JP2007167033A - 育苗装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】苺の育苗装置で、育苗スペースの効率化の為に、多段に水耕用ベッドを設けて、親株のランナーから子株を順次発生させて子株を多段の水耕用ベッドに植えて苺苗を育苗するものがある。然しながら、従来例の育苗装置では、子株を水耕用ベッドに植えて育苗するものである為に、成育した子株を栽培装置の栽培床に植え替える際に、水耕用ベッドから子株の根を掘り出して植え替えるという作業を行なわなければならないので、子株の根を損傷してしまって、子株の苗質が悪くなるという問題があり、栽培装置での栽培にて初期成育が遅れ、良質の苺収穫及び一株当りの収穫量の点において課題があった。
【解決手段】上部に親株を植える親株用栽培床6を設け、その下方に子株を植える育苗用ポット7を多数載置する子株用トイ8a・8b・8c・8d・8eを親株用栽培床6の外側方に順次ずらして多段に配置した育苗装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、苺等の作物を育苗する育苗装置に関するものである。
苺の育苗装置で、育苗スペースの効率化の為に、多段に水耕用ベッドを設けて、親株のランナーから子株を順次発生させて子株を多段の水耕用ベッドに植えて苺苗を育苗するものがある。
特開平10−52171号公報
然しながら、従来例の育苗装置では、子株を水耕用ベッドに植えて育苗するものである為に、成育した子株を栽培装置の栽培床に植え替える際に、水耕用ベッドから子株の根を掘り出して植え替えるという作業を行なわなければならないので、子株の根を損傷してしまって、子株の苗質が悪くなるという問題があり、栽培装置での栽培にて初期成育が遅れ、良質の苺収穫及び一株当りの収穫量の点において課題があった。
請求項1記載の発明は、上部に親株を植える親株用栽培床6を設け、その下方に子株を植える育苗用ポット7を多数載置する子株用トイ8a・8b・8c・8d・8eを親株用栽培床6の外側方に順次ずらして多段に配置した育苗装置としたものである。
従って、親株用栽培床6に植えた親株から伸びたランナーにできた複数の子株を親株用栽培床6の外側方に順次ずらして多段に配置した子株用トイ8a・8b・8c・8d・8e内に配置した育苗用ポット7に植えて育苗する。そして、成育した子株は、ランナーを切って、育苗用ポット7ごと子株用トイ8a・8b・8c・8d・8eから取出して、栽培装置に持って行き、子株を育苗用ポット7から育苗用床ごと取出し、そのまま栽培装置の栽培培地に植える。従って、子株の根が育苗用床にある状態のままで養液栽培装置3の栽培培地に植えることができるので、子株の根を傷めることがなく、子株の苗質が良いので、以後の苺栽培が良好に行なえて、良質の苺の収穫が行なえ、一株当りの収穫量も増加する。
本発明の育苗装置によれば、狭くて効率の良い育苗スペースで多数の苗質の良い子株を育苗でき、以後の苺栽培が良好に行なえて、良質の苺の収穫が行なえ、一株当りの収穫量も増加する。
(実施例1)
本発明の一実施の形態を図面に基づいて、詳細に説明する。
養液栽培ハウス1内に、苺の親株Aから伸びたランナーから発生した子株を育苗する育苗装置2と苺の養液栽培装置3とが設けられている。
育苗装置2は、正面視で台形状に枠組した支持枠4に目抜き鋼板(多数の孔が開いている鋼板)よりなる載置台5…を6段固定し、最上段の載置台5上に苺の親株用プランター6…が一列に多数載置されている。そして、上から2段目〜6段面の載置台5…の各々の左右端部に内部にビニール製の内径が6〜9cmの育苗用ポット7(底面には給水及び排水用の孔があいている)を多数収納できる子株用トイ8a,8b,8c,8d,8eを載置している。
9は苺の親株Aに灌水する為の小さな灌水孔を多数設けた灌水パイプであり、一列に並べられた親株用プランター6…の上面に沿って配置して設けてあり、養液栽培ハウス1内の土中に埋設された給水配管10より第1給水管11にて液肥入りの水(養液)が給水されて、一列に並べられた親株用プランター6…内に植えられた苺の各親株Aに養液を灌水するように構成されている。
12は最上段の載置台5の下方に配置された排水用トイであって、各親株用プランター6…の底面に設けられた排水孔から排水される排出養液を受けて、第1排水管13にて排水配管14に使用済み養液を排水する構成となっている。
15は子株用トイ8a…の各々に養液を給水する第2給水管であって、基部は給水配管10に連結され、各出水部15a…は各子株用トイ8a…内に臨んで設けられている。尚、15b…は、各子株用トイ8a…への養液を給水したり停止したりする為の給水バルブである。
16は分岐した先端部16a…が各子株用トイ8a…の底面に連結され使用済みの養液を排水する第2排水管であって、基部は排水配管14に連結され、各子株用トイ8a…の使用済みの養液を排水するように設けられている。
ここで、上記育苗装置2で苺の親株Aから伸びたランナーから発生した子株を育苗する方法を説明する。
先ず、各親株用プランター6…内に細粒状のロックウールを栽培用床として充填し、苺の親株Aを2列に植える。そして、各子株用トイ8a…内には、内部に細粒状のロックウールを育苗用床として充填した育苗用ポット7…を密着状にして並べて載置する。
そして、灌水パイプ9にて各苺の親株Aに養液を灌水し、使用済み養液は排水用トイ12で受けて第1排水管13にて排水配管14に排水して、育苗する。この時点では、各子株用トイ8a…に対応する給水バルブ15b…は、全て閉じておく。
苺の親株Aを育苗すると、やがてランナーが伸びてその先端に第1番目の子株a1ができる。そこで、その子株a1を2段目の載置台上の子株用トイ8a内の育苗用ポット7に植える。そして、2段目の載置台上の子株用トイ8aへの養液給水をする為に2段目の載置台上の子株用トイ8aに対応する給水バルブ15bを開け、各親株Aと同時に2段目の載置台上の子株用トイ8a内の育苗用ポット7に植えられた子株a1にも養液を給水し、育苗する。尚、子株用トイ8a内に養液を給水すると、養液は、育苗用ポット7の底面に開けた孔から育苗用ポット7内部に入り込み育苗用床(細粒状のロックウール)に植えられた子株a1は養液を吸収して成長する。そして、使用済み養液は、第2排水管16にて排水配管14に排水される。
このようにして、親株Aと子株a1を育苗すると、今度は、子株a1からランナーが伸びてその先端に第2番目の子株a2ができる。そこで、その子株a2を3段目の載置台上の子株用トイ8b内の育苗用ポット7に植える。そして、3段目の載置台上の子株用トイ8bへの養液給水をする為に3段目の載置台上の子株用トイ8bに対応する給水バルブ15bを開け、各親株A・子株a1と同時に3段目の載置台上の子株用トイ8b内の育苗用ポット7に植えられた子株a2にも養液を給水し、育苗する。
次に、親株A・子株a1・a2を育苗すると、今度は、子株a2からランナーが伸びてその先端に第3番目の子株a3ができる。そこで、その子株a3を4段目の載置台上の子株用トイ8c内の育苗用ポット7に植える。そして、4段目の載置台上の子株用トイ8cへの養液給水をする為に4段目の載置台上の子株用トイ8cに対応する給水バルブ15bを開け、各親株A・子株a1・a2と同時に4段目の載置台上の子株用トイ8c内の育苗用ポット7に植えられた子株a3にも養液を給水し、育苗する。
次に、親株A・子株a1・a2・a3を育苗すると、今度は、子株a3からランナーが伸びてその先端に第4番目の子株a4ができる。そこで、その子株a4を5段目の載置台上の子株用トイ8d内の育苗用ポット7に植える。そして、5段目の載置台上の子株用トイ8dへの養液給水をする為に5段目の載置台上の子株用トイ8dに対応する給水バルブ15bを開け、各親株A・子株a1・a2・a3と同時に5段目の載置台上の子株用トイ8d内の育苗用ポット7に植えられた子株a4にも養液を給水し、育苗する。
次に、親株A・子株a1・a2・a3・a4を育苗すると、今度は、子株a4からランナーが伸びてその先端に第5番目の子株a5ができる。そこで、その子株a5を6段目の載置台上の子株用トイ8e内の育苗用ポット7に植える。そして、6段目の載置台上の子株用トイ8eへの養液給水をする為に6段目の載置台上の子株用トイ8eに対応する給水バルブ15bを開け、各親株A・子株a1・a2・a3・a4と同時に6段目の載置台上の子株用トイ8e内の育苗用ポット7に植えられた子株a5にも養液を給水し、育苗する。
このようにして、子株から順次発生していくランナー先端の子株を育苗用ポット7に植えて育苗する。
そして、一つの親株から4〜5本のランナーを伸ばして、1本のランナーに4〜5個の子株がつくようにして、育苗する。即ち、一つの親株で16個〜25個の子株を発生させて育苗すると、良質の子株の育成が行なえる。
そして、成育した子株は、ランナーを切って、育苗用ポット7ごと子株用トイ8a(8b,8c,8d,8e)から取出して、後述の養液栽培装置3に持って行き、子株を育苗用ポット7から育苗用床(細粒状のロックウール)ごと取出し、そのまま養液栽培装置3の栽培培地に植える。従って、子株の根が育苗用床(細粒状のロックウール)にある状態のままで養液栽培装置3の栽培培地に植えることができるので、子株の根を傷めることがなく、子株の苗質が良いので、以後の苺栽培が良好に行なえて、良質の苺の収穫が行なえ、一株当りの収穫量も増加する。
次に、養液栽培装置3について説明する。
パイプ材にて構成された高設架台20が、養液栽培ハウス1内に、作業者が栽培作業(苗に対する点検や防除や収穫等の各種作業)を行ないながら歩行できる間隔をあけて、複数列設けられている。
各高設架台20上には発砲スチロールよりなる水耕ベッド21を載置し、該水耕ベッド21の凹部22内に不織布よりなる水耕シート23を敷き、その上に根切りシート24(細かい目あいの樹脂製網状ネット)を敷いてその中に細粒状のロックウールよりなる栽培培地25を充填している。
そして、水耕ベッド21の凹部22内の側壁部に所定間隔をあけて、板状の水耕シート受け部材26…を配設している。該水耕シート受け部材26は図に示すように上部が緩やかな円弧面を形成する構成となっており、水耕ベッド21の左右両側より垂れ下がるように設けた水耕シート23を下方より受けて、該水耕シート23が緩やかな円弧状面を形成するように作用する。
27は栽培培地25上面に配置された灌水用パイプであって、所定間隔に小さな孔が形成されており、栽培培地25に2列に植えられた苺の苗に養液を灌水する構成となっている。苺の苗は苺がなる方向が決まっているので、水耕ベッド21に苺の苗を植えるときに、苺が水耕ベッド21の外側方に向けてなるように植える。
すると、苺は水耕ベッド21の左右両外側に垂れ下がるようにして実る。この時、水耕シート受け部材26にて水耕シート23が下方より受けられて、水耕シート23が緩やかな円弧状面を形成して水耕ベッド21の左右両側で下方に垂れ下がっているので、苺のなっている茎は、この緩やかな円弧状面に受けられているから折れたり傷ついたりすることが防止されて、苺は良好に成育し良質の苺を収穫することができる。
28は水耕ベッド21の凹部22左右中央部の底面部に設けた排水用の溝で、使用済みの養液を排水する為に設けられている。
29は自走式の防除装置であって、正面視で門型状の防除パイプ30と高設架台20の左右両側方に固定されたレール31を電動モーターの駆動で自走する走行輪32とで構成されている。そして、防除パイプ30には、薬液散布ノズル33…が正面視で苗に上方及び左右両側方及び左右下方から薬液を散布できるように設けられており、また、薬液パイプ34にて薬液供給機(図示せず)に連結されている。
よって、防除装置29は、レール31を走行輪32が自走して、養液栽培装置3の栽培培地に植えられた苺苗の葉の表側及び裏側の両面に適正に薬液を散布し、養液栽培装置3の栽培培地に2列に植えられた全ての苺苗に対して適正な薬液散布作業が自動で行える。そして、1つの養液栽培装置3の薬剤散布が終われば、その養液栽培装置3のレール31から防除装置29を取り外し、隣の養液栽培装置3のレール31に防除装置29を乗せて、同様にして薬剤散布作業を行なう。従って、少ない労力で効率良く、然も、苺苗の葉の表側及び裏側の両面に適正に薬液を散布できる。
尚、養液栽培装置3に設けたレール31を防除装置29が自走する形態に代えて、養液栽培装置3の上方にワイヤーを張って、該ワイヤーに正面視で門型状の防除パイプ30を装備する防除装置29を吊り下げて、防除装置29をワイヤーに沿って動力で移動させるか人が引っ張って移動させながら薬剤散布作業を行なうようにしても良い。
以上の育苗装置2及び養液栽培装置3により、苺栽培する過程を総合して説明すると、前記育苗装置2で育成した良質の子株を育苗用ポット7から育苗用床(細粒状のロックウール)ごと取出し、そのまま養液栽培装置3の栽培培地に植える。従って、子株の根が育苗用床(細粒状のロックウール)にある状態のままで養液栽培装置3の栽培培地25に植えられる。そして、灌水用パイプ27にて苗に養液を灌水し、使用済みの養液は排水用の溝28にて排水して苗を栽培する。すると、子株の根を傷めることがなく、子株の苗質が良いので、苺栽培が良好に行なえる。然も、苺は水耕ベッド21の左右両外側に垂れ下がるようにして実り、水耕シート受け部材26にて水耕シート23が下方より受けられて、水耕シート23が緩やかな円弧状面を形成して水耕ベッド21の左右両側で下方に垂れ下がっているので、苺のなっている茎は、この緩やかな円弧状面に受けられているから折れたり傷ついたりすることが防止されて、苺は良好に成育し良質の苺を収穫することができ、一株当りの収穫量も増加する。
尚、養液栽培ハウス1内の天井部位には、遮光カーテン60が開閉自在に設けられている。そして、該遮光カーテン60の下方には、ハウス内の空気を循環させて室温を均一にする循環ファン61が設けられている。そして、特に、この実施例の養液栽培ハウス1においては、循環ファン61による送風が遮光カーテン60に直接当たらないように、遮光カーテン60の下方に防風ネット62が設けられている。従って、ハウス内の空気を循環させて室温を均一にする為に循環ファン61にて送風しても、防風ネット62により風は弱められるので、遮光カーテン60に強い風が当たることが防止されて、遮光カーテン60が風により破れたて破損することが防止できる。尚、遮光カーテン60に風が当たらないように循環ファン61の風を下方に向けることが考えられるが、風を下方に向けると、養液栽培装置3の苗に強い風が当たるので、苗の成育に支障をきたしてしまい良くない。
(実施例2)
上記の実施例1の防除装置29に代えて、養液栽培装置3に沿って往復自走する自走式防除装置50を用いた養液栽培ハウス1の他の例を図6に基づいて説明する。
養液栽培ハウス1内に、実施例1と同じ養液栽培装置3(レール31は設けられていない)が各種作業(苗に対する点検や防除や収穫等の各種作業)が行なえる間隔をあけて複数列設けられている。
50は自走式の一般的な自走式防除装置であって、走行路面に配置された電磁誘導線51に沿って自動走行し、前進後進切替センサ52の検出により前進から後進に自動的に切り替えられて自動走行する。
53は上記の前進後進切替センサ52が先端に装着された電磁誘導線51を巻取り及び引出し自在に設けた誘導線巻取り器である。
ここで、上記の誘導線巻取り器53を用いた防除作業を説明すると、先ず、誘導線巻取り器53を養液栽培装置3間の作業通路の一端側に持って行き、誘導線巻取り器53から電磁誘導線51を引出して、該作業通路の中央部に図に実線で示すように置く。そして、該電磁誘導線51を跨らせた状態で自走式防除装置50をセットして前進させて防除作業を開始する。すると、自走式防除装置50は電磁誘導線51に沿って前進して薬剤を左右両側の養液栽培装置3に対して散布する。そして、自走式防除装置50が作業通路の他端にセットされた電磁誘導線51先端の前進後進切替センサ52の位置まで来ると、自走式防除装置50は前進後進切替センサ52を検出して後進に切替えられて、後進して防除作業を続ける。その後、作業者の居る誘導線巻取り器53の位置まで自走式防除装置50が戻ってくると、作業者は自走式防除装置50の防除作業及び進行を停止させて、電磁誘導線51を巻取る。
次に、隣の誘導線巻取り器53を養液栽培装置3間の作業通路の一端側に持って行き、同様に、誘導線巻取り器53から電磁誘導線51を引出して、自走式防除装置50にて防除作業を行なう。
従来は、養液栽培ハウス1内に自走式防除装置50が走行する通路に電磁誘導線51を張巡らせて埋設配置し、自走式防除装置50がその張巡らされた電磁誘導線51に沿って自動走行して防除作業を行なう施設であった為に、養液栽培施設が高価なものとなっていた。そこで、上記のように各作業通路毎に作業者が誘導線巻取り器53から電磁誘導線51を引出して配置する構成にすると、施設自体が安価なものとなり、防除作業も効率よく行なえる。
(実施例3)
他の例として図7〜図9に基づいて、上記の実施例1の苺の育苗装置2と養液栽培装置3に代えて、育苗及び栽培を兼ね備えた養液栽培装置60の説明をする。
パイプ材にて構成された高設架台61が、養液栽培ハウス1内に、作業者が栽培作業(苗に対する点検や防除や収穫等の各種作業)を行ないながら歩行できる間隔をあけて、複数列設けられている。そして、高設架台61は、上段載置棚62と下段載置棚63との2段構成となっている。
上段載置棚62上には左右幅が狭い1条植え用の発砲スチロールよりなる水耕ベッド64を載置し、下段載置棚63上には左右幅が広い2条植え用の発砲スチロールよりなる水耕ベッド65を載置して構成している。そして、水耕ベッド64及び水耕ベッド65は、実施例1の水耕ベッド22と同じ構成であって、その凹部64a・65a内に不織布よりなる水耕シート64b・65bを敷き、その上に根切りシート64c・65c(細かい目あいの樹脂製網状ネット)を敷いてその中に細粒状のロックウールよりなる栽培培地64d・65dを充填している。そして、水耕ベッド64・65にも実施例1と同じく板状の水耕シート受け部材64e・65eが設けられている。
子株の育苗期には、図7に示すように、上段の水耕ベッド64に苺の親株を1列植えて、その親株から伸びたランナーの先端にできた子株及びその子株から伸びたランナーの先端にできた子株(4番目の子株まで育苗する)を下段の水耕ベッド65に植えて、育苗する。
そして、苺栽培期には、下段の水耕ベッド65で育苗した子株を間引いて図9のように左右2列に等間隔に残し、間引いた子株を上段の水耕ベッド64に図9に示すように下段の水耕ベッド65に植えられている子株間に位置するように植える。そして、養液を供給して栽培すると、上段の水耕ベッド64に植えた苺苗及び下段の水耕ベッド65に植えた苺苗は平面視で位置がずれて植えられた状態(千鳥状の植付け状態)となっているので、全ての苗が適切な受光量を得ることができて、良好な成育をして、良質の苺を収穫することができる。然も、下段の水耕ベッド65の子株は、ランナーから発生した時に植えられたままで栽培されるので、苗の根等の損傷もなく品質の良い苗となり良質の苺を収穫できる。然も、子株を植え替える工数が少ないので、生産効率もとても良い。
養液栽培ハウスの全体正面断面図である。(実施例1) (a)は育苗装置の正面図、(b)は背面図である。(実施例1) 育苗装置の側面図である。(実施例1) (a)は育苗装置の平面図、(b)は作用説明用平面図である。(実施例1) (a)は養液栽培装置の正面断面図、(b)は一部拡大断面図である。(実施例1) 他の例を示す養液栽培ハウスの作用説明用平面図である。(実施例2) 他の例を示す養液栽培装置の正面断面図である。(実施例3) 他の例を示す養液栽培装置の正面断面図である。(実施例3) 他の例を示す養液栽培装置の平面図である。(実施例3)
符号の説明
4 支持枠
5 載置台
6 親株用栽培床(親株用プランター)
7 育苗用ポット
8a 子株用トイ
8b 子株用トイ
8c 子株用トイ
8d 子株用トイ
8e 子株用トイ

Claims (1)

  1. 上部に親株を植える親株用栽培床(6)を設け、その下方に子株を植える育苗用ポット(7)を多数載置する子株用トイ(8a・8b・8c・8d・8e)を親株用栽培床(6)の外側方に順次ずらして多段に配置したことを特徴とする育苗装置。
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