JP2000195081A - ディスクドライブ装置及びそのヘッド送り機構 - Google Patents

ディスクドライブ装置及びそのヘッド送り機構

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JP2000195081A
JP2000195081A JP10370844A JP37084498A JP2000195081A JP 2000195081 A JP2000195081 A JP 2000195081A JP 10370844 A JP10370844 A JP 10370844A JP 37084498 A JP37084498 A JP 37084498A JP 2000195081 A JP2000195081 A JP 2000195081A
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Japan
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chassis
spindle
pickup
disk
optical
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JP10370844A
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English (en)
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Tetsuhiro Shiomi
鉄洋 塩見
Tomoaki Morishita
友晶 森下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスクドライブ装置を小型化する。 【解決手段】 スピンドルシャーシ44とピックアップ
シャーシ45とを備え、ピックアップシャーシ45をス
ピンドルシャーシ44に揺動可能に支持したヘッド送り
機構において、ピックアップシャーシ45のターンテー
ブル47側には、ターンテーブル47の下側に入り込む
端縁部である前面片45aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の光学ディスクを情報記録媒体として回転
駆動すると共に、この光学ディスクの情報記録面に沿っ
て光学ピックアップ装置を移動させて情報信号の記録
(書込み)及び/又は再生(読取り)を行うディスクド
ライブ装置及び、このディスクドライブ装置に使用して
好適なヘッド送り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディ
スク、或いは光磁気ディスク(OD:オプチカルマグネ
チックディスク)等と言った、いわゆる光学ディスクを
情報記録媒体として情報信号の記録及び/又は再生を行
うディスクドライブ装置が提供されている。このディス
クドライブ装置は、スピンドルモータの回転軸に取り付
けられたターンテーブル上に光学ディスクを水平に装着
して回転駆動する一方、光学ピックアップ装置の光学ヘ
ッドによってレーザ光を光学ディスクの情報記録面に垂
直に照射している。そして、光学ヘッドを光学ディスク
の中心から半径方向外側に向かって移動させることによ
り、情報記録面に情報信号を書き込んだり、予め情報記
録面に記録されている情報信号を読み出すようにしてい
る。
【0003】このようなディスクドライブ装置では、情
報信号が記録された光学ディスクの情報記録面とその情
報を読み出すために設けられた光学ピックアップ装置の
光学ヘッドとが、ある決められた傾きの範囲に取り付け
られる必要がある。これは、光学ヘッドの傾きが情報信
号の再生の正確性に大きく依存しているからである。こ
の場合、光学ディスクの高密度、高精度な記録及び/又
は再生を実行するためには、光学ヘッドの対物レンズの
光軸を光学ディスクの情報記録面に対して垂直(90
°)に設定するのが望ましい。しかしながら、光学ディ
スクの傾き、スピンドルモータの垂直度、対物レンズの
垂直度等にはバラツキがあるため、対物レンズの光軸を
光学ディスクの情報記録面に対して精密に垂直に設定す
るのは困難である。
【0004】そのため、CDやCD−ROM等の光学デ
ィスクを情報記録媒体として使用するディスクドライブ
装置では、光学ディスクと対物レンズとの間の相対的な
傾き角の許容範囲を1.2°以内(光学ディスクの傾き
角の規格が0.6°以内で、光ディスク装置側における
スピンドルモータや対物レンズの傾き角の規格が0.6
°以内である。)に規格統一している。そして、光学デ
ィスクが所定位置に取り付けられた状態を基準として、
光学ピックアップ装置を傾動させることにより対物レン
ズの光軸を決められた傾きの範囲内に調整している。
【0005】このようなディスクチルト機構を有するデ
ィスクドライブ装置としては、例えば、図14に示すよ
うなものが知られている。このディスクドライブ装置1
は、内側に略四角形をなす開口部が設けられた板状の枠
体からなるスピンドルシャーシ2と、このスピンドルシ
ャーシ2よりも少々小さいが同じく開口部が設けられた
板状の枠体からなるピックアップシャーシ3とを備えて
いる。ピックアップシャーシ3には幅方向両側に突出す
る一対の軸部3aが設けられている一方、スピンドルシ
ャーシ2には軸部3aを回動自在に支持する一対の軸受
部2aが設けられている。そして、これら一対の軸受部
2aと軸部3aとの組み合せにより、ピックアップシャ
ーシ3がスピンドルシャーシ2に対して長手方向へ揺動
可能に支持されている。
【0006】このスピンドルシャーシ2の長手方向の一
側にはチルト駆動機構4が設けられており、このチルト
駆動機構4の作動によりピックアップシャーシ3がスピ
ンドルシャーシ2の長手方向へ揺動動作するようになっ
ている。そして、スピンドルシャーシ2の長手方向の他
側には、スピンドルモータ5が回転軸を上に向けた状態
で固定されている。このスピンドルモータ5の回転軸に
は、光学ディスクが装着されるターンテーブル6が一体
的に取り付けられている。
【0007】また、ピックアップシャーシ3には、上記
長手方向へ延在するようにガイド軸3bとガイド部(図
に現れない。)とが互いに所定の間隔をあけて平行に取
り付けられている。これらガイド軸3b及びガイド部に
は光学ピックアップ装置7のスライド部材8が摺動可能
に支持されていると共に、そのスライド部材8には図示
しないラックが固定されていて、このラックにはヘッド
送り機構9の末端部に位置するギアが噛合されている。
このヘッド送り機構9を駆動させて回転力をスライド部
材8に伝達することにより、光学ピックアップ装置7が
ターンテーブル6に対して接近及び離反するように移動
される。
【0008】更に、スライド部材8には、ターンテーブ
ル6に装着された光学ディスクの情報記録面との距離を
検出するチルトセンサ10が搭載されている。このチル
トセンサ10は、情報記録面に向けて光を発射すると共
に、その情報記録面で反射してきた光を受けて光学ディ
スクの反りを検出するものである。このチルトセンサ1
0の検出結果に基づいてピックアップシャーシ3の傾き
を変更することにより、光学ディスクの情報記録面の傾
きに対する光学ピックアップ装置7の光学ヘッド7aの
光軸の傾きを調整することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスクドライブ装置においては、光学ピッ
クアップ装置8を移動可能に支持するピックアップシャ
ーシ3よりもスピンドルモータ5が固定されるスピンド
ルシャーシ2を大きく形成し、スピンドルシャーシ2の
内側にピックアップシャーシ3を収納する構造となって
いたため、ピックアップシャーシ3自体が大きなものに
なるという課題があった。しかも、ピックアップシャー
シ3よりもスピンドルシャーシ2の方が大きいものであ
ったため、ディスクドライブ装置全体が大型化されると
いう課題があった。
【0010】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ピックアップシャーシとスピンドルシ
ャーシを略同一の大きさに形成することにより、上述し
たような課題を解決することができるディスクドライブ
装置及び、このディスクドライブ装置に使用して好適な
ヘッド送り機構を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
に記載のヘッド送り機構は、情報信号の記録及び/又は
再生のための光学ディスクが装着されるターンテーブル
を回転自在に支持するスピンドルシャーシと、ターンテ
ーブルに装着された光学ディスクに対して情報信号の書
込み及び/又は読出しを行う光学ピックアップ装置をタ
ーンテーブルに対して接近及び離反させるよう移動可能
に支持したピックアップシャーシとを備え、このピック
アップシャーシをスピンドルシャーシに揺動可能に支持
するようにしたヘッド送り機構において、スピンドルシ
ャーシ及びピックアップシャーシの光学ピックアップ装
置を囲う部分の外形形状を、互いに略重なり合うように
形成したことを特徴としている。
【0012】本発明の請求項2に記載のヘッド送り機構
は、スピンドルシャーシは、ターンテーブルを回転自在
に支持するスピンドルモータが1の端縁部に固定された
枠部材からなり、ピックアップシャーシは、1の端縁部
がスピンドルモータが固定された端縁部の内側に重なり
合うように形成し且つ他の3の端縁部がスピンドルシャ
ーシの他の3の端縁部と略全体が重なり合うように形成
したことを特徴としている。
【0013】本発明の請求項3に記載のディスクドライ
ブ装置は、情報信号の記録及び/又は再生のための光学
ディスクをディスク装着部に搬送するディスクトレイ
と、このディスクトレイに載置されて搬送された光学デ
ィスクが着脱可能に装着されるターンテーブルを回転自
在に支持するスピンドルシャーシと、ターンテーブルに
装着された光学ディスクに対して情報信号の書込み及び
/又は読出しを行う光学ピックアップ装置をターンテー
ブルに対して接近及び離反させるよう移動可能に支持し
たピックアップシャーシとを備え、このピックアップシ
ャーシをスピンドルシャーシに揺動可能に支持するよう
にしたディスクドライブ装置において、スピンドルシャ
ーシ及びピックアップシャーシの光学ピックアップ装置
を囲う部分の外形形状を、互いに略重なり合うように形
成したことを特徴としている。
【0014】本発明の請求項4に記載のディスクドライ
ブ装置は、スピンドルシャーシは、ターンテーブルを回
転自在に支持するスピンドルモータが1の端縁部に固定
された枠部材からなり、ピックアップシャーシは、1の
端縁部がスピンドルモータが固定された端縁部の内側に
重なり合うように形成し且つ他の3の端縁部がスピンド
ルシャーシの他の3の端縁部と略全体が重なり合うよう
に形成したことを特徴としている。
【0015】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1に記載のヘッド送り機構では、スピンドルシ
ャーシ及びピックアップシャーシの光学ピックアップ装
置を囲う部分の外形形状を、互いに略重なり合うように
略同一形状にしたため、ベースシャーシ全体を小型化す
ることができる。従って、ベースシャーシの小型化を通
じて据え置き型タイプのディスクドライブ装置及びポー
タブル型タイプのディスクドライブ装置のいずれにも使
用することができ、ベースユニットの汎用化を図ること
ができる。
【0016】本発明の請求項2に記載のヘッド送り機構
では、ピックアップシャーシの1の端縁部をスピンドル
シャーシの1の端縁部の内側に配置し、両シャーシの他
の3の端縁部を互いに略重ね合わせるようにしたため、
ベースシャーシ全体の小型化を図ることができる。
【0017】本発明の請求項3に記載のディスクドライ
ブ装置では、スピンドルシャーシ及びピックアップシャ
ーシの光学ピックアップ装置を囲う部分の外形形状を、
互いに略重なり合うように略同一形状にしたため、ベー
スシャーシ全体を小型化することができる。従って、ベ
ースシャーシの小型化を通じてディスクドライブ装置全
体の小型化を図ることができる。
【0018】本発明の請求項4に記載のディスクドライ
ブ装置では、ピックアップシャーシの1の端縁部をスピ
ンドルシャーシの1の端縁部の内側に配置し、両シャー
シの他の3の端縁部を互いに略重ね合わせるようにした
ため、ベースシャーシ全体の小型化を図ることができ、
このベースシャーシの小型化を通じてディスクドライブ
装置全体の小型化に寄与することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したディスク
ドライブ装置及びそのヘッド送り機構の実施の形態を図
面を参照して説明する。この実施例に係るディスクドラ
イブ装置は、直径12cm及び直径8cmのCDやCD
−ROM等の光学ディスクを情報記録媒体として用い
て、その光学ディスクをディスクトレイにより搬送して
自動的にローディングし、その光学ディスクに記録され
ている情報の再生(読取り)を行うディスクトレイ方式
のディスクドライブ装置に適用したものである。
【0020】即ち、図1は本発明のディスクドライブ装
置の一実施例を示す斜視図、図2は同じく分解斜視図、
図3は図2に示すメインシャーシを拡大して示す斜視
図、図4は同じくディスクトレイを示す斜視図、図5は
同じくベースユニット及びベースホルダを示す斜視図、
図6は図5に示すベースユニットから2軸カバーを分解
した状態を示す斜視図、図7は同じくベースユニットの
正面図、図8は同じくベースユニットの分解斜視図、図
9は図2に示すチャックプレート等を示す斜視図であ
る。更に、図10及び図11は本発明のディスクドライ
ブ装置をディスクトレイ移動方向に断面したもので、図
10はアンローディング状態を示す縦断面図、図11は
ローディング状態を示す縦断面図である。図12及び図
13は本発明のベースユニットを示すもので、図12は
ピックアップシャーシを前側に傾斜した状態を示す側面
図、図13はピックアップシャーシを後側に傾斜した状
態を示す側面図である。
【0021】図1及び図2に示すように、ディスクドラ
イブ装置11は、上面及び前面に開口した箱型のメイン
シャーシ12と、このメインシャーシ12の前面開口部
から出し入れされるディスクトレイ13と、メインシャ
ーシ12の凹陥部内に収納されて揺動可能に支持される
ベースホルダ14と、このベースホルダ14に弾性支持
されるベースユニット15等を備えて構成されている。
【0022】メインシャーシ12は、図3に拡大して示
すように、底の浅い四角形の箱体からなり、その底面の
中央部には後端部まで延びる略四角形をなす凹陥部16
が設けられている。この凹陥部16の底面は前下がりの
斜面とされていて、ディスクトレイ13の出し入れ方向
である前後方向Xの後端部において、その前後方向Xと
水平方向に直交する左右方向Yの両端縁部には、上方に
開口された一対の軸受部17,17が設けられている。
この一対の軸受部17,17には、ベースホルダ14の
両側面後端部に設けた一対の軸部14a,14aがそれ
ぞれ回動自在に軸支されている。そして、凹陥部16の
前端部には、左右方向Yに延在された互いに平行をなす
ガイド突条18と長穴19とが設けられている。
【0023】更に、メインシャーシ12の凹陥部16を
囲う底面前端部の一側にはモータ用座部12aが形成さ
れている。この座部12aには、メインシャーシ12の
裏面側においてローディングモータ20がネジ止めされ
て取り付けられている。このローディングモータ20の
回転軸20aは、メインシャーシ12の底面を貫通して
凹陥部16内に突出されており、その回転軸20aには
駆動プーリ21が固定されている。この駆動プーリ21
には動力伝達部材としてのゴムベルト22の一端が掛け
渡されており、そのゴムベルト22の他端には、底面前
端部の略中央部に配置された従動プーリ23が掛けられ
ている。
【0024】従動プーリ23は、メインシャーシ12の
底面前端部に立設された第1の支持軸12bに回転自在
に支持されていると共に、第1の支持軸12bに螺合さ
れた止めネジ24によって抜け止めされている。この従
動プーリ23の下面には、図に現れないギアが一体に形
成されており、そのギアには中間ギア25の中部ギア2
5bが噛合されている。この中間ギア25は、同じく底
面前端部に立設された第2の支持軸12cに回転自在に
支持されている。この中間ギア25の中部ギア25bの
上面に設けた上部ギア25aには、同じく底面前端部に
立設された第3の支持軸12dに回転自在に支持された
駆動ギア26が噛合されている。
【0025】更に、中間ギア25の中部ギア25bの下
面には下部ギア25cが一体に形成されている。この下
部ギア25cには、図10等に示すように、チャックカ
ム27のラック27aが噛合されている。このチャック
カム27は、横長の長方形とされたブロック状の部材か
らなり、その上部には一面側に突出するラック27aが
形成されている。そして、チャックカム27の下面に
は、長手方向に延びるガイド溝が設けられている。更
に、チャックカム27のラック27aと反対側の面に
は、ベースホルダ14を上下方向へ揺動動作させるため
のカム溝27bが設けられている。
【0026】このチャックカム27のカム溝27bは、
長手方向の両端に設定された上下の水平部と、この上下
水平部を斜めに連通する斜面部とを有している。このカ
ム溝27bには、ベースホルダ14の前端面に前方へ突
出するように設けたカムピン28が摺動可能に係合され
ている。更に、チャックカム27の上面及び下面には、
このチャックカム27を手動操作でスライド動作させる
ための操作ピン27c,27dが設けられている。一方
の下操作ピン27dは、図10等に示すように、メイン
シャーシ12の長穴19を貫通して裏面側に突出してい
る。
【0027】このチャックカム27の上操作ピン27c
の基部にはバネ受け片27eが設けられており、このバ
ネ受け片27eには引張コイルばね29の一端が係止さ
れている。この引張コイルばね29の他端は、メインシ
ャーシ12の座部12aに設けたバネ受け片12eに係
止されている。この引張コイルばね29のバネ力によ
り、チャックカム27は常時座部12a側に引っ張られ
ている。従って、チャックカム27が引張コイルばね2
9の引張方向である座部12a側の端部に位置している
ときには、カムピン28がカム溝27bの下水平部にあ
ってベースホルダ14は前下がりの状態となっている。
一方、チャックカム27が引張コイルばね29のバネ力
に抗して座部12aから離れる側の端部に位置している
ときには、カムピン28がカム溝27bの上水平部にあ
ってベースホルダ14は略水平状態となっている。
【0028】また、メインシャーシ12の前面開口部は
トレイ出入口30となっている。このトレイ出入口30
の両側部を囲う側面片の各内面には複数のトレイガイド
31が設けられ、また、底面片には複数のガイドピン3
2a,32bが設けられている。これらトレイガイド3
1及びガイドピン32a,32bでディスクトレイ13
の左右両側部に設けた一対のガイドレール13a,13
a等を規制することにより、ディスクトレイ13がメイ
ンシャーシ12に対して前後方向Xへ移動可能に保持さ
れて、トレイ出入口30から出し入れ可能に構成されて
いる。
【0029】このディスクトレイ13は、図4等に示す
ように、光学ディスクの一具体例を示すCDやCD−R
OM等の光ディスク33を横置きにして収容することが
できる円形の凹陥部からなるディスク収容部34と、こ
のディスク収容部34の中央部からトレイセンタに沿っ
て後方へ延在するように開口された長穴状の開口部35
とが設けられている。ディスク収容部34は、直径12
cmの光ディスク33が載置される大径部34aと、こ
の大径部34aの中央部に形成された凹部からなり且つ
直径8cmの光ディスク33が載置される小径部34b
とを有している。
【0030】また、ディスクトレイ13の開口部35
は、ディスク収容部34の小径部34bの中心部よりも
前から開口されていて、大径部34aの一部を切り欠い
てディスク収容部34の外側まで延在されている。この
開口部35の大きさ及び形状は、ベースユニット15の
上部が完全に入り込むことができる大きさ及び形状とさ
れている。
【0031】このディスクトレイ13の左右両側縁に、
前後方向へ平行に延びる左右一対のガイドレール13
a,13aが設けられている。そして、ディスクトレイ
13の下面の一側には、図示しないが、ガイドレール1
3aと平行に延びるラックとガイド溝とが一体に設けら
れている。このラックにはメインシャーシ12に支持さ
れた駆動ギア26が噛合され、この駆動ギア26の回転
力によりディスクトレイ13が前進又は後退動作され
る。このラックは、ディスクトレイ13が最後端の直前
まで移動したところで、駆動ギア26との噛み合いが解
除されるように長さが設定されている。また、ガイド溝
にはメインシャーシ12の前部に立設されたガイドピン
32aが摺動可能に係合され、このガイドピン32aに
よってもディスクトレイ13の移動が規制されて、前後
方向Xへ直線的に移動するように構成されている。
【0032】このディスクトレイ13の前後移動はトレ
イ送り検出スイッチ37によって検出され、このトレイ
送り検出スイッチ37の働きにより、ディスクトレイ1
3が光ディスク33を排出するイジェクト方向へ移動す
るのか、光ディスク33をディスク装着部に搬送するセ
ット方向へ移動するのかを検出できるようになってい
る。このトレイ送り検出スイッチ37は、メインシャー
シ12の下面に取り付けられるプリント配線基板38に
固定されている。そして、トレイ送り検出スイッチ37
の作動子37aは、メインシャーシ12に設けた貫通穴
を貫通してディスクトレイ13の移動軌跡上に突出され
ている。
【0033】このプリント配線基板38には、ローディ
ングモータ20等に電力を供給するための接続端子39
が搭載されていると共に、チャックカム27の動作を検
出するカム検出スイッチ40が取り付けられている。こ
のカム検出スイッチ40の作動子40aはチャックカム
27に設けた入力部27fの移動軌跡上に配置されてい
る。そして、チャックカム27が座部12aから離れる
方向へ所定量移動したときに、カム検出スイッチ40が
オンされる構成となっている。図3で示す符号41は、
メインシャーシ12の下面に取り付けられるカバープレ
ートである。
【0034】このようなメインシャーシ12の凹陥部1
6内に収納されるベースホルダ14は、図5等に示すよ
うな形状とされている。即ち、ベースホルダ14は、底
の浅い略四角形をなす箱体からなり、その前面板には上
述したカムピン28が設けられ、また、左右両側面板の
後端部には一対の軸部14aが設けられている。このベ
ースホルダ14の底面板には、スピンドルモータ等との
接触を避けるための開口穴42aとフレキシブルプリン
ト配線基板等を通過させるための開口穴42bとが設け
られている。そして、底面板の上面の3箇所には、ベー
スユニット15を位置決めして弾性支持するための凸部
14bが設けられている。この凸部14bには、ゴムや
プラスチック等のゴム状弾性体によって瓢箪形に形成さ
れたインシュレータ43が装着されている。
【0035】ベースユニット15は、図5〜図8に示す
ような構成とされている。即ち、ベースユニット15
は、情報信号の再生に供される光ディスク33が装着さ
れるターンテーブル47を回転自在に支持するスピンド
ルシャーシ44と、ターンテーブル47に装着された光
ディスク33に対して情報信号の読出しを行う光学ピッ
クアップ装置48を移動可能に支持するピックアップシ
ャーシ45等を備えている。このスピンドルシャーシ4
4とピックアップシャーシ45とでベースシャーシ36
が構成されている。
【0036】ベースユニット15のスピンドルシャーシ
44は、図8に示すように、前面片44aと左右の側面
片44b,44cと後面片44dとを有する枠状の部材
からなり、前面片44aのみが他の片の略2倍の高さに
設定されている。この前面片44aの一方の角部と、こ
れと反対側に位置する側面片44bの前端部と、後面片
44dの略中央部との合計3箇所には、インシュレータ
43を支持するための支持部49が設けられている。こ
の支持部49は平面C字形の爪状をなしており、この支
持部49にインシュレータ43の括れ部分が挿入されて
いる。そして、図示しない固定ねじを上部からインシュ
レータ43内に挿入し、先端のネジ部を凸部14bの上
面に設けたネジ穴に螺合する。これにより、ベースユニ
ット15が、3個のインシュレータ43を介してベース
ホルダ14に弾性的に支持されている。
【0037】また、スピンドルシャーシ44の前面片4
4aには、その一部を上方へ膨出させることによってモ
ータ取付座50が設けられている。このモータ取付座5
0の内側にはスピンドルモータ51が装着されていると
共に、複数本の固定ねじ52aで締付固定されて一体化
されている。このスピンドルモータ51の回転軸51a
は、モータ取付座50の貫通穴50aを貫通してスピン
ドルシャーシ44の上方に突出されている。
【0038】このスピンドルモータ51の回転軸51a
には、オフセットワッシャ53が嵌合固定されていると
共に、このオフセットワッシャ53の上方にはターンテ
ーブル47が嵌合固定されている。このターンテーブル
47の上面中央部にはリング固定部47aが突出形成さ
れていて、このリング固定部47aにはチャッキングリ
ング54が嵌合固定されている。このチャッキングリン
グ54には、中央の穴と同心をなすようにマグネット5
4aが埋設されている。このチャッキングリング54に
光ディスク33の中央穴を嵌合することにより、その光
ディスク33がターンテーブル47に位置決めされる。
【0039】図8に示す符号55は、回転軸51aの軸
方向への移動を規制するオフセットばねである。このオ
フセットばね55はモータ取付座50を横断するように
設定されていて、その中途部がオフセットワッシャ53
に係合され、その両端部がモータ取付座50に係止され
ている。
【0040】更に、モータ取付座50の内側には、スピ
ンドルモータ51と横並びとなるようにチルトモータ5
6が装着されている。このチルトモータ56は、1本の
固定ねじ52bで締付固定されて一体化されている。こ
のチルトモータ56の回転軸56aは、モータ取付座5
0の穴50bを貫通してスピンドルシャーシ44の上方
に突出されている。このチルトモータ56の回転軸56
aにはチルトギア57が嵌合固定され、このチルトギア
57にはチルトカム58のギア部58aが噛合されてい
る。このチルトカム58は、前面片44aの上面に立設
された支持軸59に回転自在に支持されている。このチ
ルトカム58の上面には螺旋形に延在されたカム面58
bが設けられていて、このカム面58bの高さ方向のス
トローク分だけピックアップシャーシ45が上下方向へ
揺動動作されることになる。
【0041】また、スピンドルシャーシ44の側面片4
4b,44c及び後面片44dは、その断面形状が長手
方向の略全長に亘ってL字形となるように形成されてい
て、かかる断面形状とすることでスピンドルシャーシ4
4全体の剛性を高めるようにしている。更に、両側面片
44b,44cの長手方向の略中央部には、横方向に張
り出す形で一対の軸受部60,61が設けられている。
これらの軸受部60,61には、ピックアップシャーシ
45に設けられた一対の回動軸部63が回動自在に保持
されている。
【0042】一方の軸受部60は、外側に大きく張り出
すと共に上面に開口されたボックス状の箱体縁60a
と、この箱体縁60aの内部に設けられたV字形の受け
面60bとを具えている。この受け面60bに一方の回
動軸部63を載置し、その回動軸部63を押え片62で
上から押えることにより回動軸部63の抜け止めがなさ
れる。押え片62は、固定ねじ52cで箱体縁60aに
締付固定される。他方の軸受部61は、V字形の受け面
61aと、この受け面61aを囲う門型の押え片61b
とを具えている。押え片61bは側面片44cと一体に
形成されており、他方の回動軸部63を内側から挿入す
ることにより、受け面61aとの間で回動軸部63が回
動自在に保持される。
【0043】また、ピックアップシャーシ45は、平面
から見た形状がスピンドルシャーシ44の前面片44a
を除いた形状と略同一形状をなすように略同一の大きさ
で形成されている。即ち、ピックアップシャーシ45
は、スピンドルシャーシ44の前面片44aの後方に配
置され、その前面片44aに隣接される前面片45a
と、左右に対向した一対の側面片45b,45cと、後
方に連続された後面片45dとを有する枠状の部材から
なっている。そして、これら枠状部材の内側に、光学ピ
ックアップ装置48の光学ヘッド68が貫通される開口
部64が設けられている。
【0044】更に、ピックアップシャーシ45の前面片
45aを除いた側面片45b,45c及び後面片45d
は、その断面形状が長手方向の略全長に亘ってL字形と
なるように形成されていて、かかる断面形状とすること
でピックアップシャーシ45全体の剛性を高めるように
している。そして、両側面片45b,45cの長手方向
の略中央部に、上述した一対の回動軸部63が突設され
ている。これら側面片45b,45c及び後面片45d
の高さは、スピンドルシャーシ44の側面片44b等と
略同程度に設定されている。従って、ピックアップシャ
ーシ45をスピンドルシャーシ44の所定位置に重ね合
わせることにより、この重合部分の高さがスピンドルシ
ャーシ44の前面片44a部分の高さと略同一となるよ
うに構成されている。
【0045】一方、ピックアップシャーシ45の前面片
45aは、左右の側面片45b,45cを上面のみで連
結するよう板状に形成されている。そして、この前面片
45aの上面には、その延在方向である横方向に傾斜す
るよう一方の側面片45b側を低くした斜面部45eが
設けられている。この前面片45aが、ターンテーブル
47の下側に入り込むピックアップシャーシ45の1の
端縁部を構成している。そして、前面片45aを除いた
側面片45b,45c及び後面片45dが、ピックアッ
プシャーシ45の他の3の端縁部を構成している。
【0046】このようにピックアップシャーシ45の前
面片45aに斜面部45eを設けることにより、従来の
ベースシャーシと比べて部品点数を少なくすることがで
きると共に、組立性を向上させて組立作業をやり易くす
ることができる。
【0047】また、ピックアップシャーシ45の後面片
45dの上面には位置決め凸起45fが設けられてい
る。この位置決め凸起45fによって遮光板65が後面
片45d上に固定ねじ52dで締付固定されている。こ
の遮光板65は断面形状が略L字形をなしていて、最も
外側に移動した光学ピックアップ装置48の光学ヘッド
68の上方、特に、対物レンズ68aを覆うようになっ
ている。
【0048】更に、ピックアップシャーシ45の一方の
側面片45bの前端縁には挿通穴66aが設けられてい
て、後端部には軸受部66bが設けられている。この前
部挿通穴66aには、送りモータ70に設けた軸受部材
が嵌合されると共に、挿通穴66aに挿通された送り軸
69の先端部が軸受部66bに回動自在に支持されてい
る。この送り軸69は、送りモータ70の回転軸とされ
ていて、外周面に螺旋状のねじ溝が形成され、この送り
軸69自体が送りモータ70のロータを構成している。
この送りモータ70は、固定側であるブラケット70a
を2本の固定ねじ52eで締付けることにより、ピック
アップシャーシ45の前方に突出するよう側面片45b
の前端縁に固定されている。
【0049】この送り軸69と反対側のピックアップシ
ャーシ45の他方の側面片45cの内側には、送り軸6
9と平行をなすようにガイド軸71が取り付けられてい
る。そのため、側面片45cの前端縁及び後端縁には一
対の挿通穴72が設けられていて、両挿通穴72に両端
部を圧入することによってガイド軸71が両端支持され
ている。
【0050】更に、ピックアップシャーシ45の他方の
側面片45cの上部前端縁には、チルトカム58側に突
出するカム片73が設けられている。このカム片73に
は板ばね74の自由端が圧接されており、この板ばね7
4のばね力で付勢されてカム片73が、その下方に位置
するチルトカム58のカム面58bに圧接されている。
そして、板ばね74の固定端は固定ねじ52fによって
スピンドルシャーシ44の前面片44aの上面に締付固
定されている。
【0051】この送り軸69及びガイド軸71によって
移動可能に支持された光学ピックアップ装置48は、両
軸69,71にガイドされてターンテーブル47に対し
て接近及び離反可能とされている。この光学ピックアッ
プ装置48は、光学ヘッド68が搭載されたスライド部
材75を有している。このスライド部材75の一側には
軸受穴75aを設けており、この軸受穴75aに送り軸
69が摺動可能に挿通されている。この送り軸69のね
じ溝には、スライド部材75の下面に取り付けられた摺
動ラック76のラック部76aが噛合されている。この
ラック部76aは弾性片を介して固定片76bと一体に
形成されており、この固定片76bを固定ねじ52gで
締付けることにより、摺動ラック76がスライド部材7
5に固定されている。また、スライド部材75の他側に
は軸受部75bを設けており、この軸受部75bにガイ
ド軸71が摺動可能に挟み込まれている。
【0052】上述した送り軸69と送りモータ71と摺
動ラック76とで、光学ピックアップ装置48を移動さ
せるヘッド送り機構が構成されている。そして、送り軸
69と摺動ラック76とで減速機構が構成されている。
【0053】光学ピックアップ装置48の光学ヘッド6
8は、対物レンズ68aをフォーカス方向(上下方向)
及びトラッキング方向(横方向)に独立に動かすことが
できる2軸アクチュエータを有している。この2軸アク
チュエータの駆動力としては専ら電磁力が用いられてお
り、この実施例では可動部の支持方式の違いとして分類
される板ばね方式の2軸アクチュエータを採用してい
る。しかしながら、2軸アクチュエータとしてその他の
形式のワイヤ支持方式、ヒンジ方式、軸摺動方式を適用
できることは勿論である。図8に示す77は、2軸アク
チュエータを覆う2軸カバーであり、この2軸カバー7
7には対物レンズ68aを露出させるための開口窓77
aが設けられている。
【0054】また、図2に示すように、メインシャーシ
12の上部には、ディスクトレイ13の上方を横切るよ
うにチャックホルダ80が取り付けられている。このチ
ャックホルダ80は、図9に拡大して示すように、薄く
て横方向に長い四角形の板体からなり、その長手方向の
略中央部には貫通穴80aが設けられている。この貫通
穴80aには、チャックプレート81の3個の脚片82
が緩く挿通されている。これら3個の脚片82は、外周
面が円周の一部をなすよう円弧上に配置されていて、こ
れら脚片82の内部には、チャッキングリング54に内
蔵されたマグネット54aによって吸着される鉄板等か
らなる円盤状のヨーク板83が収納されている。
【0055】このチャックホルダ80の貫通穴80aを
突き抜けて上方へ突出した各脚片82の先端部にはヨー
ク押え板84が取り付けられている。このヨーク押え板
84とチャックプレート81で所定の隙間を保持してチ
ャックホルダ80を挟み込むことにより、その隙間の範
囲内でチャックプレート81をその平面方向と直交する
方向へ移動可能としている。そして、貫通穴80aと3
個の脚片82との間に隙間を設定することにより、その
隙間の範囲内でチャックプレート81をその平面方向へ
移動可能に構成している。
【0056】尚、上述したメインシャーシ12、ディス
クトレイ13及びベースホルダ14の材質としてはAB
S樹脂が好適であるが、その他の合成樹脂を適用できる
ことは勿論のこと、アルミニウム合金等の金属を用いる
こともできる。また、ベースシャーシ36を構成するス
ピンドルシャーシ44及びピックアップシャーシ45の
材質としてはガラス繊維が65%含まれたPPS(ポリ
フェニレンスルフィド)が好適であるが、その他の合成
樹脂を適用できることは勿論のこと、アルミニウム合金
等の金属を用いることもできる。
【0057】このような構成を有するディスクドライブ
装置11によれば、例えば、次のようにして光ディスク
33の再生操作を行うことができる。まず、このディス
クドライブ装置11に電源を投入した後、例えば、イジ
ェクト釦を押してディスクトレイ13を引き出してイジ
ェクト状態とすることにより、ディスク収納部34が露
出され、その大径部34a又は小径部34bへの光ディ
スク33の装着が可能となる。
【0058】このディスク収納部34に所望の光ディス
ク33を載置した後、例えば、再生釦を押してローディ
ング機構を動作させることにより、ディスクトレイ13
がディスク装着部に搬送される。この状態を示す図が、
図10である。尚、図10及び図11に示すチャックホ
ルダ80は、図9に示すチャックホルダ80を若干変形
して、ディスク収納部34及び開口部35の全体を同時
に塞ぐことができる形状としたものである。
【0059】このディスクトレイ13の搬送時、再生釦
等の操作によってローディングモータ20が駆動される
と、その回転力が駆動プーリ21からゴムベルト22を
介して従動プーリ23に伝達される。この従動プーリ2
3の回転力が、中間ギア25の中部ギア25bから上部
ギア25aを介して駆動ギア26に伝達される。この駆
動ギア26の回転力がディスクトレイ13のラックに伝
達され、これにより、トレイガイド31及びガイドピン
32a,32bにガイドされてディスクトレイ13がメ
インシャーシ12の後方へと移動する。このとき、ディ
スクトレイ13が最後端まで移動する間、中間ギア25
の下部ギア25cはチャックカム27のラック27aと
は噛合されていないため、チャックカム27が移動する
ことはない。
【0060】その後、ディスクトレイ13が最後端まで
移動すると、ディスクトレイ13の下面に設けたカム溝
内にチャックカム27の上部操作ピン27cが入り込
み、このカム溝にガイドされてチャックカム27が若干
移動する。その結果、チャックカム27のラック27a
が下部ギア25cに噛合され、ローディングモータ20
からのトルクの伝達が可能となる。一方、ディスクトレ
イ13が最後端に到達すると、ディスクトレイ13のラ
ックと駆動ギア26の噛合が解除され、ローディングモ
ータ20からのトルクの伝達が不能になる。
【0061】次に、ローディングモータ20の回転力が
下部ギア25cからラック27aに伝達されると、チャ
ックカム27が引張コイルばね29のバネ力に抗してロ
ーディングモータ20から離れる方向に移動する。この
チャックカム27の移動により、カム溝27bに係合さ
れているベースホルダ14のカムピン28が、カム溝2
7bの下水平部から斜面部を経て上水平部に移動する。
その結果、ベースホルダ14が、後端部の軸部14aを
通して上方へ揺動されて略水平状態となる。この状態を
示す図が、図11である。
【0062】このとき、ベースホルダ14の前部が持ち
上げられると、このベースホルダ14にインシュレータ
43を介して弾性支持されているベースユニット15の
揺動側に支持されているターンテーブル47が、ディス
クトレイ13の開口部35内に入り込む。これにより、
ターンテーブル47に装着されているチャッキングリン
グ54が光ディスク33の中央穴33a内に入り込み、
光ディスク33がターンテーブル47上に載置される。
この際、ターンテーブル47によって光ディスク33が
若干持ち上げられると共に、チャックホルダ80に保持
されているチャックプレート81が、ターンテーブル4
7に内蔵されているマグネット47aに吸着される。
【0063】その結果、光ディスク33がターンテーブ
ル47とチャックプレート81で挟持される。これによ
り、光ディスク33がターンテーブル47と回転方向に
一体となり、スピンドルモータ51の回転力によって所
定回転で回転駆動される。
【0064】これと同時又は前後して、送りモータ70
が駆動される。その結果、送り軸69の回転により、そ
の回転方向に応じて光学ピックアップ装置48のスライ
ド部材75がターンテーブル47に近づく方向に移動す
る。この光学ピックアップ装置48がターンテーブル4
7に近づく方向への移動により、ターンテーブル47に
装着されている光ディスク33の傾きを検出することが
できる。この光ディスク33の傾き量の検出は、例え
ば、次のようにして行われる。
【0065】即ち、光学ピックアップ装置48が光ディ
スク33の半径方向外側から内側へ移動するときに、光
学ヘッド68の対物レンズ68aから光ディスク33の
情報記録面に向けてレーザ光を照射し、そのレーザ光が
戻ってくるまでの時間を連続して検出する。これにより
検出された時間を比較することにより、光ディスク33
の傾き量を検出することができる。
【0066】次に、このようにして検出された光ディス
ク33の傾き量を補正する操作について説明する。い
ま、ベースシャーシ36を構成するスピンドルシャーシ
44とピックアップシャーシ45とが、図12に示すよ
うに、ターンテーブル47側に傾斜した状態にあるもの
とする。この状態で光ディスク33の傾きが検出される
と、チルトモータ56が駆動され、その回転力が回転軸
56aからチルトギア57に伝達される。このチルトギ
ア57の回転により、このチルトギア57に噛合してい
るギア部58aからチルトカム58に回転力が伝達さ
れ、チルトモータ56の回転量に応じてチルトカム58
が回転駆動される。
【0067】このチルトカム58のカム面58bには、
板ばね74のバネ力によってピックアップシャーシ45
のカム片73が常時付勢されている。その結果、カム片
73がカム面58bに沿って移動するため、ピックアッ
プシャーシ45は、略中央部に位置する左右一対の回動
軸部63を回動中心として回動され、図12において、
反時計方向に姿勢を変化させる。このチルトカム58の
回動により、そのカム面58bの最も高い位置がカム片
73に接触すると、ピックアップシャーシ45は、図1
3に示すように、後方へ傾いた状態となる。
【0068】このようなチルト機構の調整によって光デ
ィスク33の傾き量が調整されたところで、光学ピック
アップ装置48により光ディスク33の情報記録面に記
録されている情報信号の再生が行われる。この光学ピッ
クアップ装置48による情報信号の再生は、例えば、次
のようにして行われる。即ち、光学ヘッド68の対物レ
ンズ68aから情報記録面に向けてレーザ光が照射さ
れ、このレーザ光の反射光が対物レンズ68aを通して
受光されることにより、その情報記録面に記録されてい
る情報信号の再生が行われる。
【0069】また、ディスクトレイ13のイジェクト時
には、上述したローディング時の動作と逆の動作が行わ
れる。例えば、イジェクト釦を押してイジェクト操作を
選択すると、ローディングモータ20が逆方向に回転駆
動され、その回転力が駆動プーリ21、ゴムベルト2
2、従動プーリ23及び中間ギア25の下部ギア25c
を介してラック27aに伝達される。これにより、チャ
ックカム27がローディングモータ20に近づく方向に
移動して、カムピン28が押し下げられる。その結果、
ベースホルダ14が、図11に示す水平状態から図10
に示す前傾状態に変化する。
【0070】これにより、ベースホルダ14に支持され
ているベースユニット15が下方に揺動され、光ディス
ク33を載置しているターンテーブル47が下方に移動
される。このターンテーブル47の下降動作により、チ
ャックプレート81が引き剥がされる。続いて、ターン
テーブル47のチャッキングリング54が光ディスク3
3の中央穴33aから抜け出し、光ディスク33がディ
スクトレイ13のディスク収納部34に載置される。こ
のような状態となることにより、ディスクトレイ13の
引き出しが可能となる。
【0071】このような構成のディスクドライブ装置1
1及びそのヘッド送り機構によれば、ベースシャーシ3
6の大部分(ピックアップシャーシ45の回動支点を除
く)がディスクトレイ13の開口部35内に配置される
ため、ピックアップシャーシ45の小型化を図ることが
できる。その結果、ピックアップシャーシ45の小型化
を通じてベースユニット15を小型化することができ、
更にはディスクドライブ装置11全体を小型化すること
ができる。従って、据え置き型タイプのディスクドライ
ブ装置のみならず、ポータブル型タイプのディスクドラ
イブ装置にも使用することができ、汎用的な使用が可能
になった。
【0072】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例においては
CDやCD−ROM等の読出し専用の光ディスクを情報
記録媒体として用いた例について説明したが、新たに情
報を書込むことができる記録可能な光ディスク、或いは
光磁気ディスクを情報記録媒体として適用することがで
きる。更に、上記実施例ではCD等の光学ディスクを裸
の状態で使用する例について説明したが、光学ディスク
をディスクカートリッジの内部に収納した情報記録媒体
を使用するものであってもよい。
【0073】また、上記実施例では、光学ディスクに記
録された情報の再生(読取り)を行うディスクトレイ方
式のディスクドライブ装置及びそのヘッド送り機構につ
いて説明したが、情報の記録のみを行う記録専用のディ
スクドライブ装置に適用できることは勿論のこと、情報
の記録及び再生の両方を行うことができるディスクドラ
イブ装置及びそのヘッド送り機構に適用することもでき
る。このように、本発明は、上述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
できるものである。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載のヘッド送り機構によれば、スピンドルシャーシ
及びピックアップシャーシの光学ピックアップ装置を囲
う部分の外形形状を、互いに略重なり合うように略同一
形状とする構成としたため、ベースシャーシ全体の小型
化を図ることができる。しかも、ベースシャーシの小型
化を通じて据え置き型タイプのディスクドライブ装置及
びポータブル型タイプのディスクドライブ装置のいずれ
にも使用することができ、ベースユニットの汎用化を図
ることができるという効果を得ることができる。
【0075】本発明の請求項2に記載のヘッド送り機構
によれば、ピックアップシャーシの1の端縁部をスピン
ドルシャーシの1の端縁部の内側に配置し、両シャーシ
の他の3の端縁部が互いに重なり合うように構成したた
め、ピックアップシャーシをスピンドルシャーシに略完
全に重なり合せることができ、これにより、ベースシャ
ーシ全体の小型化を図ることができる。
【0076】本発明の請求項3に記載のディスクドライ
ブ装置によれば、スピンドルシャーシ及びピックアップ
シャーシの光学ピックアップ装置を囲う部分の外形形状
を、互いに略重なり合うように略同一形状にする構成と
したため、ベースシャーシ全体を小型化することができ
ると共に、このベースシャーシの小型化を通じてディス
クドライブ装置全体の小型化を図ることができるという
効果を得ることができる。
【0077】本発明の請求項4に記載のディスクドライ
ブ装置によれば、ピックアップシャーシの1の端縁部を
スピンドルシャーシの1の端縁部の内側に配置し、両シ
ャーシの他の3の端縁部が互いに重なり合うように構成
したため、ピックアップシャーシをスピンドルシャーシ
に略完全に重なり合せることができる。従って、ベース
シャーシの小型化を通じて小型のディスクドライブ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置の一実施例を示
す外観斜視図である。
【図2】図1に示す本発明のディスクドライブ装置の分
解斜視図である。
【図3】図2の要部を拡大して示すもので、本発明のデ
ィスクドライブ装置に係るメインシャーシその他の斜視
図である。
【図4】本発明のディスクドライブ装置に係るディスク
トレイを示す斜視図である。
【図5】図2の要部を拡大して示すもので、本発明のデ
ィスクドライブ装置に係るベースシャーシ及びベースホ
ルダを示す斜視図である。
【図6】本発明のディスクドライブ装置に係るベースユ
ニットを示すもので、2軸カバーを分解した状態の斜視
図である。
【図7】本発明のディスクドライブ装置に係るベースユ
ニットを示すもので、ターンテーブルを断面した状態の
正面図である。
【図8】本発明のディスクドライブ装置に係るベースユ
ニットの分解斜視図である。
【図9】図2の要部を拡大して示すもので、本発明のデ
ィスクドライブ装置に係るチャックプレート等を示す斜
視図である。
【図10】本発明のディスクドライブ装置をトレイ搬送
方向に断面して示すもので、ターンテーブルが下降した
アンローディング状態の断面図である。
【図11】本発明のディスクドライブ装置をトレイ搬送
方向に断面して示すもので、ターンテーブルが上昇した
ローディング状態の断面図である。
【図12】本発明のディスクドライブ装置に係るベース
シャーシを示すもので、ピックアップシャーシが前方に
チルトした状態の側面図である。
【図13】本発明のディスクドライブ装置に係るベース
シャーシを示すもので、ピックアップシャーシが後方に
チルトした状態の側面図である。
【図14】従来のディスクドライブ装置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】 11 ディスクドライブ装置、 12 メインシャー
シ、 13 ディスクトレイ、 14 ベースホルダ、
15 ベースユニット、 20 ローディングモー
タ、 27 チャックカム、 33 光ディスク(光学
ディスク)、 35開口部、 36 ベースシャーシ、
44 スピンドルシャーシ、 45 ピックアップシ
ャーシ、 47 ターンテーブル、 48 光学ピック
アップ装置、 51 スピンドルモータ、 56 チル
トモータ、 58 チルトカム、68 光学ヘッド、
69 送り軸、 70 送りモータ、 73 カム片、
76 摺動ラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号の記録及び/又は再生のための
    光学ディスクが装着されるターンテーブルを回転自在に
    支持するスピンドルシャーシと、 上記ターンテーブルに装着された上記光学ディスクに対
    して情報信号の書込み及び/又は読出しを行う光学ピッ
    クアップ装置を当該ターンテーブルに対して接近及び離
    反させるよう移動可能に支持したピックアップシャーシ
    とを備え、 上記ピックアップシャーシを上記スピンドルシャーシに
    揺動可能に支持するようにしたヘッド送り機構におい
    て、 上記スピンドルシャーシ及び上記ピックアップシャーシ
    の上記光学ピックアップ装置を囲う部分の外形形状を、
    互いに略重なり合うように形成したことを特徴とするヘ
    ッド送り機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘッド送り機構におい
    て、 上記スピンドルシャーシは、上記ターンテーブルを回転
    自在に支持するスピンドルモータが1の端縁部に固定さ
    れた枠部材からなり、上記ピックアップシャーシは、1
    の端縁部が上記スピンドルモータが固定された端縁部の
    内側に重なり合うように形成し且つ他の3の端縁部がス
    ピンドルシャーシの他の3の端縁部と略全体が重なり合
    うように形成したことを特徴とするヘッド送り機構。
  3. 【請求項3】 情報信号の記録及び/又は再生のための
    光学ディスクをディスク装着部に搬送するディスクトレ
    イと、 上記ディスクトレイに載置されて搬送された上記光学デ
    ィスクが着脱可能に装着されるターンテーブルを回転自
    在に支持するスピンドルシャーシと、 上記ターンテーブルに装着された上記光学ディスクに対
    して情報信号の書込み及び/又は読出しを行う光学ピッ
    クアップ装置を当該ターンテーブルに対して接近及び離
    反させるよう移動可能に支持したピックアップシャーシ
    とを備え、 上記ピックアップシャーシを上記スピンドルシャーシに
    揺動可能に支持するようにしたディスクドライブ装置に
    おいて、 上記スピンドルシャーシ及び上記ピックアップシャーシ
    の上記光学ピックアップ装置を囲う部分の外形形状を、
    互いに略重なり合うように形成したことを特徴とするデ
    ィスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 上記スピンドルシャーシは、上記ターンテーブルを回転
    自在に支持するスピンドルモータが1の端縁部に固定さ
    れた枠部材からなり、上記ピックアップシャーシは、1
    の端縁部が上記スピンドルモータが固定された端縁部の
    内側に重なり合うように形成し且つ他の3の端縁部がス
    ピンドルシャーシの他の3の端縁部と略全体が重なり合
    うように形成したことを特徴とするディスクドライブ装
    置。
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