JP2007164833A - ディスク装置 - Google Patents

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Hiroshi Kawase
裕志 川瀬
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Abstract

【課題】 ディスククランプ時において、駆動ユニットの先端部が下方に変位することを防止し、よって、確実にディスククランプを行うことができるディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 光ヘッド56が回転駆動部53から離れた外周側位置に移動させられている状態で、回転駆動部53にディスクをクランプする。このようにすると、駆動位置にある駆動ユニット50の自由端側の重量が軽くなり、駆動ユニット50の自由端側及び回転駆動部53が下方へ変位することを防止できる。その結果、回転駆動部53とクランプされるディスクの上下方向における位置ずれが防止され、ディスクを回転駆動部53に確実にクランプさせることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車載用などに使用されるディスク装置に関するものであり、ユニット支持ベースに駆動ユニットが回動自在に支持され、この駆動ユニットが駆動位置へ回動した状態で、駆動ユニットに設けられた回転駆動部でディスクが回転駆動されるディスク装置に関する。
筐体内に複数のディスクがその厚み方向へ重ねられて収納されるディスク装置では、いずれかのディスクが選択されると選択されたディスクとこれに隣接するディスクとの間隔が広げられ、両ディスクの間に駆動ユニットの回転駆動部が入り込む。
以下の特許文献1には、回転駆動部であるターンテーブルを有するアームが回動して2つのディスクの間に入り込む記録再生装置が開示されている。
この記録再生装置では、選択されたディスクとこれに隣接するディスクとの間にアームが回動して入り込み、このアームの自由端側に設けられたターンテーブルにディスクがクランプされて回転駆動される。またアームがディスクとディスクとの間に入り込んだときに、アームの自由端側がリンクで支えられる。
特開平10−3731号公報
前記特許文献1に記載の記録再生装置では、選択されたディスクが、ターンテーブルにクランプされるときに、レーザピックアップが、アームの回動軸とは反対側であってターンテーブル側(アームの自由端側)に接近して位置している。アームはその基部が回動軸を介して支持された片持ち支持構造であるため、アームの自由端側が重くなって下方に変位しやすく、ターンテーブルも下方に変位しやすくなって、選択されたディスクをターンテーブルにクランプする動作に支障をきたすおそれがある。また、アームの自由端側に大きな荷重が作用するため、アームが回動した後で且つディスクのクランプ動作が完了するまでの間、車体振動などによってアームのがたつき音が発生しやすくなる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、回動式の駆動ユニットを備えたものにおいて、駆動ユニットがディスクと重なる位置へ移動した後でディスククランプが完了するまでに間、駆動ユニットの姿勢を安定させることができるディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、筐体内に、回転駆動部とヘッドおよびヘッドを回転駆動部に接近する内周側位置と回転駆動部から離れる外周側位置との間で移動させるスレッド機構とを搭載した駆動ユニットが設けられたディスク装置において、
駆動ユニットは、基端部に回動支点を有して筐体内に回動自在に支持されて、この駆動ユニットを、退避位置から駆動位置へ回動させるユニット駆動部が設けられており、
駆動ユニットが前記駆動位置にあるときに、ヘッドが前記外周側位置へ移動させられた状態で、ディスクが前記回転駆動部にクランプされることを特徴とするものである。
本発明のディスク装置では、回動して駆動位置にある駆動ユニットの自由端側に作用する荷重が小さくなり、駆動ユニットの自由端側すなわち回転駆動部が下方へ変位することを防止できる。よって、回転駆動部とクランプされるディスクの上下方向における位置ずれが防止され、ディスクを回転駆動部に確実にクランプさせることができる。特に、例えば車体からの振動がディスク装置に伝わっているときには、駆動ユニットの自由端側の振動の振幅が小さくなり、ディスクを回転駆動部に確実にクランプさせることができる。また、ディスク装置が落下などして、ディスク装置に衝撃が加わった場合にも、駆動ユニットの自由端側の重量が軽いため、駆動ユニットがユニット支持ベースから外れてしまうことや、駆動ユニットの自由端側が下方に振れて筐体の底面を傷つけることを防止できる。さらに、光ヘッドを前記外周位置に移動させるという単純な構造により、駆動ユニットの自由端側すなわち回転駆動部が下方へ変位することを防止できるため、駆動ユニットの自由端側を下方から支持する別個の支持部材等が不要となり、ディスク装置を小型化することができる。
本発明では、ディスクが前記回転駆動部にクランプされた後で且つディスクが回転駆動される前の間に、ヘッドを前記内周側位置に移動させることが好ましい。
ディスクが回転駆動部にクランプされた後で且つ回転駆動部でディスクの回転が開始させられる前に、ヘッドを前記内周側位置へ移動させると、ユニット支持ベースを弾性支持させる動作や、移送ユニットを待機位置へ復帰させる動作などと並行して、ヘッドを移動させることができるので、ディスクの回転駆動までの時間が遅れることを防止でき、動作時間が増加することを防止できる。
また、本発明では、前記駆動ユニットが前記退避位置にあるときに、ヘッドが前記外周側位置に設定されることが好ましい。
例えば、CDなどのディスクは内周側にディスク情報(TOC情報など)の記録領域が設けられているため、ディスクを回転駆動部で駆動するときには、ヘッドを内周側位置に設定することが必要である。しかし、駆動ユニットが退避位置にあるときに、ヘッドも回転駆動部に接近する内周側位置に移動していると、駆動ユニットの自由端側に回転駆動部とヘッドとが配置されて、自由端側の質量が大きくなるため、外部振動が与えられたときに、退避位置にある駆動ユニットが振れやすくなる。そこで、駆動ユニットが退避位置にあるときには、ヘッドを外周側位置すなわち回動支持側の位置に配置することで、駆動ユニットの自由端側に質量が偏るのを防止し、外部振動によって駆動ユニットを振れにくくすることができる。
例えば本発明では、前記駆動ユニットが前記退避位置から前記駆動位置へ向けて回動する間、ヘッドが前記外周側位置に設定されているものである。
駆動ユニットが駆動位置へ向けて回動するときに、ヘッドが回動支持側に位置していると、回動中の駆動ユニットの自由端側に質量が偏るのを防止でき、駆動ユニットが回動するときに振れを生じにくくなる。これにより、駆動ユニットを支持する支持軸に過大な負担が作用するなど機構の損傷の要因を軽減できる。
また本発明は、前記駆動ユニットに、スレッド機構の駆動源であるモータが搭載されており、駆動ユニットの回動支点である支持軸と、前記モータとが、前記支持軸の軸方向において重なる位置に配置されていることが好ましい。
スレッド機構のモータが支持軸の軸上に位置していると、スレッドモータの質量により駆動ユニットに大きなモーメントが作用するのを抑制でき、駆動ユニットの揺れをさらに抑制できる。
また、本発明は、前記駆動ユニットに、スレッド機構の駆動源であるモータが搭載されており、前記駆動ユニットが前記駆動位置に設定されているときに、モータの重心が、前記駆動ユニットを回動自在に支持しているユニット支持ベースの上に配置されていることが好ましい。
駆動ユニットが駆動位置に回動したときに、モータがユニット支持ベース上に位置していると、スレッドモータの質量により駆動ユニットに大きなモーメントが作用するのを抑制できる。
また、本発明は、前記回転駆動部でディスクが回転駆動されるときに、前記駆動ユニットを回動自在に支持しているユニット支持ベースが弾性部材で弾性支持されるものとして構成できる。
ユニット支持ベースが弾性支持されると、ディスクを回転駆動しているときに、車体振動などの外部振動がヘッドによる読み取り動作や書き込み動作に影響を与えるのを抑制できる。
また本発明は、弾性支持されているユニット支持ベースを拘束する拘束部材が設けられており、この拘束部材で前記ユニット支持ベースが拘束されているときに、ヘッドが前記外周側位置へ移動させられていることが好ましい。
ユニット支持ベースが拘束されているときには、外部振動が、ユニット支持ベースから駆動ユニットに直接に作用するため、このとき、駆動ユニットのヘッドを外周側位置へ移動させておくことにより、駆動ユニットのがたつき音の発生を抑制できる。
また、本発明は、筐体内にディスク収納領域が設けられ、このディスク収納領域に複数枚のディスクが収納されており、この複数枚のディスクのいずれかが選択されて、前記駆動位置にある駆動ユニットの回転駆動部にクランプされるものである。
本発明のディスク装置では、片持ちで回動する駆動ユニットが駆動位置に移動した後、回転駆動部にディスクがクランプされるまでの間に、駆動ユニットを安定させることができる。また、このときに外部振動が作用しても、駆動ユニットが大きく振動することを防止できるようになる。
図1は、本発明の1実施の形態のディスク装置を筐体の前面から見た正面図であり、(A)は主に筐体内の移送ユニットを示し、(B)は主に支持体と支持体選択手段および駆動ユニットを示すものである。図2と図3は、筐体内に設けられたユニット支持ベースと駆動ユニットを示す平面図、図4は支持体にディスクが搬入される動作を示す平面図、図5は支持体にディスクが保持された状態を示す平面図である。
実施の形態のディスク装置1は、箱型の筐体2を有している。筐体2は、図1(A)(B)に示す前面3と底面8および天井面9と、図2などに示す後側面4と右側面5および左側面6を有している。前面3にはスリット状の挿入口11が開口しており、ディスクDはこの挿入口11から筐体2内に挿入される。
図4と図5に示すように、筐体2内では、後側面4と左側面6および底面8と天井面9で囲まれた領域がディスク収納領域20となっている。
図1(B)および図4と図5に示すように、ディスク収納領域20では、天井面9に3本の選択軸31,32,33が回転自在に支持されており、それぞれの選択軸31,32,33の下端は、筐体2の底面8に接する長さを有している。
図1(B)に示すように、それぞれの選択軸31,32,33の外周面にはスパイラル状の選択溝35が形成されている。選択溝35のスパイラル形状は、選択軸31,32,33の上方が密ピッチ部35aで、下方が密ピッチ部35bとなっている。上方の密ピッチ部35aと下方の密ピッチ部35bでは、選択溝35が短ピッチで形成され、上方の密ピッチ部35aと下方の密ピッチ部35bでは、選択溝35が少なくとも5周(5ピッチ)以上形成されている。選択軸31,32,33の中間部では選択溝35が疎ピッチ部35cとなっており、この疎ピッチ部35cでは、上方の密ピッチ部35aと下方の密ピッチ部35bの間で、選択溝35が1ピッチ分だけ形成されている。
各選択軸31,32,33の上端には、小歯車が一体に設けられ、天井面9の内面にはリング状歯車が設けられ、それぞれの小歯車がリング状歯車に噛み合っている。図1(B)に示すように、天井面9には、駆動軸36aが回転自在に支持され、駆動軸36aの下端には伝達歯車36bが一体に形成され、上端には薄型歯車36cが一体に形成されて、この薄型歯車が前記リング状歯車に噛み合っている。図示しない選択モータの動力が伝達歯車36bに与えられると、薄型歯車36cによって前記リング状歯車が回転駆動され、このリング状歯車によって、全ての選択軸31,32,33が同期して回転させられる。この実施の形態では、各選択軸31,32,33とリング状歯車および伝達歯車36bなどによって、支持体選択機構が構成されている。
ディスク収納領域20には、それぞれがディスクDを支持可能な複数の支持体21が設けられている。この実施の形態では、支持体21が6枚設けられており、支持体21は厚み方向に重ねられて配置されている。それぞれの支持体21は、筐体2の左側面6にほぼ平行に対向する左側縁21bと、筐体2の後側面4にほぼ平行に対向する後縁21cを有している。支持体21の筐体2の内方へ向けられる内縁21aは凹曲線形状である。
それぞれの支持体21には、そのX1側の端部で且つY1側の端部に、軸受25Aが固定されている。また、それぞれの支持体21のX2側の端部で且つY2側の端部に軸受25Bが固定され、左側縁21bと後縁21cとの角部の内側には、それぞれの支持体21に軸受25Cが固定されている。軸受25Aは、選択軸31の外周に挿通され、軸受25Bは選択軸32の外周に挿通され、軸受25Cは選択軸33の外周に挿通されている。
それぞれの軸受25A,25B,25Cの内側には掛止部が一体に突出形成されており、この掛止部が、選択軸31,32,33のそれぞれの外周に形成された選択溝35に摺動自在に掛止されている。これにより、6枚の支持体21は選択溝35の隣接するピッチのそれぞれに掛止されている。選択軸31,32,33が、図5において反時計方向へ回転すると、支持体21が選択軸31,32,33に沿って1枚ずつ下向きに送られ、選択軸31,32,33が時計方向へ回転すると、支持体21が選択軸31,32,33に沿って1枚ずつ上向きに送られる。そして、選択溝35の疎ピッチ部35cに掛止されているいずれかの支持体21が、図1(B)に示す選択位置(a)に至り、選択位置(a)にある支持体21と、その下の密ピッチ部35bに位置する支持体21との間隔が広げられる。
図1(B)に示すように選択位置(a)に至った支持体21は、挿入口11と同じ高さに設置される。
図4と図5に示すように、ぞれぞれの支持体21では、軸受25Aの外周に保持部材22が回動自在に支持されており、この保持部材22には、保持爪22aが形成されている。軸受25Bの外周には保持部材23が回動自在に支持されており、この保持部材23に保持爪23aが形成されている。また軸受25Cの外周には保持部材24が回動自在に支持されており、この保持部材24に保持爪24aが一体に形成されている。
保持部材22と支持体21との間には引っ張りコイルばね26aが掛けられており、保持部材22は反時計方向へ付勢されている。保持部材22は図5に示すように反時計方向へ回動させられたときに保持位置となり、支持体21と保持爪22aとの間でディスクDを保持できるようになる。保持部材23と支持体21との間には引っ張りコイルばね26bが掛けられており、保持部材23は時計方向へ回動したときに保持位置となり、保持爪23aと支持体21との間で、ディスクDを保持可能である。
保持部材24と支持体21との間には引っ張りコイルばね26cが掛けられており、保持部材24は時計方向へ付勢されている。図4では、保持部材24が時計方向へ最も回動しており、図5に示すように支持体21にディスクDが保持されていると、保持部材24が反時計方向へわずかに回動する。図5に示すときに保持部材24は保持位置であり、保持爪24aと支持体21との間でディスクDを保持可能である。
筐体2の後側面4と左側面6との角部には、装填検知部28が設けられている。この装填検知部28は、発光素子と受光素子とが対向しており、図4に示すように、選択位置(a)に至った支持体21がディスクDを保持していないと、保持部材24に設けられた検知部24bが受光素子と発光素子との間に入り、装填検知部28の検知出力がOFFである。図5に示すように、支持体21にディスクDが保持されているときは、保持部材24がディスクDの外周縁に押されてわずかに反時計方向へ回動するため、検知部24bが装填検知部28から抜け出て、検知出力がONになる。
図4と図5に示すように、筐体2の左側面6の内側には第1の保持解除部材37が設けられている。この第1の保持解除部材37がY2方向へ移動すると、保持部材22が時計方向へ回動させられて、保持爪22aがディスクDの外周縁の外側に移動する。後側面4の内側には第2の保持解除部材38が設けられており、この第2の保持解除部材38がX1方向へ移動すると、保持部材23と保持部材24が反時計方向へ回動させられ、保持爪23a,24aがディスクの外周縁の外側へ移動する。
前記ディスクDは、直径が12cmであり、例えばCD(コンパクト・ディスク)、CD−ROM、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)などである。
図2と図3に示すように、筐体2内にはユニット支持ベース41が設けられている。このユニット支持ベース41は、前面3の内側から右側面5の内側にわたって延びる形状である。ユニット支持ベース41の筐体2の内方に向く縁部41aは凹曲線形状であり、ディスク収納領域20内の各支持体21に保持されたディスクDは、その外周縁が前記縁部41aよりもやや内側に位置している。
筐体2の底面8上には、弾性支持部材であるダンパー48が複数固定されている。このダンパー48は、ゴムなどの可撓性の袋体の内部に、オイルなどの液体または気体が封入されているものである。あるいは前記袋体と共に圧縮コイルスプリングが組み合わされているものである。ユニット支持ベース41には複数の支持軸42が下向きに固定されており、それぞれの支持軸42が前記ダンパー48に支持されている。
ユニット支持ベース41には、Y2方向へ突出する拘束軸43とY1方向へ突出する一対の拘束軸44,44が設けられている。筐体2の後側面4の内側にはX1−X2方向へ移動する拘束部材45が設けられ、前面3の内側にはX1−X2方向へ移動する拘束部材46が設けられている。拘束軸43は拘束部材45に保持され、拘束軸44,44は拘束部材46に保持されている。
図1(B)に示すように、拘束部材46には一対の拘束穴47,47が開口している。それぞれの拘束穴47は、X1側に延びる下降拘束部47aと、この下降拘束部47aよりも上方に位置する持ち上げ部47bと、持ち上げ部47bよりもX2側に位置して大きな開口面積を有する逃げ部47cとを有している。前記拘束軸44,44は、それぞれ拘束穴47,47内に挿入されている。また、後側面4の内側に位置する拘束部材45にも同様の拘束穴が形成されており、拘束軸43はこの拘束穴内に挿入されている。
図1(B)に示すように、拘束部材46がX2方向へ移動していると、拘束軸44,44は前記下降拘束部47a,47aに保持され、ダンパー48が押しつぶされてユニット支持ベース41が下降させられ、このユニット支持ベース41の上に支持されている駆動ユニット50も下降させられている。図1(B)に示すように、このとき駆動ユニット50は、挿入口11から挿入されるディスクDの下面よりもさらに下方に位置している。
図2と図3に示すように、ユニット支持ベース41上には駆動ユニット50が支持されている。駆動ユニット50は、細長い駆動ベース51を有している。この駆動ベース51の後端51bに近い位置で且つ左側面51aに近い位置に、支持軸52が下向きに固定されており、この支持軸52が、前記ユニット支持ベース41に回動自在に支持されている。図2では、駆動ユニット50は、ユニット支持ベース41の右側部の上に載置されて、ディスク収納領域20内のディスクDの外周縁から離れた退避位置にある。図3では、駆動ユニット50が前記退避位置からX−Y平面に沿って時計方向へ回動して駆動位置に設置されている。駆動位置にある駆動ユニット50は、ディスク収納領域20内において選択位置(a)の支持体21に保持されたディスクDとその下に位置するディスクDとの間に入り込んでいる。
駆動ユニット50では、駆動ベース51の自由端側に位置する前端51cの内側に回転駆動部53が設けられている。この回転駆動部53は、前記駆動ベース51の上に固定されたスピンドルモータ54(図1(B)参照)と、このスピンドルモータ54の駆動軸54aに固定されたターンテーブル55とを有している。ターンテーブル55はフランジ部55aと、このフランジ部55aの中心部から上方へ突出する凸部55bとを有している。
ターンテーブル55内にはクランプ機構が設けられている。このクランプ機構は凸部55bの外周から放射状に突出するクランプ爪を有している。クランプ爪が凸部55b内に退行するとクランプ機構は非クランプ状態となり、凸部55bがディスクDの中心穴Da内に入り込むことができる。凸部55bがディスクDの中心穴Da内に下から入り込み、クランプ爪が突出すると、ディスクDの中心穴Daの周囲部分が、フランジ部55aとクランプ爪とで挟持されて、クランプ機構はクランプ状態となる。
駆動ユニット50の駆動ベース51上には光ヘッド56が設けられている。この光ヘッド56は、ターンテーブル55にクランプされたディスクDの記録面に対向する対物レンズ56aを有している。また光ヘッド56内には、対物レンズ56aへ検知光(レーザービーム)を与える発光素子、ディスクの記録面から反射され対物レンズ56aを経て戻った光を検知する受光素子などが内蔵されている。
駆動ベース51上には、その右側面51dに沿って延びるガイド部材57が固定されているとともに、左側面51aに沿って延びる送りスクリュー軸58が回動自在に支持されている。ガイド部材57と送りスクリュー軸58は互いに平行に延びている。光ヘッド56には摺動部56bが設けられ、この摺動部56bがガイド部材57に摺動自在に支持されている。光ヘッド56には係合部56cが設けられ、この係合部56cが、送りスクリュー軸58のスクリュー溝に係合されている。よって、光ヘッド56は、送りスクリュー軸58の回転力により、図3と図4に示すように、ターンテーブル55から離れた外周側位置と、ターンテーブル55に接近する内周側位置との間で移動させられる。
本明細書での外周側位置とは、光ヘッド56の移動可能な範囲のうちの最もターンテーブル55から離れた位置を意味し、または最もターンテーブル55から離れた位置よりもわずかにターンテーブル55側に寄った位置を意味している。また内周側位置とは、ディスクDの最内周部のディスク情報(TOC情報など)の記録領域の読み取りを直ちに開始できる位置を意味している。
駆動ベース51にはスレッドモータ59が搭載されている。スレッドモータ59はパルスモータなどのステッピングモータである。前記送りスクリュー軸58は、スレッドモータ59の回転軸と一体に形成されている。または送りスクリュー軸58は、スレッドモータ59の回転軸にジョイントを介して直接に連結されている。いずれにせよ、スレッドモータ59の回転軸と送りスクリュー軸58が同軸上に位置し、スレッドモータ59の回転軸と送りスクリュー軸58との間に減速歯車機構が設けられていない。このように構成することにより、駆動ユニット50の幅寸法と長さ寸法を最短に構成できる。
図2と図3に示すように、スレッドモータ59は、駆動ベース51を回動自在に支持している支持軸52の軸線上に重ねられて配置されている。また、図3に示すように駆動ユニット50が駆動位置へ回動したときにも、スレッドモータ59の重心がユニット支持ベース41の上に位置している。スレッドモータ59が支持軸52上に位置し、且つ駆動ユニット50が駆動位置へ回動したときに、スレッドモータ59の重心がユニット支持ベース41の上に位置していると、スレッドモータ59の質量によって支持軸52に大きなモーメントが作用しない。よって、駆動ユニット50が図2に示す退避位置にあるとき、および図3に示す駆動位置にあるときの双方において、外部振動が作用したときに、駆動ユニット50の振動が増幅されにくい。
図2と図3に示すように、ユニット支持ベース41には円弧案内穴41bが上下に貫通して形成されている。この円弧案内穴41bの幅中心の円弧軌跡の曲率中心は、前記支持軸52の軸芯に一致している。駆動ベース51の後端51b側の下端には駆動軸61が固定されており、この駆動軸61が前記円弧案内穴41b内に摺動自在に挿入され、駆動軸61はユニット支持ベース41の下方へ突出している。
ユニット支持ベース41の下面には、駆動部材62がY1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。図3に示すように、駆動部材62には駆動長穴62aと逃げ部62bとが連続して形成されている。筐体2の底面8の上面にはモータの動力で駆動される駆動機構が設けられ、この駆動機構に設けられた駆動ピン63が前記駆動長穴62aおよび逃げ部62b内に挿入されている。この実施の形態では、駆動部材62と駆動ピン63および前記駆動機構によってユニット駆動部が構成されている。
駆動ユニット50の駆動ベース51に設けられた駆動軸61は、図示しないリンク機構を介して、駆動部材62の移動力によって動作させられるものであり、駆動ピン63が駆動長穴62a内に入った状態で、この駆動ピン63で駆動部材62がY2方向へ移動させられていると、駆動部材62の移動力によって駆動軸61がY2方向へ押され、図2に示すように、駆動ユニット50が退避位置へ回動させられる。駆動ピン63によって駆動部材62がY1方向へ移動させられると、図3に示すように、駆動部材62の移動力によって駆動軸61がY1方向へ押されて円弧案内穴41bに沿って時計方向へ回動し、駆動ユニット50が図3に示す駆動位置へ回動する。さらに、ディスクDがターンテーブル55にクランプされて回転駆動されるときには、駆動ピン63が逃げ部62b内へ移動し、駆動ピン63による駆動部材62の拘束が解除され、駆動部材62が支持されているユニット支持ベース41がダンパー48で弾性支持された状態となる。
図2と図3に示すように、ユニット支持ベース41には固定ガイド65が固定されて設けられている。この固定ガイド65は合成樹脂材料などで形成されており、その外周縁が案内部65aとなっている。この案内部65aは、駆動ユニット50の回動支点である支持軸52の軸芯に曲率中心を有する円弧軌跡に沿って形成されている。
駆動ユニット50の駆動ベース51の前端51cには突出部66が固定され、この突出部66の先部にローラ67が回転自在に支持されている。図2に示すように、駆動ユニット50がユニット支持ベース41の上に位置しているときは、ローラ67が固定ガイド65の案内部65aに係合している。ローラの周囲には断面がV字状の溝が形成され、この溝が案内部65aに転動自在に嵌合することにより、図2に示すように退避位置にある駆動ユニット50の自由端側の上下へのがたつきが抑制される。
筐体2の前面3の内側では、ユニット支持ベース41上に可動ガイド71が設けられている。この可動ガイド71は、ユニット支持ベース41に固定された軸72に回動自在に支持されている。可動ガイド71は金属板または合成樹脂板で形成されているものであり、筐体2の内方に向く側縁部が円弧状の案内部71aとなっている。また、図2に示すように、可動ガイド71の自由端側には、前記案内部71aに連続する保持凹部71bが形成されている。
図3に示すように、筐体2の右側面5の内側では、ユニット支持ベース41上に2つのリンク部材73,74が互いに連結されて且つ摺動自在に設けられている。前記駆動部材62がY2方向へ移動していると、この駆動部材62によって2つのリンク部材73,74が動作させられ、図2に示すように、可動ガイド71が、ディスク収納領域20内のディスクDの外周縁から外れて筐体2の前面3に接近する退避位置に設定されている。
駆動部材62がY1方向へ移動すると、この駆動部材62によりリンク部材73,74が動作させられて、可動ガイド71が図2に示す退避位置から時計方向へ回動する。このとき、可動ガイド71は、案内部71aが支持軸52の軸芯を中心とする円弧軌跡に一致するように設定される。そして退避位置から時計方向へ回動する駆動ユニット50の前端に設けられたローラ67が、固定ガイド65の案内部65aから可動ガイド71の案内部71aに受け渡され、ローラ67の外周の溝が案内部71aに係合して、駆動ユニット50の自由端側が上下へのがたつきを規制されながら案内部71aに沿って移動する。そして、図3に示すように、駆動ユニット50が駆動位置に至ると、可動ガイド71がさらに時計方向へ回動して、可動ガイド71の先端の保持凹部71bによってローラ67が保持される。
図1(B)および図4、図5に示すように、筐体2内には移送ユニット80が設けられている。移送ユニット80にはユニット枠81が設けられ、このユニット枠81内にローラ軸82が回動自在に支持され、このローラ軸82には、その軸方向に間隔を空けて2つの移送ローラ83,84が設けられている。図1(A)に示すように、ユニット枠81内には、移送ローラ83,84の上方に対向する挟持部材85が設けられ、移送ローラ83,84と挟持部材85とがばねの力で圧接されている。
図4と図5に示すように、筐体2内では、左側面6の内側に支持軸86が固定されており、ユニット枠81のX1側の端部が支持軸86に回動自在に支持されている。そして、図示しないユニット切換え機構によって、移送ユニット80は、図5に示すように前面3の内側に接近する待機位置から、図4に示すように反時計方向へ回動した移送動作位置へ回動させられる。移送ユニット80は、図5に示す待機位置にあるとき、ディスク収納領域20内に設けられたディスクDの外周縁から離れており、図4に示す移送動作位置にあるとき、その一部がディスク収納領域20内に入り込む。また、図1(A)に示すように、移送ユニット80は、挿入口11から挿入されたディスクDを、移送ローラ83,84と挟持部材85とで挟持できる高さに設定されている。
図2と図3に示すように、筐体2の底面8上にはローラモータ87が設けられ、このローラモータ87の動力は減速歯車88で減速されて、支持軸86に回転自在に支持された伝達歯車89に与えられる。さらにこの伝達歯車89の回転力がローラ軸82に与えられて、移送ローラ83,84が回転駆動される。よって、移送ユニット80の回動動作とは独立して、ローラモータ87で移送ローラ83,84を回転させることが可能である。
次に、このディスク装置1の動作を説明する。
ディスク収納領域20内に設けられた複数の支持体21では、図5に示すように、保持部材22が、引っ張りコイルばね26aにより反時計方向へ回動させられ、保持部材23,24が、引っ張りコイルばね26b,26cによって時計方向へ回動させられている。よって、支持体21にディスクDが供給されている場合には、このディスクDの外周縁が、支持体21と各保持部材22,23,24に形成された保持爪22a,23a,24aとの間で保持されている。
また、支持体21にディスクDが供給されていない場合には、前記保持部材22が反時計方向へ回動させられ、保持部材23が時計方向へ回動させられている点で、ディスクDを保持している支持体21と同じであるが、ディスクDが供給されていない支持体21では、図4に示すように保持部材24が、図5に示すディスク保持位置よりもやや時計方向へ回動させられている。
ディスク収納領域20内に位置する支持体21を選択位置(a)へ移動させるときには、図2に示すように、駆動ユニット50が退避位置に移動させられ、且つ移送ユニット80が図5に示す待機位置へ移動させられる。この状態で、天井面9に設けられたリング状歯車が回転し、選択軸31,32,33が同期して回転させられる。そして、各選択軸31,32,33に設けられた選択溝35によって、支持体21が上下に移動させられ、選択しようとする支持体21が選択位置(a)で停止させられる。
図2に示すように、駆動ユニット50が退避位置にあるとき、図1(B)に示すように、前面3の内側に設けられた拘束部材46がX2方向へ移動しており、ユニット支持ベース41の前端に設けられた拘束軸44,44が、拘束穴47,47の下降拘束部47a,47aに保持されている。筐体2の後側面4の内側に設けられた拘束部材45もX2方向へ移動しており、ユニット支持ベース41の後端に設けられた拘束軸43も同様に、拘束部材45の下降拘束部に保持されている。よって、ユニット支持ベース41は底面8に接近するように下降させられて且つ拘束されている。
また、駆動ユニット50の前端に設けられたローラ67は、ユニット支持ベース41に設けられた固定ガイド65の案内部65aに係合している。そして、駆動ユニット50に設けられたスレッドモータ59により送りスクリュー軸58が駆動されて、光ヘッド56が外周側位置で停止させられており、光ヘッド56は、ターンテーブル55から離れ、且つ駆動ユニット50の回動支点である支持軸52に接近して停止している。
図2に示すように退避位置にある駆動ユニット50では、光ヘッド56が支持軸52に接近しているため、光ヘッド56の質量によって支持軸52に作用するモーメントを低減できる。このように、駆動ユニット50上の質量を回動自由端側に偏らせないことと、ローラ67が固定ガイド65に掛止されていることとにより、車体振動が作用したときに、駆動ユニット50が支持軸52を支点としてがたつく動作を抑制できる。
駆動ユニット50が退避位置にあるときには、前記のように、ユニット支持ベース41に設けられた拘束軸43,44が拘束部材45,46に拘束されて、ダンパー48による制振機能が発揮できない状態であり、筐体2に作用した車体振動などが、ユニット支持ベース41から駆動ユニット50に直接に伝達されやすい。このときに、光ヘッド56を支持軸52側に配置して、その質量によるモーメントを小さくしておくことによって、駆動ユニット50の振動の増幅を抑制し、がたつき音の発生を低減させることができる。
また、駆動ユニット50に設けられたスレッドモータ59が支持軸52の上に位置しているため、支持軸52に対するスレッドモータ59の質量によるモーメントをきわめて小さくでき、これによっても、駆動ユニット50の振動を抑制することができる。
ディスクDを挿入するときには、選択軸31,32,33が駆動されて、ディスクDを保持していない空の支持体21が選択位置(a)へ移動させられる。空の支持体21が選択位置(a)で停止すると、図3に示すように、ユニット支持ベース41の下面に設けられた駆動部材62がY1方向へ移動し、可動ガイド71が時計方向へ回動してローラ67を案内できる位置で停止する。これと併行して、駆動ユニット50が退避位置から時計方向へ回動し、ローラ67が固定ガイド65から可動ガイド71に受け渡され、ローラ67が可動ガイド71の案内部71aを転動する。そして、駆動ユニット50が図3と図4に示す駆動位置に至ると、可動ガイド71がさらに時計方向へ回動し、可動ガイド71の保持凹部71bでローラ67が保持される。
駆動ユニット50が退避位置から図3に示す駆動位置への回動を完了するまで、スレッドモータ59を動作させず、光ヘッド56は外周側位置に停止した状態に設定される。また、図3と図4に示すように、駆動ユニット50が駆動位置で停止した後の、ディスクDの挿入を待機している間も、光ヘッド56は外周側位置に設置されたままである。よって、駆動ユニット50が回動している途中、さらには駆動ユニット50が駆動位置へ回動した後に、駆動ユニット50の振動を抑制できる。
駆動ユニット50が駆動位置へ回動する間、および駆動ユニット50が駆動位置に至った後に、ディスクDの挿入を待機している間は、拘束部材45と拘束部材46がX2方向へ移動したままであり、図1(B)に示すように、拘束軸44,44が拘束穴47,47の下降拘束部47a,47aで拘束された状態であり、拘束軸43も拘束部材45の下降拘束部で拘束された状態である。このときも、ユニット支持ベース41がダンパー48による制振機能を受けず、車体振動がユニット支持ベース41から駆動ユニット50に直接に作用しやすい。しかし、光ヘッド56を外周側位置に配置しておくことにより、駆動ユニット50が外部振動によってがたつくのを防止できる。
挿入口11からディスクDが挿入されたことが図示しない挿入検知部で検知されると、ローラモータ87が始動して、移送ユニット80内の移送ローラ83,84が搬入方向へ駆動され、ディスクDは移送ローラ83,84と挟持部材85とで挟持されて筐体2内に向けて搬入される。ディスクDがある程度搬入されると、移送ユニット80が、図5に示す待機位置から図4に示す移送動作位置へ回動し、ディスクDが選択位置(a)にある支持体21に向けて移送される。図4に示すように、このとき挿入口11に近い位置にある保持部材22は、時計方向へ回動してディスクDの搬入を妨げない姿勢となっている。
ディスクDが、選択位置(a)にある支持体21に供給されると、保持部材24がディスクDに押されて反時計方向へ回動し、保持部材24の検知部24bが装填検知部28から外れて、装填検知部28の検知出力がONに切換えられる。
装填検知部28の検知出力がONになると、図1(B)に示す拘束部材46がX1方向へ移動し、拘束軸44,44が拘束穴47,47の持ち上げ部47b,47bに案内される。同様に、後方に位置する拘束部材45もX1方向へ移動し、拘束軸43も拘束部材45の持ち上げ部によって持ち上げられる。よって、ユニット支持ベース41が持ち上げられて、駆動ユニット50に設けられたターンテーブル55の凸部55bが、選択位置(a)の支持体21に保持されたディスクDの中心穴Daに下から入り込む。さらにターンテーブル55に設けられたクランプ機構が動作し、クランプ爪がターンテーブル55の凸部55bから突出し、ディスクDの中心穴Daの周囲部分が、ターンテーブル55のフランジ部55aとクランプ爪とで挟持される。
上記のように、ターンテーブル55の凸部55bが、ディスクDの中心穴Da内に入り込むとき、およびクランプ爪でディスクがクランプされるときも、拘束軸44が拘束穴47の持ち上げ部47bに拘束されて、拘束軸43も同様に持ち上げ部で拘束されているため、ユニット支持ベース41はダンパー48による制振機能を受けていない。
この実施の形態では、クランプ爪でディスクDがクランプされるまで、光ヘッド56が外周側位置に位置したままであり、駆動ユニット50の振動が抑制されている。このため、駆動位置にある駆動ユニット50の自由端側に作用する荷重が小さくなり、駆動ユニット50の自由端側すなわち回転駆動部53が下方へ変位することを防止できる。その結果、回転駆動部53とクランプされるディスクDの上下方向における位置ずれが防止され、ディスクDを回転駆動部53に確実にクランプさせることができる。
特に、例えば車体からの振動がディスク装置1に伝わっているときには、駆動ユニット50の自由端側の振動の振幅が小さくなり、ディスクDを回転駆動部53に確実にクランプさせることができる。また、ディスク装置1が落下などして、ディスク装置1に衝撃が加わった場合にも、駆動ユニット50の自由端側の重量が軽いため、駆動ユニット50がユニット支持ベース41から外れてしまうことや、駆動ユニット50の自由端側が下方に振れて筐体2の底面を傷つけることを防止できる。さらに、光ヘッド56を前記外周位置に移動させるという単純な構造により、駆動ユニット50の自由端側及び回転駆動部53が下方へ変位することを防止できるため、駆動ユニット50の自由端側を下方から支持する別個の支持部材等が不要となり、ディスク装置1を小型化することができる。
その後、移送ローラ83,84が搬入方向へ回転しながら、移送ユニット80が、図4に示す移送動作位置から図5に示す待機位置へ復帰し、移送ローラ83,84がディスクDから離れる。さらに、図1(B)に示す拘束部材46がX1方向へ移動し、拘束軸44,44が拘束穴47の逃げ部47c,47cに導かれて、拘束軸44,44の拘束が解除される。同様に、拘束部材45がX1方向へ移動して、拘束軸43の拘束が解除される。これにより、ユニット支持ベース41はダンパー48で弾性支持された状態となる。また、これと同時に、図4に示す保持部材23と保持部材24が反時計方向へ回動させられ、支持体21での、保持部材22,23,24によるディスクDの保持が解除される。
よって、ターンテーブル55にクランプされたディスクDは、選択位置(a)にある支持体21から下方へ離されてターンテーブル55と共に回転駆動できる状態となる。
駆動ユニット50では、ディスクDがターンテーブル55にクランプされた後で、ターンテーブル55でディスクDの回転が開始させられる前の間に、スレッドモータ59が始動して、光ヘッド56がターンテーブル55に接近する内周側位置へ移動させられる。そして、ディスクDの内周側のディスク情報(TOC情報)の記録領域が直ちに読み取られ、さらに光ヘッド56が外周側へ向けて移動し、ディスクDに記録された信号が読み取られる。
ディスクDがターンテーブル55にクランプされた後で且つターンテーブル55でディスクDの回転が開始させられる前の間に、光ヘッド56を前記内周側位置へ移動させると、ユニット支持ベース41を弾性支持させる動作や、移送ユニット80を待機位置へ復帰させる動作などと並行して、光ヘッド56を移動させることができるので、ディスクDの回転駆動までの時間が遅れることを防止でき、動作時間が増加することを防止できる。
回転駆動を終了したディスクDを排出するときには、ターンテーブル55の回転を停止させ、拘束部材45,46をX2方向へ移動させてユニット支持ベース41を持ち上げ、ターンテーブル55にクランプされているディスクDを選択位置(a)にある支持体21に押し付ける。そして、移送ローラ83,84を排出方向へ回転させながら、移送ユニット80を図4に示す移送動作位置へ移動させ、ディスクDを移送ローラ83,84と挟持部材85とで挟持させる。
その後、ターンテーブル55でのディスクDのクランプを解除させ、さらに拘束部材45,46をX2方向へ移動させ、拘束軸44,44を、拘束穴47,47の下降拘束部47a,47aに保持させ、同様に拘束軸43も下降拘束部に保持させて、ターンテーブル55の凸部55bをディスクDの中心穴Daから下方へ抜き出す。そして、移送ローラ83,84を搬出方向へ回転させ、且つ移送ユニット80を図5に示す待機位置へ移動させて、ディスクDを挿入口11から排出させる。
このとき、ターンテーブル55の回転を停止させた直後に、駆動ユニット50に設けられたスレッドモータ59を動作させて光ヘッド56を外周側位置へ移動させる。少なくともターンテーブル55でのディスクDのクランプ解除直後に、スレッドモータ59を始動して、駆動ユニット50が下降し、ターンテーブル55がディスクDから離れたときに、光ヘッド56が最外周位置へ移動していることが好ましい。
なお、ディスク収納領域20内に位置している支持体21に保持されているディスクDを回転駆動するときには、駆動ユニット50が退避位置にあり、移送ユニット80が待機位置にある状態で、選択軸31,32,33を駆動して、ディスクDを保持している支持体21を選択位置(a)に移動させる。そして、駆動ユニット50を図3に示す駆動位置に移動させ、ターンテーブル55でディスクDを保持する。このときも、駆動ユニット50が駆動位置に回動するまで、光ヘッド56が外周側位置にあり、ディスクDのクランプが完了した時点で、光ヘッド56は内周側位置に移動する。
なお、前記実施の形態では、選択軸31,32,33の選択溝35によって、支持体21が昇降させられて選択されるが、この支持体選択機構は、選択溝35に限られるものではなく、各支持体21から突出している突起や軸が、リンク機構や、スライダのカムなどで昇降させられるものであってもよい。
本発明の1実施の形態のディスク装置を筐体の前面から見た正面図であり、(A)は主に筐体内の移送ユニットを示し、(B)は主に支持体と支持体選択手段および駆動ユニットを示す。 駆動ユニットが退避位置にある状態を示すディスク装置の透視平面図、 駆動ユニットが駆動位置にある状態を示すディスク装置の透視平面図、 ディスク搬入動作を示すディスク装置の透視平面図、 支持体にディスクが保持された状態を示すディスク装置の透視平面図、
符号の説明
1 ディスク装置
2 筐体
3 前面
4 後側縁
5 右側面
6 左側面
8 底面
9 天井面
11 挿入口
20 ディスク収納領域
21 支持体
22,23,24 保持部材
22a,23a,24a 保持爪
31,32,33 選択軸
41 ユニット支持ベース
45,46 拘束部材
48 ダンパー
50 駆動ユニット
51 駆動ベース
52 支持軸
53 回転駆動部
54 スピンドルモータ
55 ターンテーブル
56 光ヘッド
59 スレッドモータ
65 固定ガイド
71 可動ガイド
80 移送ユニット
83,84 移送ローラ
D ディスク

Claims (9)

  1. 筐体内に、回転駆動部とヘッドおよびヘッドを回転駆動部に接近する内周側位置と回転駆動部から離れる外周側位置との間で移動させるスレッド機構とを搭載した駆動ユニットが設けられたディスク装置において、
    駆動ユニットは、基端部に回動支点を有して筐体内に回動自在に支持されて、この駆動ユニットを、退避位置から駆動位置へ回動させるユニット駆動部が設けられており、
    駆動ユニットが前記駆動位置にあるときに、ヘッドが前記外周側位置へ移動させられた状態で、ディスクが前記回転駆動部にクランプされることを特徴とするディスク装置。
  2. ディスクが前記回転駆動部にクランプされた後で且つディスクが回転駆動される前の間に、ヘッドを前記内周側位置に移動させる請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記駆動ユニットが前記退避位置にあるときに、ヘッドが前記外周側位置に設定される請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 前記駆動ユニットが前記退避位置から前記駆動位置へ向けて回動する間、ヘッドが前記外周側位置に設定されている請求項3記載のディスク装置。
  5. 前記駆動ユニットに、スレッド機構の駆動源であるモータが搭載されており、駆動ユニットの回動支点である支持軸と、前記モータとが、前記支持軸の軸方向において重なる位置に配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 前記駆動ユニットに、スレッド機構の駆動源であるモータが搭載されており、前記駆動ユニットが前記駆動位置に設定されているときに、モータの重心が、前記駆動ユニットを回動自在に支持しているユニット支持ベースの上に配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク装置。
  7. 前記回転駆動部でディスクが回転駆動されるときに、前記駆動ユニットを回動自在に支持しているユニット支持ベースが弾性部材で弾性支持される請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク装置。
  8. 弾性支持されているユニット支持ベースを拘束する拘束部材が設けられており、この拘束部材で前記ユニット支持ベースが拘束されているときに、ヘッドが前記外周側位置へ移動させられている請求項7記載のディスク装置。
  9. 筐体内にディスク収納領域が設けられ、このディスク収納領域に複数枚のディスクが収納されており、この複数枚のディスクのいずれかが選択されて、前記駆動位置にある駆動ユニットの回転駆動部にクランプされる請求項1ないし8のいずれかに記載のディスク装置。
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