JPH1052171A - 植物の子株栽培装置 - Google Patents

植物の子株栽培装置

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JPH1052171A
JPH1052171A JP8224640A JP22464096A JPH1052171A JP H1052171 A JPH1052171 A JP H1052171A JP 8224640 A JP8224640 A JP 8224640A JP 22464096 A JP22464096 A JP 22464096A JP H1052171 A JPH1052171 A JP H1052171A
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伸光 増山
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恒男 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親株定植用の栽培床を所定高さ位置に設置し
て、親株からランナーと子株を順次発生させて複数の子
株を形成していく装置において、子株用培地が充填され
る桶位置を適切に調整する。 【解決手段】 栽培床1と子株用培地が充填される桶3
とを支持する支持部材4に対して、桶3を上下方向位置
を調整可能な装置として、支持部材4に着脱自由に取り
付けられ、かつ決定した位置に固定具6にて固定される
支持具5に対して、桶3を載置支持する装置を設けるこ
とにより、植物品種によってランナーの長さが異なる場
合に、ランナーの長さに対応して桶3の位置を適切に調
整とすることを可能とし、ランナーの先の子株を子株用
培地に安定かつ確実に植え込むことができるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の子株栽培装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】植物、例えばイチゴの子株栽培方法とし
て、次のような方法が本出願人により先に提案されてい
る(特開平7−327480号公報参照)。
【0003】この方法は、親株定植用の栽培床を所定高
さ位置に設置して、親株からランナーと子株を順次発生
させて複数の子株を形成していく方法であり、子株の増
殖に要する栽培面積を小さくして、所定面積当たりの子
株の栽培量を増加させることができると共に、採苗作業
も容易で、地下部での伝染病の蔓延を抑制することがで
き、夜冷を行う場合には、子株を採苗することなくラン
ナーに形成された状態でそのまま夜冷処理を行うことが
可能な栽培方法である。
【0004】ところで、このような栽培方法に用いられ
る栽培装置は、支持部材と、該支持部材の基礎面から所
定高さ位置に設置された親株定植用の栽培床と、栽培床
の両側壁部の斜め下方位置の支持部材に略水平に設置さ
れ、子株用培地が充填される桶と、を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような栽培装置に
おいて、前記桶は支持部材の上下方向の予め定められた
複数位置に固定して設けられており、このように桶の位
置が固定されていると、植物品種によってランナーの長
さが異なる場合、ランナーの長さに対して、上下に隣接
する桶間の間隔が適切な間隔とならない場合があり、ラ
ンナーの先にある子株が桶の位置に達しない場合や、逆
に子株が桶位置よりも大幅に先に位置する場合等が発生
し、子株を子株用培地に安定かつ確実に植え込むことが
困難となる問題がある。
【0006】本発明は上記した課題を解消するためにな
されたものであり、植物品種によってランナーの長さが
異なる場合に、ランナーの長さに対して、桶の位置を適
切に調整することが可能であり、ランナーの先の子株を
子株用培地に安定かつ確実に植え込むことができる植物
の子株栽培装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明の植物の子株栽培装置は、支持部材と、該支
持部材の基礎面から所定高さ位置に設置された親株定植
用の栽培床と、栽培床の両側壁部の斜め下方位置の支持
部材に略水平に設置され、子株用培地が充填される桶
と、を備え、親株からランナーと子株を順次発生させて
複数の子株を形成していく植物の子株栽培装置におい
て、前記支持部材に対して前記桶の上下方向位置を調整
可能な取付装置を設けたことを特徴とする。
【0008】この場合、前記取付装置を、桶を載置支持
する載置支持部及び支持部材に着脱自由に取り付けられ
る取付部を有する支持具と、前記取付部を支持部材に固
定する固定具と、から構成することができる。また、前
記取付装置の支持具に排水用ホースの接続口を設けるこ
ともできる。
【0009】また、前記桶には、前記ランナーの一部を
支持するランナー支持部を設けることが好ましく、特
に、ランナー支持部を着脱自由な構成とすることもでき
る。さらに、前記ランナー支持部に前記桶の長手方向に
沿って配置される給液パイプの支持部を形成することも
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1及び図2
は、本発明の一の実施の形態にかかる植物の子株栽培装
置の斜視図及び正面図である。
【0011】これらの図において、子株栽培装置は、親
株定植用の栽培床1、子株用培地2が充填される桶3、
これら栽培床1及び桶3を支持する支持部材4を有して
構成される。
【0012】栽培床1としては、その内側に土、砂、ロ
ックウール等の培地が充填されているものであれば特に
制限されない。例えば、所定の長さと幅を有し、周壁の
うちの両側壁1A夫々の上縁をパイプ等により支持し、
断面略U字状に張設したプラスチックシートからなるも
のや、断面略凹状に成形した硬質プラスチックや金属等
の剛体からなるものを用いることができる。かかる栽培
床1は、温室内に、地面等の基礎面から所定高さで設置
される。
【0013】子株用培地2が充填される桶3は、略半円
筒形状に成形した硬質プラスチックや金属等の剛体から
構成される。この場合、桶3は、図3に示すように、両
端部が開放された略半円筒部材3Aと、該略半円筒部材
3Aの両端開放部に結合される一対の端壁部材3Bとか
ら構成される。前記略半円筒部材3Aの両側の上縁部に
は外側に折り曲げられたロール部3aが形成されてい
る。
【0014】前記端壁部材3Bは、夫々一端部が開放さ
れた短い長さの半円筒形状に形成されており、上縁部に
は内側に溝3bを形成する略U字状部3cが外方に張り
出し形成され、底部には一対の脚部3dが突設されてい
る。
【0015】そして、略半円筒部材3Aの両端開放部の
外周面に端壁部材3Bを夫々嵌め込むことにより、両者
は結合され、この際、略半円筒部材3Aの上縁部のロー
ル部3aが、端壁部材3Bの略U字状部3cの溝3bに
嵌入される。
【0016】なお、一方の端壁部材3Bには、円形孔3
eが開設され、この円形孔3eには、例えば、略U字形
状の排水用パイプ(図示せず)が貫通支持される。この
形状の排水用パイプは、サイフォン効果により、桶3内
の培地全体から均一に排水を行う作用を奏する。
【0017】かかる桶3は、栽培床1の両側壁部1Aの
斜め下方位置に略水平に設置され、後述する取付装置に
より支持部材4に取り付けられる。また、桶3に充填さ
れる子株用培地2としては、ロックウール等を用いるこ
とができる。
【0018】次に、栽培床1を所定高さで設置し、桶3
を栽培床1の両側壁部1Aの斜め下方位置に略水平に設
置するための支持部材4の構成を説明する。すなわち、
図1及び図2において、支持部材4は、基礎面に略垂直
に立設される左右一対で1組をなす複数組の脚部4A
と、脚部4A夫々の上部内面に固定されて水平に伸び、
栽培床1を載置して支持可能な一対の支持片4Bと、脚
部4A夫々の上部外面に固定されて栽培床1の長手方向
に沿って水平に伸びる一対の上部横桟部4Cと、脚部4
A夫々の下部において、両側の脚部4A同士を連結して
水平に延びる保持部4Dと、脚部4A夫々の下部外側位
置に配設されて栽培床1の長手方向に沿って水平に伸
び、前記保持部4Dの両端部に夫々連結される下部横桟
部4Eと、脚部4Aの両側方において、夫々上部横桟部
4Cと下部横桟部4Eを連結して斜めに延びる斜め桟部
4Fとから構成される。
【0019】ここで、本発明においては、上述の支持部
材4に対して、桶3を、上下方向位置を調整して取り付
ける取付装置が設けられている。本実施の形態におい
て、この取付装置は、図4に示すように、桶3を載置支
持する載置支持部5A及び支持部材4に着脱自由に取り
付けられる取付部5Bからなる支持具5と、前記取付部
5Bを支持部材4に固定する固定具6と、から構成され
る。
【0020】前記支持具5の載置支持部5Aは、上面が
開放された略箱形状に形成されており、両側壁部の上端
面は、円弧面5bに形成されている。なお、図示しない
が、底壁部5aには、樋3からの排水が、より下方に配
置された樋3に供給されずに所定の経路で排水できるよ
う、排水ホースの接続口を形成することもできる。
【0021】前記取付部5Bは、載置支持部5Aの後壁
部から直角に張り出す一対の板部5cから構成されてお
り、両板部5cの互いに相対向する内面夫々の上縁部か
ら下縁部までの所定長さ部分には、溝5dが形成されて
いる。
【0022】一方、固定具6は、一端部がロック部6
A、他端部が板部6Bからなる略L字形状に形成されて
おり、前記ロック部6Aの両側面には、頭部に鍔部6c
を有する回動支持軸6Cとから構成される。前記ロック
部6Aは、前記取付部5Bの一対の板部5c間に挿入さ
れ、この際に回動支持軸6Cが一対の板部5c内面夫々
の溝5dに挿入位置され、該溝5d内で回動できるよう
になっている。また、前記板部6Bは、固定具6の操作
摘み部となるものである。
【0023】ここで、回動支持軸6Cのロック部6Aへ
の形成位置は、ロック部6Aの下端面(押圧面)aから
回動支持軸6Cまでの長さL1 が、ロック部6Aの先端
面bから回動支持6Cまでの長さL2 よりも長くなるよ
うな位置である(L1 >L2)(図7参照)。
【0024】以上の構成の取付装置において、支持具5
は、支持部材4の斜め桟部4Fに対し次のように装着さ
れる。すなわち、支持具5の取付部5Bを、その一対の
板部5c間に斜め桟部4Fが挿入位置されるようにセッ
トし、固定具6のロック部6Aを、一対の板部5c間に
挿入し、かつ回動支持軸6Cを一対の板部5c内面夫々
の溝5dに挿入位置させる(図5参照)。
【0025】この場合、図5に示すように、一対の板部
5c上端面と固定具6の板部6Bとをほぼ平行に位置さ
せた状態にする。この状態では、斜め桟部4Fとロック
部6Aとの間には隙間が形成され、斜め桟部4Fに支持
具5は固定されていない。このように斜め桟部4Fに支
持具5をセットした状態で、該支持具5を斜め桟部4F
に対してスライド移動させて、支持具5の上下方向位置
を適宜決定する。
【0026】次に、板部6Bを摘んで、これを図5の矢
印の如く下方に押し下げて、ロック部6Aを一対の板部
5c内側にて90°の角度回動させる。これにより、図
6に示すように、ロック部6Aの下端面すなわち、押圧
面aが斜め桟部4F外面に圧接し、該斜め桟部4Fがロ
ック部6A内面と押圧面aとにより挟持され、これによ
り、斜め桟部4Fに、支持具5が固定される(図1参
照)。
【0027】なお、ロック部6A内面と押圧面aは、斜
め桟部4Fの外面形状に合致した形状、例えば、斜め桟
部4Fの外面形状が円弧面であれば、円弧面に形成さ
れ、斜め桟部4Fの外面に的確に当接されるようになっ
ている。
【0028】支持具5は、複数の斜め桟部4Fに対し
て、夫々複数個所に固定され、栽培床1の長手方向に沿
って隣り合う斜め桟部4Fにおいて、支持具5同士を結
ぶ線が基礎面に対して平行となるようにセットする。そ
して、栽培床1の長手方向に沿って隣り合う斜め桟部4
Fにおいて固定された支持具5の載置支持部5Aに、桶
3を載置支持させる。
【0029】桶3の端部を支持具5の載置支持部5Aに
支持させた際には、桶3の端壁部材3B底部の脚部3d
が載置支持部5Aの内側に挿入されて支持され、略半円
筒部材3Aの外面が載置支持部5Aの円弧面5bに当接
して支持される。以上により、桶3を、支持部材4の栽
培床1の両側壁部1Aの斜め下方位置に略水平に階段状
に設置でき、かつその上下方向位置を調整して取り付け
ることができる。
【0030】前記桶3には、親株や子株から派生するラ
ンナーの一部を支持するランナー支持部が設けられてい
る。本実施の形態において、このランナー支持部は着脱
自由な構成であり、また桶3の長手方向に沿って配置さ
れる給液パイプの支持部が形成されており、図8に示す
ように構成される。
【0031】すなわち、ランナー支持部は、横方向に長
い板状の基台7Aと、該基台7A上面に所定の配置パタ
ーンをもって一体成形されて立設されて子株のランナー
を所定方向に案内するための多数のガイドピン7Bと、
基台7Aの長手方向の両端部に一体成形された取付部7
Cとを備えたランナー支持部材7から構成される。
【0032】前記取付部7Cは、基台7Aの両端部の下
方に直角に伸びて形成された取付壁部7aと、基台7A
の両端部の前記取付壁部7aと隣接する部位から上面が
凹面となるように湾曲しながら側方に延びる板状の取付
片部7bとから構成される。
【0033】前記取付壁部7aと取付片部7bとの間は
所定の隙間部が形成され、この隙間部により取付溝7c
が形成される。また、取付溝7cの終端部は丸形に膨大
形成されている。さらに、取付片部7bの先端部には、
上面が凹面となるように小さく湾曲した面を有する給液
パイプ挿入部7dが形成される。
【0034】上記取付片部7bに支持される給液パイプ
8は、液肥または水を、桶内の培地に供給するものであ
り、図9に示すように、所定間隔をおいて散水用の小穴
8aが形成されたパイプ8Aと、給液源から供給される
液肥または水を受ける受液口を構成するべくパイプ8A
の一端部に結合されるエルボ管8Bと、閉塞端を構成す
るべくパイプ8Aの他端部に結合されるキャップ8Cと
から構成される。
【0035】以上の構成のランナー支持部材7は、図1
0に示すように、桶3の長手方向に沿って配設され、長
手方向両端部に形成された取付溝7cを桶3の略半円筒
部材3Aの一側縁部に係合して取り付ける。上記係合時
において、略半円筒部材3Aのロール部3aは取付溝7
cの終端部に嵌め込まれて、ランナー支持部材7が桶3
から容易に外れないようになっている。そして、給液パ
イプ8は、エルボ管8Bの開口部が上向きとなるよう
に、取付片部7bに挿入配設される。
【0036】次に、以上の構成の子株栽培装置の作用
を、該装置を用いた子株栽培方法を説明しつつ明らかに
する。まず、栽培床1の培地に対して、親株を栽培床1
の長手方向に沿って所定間隔ごとに定植する。
【0037】所定の時期(所定の温度、日照条件等)に
至ると、親株からランナーが発生するが、このランナー
は、栽培床1における培地上を栽培床1の側壁部1A方
向に向かって(すなわち、栽培床の幅方向に)略水平に
伸びていき、ついには側壁部1Aを乗り越え、その後は
重力により下方へ垂れ下がる。
【0038】その後、子株(第1の子株)が、側壁部1
Aの外方で発生する。この第1の子株が発生したなら
ば、発生後できるだけ早い時期に第1の子株の発生個所
の手前であって、該第1の子株に隣接するランナーの一
部分を最上段の桶3に取り付けられたランナー支持部7
のガイドピン7B間に挟持させ、その部分を略水平に保
つ。また、第1の子株のクラウンを最上段の桶3の子株
用培地2に植える。
【0039】第1の子株からはさらにランナーが発生す
るが、このランナーは重力により再び下方に伸びてい
き、第2の子株が発生する。第2の子株が発生したなら
ば、第1の子株の場合と同様、上から2段目の桶3のラ
ンナー支持部7のガイドピン7Bに第2の子株の発生個
所の手前であって、該第2の子株に隣接するランナーの
一部分を挟持させて略水平に保ち、第2の子株のクラウ
ンを2段目の桶3の子株用培地2に植える。
【0040】第2の子株からはさらにランナーが発生し
第3の子株が形成されるというように、以降これが繰り
返されるが、新たな子株が発生する度に、上記の操作を
行う。なお、親株から新たなランナー及び子株が発生し
た場合も、上記と同様の操作を行うことはもちろんであ
る。
【0041】そして、斜め桟部4Fに対する支持具5の
取付位置の調整によって、支持部材4において、栽培床
1の両側壁部1Aの斜め下方位置に略水平に設置される
桶3の上下方向位置を調整して取り付けることができる
結果、植物品種によってランナーの長さが異なる場合、
ランナーの長さに対して、栽培床1から桶3までの間隔
並びに上下に隣接する桶3間の間隔を適切な間隔に調整
でき、ランナーの先にある子株が桶の位置に達しない場
合や、逆に子株が桶位置よりも大幅に先に位置する場合
等が発生するのを防止できる。
【0042】また、桶3にランナーの一部を支持するラ
ンナー支持部7を設けた結果、上述した子株栽培方法の
ように、ランナーが発生する植物の子株を栽培する場合
に、ランナー支持部7を別途支持部材4に付加する必要
がないと共に、桶3の位置調整と同時にランナー支持部
7の位置調整も容易に行うことができる。
【0043】なお、上述の方法にて子株の栽培を行った
場合、子株のクラウンを含む根圏部は、培地内で成長す
ると共に、子株の手前部分のランナーが略水平に保持さ
れているため、子株発生個所近辺では、従来の水平方向
にランナー及び子株を増殖させていく方法と同じ条件と
なる。このため、適正の形状のクラウンが形成される。
また、クラウンが子株用培地に植え付けられているた
め、肥料を供給することで、良質な子株が形成される。
【0044】一方、給液パイプ8による給液は、次のよ
うにして行われる。すなわち、エルボ管8Bの開口部
を、液肥タンクや水道等の給液源(図示せず)に接続さ
れているバルブやホースの端部、あるいは給液源に接続
されて温室内に配設された液体供給管の給液口等の液体
供給部の下方に位置させ、液体が、エルボ管8Bを通じ
てパイプ8A内に供給されるようにする。液体は、給液
パイプ8の他端が閉塞されているため、小穴8aが設け
られている高さまでその内部に溜まる。そして、一定高
さ以上溜まると、給液パイプ8に設けた全ての小穴8a
からほぼ一斉に放出され、培地に供給される。
【0045】かかる給液パイプ8は、桶3に着脱自由に
取り付けられるランナー支持部7に支持されているた
め、給液パイプ8を別途支持部材4に付加する必要がな
いと共に、桶3の位置調整と同時に給液パイプ8の位置
調整も容易に行うことができる。
【0046】なお、上記した実施の形態では、桶3とは
別に設けた支持具5の斜め桟部4Fに対する取付位置の
調整によって、支持具5に支持される桶3の上下方向位
置を調整する構成としたが、支持具を予め桶3に取り付
けておく構成とし、桶3自体の斜め桟部4Fに対する取
付位置の調整を行う構成としてもよい。さらに、ランナ
ー支持部7を桶3に予め一体的に設けた構成でもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の植物の子株栽培装置は、栽培床
と子株用培地が充填される桶とを支持する支持部材に対
して、前記桶を上下方向位置を調整して取り付ける装置
を設けるようにしたから、植物品種によってランナーの
長さが異なる場合に、ランナーの長さに対応して桶の位
置を適切に調整とすることが可能であり、ランナーの先
の子株を子株用培地に安定かつ確実に植え込むことがで
きる。
【0048】特に、桶の上下方向位置を調整して取り付
ける装置として、支持部材に着脱自由に取り付けられ、
かつ決定した位置に固定具にて固定される支持具に対し
て、桶を載置支持する構成としたから、前記支持具位置
の調整のみによって桶の位置を簡単に調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の植物の子株栽培装置の一の実
施の形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、同上の実施形態を示す正面図である。
【図3】図3は、同上の実施形態における桶の構造を示
す分解斜視図である。
【図4】図4は、同上の実施形態における支持具と固定
具の構造を示す斜視図である。
【図5】図5は、同上の支持具を斜め桟部に取り付ける
方法を説明する断面図である。
【図6】図6は、同上の支持具を斜め桟部に取り付ける
方法を説明する断面図である。
【図7】図7は、同上の固定具の側面図である。
【図8】図8は、同上の実施形態におけるランナー支持
部材の斜視図である。
【図9】図9は、同上の実施形態における給液パイプの
分解斜視図である。
【図10】図10は、同上の実施形態における桶とランナー
支持部材と給液パイプの結合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 栽培床 2 子株用培地 3 桶 4 支持部材 5 支持具 6 固定具 7 ランナー支持部材 8 給液パイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と、該支持部材の基礎面から所
    定高さ位置に設置された親株定植用の栽培床と、栽培床
    の両側壁部の斜め下方位置の支持部材に略水平に設置さ
    れ、子株用培地が充填される桶と、を備え、親株からラ
    ンナーと子株を順次発生させて複数の子株を形成してい
    く植物の子株栽培装置において、 前記支持部材に対して前記桶の上下方向位置を調整可能
    な取付装置を設けたことを特徴とする植物の子株栽培装
    置。
  2. 【請求項2】 前記取付装置が、桶を載置支持する載置
    支持部及び支持部材に着脱自由に取り付けられる取付部
    を有する支持具と、前記取付部を支持部材に固定する固
    定具と、から構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の植物の子株栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記取付装置の支持具に排水用ホースの
    接続口が設けられている請求項2記載の植物の子株栽培
    装置。
  4. 【請求項4】 前記桶に、前記ランナーの一部を支持す
    るランナー支持部を設けたことを特徴とする請求項1〜
    3いずれか1に記載の植物の子株栽培装置。
  5. 【請求項5】 前記ランナー支持部が着脱自由に構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の植物の子株栽
    培装置。
  6. 【請求項6】 前記ランナー支持部に前記桶の長手方向
    に沿って配置される給液パイプの支持部を形成したこと
    を特徴とする請求項4または5記載の植物の子株栽培装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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