JP2007166195A - 信号処理装置、信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】他のバンドからの漏れゲインが影響する場合にも適正に目標特性が得られるようにゲイン調整を行う。
【解決手段】少なくとも互いに隣接する周波数バンドについて、一方の周波数バンドから上記他方の周波数バンドへの漏れゲイン値に基づき他方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理と、この更新されたゲイン値が設定された場合における上記他方の周波数バンドからの漏れゲイン値に基づき上記一方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理とを交互に繰り返し行った結果に基づき、各周波数バンドごとに設定されるべきゲイン値を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力信号の所定複数の周波数バンドごとに目標のゲインが得られるようにゲイン調整を行う信号処理装置とその方法に関する。
従来より、音声信号についての周波数−振幅特性を変化させるためのエフェクタの1つとしてGEQ(グラフィックイコライザ)が知られている。GEQとしては、例えばイコライザ素子ごとに操作子を備え、それをユーザが手動で操作することで周波数バンドごとにゲインを設定するように構成されたものが知られている。
一方で、近年では、例えばカーオーディオシステムや家庭用のAV(Audio Visual)システムなどにおいて、周波数−振幅特性の補正など各種の音場補正をシステム側が自動的に行う自動音場補正機能を備えるようにされたものがある。
この場合、上記周波数−振幅特性については、予め聴取位置にマイクロフォンをセッティングしておき、スピーカから出力したテスト信号をこのマイクロフォンで検出した結果に基づき測定するようにされる。そして、この測定結果に基づき、目標とする周波数−振幅特性が得られるようにして音声信号に対する信号処理を行うようにされる。具体的には、例えば上述したGEQを利用して、目標の特性が得られるように各バンドのイコライザ素子の設定ゲインを調整するようにされる。
なお、関連する従来技術については以下の特許文献を挙げることができる。
特開平8−047079号公報
ここで、上記のように周波数−振幅特性の補正にGEQを用いる際には、目標の特性となるように各バンドのゲインを補正することが困難となる場合がある。
例えば、一般的にGEQでは、所謂EQカーブの中抜けが抑制されるように、各イコライザ素子のQ値を比較的低めの値に設定するということが行われる場合がある。このようにQ値が低めに設定されることによっては、例えば図4(a)に示されるようにして、各バンドのゲイン窓の特性(形状)として、中心周波数からの裾野が広くなる傾向となる。このことで、次の図4(b)に斜線部により示すようにして、それぞれ隣り合うバンド間で相互にゲインの漏れが生じてしまう。そして、このような漏れゲインが生じることで、各バンドに対して或るゲイン値を設定した場合は、実際のゲインとしてはそれ以上のゲインが得られてしまうこととなる。すなわち、単に測定結果から導き出された目標のゲイン値を設定したのでは、適正に目標の特性が得られなくなってしまうものである。
このようなことから、周波数−振幅特性の補正にGEQを用いる場合は、例えば上記EQカーブの中抜け抑制への対策などのために隣接するバンド間で漏れゲインが生じる場合に、適正に目標特性となるように補正を行うことが困難となる。
また、一方で、上記周波数−振幅特性の補正についての自動音場補正処理は、上述のようにテスト信号出力を行った結果に基づき行うという性質上、例えば通常の音声再生動作に先立って行われることになる。従って、このような自動音場補正処理に要する時間が長引けばその分ユーザを待たせる時間も長くなり、使用性の劣るシステムとなってしまう。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、信号処理装置として以下のように構成することとした。
つまり、先ず、入力信号の所定複数の周波数バンドごとにゲインを可変設定するように構成されたゲイン設定手段を備える。
そして、上記周波数バンドごとに目標のゲインが得られるようにするにあたり、少なくとも互いに隣接する周波数バンドについて、一方の周波数バンドに目標のゲイン値が設定された場合の他方の周波数バンドへの漏れゲイン値を得ると共に、更新処理として、上記一方の周波数バンドから上記他方の周波数バンドへの漏れゲイン値に基づき上記他方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理と、この更新されたゲイン値が設定された場合における上記他方の周波数バンドからの漏れゲイン値に基づき上記一方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理とを交互に繰り返し行った結果に基づき、上記ゲイン設定手段により各周波数バンドごとに設定されるべきゲイン値を調整するゲイン調整手段を備えるようにした。
上記構成によれば、少なくともそれぞれ隣り合うバンドについて、一方のバンドのゲイン値を他方のバンドからの漏れゲインを考慮して更新し、この更新されたゲイン値が設定された場合の他方のバンドからの漏れゲインを考慮して、再度上記一方のバンドについてのゲイン値を更新する、という処理が繰り返される。
このようにゲイン値の更新が繰り返されることで、隣接するバンド間で漏れゲイン値は相互に変化していくことになるが、その過程において、実際に得られるゲインの値と目標値との誤差が減少していき、徐々に目標特性に近づいていくことになる。つまり、このようなゲイン値の更新処理が繰り返されることで、より高精度に実際のゲイン特性を目標特性に合わせ込むことができる。
このようにして本発明によれば、隣接バンドへの漏れゲインが生じる場合に適正に目標のゲイン特性が得られるようにゲイン調整を行うことができる。
また、このような本発明は、更新処理として、隣接バンドからの漏れゲイン値を加味してそのバンドについて設定されるべきゲイン値を算出するという比較的簡易な演算を繰り返せばよいだけであり、従って処理時間としては比較的短時間で済むものとできる。
つまりは、これにより、漏れゲインが生じる場合において実際のゲイン特性が目標特性となるように調整するにあっての処理時間は比較的短いものとでき、これによってユーザを待たせる時間としても短くできシステムの使用性低下を効果的に防止できる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
図1は、本発明の実施の形態としての信号処理装置を備えて構成されたAV(Audio Visual)アンプ1の内部構成について示している。
先ず、実施の形態のAVアンプ1は、周波数−振幅特性の補正など、各種音場補正を装置側で自動的に行う自動音場補正機能を有するように構成される。
このような自動音場補正機能を実現するための、AVアンプ1を含むAVシステムの概要を次の図2に示す。この図2では、AVシステムが5.1chサラウンドシステムで構成される場合を例示している。図示するようにAVアンプ1に対しては、前方正面スピーカSP-FC、前方右スピーカSP-FR、前方左スピーカSP-FL、後方右スピーカSP-RR、後方左スピーカSP-RLの5chスピーカと、サブウーファSP-SBの計6つのスピーカが接続される。
また、音響特性の測定のために必要なマイクロフォンMが聴取位置P-lにセッティングされ、これがAVアンプ1と接続されている。
図1において、図2に示される計6つのスピーカSP(SP-FC、SP-FR、SP-FL、SP-RR、SP-RL、SP-SB)については、説明の便宜上、1つのスピーカSPとして示している。このスピーカSPは、図示するようにAVアンプ1における音声出力端子Toutに対して接続される。
また、図2に示したマイクロフォンMはマイク入力端子Tmに対し接続される。
また、AVアンプ1には、上記マイク入力端子Tmに加え、図示する音声入力端子Tinが設けられ、外部からの音声信号入力が可能とされる。
スイッチSWは、入力音声の切り替えのために備えられる。このスイッチSWは、図示する端子t3に対して端子t1または端子t2を択一的に選択するように構成されている。端子t1には上記音声入力端子Tinが接続され、端子t2にはマイクアンプ2を介して上述したマイク入力端子Tmが接続されている。また、端子t3にはA/Dコンバータ3が接続されている。
つまり、端子t1が選択されることで音声入力端子Tinを介した外部からの音声入力が可能とされ、また端子t2が選択されることでマイク入力端子Tmを介したマイクロフォンMからの音声入力が可能とされる。
図示は省略しているが、このスイッチSWの切り替え制御は、音響特性の測定(この場合は特に周波数−振幅特性の測定)の際にマイクロフォンMからの音声入力が行われるようにして、後述するCPU9が行うようにされる。
A/Dコンバータ3においてデジタル信号に変換された音声信号は、DSP(Digital Signal Processor)4に入力される。このDSP4は、入力音声信号について各種の音声信号処理を行う。
例えば、音声信号処理としては、残響効果など各種音響効果を与えるための処理を行うようにされる。
また、この場合のDSP4では、例えば周波数−振幅特性や各スピーカSP−マイクロフォンM間の遅延時間など、自動音場補正のために必要な各種音響特性についての測定を行うようにされる。このような音響特性についての測定は、スピーカSPから例えばTSP(Time Streched Pulse)信号などのテスト信号を出力し、これをマイクロフォンMにて検出した結果に基づき行うようにされる。
なお、このような音響特性についての測定動作はCPU9からの指示に基づきDSP4が行うものとされるが、このような構成は周知でありここでの詳細な説明は省略する。
また、特にこの場合のDSP4は、GEQ(グラフィックイコライザ)として複数のイコライザ素子を備え、複数の周波数バンドごとにゲイン調整を行うように構成される。
ここで、この場合のDSP4が備える各イコライザ素子としては、MPF(Mid Presence Filter)と呼ばれるデジタルフィルタで構成される。
このようなMPFによるイコライザ素子の構成要素をブロック図化したものを次の図3に示す。この図3に示されるように、MPFの構成要素としては遅延素子21、22、29、30、乗算器23、24、25、27、28、加算器26が設けられる。
図示するように音声信号は、乗算器23を介して加算器26に入力されると共に、遅延素子21と乗算器24を介しても加算器26に入力される。また遅延素子21を介した音声信号は遅延素子22→乗算器25を介しても加算器26に入力される。
また、加算器26の加算出力は、図示するように外部に出力されると共に、分岐して遅延素子29→乗算器27を介して加算器26に入力される。
なお、確認のために述べておくと、この図3に示すMPFは1つのイコライザ素子(周波数バンド)を担うもので、例えば31バンドのGEQの場合、このようなMPFが31段分縦列接続されて構成されることになる。その場合、遅延素子29、遅延素子30が、次のバンドのMPFにおける遅延素子21、遅延素子22と共用される。すなわち、これら遅延素子29、遅延素子30の出力が次バンドMPFにおける乗算器24、乗算器25を介して次バンドMPFの加算器26に入力される。また、この次バンドMPFの加算器26には、加算器26の出力も入力される。
このようなMPFにおいて、乗算器23、24、25、27、28には、それぞれ後述するCPU9から乗算係数が与えられる。このように各乗算器に与えられる係数の値によって、各周波数バンドのゲインを可変することができると共に、さらにQ値や中心周波数についても変更することができる。
DSP4では、このようなMPFとしてのデジタルフィルタ処理をプログラム制御による数値計算を行って実現するようにされる。
図1において、DSP4により音声信号処理の施された音声信号は、D/Aコンバータ5においてアナログ信号に変換された後、アンプ6にて増幅され音声出力端Toutに供給されるようになっている。
また、図1において、CPU(Central Processing Unit)9は、ROM(Read Only Memory)10、RAM(Random Access Memory)11を備え、当該AVアンプ1の全体制御を行う。
CPU9は、図示するバス7を介した通信を行って各部の制御を行うようにされる。図示するようにしてバス7を介しては、上記ROM10、RAM11、及び表示制御部12、DSP4が接続される。
CPU9が備える上記ROM10には、CPU9の動作プログラムや各種の係数などが格納されている。また、上記RAM11はCPU9のワーク領域として利用される。
また、CPU9に対しては操作部8が接続される。
この操作部8には、当該AVアンプ1の筐体外部に表出するようにして設けられた各種の操作子が備えられ、それらの操作に応じたコマンド信号をCPU9に供給する。CPU9は操作部8からのコマンド信号に応じた各種の制御動作を実行するようにされる。これによってAVアンプ1ではユーザの操作入力に応じた動作が実行されるようになっている。
また、操作部8としては、リモートコマンダから発せられた例えば赤外線信号等に依るコマンド信号を受信するコマンド受信部を備えるようにすることもできる。すなわち、このコマンド受信部として、上記リモートコマンダから操作に応じて発信されるコマンド信号を受信してこれをCPU9に供給するように構成するものである。
上記操作部8には、GEQの各イコライザ素子ごと(周波数バンドごと)にゲイン調整を行うための操作子が備えられる。
ユーザはこの操作子により各周波数バンドごとに設定されるべきゲイン値を指示入力することができる。CPU9は操作入力に応じた指示値をDSP4に与えることで、それら指示値に応じたゲインがそれぞれ対応するイコライザ素子のゲインとして設定されるように制御を行う。
また、CPU9は、表示制御部12に対する指示を行って、表示部13の表示内容についての制御も行うようにされる。表示部13は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスとされ、表示制御部12はCPU9からの指示内容に基づきこの表示部13を駆動制御する。これによって表示部13上ではCPU9からの指示に応じた画面表示が行われる。
ところで、これまでの説明から理解されるように実施の形態のAVアンプ1としても、GEQを用いた周波数−振幅特性の補正を行うようにされるが、このように周波数−振幅特性の補正にGEQを用いる際には、先にも述べたように目標の特性となるように各バンドのゲインを補正することが困難となる場合がある。
例えば、所謂EQカーブの中抜けが抑制されるように各イコライザ素子のQ値を比較的低めの値に設定するということが行われる場合があり、その場合は次の図4(a)に示されるようにして、各周波数バンドのゲイン窓の特性(形状)として、中心周波数からの裾野が広くなる傾向となる。このことで、次の図4(b)の斜線部により示されるようにして、それぞれ隣り合うバンド間で相互にゲインの漏れが生じてしまう。つまり、図中バンドnについて見ると、それぞれ隣接するバンドn−1、バンドn+1からの漏れゲインが影響し、さらにこれらバンドn−1、バンドn+1に対してはバンドnからの漏れゲインが影響するといったものである。
このような漏れゲインが生じることで、各バンドに対して或るゲイン値を設定した場合は、実際のゲインとしてはそれ以上のゲインが得られてしまうこととなる。つまり、これによると、単に測定結果から導き出された目標のゲイン値を設定しただけでは、実質的には目標の特性が得られなくなってしまうことになる。
このようなことから、周波数−振幅特性の補正にGEQを用いる場合は、例えば上記のようなEQカーブの中抜け抑制への対策などのために隣接するバンド間で漏れゲインが生じる場合に、適正に目標特性となるように補正を行うことが困難となる。
そこで、本実施の形態では、隣接するバンド間で漏れゲインが生じる場合にも適正に目標特性となるように補正を行うことができるようにして、各周波数バンドごとのゲイン調整を行うものとする。
ここで、先ず前提として、周波数−振幅特性について補正を行うにあたっては、測定された周波数−振幅特性に基づき目標特性を設定することになるが、本例では、全周波数バンドにわたってフラットな特性が得られるように補正を行うものとする。
つまり、例えば次の図5(a)に示されるような周波数−振幅特性が得られた場合には、これをフラットな特性とするために、図5(b)に示されるように図5(a)の各バンドの振幅を相殺するようなゲイン特性を設定するものである。具体的には、各バンドの中心周波数の振幅値の極性を反転させた値を設定する。
図6は、このような手法に基づき、或る周波数−振幅特性についての測定結果に応じて設定された各バンドの目標のゲイン値の一例を示している。
なお、この図6を始め以下の説明においては、簡単のために、漏れゲインによる影響はそれぞれ隣り合うバンドからのみ及ぶものとして説明を続ける。すなわち、周波数バンドnに対しては、隣接する周波数バンドn−1、周波数バンドn+1からの漏れゲインのみが影響するというものである。
確認のために述べておくと、ここにおいて漏れゲインの影響が及ぶ範囲とは、中心周波数のゲイン値を最大とした場合での漏れゲインが及ぶ範囲として考える。
また、さらに以下では簡単のため、GEQのバンド数は5バンドのみとされる場合を例示する。
図6において、この場合の周波数−振幅特性の測定結果としては、例えばバンド1〜バンド5のそれぞれの中心周波数の振幅値(dB)がバンド1=−6、バンド2=−8、バンド3=−4、バンド4=−8、バンド5=−6であったとする。
これに応じて設定されるべき各バンドの中心周波数の目標ゲイン値(dB)は、図示するようにしてバンド1=6、バンド2=8、バンド3=4、バンド4=8、バンド5=6となる。
ここで、先の説明では、漏れゲインが影響するバンド同士では相互からの漏れゲインの影響によって設定値通りに実際のゲインが得られないことについて述べたが、これによれば、逆に漏れゲインの影響が及ばないバンド同士についてはそれぞれからの漏れゲインが影響しないものとなるので、それらのバンド間のみについてゲイン値を設定する限りでは設定値通りのゲイン値が得られるとして見積もることができる。
そこで、先ずはこの場合のゲイン調整としては、このように漏れゲインの影響が及ばないバンド同士について、それぞれの中心周波数の目標ゲイン値を仮決めする。すなわち、この場合は漏れゲインの影響が隣接バンドにのみ及ぶものとされるので、1バンドおきにそれぞれ目標のゲイン値を仮決めする。
ここでは、図6に示されるようにして先ずは奇数番目のバンド(バンド1、バンド3、バンド5)についてそれぞれの目標ゲイン値を仮決めするものとする。
このように奇数番目のバンドの中心周波数の目標ゲイン値が仮決めされれば、偶数番目のバンドへの漏れゲインの値を見積もることができる。
つまりは、中心周波数のゲイン値が決定されれば、(Q値が或る値に固定されている条件下では)そのバンドのゲイン窓の形状を特定でき、このゲイン窓の形状から隣接バンドへの漏れゲインの値も特定することができる。
具体的に、このような中心周波数のゲイン値に応じた隣接バンドへの漏れゲインの値の特定の手法としては、例えば予め中心周波数のゲイン値と漏れゲイン値との対応関係をデータテーブル化しておき、中心周波数のゲイン値の決定ごとに対応する漏れゲイン値を読み出すことで実現できる。或いは、中心周波数のゲイン値と漏れゲイン値との対応関係を表す関数を用いて算出することもできる。
そして、このように隣接バンド(奇数番目のバンド)からの漏れゲインの値が見積もられることで、偶数番目のバンドの中心周波数のゲイン値を目標のゲイン値とするために設定すべきゲイン値を見積もることができる。
例えば、仮にバンド1、バンド3からバンド2に対する漏れゲインの値が合計で5dBであったとすれば、この場合のバンド2の中心周波数の目標ゲイン値は8dBであるので、この目標値とするために設定されるべき中心周波数のゲイン値は8dB−5dB=3dBであると見積もることができる。
このように偶数番目のバンドに設定されるべき中心周波数のゲイン値が見積もられることで、奇数番目のバンドに対する漏れゲインの値を見積もることができる。そして、この漏れゲインの値に基づいて、奇数番目のバンドの中心周波数のゲイン値を目標ゲイン値とするために設定すべき中心周波数のゲイン値をそれぞれ見積もることができる。つまり、上述した仮決め値を、偶数番目バンドからの漏れゲイン値に応じた値に更新することができる。
このように奇数番目のバンドの中心周波数のゲイン値を偶数番目バンドの漏れゲイン値に応じた値に更新すると、偶数番目バンドへの漏れゲイン値も更新されるものとなって、今度は偶数番目のバンドに設定されるべき中心周波数のゲイン値を更新する。以降も同様に、偶数番目のバンドの中心周波数のゲイン値を更新することに応じてはその漏れゲイン値に応じて奇数番目のバンドに設定すべき中心周波数のゲイン値を更新し、さらにこの奇数番目バンドの更新ゲイン値に応じて偶数番目のゲイン値を更新する、といったように、偶数番目→奇数番目→偶数番目・・・の順に、それぞれの漏れゲインの値を考慮した形で、設定すべき中心周波数のゲイン値を交互に更新していくようにする。
ここで、上記のようなゲイン値の更新過程について考察してみると、最初に仮決めされる奇数番目のバンドのゲイン値は、もともと偶数番目のバンドからの漏れゲインを考慮せずに仮決めしているものである。従って、このような仮決め値に応じた漏れゲインの値に基づき見積もられた偶数番目のバンドの見積もり値は、真に設定されるべきゲイン値からは誤差を含んだ値となっている。
その後、奇数番目のゲインはこの偶数番目のバンドからの漏れに応じて更新され、さらにこの奇数番目の更新値に応じた漏れゲインに基づき偶数番目のバンドのゲイン値も更新されることになるが、もともと偶数番目のバンドのゲイン値が奇数番目の仮決め値に応じて設定された値である以上、その誤差の成分は含まれ続けるものとなる。
但し、このような誤差成分は、上記のような奇数→偶数→奇数・・・の交互の更新が繰り返し行われていく過程で徐々に減少していくものとなり、これによって全体のゲイン特性は徐々に目標特性に近づいていくようになる。
図7は、このようにゲイン値の更新の繰り返しにより誤差成分が減少することについて説明するための図である。なお、この図7においては簡単のために、隣接素子への漏れゲインの値は、中心周波数のゲイン値の半分であるとしている。
先ず図7では、各バンドごとの目標値を示している。この場合、バンド1〜バンド5の中心周波数の目標ゲイン値(dB)は、先の図6においても説明したようにバンド1=6、バンド2=8、バンド3=4、バンド4=8、バンド5=6である。
そして、この図7では、図中の「算出値」により、各バンドごとにその中心周波数の見積もり値(更新値)の遷移を示し、さらに各バンドの間にはこの更新値の遷移に応じた隣接バンドへの漏れゲインの値の遷移も示している。
図示するように「初回」では、奇数番目のバンドについて中心周波数の目標ゲイン値が仮決めされる。つまり、この場合はバンド1=6、バンド3=4、バンド5=6が仮決めされる。そして、このようにゲイン値が仮決めされることで、偶数番目バンドへの漏れゲイン値を見積もることができる。具体的に、バンド1からの漏れゲイン値(dB)は「3」、バンド3からの漏れゲイン値は「2」、バンド5からの漏れゲイン値は「3」となる。
そして、本例では、このような「初回」における奇数番目バンドのゲイン値の仮決め後に行う偶数→奇数の更新動作を1セットとした場合に、図示するように4セット分の更新動作を繰り返し行うものとしている。
先ず1セット目においては、上記奇数番目バンドの仮決め値に応じた漏れゲイン値が見積もられることで、偶数番目バンドに設定すべき中心周波数のゲイン値を見積もることができる。具体的に、バンド2については、バンド1、バンド3からの漏れゲイン値が影響し、それら漏れゲイン値(dB)の合計が「5」となるので、目標のゲイン値「8」とするために8dB−5dB=3dBが計算される。また、バンド4については、バンド3、バンド5からの漏れゲイン値が影響し、それら漏れゲイン値の合計が同様に「5」となるので、目標のゲイン値「8」とするために8dB−5dB=3dBが計算される。
このように偶数番目バンドの中心周波数のゲイン値が見積もられることで、隣接する奇数番目バンドへの漏れゲイン値を見積もることができる。つまり、バンド2、バンド4の中心周波数のゲイン値は共に「3」であるので、それぞれ隣接する奇数番目バンドへの漏れゲイン値は「1.5」となる。
そして、この漏れゲイン値に基づき、奇数番目バンドに設定されるべき中心周波数のゲイン値を更新する。つまり、バンド1については、バンド2からの漏れゲイン値「1.5」が影響するので、目標のゲイン値「6」とするために6dB−1.5dB=4.5dBが計算される。またバンド3についてはバンド2及びバンド4からの漏れゲイン値(1.5db+1.5dB=3dB)が影響し、目標のゲイン値「4」とするために4dB−3dB=1dBが計算される。さらにバンド5についてはバンド4からの漏れゲイン値「1.5」が影響し、目標のゲイン値「6」とするために6dB−1.5dB=4.5dBが計算される。
このように奇数番目バンドに設定されるべき中心周波数のゲイン値が更新されることで、偶数番目バンドへの漏れゲイン値としても更新される。すなわち、バンド1からの漏れゲイン値(dB)は「2.25」、バンド3からの漏れゲイン値は「0.5」、バンド5からの漏れゲイン値は「2.25」となる。
続いて、2セット目において、バンド2、バンド4は、それぞれバンド1とバンド3からの合計漏れゲイン(2.75dB)、バンド3とバンド5からの合計漏れゲイン(2.75dB)に応じて、それぞれ中心周波数のゲイン値として5.25dBが算出されこの値に更新される。
これに応じた奇数番目バンドへの漏れゲイン値は、図示するようにそれぞれ2.6dBであり、これに伴いバンド1の更新値は3.4dB、バンド3の更新値は−1.2dB、バンド5の更新値は3.4dBとなる。なお、厳密には、この場合の偶数番目バンドからの漏れゲイン値は2.625dBとなるが、説明の便宜上小数点第2位以下は四捨五入している。
また、3セット目において、上記2セット目におけるバンド1、バンド3、バンド5の更新値に応じた漏ゲイン値は、それぞれバンド1=1.7dB、バンド3=−0.6dB、バンド5=1.7dBとなり、これらの漏れゲイン値に応じて算出される偶数番目バンドの更新値はそれぞれ(奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値=1.1dBより)6.9dBとなる。
また、これら偶数番目バンドの更新値に応じた漏れゲイン値は3.45dBであり、これに伴いバンド1の更新値は2.55dB、バンド3の更新値は−2.9dB、バンド5の更新値は2.55dBとなる。
さらに4セット目において、上記3セット目におけるバンド1、バンド3、バンド5の更新値に応じた漏ゲイン値はそれぞれバンド1=1.27dB(小数点第3位以下四捨五入)、バンド3=−1.45dB、バンド5=1.27dB(小数点第3位以下四捨五入)となり、これらの漏れゲイン値に応じて算出される偶数番目バンドの更新値はそれぞれ(奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値=−0.18dBより)8.18dBとなる。
また、これら偶数番目バンドの更新値に応じた漏れゲイン値は4.1dB(小数点第2位以下四捨五入)であり、これに伴いバンド1の更新値は1.9dB、バンド3の更新値は−4.2dB、バンド5の更新値は1.9dBとなる。
ここで、各1セット分の更新動作について考察してみると、先ずは偶数番目バンドのゲイン値が見積もられることで、奇数番目バンドへの漏れゲイン値が更新される。そして、この漏れゲイン値を考慮して目標ゲイン値となるように奇数番目バンドの更新値が算出されるので、この時点での更新値が設定された場合に得られる実際のゲインの値は、当然のことながら目標のゲイン値と一致することになる。つまり、このようにして本例の場合の更新動作によれば、奇数番目バンドで実際に得られるゲイン値が常に目標ゲイン値と一致するようになっている。
一方で、偶数番目バンドについては、このように奇数番目バンドの更新値が常に実際のゲイン値=目標ゲイン値となるようにされることで、実際に得られるゲインの値と目標のゲイン値とが一致しないものとなる。つまり、例えば1セット目終了時点において、偶数番目バンドで実際に得られるゲインの値は、設定値(更新値)が3dB、隣接奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値が2.75(2.25+0.5)dBより、5.75dBとなって、目標値8dBと一致しないといったものである。
但し、このような偶数番目バンドの実際に得られるゲインの値と目標値との誤差は、更新動作が繰り返されることで徐々に減少していくことがわかる。すなわち、2セット目終了時点での偶数番目バンドの実際に得られるゲインの値は、設定値5.25dB、隣接奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値1.1dBより6.35dBとなり、また3セット目終了時点での偶数番目バンドの実際に得られるゲインの値は、設定値6.9dB、隣接奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値−0.2dBより6.7dBとなる。さらに、4セット目終了時点での偶数番目バンドの実際に得られるゲインの値は、設定値8.18dB、隣接奇数番目バンドからの合計漏れゲイン値−0.15dBより8.03dBとなる。
このようにして、漏れゲインを考慮したゲイン値の更新動作を繰り返し行っていくことで、ゲイン特性を徐々に目標特性に近づけることができる。つまり、これによれば、隣接バンドからの漏れゲインが影響する場合においても、全体のゲイン特性が目標特性となるように各バンドのゲイン値を調整することができる。
また、このような本例の手法は、隣接バンドからの漏れゲインと目標ゲイン値とに基づきそのバンドについてのゲイン値を算出する処理を所定回数繰り返すことで実現することができる。この算出処理は、具体的には少なくとも加算及び減算という比較的簡易な演算処理であり、従ってこの場合のゲイン調整処理に要する時間としては比較的短時間で済むものとできる。
これにより、隣接バンドへの漏れゲインが生じる場合において実際のゲインが目標のゲインとなるように調整するにあっての処理時間は比較的短いものとでき、これによってユーザを待たせる時間としても短くすることができ、システムの使用性低下を効果的に防止することができる。
なお、先の図7では、調整可能なゲイン値の最小単位が0.01dBとなる場合を例示したが、実験の結果によると、ゲイン値の最小単位が0.5dBとされる場合には、更新動作を4セット分行うことで最も目標特性に近づけることができるということを確認した。このように最も目標特性に近づけることのできる更新動作の回数は、調整可能なゲイン値の最小単位の設定などによって異なる場合もある。但しその場合についても、同様に実験結果などから最も目標特性に近づけることのできる回数を割り出し、その回数分更新動作を行うように構成することで、同様に目標特性に最も近づけるように各バンドのゲイン調整を行うことができる。
図8は、上記説明による実施の形態としてのゲイン調整動作を実現するために行われるべき処理動作について示したフローチャートである。
なお、この図に示す処理動作は図1に示したCPU9が例えばROM10に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。また、この図においては、既に周波数−振幅特性についての測定が行われた状態にあるものとする。
図8において、先ずステップS101では、周波数−振幅特性の測定結果から各バンドの目標ゲイン値を算出する。本例の場合は、上述もしたように全帯域でフラットな特性とするので、測定の結果得られた各バンドの中心周波数の振幅値の極性を反転した値を、各バンドの中心周波数の目標ゲイン値とする。
そして、続くステップS102においては、先ずは奇数番目のバンドのゲイン目標値から隣接する偶数番目のバンドへの漏れゲインの値をそれぞれ算出する。なお、漏れゲインの値は、先に述べたようにして中心周波数のゲイン値と漏れゲイン値との対応関係を表す関数を用いて算出することもできるが、これらの対応関係を表すテーブル情報を参照することによって取得するようにすることもできる。
ステップS103では、カウント値Nを0リセットする。このカウント値Nは、以下に説明するステップS104〜S108によるゲイン値の更新動作が行われた回数をカウントするためのカウント値である。
ステップS104では、隣接する奇数番目のバンドからの漏れゲインの値を加味して偶数番目のバンドのゲインG-evenの値を算出(更新)する。
ここで、このステップS104における更新動作(算出動作)について、各バンドの中心周波数をnとした場合、その更新値G[n]は以下のようにして求める。
すなわち、周波数特性の測定結果より得られた中心周波数nの振幅値をTrgt[n]、中心周波数nに対する中心周波数n−1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n−1]、中心周波数nに対する中心周波数n+1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n+1]とした場合、
G[n]=−(Trgt[n]+LG[n−1]+LG[n+1])
により求める。
例えば先の図7の例において、1セット目のバンド2の更新値G[n]=3dBは、振幅値Trgt[n]=−8、中心周波数n−1のバンド(つまりバンド1)からの漏れゲイン値LG[n−1]=3、中心周波数n+1のバンド(つまりバンド3)からの漏れゲイン値LG[n+1]=2より、G[n]=−(−8+3+2)=3から求められる。
続くステップS105では、更新したゲインG-evenの値から、隣接する奇数番目のバンドへの漏れゲインの値をそれぞれ算出する。
そして、ステップS106では、隣接する偶数番目のバンドからの漏れゲインの値を加味して奇数番目のバンドのゲインG-oddの値を更新する。このステップS106の更新動作としても、先のステップS104と同様に、各バンドの中心周波数をnとしたとき、その更新値G[n]については、周波数特性の測定結果より得られた中心周波数nの振幅値をTrgt[n]、中心周波数nに対する中心周波数n−1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n−1]、中心周波数nに対する中心周波数n+1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n+1]とした場合、
G[n]=−(Trgt[n]+LG[n−1]+LG[n+1])
により求める。
また、ステップS107では、更新したゲインG-oddの値から、隣接する偶数番目のバンドへの漏れゲインの値を算出する。
ステップS108では、カウント値Nが閾値th-N以上となったか否かについて判別処理を行う。この閾値th-Nは、更新動作を行う回数を規定するために予めCPU9に対して設定された値であり、本例の場合は例えば「4」が設定される。
ステップS108において、カウント値Nが閾値th-N未満であるとして否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS109に進んでカウント値Nをインクリメント(+1)し、ステップS104に戻るようにされる。つまり、これによって予め定められた所定回数分、ゲイン値についての更新動作が実行されるようになっている。
またステップS108において、カウント値Nが閾値th-N以上であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS110において、更新したゲインG-even、ゲインG-oddを設定するための処理を行う。すなわち、上記更新動作により最終的に更新したゲイン値がそれぞれ対応するバンドの中心周波数のゲイン値として設定されるように、DSP4に対し、各バンドのイコライザ素子内の各乗算器(23、24、25、27、28)に設定されるべき係数を指示する。
これによって各バンドの中心周波数のゲイン値が更新動作により得られたゲイン値に調整されることになる。
ところで、これまでの説明では、各バンドからの漏れゲインの影響がそれぞれ1つ隣りのバンドにまでしか及ばないものとして説明を行ったが、漏れゲインが2つ以上隣りのバンドにまで影響する場合としても、これまでと同様の考えに基づく動作とすることで、同様に目標特性となるようにゲイン調整を行うことができる。
一例として、以下では漏れゲインが2つ隣りのバンドにまで影響する場合において行われるべき動作について説明する。
先ず、このように漏れゲインが2つ隣りまで影響する場合は、逆を言えば漏れゲインは3つ隣りまでは影響しないものとなるので、次の図9に示されているように、2つ飛ばしごとのバンドについては漏れゲインの影響がないとして目標ゲイン値が得られると見積もることができる。つまりこれにより、この場合はこれら2つ飛ばしごとのバンドの中心周波数のゲイン値を目標ゲイン値に仮決めすることができる。
なお、以下の説明では、これら2つ飛ばしごとのバンドとしての、漏れゲインの影響を考慮せずに仮決めを行うことのできるバンドのことを「仮決めバンド」と称する。
例えば図9の例では、バンド数が1〜8の8バンドであると仮定し、そのうちバンド1、バンド4、バンド7を仮決めバンドとした場合を示している。
このように仮決めバンドについて目標値を仮決めすると、他のバンドについて、それぞれ以下のようにしてゲイン値を見積もる。
つまり、先ず、仮決めバンドの1つ右隣りとなるバンド(仮決め+1バンドと称する)については、未だ仮決め+2バンドのゲイン値が見積もられておらず、従ってここからの漏れゲインはないものとして扱うものとし、上記仮決めバンドからの漏れゲインのみを考慮して目標値とするためのゲイン値を見積もる。
そして、仮決め+2バンド(仮決めバンドの右2つ隣りのバンド)については、上記のようにして仮決めバンド、仮決め+1バンドのゲイン値が見積もられたことで、これら仮決めバンド、及び仮決め+1バンドからの双方の漏れゲインを考慮したゲイン値を見積もる。
ここで、上記説明によれば、初めに行われる仮決めバンド、仮決め+1バンドのゲイン値の見積もり(算出)としては、影響が及ぶ全てのバンドからの漏れゲインが考慮されていないという点で、双方とも仮決めのゲイン値であるとして扱うことができる。つまりは、先の図7で言えば、これら仮決めバンド及び仮決め+1バンドでの最初のゲイン値の算出が、「初回」でのゲイン値の算出に相当するものであることになる。
これに対し、上記仮決め+2バンドについてのゲイン値の見積もりは、影響する全てのバンドからの漏れゲインを考慮して行われる。この点で、先の図7で言えば、1セット目の偶数番目のバンドについてのゲイン値の算出に相当するものであると捉えることができる。
つまりは、この場合の更新動作では、このような仮決め+2バンドのゲイン値の算出から、更新動作の1セット目が開始されるものとなる。
以降は、仮決め+2バンド→仮決めバンド→仮決め+1バンドを1セットとして、同様に漏れゲインを考慮したゲイン値の更新を繰り返し行っていく。
つまり、仮決めバンドについては、仮決め+1バンド、仮決め+2バンドからの漏れゲインを考慮して、実際のゲインの値が目標値となるようにゲイン値を更新する。また、仮決め+1バンドについては、仮決めバンド、仮決め+2バンドからの漏れゲインを考慮して実際のゲインの値が目標値となるようにゲイン値を更新する。さらに、仮決め+2バンドについては、仮決めバンド、仮決め+1バンドからの漏れゲインを考慮して実際のゲインの値が目標値となるようにゲイン値を更新する。
ここで注意すべきは、図7にて説明した漏れゲインが1つ隣りまでしか及ばない場合は、仮決めバンド(つまり奇数番目バンド)の実際のゲイン値は常に目標値となるようにされたが、この場合は2つ隣りのバンドからの漏れゲインが影響するので、実際のゲインは2者間では決定されずに3者の関係で変わってくるので、どのバンドも実際のゲイン値が目標値と完全に一致することはない。
但し、この場合も図7の場合と同様の原理により、ゲイン値の更新動作が繰り返されることで、同様に各バンドの実際のゲイン値と目標値との誤差が減少していくものとなる。そしてこの場合も、設定されるゲイン値の最小調整単位などに応じた所定回数分更新を行った時点で、誤差が最小となって実際のゲイン特性が目標特性に最も近づくことになる。
つまり、このようにゲイン値の更新動作を所定回数繰り返し行うことで、この場合も実際のゲイン特性が目標特性となるようにゲイン調整を行うことができる。
図10は、上記によるゲイン調整動作を実現するために実行されるべき処理動作について示している。なお、この図10の処理動作としても図1に示したCPU9が例えばROM10に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。また、この図10においても既に周波数−振幅特性についての測定が完了した状態にあるものとする。
先ず、ステップS201においては、先の図8におけるステップS101と同様に周波数−振幅特性の測定結果から各バンドの目標ゲイン値を算出する。
また、ステップS202においては、バンド1から2つ飛ばしごとのバンド(仮決めバンド)の目標ゲイン値から仮決め+1バンド、仮決め+2バンドへの漏れゲイン値を算出する。
そして、この場合は、続くステップS203において、先ずは仮決めバンドからの漏れゲインを加味して仮決め+1バンドのゲイン値を算出する。さらにステップS204においては、仮決めバンド、仮決め+1バンドから仮決め+2バンドへの漏れゲイン値を算出する。すなわち、ステップS201にて算出された仮決めバンドのゲイン値に応じた仮決め+2バンドへの漏れゲイン値と、上記ステップS203にて算出された仮決め+1バンドのゲイン値に応じた仮決め+2バンドへの漏れゲイン値とをそれぞれ算出する。
続くステップS205では、カウント値Nを0リセットする。このカウント値Nはこの場合もゲイン値の更新動作が行われた回数をカウントするためのカウント値である。
ステップS206では、仮決めバンド、仮決め+1バンドからの漏れゲインを加味して仮決め+2バンドのゲインG-kr+2の値を算出(更新)する。
ここで、このステップS206と後のステップS208、S210おける更新動作(算出動作)について、更新対象とするバンドの中心周波数をnとした場合、その更新値G[n]は以下のようにして求める。
すなわち、周波数特性の測定結果より得られた中心周波数nの振幅値をTrgt[n]とし、中心周波数nに対する中心周波数n−1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n−1]、中心周波数nに対する中心周波数n−2のバンドからの漏れゲイン値をLG[n−2]、中心周波数nに対する中心周波数n+1のバンドからの漏れゲイン値をLG[n+1]、中心周波数nに対する中心周波数n+2のバンドからの漏れゲイン値をLG[n+2]とした場合、
G[n]=−(Trgt[n]+LG[n−2]+LG[n−1]+LG[n+1]+LG[n+2])
により求める。
つまり、この場合は2つ隣りのバンドからの漏れゲインも影響するので、その分図8の場合よりも漏れゲインの項数が増えることになる。
続くステップS207では、更新したゲインG-kr+2の値より、仮決め+2バンドから仮決めバンド、仮決め+1バンドへの漏れゲインの値を算出する。
そして、ステップS208では、仮決め+1バンド、仮決め+2バンドからの漏れゲインを加味して仮決めバンドのゲインG-krの値を更新する。また、ステップS209では、更新したゲインG-krの値より、仮決めバンドから仮決め+1バンド、仮決め+2バンドへの漏れゲインの値を算出する。
ステップS210では、仮決めバンド、仮決め+2バンドからの漏れゲインの値を加味して仮決め+1バンドのゲインG-kr+1を更新する。また、ステップS211では、更新したゲインG-kr+1の値より、仮決め+1バンドから仮決めバンド、仮決めバンド+2バンドへの漏れゲインの値を算出する。
ステップS212では、カウント値Nが閾値th-N以上となったか否かについて判別処理を行う。この場合も閾値th-Nは、ゲイン値の更新動作を行う回数を規定するために予めCPU9に対して設定される。なお、この場合も閾値th-Nの値としては、例えば予め実験などを行った結果として、実際に得られるゲイン特性を目標特性に最も近づけることのできる更新動作回数が得られるようにして設定する。
ステップS212において、カウント値Nが閾値th-N未満であるとして否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS213に進んでカウント値Nをインクリメント(+1)し、ステップS206に戻るようにされる。つまり、これによって予め定められた所定回数分ゲイン値についての更新動作が実行される。
またステップS212において、カウント値Nが閾値th-N以上であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS214において、更新したゲインG-kr、ゲインG-kr+1、ゲインG-kr+2を設定するための処理を行う。すなわち、上記更新動作により最終的に更新したゲイン値がそれぞれ対応するバンドの中心周波数のゲイン値として設定されるように、DSP4に対し、各バンドのイコライザ素子内の各乗算器(23、24、25、27、28)に設定されるべき係数を指示する。
これによって各バンドの中心周波数のゲイン値が更新動作により得られたゲイン値に調整されることになる。
上記説明から理解されるように、2つ以上隣りのバンドからの漏れゲインの影響も及ぶ場合には、先ず始めに仮決めバンド(すなわち相互に漏れゲインが及ばない最小の間隔を空けた各バンド)に目標値を仮決めし、この仮決めバンドから+1となるバンド、+2となるバンド・・・の順でそれぞれ仮決めされた値による漏れゲインを加味してゲイン値を算出していく。なお、これらのバンドについて算出されるゲイン値は、影響する全てのバンドからの漏れゲインが加味されていないという意味で仮決めの値である。
その上で、先の例での仮決め+2バンドのように、影響する全てのバンドからの漏れゲインの値が見積もられることになるバンドについてのゲイン値の算出から、更新動作を開始する。例えば3つ隣りのバンドからの漏れゲインも影響する場合では、仮決めバンド・仮決め+1バンド・仮決め+2バンドについて影響する漏れゲインを加味してゲイン値を見積もり、それ以降は仮決め+3バンド→仮決めバンド→仮決め+1バンド→仮決め+2バンドの順で、それぞれ3つ隣りまでのバンドからの漏れゲインの値を加味したゲイン値の更新を行うことになる。
そして、このようなゲイン値の更新動作を予め定められた所定回数分行うことで、この場合も更新値の誤差が徐々に減少していき実際のゲイン特性を目標特性に最も近づけるようにすることができる。
なお、ここで確認のために述べておくと、このように2つ以上隣りのバンドからも漏れゲインが影響する場合に対応したゲイン調整動作としても、隣接バンドからの漏れゲインを考慮したゲイン値の更新動作が行われていることに変わりはない。つまりは、少なくとも互いに隣接する周波数バンドについて、それぞれからの漏れゲインの値に基づいてゲイン値を更新した結果に基づきゲイン調整を行っているものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば、実施の形態としての信号処理装置の動作は、CPU9とDSP4とにより実現するように構成する場合を例示したが、DSP4が単体で実現するように構成することもできる。その場合、DSP4が図8(図10)に示した処理動作を実行するように構成すればよい。
また、実施の形態では、ゲイン値の更新動作を予め設定された所定回数行う場合を例示したが、これに代えて、目標特性との誤差が所定以下となるまで更新動作を繰り返し行うように構成することもできる。この際、誤差の検出対象とするバンドは任意に設定されればよい。或いは全バンドの誤差を平均化した値を基準とすることもできる。
なお、先にも述べたように、例えば図7の例のように漏れゲインが隣接バンドにのみ及ぶ場合であって、初回に奇数番目バンドのゲイン値を目標値に仮決めした場合には、偶数番目のバンドの方で実際のゲインの値が常に誤差を含むものとなるので、偶数番目バンドにおける実際のゲインの値とその目標値との誤差を測定することになる。
或いは、所定回数の更新動作が行われることで最も誤差値が小さくなるということは、その次の更新動作では誤差値が拡大するということになる。そこで、更新動作終了ごとに誤差値を測定し、新たに測定された誤差値が直前の更新動作で測定された誤差値よりも大きくなった場合に、その直前の更新動作での更新値に設定するという手法を採ることもできる。
また、実施の形態では、各バンドのQ値と中心周波数とが固定とされる場合を前提として説明を行ったが、Q値と周波数を変更可能な所謂パラメトリックイコライザとされる場合にも本発明は好適に適用できる。
その場合、設定されたQ値と中心周波数とに応じて、他のバンドへの漏れゲイン値が変化することになるので、例えば設定可能なQ値と中心周波数の組み合わせごとにそれぞれの漏れゲイン値を対応づけたテーブル情報を用意する、或いは設定可能なQ値と中心周波数の組み合わせごとにそれぞれの漏れゲイン値を算出するための関数を用いて漏れゲインを算出するように構成すればよい。
これによって設定されたQ値と中心周波数とに応じた適切な漏れゲインを加味して各バンドのゲイン値を適切に更新することができる。
本発明の実施の形態としての信号処理装置を備えて構成されるAVアンプの内部構成を示すブロック図である。 実施の形態のAVアンプに対してスピーカとマイクロフォンを組み合わせたAVシステムの構成を示す図である。 実施の形態の信号処理装置が備えるイコライザ素子の構成例を示したブロック図である。 漏れゲインについて説明するための図である。 周波数−振幅特性と目標ゲイン特性との関係を例示した図である。 各バンドの目標ゲイン値の設定例について示す図である。 ゲイン値の更新の繰り返しにより誤差成分が減少することについて説明するための図として、実施の形態としてのゲイン値更新動作を各バンドの算出ゲイン値と漏れゲイン値との遷移により示した図である。 実施の形態としてのゲイン調整動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。 2つ以上隣りのバンドからも漏れゲインが影響する場合のゲイン調整動作について説明するための図として、相互に漏れゲインが及ばないバンド間(仮決めバンド)について目標ゲイン値を仮決めした場合の様子を示した図である。 2つ以上隣りのバンドからも漏れゲインが影響する場合のゲイン調整動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
符号の説明
1 AVアンプ、2 マイクアンプ、3 A/Dコンバータ、4 DSP、5 D/Aコンバータ、6 アンプ、7 バス、8 操作部、9 CPU、10 ROM、11 RAM、12 表示制御部、13 表示部、SW スイッチ、M マイクロフォン、SP スピーカ、21,22,29,30 遅延素子、23,24,25,27,28 乗算器、26 加算器

Claims (3)

  1. 入力信号の所定複数の周波数バンドごとにゲインを可変設定するように構成されたゲイン設定手段と、
    上記周波数バンドごとに目標のゲインが得られるようにするにあたり、少なくとも互いに隣接する周波数バンドについて、一方の周波数バンドに目標のゲイン値が設定された場合の他方の周波数バンドへの漏れゲイン値を得ると共に、
    更新処理として、上記一方の周波数バンドから上記他方の周波数バンドへの漏れゲイン値に基づき上記他方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理と、この更新されたゲイン値が設定された場合における上記他方の周波数バンドからの漏れゲイン値に基づき上記一方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理とを交互に繰り返し行った結果に基づき、上記ゲイン設定手段により各周波数バンドごとに設定されるべきゲイン値を調整するゲイン調整手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 上記ゲイン調整手段は、
    予め定められた所定複数回分上記更新処理を行うようにされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 入力信号の所定複数の周波数バンドごとに目標のゲインが得られるようにゲイン調整を行う信号処理方法であって、
    少なくとも互いに隣接する周波数バンドについて、一方の周波数バンドに目標のゲイン値が設定された場合の他方の周波数バンドへの漏れゲイン値を得ると共に、
    更新処理として、上記一方の周波数バンドから上記他方の周波数バンドへの漏れゲイン値に基づき上記他方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理と、この更新されたゲイン値が設定された場合における上記他方の周波数バンドからの漏れゲイン値に基づき上記一方の周波数バンドに設定されるべきゲイン値を更新する処理とを交互に繰り返し行った結果に基づき、各周波数バンドごとに設定されるべきゲイン値を調整するようにした、
    ことを特徴とする信号処理方法。
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