JP2000285471A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000285471A
JP2000285471A JP11093066A JP9306699A JP2000285471A JP 2000285471 A JP2000285471 A JP 2000285471A JP 11093066 A JP11093066 A JP 11093066A JP 9306699 A JP9306699 A JP 9306699A JP 2000285471 A JP2000285471 A JP 2000285471A
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pickup
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disk
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鉄洋 塩見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整ねじに対する付勢力が調整方向線と同一
方向となるように弾性体を配置し、その付勢力が調整ね
じと接触する近傍においてのみシャーシに加わるように
して、その付勢力によりシャーシの変形を防止する。 【解決手段】 ターンテーブル47を回転自在に支持す
るスピンドルシャーシ44と、光学ピックアップ装置4
8をターンテーブル47に対して接近及び離反させるよ
う移動可能に支持すると共にスピンドルシャーシ44に
揺動可能に支持されるピックアップシャーシ45と、こ
のピックアップシャーシ45とスピンドルシャーシ44
との間に介在される圧縮コイルバネ170並びにこの圧
縮コイルバネ170の付勢力に抗してピックアップシャ
ーシ45とスピンドルシャーシ44との相対位置を調整
する調整ねじ168を有する位置調整手段と、を備えた
ディスクドライブ装置に関する。位置調整手段の圧縮コ
イルバネ170及び調整ねじ168を、揺動の中心線上
においてピックアップシャーシ45の一側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等のディスク状記録媒体を回転駆動すると共
にこのディスク状記録媒体の情報記録面に沿ってピック
アップ装置を移動させて情報信号の記録(書込み)及び
/又は再生(読取り)を行うディスクドライブ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディ
スク、或いは光磁気ディスク(OD:オプチカルマグネ
チックディスク)等と呼ばれるディスク状記録媒体を使
用して情報信号の記録及び/又は再生を行うディスクド
ライブ装置が提供されている。このディスクドライブ装
置は、例えば、スピンドルモータの回転軸に取り付けら
れたターンテーブル上にディスク状記録媒体である光学
ディスクを水平に装着して回転駆動すると共に、ピック
アップ装置である光学ピックアップ装置の光学ヘッドに
よってレーザ光を光学ディスクの情報記録面に照射して
いる。この光学ヘッドを光学ディスクの中心から半径方
向外側に向かって移動させると共に、そのレーザ光によ
って情報記録面に情報信号を書き込んだり、予め情報記
録面に記録されている情報信号を読み出すようにしてい
る。
【0003】このようなディスクドライブ装置として
は、例えば、図20及び図21に示すようなものが知ら
れている。図20に示すディスクドライブ装置(第1の
従来例)1Aは、平面形状が四角形をなす平板状のスピ
ンドルシャーシ2と、このスピンドルシャーシ2よりも
小さくて同じく平面形状が四角形とされた平板状のピッ
クアップシャーシ3とを備えている。両シャーシ2,3
の、前後方向である長手方向Xと交差する左右方向であ
る幅方向Yの両端には、長手方向Xに連続する適宜幅の
立上げ片2a,2b及び3a,3bが設けられている。
そして、スピンドルシャーシ2の第1の立上げ片2aの
内側には、この立上げ片2aと平行となるように軸受片
2cが設けられている。
【0004】このスピンドルシャーシ2の第1の立上げ
片2aにはネジ穴が設けられ、第2の立上げ片2b及び
軸受片2cには軸受穴がそれぞれ設けられている。これ
らネジ穴及び軸受穴は同一の中心線上に設定されてお
り、各軸受穴にはピックアップシャーシ3に設けられた
一対の軸部4a,4bが回動自在に嵌合されている。こ
の第1及び第2の軸部4a,4bは、ピックアップシャ
ーシ3の第1及び第2の立上げ片3a,3bの外面にお
いて側方へ突出するように設けられている。更に、第2
の軸部4bには圧縮コイルバネ5が緩く嵌合されてお
り、その状態で第2の軸部4bが第2の軸受穴に挿通さ
れている。そして、第1の軸受穴には第1の軸部4aが
挿通されており、この第1の軸部4aの先端面にはネジ
穴に螺合された調整ねじ6の先端面が当接されている。
【0005】この調整ねじ6が取り付けられたスピンド
ルシャーシ2の長手方向一側の略中央部には、図示しな
いターンテーブルが回転軸に取り付けられるスピンドル
モータ7が載置されている。このスピンドルモータ7と
対向するように光学ピックアップ装置8がピックアップ
シャーシ3に取り付けられている。この光学ピックアッ
プ装置8は、所定の間隔をあけて互いに平行とされた一
対のガイド軸9a,9bに摺動可能に支持されている。
この一対のガイド軸9a,9bにガイドされて光学ピッ
クアップ装置8は、スピンドルモータ7に対して接近及
び離反可能とされている。
【0006】このような構成を有するディスクドライブ
装置1Aでは、圧縮コイルバネ5の押圧力によってピッ
クアップシャーシ3がスピンドルシャーシ2の第1の立
上げ片2a側に常時付勢されている。この圧縮コイルバ
ネ5の反対側に対向するように配置された調整ねじ6を
前進又は後退させることにより、スピンドルシャーシ2
に対するピックアップシャーシ3の位置を調整すること
ができる。この圧縮コイルバネ5と調整ねじ6とによっ
て位置調整手段が構成されている。
【0007】また、図21に示すディスクドライブ装置
(第2の従来例)1Bは、上述した形状及び構造を有す
るスピンドルシャーシ2及びピックアップシャーシ3を
構成要素として備えている。更に、スピンドルシャーシ
2にはスピンドルモータ7が搭載され、ピックアップシ
ャーシ3には光学ピックアップ装置8が移動可能に取り
付けられている。そして、一対の軸部4a,4bを介し
てピックアップシャーシ3がスピンドルシャーシ2に揺
動可能に支持されている点で第1の従来例と共通する
が、コイルバネの取付位置及びその種類が異なるところ
である。
【0008】即ち、ディスクドライブ装置1Bでは、圧
縮コイルバネ5に替えて引張コイルバネ10が用いられ
ている。この引張コイルバネ10を調整ねじ6側に置き
換えると共に、一対の軸部4a,4bの中心を結ぶ調整
方向線CLからオフセットさせて配置されている。そし
て、引張コイルバネ10の一方の目玉部10aがスピン
ドルシャーシ2に掛け止められ、他方の目玉部10bが
ピックアップシャーシ3に掛け止められている。
【0009】このような構成を有するディスクドライブ
装置1Bでは、引張コイルバネ10の引張力によってピ
ックアップシャーシ3がスピンドルシャーシ2の第1の
立上げ片2a側に常時引っ張られている。この引張コイ
ルバネ10側に配置された調整ねじ6を前進又は後退さ
せることにより、スピンドルシャーシ2に対するピック
アップシャーシ3の位置を調整することができる。この
引張コイルバネ10と調整ねじ6とによって位置調整手
段が構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスクドライブ装置においては、第1の従
来例に係るディスクドライブ装置1Aでは、スピンドル
シャーシ2の第1の立上げ片2aに螺合された調整ねじ
6をピックアップシャーシ3の第1の立上げ片3aに設
けられた第1の軸部4aに当接させると共に、スピンド
ルシャーシ2の第2の立上げ片2bとピックアップシャ
ーシ3の第2の立上げ片3bとの間に圧縮コイルバネ5
を介在させる構成となっていた。そのため、スピンドル
シャーシ2の第1及び第2の立上げ片2a,2bには常
に引張力P1が付与され、ピックアップシャーシ3の第
1及び第2の立上げ片3a,3bには常に圧縮力P2が
付与されている。
【0011】その結果、スピンドルシャーシ2及びピッ
クアップシャーシ3の材質として合成樹脂を使用する場
合には、上述した引張力P1又は圧縮力P2によって各
シャーシ2,3にクリープ変形が生ずることになる。こ
のクリープ変形がスピンドルシャーシ2やピックアップ
シャーシ3に生ずると、光学ピックアップ装置8から発
射されるレーザ光の進行方向が変わる等の弊害が発生す
るため、特に、高画質のデジタル映像蓄積メディアであ
るDVD(デジタルビデオディスク)等に使用される場
合には大きな問題となる。そのため、ステンレス鋼板等
の金属を使用する場合には問題とならないが、これらシ
ャーシ2,3の材質として合成樹脂を使用する場合に
は、上述したクリープ変形に耐える強度を有するものを
使用する必要があり、材質が制限されるという課題があ
った。
【0012】また、第2の従来例に係るディスクドライ
ブ装置1Bでは、引張コイルバネ10が調整方向線CL
からオフセットされているため、ディスクドライブ装置
1Aに比べてストレスの加わる部分は少ないが、調整方
向線CLに対して引張コイルバネ10のバネ力がモーメ
ントとして働くことになる。その結果、ピックアップシ
ャーシ3には、軸受片2cを中心とする回転モーメント
Mが作用することから、調整時に軸部4aと軸受片2c
との間及び軸部4bと立上げ片2bとの間にこじりが発
生してしまうという課題があった。
【0013】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、調整ねじに対する付勢力が調整方向線
と同一方向となるように弾性体を配置し、その付勢力が
調整ねじと接触する近傍においてのみシャーシに加わる
ようにして、その付勢力によるシャーシの変形を防止す
ることができるディスクドライブ装置を提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載のディスクドライブ装置は、情報信号の記録及び/
又は再生のために使用されるディスク状記録媒体が装着
されるターンテーブルを回転自在に支持するスピンドル
シャーシと、ターンテーブルに装着されたディスク状記
録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うピ
ックアップ装置をターンテーブルに対して接近及び離反
させるよう移動可能に支持すると共にスピンドルシャー
シに揺動可能に支持されるピックアップシャーシと、こ
のピックアップシャーシとスピンドルシャーシとの間に
介在される弾性体並びにピックアップシャーシ及びスピ
ンドルシャーシの一方のシャーシに取り付けられ且つ他
方のシャーシに当接されて弾性体の付勢力に抗してピッ
クアップシャーシとスピンドルシャーシとの相対位置を
調整する調整ねじを有する位置調整手段と、を備えたデ
ィスクドライブ装置において、位置調整手段の弾性体及
び調整ねじは、揺動の中心線上においてピックアップシ
ャーシの一側に配置したことを特徴としている。
【0015】本発明の請求項2記載のディスクドライブ
装置は、ピックアップシャーシ及びスピンドルシャーシ
は、ピックアップシャーシに設けた一対の軸部をスピン
ドルシャーシに設けた一対の軸受部に回動自在に嵌合さ
せることによって支持され、位置調整手段は、一対の軸
部のうち一方の軸部に装着される弾性体と、その弾性体
の一端が着座されると共に一方の軸部に取り付けられる
止め輪と、スピンドルシャーシに設けられると共に弾性
体の他端が着座される支持片とを有することを特徴とし
ている。
【0016】本発明の請求項3記載のディスクドライブ
装置は、一方の軸部の端面には調整用斜面を有する調整
部を設け、その調整部に調整ねじを当接させるようにし
たことを特徴としている。
【0017】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載のディスクドライブ装置では、弾性体に
よる付勢力で軸部の一端が調整ねじに当接されているた
め、調整ねじを前進又は後退動作させることにより、ス
ピンドルシャーシに対するピックアップシャーシの相対
的な位置を簡単且つ確実に精度良く調整することができ
る。しかも、弾性体の付勢力が調整ねじと接触する近傍
でのみシャーシに加えられるため、その付勢力に基づい
てピックアップシャーシ及びスピンドルシャーシに変形
が発生するのを防止することができる。
【0018】本発明の請求項2記載のディスクドライブ
装置では、一対の軸部を一対の軸受穴に嵌合させてピッ
クアップシャーシをスピンドルシャーシに回動自在に支
持すると共に、一方の軸部に装着された弾性体の両端を
止め輪と軸受片とで支持するようにしたため、極めて簡
単な構造でありながらピックアップシャーシ及びスピン
ドルシャーシの変形を確実に防止することができる。
【0019】本発明の請求項3記載のディスクドライブ
装置では、一方の軸部に設けた調整部の調整用斜面に調
整ねじが当接されているため、その調整ねじによって位
置調整と共に一方の軸部の位置決めを行うことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したディスク
ドライブ装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図19は、本発明に係るディスクドライブ装置の
実施例を示す図である。この実施例に係るディスクドラ
イブ装置は、直径12cm及び直径8cmのCDやCD
−ROM等の光学ディスクをディスク状記録媒体として
用いて、その光学ディスクをディスクトレイにより搬送
して自動的にローディングし、その光学ディスクの情報
記録面に記録されている情報信号の再生(読取り)を専
用に行うディスクトレイ方式のディスクドライブ装置に
適用したものである。
【0021】即ち、図1は本発明のディスクドライブ装
置の一実施例を示す斜視図、図2は同じく分解斜視図、
図3は図2に示すメインシャーシを拡大して示す斜視
図、図4は同じくディスクトレイを示す斜視図、図5は
同じくベースユニット及びベースホルダを示す斜視図、
図6は図5に示すベースユニットから2軸カバーを分解
した斜視図、図7は同じくベースユニットの分解斜視
図、図8A,B及び図9A〜Cは同じくターンテーブル
を示す図、図10は同じくチャックプレート等を示す斜
視図、図11は同じくベースユニットの正面図である。
【0022】更に、図12〜図15は本発明のベースユ
ニットを示すもので、図12はピックアップシャーシを
前側に傾斜した状態を示す側面図、図13はピックアッ
プシャーシを後側に傾斜した状態を示す側面図、図14
はスピンドルシャーシとピックアップシャーシとの関係
を示す平面図、図15は図12のD−D線断面図、図1
6は図15の要部を示す説明図である。また、図17及
び図18は本発明のディスクドライブ装置をディスクト
レイ移動方向に断面したもので、図17はアンローディ
ング状態を示す縦断面図、図18はローディング状態を
示す縦断面図、図19は概略構成を示す説明図である。
【0023】図1及び図2に示すように、本発明のディ
スクドライブ装置11は、上面及び前面に開口した箱型
のメインシャーシ12と、このメインシャーシ12の前
面開口部から出し入れされるディスクトレイ13と、メ
インシャーシ12の凹陥部内に収納されて揺動可能に支
持されるベースホルダ14と、このベースホルダ14に
弾性支持されるベースユニット15等を備えて構成され
ている。
【0024】メインシャーシ12は、図3に拡大して示
すように、底の浅い四角形の箱体からなり、その底面の
中央部には後端部まで延びる略四角形をなす凹陥部16
が設けられている。この凹陥部16の底面は前下がりの
斜面とされていて、ディスクトレイ13の出し入れ方向
である前後方向Xの後端部において、その前後方向Xと
水平方向に直交する左右方向Yの両端縁部には、上方に
開口された一対の軸受部17,17が設けられている。
この一対の軸受部17,17には、ベースホルダ14の
両側面後端部に設けた一対の軸部14a,14aがそれ
ぞれ回動自在に軸支されている。そして、凹陥部16の
前端部には、左右方向Yに延在された互いに平行をなす
ガイド突条18と長穴19とが設けられている。
【0025】更に、メインシャーシ12の凹陥部16を
囲う底面前端部の一側にはモータ用座部12aが設けら
れている。この座部12aには、メインシャーシ12の
裏面側においてローディングモータ20がネジ止めされ
て取り付けられている。このローディングモータ20の
回転軸20aはメインシャーシ12の底面を貫通して凹
陥部16内に突出されており、その回転軸20aには駆
動プーリ21が固定されている。この駆動プーリ21に
は動力伝達部材としてのゴムベルト22の一端が掛け渡
されており、そのゴムベルト22の他端には、底面前端
部の略中央部に配置された従動プーリ23が掛けられて
いる。
【0026】従動プーリ23は、メインシャーシ12の
底面前端部に立設された第1の支持軸12bに回転自在
に支持されていると共に、第1の支持軸12bに螺合さ
れた止めネジ24によって抜け止めされている。この従
動プーリ23の下面には、図に現れないギアが一体に形
成されており、そのギアには中間ギア25の中部ギア2
5bが噛合されている。この中間ギア25は、底面前端
部に立設された第2の支持軸12cに回転自在に支持さ
れている。この中間ギア25の中部ギア25bの上面に
設けた上部ギア25aには、同じく底面前端部に立設さ
れた第3の支持軸12dに回転自在に支持された駆動ギ
ア26が噛合されている。
【0027】更に、中間ギア25の中部ギア25bの下
面には、図17に示すように、下部ギア25cが一体に
設けられている。この下部ギア25cには、チャックカ
ム27のラック27aが噛合されている。このチャック
カム27は、図3等に示すように、横長の長方形とされ
たブロック状の部材からなり、その上部には一面側に突
出するラック27aが形成されている。そして、チャッ
クカム27の下面には、長手方向に延びるガイド溝が設
けられている。更に、チャックカム27のラック27a
と反対側の面には、ベースホルダ14を上下方向へ揺動
動作させるためのカム溝27bが設けられている。
【0028】このチャックカム27のカム溝27bは、
長手方向の両端に設定された上下の水平部と、この上下
水平部を斜めに連通する斜面部とを有している。このカ
ム溝27bには、ベースホルダ14の前端面に前方へ突
出するように設けたカムピン28が摺動可能に係合され
ている。更に、チャックカム27の上面及び下面には、
このチャックカム27を手動操作でスライド動作させる
ための操作ピン27c,27dが設けられている。一方
の下操作ピン27dは、図17等に示すように、メイン
シャーシ12の長穴19を貫通して裏面側に突出してい
る。また、他方の上操作ピン27cの基部にはバネ受け
片27eが設けられており、このバネ受け片27eには
引張コイルばね29の一端が係止されている。
【0029】この引張コイルばね29の他端は、メイン
シャーシ12の座部12aに設けたバネ受け片12eに
係止されている。この引張コイルばね29のバネ力によ
り、チャックカム27は常時座部12a側に引っ張られ
ている。従って、チャックカム27が引張コイルばね2
9の引張方向である座部12a側の端部に位置している
ときには、カムピン28がカム溝27bの下水平部にあ
ってベースホルダ14は前下がりの状態となっている。
一方、チャックカム27が引張コイルばね29のバネ力
に抗して座部12aから離れる側の端部に位置している
ときには、カムピン28がカム溝27bの上水平部にあ
ってベースホルダ14は略水平状態となっている。
【0030】また、メインシャーシ12の前面開口部は
トレイ出入口30となっている。このトレイ出入口30
の両側部を囲う側面片の各内面には複数のトレイガイド
31が設けられ、底面片には複数のガイドピン32a,
32bが設けられている。これらトレイガイド31及び
ガイドピン32a,32bでディスクトレイ13の左右
両側部に設けた一対のガイドレール13a,13a等を
規制することにより、ディスクトレイ13がメインシャ
ーシ12に対して前後方向Xへ移動可能に保持されて、
トレイ出入口30から出し入れ可能に構成されている。
【0031】このディスクトレイ13は、図4等に示す
ように、ディスク状記録媒体の一具体例を示すCDやC
D−ROM等の光ディスク33を横置きにして収容する
ことができる円形の凹陥部からなるディスク収容部34
と、このディスク収容部34の中央部からトレイセンタ
に沿って後方へ延在するように開口された長穴状の開口
部35とが設けられている。ディスク収容部34は、直
径12cmの光ディスク33が載置される大径部34a
と、この大径部34aの中央部に形成された凹部からな
り且つ直径8cmの光ディスク33が載置される小径部
34bとを有している。
【0032】また、ディスクトレイ13の開口部35
は、ディスク収容部34の小径部34bの中心部よりも
前から開口されていて、大径部34aの一部を切り欠い
てディスク収容部34の外側まで延在されている。この
開口部35の大きさ及び形状は、ベースユニット15の
上部が完全に入り込むことができる大きさ及び形状とさ
れている。このディスクトレイ13の左右両側縁には、
前後方向へ平行に延びる左右一対のガイドレール13
a,13aが設けられている。更に、ディスクトレイ1
3の下面の一側には、図示しないが、ガイドレール13
aと平行に延びるラックとガイド溝とが一体に設けられ
ている。
【0033】このディスクトレイ13のラックにはメイ
ンシャーシ12に支持された駆動ギア26が噛合され、
この駆動ギア26の回転力によりディスクトレイ13が
前進又は後退動作される。このラックは、ディスクトレ
イ13が最後端の直前まで移動したところで、駆動ギア
26との噛み合いが解除されるように長さが設定されて
いる。また、ディスクトレイ13のガイド溝にはメイン
シャーシ12の前部に立設されたガイドピン32aが摺
動可能に係合され、このガイドピン32aによってもデ
ィスクトレイ13の移動が規制されて、前後方向Xへ直
線的に移動するように構成されている。
【0034】このディスクトレイ13の前後移動は、図
3等に示すように、トレイ送り検出スイッチ37によっ
て検出される。このトレイ送り検出スイッチ37の働き
により、ディスクトレイ13が光ディスク33を排出す
るイジェクト方向へ移動するのか、光ディスク33をデ
ィスク装着部に搬送するセット方向へ移動するのかを検
出できるようになっている。このトレイ送り検出スイッ
チ37の作動子37aは、メインシャーシ12に設けた
貫通穴を貫通してディスクトレイ13の移動軌跡上に突
出されている。このトレイ送り検出スイッチ37が、メ
インシャーシ12の下面に取り付けられるプリント配線
基板38に固定されている。
【0035】プリント配線基板38には、ローディング
モータ20等に電力を供給するための接続端子39が搭
載されていると共に、チェックカム27の動作を検出す
るカム検出スイッチ40が取り付けられている。このカ
ム検出スイッチ40の作動子40aはチェックカム27
に設けた入力部27fの移動軌跡上に配置されている。
そして、チェックカム27が座部12aから離れる方向
へ所定量移動したときに、カム検出スイッチ40がオン
される構成となっている。図3で示す符号41は、メイ
ンシャーシ12の下面に取り付けられるカバープレート
である。
【0036】このようなメインシャーシ12の凹陥部1
6内に収納されるベースホルダ14は、図5等に示すよ
うな形状とされている。即ち、ベースホルダ14は、底
の浅い略四角形をなす箱体からなり、その前面板には上
述したカムピン28が設けられ、また、左右両側面板の
後端部には一対の軸部14aが設けられている。このベ
ースホルダ14の底面板には、スピンドルモータ等との
接触を避けるための開口穴42aとフレキシブルプリン
ト配線基板等を通過させるための開口穴42bとが設け
られている。そして、底面板の上面の3箇所には、ベー
スユニット15を位置決めして弾性支持するための凸部
14bが設けられている。この凸部14bには、ゴムや
プラスチック等のゴム状弾性体によって瓢箪形に形成さ
れたインシュレータ43が装着されている。
【0037】ベースユニット15は、図5〜図7に示す
ような構成とされている。即ち、ベースユニット15
は、情報信号の再生に供される光ディスク33が装着さ
れるターンテーブル47を回転自在に支持するスピンド
ルシャーシ44と、ターンテーブル47に装着された光
ディスク33に対して情報信号の読出しを行うピックア
ップ装置の一具体例を示す光学ピックアップ装置48を
移動可能に支持するピックアップシャーシ45等を備え
ている。このスピンドルシャーシ44とピックアップシ
ャーシ45とでベースシャーシ36が構成されている。
【0038】ベースシャーシ36のスピンドルシャーシ
44は、図7に示すように、前面片44aと左右の側面
片44b,44cと後面片44dとを有する枠状の部材
からなり、前面片44aのみが他の片の略2倍の高さに
設定されている。この前面片44aの一方の角部と、こ
れと反対側に位置する側面片44bの前端部と、後面片
44dの略中央部との合計3箇所には、インシュレータ
43を支持するための支持部49が設けられている。こ
の支持部49は平面C字形の爪状をなしており、この支
持部49にインシュレータ43の括れ部分が挿入されて
いる。そして、図示しない固定ねじを上部からインシュ
レータ43内に挿入し、先端のネジ部を凸部14bの上
面に設けたネジ穴に螺合することにより、3個のインシ
ュレータ43を介してベースユニット15がベースホル
ダ14に弾性的に支持されている。
【0039】また、スピンドルシャーシ44の前面片4
4aには、その一部を上方へ膨出させることによってモ
ータ取付座50が設けられている。このモータ取付座5
0の内側にはスピンドルモータ51が装着されていると
共に、複数本の固定ねじ52aで締付固定されて一体化
されている。このスピンドルモータ51の回転軸51a
は、モータ取付座50の貫通穴50aを貫通してスピン
ドルシャーシ44の上方に突出されている。このスピン
ドルモータ51の回転軸51aには、オフセットワッシ
ャ53が嵌合固定されている。そして、オフセットワッ
シャ53の上方にはターンテーブル47が嵌合固定され
ている。
【0040】このターンテーブル47は、図8A,B及
び図9A〜Cに示すような構成とされている。即ち、タ
ーンテーブル47は、図8Aに示すように、光ディスク
33のセンタ穴33aの周縁部が載置される載置部47
aと、そのセンタ穴33aに嵌合される嵌合部47bと
を一体に形成した構成とされている。ターンテーブル4
7の載置部47aは、光ディスク33のセンタ穴33a
よりも直径をやや大きくした円盤形状をなしている。こ
の載置部47aの中央部に、その一方の面側へ突出する
ように嵌合部47bが設けられている。この嵌合部47
bの高さは、光ディスク33の厚みよりもやや大きくな
るように設定されている。
【0041】この嵌合部47bは、先細とされた概略円
錐形状をなす外周部147と、この外周部147の先細
側にて連結された円筒部148と、この円筒部148の
内側に同心状に配置されたボス部149とを備えてい
る。ボス部149の穴にはスピンドルモータ51の回転
軸51aが挿通され、圧入等の固着手段によって取り付
けられて回転方向に一体とされる。この円筒部148と
ボス部149との間にはリング状の凹部が形成されてお
り、この凹部内には同じくリング状をなすマグネット1
50及びヨークプレート151が収納されている。
【0042】図8B及び図9Aに示すように、嵌合部4
7bの外周部147は、ボス部149を中心として円筒
部148の外側に放射状に配置された複数の固定片14
7aと、同じく円筒部148の外側に放射状に配置され
且つ隣合う固定片147a間に介在された複数の弾性片
147bとから構成されている。これら固定片147a
及び弾性片147bは、円周方向に所定の角度間隔をあ
けて交互に配置されている。そして、固定片147a及
び弾性片147bは、それぞれ外側に凸となるよう弓形
に湾曲形成されている。これら固定片147a及び弾性
片147bの一方の端部は、それぞれ円筒部148に連
続されて一体に連結されている。
【0043】この固定片147aの裾広がりとされた他
方の端部は、図9Cに示すように、載置部47aに連続
されて一体に連結されている。そして、各固定片147
aには十分な厚みを持たせて適度の剛性を確保し、光学
ディスク33のセンタ穴33aを確実にガイドできるよ
うに構成されている。これに対して、弾性片147bの
他方の端部は、図9Bに示すように、載置部47a側に
おいて自由端とされて、放射方向外側に延在されてい
る。そして、各弾性片147bは、その厚みを適度に薄
くして弾性を持たせ、その自由端の先端部がセンタ穴3
3aの内周面に圧接されるように構成されている。
【0044】その結果、全ての弾性片147bの自由端
の先端部に接する円の直径は、光学ディスク33のセン
タ穴33aの直径よりも若干大径に設定されている。こ
の弾性片147bの自由端が複数箇所でセンタ穴33a
の内周面に圧接されることにより、光ディスク33がタ
ーンテーブル47にセンタリングされて位置決めされ
る。一方、全ての固定片147aの載置部47a側の固
定端に接する円の直径は、センタ穴33aの直径よりも
若干小径とされている。このような構成を有するターン
テーブル47の材質としては、例えば、ABS樹脂(ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)が好適で
あるが、その他の合成樹脂を使用することができること
は勿論である。
【0045】図7に示す符号55は、回転軸51aの軸
方向への移動を規制するオフセットばねである。このオ
フセットばね55はモータ取付座50を横断するように
設定されていて、その中途部がオフセットワッシャ53
に係合され、その両端部がモータ取付座50に係止され
ている。更に、モータ取付座50の内側には、スピンド
ルモータ51と横並びとなるようにチルトモータ56が
装着されている。
【0046】このチルトモータ56は、1本の固定ねじ
52bで締付固定されて一体化されている。このチルト
モータ56の回転軸56aは、モータ取付座50の穴5
0bを貫通してスピンドルシャーシ44の上方に突出さ
れている。このチルトモータ56の回転軸56aにはチ
ルトギア57が嵌合固定され、このチルトギア57には
チルトカム58のギア部58aが噛合されている。この
チルトカム58は、前面片44aの上面に立設された支
持軸59に回転自在に支持されている。このチルトカム
58の上面には螺旋形に延在されたカム面58bが設け
られていて、このカム面58bの高さ方向のストローク
分だけピックアップシャーシ45が上下方向へ揺動動作
される。
【0047】また、スピンドルシャーシ44の側面片4
4b,44c及び後面片44dは、その断面形状が長手
方向の略全長に亘ってL字形となるように形成されてい
て、かかる断面形状とすることでスピンドルシャーシ4
4全体の剛性を高めるようにしている。更に、両側面片
44b,44cの長手方向の略中央部には、横方向に張
り出す形で一対の軸受部60,61が設けられている。
これら第1及び第2の軸受部60,61には、ピックア
ップシャーシ45に設けられた一対の軸部63a,63
bが回動自在に保持されている。
【0048】図7及び図12〜図15に示すように、第
1の軸受部60は、外側に大きく張り出すと共に上面に
開口されたボックス状の箱体縁60aと、この箱体縁6
0aの内部に設けられたV字形の軸受け面60bとを有
している。箱体縁60aの側面には上方に開口された切
欠き160が設けられている。この切欠き160を介し
て箱体縁60aの凹部161が側面に開口されている。
箱体縁60aの凹部161は、切欠き160側を上とし
たT字状をなしており、その底面部に仕切り壁162が
設けられていて、この仕切り壁162に軸受け面60b
が形成されている。この仕切り壁162の両側の幅広部
分には、互いに対をなす位置決めピン163,163及
びネジ穴164,164が設けられている。この第1の
軸受部60の軸受け面60bには、ピックアップシャー
シ45の一方の軸部63aが載置される。この軸部63
aを押え片62で上側から押えることにより、その軸部
63aの抜け止めがなされる。
【0049】また、第2の軸受部61は、外側に小さく
張り出すと共に側面に開口された門形の軸受縁61a
と、この軸受縁61aの内部に設けられたV字形の軸受
け面61bとを有している。この第2の軸受部61の軸
受け面61bには、ピックアップシャーシ45の他方の
軸部63bが載置される。この軸受け面61bと軸受縁
61aとの間に軸部63bをスピンドルシャーシ44の
内側から挿入することにより、軸部63bが第2の軸受
部61によって抜止めされつつ回動自在に支持されてい
る。
【0050】押え片62は、図7に示すように、中央部
に開口窓166が設けられた固定部62aと、この固定
部62aに対して90°折り曲げるようにして形成され
た支持部62bとを有している。押え片62の固定部6
2aには、第1の軸受部60の一対の位置決めピン16
3が係合される位置決め穴と、一対のネジ穴164に対
応して開口された挿通穴とが設けられている。図14及
び図15に示すように、押え片62の支持部62bの略
中央部には、側方に貫通されたネジ穴が設けられてい
る。このネジ穴には、頭部を外側にした状態で調整ねじ
168が螺合されて取り付けられている。
【0051】この押え片62の固定部62aが仕切壁1
62の上面に載置され、支持部62bが凹部161内に
挿入されている。そして、図7に示す固定ねじ52cに
よって押え片62が第1の軸受部60に締付固定されて
いる。この押え片62によって軸部63aの抜止めがな
されていると共に、調整ねじ168によってスピンドル
シャーシ44に対するピックアップシャーシ45の位置
調整が行われている。
【0052】ピックアップシャーシ45は、平面から見
た形状がスピンドルシャーシ44の前面片44aを除い
た形状と略同一形状をなすように略同一の大きさで形成
されている。即ち、ピックアップシャーシ45は、スピ
ンドルシャーシ44の前面片44aの後方に配置され、
その前面片44aに隣接される前面片45aと、左右に
対向した一対の側面片45b,45cと、後方に連続さ
れた後面片45dとを有する枠状の部材からなってい
る。そして、これら枠状部材の内側に、光学ピックアッ
プ装置48の光学ヘッド68が貫通される開口部64が
設けられている。
【0053】更に、ピックアップシャーシ45の前面片
45aを除いた側面片45b,45c及び後面片45d
は、その断面形状が長手方向の略全長に亘ってL字形と
なるように形成されていて、かかる断面形状とすること
でピックアップシャーシ45全体の剛性を高めるように
している。これら側面片45b,45c及び後面片45
dの高さは、スピンドルシャーシ44の側面片44b等
と略同程度に設定されている。従って、ピックアップシ
ャーシ45をスピンドルシャーシ44の所定位置に重ね
合わせることにより、この重合部分の高さがスピンドル
シャーシ44の前面片44a部分の高さと略同一となる
ように構成されている。
【0054】一方、ピックアップシャーシ45の前面片
45aは、左右の側面片45b,45cを上面のみで連
結するよう板状に形成されている。そして、この前面片
45aの上面には、その延在方向である横方向に傾斜す
るよう一方の側面片45b側を低くした斜面部45eが
設けられている。このようにピックアップシャーシ45
の前面片45aに斜面部45eを設けることにより、従
来のベースシャーシと比べて部品点数を少なくすること
ができると共に、組立性を向上させて組立作業をやり易
くすることができる。
【0055】このようなピックアップシャーシ45の側
面片45b,45cの長手方向の略中央部に、一対の軸
部63a,63bが互いの軸心線を一致させてそれぞれ
外方へ突出するように設けられている。図14及び図1
5に示すように、第1の軸部63aは第2の軸部63b
よりもやや長めに形成されていて、弾性体の一具体例を
示す圧縮コイルバネ170が緩く嵌合されている。この
第2の軸部63bの先部には周方向に連続する環状溝1
71が設けられており、この環状溝171には止め輪1
72が嵌合されている。この止め輪172には圧縮コイ
ルバネ170の一端が着座され、その他端は仕切壁16
2に着座されている。
【0056】この圧縮コイルバネ170のバネ力によっ
てピックアップシャーシ45が常時スピンドルシャーシ
44の一方の側面片44b側に付勢されている。そし
て、第1の軸部63aの端面が、調整ねじ168の先端
部に当接されている。図16に拡大して示すように、第
1の軸部63aの端面には、この第1の軸部63aを軸
受け面60bに押圧して軸受部のガタを低減させるため
の調整部173が設けられている。この調整部173
は、調整ねじ168の先端部168aに当接される調整
用斜面173aを有し、この調整用斜面173aによっ
て軸方向と交差する方向に作用する分力Sbを生じさせ
て軸受部のガタを低減させるようにしている。
【0057】このような作用を有する調整部173は、
例えば、軸部の先端側を円錐形状とすると共に、その先
端部を直径方向に直線的に切除して勾配面を設けること
により、簡単に形成することができる。この調整部17
3によれば、軸部63aの軸心線方向に作用する外力W
に基づいて、その軸心線方向と直交する方向に直交方向
分力Sbを生じさせ、この直交方向分力Sbによって軸
受部のガタを低減させることができる。即ち、調整ねじ
168で軸部63aの端面に軸心線方向に向かう外力W
を作用させることにより、調整ねじ168の先端部16
8aが接触する調整用斜面173aと垂直をなす方向に
作用力Sが作用するものとすると、軸心線方向には作用
力Sの軸方向分力Saが発生し、これと直交する方向に
は直交方向分力Sbが発生する。この直交方向分力Sb
によって軸部63aは軸受け面60bに押圧され、その
軸受部のガタが吸収される。
【0058】また、図7に示すように、ピックアップシ
ャーシ45の後面片45dの上面には位置決め凸起45
fが設けられている。この位置決め凸起45fによって
遮光板65が後面片45d上に固定ねじ52dで締付固
定されている。この遮光板65は断面形状が略L字形を
なしていて、最も外側に移動した光学ピックアップ装置
48の光学ヘッド68の上方、特に、対物レンズ68a
を覆うようになっている。
【0059】更に、ピックアップシャーシ45の一方の
側面片45bの前端縁には挿通穴66aが設けられてい
て、後端部には軸受部66bが設けられている。この前
部挿通穴66aには送りモータ70に設けた軸受部材が
嵌合されると共に、挿通穴66aに挿通された送り軸6
9の先端部が軸受部66bに回動自在に支持されてい
る。この送り軸69は、送りモータ70の回転軸とされ
ている。この送り軸69の外周面には螺旋状のねじ溝が
形成されており、送り軸69自体が送りモータ70のロ
ータを構成している。この送りモータ70は、固定側で
あるブラケット70aを2本の固定ねじ52eで締付け
ることにより、ピックアップシャーシ45の前方に突出
するよう側面片45bの前端縁に固定されている。
【0060】この送り軸69と反対側のピックアップシ
ャーシ45の他方の側面片45cの内側には、送り軸6
9と平行をなすようにガイド軸71が取り付けられてい
る。そのため、側面片45cの前端縁及び後端縁には一
対の挿通穴72が設けられている。これらの挿通穴72
に両端部を圧入することによってガイド軸71がピック
アップシャーシ45に両端支持されている。
【0061】更に、ピックアップシャーシ45の他方の
側面片45cの上部前端縁には、チルトカム58側に突
出するカム片73が設けられている。このカム片73に
は板ばね74の自由端が圧接されており、この板ばね7
4のばね力により付勢されてカム片73が、その下方に
位置するチルトカム58のカム面58bに圧接されてい
る。そして、板ばね74の固定端は固定ねじ52fによ
ってスピンドルシャーシ44の前面片44aの上面に締
付固定されている。
【0062】送り軸69及びガイド軸71によって移動
可能に支持された光学ピックアップ装置48は、両軸6
9,71にガイドされてターンテーブル47に対して接
近及び離反可能とされている。この光学ピックアップ装
置48は、光学ヘッド68が搭載されたスライド部材7
5を有している。このスライド部材75の一側には軸受
穴75aが設けられており、この軸受穴75aに送り軸
69が摺動可能に挿通されている。
【0063】この送り軸69のねじ溝には、スライド部
材75の下面に取り付けられた摺動ラック76のラック
部76aが噛合されている。このラック部76aは弾性
片を介して固定片76bと一体に形成されており、この
固定片76bを固定ねじ52gで締付けることにより、
摺動ラック76がスライド部材75に固定されている。
また、スライド部材75の他側には軸受部75bが設け
られており、この軸受部75bにガイド軸71が摺動可
能に挟み込まれている。この送り軸69と送りモータ7
1と摺動ラック76とで、光学ピックアップ装置48を
移動させるヘッド送り機構が構成されている。そして、
送り軸69と摺動ラック76とで減速機構が構成されて
いる。
【0064】光学ピックアップ装置48の光学ヘッド6
8は、対物レンズ68aをフォーカス方向(上下方向)
及びトラッキング方向(横方向)に独立に動かすことが
できる2軸アクチュエータを有している。この2軸アク
チュエータの駆動力としては専ら電磁力が用いられてお
り、この実施例では可動部の支持方式の違いとして分類
される板ばね方式の2軸アクチュエータが採用されてい
る。しかしながら、2軸アクチュエータとしてその他の
形式のワイヤ支持方式、ヒンジ方式、軸摺動方式等を適
用できることは勿論である。尚、図7に示す77は、2
軸アクチュエータを覆う2軸カバーであり、この2軸カ
バー77には対物レンズ68aを露出させるための開口
窓77aが設けられている。
【0065】また、図2に示すように、メインシャーシ
12の上部には、ディスクトレイ13の上方を横切るよ
うにチャックホルダ80が取り付けられている。このチ
ャックホルダ80は、図10に拡大して示すように、ホ
ルダ本体80aと一対の取付部80b,80bとカバー
部80cとを有している。チャックホルダ80のホルダ
本体80aは、ディスクトレイ13のディスク収納部3
4を覆うことができる円盤形状とされている。このホル
ダ本体80aの一の直径方向の両端部に、互いに外側に
突出する一対の取付部80b,80bが設けられてい
る。そして、カバー部80cは、一対の取付部80b,
80bと直交する方向でホルダ本体80aの外周縁から
外側に延在するように設けられている。
【0066】このチャックホルダ80のホルダ本体80
aの中央部には、上下方向に貫通する貫通穴80dが設
けられている。この貫通穴80dには、チャックプレー
ト81の3個の脚片82が緩く挿通されている。これら
3個の脚片82は、外周面が円周の一部をなすよう円弧
上に配置されていて、これら脚片82の内部には、ター
ンテーブル47に内蔵されたマグネット150によって
吸着される鉄板等からなる円盤状のヨーク板83が収納
されている。
【0067】このチャックホルダ80の貫通穴80dを
突き抜けて上方へ突出した各脚片82の先端部にはヨー
ク押え板84が取り付けられている。このヨーク押え板
84及びチャックプレート81で所定の隙間を保持して
チャックホルダ80を挟み込むことにより、その隙間の
範囲内でチャックプレート81がその平面方向と直交す
る方向へ移動可能とされている。更に、貫通穴80dと
3個の脚片82との間に所定の隙間を設定することによ
り、その隙間の範囲内でチャックプレート81がその平
面方向へ移動可能に構成されている。
【0068】尚、上述したメインシャーシ12、ディス
クトレイ13及びベースホルダ14の材質としてはAB
S樹脂が好適であるが、その他の合成樹脂を適用できる
ことは勿論のこと、アルミニウム合金等の金属を用いる
こともできる。また、ベースシャーシ36を構成するス
ピンドルシャーシ44及びピックアップシャーシ45の
材質としてはガラス繊維が65%含まれたPPS(ポリ
フェニレンスルフィド)が好適であるが、その他の合成
樹脂を適用できることは勿論のこと、アルミニウム合金
等の金属を用いることもできる。
【0069】このような構成を有するディスクドライブ
装置11によれば、例えば、次のようにして光ディスク
33の再生操作を行うことができる。まず、このディス
クドライブ装置11に電源を投入した後、例えば、イジ
ェクト釦を押してディスクトレイ13を引き出してイジ
ェクト状態とすることにより、ディスク収納部34が露
出され、その大径部34a又は小径部34bへの光ディ
スク33の装着が可能となる。
【0070】このディスク収納部34に所望の光ディス
ク33を載置した後、例えば、再生釦を押してローディ
ング機構を動作させることにより、ディスクトレイ13
がディスク装着部に搬送される。この状態を示す図が、
図17である。
【0071】このディスクトレイ13の搬送時、再生釦
等の操作によってローディングモータ20が駆動される
と、その回転力が駆動プーリ21からゴムベルト22を
介して従動プーリ23に伝達される。この従動プーリ2
3の回転力が、中間ギア25の中部ギア25bから上部
ギア25aを介して駆動ギア26に伝達される。この駆
動ギア26の回転力がディスクトレイ13のラックに伝
達され、これにより、トレイガイド31及びガイドピン
32a,32bにガイドされてディスクトレイ13がメ
インシャーシ12の後方へと移動する。このとき、ディ
スクトレイ13が最後端まで移動する間、中間ギア25
の下部ギア25cはチャックカム27のラック27aと
は噛合されていないため、チャックカム27が移動する
ことはない。
【0072】その後、ディスクトレイ13が最後端まで
移動すると、ディスクトレイ13の下面に設けたカム溝
内にチャックカム27の上部操作ピン27cが入り込
み、このカム溝にガイドされてチャックカム27が若干
移動する。その結果、チャックカム27のラック27a
が下部ギア25cに噛合され、ローディングモータ20
からのトルクの伝達が可能となる。一方、ディスクトレ
イ13が最後端に到達すると、ディスクトレイ13のラ
ックと駆動ギア26の噛合が解除され、ローディングモ
ータ20からのトルクの伝達が不能になる。
【0073】次に、ローディングモータ20の回転力が
下部ギア25cからラック27aに伝達されると、チャ
ックカム27が引張コイルばね29のバネ力に抗してロ
ーディングモータ20から離れる方向に移動する。この
チャックカム27の移動により、カム溝27bに係合さ
れているベースホルダ14のカムピン28が、カム溝2
7bの下水平部から斜面部を経て上水平部に移動する。
その結果、ベースホルダ14が、後端部の軸部14aを
通して上方へ揺動されて略水平状態となる。この状態を
示す図が、図18である。
【0074】このとき、ベースホルダ14の前部が持ち
上げられると、このベースホルダ14にインシュレータ
43を介して弾性支持されているベースユニット15の
揺動側に支持されているターンテーブル47が、ディス
クトレイ13の開口部35内に入り込む。これにより、
ターンテーブル47の嵌合部47bが光ディスク33の
センタ穴33a内に入り込み、そのセンタ穴33aの周
縁部がターンテーブル47の載置部47aに載置され
る。このターンテーブル47の載置部47aによって光
ディスク33が若干持ち上げられると共に、チャックホ
ルダ80に保持されているチャックプレート81が、タ
ーンテーブル47の嵌合部47bに内蔵されているマグ
ネット150によって吸着される。
【0075】その結果、光ディスク33がターンテーブ
ル47とチャックプレート81とで挟持される。これに
より、光ディスク33がターンテーブル47と回転方向
に一体化される。そして、スピンドルモータ51の駆動
によって光ディスク33が所定速度(例えば、線速度一
定)で回転される。
【0076】これと同時に又は前後して、送りモータ7
0が駆動される。その結果、送り軸69の回転により、
その回転方向に応じて光学ピックアップ装置48のスラ
イド部材75がターンテーブル47に近づく方向に移動
する。この光学ピックアップ装置48がターンテーブル
47に近づく方向への移動により、ターンテーブル47
に装着されている光ディスク33の傾きを検出すること
ができる。この光ディスク33の傾き量の検出は、例え
ば、次のようにして行われる。
【0077】即ち、光学ピックアップ装置48が光ディ
スク33の半径方向外側から内側へ移動するときに、光
学ヘッド68の対物レンズ68aから光ディスク33の
情報記録面に向けてレーザ光を照射し、そのレーザ光が
戻ってくるまでの時間を連続して検出する。これにより
検出された時間を比較することにより、光ディスク33
の傾き量を検出することができる。
【0078】次に、このようにして検出された光ディス
ク33の傾き量を補正する操作について説明する。い
ま、ベースシャーシ36を構成するスピンドルシャーシ
44とピックアップシャーシ45とが、図12に示すよ
うに、ターンテーブル47側に傾斜した状態にあるもの
とする。この状態で光ディスク33の傾きが検出される
と、チルトモータ56が駆動され、その回転力が回転軸
56aからチルトギア57に伝達される。このチルトギ
ア57の回転により、チルトギア57に噛合しているギ
ア部58aからチルトカム58に回転力が伝達され、チ
ルトモータ56の回転量に応じてチルトカム58が回転
駆動される。
【0079】このチルトカム58のカム面58bには、
板ばね74のバネ力によってピックアップシャーシ45
のカム片73が常時付勢されている。その結果、カム片
73がカム面58bに沿って移動するため、ピックアッ
プシャーシ45は、略中央部に設けられた左右一対の軸
部63a,63bを回動中心として回動され、図12に
おいて、反時計方向に姿勢を変化させる。このチルトカ
ム58の回動により、そのカム面58bの最も高い位置
がカム片73に接触すると、ピックアップシャーシ45
は、図13に示すように、後方へ傾いた状態となる。
【0080】このようなチルト機構の調整によって光デ
ィスク33の傾き量が調整されたところで、光学ピック
アップ装置48により光ディスク33の情報記録面に記
録されている情報信号の再生が行われる。この光学ピッ
クアップ装置48による情報信号の再生は、例えば、次
のようにして行われる。即ち、光学ヘッド68の対物レ
ンズ68aから情報記録面に向けてレーザ光が照射さ
れ、このレーザ光の反射光が対物レンズ68aを通して
受光されることにより、その情報記録面に記録されてい
る情報信号の再生が行われる。
【0081】また、ディスクトレイ13のイジェクト時
には、上述したローディング時の動作と逆の動作が行わ
れる。例えば、イジェクト釦を押してイジェクト操作を
選択すると、ローディングモータ20が逆方向に回転駆
動され、その回転力が駆動プーリ21、ゴムベルト2
2、従動プーリ23及び中間ギア25の下部ギア25c
を介してラック27aに伝達される。これにより、チャ
ックカム27がローディングモータ20に近づく方向に
移動して、カムピン28が押し下げられる。その結果、
ベースホルダ14が、図18に示す水平状態から図17
に示す前傾状態に変化する。
【0082】これにより、ベースホルダ14に支持され
ているベースユニット15が下方に揺動され、光ディス
ク33を載置しているターンテーブル47が下方に移動
される。このターンテーブル47の下降動作により、チ
ャックプレート81が引き剥がされる。続いて、ターン
テーブル47の嵌合部47bが光ディスク33の中央穴
33aから抜け出し、光ディスク33がディスクトレイ
13のディスク収納部34に載置される。このような状
態となることにより、ディスクトレイ13の引き出しが
可能となる。
【0083】このような構成のディスクドライブ装置1
1によれば、ベースシャーシ36の大部分(ピックアッ
プシャーシ45の回動支点を除く)がディスクトレイ1
3の開口部35内に配置されるため、ピックアップシャ
ーシ45の小型化を図ることができる。その結果、ピッ
クアップシャーシ45の小型化を通じてベースユニット
15を小型化することができ、更にはディスクドライブ
装置11全体を小型化することができる。従って、据え
置き型タイプのディスクドライブ装置のみならず、ポー
タブル型タイプのディスクドライブ装置にも使用するこ
とができ、汎用的な使用が可能になった。
【0084】また、本発明に係るディスクドライブ装置
11では、その概略構成を図19に示すが、スピンドル
モータ51が搭載されたスピンドルシャーシ44と光学
ピックアップ装置48が支持されたピックアップシャー
シ45との相対位置を調整するための位置調整手段を備
えている。この位置調整手段は、調整ねじ168への付
勢力がその調整方向と同一方向となるように圧縮コイル
バネ170を配置すると共に、調整ねじ168と接触す
る近傍でのみ圧縮コイルバネ170の付勢力がスピンド
ルシャーシ44及びピックアップシャーシ45に加わる
ように構成した。そのため、圧縮コイルバネ170の付
勢力によるスピンドルシャーシ44又はピックアップシ
ャーシ45の変形を防止し若しくは抑制することができ
る。
【0085】即ち、光ディスク33の情報記録面に対し
てレーザ光を照射して情報信号を読み出す光学ピックア
ップ装置48の光学ヘッド68における対物レンズ68
aのレンズ中心Lo が移動する移動軌跡SLがターンテ
ーブル47の回転中心Mo (スピンドルモータ51の回
転中心でもある。)を通らない場合には、例えば、トラ
ッキングサーボ(例えば、3ビーム法)の制御精度が悪
くなる。そのため、対物レンズ68aのレンズ中心Lo
の移動軌跡SLは、ターンテーブル47の回転中心Mo
と一致していることが好ましい。この位置調整を行うも
のが、上述した位置調整手段である。
【0086】この位置調整手段によれば、調整ねじ16
8を回して前進又は後退動作させることにより、その調
整操作を行うことができる。即ち、ピックアップシャー
シ45の一方の軸部63aに嵌合された圧縮コイルバネ
170のバネ力によってピックアップシャーシ45がス
ピンドルシャーシ44の一側に付勢され、その軸部63
aの端面が調整ねじ168の先端部に当接されている。
そのため、ピックアップシャーシ45の回動中心でもあ
る調整方向線CL方向に調整ねじ168を前進又は後退
動作させることにより、極めて簡単且つ正確に調整する
ことができる。更に、調整ねじ168の先端部168a
は、一方の軸部63aの端面に設けた調整部173の調
整用斜面173aに当接されており、この調整用斜面1
73aによって軸部63aには下方に向かう押圧力が作
用されている。そのため、軸部63aが第1の軸受部6
0のV字状とされた軸受け面60bに押え付けられるこ
とから、軸部63aの浮き上がりが防止され、軸受部6
0のガタを無くすことができる。
【0087】しかも、圧縮コイルバネ170のバネ力
は、調整ねじ168と接触する近傍でスピンドルシャー
シ44の第1の軸受部60にのみ加わるようになってい
る。その結果、圧縮コイルバネ170の付勢力がピック
アップシャーシ45に加えられることがなく、また、ス
ピンドルシャーシ44においては比較的強度の大きな第
1の軸受部60にのみ加えられ、その付勢力がピンドル
シャーシ44の側面部44b,44cに加えられること
がない。従って、圧縮コイルバネ170のバネ力による
ピックアップシャーシ45及びスピンドルシャーシ44
の変形を防止し若しくはその変形を抑制することができ
る。
【0088】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例においては
CDやCD−ROM等の読出し専用の光ディスクをディ
スク状記録媒体として用いた例について説明したが、新
たに情報を書込むことができる記録可能な光ディスク、
或いは光磁気ディスクをディスク状記録媒体として適用
することができる。更に、上記実施例ではCD等の光学
ディスクを裸の状態で使用する例について説明したが、
光学ディスクをディスクカートリッジの内部に収納した
情報記録媒体に適用することができることは勿論であ
る。
【0089】また、上記実施例では、光学ディスクに記
録された情報の再生(読取り)を行うディスクトレイ方
式のディスクドライブ装置について説明したが、情報の
記録のみを行う記録専用のディスクドライブ装置に適用
できることは勿論のこと、情報の記録及び再生の両方を
行うことができるディスクドライブ装置に適用すること
もできる。更に、上記実施例では、弾性体として圧縮コ
イルバネを用いた例について説明したが、板バネ或いは
引張コイルバネ等のバネ材を適用することができること
は勿論のこと、例えば、ゴム状弾性体を円筒状に形成す
る等して用いることもできる。このように、本発明は、
上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のディスクドライブ装置によれば、位置調整手段の
弾性体及び調整ねじを揺動の中心線上においてピックア
ップシャーシの一側に配置し、弾性体による付勢力で軸
部の一端を調整ねじに当接させる構成としたため、調整
ねじを前進又は後退動作させることによってスピンドル
シャーシに対するピックアップシャーシの相対的な位置
を簡単且つ確実に精度良く調整することができる。しか
も、弾性体の付勢力が調整ねじと接触する近傍でのみシ
ャーシに加えられるため、その付勢力に基づいてピック
アップシャーシ及びスピンドルシャーシに変形が発生す
るのを防止し又は抑制することができるという効果を得
ることができる。
【0091】本発明の請求項2記載のディスクドライブ
装置によれば、一対の軸部を一対の軸受穴に嵌合させる
と共に一方の軸部に装着された弾性体の両端を止め輪と
軸受片とで支持する構成したため、極めて簡単な構造で
ありながらピックアップシャーシ及びスピンドルシャー
シの変形を確実に防止し又は抑制することができるとい
う効果を得ることができる。
【0092】本発明の請求項3記載のディスクドライブ
装置によれば、一方の軸部に設けた調整部の調整用斜面
に調整ねじを当接させる構成としたため、その調整ねじ
によって位置調整と共に一方の軸部の位置決めを行うこ
とができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置の一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示す本発明のディスクドライブ装置の分
解斜視図である。
【図3】図2の要部を拡大して示すもので、本発明のデ
ィスクドライブ装置に係るメインシャーシその他を示す
斜視図である。
【図4】本発明のディスクドライブ装置に係るディスク
トレイを示す斜視図である。
【図5】図2の要部を拡大して示すもので、本発明のデ
ィスクドライブ装置に係るベースシャーシ及びベースホ
ルダを示す斜視図である。
【図6】本発明のディスクドライブ装置に係るベースユ
ニットを示すもので、2軸カバーを分解した状態の斜視
図である。
【図7】本発明のディスクドライブ装置に係るベースユ
ニットの分解斜視図である。
【図8】本発明のディスクドライブ装置に係るターンテ
ーブルを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図
である。
【図9】本発明のディスクドライブ装置に係るターンテ
ーブルを示すもので、同図Aは底面図、同図Bは図8B
のB−B線断面図、同図Cは図8BのC−C線断面図で
ある。
【図10】図2の要部を拡大して示すもので、本発明の
ディスクドライブ装置に係るチャックホルダ等を示す斜
視図である。
【図11】本発明のディスクドライブ装置に係るベース
ユニットを示すもので、ターンテーブルを断面した状態
の正面図である。
【図12】本発明のディスクドライブ装置に係るベース
シャーシを示すもので、ピックアップシャーシが前方に
チルトした状態の側面図である。
【図13】本発明のディスクドライブ装置に係るベース
シャーシを示すもので、ピックアップシャーシが後方に
チルトした状態の側面図である。
【図14】本発明のディスクドライブ装置に係るスピン
ドルシャーシを示す平面図である。
【図15】図12のD−D線断面図である。
【図16】図15の要部を拡大して示す説明図である。
【図17】本発明のディスクドライブ装置をトレイ搬送
方向に断面して示すもので、ターンテーブルが下降した
アンローディング状態の断面図である。
【図18】本発明のディスクドライブ装置をトレイ搬送
方向に断面して示すもので、ターンテーブルが上昇した
ローディング状態の断面図である。
【図19】本発明のディスクドライブ装置の概略構成を
示す説明図である。
【図20】従来のディスクドライブ装置の第1の例を示
す説明図である。
【図21】従来のディスクドライブ装置の第2の例を示
す説明図である。
【符号の説明】
11 ディスクドライブ装置、 12 メインシャー
シ、 13 ディスクトレイ、 14 ベースホルダ、
15 ベースユニット、 20 ローディングモー
タ、 27 チャックカム、 33 光ディスク(ディ
スク状記録媒体)、35 開口部、 36 ベースシャ
ーシ、 44 スピンドルシャーシ、 45 ピックア
ップシャーシ、 47 ターンテーブル、 47a 載
置部、 47b 嵌合部、 48 光学ピックアップ装
置(ピックアップ装置)、 51スピンドルモータ、
56 チルトモータ、 58 チルトカム、 60,6
1軸受部、 60b,61b 軸受け面、 62 押え
片、 63a,63b軸部、 69 送り軸、 70
送りモータ、 71 ガイド軸、 80 チャックホル
ダ、 81 チャックプレート、 162 仕切壁、
168 調整ねじ、 170 圧縮コイルバネ(弾性
体)、 172 止め輪、 173 調整部、 173
a 調整用斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号の記録及び/又は再生のために
    使用されるディスク状記録媒体が装着されるターンテー
    ブルを回転自在に支持するスピンドルシャーシと、 上記ターンテーブルに装着された上記ディスク状記録媒
    体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うピック
    アップ装置を当該ターンテーブルに対して接近及び離反
    させるよう移動可能に支持すると共に上記スピンドルシ
    ャーシに揺動可能に支持されるピックアップシャーシ
    と、 上記ピックアップシャーシと上記スピンドルシャーシと
    の間に介在される弾性体並びにピックアップシャーシ及
    びスピンドルシャーシの一方のシャーシに取り付けられ
    且つ他方のシャーシに当接されて上記弾性体の付勢力に
    抗してピックアップシャーシとスピンドルシャーシとの
    相対位置を調整する調整ねじを有する位置調整手段と、
    を備えたディスクドライブ装置において、 上記位置調整手段の弾性体及び調整ねじは、上記揺動の
    中心線上において上記ピックアップシャーシの一側に配
    置したことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記ピックアップシャーシ及び上記スピ
    ンドルシャーシは、ピックアップシャーシに設けた一対
    の軸部をスピンドルシャーシに設けた一対の軸受部に回
    動自在に嵌合させることによって支持され、 上記位置調整手段は、上記一対の軸部のうち一方の軸部
    に装着される上記弾性体と、当該弾性体の一端が着座さ
    れると共に上記一方の軸部に取り付けられる止め輪と、
    上記スピンドルシャーシに設けられると共に上記弾性体
    の他端が着座される支持片とを有することを特徴とする
    請求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記一方の軸部の端面には調整用斜面を
    有する調整部を設け、当該調整部に上記調整ねじを当接
    させるようにしたことを特徴とする請求項2記載のディ
    スクドライブ装置。
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