JP2003210047A - 栽培槽及び栽培槽用架台 - Google Patents

栽培槽及び栽培槽用架台

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JP2003210047A
JP2003210047A JP2002014716A JP2002014716A JP2003210047A JP 2003210047 A JP2003210047 A JP 2003210047A JP 2002014716 A JP2002014716 A JP 2002014716A JP 2002014716 A JP2002014716 A JP 2002014716A JP 2003210047 A JP2003210047 A JP 2003210047A
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cultivation tank
pillar
column
tank
cultivation
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JP2002014716A
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Kunio Aoki
邦夫 青木
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Tokai Bussan Co Ltd
Original Assignee
Tokai Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 培地に植え付けられる苗木の果実枝を折れ曲
がらないように生育させる栽培槽及び正確な位置に設置
できるとともに、高さ調整を容易に行えるようにする栽
培槽用架台の提供。 【解決手段】 栽培槽100の上縁101に、内側から
外側に向かって下方に傾斜する湾曲面を有する果実枝支
持部110を栽培槽100と一体に形成する。また、栽
培槽用架台200の脚部210を、2本の支柱211、
211と、略逆U字型に折曲げ形成される横桁部材21
2とを、いずれか一方を他方に差し込んで連結し、支柱
211と横桁部材212の間に差し込み深さを調整して
一定に維持する高さ調整手段220を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にイチゴの高設
栽培に用いられる栽培槽及び栽培槽一般を支持する栽培
槽用架台に関するものである。
【0001】
【従来の技術】イチゴに代表される果実等の栽培には、
主に温室ハウス等の施設内に設置される栽培槽用架台に
載置された栽培槽を用いて行う、いわゆる高設栽培が広
く行われている。高設栽培は、果実が地面に接触せず空
中にぶら下げられた状態で生育するために、果実の全体
が満遍なく空気と接するようになる等の理由から、高品
質の果実を収穫することができるようになるという利点
を有している。
【0002】図7には、栽培槽と栽培槽用架台とを用い
て高設栽培を行う状態が示されている。栽培槽は上方開
口の箱形に形成されており、複数の栽培槽を30〜40
mの長さに直列に繋いで設置される。そして、箱形の凹
部内に液体、繊維材、培養土等からなる培地が収納され
て、これに苗木が植え付けられる。そして、苗木の生育
に伴って果実枝が栽培槽の外側へと伸長して、その先端
に果実が生育することとなる。しかし、果実の生育が進
むにつれて果実は徐々に重みを増していくため、果実の
加重によって果実枝が栽培槽の上縁の角に押さえつけら
れて、果実枝に折れが生じる。このようにして果実枝が
折れて曲がってしまうと、先端に生育する果実まで栄養
分が行きわたらなくなり、味や硬さ等の品質の低下をも
たらすという問題を生じていた。
【0003】栽培槽用架台は、30〜40mの長さにわ
たって一列に立設されて、この上に栽培槽を載置するも
のである。この栽培槽用架台は、二以上の脚部と、脚部
の上部に取り付けられて栽培槽が載置される栽培槽支持
レールとを備えて形成されている。脚部は地面に打設さ
れる二本の支柱と、連結金具によって二本の支柱に掛け
渡されるようにして連結される横桁部材とから形成され
ている。この栽培槽用架台の設置作業は、脚部を直列に
真っ直ぐ設置できるよう地面に水糸を張ってから、その
水糸に沿って支柱を打設することで行われていた。
【0004】しかしながら、図8に示したように、水糸
の真上から支柱を打設することはできないため、水糸が
脚部の側面と当接するようにして打設していた。このた
め、水糸が支柱によって押さえられて徐々に蛇行が生じ
てしまい、複数の脚部を真っ直ぐ一列に設置することが
難しかった。また、支柱を打設するときには、ハンマー
等によって支柱の上端部を叩いて行うため、打ち込んで
いくに従って支柱が斜めに傾いてしまい、対となる支柱
同士の上端の間隔が下端の間隔よりも開いたり或いは狭
まったりして平行に打設することできなかったり、対と
なる支柱が均一の深さで打ち込まれないために上端高さ
位置が段違いになって横桁部材を水平に取り付けること
が大変難しかった。また、このような支柱の傾きや打ち
込み深さを修正することも、複数の脚部が30〜40m
の長さににわたって直列に配置されることから極めて困
難であった。また、栽培槽を載置したときに、栽培槽の
加重が支柱に集中するために支柱が徐々に経時沈下する
こともあり、設置後の安定性にも欠けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
問題を解決するためになされたものであり、果実枝が折
れ曲がることなく果実を健全に生育させることができる
栽培槽を提供するとともに、正確かつ容易に設置が可能
であり、設置後においても安定性を確保することができ
る栽培槽用架台を提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、まず請求項1に記載の発明が採った手段は、上方開
口の箱形に形成されて、内部に培地が収納される栽培槽
100であって、栽培槽100の上縁101に、外側下
方に向かって傾斜する湾曲面111を有してなる果実枝
支持部110が、栽培槽100と一体に形成されている
ことを特徴とする栽培槽100である。この栽培槽10
0は、果実枝が栽培槽100の上縁101に接触したと
きに、果実の加重によって果実枝が接触部分で折れ曲が
らないようにする果実枝支持部110を備えたものであ
る。果実枝支持部110を湾曲面111を有して形成す
ることによって、果実の加重が果実枝の一点に集中する
ことなく分散されるので、自然に垂れ下がった状態で支
持することができる。
【0007】また、請求項2に記載した発明が採った手
段は、栽培槽100を載置する栽培槽用架台200であ
って、下端部211bが地面に打設される支柱211
と、略逆U字形に形成されて両端部212a、212b
に支柱211の上端部211aが連結される横桁部材2
12とを備える脚部210を有しており、支柱211と
横桁部材212とは、いずれか一方を他方に差し込んで
連結されて、支柱211と横桁部材212との間に、支
柱211または横桁部材212の差し込み深さを調整し
かつ調整後の差し込み深さを維持する高さ調整手段22
0を有することを特徴とする栽培槽用架台200であ
る。この栽培槽用架台200は、支柱211の上端部2
11aと略逆U字形に形成された横桁部材212の両端
部212a、212bとを連結して構成される脚部21
0を有し、横桁部材212または支柱211の差し込み
深さを変更できるようにして脚部210の高さを調整す
る高さ調整手段220を備えたものである。すなわち、
横桁部材212を略逆U字形に形成し、支柱211また
は横桁部材212のいずれか一方のを他方に差し込んで
連結するだけで、2本の支柱211、211同士を常に
平行に設置できるようにし、高さ調整手段220によっ
て、栽培槽100を載置した際において長手方向の水平
位置の調整を容易に行えるようにするものである。
【0008】また、請求項3に記載した発明が採った手
段は、高さ調整手段220は、支柱211または横桁部
材212の差し込み側となる一方の端部付近にて位置固
定可能に挿通されて、差し込まれる側となる他方の差し
込み口に係止する高さ調整リング221を有してなるこ
とを特徴とする請求項2に記載の栽培槽用架台200で
ある。この栽培槽用架台200は、高さ調整手段220
に高さ調整リング221を採用している。すなわち、高
さ調整リング221を支柱211の上端部211aまた
は横桁部材212の端部212a、212bに挿通し、
差し込まれる側となる横桁部材212または支柱211
への差し込み深さが所望の深さとなる位置で固定し、高
さ調整リングを差し込まれる側となる支柱211または
横桁部材212と係止させることにより脚部210の高
さを調整するものである。
【0009】また、請求項4に記載した発明が採った手
段は、支柱211の下端部211bが挿通される支柱挿
通孔232を有して地面と接地するように配置される沈
下防止部材231と、支柱211に取り付けられ、支柱
211を支柱挿通孔232に挿通しながら打設した状態
で沈下防止部材231と係止することにより、支柱21
1の沈下を防止する止め具233とからなる沈下防止手
段230を有することを特徴とする請求項2または3に
記載の栽培槽用架台200である。栽培槽用架台200
に栽培槽100が載置されたときに、栽培槽100によ
る加重は、地面に打設される支柱211に集中するた
め、次第に支柱211が沈下して栽培槽100の水平を
維持できなくなることが生じうる。沈下防止手段230
は、このような支柱211の経時沈下を防止するために
設けられるものである。すなわち、沈下防止手段230
を、支柱211の下端部211bが挿通される支柱挿通
孔を有する沈下防止部材231と、支柱211の下端部
付近に取り付けられて支柱挿通孔に支柱を挿通したとき
に沈下防止部材と係止する止め具233とから構成する
ことで、脚部210の接地面を大きく採って加重を分散
させて支柱211の経時沈下を防ぐことができる。
【0010】また、請求項5に記載した発明が採った手
段は、沈下防止部材231は、地面と接地する平板部を
有して形成されており、止め具233は、支柱211の
下端部211b付近に位置固定可能に挿通されるリング
からなることを特徴とする請求項4に記載の栽培槽用架
台200である。このように沈下防止部材231を板材
から作製し、平板部を地面に接触させることで、栽培槽
100の加重を効率良く分散させることができる。ま
た、止め具233を支柱211に位置固定可能に挿通す
ることで、支柱211の打設深さを一定の深さで維持で
きるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、果実枝の折れ曲がりを
防止する果実枝支持部を備える栽培槽と、支柱と横桁部
材とから構成されて高さを調整可能とする高さ調整手段
を備える脚部を有する栽培槽用架台である。
【0012】栽培槽は、上方開口して形成された略直方
体の箱形容器であり、温室ハウス等の栽培施設内に並列
に設置される架台上に載置されるものである。栽培槽の
内部には苗木が植えられる培地が収納されて、ここに苗
木が植え付けられる。このため、栽培槽は、培地中の水
分が漏出しないように防水構造を有して形成される。例
えば、水を通さないように非通水性の合成樹脂発泡体ま
たは非発泡体にて作製したり、内部に防水シートを敷く
ことなどが挙げられる。
【0013】また、栽培槽の底部には、栽培槽用架台に
備えられる栽培槽支持レールと嵌合するレール溝を設け
てもよい。レール溝を設けて栽培槽支持レールを嵌合さ
せて栽培槽を載置するようにすれば、複数の栽培槽を蛇
行を生じることなく真っ直ぐに載置できるようになる。
また、栽培槽には、培地の排水や交換を容易に行うため
に排水溝を形成して、そこに排水管を配設することもで
きる。排水管には、例えば、培養土等が沈下することを
防止して排水をスムーズに行えるよう網状に形成された
トリカルパイプを用いるとよい。この他、培地の温度を
栽培に適した温度に加温する温湯管を配設するための溝
を形成してもよいし、培地に酸素を供給する給気手段を
設けてもよい。
【0014】栽培槽の上縁には、培地に植えられた苗木
から栽培槽の外側に伸びる果実枝が果実の加重によって
損傷しないように支持する果実枝支持部が栽培槽と一体
に形成される。果実枝支持部は、果実枝が載ったときに
果実の加重が果実枝の一点に集中しないように外側下方
に傾斜する湾曲面を有して形成されている。この湾曲面
上に果実枝を載せることで、緩いカーブを描いて下方向
に垂れることができ、従来のように栽培槽の上縁の外角
で果実枝が果実の加重により折れ曲がることなく支持す
ることができる。
【0015】栽培槽用架台は、脚部と、複数の脚部に跨
るように配設されて栽培槽が載置される栽培槽支持レー
ルより構成されている。脚部は、支柱と略逆U字形に折
曲げ成形される横桁部材とを有する。支柱または横桁部
材とは、いずれもパイプ材からなり、それらの何れか一
方の端部が他方の端部に摺動可能に差し込まれることで
連結される。このため、支柱及び横桁部材はパイプ材か
ら形成する。そして、支柱の下端部が地面に埋め込まれ
て設置される。支柱と横桁部材との間には、差し込み長
さを調整しかつ調整後の差し込み深さを維持することに
よって脚部の高さを調整できるようにする高さ調整手段
を備える。高さ調整手段としては、例えば、支柱と横桁
部材とが連結する部分にネジを挿通し、ネジを締め付け
ることによって固定するものや、差し込む側となる横桁
部材に挿通されて任意の位置で固定できる高さ調整リン
グを、差し込まれる側となる支柱の上端部と係止させて
差し込み長さを一定に維持できるようにするもの等が考
えられる。
【0016】また、脚部は沈下防止手段を備えることも
できる。沈下防止手段は、脚部が地面と接触する面積を
大きく採って栽培槽の加重を分散して支柱の経時沈下を
防止するものであり、沈下防止部材と止め具とを備えて
なる。沈下防止部材は、接地面を大きく採れる平板部を
有する板材等から作製することが好ましい。また、沈下
防止部材には支柱挿通孔が形成される。支柱挿通孔は、
支柱の下端部が沈下防止部材に挿通するためのものであ
り、脚部に備える二本の支柱の間隔と同じ間隔を有して
沈下防止部材の二カ所に形成される。止め具は、沈下防
止部材の支柱挿通孔に挿通された支柱が、一定の打設深
さで維持できるようにするものである。止め具として
は、例えば、支柱に任意の位置で固定可能に挿通される
リングを、支柱挿通孔に支柱を挿通して打設したときに
沈下防止部材と係止するようにして、支柱の沈下を防止
するものが挙げられる。
【0017】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。尚、以下に示す実施例は、本発明に係る栽培槽及
び栽培槽用架台を例示するものであって、本発明は下記
のものに特定されるものではない。まず、実施例Aにお
いて栽培槽の実施例を説明し、次いで実施例Bにおいて
栽培槽用架台の実施例を説明する。
【0018】(実施例A)図1には本実施例に係る栽培
槽100が示されており、図2には栽培槽100に苗木
を植え付けたときの状態が示されている。栽培槽100
は、培地収納部120と果実枝支持部110とを備えて
いる。栽培槽100は、全体が発泡スチロールからなり
上方開口の箱形に形成されている。栽培槽100は、そ
の複数が直列に繋がれて栽培槽用架台に載置される。培
地収納部120は、この箱形の開口凹部からなってお
り、ここに苗木が植え付けられる培地が収納される。培
地収納部120に収納される培地には、液体、ロックウ
ール等の繊維体、培養土等の粒体等、その形態を問わず
使用することができる。また、培地収納部120の底面
には、長手方向中央に形成されて、図示しない排水管が
配設される排水溝121が形成されるとともに、排水溝
121に水分が集まりやすいように、排水溝121の両
側面が排水溝121に向かって傾斜して形成されてい
る。これによって、水分を効率良く排水できるようにし
ている。
【0019】果実枝支持部110は、栽培槽100の上
縁に栽培槽100と一体に形成されている。栽培槽10
0に植え付けられた苗木は、栽培槽100の外側へと果
実枝を伸長させて果実を生育させていく。このため、果
実枝支持部110は、果実枝が果実の重みにより栽培槽
100の上縁101と接触する部分で折れ曲がらないよ
うに、栽培槽100の上縁101と一体に栽培槽100
内側から外側にかけて下り傾斜となる湾曲面を有して短
手方向断面が略扇形に形成されている。湾曲面111
は、上縁101の水平面と連続して形成されている。こ
の果実枝支持部110によって果実枝を支持することに
より、果実枝を折曲げることなく自然に垂らした状態で
支持することができる。
【0020】また、栽培槽100には、栽培槽100の
底部には、栽培槽用架台一般に備えられている栽培槽支
持レールに載置する際に、栽培槽支持レールと嵌合する
レール溝130が形成されている。栽培槽支持レールに
レール溝130を嵌合して載置することによって栽培槽
100の載置位置が決定されて、複数の栽培槽100が
直列方向に蛇行することなく真っ直ぐに載置することが
できるようになる。
【0021】(実施例B)図3には本実施例に係る栽培
槽用架台200が示されており、図4には栽培槽用架台
100を構成する脚部210が示されている。栽培槽用
架台200は、脚部210と栽培槽支持レール240と
を備えて形成されている。
【0022】脚部210は、横桁部材212と、二本の
支柱211と、高さ調整手段220と、沈下防止手段2
30とを有している。
【0023】横桁部材212は鋼管からなって、略逆U
字形に折曲げ成形されている。支柱211は、横桁部材
212と同じく鋼管からなる棒状の部材である。支柱2
11の内径は、横桁部材212の外径とほぼ同じに形成
されており、上端部211aには横桁部材212の端部
212aまたは212bが摺動するように差し込まれて
横桁部材212に連結し、下端部211bは、脚部21
0を設置する際に地面に打ち込まれる。
【0024】高さ調整手段220は、横桁部材212の
支柱211への差し込み深さを変更することによって脚
部210の高さ調整を行えるようにするものである。高
さ調整手段220は、横桁部材212の外径と略同一の
内径を有して、横桁部材212の端部付近のそれぞれに
摺動自在に挿通して取り付けられる高さ調整リング22
1からなる。高さ調整リング221には、外側から内側
に向かって貫通するネジ222が螺合されている。高さ
調整リング221は、ネジ222を締め付けることによ
って横桁部材212に固定される。この高さ調整リング
221によって、脚部210の高さを調整するには、ま
ず、ネジ222を緩めた状態で高さ調整リング221を
摺動させて、横桁部材212の端部212a、212b
から高さ調整リング221までの長さを調整し、次いで
ネジ222を締め付けて固定する。これにより、横桁部
材212の端部212aまたは212bを支柱211に
差し込んだときに、高さ調整リング221と支柱211
の上端部211aとが係止して、横桁部材212の差し
込み長さが規制されることとなる。
【0025】沈下防止手段230は、沈下防止部材23
1と止め具233とから構成される。沈下防止部材23
1は水平面231aと垂直面231bとを有する側面視
略L字形に折曲げ成形された鋼板からなっている、水平
面231aは、沈下防止部材231を配置する際に地面
と接地する面である。一方、垂直面231bは、支柱2
11を打設するときに、垂直に打ち込めるようにする目
安となる面である。また、沈下防止部材231には、支
柱挿通孔232、232が形成されている。支柱挿通孔
232、232は、横桁部材212の両端212a、2
12bにそれぞれ差し込まれる二本の支柱211、21
1と同間隔で、かつ支柱211の外径とほぼ同じ径で、
水平面231aに2カ所穿設されている。
【0026】止め具233は、支柱211とほぼ同じ内
径を有するリング状の部材であり、外側から内側に貫通
して螺合されるネジ234を備えている。この止め具2
33は支柱211の下端部211b側に摺動自在に挿通
して取り付けられて、ネジ234を締め付けることによ
って固定される。これによって、支柱211が沈下防止
部材231の支柱挿通孔232に挿通されたときに、止
め具233が沈下防止部材231と係止して支柱211
の打設深さを一定に維持できるようになる。
【0027】図5には,栽培槽用架台200に実施例A
に係る栽培槽100を載置した状態が示されている。栽
培槽支持レール240は、脚部210に配設されて栽培
槽100を支持するものである。栽培槽支持レール24
0は、鋼材より形成される棒状の部材であり、二以上の
脚部210に跨って脚部210の上部、すなわち横桁部
材212の水平部212cと直交するように、周知の固
定具241によって所定の間隔で二本固定される。そし
てこの栽培槽支持レール240に栽培槽100が載置さ
れる。また、実施例Aに係る栽培槽100のように、底
部にレール溝が形成される栽培槽を載置するときには、
レール溝を栽培槽支持レール240に嵌合させて載置す
る。このように栽培槽支持レール240にレール溝を嵌
合させて載置することによって、栽培槽100の位置決
めが自然となされるので、複数の栽培槽100を直列に
繋いで設置する場合であっても蛇行を生じることなく直
線的に設置することができるようになる。
【0028】次に、本実施例に係る栽培槽用架台を設置
する方法について説明する。図6には、実施例Aに係る
栽培槽100を載置して栽培槽用架台200を設置する
方法が示されている。まず、(i)のように設置しよう
とする場所に水糸を張り、その水糸に沿って沈下防止部
材231を設置していく。止め具233が固定された支
柱211を支柱挿通孔232に挿通しながら止め具23
3が沈下防止部材231と係止する深さまで打設する。
このように、沈下防止部材231を配置して支柱挿通孔
232に合わせて支柱211を打設することで、打設位
置が支柱挿通孔232により決定されることとなり、極
めて少ない誤差で支柱211を所定の位置に打設するこ
とができる。次いで、(ii)に示したように、支柱21
1の上端部211aに横桁部材212の端部212a、
212bを差し込んで脚部210を形成し、栽培槽支持
レール240を二以上の脚部210に跨るようにして横
桁部材212の水平部212cに固定する。このとき、
支柱211の上端211aの高さ位置が揃っていない場
合であっても、横桁部材212が水平となるように配設
することができ、また、対となる支柱211,211同
士の上端部の間隔が開くように、或いは狭まるように打
設されていても平行となるように矯正されることとな
る。そして、(iii)に示すように、栽培槽支持レール
240とレール溝130とを嵌合させて栽培槽100を
載置した後、それぞれの脚部210に備える高さ調整リ
ング221により、栽培槽100が水平となるように脚
部210の高さを調整する。このようにして栽培槽用架
台200を設置することで、栽培槽100の真っ直ぐ簡
単に設置することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、上縁
に外側下方に向かって傾斜する湾曲面を有する果実枝支
持部を形成したことによって、果実枝が果実の重みによ
って垂れ下がった状態となったときに、従来の栽培槽の
ように果実枝が栽培槽との接触によって折れ曲がること
がなく、果実に十分栄養が行きわたって品質の良い果実
を生育させることができる。
【0030】請求項2に記載した発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、支柱と、略逆U字形に
形成される横桁部材とのいずれか一方を他方に差し込ん
で連結して脚部を形成したことによって、支柱に横桁部
材を差し込んで連結したときに、対となる2本の支柱が
平行となるように矯正され、また、支柱同士の上端の高
さ位置が異なる場合であっても横桁部材を水平に配設す
ることができる。また、高さ調整手段によって、脚部の
高さの調整を行うことができるようになるので、載置さ
れる栽培槽の長手方向の水平調整を正確に行うことがで
きる。
【0031】請求項3に記載した発明によれば、請求項
2に記載の発明の効果に加えて、高さ調整手段を高さ調
整リングとしたことによって、載置される栽培槽の長手
方向の水平位置調整を容易に行うことができる。
【0032】請求項4に記載した発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の効果に加えて、支柱の下端部
が挿通される支柱挿通孔を有して地面と接地するように
配置される沈下防止部材と、支柱または横桁部材の差し
込み側となる一方の端部付近にて位置固定可能に挿通さ
れて、差し込まれる側の端部と係止する止め具とからな
る沈下防止手段を備えたことによって、栽培槽の加重が
分散して支柱の経時沈下が防されるので、設置後におい
ても栽培槽の水平を維持することができる。また、沈下
防止部材を備えることによって、設置時において支柱の
打設位置を正確に決めることができるようになるので、
長手方向に蛇行することなく栽培槽を真っ直ぐ直線的に
設置することができる。
【0033】請求項5に記載した発明によれば、請求項
4に記載の発明の効果に加えて、沈下防止部材を平板部
を有して形成し、止め具を任意位置で固定可能なリング
とすることによって、栽培槽の加重を分散させて支柱の
沈下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例Aに係る栽培槽の斜視図である。
【図2】 実施例Aに係る栽培槽に苗木を植え付けた状
態を説明する図である。
【図3】 実施例Bに係る栽培槽用架台の斜視図であ
る。
【図4】 実施例Bに係る栽培槽用架台を構成する脚部
の分解斜視図である。
【図5】 実施例Bに係る栽培槽用架台に実施例Aに係
る栽培槽を載置した状態を説明する図である。
【図6】 実施例Bに係る栽培槽用架台の設置方法を説
明する図である。
【図7】 従来の栽培槽及び栽培槽用架台を説明する図
である。
【図8】 従来の栽培槽用架台を構成する支柱の設置方
法を説明する図である。
【符号の説明】
栽培槽 100 上縁 101 果実枝支持部 110 培地収納部 120 レール溝 130 栽培槽用架台 200 脚部 210 支柱 211 横桁部材 212 高さ調整手段 220 高さ調整リング 221 沈下防止手段 230 沈下防止部材 231 支柱挿通孔 232 止め具 233 栽培槽支持レール 240

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方開口の箱形に形成されて、内部に培
    地が収納される栽培槽であって、 前記栽培槽の上縁に、外側下方に向かって傾斜する湾曲
    面を有してなる果実枝支持部が、前記栽培槽と一体に形
    成されていることを特徴とする栽培槽。
  2. 【請求項2】 栽培槽を載置する栽培槽用架台であっ
    て、 下端部が地面に打設される支柱と、略逆U字形に形成さ
    れて両端部に前記支柱の上端部が連結される横桁部材と
    を備える脚部を有しており、 前記支柱と前記横桁部材とは、いずれか一方を他方に差
    し込んで連結されて、前記支柱と前記横桁部材との間
    に、前記支柱または前記横桁部材の差し込み深さを調整
    しかつ調整後の差し込み深さを維持する高さ調整手段を
    有することを特徴とする栽培槽用架台。
  3. 【請求項3】 高さ調整手段は、支柱または横桁部材の
    差し込み側となる一方の端部付近にて位置固定可能に挿
    通されて、差し込まれる側となる他方の差し込み口に係
    止する高さ調整リングを有してなることを特徴とする請
    求項2に記載の栽培槽用架台。
  4. 【請求項4】 支柱の下端部が挿通される支柱挿通孔を
    有して地面と接地するように配置される沈下防止部材
    と、 前記支柱に取り付けられ、前記支柱を前記支柱挿通孔に
    挿通しながら打設した状態で前記沈下防止部材と係止す
    ることにより、前記支柱の沈下を防止する止め具とから
    なる沈下防止手段を有することを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の栽培槽用架台。
  5. 【請求項5】 沈下防止部材は、地面と接地する平板部
    を有して形成されており、 止め具は、支柱の下端部付近に位置固定可能に挿通され
    るリングからなることを特徴とする請求項4に記載の栽
    培槽用架台。
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