JP2007176215A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で、操縦安定性に優れ、しかも安価に得られるタイヤ2の提供。
【解決手段】本発明に係るタイヤ2は、繊維補強層20を備えている。繊維補強層20は、カーカス10の本体32と積層されている。繊維補強層20の一部は、エイペックス28とも積層されている。繊維補強層20は、架橋されたゴム組成物からなる。このゴム組成物は、100質量部の基材ゴムと、0.5質量部以上50質量部以下の紙繊維と、0.5質量部以上20質量部以下のフェノール樹脂とを含む。繊維補強層20の厚みは、0.5mm以上2.0mm以下である。繊維補強層20の半径方向距離は、20mm以上70mm以下である。エイペックス28と繊維補強層20とが重なった部分の半径方向距離L2は、5mm以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
近年、軽量なタイヤの開発が進められている。軽量なタイヤは、原材料の低減に寄与する。軽量なタイヤはさらに、車両の低燃費にも寄与する。軽量なタイヤは、地球環境に優しい。
タイヤは、多数のプライ(又はゴムシート)がアッセンブリーされることで得られる。薄いプライが用いられれば、軽量なタイヤが得られる。しかし、薄いプライの採用により、タイヤの諸性能が阻害されるおそれがある。特に、タイヤのサイド部に薄いプライが用いられると、剛性不足に起因して操縦安定性が阻害されるおそれがある。
特開2004−130859公報には、サイド部に繊維補強層を備えたタイヤが開示されている。この繊維補強層は、タイヤの剛性に寄与する。しかし、このタイヤは、軽量化の要請に十分には応えていない。
特開2004−130859公報
ビードのエイペックスの近傍に、薄い補強層を備えたタイヤが提案されている。この補強層は、「スリムエイペックス」とも称されている。この補強層に多量の充填材や熱硬化性樹脂が配合されれば、高硬度な補強層が得られる。高硬度な補強層は、タイヤの剛性に寄与に寄与する。この補強層が設けられれば、さらに薄いプライが採用されうる。
しかし、充填材及び熱硬化性樹脂の配合は、原材料低減の要請に反する。しかも、充填材及び熱硬化性樹脂の配合は、タイヤの採算性を阻害する。
本発明の目的は、軽量で、操縦安定性に優れ、しかも安価に得られるタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、コア及びエイペックスを備えた一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、架橋されたゴム組成物からなりその一部がエイペックスと積層された繊維補強層とを備える。このゴム組成物は、100質量部の基材ゴムと、0.5質量部以上50質量部以下の紙繊維を含む。
このカーカスは、本体と、この本体にコアの近傍で連続する巻き上げ部とからなる。好ましくは、この本体に上記繊維補強層が積層される。
この繊維補強層では、厚みは0.5mm以上2.0mm以下が好ましく、半径方向距離は20mm以上70mm以下が好ましい。
好ましくは、エイペックスと繊維補強層とが重なった部分の半径方向距離は、5mm以上である。
好ましくは、ゴム組成物は、0.5質量部以上20質量部以下のフェノール樹脂をさらに含む。
好ましくは、この紙繊維では、平均長さは10μm以上1000μm以下であり、平均直径に対する平均長さの比は10以上2000以下である。
本発明に係るタイヤの繊維補強層は、高硬度である。この繊維補強層がエイペックスと積層されることにより、タイヤに十分な剛性が付与される。この繊維補強層により、軽量なタイヤが得られうる。この繊維補強層には紙繊維が用いられているので、このタイヤは安価に得られる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。図2は、図1のタイヤ2の一部が示された拡大断面図である。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14、チェーファー16、クリンチゴム18及び繊維補強層20を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は架橋ゴムからなり、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面22を形成する。トレッド面22には、溝24が刻まれている。この溝24により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4に溝24が形成されなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。ビード8は、コア26と、このコア26から半径方向外向きに延びるエイペックス28とを備えている。コア26はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス28は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状である。エイペックス28は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ30からなる。このカーカスプライ30は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカスプライ30は、コア26の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。カーカスプライ30は、コア26の近傍を境界として、本体32と巻き上げ部34とに区分されうる。巻き上げ部34の上端は、エイペックス28と接触している。このカーカス10は、いわゆる「ローターンアップ構造」である。このカーカス10は、タイヤ2の軽量に寄与する。
図示されていないが、カーカスプライ30は、コードとトッピングゴムとからなる。コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は75°から90°である。換言すれば、このタイヤ2はラジアルタイヤである。カーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側ベルトプライ36及び外側ベルトプライ38からなる。図示されていないが、内側ベルトプライ36及び外側ベルトプライ38のそれぞれは、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側ベルトプライ36のコードの赤道面に対する角度は、外側ベルトプライ38のコードの赤道面に対する角度とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファーが用いられてもよい。
繊維補強層20は、カーカス10の本体32よりも軸方向外側に位置している。繊維補強層20は、この本体32と積層されている。繊維補強層20の内周面は、本体32に接している。繊維補強層20の外周面は、サイドウォール6の内周面、クリンチゴム18の内周面及びエイペックス28の内周面と接している。換言すれば、繊維補強層20の一部はエイペックス28と積層されている。繊維補強層20は、薄い。この繊維補強層20は、いわゆる「スリムエイペックス」である。
この繊維補強層20は、架橋されたゴム組成物からなる。このゴム組成物の基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。
このゴム組成物は、紙繊維を含んでいる。この繊維補強層20は、高硬度である。この繊維補強層20は、タイヤ2の剛性に寄与する。この繊維補強層20が設けられることにより、他の部材(サイドウォール6、クリンチゴム18等)が薄くても、十分な剛性が得られる。大きな剛性は、操縦安定性に寄与する。薄いサイドウォール6及び薄いクリンチゴム18は、軽量に寄与する。紙繊維は安価なので、この紙繊維はタイヤ2の低コストに寄与する。このタイヤ2では、軽量、優れた操縦安定性及び低コストが達成される。
紙繊維の製作では、まず原料紙が裁断又は粉砕される。この原料紙が、さらに叩解によって解繊される。こうして得られた紙繊維は、短繊維である。叩解されているので、この紙繊維の表面積は大きい。
原料紙は、クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、機械パルプ、非木材パルプ、古紙パルプ等から得られる。クラフトパルプには、針葉樹クラフトパルプ及び広葉樹クラフトパルプが含まれる。非木材パルプの原料としては、ケナフ、バガス、竹、コットン、海藻等が挙げられる。古紙パルプは、使用済みコピー用紙、新聞古紙、段ボール紙等が脱墨されることで得られる。強度の観点から、クラフトパルプから得られる紙が好ましく、特に針葉樹クラフトパルプから得られる紙が好ましい。クラフトパルプから得られる紙には、未晒クラフト紙及び晒クラフト紙が含まれる。地球環境及び低コストの観点からは、新聞古紙から得られる原料紙が好ましい。
紙繊維の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上50質量部以下である。配合量が0.5質量部以上に設定されることにより、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、配合量は3質量部以上がより好ましい。配合量が50質量部以下に設定されることにより、ゴム組成物の良好な混練性が達成される。この観点から、配合量は20質量部以下がより好ましい。
紙繊維の平均長さは、10μm以上1000μm以下が好ましい。平均長さが10μm以上に設定されることにより、大きな補強効果が得られ、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、平均長さは50μm以上がより好ましい。平均長さが1000μm以下に設定されることにより、紙繊維がゴム組成物に良好に分散する。この観点から、平均長さは800μm以下がより好ましい。
紙繊維の平均直径(D)に対する平均長さ(L)の比(L/D)は、10以上2000以下が好ましい。比(L/D)が10以上である紙繊維では、その表面積が大きい。表面積の大きな紙繊維は、補強効果に優れる。この観点から、比(L/D)は20以上がより好ましい。比(L/D)が2000以下に設定されることにより、紙繊維がゴム組成物に良好に分散する。この観点から、比(L/D)は1500以下がより好ましい。
ゴム組成物が、フェノール樹脂を含むことが好ましい。フェノール樹脂は、紙繊維に含浸する。タイヤ2の加硫時には、このフェノール樹脂が重合反応を起こす。重合反応により、フェノール樹脂の分子量が増大する。このフェノール樹脂が含浸した紙繊維は、補強効果に優れる。
フェノール樹脂には、フェノール類とアルデヒドとの反応によって得られる樹脂及びその変性物が含まれる。フェノール類としては、フェノール、クレゾール、キシレノール及びレゾルシンが例示される。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド及びフルフラールが例示される。フェノール樹脂の具体例としては、フェノール樹脂−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−フルフラール樹脂及びレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂が例示される。常温で流動性を備えたフェノール樹脂が好適に用いられる。
フェノール樹脂の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上20質量部以下が好ましい。配合量が0.5質量部以上に設定されることにより、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、配合量は3質量部以上がより好ましい。配合量が20質量部以下に設定されることにより、ゴム組成物の良好な混練性が達成される。この観点から、配合量は10質量部以下がより好ましい。
ゴム組成物は、硫黄又は硫黄化合物によって架橋されている。好ましくは、架橋には、加硫促進剤が併用される。有機過酸化物によって架橋が達成されてもよい。
ゴム組成物に、カーボンブラック、シリカ等の補強剤が配合されることが好ましい。ゴム組成物には、各種の添加剤が必要に応じ適量配合される。添加剤としては、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の充填材;老化防止剤;軟化剤及び可塑剤が例示される。ゴム組成物に、シランカップリング剤が添加されてもよい。
繊維補強層20の複素弾性率Eは、5MPa以上が好ましい。複素弾性率Eが5MPa以上に設定されることにより、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、複素弾性率Eは7MPa以上がより好ましい。複素弾性率Eは、20MPa以下が好ましい。
複素弾性率Eは、「JIS−K 6394」の規定に準拠して、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(島津製作所社の商品名「VA−200」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
開始温度:−100℃
終了温度:100℃
昇温速度:3℃/min
測定温度:70℃
粘弾性スペクトロメーターによる測定に供される試験片は板状であり、その長さは45mmであり、幅は4mmであり、厚みは2mmである。この試験片の両端部がチャックされて、測定がなされる。試験片の変位部分の長さは、30mmである。この試験片は、繊維補強層20から切り出される。切り出しが困難な場合は、繊維補強層20と同一の組成物から厚みが2mmのスラブが金型で成形・架橋され、このスラブから試験片が打ち抜かれる。スラブの成形・架橋は、160℃で10分間行われる。
繊維補強層20の厚みは、0.5mm以上2.0mm以下が好ましい。厚みが0.5mm以上に設定されることにより、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、厚みは1.0mm以上がより好ましい。厚みが2.0mm以下に設定されることにより、タイヤ2の軽量が達成される。この観点から、厚みは1.5mm以下がより好まし。
図2において両矢印L1で示されているのは、繊維補強層20の半径方向距離である。この距離L1は、20mm以上70mm以下が好ましい。距離L1が20mm以上に設定されることにより、優れた操縦安定性が達成される。この観点から、距離L1は30mm以上がより好ましく、40mm以上が特に好ましい。距離L1が70mm以下に設定されることにより、タイヤ2の軽量が達成される。この観点から、距離L1は60mm以下がより好ましい。
図2において両矢印L2で示されているのは、エイペックス28と繊維補強層20とが重なった部分の半径方向距離である。この距離L2は、5mm以上が好ましい。距離L2が5mm以上に設定されたタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、距離L2は7mm以上がより好ましい。距離L2の最大値は、エイペックス28の半径方向高さである。距離L2は、25mm以下が好ましい。
タイヤ2の各部材の寸法は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。JATMA規格に準拠した乗用車用タイヤ2の正規内圧は、180kPaである。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び図2に示された構造の乗用車用空気入りタイヤを得た。このタイヤは、繊維補強層を備えている。この繊維補強層のゴム組成物は、100質量部の基材ゴム、10質量部の紙繊維及び10質量部のフェノール樹脂を含む。繊維補強層の厚みは1.0mmであり、距離L1は50mmであり、距離L2は15mmである。このタイヤのサイズは、「195/65R15」である。このタイヤのサイドウォールの厚みは、後に詳説される比較例2のタイヤのサイドウォールの厚みよりも1.0mm小さい。
[実施例2から3及び8から9]
紙繊維の量を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から3及び8から9のタイヤを得た。
[実施例4から6及び7]
フェノール樹脂の量を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4から6及び7のタイヤを得た。
[実施例10及び11]
サイドウォールの厚みを下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10及び11のタイヤを得た。
[実施例12及び19から20]
繊維補強層の厚みを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例12及び19から20のタイヤを得た。
[実施例13及び17から18]
繊維補強層の半径方向距離L1を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13及び17から18のタイヤを得た。
[実施例14から16]
エイペックスと繊維補強層とが重なった部分の半径方向距離L2を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例14から16のタイヤを得た。
[比較例1]
補強層に紙繊維を配合しなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[比較例2]
補強層を設けず、かつサイドウォールを実施例1のサイドウォールよりも厚くした他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[質量の測定]
タイヤの質量を測定した。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[官能試験]
タイヤを「15×6.0J」のリムに組み込み、内圧が200kPaとなるようにタイヤに空気を充填した。このタイヤを排気量が2000cmの乗用車に取り付け、走行させた。そして、5点満点法で、ドライバーに操縦安定性を評価させた。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[耐久性の評価]
80℃のオーブンにタイヤを1週間保持した。このタイヤを耐久試験機に装着し、内圧が200kPaとなるようにタイヤに空気を充填した。タイヤへの負荷が340kgfであり、速度が80km/hである条件下で、タイヤをドラム上で走行させ、損傷の有無を確認した。走行距離が20000kmの段階で損傷が見られるものをCとし、走行距離が30000kmの段階で損傷が見られるものをBとし、走行距離が30000kmの段階で損傷が見られないものをAと格付けした。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[混練性の評価]
繊維補強層のゴム組成物の混練時の作業性を、AからCに格付けした。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
Figure 2007176215
Figure 2007176215
表1に示されるように、実施例のタイヤは軽量でかつ操縦安定性に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
符号の説明
2・・・空気入りタイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・クリンチゴム
20・・・繊維補強層
22・・・
24・・・
26・・・コア
28・・・エイペックス
30・・・カーカスプライ
32・・・本体
34・・・巻き上げ部

Claims (6)

  1. コア及びエイペックスを備えた一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、架橋されたゴム組成物からなりその一部がエイペックスと積層された繊維補強層とを備えており、
    このゴム組成物が、100質量部の基材ゴムと、0.5質量部以上50質量部以下の紙繊維を含んでいる空気入りタイヤ。
  2. 上記カーカスが、本体と、この本体にコアの近傍で連続する巻き上げ部とからなり、
    この本体に上記繊維補強層が積層されている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記繊維補強層の厚みが0.5mm以上2.0mm以下であり、この繊維補強層の半径方向距離が20mm以上70mm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記エイペックスと繊維補強層とが重なった部分の半径方向距離が5mm以上である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記ゴム組成物が、0.5質量部以上20質量部以下のフェノール樹脂をさらに含む請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記紙繊維の平均長さが10μm以上1000μm以下であり、この紙繊維の平均直径に対する平均長さの比が10以上2000以下である請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ。
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