通孔2aによって規制されて半径方向内側に屈曲される。これにより、複数の線条部材8の先端8aは、緯糸挿通孔2aの軸線、および軸線近傍に形成される緯糸経路内に位置する。本実施例では、線条部材8を保持する着脱ヤーンガイド7が、固定ヤーンガイド6に着脱可能に嵌め込まれて、線条部材8が緯入ノズル30の上流端部に配設されるが、着脱ヤーンガイド7は、上流側から固定ヤーンガイド6に嵌め込まれているため、通過する緯糸Yに擦られて仮に移動しても、固定ヤーンガイド6から脱落することはなく、複数の線条部材8の先端8aは緯糸経路内に維持される。また、着脱ヤーンガイド7は、フランジ7cを備えるので、正確に所定の位置まで固定ヤーンガイド6に嵌め込まれると共に、固定ヤーンガイド6に対して、着脱が容易に実行できる。
所定の緯入れタイミングで、図示しない空気源からの高圧空気が、空気供給孔1bに供給される。高圧空気が、空気供給孔1bからニードル2の外周面と貫通孔1aとの間に形成される環状流路10に流入し、環状流路10の下流側に配設される整流子3によって、乱流状態が整流されて環状流路10を通過し、環状流路10の下流端、即ちニードル先端2b周りから、パイプ4内に噴射される。
緯糸Yは、図示しない給糸装置から緯入ノズル30の緯糸経路内に挿通され、先端Yaが、パイプ4の先端に形成される噴射口4aから突出する、または緯入ノズル30の緯糸経路内にある。即ち、給糸装置から着脱ヤーンガイド7の内周面に形成される緯糸挿通孔7bに入り、該緯糸挿通孔7bからニードル2の内周面に形成される緯糸挿通孔2aに入り、線条部材8の間を通過して緯糸挿通孔2aを通過し、該緯糸挿通孔2aからパイプ4内を通過して先端Yaが噴射口4aから突出する、または、経糸開口端部との間に配設される図示しないカッターによる切断時のスプリングバックによって、先端Yaが上流側に後退し、着脱ヤーンガイド7と噴射口4aとの間に形成される緯糸経路内にある。 緯糸Yは、ニードル先端2b周りからの高圧空気の噴射によって牽引され、噴射空気と共に、噴射口4aから飛び出して経糸開口内を飛走し、織布の反緯入れ側に到達して緯入れが終了する。
筬打ち後、所定のタイミングでカッターが作動され、緯糸Yは、織布端と噴射口4aとの間に張架されている部分が、切断される。緯糸Yには張力が付加されており、切断によって張力が解放されるため、緯糸Yは、自身の弾性力で収縮する。このため、緯糸Yには、上流に向かって移動して先端Yaが後退する所謂スプリングバックが生じる。
緯糸Yがニードル2を上流側に移動すると、緯糸挿通孔2aに設けられている複数の線条部材8が、緯糸Yを構成する複数の繊維の間に、先端8aから入り込む。緯糸Yは、繊維の間に入り込んだ線条部材8によって捕捉されて移動が妨げられる。本実施例で使用される緯糸Yはカバーリング糸であり、線条部材8は、複数の包絡糸間に先端8aから入り込み、緯糸Yを捕捉する。
緯糸Yは、線条部材8によって捕捉され、スプリングバックによる移動量が抑えられ、緯入ノズル30の緯糸経路内に留まる。そのため緯入れ不能となることはなく、緯糸Yは、カッターの切断動作後に供給される高圧空気によって、再び経糸開口に向かって牽引され、緯入れされる。
本実施例では、緯入れ時の高圧空気体の噴射の他、緯入れ時以外も緯入ノズル30に低圧流体を供給して弱く噴射させる前述の所謂常噴は、行われないが、実施してもよい。その場合、線条部材8によってスプリングバックが抑えられるため、常噴は弱くてもよく、緯糸Yは、常噴によって包絡糸が吹き流されて品質が損なわれることが避けられる。
図4は、緯入ノズル30から複数の線条部材8を、着脱ヤーンガイド7と共に取り外した場合を示し、スプリングバックの小さな緯糸Yの緯入れに用いられる。即ち、スプリングバックの小さな緯糸Yでは、線条部材8を設けなくても、スプリングバックによる後退後も、緯糸Yが緯糸経路内に留まるので、緯入ノズル30に複数の線条部材8を設ける必要がなく、着脱ヤーンガイド7が取り外される。これにより、緯入れ時、複数の線条部材8間を通過することによる緯糸Yの通過抵抗をなくする。
複数の線条部材8が設けられている帯状体9は、粘着テープであり、本実施例では、環状の保持部材として設けられる着脱ヤーンガイド7の胴部外周面7aに巻き付けられているが、ニードル2を環状の保持部材とし、緯糸挿通孔2aの上流端部を保持部材の内周面とし、該内周面に、帯状体9を粘着力または接着等により、貼り付けてもよい。複数の線条部材8は、緯糸挿通孔2aの上流端部に設けられることになり、緯糸挿通孔2aの上流端部から下流に向かって、テーパ面に沿って延在して収束し、帯状体9に拘束されない先端8aが、緯糸経路内に位置する。これにより、本実施例と同様に、緯糸Yのスプリングバックを抑え、緯入れ不能となるのを回避できる。
図5に示すのは、本発明の第2の実施例の緯入ノズル40の断面図であり、図6は図5における要部拡大図である。
パイプ4の下流側にパイプ4に隣接して保持リング15が配設されており、保持リング15は、パイプ4と共に、ノズル本体1においてニードル2の下流に設けられたパイプを構成し、該パイプの内、下流端部分を構成する。保持リング15は、共に円筒形の上流側外周面15aと下流側外周面15bとを有し、下流側外周面15bに、第1の実施例の緯入ノズル30と同様に、複数の線条部材8が取り付けられた帯状体9が巻き付けられ、本発明の保持部材を構成する。規制リング16が、下流側から保持リング15の両外周面15a、15bに嵌め込まれ、更に、パイプ4の下流端部に形成されるオネジ4bに螺合されている。規制リング16は、保持リング15の下流に、下流側外周面15bよりも小径の内周部分16aを有しており、本発明の規制部材を構成する。
第1の実施例の緯入ノズル30と同様に、帯状体9は、粘着テープであり、下流側外周面15bに巻き付かれており、複数の線条部材8が、帯状体9を介して下流側外周面15bに確実に固定される。
高圧空気は、規制リング16の下流端で外部に解放され、規制リング16の下流端に噴射口16bが形成される。複数の線条部材8は、下流側外周面15bの円周方向と交差する方向、本実施例では、直交する方向に延在して保持リング15の下流端から突出する。線条部材8の保持リング15の下流端からの突出部分は、本実施例では、貫通孔1aの軸線方向に延在し、規制リング16の内周部分16aによって規制され、半径方向内側に屈曲される。複数の線条部材8は、噴射口16bから突出すると共に、半径方向内側への屈曲により、先端8aが、固定ヤーンガイド6の上流端から、規制リング16の下流端までの緯糸経路の延長領域内に位置する。図示しないカッターは、線条部材8の先端8aよりも織布側に設けられており、カッターの切断動作によってスプリングバックが生じて上流側に移動する緯糸Yは、第1の実施例の緯入ノズル30と同様に、線条部材8によって捕捉され、スプリングバックによる移動が抑えられ、緯入ノズル40の緯糸経路内に留まり、緯入れ不能となることが回避できる。
線条部材8は、着脱可能に設けられており、スプリングバックの小さな緯糸Yが給糸の場合、必要ないため取り外される。即ち、規制リング16の外周面に互いに対向して設けられている2つの平坦面16cによってスパナが保持されて、規制リング16がパイプ4から取り外され、線条部材8は保持リング15毎、取り外される。保持リング15の取り外しによって、パイプの下流端の内周面形状が変更されるのを回避するため、代わりのリングが規制リング16に嵌め込まれるか、規制リング16の代わりに、規制リング16よりも小径の内周面を有するリングをパイプ4に螺号させる。また、保持リング15と規制リング16とを取り外してパイプ4の下流端を噴射口としてもよく、その場合、噴射口と経糸開口との距離が、長くなるので、その分、ノズル本体1と図示しないノズル本体支持部材との相対位置を変更して、前記距離を維持し、緯入れ性能を維持する。
図7に示すのは、本発明の第3の実施例の緯入ノズル50の断面図である。第2の実施例の緯入ノズル40よりも規制リング16が長く形成され、複数の線条部材8は、緯糸経路内にあり、噴射口16bから外部に突出していない。そのため、緯入ノズル50が、スレーと一体的に揺動する織機に設けられている場合には、線条部材8は、スレーの揺動によって生じる風圧の影響を受けず、風圧で変形して、緯入れ性能を低下させたり、スプリングバックを抑える機能が低下するのを、回避できる。
図8に示すのは、本発明の第4の実施例の緯入ノズル60の断面図である。パイプ4の下流端部の外周面は、下流に向かって収束するテーパ面4cによって形成されており、複数の線条部材8を有する帯状体9が、巻き付けられる。図9に示すように帯状体9は、互いに対向する2つの円弧辺によって形成され、該2つの円弧辺は、同一の曲率中心を有すると共に互いに異なる曲率半径によって形成される。複数の線条部材8は、帯状体9に設けられ、本実施例では、前記2つの円弧辺と直交する方向に延在して、帯状体9から突出する。帯状体9は、パイプ4のテーパ面4cに巻き付けられ、粘着力または接着等によってテーパ面4cに固定される。これにより、複数の線条部材8は、パイプ4のテーパ面4cに堅固に保持されると共に、下流に向かって収束して、パイプ4の下流端から突出し、先端8aが緯糸経路の延長領域内に位置する。これにより、緯入ノズル60は、第2の実施例の緯入ノズル40と同様の作用および効果を得る。
本実施例では、線条部材8は、下流に向かって収束するテーパ面4cに取り付けられているが、湾曲している線条部材8を用いる場合は、パイプ4の下流端部の外周面を、テーパ面4cのほか、円筒形面または略円筒形面として、パイプ4の下流端部の外周面に、複数の線条部材8を取り付けてもよい。線条部材8は湾曲しているので、複数の線条部材8の内、少なくとも1つ以上の線条部材8の先端8aが、緯糸経路の延長領域内に位置する。
図10に示すのは、空気噴射式4色織機に本発明の第2の実施例の緯入ノズル40を用いた実施例であり、(b)は織布側から視た4つの緯入ノズル40の正面図を示し、(a)は(b)におけるA−A断面図を示す。各貫通孔1aの軸線、即ち各パイプ4の軸線は、下流側に向かって収束するように互いに交差して、隣り合う規制リング16同士は、互いに接しており、各噴射口16bが互いに接近する。これにより、各緯糸経路の延長領域を互いに接近させることができて、全ての前記延長領域を含む緯入れ空間が小さくなり、経糸開口への緯入れ性能を高めることが可能となる。
図11に示すのは、本発明の第5の実施例の緯入ノズル70の要部拡大図であり、緯入ノズル70の下流側を示す。緯入ノズル70は、空気噴射式多色織機に用いられ、本実施例では、多色織機として4色織機に適用される。図11において、(b)は織布側から視た正面図を示し、(a)は(b)におけるA−A断面図を示す。緯入ノズル70は、図1に示される第1の実施例の緯入ノズル30から、複数の線条部材8を着脱ヤーンガイド7と共に取り外した構成の独立緯入ノズル71を、各給糸毎に4つ備える。独立緯入ノズル71の各貫通孔1aの軸線、即ち各パイプ4の軸線は、下流側に向かって収束するように互いに交差して、隣り合うパイプ4同士は、下流端部で、図11の(b)に示すように互いに接しており、パイプ4の下流端に形成される各噴射口4aが、互いに接近する。
更に、緯入ノズル70は、保持リング20と、複数の線条部材8と、規制リング21とを備える。保持リング20は、全てのパイプ4の下流端部を囲繞することにより、全ての独立緯入ノズル71のパイプ4に対して共通であり、緯糸Yが内側を通るように設けられた本発明の単一の環状の保持部材を構成すると共に、螺合しているボルト26によって1つのパイプ4を押圧することにより、全てのパイプ4と一体化される。複数の線条部材8は、保持リング20の円筒形の外周面20aに巻き付けられる帯状体9によって、保持リング20の外周面20aに固定される。規制リング21は、外周面に、メネジおよびスパナ保持用の互いに対向する一対の平坦面21aを備えており、保持リング20に設けられるオネジ20bに螺合される。
複数の線条部材8は、図3に示す第1の実施例の複数の線条部材8と同様に、帯状体9の延在方向と直交する方向に延在して粘着テープである帯状体9の粘着面に固定されており、帯状体9が保持リング20の外周面20aに巻き付けられることにより、外周面20aと直交する方向に延在して、保持リング20の軸線方向に延在し、保持リング20の下流端から突出する。規制リング21は、下流端部に、保持リング20の下流端部よりも下流に位置すると共に、保持リング20の外周面20aよりも小径の内周部分21bを有する。複数の線条部材8は、保持リング20の下流端からの突出部分が、規制リング21の内周部分21bによって規制されて半径方向内側に屈曲し、複数の線条部材8の少なくとも一部の線条部材8の先端8aが、いずれかの独立緯入ノズル71の緯糸経路の延長領域内に位置し、全ての独立緯入ノズル71の緯糸経路の延長領域内に、線条部材8の先端8aが1つ以上位置する。従って、第2の実施例の緯入ノズル40を用いた図10に示す空気噴射式4色織機における実施例と同様に、各独立緯入ノズル71において、線条部材8は、緯糸Yを捕捉して切断による緯糸Yのスプリングバックを抑える。
線条部材8は、着脱可能に設けられており、スプリングバックの小さな緯糸Yが給糸の場合、必要ないため取り外される。即ち、ボルト26を緩めて、保持リング20が囲繞しているパイプ4から、保持リング20を取り外すことにより、複数の線条部材8を、保持リング20および規制リング21と共に取り外す。
本実施例の緯入ノズル70は、図11の(b)に示されるように隣り合うパイプ4同士が互いに接するので、図10の(b)に示される空気噴射式4色織機における実施例よりも、各噴射口4aが互いに接近する。従って、緯入ノズル70は、各独立緯入ノズル71の緯糸経路の延長領域を、互いにより接近させることができて、全ての前記延長領域を含む緯入れ空間がより小さくなり、経糸開口への緯入れ性能をより高めることが可能となる。
図12に示すのは、本発明の第6の実施例の緯入ノズル80の要部拡大図であり、緯入ノズル80の下流側の断面図を示す。緯入ノズル80は、第5の実施例の緯入ノズル70と同様、空気噴射式多色織機に用いられ、本実施例では、多色織機として4色織機に適用される。緯入ノズル80は、緯入ノズル70と同様、独立緯入ノズル71を4つ備え、各パイプ4の軸線は、下流に向かって互いに収束し、図11の(b)に示される緯入ノズル70と同様、隣り合うパイプ4同士は下流端部分で互いに接している。
更に、緯入ノズル80は、ブラケット22と、保持リング20と、複数の線条部材8と、規制リング21とを備える。ブラケット22は、各独立緯入ノズル71のノズル本体1を全て支持するベース23に、ボルト27を介して固定される。保持リング20は、ブラケット22の貫通孔に挿通されると共に、ボルト28を介してブラケット22に固定されてパイプ4の下流に配設され、全てのパイプ4の緯糸経路の延長領域を囲繞する。これにより、保持リング20は、全ての独立緯入ノズル71のパイプ4に対して共通であり、緯糸Yが内側を通るように設けられた本発明の単一の環状の保持部材を構成する。複数の線条部材8は、保持リング20の円筒形の外周面20aに巻き付けられる帯状体9によって保持リング20の外周面20aに固定される。規制リング21は、外周面に、メネジおよびスパナ保持用の互いに対向する一対の平坦面21aを備えており、保持リング20に設けられるオネジ20bに螺合される。
複数の線条部材8は、第4の実施例の緯入ノズル70と同様に、帯状体9の延在方向と直交する方向に延在して帯状体9の粘着面に固定されており、帯状体9が保持リング20の外周面20aに巻き付けられることにより、保持リング20の下流端部から突出し、該突出部分が、保持リング20の下流端よりも下流に位置すると共に、保持リング20の外周面20aよりも小径の規制リング21の内周部分21bによって規制されて、半径方向内側に屈曲する。これにより、緯入ノズル70と同様に、複数の線条部材8の少なくとも一部の線条部材8の先端8aが、いずれかの独立緯入ノズル71の緯糸経路の延長領域内に位置し、全ての独立緯入ノズル71の緯糸経路の延長領域内に、線条部材8の先端8aが1つ以上位置する。従って、緯入ノズル70と同様に、各独立緯入ノズル71において、線条部材8は、緯糸Yを捕捉して切断による緯糸Yのスプリングバックを抑える。
線条部材8は、着脱可能に設けられており、スプリングバックの小さな緯糸Yが給糸の場合、必要ないため取り外される。即ち、ボルト28を緩めて、ブラケット22から、保持リング20を取り外すことにより、複数の線条部材8を、保持リング20および規制リング21と共に取り外す。
本実施例の緯入ノズル80の保持リング20は、各独立緯入ノズル71のパイプ4の下流端部分を囲繞していないが、緯入ノズル70の保持リング20のように、全てのパイプ4の下流端部分を囲繞してもよい。保持リング20が全てのパイプ4の下流端部分を囲繞することにより、パイプ4の下流端部分が、ブラケット22を介してベース24に支持される。各ノズル本体1のほか、各パイプ4が、ベース24に支持されるので、スレーと共に緯入ノズル80が揺動する方式の流体噴射多色織機であっても、各パイプ4は、振動が抑えられて緯糸経路の延長領域が安定する。従って、緯入ノズル80は、経糸開口に対して正確な緯入れが可能となる。
以上の実施例の緯入ノズル30、40、50、60、70、80の線条部材8は、全て保持部材の外周面または内周面に固定されて円周方向と直交する方向に延在している。しかし、線条部材8は、前記円周方向に対し、必ずしも直交して延在する必要はなく、60°から120°の範囲の方向に延在すれば、緯糸Yや高圧空気の通過を妨げて緯入れ性能を損なうのを、避けることができる。
以上の実施例の緯入ノズル30、40、50、60、70、80は、全てカッターに隣接する緯入ノズルであるが、カッターに隣接する緯入ノズルの上流側に配設される補助ノズルに、本発明を適用してもよい。上記実施例と同様に、伸縮性に富む緯糸Yの切断時のスプリングバックを抑え、カッターに隣接する緯入ノズルからの緯糸Yの抜け出しを回避できる。
以上の実施例の緯入ノズル30、40、50、60、70、80は、全て空気噴射式織機に用いられる緯入ノズルであるが、水噴射式織機に用いられる緯入ノズルに本発明を適用してもよく、上記実施例と同様に、伸縮性に富む緯糸の切断時のスプリングバックを抑えることができる。
本発明は上記のいずれの実施例にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の第1の実施例の緯入ノズル30の側面の断面図である。 図1における要部拡大図である。 線条部材の保持部材への取り付け方法を示す説明図である。 第1の実施例の緯入ノズル30から、複数の線条部材を保持部材と共に取り 外した状態を示す。 本発明の第2の実施例の緯入ノズル40の側面の断面図である。 図5における要部拡大図である。 本発明の第3の実施例の緯入ノズル50の側面の断面図である。 本発明の第4の実施例の緯入ノズル60の側面の断面図である。 線条部材のテーパ面への取り付け方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施例の緯入ノズル40を、4色織機に適用した実施例の 下流側の要部拡大図であり、側面の断面図および織布側から視た正面図であ る。 本発明の第5の実施例の緯入ノズル70の下流側の要部拡大図であり、側 面の断面図および織布側から視た正面図である。 本発明の第6の実施例の緯入ノズル80の下流側の要部拡大図であり、側 面の断面図である。
符号の説明
1 ノズル本体
1a 貫通孔
1aa メネジ
1b 空気供給孔
1ba メネジ
2 ニードル
2a 緯糸挿通孔
2b ニードル先端
3 整流子
4 パイプ
4a 噴射口
4b オネジ
4c テーパ面
5 コネクタ
6 固定ヤーンガイド
7 着脱ヤーンガイド
7a 胴部外周面
7b 緯糸挿通孔
7c フランジ
8 線条部材
8a 先端
9 帯状体
10 環状流路
15 保持リング
15a 上流側外周面
15b 下流側外周面
16 規制リング
16a 内周部分
16b 噴射口
16c 平坦面
20 保持リング
20a 外周面
20b オネジ
21 規制リング
21a 平坦面
21b 内周部分
22 ブラケット
23 ベース
26 ボルト
27 ボルト
28 ボルト
30 緯入ノズル
40 緯入ノズル
50 緯入ノズル
60 緯入ノズル
70 緯入ノズル
71 独立緯入ノズル
80 緯入ノズル
Y 緯糸
Ya 先端

Claims (8)

  1. 貫通孔が形成されるノズル本体と、緯糸挿通孔を有しノズル本体に挿通され外周面がノズル本体と共に環状流路を形成するニードルとを備え、高圧流体が環状流路を通りニードル先端周りから噴射される流体噴射式織機の緯入ノズルにおいて、
    緯糸経路上に設けられる環状の保持部材と、該保持部材の内周面および外周面のいずれかの周面に保持される複数の線条部材とを備え、該複数の線条部材は、前記周面の円周方向と交差する方向に延在して、先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置することを特徴とする流体噴射式織機の緯入ノズル。
  2. 前記保持部材は円筒または略円筒の外周面を有して該外周面に前記複数の線条部材が保持され、前記複数の線条部材は前記保持部材の下流端から突出すると共に、前記保持部材の外周面よりも小径でかつ前記保持部材よりも下流に位置する内周部分を有する環状の規制部材が設けられ、前記複数の線条部材の前記保持部材からの突出部分が、前記内周部分によって規制されることを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機の緯入ノズル。
  3. 前記保持部材の前記周面は、下流に向かって収束するテーパ面によって形成されて、前記複数の線条部材の先端が緯糸経路内または緯糸経路の延長領域内に位置することを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機の緯入ノズル。
  4. ニードルの上流側端部には前記保持部材が嵌め込まれると共に、下流に向かって収束するテーパ状の緯糸挿通孔が形成され、ニードルの上流側端部がテーパ状の緯糸挿通孔を前記内周部分とする前記規制部材として構成されることを特徴とする請求項2記載の流体噴射式織機の緯入ノズル。
  5. ノズル本体においてニードルの下流に設けられたパイプの下流端部分が前記保持部材を構成すると共に、前記規制部材が前記保持部材の外側に嵌め込まれることを特徴とする請求項2記載の流体噴射式織機の緯入ノズル。
  6. 複数の線条部材は、保持部材の外周面に巻き付く帯状体に固定されることを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の流体噴射式織機の緯入ノズル。
  7. 貫通孔が形成されるノズル本体と、緯糸挿通孔を有しノズル本体に挿通され外周面がノズル本体と共に環状流路を形成するニードルと、ニードルの下流に設けられたパイプとを備え、高圧流体は、環状流路を通りニードル先端周りから噴射されて緯糸と共にパイプを通り、パイプの下流端から噴射される緯入ノズルを複数備える流体噴射式多色織機の緯入ノズルにおいて、
    全ての緯入ノズルのパイプに対して共通であり、緯糸が内側を通るように設けられた単一の環状の保持部材と、該保持部材の内周面および外周面のいずれかの周面に保持されて前記周面の円周方向と交差する方向に延在する複数の線条部材とを備え、前記各緯入ノズルにおいて複数の線条部材の内、少なくとも一部の線条部材の先端が、緯糸経路の延長領域内に位置することを特徴とする流体噴射式多色織機の緯入ノズル。
  8. 前記保持部材は円筒または略円筒の外周面を有して該外周面に前記複数の線条部材が保持され、前記複数の線条部材は前記保持部材の下流端から突出すると共に、前記保持部材の外周面よりも小径でかつ前記保持部材よりも下流に位置する内周部分を有する環状の規制部材が前記保持部材の外側に嵌め込まれ、前記複数の線条部材の前記保持部材からの突出部分が、前記内周部分によって規制されることを特徴とする請求項7記載の流体噴射式多色織機の緯入ノズル。
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