JP2004007245A - 音響特性の設定方法、装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネル上にカーブを描かせることによるグラフィックイコライザの音響特性設定において、カーブが各基準線付近の2点をどの高さで横切るかの位置に基いて各ブースト/カットの値を決めることにより、誤差を最小限にする。
【解決手段】制御部7は、複数の前記帯域ごとのスライド溝を表示部1にグラフィック表示し、表示部1の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、スライド溝をどの高さで横切るかの位置を、各スライド溝近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知する。制御部7は、前記音響特性カーブが各スライド溝を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、互いに隣り合う各スライド溝に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各スライド溝に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、互いに隣り合う各スライド溝に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各スライド溝のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネル画面上に所望のイコライザカーブを描くことでグラフィックイコライザの音響特性を設定する技術の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーオーディオシステムなどの音響機器には、グラフィックイコライザ(以下EQとも呼ぶ)の機能を備えたものがある。このグラフィックイコライザは、入力されるオーディオ信号をいくつかの周波数帯域ごとに分割し、ボリューム(スライダー)スイッチにより帯域ごとにレベルを増減して周波数特性を制御するものである。このようなグラフィックイコライザにおいて、各周波数帯域ごとに設定される増減をブースト/カットと呼び、ブースト/カットの値をパラメーター値とも呼ぶ。また、パラメーター値の組合せをEQ特性と呼ぶ。
【0003】
このようなグラッフィックイコライザにおける各ブースト/カットの値について、周波数帯域ごとに実物のボリュームスライダースイッチで個別調整させる代りに、各周波数帯域ごとのボリュームスライダースイッチや、設定の基準線となるスライド溝をグラフィック表示し、その表示画面を覆うタッチパネルを指やペンでなぞることにより、描かれる曲線に準じた内容で各帯域のブースト/カットの値を一括調整する技術も提案されている(例えば特開平11−112254)。なお、このように指やペンで描かれるカーブは、いわゆるイコライザカーブ、イコライジングカーブと呼ばれるものにあたる。
【0004】
このような従来技術では、指やペン等でなぞった軌跡と、スライド溝との交点座標に基いて各ブースト/カットの値を設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術では、なぞった軌跡のピークや最小値がスライド溝とスライド溝の間に来た場合など、そのピーク値や最小値が反映されず、スライド溝との交点に基いて各周波数帯域に設定された値と、ユーザの想定した特性すなわちイコライザカーブとの間に誤差が生じる問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、タッチパネル上にカーブを描かせることによるグラフィックイコライザの音響特性設定において、カーブが各基準線付近の2点をどの高さで横切るかの位置に基いて各ブースト/カットの値を決めることにより、誤差を最小限にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定方法において、複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示し、前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知し、前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定することを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1の発明を装置という見方から捉えたもので、音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定装置において、複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示する手段と、前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知する手段と、前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項7の発明は、請求項1,4の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、コンピュータを制御することにより、音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定プログラムにおいて、そのプログラムは前記コンピュータに、複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示させ、前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知させ、前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定させることを特徴とする。
【0010】
これらの態様では、グラフィック表示されるスライド溝などの基準線を横切るようにユーザが音響特性カーブを描くと、その軌跡と単に基準線との交点位置に基いて帯域ごとの値を設定するのではなく、基準線近くで感知する2点ずつの高さ位置に基いて帯域ごとの値を設定する。すなわち、基準線ごとに2点ずつの位置座標を使って、その傾き方向を隣り合った基準線同士で比較すれば、基準線の間にピークや最小値があってもそのことが判別できるので、それを反映した値の設定によりユーザの意図との誤差が最小限となる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の音響特性の設定方法において、前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2の発明を装置という見方から捉えたもので、請求項4記載の音響特性の設定装置において、前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定するように構成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項2,5の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項7記載の音響特性の設定プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出させ、互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定させることを特徴とする。
【0014】
これらの態様では、カーブが各基準線を横切る向きに基き、隣り合うもの同士の組合せにより各スライド溝に係る値が適切に設定できる。例えば、カーブがある基準線を右肩上がりに、ついでその右隣の基準線を右肩下がりに横切れば、2つの基準線の間にピークがあり、逆に、カーブがある基準線を右肩下がりに、ついでその右隣の基準線を右肩上がりに横切れば、2つの基準線の間に最小値があることが判断でき、これらを考慮可能となる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の音響特性の設定方法において、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定することを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項3の発明を装置という見方から捉えたもので、請求項4又は5記載の音響特性の設定装置において、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定するように構成されたことを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明は、請求項3,6の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項7又は8記載の音響特性の設定プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置に基いてその帯域の値を設定させ、互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定させることを特徴とする。
【0018】
これらの態様では、カーブが基準線を横切る傾きが右肩上がりか右肩下がりかを正負符号の異同で判定し、隣り合う基準線について傾きが異なるときはそれらの間にピークや最小値があるので、前記2点の平均位置が交点位置に近い方の基準線に対応する値を、交点位置に基いて設定する。これにより、ユーザの意図と設定内容との誤差が最小限となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について、添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、本実施形態は、コンピュータをプログラムで制御することで実現できるが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能であるから、以下の説明では、本発明及び本実施形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0020】
〔1.構成〕
本実施形態は、音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定装置(以下「本装置」と呼ぶ)、及び本装置上で実行される音響特性の設定方法を示すもので、これらの装置及び方法を実現する音響特性の設定プログラムとして把握することもできる。
【0021】
このうち本装置は、図1のブロック図に示す以下の各構成要素を備える。まず、表示部1は液晶表示パネルであり、その表面は、指やペンなどで触った部分の座標を感知するタッチパネルとなっている。描画部2は、文字やグラフィック画像など表示部1への表示内容のデータを作成する部分である。NAVIマイコン部3は、カーナビゲーションシステムの情報処理用マイコンであり、グラフィックイコライザなどオーディオ関係の表示と、地図表示などナビゲーション関係の表示とを、描画部2を通じ表示部1への表示内容として切り換える処理も行う部分である。
【0022】
入力部4は、前記タッチパネルやその他の操作キーなどを含む入力手段である。EQ回路5は、CDやMDのプレーヤといったオーディオ再生装置6からのオーディオ信号を、グラフィックイコライザによる帯域ごとの強調や減衰といった音響特性処理を経て、スピーカSPへ出力する回路である。制御部7は、入力部4からの入力内容に基いて、NAVIマイコン部3やEQ回路5を制御する部分であり、この制御にはグラフィックイコライザの音響特性の設定が含まれる。この制御部7は、コンピュータをプログラムにより、後述する各機能としての手段を果たすよう制御することにより実現される。
【0023】
〔2.作用〕
以上のように構成された本実施形態は次のように作用する。ここで、本実施形態における処理手順を図2のフローチャートに示す。
〔2−1.作用の概略〕
まず、本実施形態におけるグラフィックイコライザの音響特性は、次のように設定される。すなわち、ユーザが、ボタン操作など所定の操作をすると、液晶表示パネルなどの表示部1に、イコライザ調整画面すなわち音響特性設定画面が呼び出される(ステップ1)。この画面には、グラフィックイコライザの各周波数帯域(バンド)ごとの値を設定する軸すなわち基準線となるスライド溝や、スライドバーがグラフィック表示され、その表面は静電容量や電気伝導性変動などを用いたセンサ等によるタッチパネルとなっている。
【0024】
この画面において、ユーザーが、各スライド溝を横切るように画面上を指やペンでなぞることによりイコライザカーブを描く(ステップ2)。すると、指やペンの軌跡のうち、各スライド溝近傍の少なくとも2点ずつとの交点位置がピックアップされてメモリされ(ステップ3)、各スライドバーについてそれぞれ抽出したそのような交点位置を参照することにより、イコライザ特性として各周波数バンドのブースト・カット値が設定される(ステップ4〜6)。なお、本実施形態において、タッチパネル上に描かれるイコライザカーブに関する「位置」や「交点」は、基準線である各スライド溝を横切る高さ位置を意味する。
【0025】
上記のような音響特性の設定を実現するため、制御部7は、コンピュータをプログラムにより、以下の各機能としての手段を果たすよう制御することにより実現される。すなわち、基本的には、制御部7は、複数の前記帯域ごとの基準線すなわちスライド溝を表示部1にグラフィック表示し、表示部1の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各スライド溝をどの高さで横切るかの位置を、各スライド溝近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知し、前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定する。
【0026】
〔2−2.ブースト・カット値設定の原理〕
以上のようなブースト・カット値設定(図2のステップ4〜6)の原理について、図3を例にとって説明する。まず、この図に例示するように、指もしくはペンの軌跡(破線の曲線で示す)の中から各スライド溝L1,L2,L3,L4,L5との交点付近にある2点ずつのポイントを、実線矢印で示す直線f1,f2,f3,f4,f5で結ぶ。次に、各直線について、y=ax+bの公式にあてはめ、直線の傾きを示すaの値をそれぞれ計算する(ステップ4)。ここで、図3右方向がX値増大方向、図3上方向がY値増大方向とする。
【0027】
そして、制御部7は、前記音響特性カーブが前記各スライド溝を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、互いに隣り合うスライド溝の傾きaの値同士を比較し、その結果である正負別の組合せに応じて、各帯域のブースト・カット値をどのように設定するかを決定し、その値をメモリーすなわち設定する(ステップ5)。
【0028】
具体的には、まず、二つの帯域に係る各aの値が両方とも正もしくは負、すなわち正負同符号の場合は、各帯域のスライド溝に対応する前記2点ずつの平均値を各帯域のブースト・カット値として設定する。例えば、直線f1とf2はともに傾きaが正なのでスライド溝L1とL2に係る帯域の値はそれぞれB1,B2となる。
【0029】
また、制御部7は、互いに隣り合う各スライド溝に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各スライド溝に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、互いに隣り合う各スライド溝に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各スライド溝のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定する。
【0030】
すなわち、互いに隣接する各スライド溝のaの値を比較し、aの値が左側の一方で正で、右側の他方で負の場合は2直線の交点を算出した後、各スライド溝付近の2点の平均値と照らし合わせて、値の大きい方に係る帯域についてその交点位置に基いた値の設定を行う(図3参照)。例えば、スライド溝L2とL3では、直線f2の傾きaは正、直線f3の傾きaは負なので、2直線f2,f3の交点A1の位置すなわちY値を求め、各スライド溝L2,L3近傍の2点ずつの各平均値B2とB3のうちY値が交点A1に近い方すなわち大きい方であるL2の値が、それより若干位置の高い交点A1の位置に基いて設定される。
【0031】
スライド溝L4とL5では、左側の一方の直線f4については傾きaは負、右側の他方のf5については傾きaは正なので、二つの直線f4,f5の交点A2の位置すなわちY値を求め、各スライド溝L4,L5付近の2点ずつの平均値B4とB5のうちY値が交点A2に近い方すなわち小さい方であるL4の値が、それより若干位置の低い交点A2の値に基いて設定される。
【0032】
そして、画面上の各周波数帯域を示すスライドバーに、メモリーされたブースト・カット値を表示し(図2のステップ6)、一連の音響特性設定処理を終了する。なお、両端のスライド溝については、近傍2点の平均値又は従来同様の交点座標に基いて値を設定する。
【0033】
〔2−3.実例〕
以上のようなブースト・カット値設定の全体的な例を図4に示す。なお、この図における矢印は、指もしくはペンの軌跡のうち、各スライド溝との交点付近にある2点のポイントを結んだ直線を表す。この例では、スライドバー▲1▼の設定値としては、スライドバー▲4▼の直線の傾きaが正、スライドバー▲1▼の傾きも正なので、スライドバー▲1▼の近辺の2点の平均値が設定される。
【0034】
また、スライドバー▲3▼と▲5▼の設定値については、スライドバー▲5▼の直線の傾きが正で、スライドバー▲3▼の傾きが負なのでその間にカーブのピークがあると判断し、スライドバー▲5▼の直線とスライドバー▲3▼の直線の交点位置を計算し、近傍2点の平均位置が高い▲5▼のスライドバーの値として交点位置のY値が設定される。そのとき、他方のスライドバー▲3▼については、2点の平均値が設定される。同様にしてスライドバー▲2▼と▲4▼の設定も行われる。
【0035】
〔3.効果〕
以上のように、本実施形態では、グラフィック表示されるスライド溝などのスライド溝を横切るようにユーザが音響特性カーブを描くと、その軌跡と単にスライド溝との交点位置に基いて帯域ごとの値を設定するのではなく、スライド溝近くで感知する2点ずつの位置に基いて帯域ごとの値を設定する。すなわち、スライド溝ごとに2点ずつの位置座標を使って、その傾き方向を隣り合ったスライド溝同士で比較すれば、スライド溝の間にピークや最小値があってもそのことが判別できるので、それを反映した値の設定によりユーザの意図との誤差が最小限となる。
【0036】
また、本実施形態では、カーブが各スライド溝を横切る向きに基き、隣り合うもの同士の組合せにより各スライド溝に係る値が適切に設定できる。例えば、カーブがあるスライド溝を右肩上がりに、ついでその右隣のスライド溝を右肩下がりに横切れば、2つのスライド溝の間にピークがあり、逆に、カーブがあるスライド溝を右肩下がりに、ついでその右隣のスライド溝を右肩上がりに横切れば、2つのスライド溝の間に最小値があることが判断でき、これらを考慮可能となる。
【0037】
また、本実施形態では、カーブがスライド溝を横切る傾きが右肩上がりか右肩下がりかを正負符号の異同で判定し、隣り合うスライド溝について傾きが異なるときはそれらの間にピークや最小値があるので、前記2点の平均位置が交点位置に近い方のスライド溝に対応する値を、交点位置に基いて設定する。これにより、ユーザの意図と設定内容との誤差が最小限となる。
【0038】
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は、上記実施形態には限定されず、以下に例示するような他の実施形態も含むものである。例えば、図1の構成図は一例であって、例えばカーナビゲーションとは無関係な家庭用オーディオシステム、パーソナルコンピュータ、電子楽器等の音響特性についても本発明を適用可能である。また、設定画面のデザインや周波数帯域数などは適宜変更可能であることが言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、タッチパネル上にカーブを描かせることによるグラフィックイコライザの音響特性設定において、カーブが各基準線付近の2点をどの高さで横切るかの位置に基いて各ブースト/カットの値を決めることにより、誤差が最小限となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施形態におけるブースト・カット値設定の原理を示す概念図。
【図4】本発明の実施形態における音響特性設定の例を示す図。
【符号の説明】
1…表示部
2…描画部
3…NAVIマイコン部
4…入力部
5…EQ回路
6…オーディオ再生装置
7…制御部7
STEP…手順の各ステップ

Claims (9)

  1. 音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定方法において、
    複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示し、
    前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知し、
    前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定することを特徴とする音響特性の設定方法。
  2. 前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、
    互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定することを特徴とする請求項1記載の音響特性の設定方法。
  3. 互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、
    互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定することを特徴とする請求項1又は2記載の音響特性の設定方法。
  4. 音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定装置において、
    複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示する手段と、
    前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知する手段と、
    前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定する手段と、
    を備えたことを特徴とする音響特性の設定装置。
  5. 前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出し、
    互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定するように構成されたことを特徴とする請求項4記載の音響特性の設定装置。
  6. 互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置にそれぞれ基いて対応する各帯域の値を設定し、
    互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定するように構成されたことを特徴とする請求項4又は5記載の音響特性の設定装置。
  7. コンピュータを制御することにより、音響特性を周波数帯域ごとに設定する音響特性の設定プログラムにおいて、
    そのプログラムは前記コンピュータに、
    複数の前記帯域ごとの基準線を表示手段にグラフィック表示させ、
    前記表示手段の表面に外部からの接触により描かれる音響特性カーブが、前記各基準線をどの高さで横切るかの位置を、各基準線近傍の少なくとも2点ずつセンサにより感知させ、
    前記2点ずつの位置に基いて、前記各帯域の値を設定させることを特徴とする音響特性の設定プログラム。
  8. 前記プログラムは前記コンピュータに、
    前記音響特性カーブが前記各基準線を横切る傾きを前記2点ずつの位置に基いてそれぞれ算出させ、
    互いに隣り合う前記傾きの正負別の組合せに応じて、各帯域の値をどのように設定するかを決定させることを特徴とする請求項7記載の音響特性の設定プログラム。
  9. 前記プログラムは前記コンピュータに、
    互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負同符号の場合は、それら各基準線に係る前記2点の平均位置に基いてその帯域の値を設定させ、
    互いに隣り合う各基準線に係る前記傾きが正負異符号の場合は、各傾きの交点位置を算出し、各基準線のうち対応する前記2点の平均値が前記交点位置に近い方に係る帯域の値を、前記交点位置に基いて設定させることを特徴とする請求項7又は8記載の音響特性の設定プログラム。
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