JP2007069774A - ランフラットタイヤ - Google Patents

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JP2007069774A JP2005259734A JP2005259734A JP2007069774A JP 2007069774 A JP2007069774 A JP 2007069774A JP 2005259734 A JP2005259734 A JP 2005259734A JP 2005259734 A JP2005259734 A JP 2005259734A JP 2007069774 A JP2007069774 A JP 2007069774A
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達也 宮崎
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Abstract

【課題】ランフラット耐久性を高めるランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】断面三日月状のサイド補強ゴム層を具えるランフラットタイヤであって、カーカスプライのトッピングゴムは、ゴム成分100重量部に対して、(A)硫黄を2〜2.9重量部、(B)クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物を0.5〜3.0重量部、並びに(C)ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、又はヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物を0.5〜3.0重量部含有する。タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で特定の式に従い徐々に減少する。
【選択図】なし

Description

本発明は、パンク等によりタイヤ内の空気が抜けたデフレート状態においても比較的長距離を走行しうるランフラットタイヤに関する。
このようなランフラットタイヤとして、タイヤの骨格をなすカーカスの内側(内腔側)かつサイドウォール部に、断面三日月状のサイド補強ゴム層を設け、デフレート状態におけるタイヤの負荷荷重をこのサイド補強ゴム層で支えることによりランフラット走行を可能とした所謂サイド補強タイプのもが知られている(例えば特許文献1など参照)。
そしてこの種のタイヤが、ランフラット走行において招く故障の主原因として、図7(A)〜(C)に示すように、ビードエーペックスゴムaの半径方向外端a1近傍においてカーカスプライbのトッピングゴムcに発生する亀裂損傷d、及びカーカスプライbの折返し部b1において発生するコードルースeがある。
このうちコードルースeは、図7(B)、(C)に示すように、トッピングゴムcに配合される硫黄(加硫剤)が、加硫成型時に、隣接するクリンチゴムfに移出し、その配合量が減じるためと推測される。一般にトッピングゴムcには、カーカスコードgとの接着性を確保するため3.0〜3.3phrの硫黄が配合されている。この硫黄は、ゴムの架橋密度を高める以外に、硫黄と亜鉛成分とによりコード表面に高硬度の薄い接着層を形成し、コードとゴムとのモジュラス差を減じて接着性を向上する。しかし加硫成型時、トッピングゴムc中の硫黄の一部が、硫黄配合量が2phr程度と低いクリンチゴムfに移出してしまうため、前記接着層の形成が不充分となり、その結果、ランフラット走行時の繰り返し変形によって、前記折返し部b1に、コードルースeを誘発する。
また前記亀裂損傷dは、図7(B)に示すように、ビードエーペックスゴムa及びサイド補強ゴム層iに配合される硫黄が、隣接するカーカスプライbのトッピングゴムcに移入し、その配合量が増加するためと推測される。一般にビードエーペックスゴムa及びサイド補強ゴム層iは、ゴム硬度を高めてデフレート状態における負荷荷重を支持するために、硫黄を5.0〜6.0phrと高配合している。しかしこの硫黄の一部が、加硫成型時に前記トッピングゴムc中に移入してしまい、トッピングゴムcのゴム硬度を高めるとともに、耐亀裂成長性を低下させる。特に、高硬度のビードエーペックスゴムaとサイド補強ゴム層iとに挟まれる部位では、剪断応力がトッピングゴムcのゴム硬度の上昇に伴って増加し、かつビードエーペックスゴムaの外端a1で応力集中を招くとともに、前記耐亀裂成長性の低下と相俟って、前記外端a1近傍でトッピングゴムcに亀裂損傷dを誘発する。
しかし前記損傷d、eは、一方ではカーカスプライbにおける硫黄不足が原因し、他方では硫黄過多が原因するなど相反するものであり、両者を両立して抑制することは困難なことであった。
他方、本出願人は、通過騒音を低減しながらハイドロプレーニング性能を向上したタイヤとして、図8に略示するように、タイヤ赤道面Cから、タイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点Pに至るまでの間で、タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pまで徐々に減少するとともに、前記タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てるタイヤ外面上の各点と、タイヤ赤道点CPとの間の各半径方向距離をそれぞれY60、Y75、Y90及びY100 とし、かつタイヤ断面高さをSHとするとき、 0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足させた特殊プロファイルのタイヤを提案している(特許文献2参照)。この特殊プロファイルのタイヤでは、トレッドが非常に丸くなるため、フットプリントが、接地巾が小かつ接地長さを大とした縦長楕円形状となり、騒音性能とハイドロプレーニング性能とを向上しうるという効果が発揮できる。
そして本発明者の研究の結果、前記特殊プロファイルは、トレッドが非常に丸くサイドウォール部の領域が短いため、この特殊プロファイルをサイド補強タイプのランフラットタイヤに採用した場合には、サイド補強ゴム層のゴムボリュームを低減でき、タイヤ重量の増加や乗り心地性の低下を低く抑えうることを見出し得た。しかしこのランフラットタイヤでは、特にサイドウォール部の領域が短いため、ランフラット走行時のサイドウォール部の変形の度合いが大きく、亀裂損傷d及コードルースeの発生がより顕著であることが判明した。従って、この特殊プロファイルのランフラットタイヤでは、ランフラット耐久性の向上のために、特に前記亀裂損傷d及コードルースeの抑制が重要となる。
そこで本発明は、カーカスのトッピングゴムにおいて、硫黄配合量を減じ、かつ特定の接着用の樹脂材を配合することを基本として、ビードエーペックスゴムの外端近傍において発生するカーカプライのトッピングゴムの亀裂損傷、及びカーカスプライの折返し部に発生するコードルースをともに抑制でき、前記特殊プロファイルを採用したランフラットタイヤにおけるランフラット耐久性を効果的に向上しうるランフラットタイヤを提供することを目的としている。
特開平2000−351307号公報 特許第2994989号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスと、サイドウォール部かつ前記カーカスの内側に配され中央部分から半径方向内外に厚さを減じてのびる断面略三日月状のゴム補強層とを具えるランフラットタイヤであって、
正規リムに装着されかつ正規内圧を充填した正規内圧状態におけるタイヤ子午断面において、
タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、
タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で徐々に減少するとともに、
前記タイヤ赤道面Cから前記タイヤ最大断面巾の半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てるタイヤ外面上の各点と、タイヤ赤道点CPとの間の各半径方向距離をそれぞれY60、Y75、Y90及びY100 とし、かつタイヤ断面高さをSHとするとき、
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足し、
しかも前記カーカスプライは、そのトッピングゴムを、ゴム成分100重量部に対して、
(A)硫黄を2〜2.9重量部、
(B)クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物を0.5〜3.0重量部、並びに
(C) ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物を0.5〜3.0重量部含有したことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記ゴム成分は、天然ゴムまたはイソプレンゴムと、スチレン・ブタジエンゴムと、ブタジエンゴムとからなることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記ベルト層は、最も幅広のベルトプライのタイヤ軸方向のプライ巾BWが、前記タイヤ最大断面巾SWの0.70〜0.95倍であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記正規内圧状態のタイヤに正規荷重の80%の荷重を負荷した状態において、前記タイヤ外面が接地するタイヤ軸方向最外端間のタイヤ軸方向距離である接地巾CWは、前記タイヤ最大断面巾SWの50%〜85%であることを特徴としている。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。また前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。
本発明は叙上の如く、前記特殊プロファイルを、サイド補強タイプのランフラットタイヤに採用しているため、トレッドが非常に丸い輪郭形状となる。そのため、サイドウォール部の領域が短くなるなどサイド補強ゴム層のゴムボリュームを低減でき、ランフラット性能を確保しながらタイヤ重量の増加や乗り心地性の低下を低く抑えることができる。
しかし、前記特殊プロファイルのものは、特にサイドウォール部の領域が短いため、ランフラット走行時のサイドウォール部の変形度合が大きく、ビードエーペックスゴムの外端近傍においてカーカプライのトッピングゴムに亀裂損傷が発生しやすく、またカーカスプライの折返し部にコードルースが発生しやすい。
そこで本発明では、カーカスプライのトッピングゴムに、クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物(以下化合物(B)という)、並びにヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物である化合物C(以下化合物(C)という)を添加している。これにより、カーカスコードとゴムとの接着性を高めることができ、前記コードルースを抑制できる。しかし前記化合物(B)、(C)の添加は、ゴム硬度の上昇を招き、ビードエーペックスゴムとサイド補強ゴム層との間の剪断応力が高める恐れを生じる。そこで本発明では、硫黄の配合量を減じ、ゴム硬度の上昇を最小限にとどめている。しかも前記化合物(B)、(C)は、硫黄に比して、耐亀裂成長性への影響が低いため、これら相互作用によって、前記コードルースを抑えながら、前記亀裂損傷も抑制することができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のランフラットタイヤの正規内圧状態を示す子午断面図である。
図1において、本実施形態のランフラットタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7と、サイドウォール部3かつ前記カーカス6の内側に配されるサイド補強ゴム層10とを具える。
前記カーカス6は、タイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列するカーカスコードをトッピングゴムで被覆した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードが好適に使用される。また前記カーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。
そしてこのプライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ゴム硬度が65〜95°の硬質のゴムからなり、前記ビードコア5から半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。このビードエーペックスゴム8のビードベースラインBLからのタイヤ半径方向の高さhaは、特に限定はされないが、小さすぎるとランフラット耐久性が低下しやすく、逆に大きすぎてもタイヤ重量の過度の増加や乗り心地の悪化を招くおそれがある。このような観点より、ビードエーペックスゴム8の前記高さhaは、タイヤ断面高さSHの10〜60%、より好ましくは20〜40%程度が望ましい。
また本例では、前記カーカス6のプライ折返し部6bが、前記ビードエーペックスゴム8を半径方向外側に超えて巻き上がり、その外端部6beが、プライ本体部6aと前記ベルト層7との間に挟まれて終端する超ハイターンアップのカーカス構造を具える。これにより、1枚のカーカスプライ6Aを用いて、サイドウォール部3を効果的に補強しうる。また前記プライ折返し部6bの外端部6beが、ランフラット走行時に大きく撓むサイドウォール部3から離れるため、該外端部6beを起点とした損傷を好適に抑制しうる。なおプライ折返し部6bとベルト層7との重なり部のタイヤ軸方向巾EWは、5mm以上、さらには10mm以上が好ましく、その上限は、軽量化の観点から25mm以下が好ましい。なおカーカス6が複数枚のカーカスプライから形成される場合には、少なくとも1枚のカーカスプライがこの態様をなすのが好ましい。
次に、前記ベルト層7は、タイヤ周方向に対して例えば10〜35゜の角度で配列するベルトコードをトッピングゴムで被覆した半径方向内外のベルトプライ7A、7Bから形成され、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、タガ効果を有してトレッド部2を強固に補強する。ここで、前記ベルト層7は、内のベルトプライ7Aが最も幅広であり、このベルトプライ7Aのタイヤ軸方向のプライ巾BWを、タイヤ最大断面巾SWの0.70〜0.95倍の範囲とすることにより、トレッド部2のほぼ全域に亘ってタガ効果を付与し、後述するタイヤ外面の特殊プロファイルを保持する。なおこのベルト層7の半径方向外側には、高速耐久性を高める目的で、例えばナイロン等の有機繊維のバンドコードを周方向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回させたバンド層9を設けることができる。
ここで、前記「タイヤ最大断面巾SW」とは、タイヤ外面の基準輪郭線jにおける最大巾であり、この基準輪郭線jは、タイヤ外面に局部的に形成される例えば文字、図形、記号等を示す装飾用、情報用等の微細なリブや溝、リム外れ防止用のリムプロテクトリブ、カット傷防止用のサイドプロテクトリブなどの局部的凹凸部を除外した滑らかな輪郭線を意味する。
なお本例では、前記ビード部4には、リムプロテクトリブ11が凸設される場合が例示される。このリムプロテクトリブ11は、図2に示すように、リムフランジJFを覆うように基準輪郭線jから突出するリブ体であり、タイヤ軸方向外側に最も突出する突出面部11cと、この突出面部11cからビード外側面に滑らかに連なる半径方向内側の斜面部11iと、前記突出面部11cからタイヤ最大巾点M近傍位置で前記基準輪郭線jに滑らかに連なる半径方向外側の斜面部11oとで囲まれる断面台形状をなす。なお前記内側の斜面部11iは、リムフランジJFの円弧部よりも大きい曲率半径rで形成された凹円弧面で形成され、通常走行時においては、縁石等からリムフランジJFを保護する。またランフラット走行時には、内側の斜面部11iがリムフランジJFの円弧部に寄りかかって接触するため、タイヤの縦たわみ量を軽減でき、ランフラット性能及びランフラット耐久性の向上に役立つ。
次に、前記サイド補強ゴム層10は、最大厚さを有する中央部分10aから、タイヤ半径方向内端10i及び外端10oに向かってそれぞれ厚さを徐々に減じてのびる断面三日月状をなす。前記内端10iは、ビードエーペックスゴム8の外端よりもタイヤ半径方向内側に位置し、前記外端10oは、ベルト層7の外端7eよりもタイヤ軸方向内側に位置する。このときサイド補強ゴム層10とビードエーペックスゴム8とのタイヤ半径方向の重なり巾Wiを5〜50mm、かつサイド補強ゴム層10とベルト層7とのタイヤ軸方向の重なり巾Woを0〜50mmとするのが好ましく、これにより前記外端10o及び内端10iでの剛性段差の発生を抑える。
このサイド補強ゴム層10は、カーカス6のプライ本体部6aのタイヤ軸方向内側(タイヤ内腔側)に配されるため、サイドウォール部3の曲げ変形時には、サイド補強ゴム層10には主として圧縮荷重が、またコード材を有するカーカスプライ6Aには主として引張荷重が作用する。ゴムは圧縮荷重に強く、かつコード材は引張荷重に強いため、上記のようなサイド補強ゴム層10の配設構造は、サイドウォール部3の曲げ剛性を効率良く高め、ランフラット走行時のタイヤの縦撓みを効果的に低減しうる。なおサイド補強ゴム層10のゴム硬度は、60゜以上、さらには65°以上であるのが好ましい。前記ゴム硬度が60゜未満であると、ランフラット走行時の圧縮歪が大きくなって、ランフラット性能が不充分となる。逆にゴム硬度が高すぎても、タイヤの縦バネ定数が過度に上昇し、本発明によっても乗り心地性を改善し得なくなる。このような観点より、前記サイド補強ゴム層10のゴム硬度の上限は80゜以下、さらには75゜以下が好ましい。またサイド補強ゴム層10の最大厚さtは、タイヤサイズや、タイヤのカテゴリ等によって適宜設定されるが、乗用車用タイヤの場合5〜20mmが一般的である。
なお図1中の符号13は、ビード部4の外皮をなすリムズレ防止用のクリンチゴムである。
そして本発明では、ランフラット性能を維持しながら、前記サイド補強ゴム層10のゴムボリュームを最小限に抑え、タイヤの軽量化、及び乗り心地性の向上を図るために、タイヤ外面2Aを、特許第2994989号公報で提案する如き特殊プロファイルで形成している。
詳しくは、タイヤ1を正規リムに装着しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態でのタイヤ子午断面におけるタイヤ外面2Aを以下のように定める。
先ず図4に示すように、タイヤ赤道面Cから前記タイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面2A上の点をPとし、タイヤ赤道面Cとタイヤ外面2Aとが交わる点をタイヤ赤道点CPとするとき、タイヤ外面2Aの曲率半径RCは、前記タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で徐々に減少するように設定される。
また前記タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てる各タイヤ外面2A上の点をP60、P75、P90及びP100 とする。またこの各タイヤ外面2A上の点P60、P75、P90及びP100 と、前記タイヤ赤道点CPとの間の半径方向の距離をY60、Y75、Y90及びY100 とする。
そして、前記正規内圧状態においてビードベースラインBLから前記タイヤ赤道点CPまでの半径方向高さであるタイヤ断面高さをSHとするとき、前記半径方向距離Y60、Y75、Y90及びY100 は、それぞれ以下の関係を満足することを特徴としている。
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
ここで、RY60=Y60/SH
RY75=Y75/SH
RY90=Y90/SH
RY100 =Y100 /SH
として前記関係を満足する範囲RYiを図5に例示する。図4、5のように前記関係を満足するプロファイルは、トレッドが非常に丸くなるため、フットプリントが、接地巾が小かつ接地長さを大とした縦長楕円形状となり、騒音性能とハイドロプレーニング性能とを向上しうることが、前記特許第2994989号公報で報告されている。なお前記RY60、RY75、RY90及びRY100 の値が、各下限値を下回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが平坦化するため、従来タイヤとのプロファイルの差が少なくなる。逆に各上限値を上回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが著しく凸状をなすため、接地巾が過小となり、通常走行において必要な走行性能を確保することができなくなる。
なおタイヤでは、予めタイヤサイズを定めることにより、JATMA、ETRTOなどのタイヤの規格から、タイヤ偏平率、タイヤ最大断面巾、タイヤ最大高さなどを概ね定め得るため、前記RY60、RY75、RY90及びRY100 の範囲を容易に算出できる。従って、前記タイヤ外面2Aは、前記各位置におけるRY60、RY75、RY90及びRY100 の範囲を満たすように、かつ曲率半径RCが徐々に減少するように、前記タイヤ赤道点CPから前記点Pまで滑らかな曲線で描くことにより適宜定めうる。
また前記タイヤは、前記正規内圧状態のタイヤに正規荷重の80%の荷重を負荷した状態において、前記タイヤ外面2Aが接地するタイヤ軸方向最外端間のタイヤ軸方向距離である接地巾CWを、前記タイヤ最大断面巾SWの50%〜85%の範囲とするのが好ましい。これは、前記接地巾CWが、前記タイヤ最大断面巾SWの50%未満の場合、通常走行において轍でふらつきやすくなるなどワンダリング性能が低下し、かつ接地圧の不均一化により偏摩耗しやすくなる。逆に、接地巾CWが、タイヤ最大断面巾SWの85%を超える場合には、接地巾が過大となって前述の通過騒音とハイドロプレーニング性能との両立が難しくなる。
しかし本発明では、前記特殊プロファイルによる前述の作用効果以外に、該特殊プロファイが有する「サイドウォール部の領域が短い」という他の特徴に着目して達成された。即ち前記「サイドウォール部の領域が短い」という特徴を活かし、該特殊プロファイルをランフラットタイヤに採用することにより、サイド補強ゴム層10のゴムボリュームを低減でき、ランフラットタイヤにおける重量低下と乗り心地性の向上とを達成している。
しかし、この特殊プロファイルをランフラットタイヤに採用した場合には、サイドウォール部3の領域が短いため、ランフラット走行時のサイドウォール部3の変形度合が大きく、その結果、ビードエーペックスゴム8の半径方向外端8e近傍においてカーカスプライ6Aのトッピングゴムに亀裂損傷を招くとともに、カーカスプライ6Aのプライ折返し部6bにおいてコードルースを招く傾向がある。
そこで本発明では、カーカスプライ6Aのトッピングゴムとして、ゴム成分100重量部に対し、
(A)硫黄を2〜2.9重量部、
(B)クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物を0.5〜3.0重量部、並びに
(C)ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル(HMMPME)の部分縮合物、またはヘキサメトキシメチロールメラミン(HMMM)の部分縮合物である化合物を0.5〜3.0重量部含有している。
ゴム成分としては、ゴム工業で一般的に用いられる天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)などのジェン系ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴムなどのブチル系ゴムなどが挙げられる。なかでもNR(又はIR)と、SBRとの組み合わせ、或いはNR(又はIR)と、SBRと、BRとの組み合わせが好ましい。
NR(又はIR)と、SBRとの組み合わせの場合、ゴム成分中におけるNR(又はIR)の含有率は50〜90重量%であり、SBRの含有率が10〜50重量%であることが好ましい。NR(又はIR)の含有率が50重量%未満で、SBRの含有率が50重量%より大の場合、天然ゴム等の有する優れた引張特性を示すことが困難となり、ゴム成分の引張特性が低下する傾向がある。またSBRの含有率が10重量%未満で、NR(又はIR)の含有率が90より大の場合、加硫戻りが生じる傾向がある。
またゴム成分としては、耐亀裂成長性をより高めるために、前記NR(又はIR)の一部、及び/又はSBRの一部を、耐亀裂成長性に優れるBRに置き換えることが好ましい。この場合、前記BRの含有率は30重量%以下、好ましくは25重量%以下であり、30重量%を超えるとロールによる加工性が悪く、シート状に穴開きなく圧延するのが難しくなる。またBRによる耐亀裂成長性の向上効果を発揮させるためには、該BRの含有率は10重量%以上、好ましくは12重量%以上とする。このときには、NR(又はIR)の含有率は40〜80重量%、かつSBRの含有率は10〜40重量%の範囲が、前記引張特性や加硫戻り等の性能バランスから好ましい。
次に、クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物(B)は、フェノール系樹脂として知られ、加硫に際してメチレンドナーである前記HMMPMEの部分縮含物またはHMMMの部分縮含物と反応し、トッピングゴムとカーカスコードとの結合を強固にする接着剤として作用することができる。
クレゾール樹脂としては、薬品軟化点が100℃付近(92〜107℃)であるため、常温では固体ではあるが、ゴム混練り時に液体であるため分散しやすい点、さらに本発明で用いられる前記HMMPMEの部分縮含物またはHMMMの部分縮含物との反応開始温度が130℃付近とタイヤ加硫温度(145〜190℃)以下で適切であるという点から、化学式1におけるメタクレゾ―ル樹脂を用いることが最も好ましい。式中のnは整数である。
Figure 2007069774
またレゾルシン縮合物とは、化学式2で表される化合物をいう。式中のnは整数である。
Figure 2007069774
また変性レゾルシン縮合物とは、化学式3で表される化合物をいう。式中のnは整数である。また、式中において、Rはアルキル基であることが好ましい。変性レゾルシン縮合物としては、たとえぱ、レゾルシン・アルキルフェノ―ル・ホルマリン共重合体(住友化学工業(株)製のスミカノール620など)、レゾルシン・ホルマリン反応物ペナコライト樹脂(インドスペック社製の1319Sなど)などがあげられる。
Figure 2007069774
上記化合物(B)の含有量はゴム成分100重量部に対して0.5重量部以上、好ましくは1.0重量部以上である。含有量が0.5重量部未満では、トッピングゴムとカーカスコードとの接着性を充分確保することが困難となる。また化合物(B)の含有量の上限は、3.0重量部以下、好ましくは2.0重量部以下であり、含有量が3.0重量部をこえると、架橋密度が高まり、トッピングゴムにおけるゴム硬度の上昇を低く抑えることができなくなる。
次に、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル(HMMPME)の部分縮合物、またはヘキサメトキシメチロールメラミン(HMMM)の部分縮合物である化合物(C)は、前記化合物(B)のメチレンドナーとして機能する。
HMMPMEの部分縮合物とは、化学式4で表されるものをいう。式中のnは整数であり、nの数値範囲は通常1〜3である。
Figure 2007069774
又HMMMの部分縮合物とは、化学式5で表されるものをいう。式中のnは整数であり、nの数値範囲は通常1〜3である。
Figure 2007069774
上記化合物(C)の含有量はゴム成分100重量部に対して0.5重量部以上、好ましくは1.0重量部以上である。含有量が0.5重量部未満では、トッピングゴムとカーカスコードとの接着性を充分確保することが困難となる。また化合物(C)の含有量の上限は、3.0重量部以下、好ましくは2.5重量部以下であり、含有量が3.0重量部をこえると、架橋密度が高まり、トッピングゴムにおけるゴム硬度の上昇を低く抑えることができなくなる。
又硫黄(A)としては、ゴム工業において加硫剤として一般的に用いられるものが採用できる。この硫黄(A)の含有量は、ゴム成分100重量部に対して2.0〜2.9重量部と従来よりも低く配合される。その理由は、前記化合物(B)、(C)の反応により、トッピングゴムのゴム硬度がある程度上昇するからであり、その上昇を最小限に抑えるために、硫黄(A)の含有量を2.9重量部以下に規制している。なお2.9重量部を超えると、トッピングゴムのゴム硬度の上昇に伴って、ビードエーペックスゴム8とサイド補強ゴム層10との間に作用する剪断応力が高まるとともに、トッピングゴムの耐亀裂成長性の低下が大きくなる。その結果、ビードエーペックスゴム8とサイド補強ゴム層10との間、かつビードエーペックスゴム8の外端8e近傍において発生するトッピングゴムの亀裂損傷を抑制することができなくなる。又硫黄(A)の含有量が2.0重量部未満では、カーカスコードの表面に形成される接着層に充分な硫黄が供給されず、カーカスコードの接着性を充分確保することができなくなる。このような観点から硫黄(A)の含有量の下限は2.3重量部以上が好ましく、又上限は2.8重量部以下が好ましい。
このように、カーカス6のトッピングゴムは、硫黄と、化合物(B)、(C)とにおける、カーカスコードとトッピングゴムとの接着力に対する関与、トッピングゴムのゴム硬度に対する関与、及びトッピングゴムの耐亀裂成長性に対する関与の相違を利用し、その配合量をバランス化させている。そのため、カーカス6のトッピングゴムにおける硫黄不足が原因となり、前記クリンチゴム13と隣接する部位で発生するカーカスコードのルース、及びトッピングゴムにおける硫黄過多が原因となり、ビードエーペックスゴム8とサイド補強ゴム層10との間かつビードエーペックスゴム8の外端8e近傍の部位で発生するトッピングゴムの亀裂損傷を、抑制することが可能となる。
なお前記トッピングゴムには、前記硫黄(A)、化合物(B)、(C)以外にも、タイヤ工業においてー般的に使用されるカーボンブラック、シリカなどの補強用充填剤、酸化亜鉛、老化防止剤、軟化剤、ステアリン酸、加硫促進剤などを適宜配合することができる。しかし有機酸コバルトは、NR、SBRなどのゴム中の主鎖を切断して、ゴムの熱酸化劣化を促進させる傾向があり、そのため本発明に係わるトッピングゴムでは有機酸コバルトを配合していない。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す構造をなすタイヤサイズ245/40R18の乗用車用タイヤを表1の仕様で試作するとともに、各試供タイヤの、ランフラット耐久性をテストし、その結果を表1に記載した。表1に記載以外は同仕様である。なお表1のタイヤに用いたタイヤプロファイルの詳細は表2に示し、又カーカスのトッピングゴムのゴム組成の詳細は表3に示す。
なおゴム硬度は、JIS−K6253に基づき、温度28℃にて測定したデュロメータA硬さであり、表3のゴム硬度(設計値)は、表3の組成のゴムのみを加硫(加硫温度170℃、加硫時間12分)したときのゴム硬度である。又表1のゴム硬度(タイヤ成形値)は、タイヤとして加硫成形することにより他のゴム部材からの硫黄の移行の影響を受けた後のゴム硬度であり、部位1(ビードエーペックスゴムとサイド補強ゴム層との間かつビードエーペックスゴムの外端近傍)において採取したカーカストッピングゴムのカーカスコード付近におけるゴム硬度である。
表1の硫黄(タイヤ成形値)は、前記部位1においてタイヤから採取したカーカストッピングゴムのカーカスコード付近における硫黄の配合率であり、トッピングゴム全体を100とした重量%で示す。
又カーカスは、プライ数(1枚)、コード(ポリエステル;1500dtex/2)、コード角度(90°)とした。又ベルト層は、プライ数(2枚)、コード(スチールコード;1×4/0.27)、コード角(+24°/−24°)とした。
(1)耐亀裂成長性
表3の組成のゴムを用いてゴムサンプル(加硫温度170℃、加硫時間12分)を試作し、JIS K6260に基づいて屈曲亀裂成長試験を行ない、70%伸張を30万回繰り返してゴムシートを屈曲させたのち、発生した亀裂の長さを測定した。そして、測定値の逆数をとり、比較例1を100とした指数で表示した。数値が大きいほど、耐亀裂成長性に優れている。
(2)コード接着性
表3の組成のゴムを用いてカーカスプライのサンプル(加硫温度170℃、加硫時間12分)を作成し、引張試験機(インストロン社製)により、カーカスコードの引抜き抗力(接着力)を測定し、比較例1を100とする指数で表示した。値が大なほど接着力に優れている。
(3)ランフラット耐久性
各供試タイヤをバルブコアを取り去ったリム(18×8.5JJ)にリム組し、デフレート状態でドラム試験機上を速度(80km/h)、縦荷重(4.14kN:正規荷重の65%の荷重)、室温(38±2℃)の条件にて、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。結果は比較例1を100とする指数により表示しており、数値が大きいほどランフラット耐久性に優れている。
Figure 2007069774
Figure 2007069774
Figure 2007069774
表1の如く実施例のタイヤは、カーカストッピングゴムを改善することにより、ランフラット耐久性を向上しうるのが確認できる。又ランフラット耐久性の向上効果は、従来プロファイルのランフラットタイヤに比して、前記特殊プロファイルのランフラットタイヤにおいて、特に高く発揮されるのが確認できる。
本発明のランフラットタイヤの一実施例を示す断面図である。 そのビード部を拡大して示す断面図である。 トレッド部を拡大して示す断面図である。 タイヤ外面のプロファイルを示す線図である。 タイヤ外面の各位置におけるRYiの範囲を示す線図である。 表1の比較例1、2のタイヤプロファイルを示す線図である。 (A)〜(C)はランフラットタイヤの故障原因を説明する断面図である。 従来のタイヤプロファイルの一例を示す線図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
7 ベルト層
7A、7B ベルトプライ
10 サイド補強ゴム層

Claims (4)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスと、サイドウォール部かつ前記カーカスの内側に配され中央部分から半径方向内外に厚さを減じてのびる断面略三日月状のゴム補強層とを具えるランフラットタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧を充填した正規内圧状態におけるタイヤ子午断面において、
    タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、
    タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で徐々に減少するとともに、
    前記タイヤ赤道面Cから前記タイヤ最大断面巾の半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てるタイヤ外面上の各点と、タイヤ赤道点CPとの間の各半径方向距離をそれぞれY60、Y75、Y90及びY100 とし、かつタイヤ断面高さをSHとするとき、
    0.05< Y60 /SH ≦0.1
    0.1< Y75 /SH ≦0.2
    0.2< Y90 /SH ≦0.4
    0.4< Y100 /SH ≦0.7
    の関係を満足し、
    しかも前記カーカスプライは、そのトッピングゴムを、ゴム成分100重量部に対して、
    (A)硫黄を2〜2.9重量部、
    (B)クレゾール樹脂、レゾルシン縮合物及び変性レゾルシン縮合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物を0.5〜3.0重量部、並びに
    (C) ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物を0.5〜3.0重量部含有したことを特徴とするランフラット。
  2. 前記ゴム成分は、天然ゴムまたはイソプレンゴムと、スチレン・ブタジエンゴムと、ブタジエンゴムとからなることを特徴とする請求項1記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記ベルト層は、最も幅広のベルトプライのタイヤ軸方向のプライ巾BWが、前記タイヤ最大断面巾SWの0.70〜0.95倍であることを特徴とする請求項1又は2記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記正規内圧状態のタイヤに正規荷重の80%の荷重を負荷した状態において、前記タイヤ外面が接地するタイヤ軸方向最外端間のタイヤ軸方向距離である接地巾CWは、前記タイヤ最大断面巾SWの50%〜85%であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のランフラットタイヤ。
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