JP6137133B2 - エアジェット織機のメインノズル - Google Patents

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Description

本発明は、エアジェット織機のメインノズルに関する。
エアジェット織機において、緯入れ時に、圧縮エアによる大きな引張力を受けた緯糸は、緯入れ終了後に織端で切断されると、跳ね返りを生じ、メインノズルから抜け出る恐れがある。従来では、緯糸がメインノズルから抜け出ることを防止するため、例えば、特許文献1に開示されたエアジェット織機のメインノズルが提案されている。
特許文献1に開示されたエアジェット織機のメインノズルは、ノズル本体及びノズル本体に装着された緯糸導入管、圧縮エアの通路形成管、緯糸の加速管を備えており、通路形成管の下流側には、緯糸捕捉用のブラシを介在して加速管が配置されている。ブラシの下流側には、加速管を保持する第1ホルダが配置されている。ブラシを保持する保持部材は、通路形成管の小径部と第1ホルダとの間に挟持されている。そして、通路形成管の小径部、ブラシの保持部材及び第1ホルダの上流側の端部は、第2ホルダに嵌合されてユニット構成となっている。従って、第2ホルダをノズル本体に形成された孔内に挿入することにより、ユニット化された通路形成管、ブラシ及び加速管をノズル本体に同時に装着することができる。
カッターにより切断された緯糸は、緯糸に掛けられていた引張力により跳ね返り、加速管の加速通路内へ引き戻される。ブラシは緯糸導入管と加速管との間に配置されているため、ブラシの線条材は緯糸の大きな蛇行を利用して緯糸を引掛け、確実に捕捉することができる。また、線条材は加速通路と同程度の空間を有する状態で配置されているため、緯入れ時の圧縮エアは線条材に阻害されることなく、流路を円滑に流れる。
ところで、特許文献1に開示されたエアジェット織機のメインノズルでは、ブラシの線条材は樹脂などにより形成されているため、緯糸との摩擦を繰り返すことにより、線条材が摩耗する。また、ブラシの線条材は下流側へ向けて先細りとなるように設けられているが、緯糸との摩擦を繰り返すことにより、線条材の先細りとなった端部が広がって変形する。線条材の摩耗や変形により、切断後の緯糸を確実に捕捉することが難しくなる。このため、ブラシは定期的な交換が必要である。
特開2014−177725号公報
しかし、特許文献1で開示されたエアジェット織機のメインノズルでは、ブラシを交換する場合、通路形成管に大径部が存在するため、通路形成管、第2ホルダ、ブラシ、第1ホルダ及び加速管からなるユニットを一緒に取り外すには、先に緯糸導入管をノズル本体から取り外し、その後にユニットをノズル本体の上流側へ引き抜かなければならず、作業性が悪い。また、通路形成管をノズル本体内に残したままで、第2ホルダ、ブラシ、第1ホルダ及び加速管をノズル本体の下流側へ引き抜くようにすれば、緯糸導入管をノズル本体から取り外す必要はなくなる。しかし、第2ホルダには外周面にノズル本体の貫通孔内周面が、内周面に通路形成管の外周面がそれぞれ嵌め合わされているため、第2ホルダの外周面及び内周面の双方に摩擦が発生し、容易には引き抜くことができない。
本発明は、ブラシの交換を容易に行うことが可能なエアジェット織機のメインノズルの提供にある。
請求項1に記載の発明は、ノズル本体と、前記ノズル本体に装着された緯糸導入管及び前記緯糸導入管の先端部の外周面との間に圧縮エアの通路を形成する通路形成管と、前記通路形成管の下流側に配置される緯糸の加速管と、前記通路形成管と前記加速管を保持する第1ホルダとの間の圧縮エアの流路に設けられた緯糸捕捉用のブラシと、前記ブラシ及び前記第1ホルダを保持する第2ホルダと、を備えたエアジェット織機のメインノズルにおいて、前記通路形成管は、前記ノズル本体から突出する突出端を備え、前記突出端に前記ノズル本体の外側に配置される前記第2ホルダが取り外し可能に固定されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ノズル本体から突出する通路形成管の突出端に第2ホルダが固定されているので、第2ホルダを通路形成管から取り外すときに、第2ホルダの外周面とノズル本体の貫通孔内周面との摩擦抵抗が障害となることがない。よって、ブラシの交換を容易に行うことが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアジェット織機のメインノズルにおいて、前記ブラシは、前記第2ホルダと前記第1ホルダの間に挟持されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第2ホルダを通路形成管より取り外し、第1ホルダを第2ホルダより取り外すことにより、ブラシを第2ホルダより簡単に取り出すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のエアジェット織機のメインノズルにおいて、前記第2ホルダは、前記通路形成管を連結する第1連結孔及び前記第1ホルダを連結する第2連結孔を備え、前記第1連結孔の内周に形成された第1雌ねじと前記通路形成管の外周に形成され前記第1雌ねじに螺合する雄ねじとがねじ締結されているとともに、前記第2連結孔の内周に形成された第2雌ねじと前記第1ホルダの外周に形成され前記第2雌ねじに螺合する雄ねじとがねじ締結されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ブラシの交換時には、第2ホルダと通路形成管とのねじ締結を解除した後で、第2ホルダと第1ホルダとのねじ締結を解除すればよい。ねじ締結のため第2ホルダと通路形成管の連結及び第2ホルダと第1ホルダの連結を簡単に解除可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のエアジェット織機のメインノズルにおいて、前記通路形成管の外周面と前記第1連結孔の内周面とで、前記通路形成管と前記第2ホルダとが同軸となるような位置合わせ面を形成しているとともに、前記第1ホルダの外周面と前記第2連結孔の内周面とで、前記第2ホルダと前記第1ホルダとが同軸となるような位置合わせ面を形成していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、通路形成管の外周面と第2ホルダの第1連結孔の内周面、及び第2ホルダの第2連結孔の内周面と第1ホルダの外周面とで位置合わせ面を形成しているので、通路形成管と第2ホルダ及び第2ホルダと第1ホルダとがねじ締結されると同時に、通路形成管の中心軸線と第2ホルダの中心軸線及び第2ホルダの中心軸線と第1ホルダの中心軸線を一致させ、通路形成管、第2ホルダ及び第1ホルダを同軸となるように連結することが可能である。
本発明によれば、ブラシの交換を容易に行うことが可能である。
第1の実施形態に係るエアジェット織機のメインノズルの縦断面図である。 メインノズルの要部を示す縦断面図である。 図2のA−A線断面図である。 ブラシの斜視図である。 緯糸捕捉作用を説明するメインノズルの一部拡大断面図である。 ブラシの交換手順を説明するための模式図である。 第2の実施形態に係るエアジェット織機のメインノズルの要部を示す縦断面図である。 第3の実施形態に係るエアジェット織機のメインノズルの要部を示す縦断面図である。 その他の実施形態(別例1)に係るエアジェット織機のメインノズルの要部を示す縦断面図である。 その他の実施形態(別例2)に係るエアジェット織機のメインノズルの要部を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態におけるエアジェット織機のメインノズルを図1〜図6に基づいて説明する。なお、本明細書においては、緯入れ時における緯糸Yの進行方向を下流(図1の右側)、緯糸Yの供給側を上流(図1の左側)として説明する。メインノズルは、主要部として、ノズル本体11、ノズル本体11に装着された緯糸導入管12及び圧縮エアの通路形成管13、緯糸Yの加速管14などから構成されている。
ノズル本体11は、ほぼ中央に貫通した貫通孔15と、貫通孔15に連通されエアタンクに接続したパイプ(図示せず)が接続される圧縮エアの流通路16とを備えている。貫通孔15は、上流側より上流側と下流側の中間部に至る部位に形成され内径を大きくした大径孔部15Aと、大径孔部15Aの下流側に形成され内径を小さくした小径孔部15Bと、大径孔部15Aと小径孔部15Bとの間に形成された段差部15Cとを有している。また、大径孔部15Aの上流側端部は拡径されて拡径孔部15Dが形成されている。拡径孔部15Dの内周面には雌ねじ26が形成されている。
貫通孔15内には緯糸導入管12が挿入されている。緯糸導入管12は、中央部において長手方向に貫通した緯糸通路17と、その上流側に漏斗状に開口し、且つセラミック等の硬質材からなる案内部材18を備えた緯糸導入部19とを有する。
緯糸導入管12の外周は、上流側の端部が拡径されて拡径部12Aが形成されている。
緯糸導入管12の外周は、流通路16の位置で小径に形成され、ノズル本体11の大径孔部15Aの内周面との間に第1環状室20を形成する。また、緯糸導入管12は第1環状室20の下流側に整流フィン21を備えている。整流フィン21は周方向に複数設けられている。緯糸導入管12をノズル本体11の貫通孔15に装着した時、整流フィン21は大径孔部15Aの内周面に密着し、各整流フィン21間に第1環状室20と連通する整流通路22が形成される。緯糸導入管12の下流側の先端部23は、上流側から下流側に向けて先細りとなるテーパ状の外周面により形成されている。なお、緯糸導入管12の先端部23は、テーパ状に形成されるものに限定されず、緯入れ方向に平行なストレート形状であってもよい。
整流通路22の下流側には第2環状室24が形成されている。第1環状室20、整流通路22、第2環状室24は、ノズル本体11の大径孔部15Aの内周面と緯糸導入管12の外周面との間に圧縮エアの流通路を形成している。緯糸導入管12における上流側の拡径部12Aの外周面には、雄ねじ25が形成されている。緯糸導入管12を貫通孔15に挿入し、貫通孔15の拡径孔部15Dの雌ねじ26に緯糸導入管12の拡径部12Aの雄ねじ25を螺入させることにより、緯糸導入管12の先端部23が貫通孔15に対して位置決めされる。また、位置決めされた緯糸導入管12は、雄ねじ25に螺合するナット27を上流側より締め付けることにより、ノズル本体11に固定される。
ノズル本体11の貫通孔15の下流側には、通路形成管13が配置されている。通路形成管13は、大径部28及び小径部29を有する。大径部28の外周径は大径孔部15Aの内径に対応し、小径部29の外周径は小径孔部15Bの内径に対応して設定されている。大径部28はノズル本体11において上流側に位置し、小径部29は下流側に位置する。通路形成管13の大径部28には、上流側から下流側に向けて先細りとなる漏斗状の内周面30が形成されている。小径部29には内周面30の終端からさらに下流に延びる流路31が形成されている。内周面30には、緯糸導入管12の先端部23が挿入され、内周面30と先端部23の外周面との間の先細りとなる隙間により圧縮エアの通路32が形成されている。
通路形成管13は、ノズル本体11の貫通孔15に挿入され、小径部29が小径孔部15Bに挿通され、大径部28が大径孔部15Aに挿通される。そして、大径部28と小径部29との間の段差部33が貫通孔15の段差部15Cに係合し、通路形成管13が貫通孔15に対してメインノズルの軸線方向に位置決めされる。
図1に示すように、通路形成管13の小径部29はノズル本体11から突出している。
この小径部29の先端側には、小径部29から突出する突出端34を備えている。突出端34に第2ホルダ35が固定され、第2ホルダ35内に加速管14を保持する第1ホルダ36が配置されている。そして、通路形成管13の突出端34と第1ホルダ36間にブラシ37が介在されている。
図2に示すように、通路形成管13の突出端34の外径は、小径部29の外径よりも小さく設定され、突出端34の外周面には雄ねじ43が形成されている。
第2ホルダ35における上流側端部の中心には上流側に開口する第1連結孔38が形成されている。第1連結孔38は内径が小径部29の外径に対応した大径孔部38Aと、大径孔部38Aの下流に連設され内径を小さくした小径孔部38Bと、大径孔部38Aと小径孔部38B間に形成された段差部38Cとを有している。第2ホルダ35の小径孔部38Bの内周面には雄ねじ43に螺合する第1雌ねじ39が形成されている。第1連結孔38は、第2ホルダ35と通路形成管13を連結する連結孔に相当する。
通路形成管13の突出端34は、第2ホルダ35の第1連結孔38に挿入され、第1連結孔38の小径孔部38Bの第1雌ねじ39に突出端34の雄ねじ43を螺入することにより、第2ホルダ35にねじ締結される。通路形成管13の小径部29と突出端34間の段差部55が第2ホルダ35の第1連結孔38の段差部38Cに係合し、第2ホルダ35が通路形成管13に対して位置決めされる。
また、通路形成管13の小径部29の外周面と第2ホルダ35の小径孔部38Bの内周面の間で、ねじ締結時に同軸となるような位置合わせ面を形成している。すなわち、通路形成管13の突出端34の外周と第2ホルダの小径孔部38Bの内周間でねじ締結されると同時に、通路形成管13の中心軸線L1と第2ホルダ35の第1連結孔38の中心軸線L2(図3及び図6参照)とが一致し、通路形成管13と第2ホルダ35は、同軸となるように連結される。なお、小径部29の外周面及び大径孔部38Aの内周面が位置合わせ面に相当する。
第2ホルダ35における下流側端部の中心には下流側に開口する第2連結孔40が形成されている。第2連結孔40は内径が第1ホルダ36の筒部49の外径に対応した大径孔部40Aと、上流に向けて大径孔部40Aに連設され内径を小さくした小径孔部40Bと、大径孔部40Aと小径孔部40B間に形成された段差部40Cとを有している。大径孔部40Aの下流側の内周面には第2雌ねじ41が形成されている。第2連結孔40は、第2ホルダ35と第1ホルダ36を連結する連結孔に相当する。第1連結孔38と第2連結孔40は同軸(中心軸線L2が同じ)となるように形成されている。
第2ホルダ35における第1連結孔38と第2連結孔40とは、連通孔42を介して連通されている。
ブラシ37は、図4に示すように、保持部材44と線条材45とから構成されている。保持部材44は、上流側の小径部46、下流側の大径部47及び小径部46と大径部47間の段差部56を有し、小径部46及び大径部47の中心部に圧縮エアの流通孔48が形成されている。保持部材44の大径部47における下流側端面には、線条材45が植設され、接着剤等により固定されている。線条材45は、流通孔48の周囲に環状に配置され、線条材45の先端部は流通孔48の下流側に向けられ、且つ流通孔48の中心線に向けて先細りとなるように設けられている。なお、線条材45は、樹脂製、金属製或いは動物の毛等の線材によって形成されている。
図2及び図3に示すように、ブラシ37は、第2ホルダ35の第2連結孔40に挿入され、保持部材44の小径部46が第2連結孔40の小径孔部40Bに嵌合されると共に、保持部材44の大径部47が第2連結孔40の大径孔部40Aに嵌合される。ブラシ37の下流側には、加速管14を保持する第1ホルダ36が配置されている。
第1ホルダ36は、筒部49と筒部49における下流側端部に設けられた鍔部50とを有している。筒部49における鍔部50に隣接した外周面には、第2雌ねじ41に螺合する雄ねじ51が形成されている。第1ホルダ36の下流側端部の中心には上流に向けて孔52が形成されている。孔52には加速管14の上流側の一部が挿入されて接着剤等により固定され、加速管14は第1ホルダ36と一体化されている。加速管14内には加速通路53が形成されている。第1ホルダ36の上流側端部の中心には、上流側から下流側に向けて先細りとなる漏斗状の内壁面を有する通路54が形成され、通路54の下流側は加速管14の加速通路53に段差なく滑らかに接続されている。
第1ホルダ36の筒部49は、第2ホルダ35の第2連結孔40に挿入され、第2連結孔40の第2雌ねじ41に筒部49の雄ねじ51を螺入することにより、第2ホルダ35にねじ締結される。このとき、筒部49の上流側端面とブラシ37の大径部47の下流側端面とが当接し、ブラシ37の軸線方向の位置決めが行なわれる。
ブラシ37の線条材45の先端部は、第1ホルダ36の通路54の内壁面に沿うように配設されている。従って、線条材45の下流側の先端部によって囲まれる空間の内径は、流通孔48及び加速管14の加速通路53の内径とほぼ同一の内径に設定することができる(図3を参照)。なお、流通孔48及び加速通路53は、同一内径で形成されている。
ブラシ37は、通路形成管13と加速管14を保持する第1ホルダ36との間の圧縮エアの流路に設けられた緯糸捕捉用のブラシである。図5に示すように、緯入れ終了後の緯糸Yは、カッター(図示せず)により切断されることにより収縮するが、ブラシ37の線条材45によって捕捉することが可能である。また、ブラシ37は、第2ホルダ35の連通孔42と小径孔部40Bとの間の段差部と第1ホルダ36の上流側端部との間に挟持されている。通路形成管13の流路31とブラシ37の流通孔48とは、第2ホルダ35に形成された連通孔42を介して連通されている。なお、流路31、連通孔42及び流通孔48は、同一内径で形成されている。
次に、ブラシ37の交換手順について図6を用いて説明する。
まず、ブラシ37を取り外す場合には、図6(a)に示すように、第2ホルダ35を回転させて、通路形成管13の突出端34の雄ねじ43と第2ホルダ35の小径孔部38Bの第1雌ねじ39とのねじ締結を解除し、第2ホルダ35を通路形成管13より取り外す。
次に、図6(b)に示すように、第1ホルダ36を回転させ、第2ホルダ35の第2連結孔40の第2雌ねじ41と第1ホルダ36の筒部49の雄ねじ51とのねじ締結を解除し、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外す。このとき、加速管14は第1ホルダ36に一体化されているので、第1ホルダ36を取り外すことにより、加速管14も同時に取り外される。
次に、図6(c)に示すように、第2ホルダ35とブラシ37との嵌合を解除し、ブラシ37を第2ホルダ35より取り外す。
次に、新しいブラシ37を取り付ける場合には、ブラシ37を取り外す手順を逆に行なえばよい。新しいブラシ37の保持部材44を第2ホルダ35の第2連結孔40に嵌合させ、続いて、加速管14と一体化された第1ホルダ36を第2ホルダ35の第2連結孔40に挿入させ、ねじ締結させる。続いて、第2ホルダ35の第1連結孔38に通路形成管13の突出端34を挿入させ、ねじ締結させる。
以上の構成を有する第1の実施形態におけるエアジェット織機のメインノズルにつき、作用説明を行う。
エアジェット織機の運転中、緯入れ時期になると、図示しない開閉バルブの切り換え動作により、圧縮エアが流通路16を介して第1環状室20に供給される。圧縮エアは、整流通路22によって整流された後、第2環状室24を経て通路32において絞られ、流路31に噴射される。緯糸導入管12の緯糸通路17内に導入され、流路31から加速通路53の間に位置する緯糸Yは、通路32から噴射された圧縮エアによって牽引される。
ブラシ37の線条材45が緯糸導入管12の緯糸通路17に比して広い通路54に配設されているため、ブラシ37の線条材45の下流側端部で囲まれる空間は、加速管14の加速通路53とほぼ同一の内径に形成されている。このため、通路32から噴射された圧縮エアは、流路31、連通孔42、流通孔48及び加速通路53を滑らかに流れ、緯糸Yを適正に搬送することができる。加速通路53を搬送された緯糸Yは、加速管14の下流側の開口部から射出され、経糸開口(図示せず)内に緯入れされる。
緯入れが終了すると、カッター(図示せず)により切断された緯糸Yは、緯糸Yに掛けられていた引張力により跳ね返り、加速管14の加速通路53内へ引き戻される。緯糸Yは、図5に示すように、加速管14の加速通路53の内壁に接触する程の大きな蛇行を繰り返しながら収縮する。加速管14を通過し、ブラシ37の配設位置でも大きな蛇行を生じながら収縮するため、ブラシ37の線条材45は、緯糸Yの大きな蛇行を利用して緯糸Yを引掛け、確実に捕捉することができる。従って、緯糸Yは収縮による引き戻りを線条材45によって停止され、緯糸Yの先端部は加速管14の加速通路53内に留まる。
続いて、緯入れが開始されると、通路32から噴射された圧縮エアは、ブラシ37の線条材45により捕捉されて加速通路53内に存在する緯糸Yを牽引し、適正な緯入れを行なうことができる。
ところで、緯糸Yとの摩擦が繰り返し行なわれることにより、ブラシ37の線条材45が摩耗する。また、ブラシ37の線条材45は下流側へ向けて先細りとなるように設けられているが、緯糸Yとの摩擦が繰り返し行なわれることにより、線条材45の先細りとなった端部が広がる。線条材45の摩耗や変形により、切断後の緯糸Yを確実に捕捉することが難しくなったり、圧縮エアの流路31に線条材45の先端がはみだし、圧縮エアの流れを阻害するおそれがある。このため、ブラシ37は消耗部品として定期的な交換が必要である。
ところで、ブラシ37は、第2ホルダ35の内部に配置され、第2ホルダ35と第1ホルダ36の間に挟持されている。従って、ブラシ37の交換時には、先ず、通路形成管13の突出端34の雄ねじ43と第2ホルダ35の小径孔部38Bの第1雌ねじ39とのねじ締結を解除し、第2ホルダ35を通路形成管13より取り外す。ねじ締結のため第2ホルダ35は通路形成管13より簡単に取り外すことが可能である。
次に、第2ホルダ35の第2連結孔40の第2雌ねじ41と第1ホルダ36の筒部49の雄ねじ51とのねじ締結を解除し、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外す。ねじ締結のため第1ホルダ36は第2ホルダ35より簡単に取り外すことが可能である。
そして、第2ホルダ35の第2連結孔40の小径孔部40B及び大径孔部40Aに嵌合されているブラシ37の保持部材44の小径部46及び大径部47の嵌合を解除し、ブラシ37を第2ホルダ35より取り外す。ブラシ37の保持部材44は第2ホルダ35の第2連結孔40に嵌合しているが、上流側から下流側への軸方向の力を加えることでブラシ37は第2ホルダ35より簡単に取り外すことが可能である。
このように、ブラシ37を取り外す場合には、第2ホルダ35を通路形成管13より取り外し、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外し、最後にブラシ37を第2ホルダ35より取り外すことにより、ブラシ37の取り外し作業を簡単に行なえる。また、新しいブラシ37を取り付ける場合には、ブラシ37を取り外す手順を逆に行なえばよく、新しいブラシ37の取り付け作業を簡単に行なえる。ブラシ37の取り外し及び取り付けをそれぞれ3工程で行なえるので、交換作業を短時間で容易に行なえる。
また、通路形成管13の小径部29の外周面と第2ホルダ35の大径孔部38Aの内周面の間で、ねじ締結時に同軸となるような位置合わせ面を形成している。すなわち、通路形成管13の突出端34の外周面に形成された雄ねじ43と第2ホルダ35の小径孔部38Bの内周面に形成された第1雌ねじ39とを螺合させねじ締結させると同時に、通路形成管13の中心軸線L1と第2ホルダ35の中心軸線L2とが一致し、通路形成管13と第2ホルダは、同軸となるように連結される。なお、通路形成管13の小径部29から第2ホルダ35を取り外すときには、従来技術とは異なり、第2ホルダ35の内周面と小径部29の外周面とが摺接するだけなので、その取り外しが困難となることはない。
また、第2ホルダ35における第1連結孔38と第2連結孔40とは同軸(中心軸線L2が同じ)となるように形成されている。よって、第2連結孔40の内周にねじ締結される第1ホルダ36及び第1ホルダ36に一体化されている加速管14は、第1連結孔38の内周にねじ締結される通路形成管13と同軸となり、中心軸線が一致する。
通路形成管13、第2ホルダ35及び第1ホルダ36が同軸に連結されていることにより、通路形成管13内の流路31と、第2ホルダ35内に形成されている連通孔42、ブラシ37の流通孔48及び加速管14の加速通路53とは、中心軸線が一致し一直線上にある。よって、圧縮エアは流路に沿って円滑に流れ、緯入れされた緯糸Yを確実に搬送することができる。
第1の実施形態に係るメインノズルによれば以下の効果を奏する。
(1)ノズル本体11から突出させた通路形成管13の突出端34に第2ホルダ35が固定されている。従って、ブラシ37の交換時には、通路形成管13の突出端34の外周の雄ねじ43と第2ホルダ35の第1連結孔38の内周の第1雌ねじ39とのねじ締結を解除し、第2ホルダ35を通路形成管13より取り外す。次に、第2ホルダ35の第2連結孔40の内周の第2雌ねじ41と第1ホルダ36の筒部49の外周の雄ねじ51とのねじ締結を解除し、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外す。最後に、第2ホルダ35の第2連結孔40とブラシ37の保持部材44との嵌合を解除し、ブラシ37を第2ホルダ35より取り外す。このように、ブラシ37の交換を容易に行なうことが可能であり、交換作業を短時間で行なえる。
(2)通路形成管13の小径部29の外周面と第2ホルダ35の大径孔部38Aの内周面の間で、ねじ締結時に同軸となるような位置合わせ面を形成している。よって、通路形成管13の突出端34の外周面に形成された雄ねじ43と第2ホルダ35の小径孔部38Bの内周面に形成された第1雌ねじ39とを螺合させねじ締結させると同時に、通路形成管13の中心軸線L1と第2ホルダ35の中心軸線L2とを一致させ、通路形成管13と第2ホルダは、同軸となるように連結される。従って、通路形成管13内の流路31と、第2ホルダ35内の連通孔42、ブラシ37の流通孔48及び加速管14の加速通路53とは、中心軸線が一致し一直線上にあることにより、圧縮エアは流路に沿って円滑に流れ、緯入れされた緯糸Yを確実に搬送することができる。
(3)第2ホルダ35がノズル本体11の外側に配置されているので、従来技術と比較して第2ホルダ35は寸法上の制約を受け難くなり第2ホルダ35を大型化でき、第2ホルダ35の内部に第1連結孔38及び第2連結孔40を穿孔し内周面に第1雌ねじ39、第2雌ねじ41を加工しやすい。
(4)第2ホルダ35がノズル本体11の外側に配置されているので、従来技術のようにノズル本体11との嵌合を考慮しなくてもよく、第2ホルダ35の外周面の加工精度をアップさせなくてもよい。よって、第2ホルダ35の生産性を向上できる。
(5)ブラシ37が第2ホルダ35と第1ホルダ36との間に挟持されているので、第1ホルダ36を第2ホルダ35から取り外すだけで、ブラシ37のメインノズル軸線方向の拘束が解除される。したがって、第2ホルダ35を通路形成管13から取り外すことなく、ブラシ37を第2ホルダ35の内部から取り外すことも可能になり、交換作業がより簡素になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図7に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態における第2ホルダ内部に配置されるブラシを挟持する構成を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図7に示すように、通路形成管13の突出端34における下流側端部の中心には、軸方向へ凹んだ凹部61が形成されている。
第2ホルダ60における上流側端部の中心には上流側に開口する第1連結孔62が形成されている。第1連結孔62は上流側の内径を通路形成管13の小径部29の外径に対応させた大径孔部62Aと、下流に向けて大径孔部62Aに連設され内径を小さくした中径孔部62Bと、下流に向けて中径孔部62Bに連設され内径をさらに小さくした小径孔部62Cとを有している。また、第1連結孔62は大径孔部62Aと中径孔部62B間に形成された段差部62Dと、中径孔部62Bと小径孔部62C間に形成された段差部62Eとを有している。このように第1連結孔62は内径の異なる3つの孔部と2つの段差を有している。中径孔部62Bの内周面には雄ねじ43に螺合する第1雌ねじ63が形成されている。第1連結孔62は、第2ホルダ60と通路形成管13を連結する連結孔に相当する。また、小径孔部62Cにはブラシ37の保持部材44の大径部47が嵌合される。
第2ホルダ60における下流側端部の中心には下流側に開口する第2連結孔64が形成され、第2連結孔64は内径を第1ホルダ67の大径部67Aの外径に対応させた大径孔部64Aと、上流に向けて大径孔部64Aに連設され内径を小さくした小径孔部64Bと、大径孔部64Aと小径孔部64B間に形成された段差部64Cとを有している。小径孔部64Bの内周面には第2雌ねじ65が形成されている。第2連結孔64は、第2ホルダ60と第1ホルダ67を連結する連結孔に相当する。第1連結孔62と第2連結孔64は同軸(中心軸線が同じ)となるように形成されている。
第2ホルダ35における第1連結孔62と第2連結孔64とは連通孔66を介して連通している。連通孔66は下流側に向けて先細りとなる漏斗状の内壁面を有している。
ブラシ37は、第2ホルダ60の第1連結孔62に挿入され、保持部材44の大径部47が第1連結孔62の小径孔部62Cに嵌合される。このとき、ブラシ37の線条材45の先端部は、第2ホルダ60の連通孔66の内壁面に沿うように配設される。
続いて、通路形成管13の突出端34は、第2ホルダ60の第1連結孔62に挿入され、第1連結孔62の中径孔部62Bの第1雌ねじ63に突出端34の雄ねじ43を螺入することにより、第2ホルダ60にねじ締結される。このとき、通路形成管13の凹部61にブラシ37の保持部材44の小径部46が嵌合される。通路形成管13の突出端34の下流側端面は、第1連結孔62の段差部62Eに係合すると共に、ブラシ37の保持部材44の小径部46と大径部47間の段差部56に当接し、第2ホルダ60の位置決めとブラシ37の位置決めが同時に行なわれる。
ブラシ37の下流側には、加速管14を保持する第1ホルダ67が配置されている。第1ホルダ67は、外径が第2連結孔64Aの内径に対応した大径部67Aと、上流に向けて大径部67Aに連設され外径を小さくした小径部67Bと、大径部67Aの下流側の端部に形成された鍔部67Cとを有している。小径部67Bの外周面には、第2雌ねじ65に螺合する雄ねじ68が形成されている。第1ホルダ67の下流側端部の中心には上流に向けて貫通する孔69が形成されている。孔69には加速管14の上流側の一部が挿入されて接着剤等により固定され、加速管14は第1ホルダ67と一体化されている。
第1ホルダ67の大径部67A及び小径部67Bは、第2ホルダ60の第2連結孔64に挿入され、第2連結孔64の小径孔部64Bの第2雌ねじ65に小径部67Bの雄ねじ68螺入することにより、第2ホルダ60にねじ締結される。このとき、第1ホルダ67の小径部67Bの上流側端面と、第2連結孔64の小径孔部64Bの底壁(連通孔66と小径孔部64B間の段差部)とが当接し、第1ホルダ67の軸線方向の位置決めが行なわれる。
このように、第2の実施形態のメインノズルによれば、ブラシ37は第2ホルダ60の内部に配置され、通路形成管13と第2ホルダ60の間に挟持されている。従って、ブラシ37の交換時には、先ず、通路形成管13の突出端34の外周の雄ねじ43と第2ホルダ60の第1連結孔62の内周の第1雌ねじ63とのねじ締結を解除し、第2ホルダ60を通路形成管13より取り外す。次に、第1連結孔62の小径孔部62Cとブラシ37の大径部47との嵌合を解除し、ブラシ37を第2ホルダ60より取り外す。また、加速管14を交換するために第1ホルダ67を第2ホルダ60から取り外す場合、ブラシ37は通路形成管13の小径部29と第2ホルダ60との間に保持されているため、誤ってブラシ37が脱落することがない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を図8に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態における第2ホルダと通路形成管及び第1ホルダ36とを固定する構成を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図8に示すように、通路形成管13の突出端70の外径は、小径部29の外径より小さく形成されている。突出端70の外周面には第1の実施形態と異なり雄ねじが形成されていない。
第2ホルダ71における上流側端部の中心には上流側に開口する第1連結孔72が形成されている。第1連結孔72は内径を通路形成管13の小径部29の外径に対応させた大径孔部72Aと、下流に向けて大径孔部72Aに連設され内径を通路形成管13の突出端70の外径に対応させた小径孔部72Bと、大径孔部72Aと小径孔部72B間に形成された段差部72Cとを有している。小径孔部72Bの内周面には第1の実施形態と異なり雌ねじが形成されていない。第1連結孔72は、第2ホルダ71と通路形成管13を連結する連結孔に相当する。
第2ホルダ71の外周面における上流側の端部に近い位置には、径方向に向けて複数のねじ孔73が貫通して形成されている。ねじ孔73は円周方向に等間隔で形成されている。
通路形成管13の突出端70は、第2ホルダ71の第1連結孔72に挿入され、突出端70が第1連結孔72の小径孔部72Bに嵌合されると共に、小径部29の先端部が第1連結孔72の大径孔部72Aに嵌合される。通路形成管13の小径部29と突出端70間の段差部が第2ホルダ71の第1連結孔72の段差部72Cに係合し、第2ホルダ71の通路形成管13に対する位置決めが行なわれる。そして、第2ホルダ71の外周面に形成された複数のねじ孔73に止めねじ74が外周側より螺入され、止めねじ74を締め付けることにより止めねじ74の先端部分が通路形成管13の小径部29を固定する。このことにより、通路形成管13と第2ホルダ71とは固定され、通路形成管13が第2ホルダ71の第1連結孔72より抜け出ることが防止される。
なお、止めねじ74とは、外周側にねじ部74Aが形成され、ねじ頭部がねじ部と同じ大きさであり、ねじ頭部の中心部に六角孔74Bが形成されているものを指す。六角孔74Bに六角レンチを挿入させてねじ孔73に止めねじ74を螺入させる。
第2ホルダ71における下流側端部の中心には下流側に開口する第2連結孔75が形成され、第2連結孔75は内径を第1ホルダ77の筒部78に対応させた大径孔部75Aと、上流に向けて大径孔部75Aに連設され内径を小さくした小径孔部75Bと、大径孔部75Aと小径孔部75B間に形成された段差部75Cとを有している。大径孔部75Aの内周面には第1の実施形態と異なり雌ねじが形成されていない。第2連結孔75は、第2ホルダ71と第1ホルダ77を連結する連結孔に相当する。第1連結孔72と第2連結孔75は同軸(中心軸線が同じ)となるように形成されている。
第2ホルダ35における第1連結孔72と第2連結孔75とは連通孔76を介して連通している。
第2ホルダ71の外周面における下流側の端部に近い位置には、径方向に向けて複数のねじ孔73が貫通して形成されている。ねじ孔73は円周方向に等間隔で形成されている。
ブラシ37は、第2ホルダ71の第2連結孔75に挿入され、保持部材44の小径部46が第2連結孔75の小径孔部75Bに嵌合されると共に、保持部材44の大径部47が第2連結孔75の大径孔部75Aに嵌合される。ブラシ37の下流側には、加速管14を保持する第1ホルダ77が配置されている。
第1ホルダ77は、筒部78と筒部78の下流側の端部に形成された鍔部79とを有している。筒部78の外周面には、第1の実施形態と異なり雄ねじが形成されていない。第1ホルダ77の下流側端部の中心には上流に向けて孔80が形成されている。孔80には加速管14の上流側の一部が挿入されて接着剤等により固定され、加速管14は第1ホルダ77と一体化されている。第1ホルダ77の上流側端部の中心には、下流側に向けて先細りとなる漏斗状の内壁面を有する通路81が形成され、通路81の下流側は加速管14の加速通路53に段差なく滑らかに接続されている。
第1ホルダ77の筒部78は、第2ホルダ71の第2連結孔75に挿入され、筒部78が第2連結孔75の大径孔部75Aに嵌合される。このとき、筒部78の上流側端面とブラシ37の大径部47の下流側端面とが当接し、ブラシ37の軸線方向の位置決めが行なわれる。
ブラシ37の線条材45の先端部は、第1ホルダ77の通路81の内壁面に沿うように配設されている。従って、線条材45の下流側の先端部によって囲まれる空間の内径は、第1の実施形態と同様に、流通孔48及び加速管14の加速通路53の内径とほぼ同一の内径に設定することができる。
そして、第2ホルダ71の外周面の下流側に形成された複数のねじ孔73に止めねじ74が外周側より螺入され、止めねじ74を締め付けることにより止めねじ74の先端部分が第1ホルダ77の筒部78を固定する。このことにより、第1ホルダ77と第2ホルダ71とは固定され、第1ホルダ77が第2ホルダ71の第2連結孔75より抜け出ることが防止される。
ブラシ37の交換手順は、下記手順で行なわれる。先ず、第2ホルダ71の上流側の外周面に取り付けられている複数の止めねじ74を緩めて、通路形成管13と第2ホルダ71との固定を解除し、第2ホルダ71を通路形成管13より取り外す。次に、第2ホルダ71の下流側の外周面に取り付けられている複数の止めねじ74を緩めて、第1ホルダ77と第2ホルダ71との固定を解除し、第1ホルダ77を第2ホルダ71より取り外す。最後にブラシ37を第2ホルダ71より取り外す。
このように、第3の実施形態のメインノズルによれば、止めねじ74のねじ頭部を円周方向の任意の方向に向けて固定できるので、周囲の部品と干渉しない位置にねじ孔73の位置を定めた上で、止めねじ74をねじ孔73に螺入すればよい。よって、第2ホルダ71と通路形成管13及び第1ホルダ77とは、止めねじ74を利用して連結固定できるので、第2ホルダ71の内周と通路形成管13及び第1ホルダ77の外周にねじ加工する必要がなく製造工数を削減できると共に、ブラシ37の交換時の作業性を改善可能である。また、止めねじ74のねじ頭部を第2ホルダ71に埋め込み、ねじ頭部が第2ホルダ71の外周面から外部に突出しないように設定することができ、第2ホルダ71の周囲のスペースを有効に活用できる。
本発明は、上記の各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
○ 図9に示す別例1では、第2ホルダ90と通路形成管91及び第1ホルダ92とが、外周面において拡径するように径方向に突出するフランジ部をそれぞれ備えている。そして、互いに対向するフランジ部を当接させ各フランジ部はボルトにより固定される。図9で示すように、第2ホルダ90は、上流側の端部にフランジ部93を有し、下流側の端部にフランジ部94を有する。第2ホルダ90は、下流側に向けて延設された第1連結孔95を有し、上流側に向けて延設された第2連結孔96を有している。フランジ部93には円周方向に等間隔で複数個のねじ孔93Aが貫通して形成され、フランジ部94には円周方向に等間隔で複数個のねじ孔94Aが貫通して形成されている。通路形成管91の小径部97の下流側には、第2ホルダ90のフランジ部93と当接するフランジ部98が形成されている。フランジ部98には、フランジ部93に形成されたねじ孔93Aと円周方向の同じ位置に複数個の貫通孔98Aが形成されている。通路形成管91の小径部97の突出端は、第2ホルダ90の第1連結孔95に挿入され、フランジ部93にフランジ部98が当接する。そして、同軸で連通された貫通孔98A及びねじ孔93Aに貫通孔98A側よりボルト99を挿通させねじ孔93Aに螺入させる。このことにより、通路形成管91と第2ホルダ90とは固定され、第2ホルダ90の通路形成管91に対する位置決めが行なわれる。第1ホルダ92は、筒部100と筒部100の下流側端部に設けられフランジ部94に当接するフランジ部101とを有している。フランジ部101には、フランジ部94に形成されたねじ孔93Aと円周方向の同じ位置に複数個の貫通孔101Aが形成されている。第2ホルダ90の第2連結孔96にブラシ37を嵌合させてから、第1ホルダ92の筒部100を第2連結孔96に挿入し、フランジ部94にフランジ部101を当接させる。そして、同軸で連通された貫通孔101A及びねじ孔94Aに貫通孔101A側よりボルト99を挿通させねじ孔94Aに螺合させる。このことにより、第1ホルダ92と第2ホルダ90とは固定され、第1ホルダ92の第2ホルダ90に対する位置決めが行なわれる。この場合には、第2ホルダ90と通路形成管91とはフランジ部93、98を当接させてボルト99により締結固定されている。また、第2ホルダ90と第1ホルダ92とはフランジ部94、101を当接させてボルト99により締結固定されている。よって、各ボルト99を取り外すだけで第2ホルダ90と通路形成管91及び第2ホルダ90と第1ホルダ92を容易に分離することができ、ブラシ37を容易に交換することができる。また、ボルト99の軸線方向がノズルの軸線方向と同一であるので、複数のメインノズルが上下に重ねて配置される多色緯入れ用エアジェット織機にも対応することができる。
○ 図10に示す別例2では、第2ホルダ110が2つに分離した形状を有し、半裁円筒状の第1部材111と第2部材112により形成されている。図示しないが、第2ホルダ110内には、上流側より通路形成管13の突出端、ブラシ及び加速管14と一体化された第1ホルダ113が配設されている。第1部材111及び第2部材112は、重ね合わせたときに対向する1対の端面111A、112Aを有している。端面111Aには端面111A側に開口すると共に、円筒状の外周面に向けて穿孔された複数の貫通孔114が形成されている。また端面112Aには端面112A側より円筒状の外周面に向けて複数のねじ孔115が形成されている。第1部材111及び第2部材112を重ね合わせ、端面111A、112Aを対向させ、貫通孔114にボルト116を挿通させねじ孔115に螺合させることにより、第1部材111と第2部材112は結合される。このことにより、第2ホルダ110(第1部材111及び第2部材112)と通路形成管13及び第1ホルダ113は固定される。図10では、第1部材111及び第2部材112は、上下方向より重ね合わせられているが、重ね合わせる方向はこれに限定されずどの方向から重ね合わせてもよい。よって、ボルト116の頭部を任意の方向に向けて固定できるので、第2ホルダ110の周辺の部品と干渉しない位置にボルト116の頭部を設定することが可能である。また、ボルト116を取り外して第1部材111及び第2部材112を分離し、互いに反対方向(図10では上下方向)に取り外すことにより、ブラシを上下方向(軸線方向と直交する方向)に取り出すことができる。よって、第2ホルダ110や第1ホルダ113を軸線方向に移動させる必要がなく、ブラシ(図示せず)の交換が容易であると共に、周辺の部品との干渉を防止できる。
○ 第1〜3の実施形態では、メインノズルが1個のノズルを備えているとして説明したが、この限りではない。例えば、メインノズルが2色以上の複数個のノズルを備え、各ノズルを保持するノズル本体の外側に1つの第2ホルダを設ける。1つの第2ホルダ内にブラシを挟んで各ノズルの通路形成管及び第1ホルダを配置しねじ締結させる。この場合には、各ノズル毎に第2ホルダを設ける必要がなく、第2ホルダの占めるスペースを小さくすることが可能である。
○ 第1の実施形態では、ブラシ37を取り外す場合には、第2ホルダ35を通路形成管13より取り外し、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外し、最後にブラシ37を第2ホルダ35より取り外すとして説明したが、次のような手順でも良い。すなわち、第2ホルダ35を通路形成管13に取り付けたままの状態で、第1ホルダ36を第2ホルダ35より取り外し、流路31側より圧縮エアをブラシ37へ吹き付けて、ブラシ37を第2ホルダ35より取り外しても良い。この場合には、ブラシ37の取り外し工程を簡略化できる。
11 ノズル本体
12 緯糸導入管
13、91 通路形成管
14 加速管
34、70 突出端
35、60、71、90、110 第2ホルダ
36、67、77、92、113 第1ホルダ
37 ブラシ
38、62、72、95 第1連結孔
40、64、75、96 第2連結孔
39、63 第1雌ねじ
41、65 第2雌ねじ
43、51、68 雄ねじ
Y 緯糸
L1、L2 中心軸線

Claims (4)

  1. ノズル本体と、前記ノズル本体に装着された緯糸導入管及び前記緯糸導入管の先端部の外周面との間に圧縮エアの通路を形成する通路形成管と、前記通路形成管の下流側に配置される緯糸の加速管と、前記通路形成管と前記加速管を保持する第1ホルダとの間の圧縮エアの流路に設けられた緯糸捕捉用のブラシと、前記ブラシ及び前記第1ホルダを保持する第2ホルダと、を備えたエアジェット織機のメインノズルにおいて、
    前記通路形成管は、前記ノズル本体から突出する突出端を備え、前記突出端に前記ノズル本体の外側に配置される前記第2ホルダが取り外し可能に固定されることを特徴とするエアジェット織機のメインノズル。
  2. 前記ブラシは、前記第2ホルダと前記第1ホルダの間に挟持されていることを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機のメインノズル。
  3. 前記第2ホルダは、前記通路形成管を連結する第1連結孔及び前記第1ホルダを連結する第2連結孔を備え、
    前記第1連結孔の内周に形成された第1雌ねじと前記通路形成管の外周に形成され前記第1雌ねじに螺合する雄ねじとがねじ締結されているとともに、前記第2連結孔の内周に形成された第2雌ねじと前記第1ホルダの外周に形成され前記第2雌ねじに螺合する雄ねじとがねじ締結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアジェット織機のメインノズル。
  4. 前記通路形成管の外周面と前記第1連結孔の内周面とで、前記通路形成管と前記第2ホルダとが同軸となるような位置合わせ面を形成しているとともに、前記第1ホルダの外周面と前記第2連結孔の内周面とで、前記第2ホルダと前記第1ホルダとが同軸となるような位置合わせ面を形成していることを特徴とする請求項3に記載のエアジェット織機のメインノズル。
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