JPWO2008059820A1 - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ディスク(5)の傷付きを防止するとともに、さらなる薄型化を実現するディスク装置を提供するため、回転駆動されるとともにディスクが載置されるターンテーブル(21)と、ターンテーブルとの間でディスクを回転可能に狭持し、ディスクを狭持する側とは反対側にフック部(41)を備えるクランパ(4)と、ディスクをターンテーブルとクランパとの間に搬入するローディング機構(13)と、爪部(31a)でフック部に隙間を有する状態で係合してクランパを回転可能に保持するクランパ保持部(31A)と、クランパ保持部から離れて位置する回動軸を中心に回動可能に設けられたアーム部(31,32)を有して、クランパを押圧可能位置と退避位置との間で移動させるクランプアーム(3)と、退避位置(4B)に移動されたクランパの前記反対側で且つアーム部の回動軸から離れた側の一部に当接可能な弾性部を有するクランパ規制部材(6)とを備える。

Description

本発明は、ディスク状の記録媒体に情報の記録及び再生を行うディスク装置に関する。
近年、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサトルディスク)等のディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)の記録及び再生を行うディスク装置を搭載した商品は多様化が進み、他の装置と複合するため、装置の小型化及び薄型化が要求されている。
以下に従来のディスク装置について説明する。
従来のディスク装置としては、例えば、特許文献1(日本の特開平1−176362号公報)に示される装置がある。このような従来のディスク装置を、図12A及び図12Bを用いて説明する。
図12Aは、従来のディスク装置のディスクローディング中の状態を示す一部拡大断面図であり、図12Bは、従来のディスク装置のディスク装着完了時の状態を示す一部拡大断面図である。
図12Aに示すように、従来のディスク装置は、支持基板90と、ディスク91を支持基板90の上方に搬入可能なローディングトレイ95と、支持基板90上に回転可能に取り付けられたターンテーブル94と、一端部を支持基板90の端部の回動軸93aに、回動軸93aを支点に回動可能に取り付けられたクランプアーム93と、クランプアーム93の他端部に取り付けられ、クランプアーム93の回動により、ローディングトレイ95によって支持基板90の上方に搬入されたディスク91に接触して、ディスク91をターンテーブル94にクランプ可能なクランパ92と、ディスク91に情報の読込及び書込を行う光ピックアップ(図示せず)と、を有している。
以上のように構成されたディスク装置のディスククランプ動作を説明する。
まず、ディスク91がローディングトレイ95上に載置され、ローディングトレイ95が移動されることで、ディスク91はターンテーブル94とクランパ92の間を通過するように案内されて、図12Aに示すように、ターンテーブル94の上方まで搬入される。その後、ディスク91は、ターンテーブル94上に降下し、これと同時にクランプアーム93が回動されてクランパ92がディスク91上に降下する。この動作により、ディスク91は、図12Bに示すようにクランパ92にクランプされてターンテーブル94と一体的に回動可能となる。
前記した従来のディスク装置においては、ターンテーブル94へのディスク91の装着完了後でディスク91の回転中に、ディスク91をクランプしているクランパ92と、クランプアーム93とが接触することのないよう、部品寸法のばらつきや振動を考慮して、クランパ92とクランプアーム93との間には、ディスク91の径方向(図12Aの左右方向)及びそれに直交する回転軸方向(図12Aの上下方向)に十分な隙間(遊び)が設けられている。
したがって、クランパ92がディスク91をクランプしていない時、例えばディスクローディング中においては、クランパ92はクランプアーム93に、自重によってぶら下がった状態で常時保持される。すなわち、クランパ92はクランプアーム93との間に設定された前記回転軸方向の隙間分だけ、ローディングされるディスク91に近付いた状態で保持されることとなる。
このため、ディスクローディング時にディスク91がクランパ92と接触してディスク91に傷が付くことを防止するためには、クランパ92を支持するクランプアーム93の前記回転軸方向の位置を、クランパ92との前記回転軸方向の隙間分を考慮して設定する必要がある。すなわち、クランプアーム93とローディングされるディスク91とが前記隙間分よりも離れるように、クランプアーム93を配置する必要がある。
本発明は、前記課題を解決することを目的とするものであって、ディスクに傷が付くことを防止するとともに、装置のさらなる薄型化を実現するディスク装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、筐体の内部に配置され、スピンドルモータにより回転駆動されるとともに、ディスクが載置可能なターンテーブルと、
前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを回転可能に狭持できるよう構成されるとともに、前記ディスクを狭持する側とは反対側にフック部を備えるクランパと、
前記筐体の外部より挿入された前記ディスクを前記ターンテーブルと前記クランパとの間に搬入するローディング機構と、
前記クランパの前記フック部に、前記クランパの厚み方向に隙間を有する状態で係合する爪部を有して前記クランパを回転可能に保持するクランパ保持部と、前記クランパ保持部より延在し、前記クランパ保持部から離れて位置する回動軸を中心に回動可能に設けられたアーム部とを有して、前記アーム部の回動により、前記ターンテーブル上に前記ディスクを押圧可能なディスク押圧可能位置と、前記ディスク押圧可能位置より前記ターンテーブルから遠ざかる側に離れた退避位置との間で前記クランパを移動させるクランプアームと、
前記退避位置に移動された前記クランパの、前記ディスクを狭持する側とは反対側で且つ前記アーム部の回動軸から離れた側の一部と当接可能な弾性部を有するクランパ規制部材と、を備え、
前記クランプアームの前記アーム部の回動により前記退避位置に移動した前記クランパの前記一部が前記クランパ規制部材の前記弾性部に当接したとき、当該当接したクランパの前記一部の近傍に位置する前記フック部と前記クランプアームの前記クランパ保持部の前記爪部との当接部を支点として、前記クランパの前記アーム部の回動軸に近い側が前記ターンテーブルから遠ざかる方向に回動するディスク装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記クランパ規制部材の前記弾性部は、前記クランパの回転中心を通るとともに前記アーム部の前記回動軸に直交する平面に対して略対称に形成されている第1態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記クランパ規制部材の前記弾性部は、前記アーム部の回動軸に近づく方向にそれぞれ延在する複数の弾性爪で構成され、
隣接する前記それぞれの弾性爪は、前記クランパと当接しない前記アーム部の回動軸から離れた側の部分で連結されて一体化されている第2態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記クランパ規制部材は、中央部に開口が設けられた板バネで構成されている第2態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記アーム部の一部又は全部が弾性体で構成され、
当該弾性体の弾性係数は前記クランパ規制部材の前記弾性部の弾性係数よりも大きい第4態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第1態様のディスク装置によれば、退避位置に移動したクランパの前記一部が前記クランパ規制部材の前記弾性部に当接したとき、当該当接したクランパの前記一部の近傍に位置するフック部とクランプアームのクランパ保持部の爪部との当接部を支点として、クランパの前記アーム部の回動軸に近い側がターンテーブルから遠ざかる方向に回動するように構成されている。これにより、最もターンテーブルに近い部分を持ち上げるようにクランパをターンテーブルに対して傾けて、クランプアームとクランパとの隙間を無くすことが可能となる。よって、当該隙間を無くした分、ローディング中のディスクとクランパとの隙間を拡大することができる。また、本ディスク装置は、クランパ規制部材がその弾性部でクランパの一部に当接するよう構成されている。これにより、当該弾性部の可動範囲でクランプアームの回動位置のばらつきを吸収することができるとともに、確実にクランパをクランプアームに対して傾けて位置規制することができる。また、本ディスク装置は、クランパ規制部材の弾性部の付勢力によりクランパをクランプアームに対して傾けてクランプアームとクランパとの隙間を無くすことが可能となるように構成されている。これにより、ディスク装置に振動等が加わっても前記隙間を安定して保つことができ、クランパとクランプアームとの間の隙間分と振動等での姿勢のばらつき分の寸法だけ、ディスク装置の薄型化が可能となる。
本発明の第2態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材の弾性部がクランパの回転中心を通るとともに前記アーム部の回動軸に直交する平面に対して略対称に形成されている。これにより、複数の箇所でクランパを押圧することによりターンテーブルに載置されたディスクの面に対するクランパの傾きを発生させるモーメントは、各々の荷重で生じるモーメントの差分として生じるため、クランパの一部を1箇所で押圧する時よりも、クランパの前記傾きを小さく抑えることができる。したがって、ローディング中のディスクとクランパとの隙間を拡大して、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第3態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材は、複数の弾性爪によりクランパと複数の当接点で当接するとともに、隣接するそれぞれの弾性爪の間を前記クランパと当接していない部分で連結して一体化しているので、クランパ規制部材側の全ての前記当接点はほぼ連動して変位する。このため、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、複数の当接点間に極端な段差を生じてクランパへの押圧力に大きな差が発生することはなく、クランパの前記傾きが大きくなってディスクとクランパとの隙間が減少することを抑制することができる。したがって、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第4態様のディスク装置によれば、第3態様のクランパ規制部材を簡単な構造及び加工で実現でき、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第5態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材の弾性体としての弾性係数が、クランプアームの弾性体部分の弾性係数より十分に小さく設定されているので、クランプアームは、クランパが退避位置に位置するときにクランパ規制部材に発生するバネ荷重によって弾性変形することはない。したがって、クランパとディスクとの隙間が減少することはなく、ディスクの傷付きは防止される。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の斜視図であり、 図2は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体を取り外した状態の斜視図であり、 図3は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体とクランプレバーを取り外した状態の斜視図であり、 図4Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、クランププレートとクランパとの組立後の構成を示す平面図であり、 図4Bは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、クランププレートとクランパとの組立後の構成を示す断面図であり、 図5は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の一部拡大斜視図であり、 図6Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスク未挿入時の状態を示す一部断面図であり、 図6Bは、図6Aの一部拡大断面図であり、 図7Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスクローディング中(ディスク水平搬送時)の状態を示す一部断面図であり、 図7Bは、図7Aの一部拡大断面図であり、 図8Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスクローディング中(ディスク降下時)の状態を示す一部断面図であり、 図8Bは、図8Aの一部拡大断面図であり、 図9Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスク装着完了時の状態を示す一部断面図であり、 図9Bは、図9Aの一部拡大断面図であり、 図10は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、支持基板を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図であり、 図11は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図であり、 図12Aは、従来のディスク装置の、ディスクローディング中の状態を示す一部拡大断面図であり、 図12Bは、従来のディスク装置の、ディスク装着完了時の状態を示す一部拡大断面図である。
本発明の記述を続ける前に、添付の図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
《実施形態》
図1〜図9A、及び図9Bを用いて、本発明の実施形態にかかるディスク装置1の構成及び動作を説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるディスク装置1の全体の斜視図である。図2は、ディスク装置1が備える蓋体12を取り除いた状態の構成を示す斜視図である。図3は、ディスク装置1が備える蓋体12及びクランプレバー32を取り除いた状態の構成を示す斜視図である。図4Aは、ディスク装置1が備えるクランパ4とクランププレート31との組立後の構成を示す平面図であり、図4Bは、その断面図である。図5は、ディスク装置1の、クランパ4の周辺の構成を示す一部拡大斜視図である。図6Aは、ディスク装置1の、ディスク5が挿入される前の状態を示す一部断面図であり、図6Bは、図6Aの一部拡大断面図である。図7Aは、ディスク装置1の、ディスク5の水平搬送中の状態を示す一部断面図であり、図7Bは、図7Aの一部拡大断面図である。図8Aは、ディスク装置1の、ディスク5がターンテーブル22上に載置される直前の状態を示す一部断面図であり、図8Bは、図8Aの一部拡大断面図である。図9Aは、ディスク装置1の、ディスク5の装着が完了した状態を示す一部断面図であり、図9Bは、図9Aの一部拡大断面図である。
まず、ディスク装置1の全体構成について説明する。
本発明の実施形態にかかるディスク装置1は、支持基板11と、支持基板11の上部を覆うように設けられた蓋体12とで形成される筐体100の内部に、CDやDVD等のディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)5をローディングして、ディスク5の情報の記録及び再生を行うための各部材及び装置が取り付けられることによって構成されている。支持基板11と蓋体12とで構成される筐体100の一側面には、ディスク5を挿入及び排出するためのディスク挿入口15が形成されている。
筐体100の内部には、スピンドルモータ2により回転駆動されるともに、ディスク5が載置されるターンテーブル21と、ターンテーブル21との間でディスク5を回転可能に狭持できるように構成されたクランパ4と、ディスク挿入口15を通じて筐体100の外部から前記内部に挿入されたディスク5をターンテーブル21とクランパ4との間に搬入するローディング機構13と、ディスク搬入方向Xに延在し、ディスク搬入方向Xの下流側の端部でクランパ4を回転可能に保持するとともに、ディスク搬入方向Xの上流側でディスク搬入方向Xと直交する幅方向Yに延在する回動軸(軸32a,32aを結ぶ直線)を中心に回動可能に設けられたクランプアーム3と、ディスク5に情報の読込及び書込を行う光ピックアップ7が設けられている。
また、蓋体12には、図1に示すように、その中央部に開口部14が設けられ、当該開口部14の周囲のディスク搬入方向Xの下流側(クランプアーム3の回動軸から離れた側)には、クランパ4の、ディスク搬入方向X及び幅方向Yと直交する回転軸方向Zの移動を規制する、クランパ規制部材の一例であるクランパバネ6が取り付けられている。
以下、ディスク装置1の各部材及び装置の構成をさらに詳しく説明する。
ターンテーブル21は、スピンドルモータ2を構成するロータにより構成されている。スピンドルモータ2は、ロータと、芯出しリング22と、回転体23と、マグネット24と、軸受25と、コア26と、コイル27とにより構成されている。ロータ、つまりターンテーブル21は、下方(支持基板11側)に開口するカップ形状に形成され、その上面(蓋体12側)にディスク5を載置するターンテーブル面21aを構成し、上面中央部に上方に突出する上部円筒状部を有している。芯出しリング22は、ターンテーブル21の、上部円筒状部の外周及びターンテーブル面21aの上部円筒状部の近傍部分に取り付けられ、ディスク5の中心穴を保持して芯出しを行う。回転体23は、棒状に形成され、上端部をターンテーブル21の上部円筒状部の内周側を一体的に保持している。マグネット24は、リング形状に形成され、ターンテーブル21の下部円筒状部の内周面に設けられている。軸受25は、円筒形状に形成されて支持基板11に一体的に設けられ、回転体23の下端部をその内周面で回転自在に保持している。コア26は、マグネット24の内周面と対向するように軸受25の外周面に固定されている。コイル27は、コア26の周囲に巻き回されている。スピンドルモータ2は、コイル27に電流が印加されることによりマグネット24とコア26との間に発生する電磁気力によって、軸受25を介して支持基板11に一体的に構成されたコア26と対向するマグネット24を回転させ、ターンテーブル21を回転させるように構成されている。
ローディング機構13は、ディスク挿入口15の近傍で幅方向Yに延在するように配置された概ね円筒形状の弾性体で形成されたゴムローラと、当該ゴムローラの内空部を貫通するローラ軸とで構成されるローラ13aと、支持基板11のディスク搬入方向Xに延在する一側面側に配置され、ローラ13aを、前記ローラ軸を中心に正逆方向に回転させるとともに、回転軸方向Zに移動させることができるように構成された駆動機構13bとを備えている。
ローラ13aは、図3に示すように、幅方向Yの中央部から両端部に向かうに従い、直径が大きくなるように形成されている。また、ローラ13aには、支持基板11に取り付けられたつるまき状のバネ等の弾性部材(図示せず)により、常時、蓋体12に向けて回転軸方向Z(図1では上方向)に付勢力が与えられている。これにより、ディスク挿入口15を通して挿入されたディスク5を、ローラ13aとクランプアーム3が備えるディスクガイド34(図6A参照)との間で挟持できるように構成されている。
ローディング機構13は、ローラ13aとクランプアーム3との間にディスク5が当接されて、ディスク挿入口15の近傍に設けられたセンサ(図示せず)がディスク5の存在を検知したとき、駆動機構13bを駆動させてローラ13aを正方向に回転させることで、ディスク5をクランパ4とスピンドルモータ2との間に搬入する。また、ローディング機構13は、ディスク5がターンテーブル21上に載置されたときには、ディスク5の回転を妨げないよう、ローラ13aをディスク5から離して退避させるように構成されている。また、ローディング機構13は、前記搬入時とは逆に動作することで、ディスク5の搬出を行うことができる。すなわち、ローディング機構13は、駆動機構13bを駆動することにより、退避させたローラ13aを移動させてターンテーブル21上に載置されたディスク5を持ち上げて、ローラ13aとディスクガイド34との間でディスク5を狭持し、この状態でローラ13aを逆方向に回転させることで、ディスク5を搬出する。
クランプアーム3は、幅方向Xに延在する板状部材であるクランプレバー32と、ディスク搬入方向Xに延在し、ディスク搬入方向Xの上流側の端部をクランプレバー32の中央部に一体的に取り付けられたクランププレート31とを備えている。クランププレート31は、ディスク搬入方向Xの下流側の端部にクランパ4を回転可能に保持するクランパ保持部31Aを構成している。
クランプレバー32は、図2に示すように、ディスク搬入方向Xの上流側の両端部に設けられた軸32a,32aがそれぞれ、支持基板11の軸受穴11a,11bに挿入されることで、軸32a,32aを結ぶ(幅方向Yと平行な)直線を中心軸として回動可能に構成されている。クランプレバー32にはクランププレート31が一体的に取り付けられているので、クランプレバー32が回動することにより、クランププレート31も回動する。本実施形態においては、このクランププレート31とクランプレバー32とでクランプアーム3のアーム部を構成している。
また、クランプレバー32の支持基板11と対向する側の面には、ディスク挿入口15より挿入されたディスク5をローラ13aと協働して狭持可能なディスクガイド34(図6A参照)が設けられている。ディスクガイド34は、ローラ13aとの間で狭持したディスク5がローラ13aの回転によりクランパ4とターンテーブル21との間に搬入されるとき、ディスク5の姿勢がディスク搬入方向Xに平行となるように案内できるような形状に形成されている。また、ディスクガイド34は、ディスク5の記録面を傷付けないように樹脂などの弾性体で形成されている。なお、クランプレバー32は、ディスクガイド34の取り付けを容易にするとともに、ローラ13aの押圧力が加わっても変形しないように、ある程度の高い剛性を有することが好ましい。
クランププレート31のディスク搬入方向Xの下流側に配置されるクランパ保持部31Aには、後述するクランパ4の複数のフック部41に、それぞれ係合してクランパ4を回転可能に保持する複数の爪部31aが形成されている。複数のフック部41と複数の爪部31aとは、それぞれ、部品の寸法ばらつきを考慮してクランパ4の厚み方向及び径方向に遊び(隙間)を有する状態で係合している。
複数の爪部31aは、クランププレート31の厚み方向に立ち下がってクランパ4を取り付けた時にクランパ4の回転中心を通る回転軸51の延長線上に位置する点33から遠ざかる方向に突出するよう形成されている。
また、複数の爪部31aは、図4Aに示すように、点33に対して非点対称に配置されている。具体的には、複数の爪部31aは、クランパバネ6に当接する側(図4Aでは上側)が、クランパバネ6に当接しない側(図4Aでは下側)及び後述するクランパバネ6の複数の弾性爪61a(図5参照)よりも、設置面積が大きく又は設置箇所数が多く配置されている。図4Aでは、クランパバネ6に当接しない側の複数の爪部31aの一枚当たりの面積を大きくして、設置面積を大きくした例を示している。すなわち、クランパバネ6に当接する側の1つ当たりの爪部31aの面積が、クランパバネ6に当接しない側の1つ当たりの爪部31aの幅よりも大きく且つクランパバネ6の弾性爪61aの一つ当たりの幅よりも大きく形成されている。なお、前記「面積」とは、XY平面上に位置する面の面積をいう。
クランププレート31は、前記のようにしてクランパ保持部31Aの複数の爪部31aでクランパ4を保持した状態でクランプレバー32の回動に連動して回動することにより、クランパ4を、ターンテーブル21からディスク5の厚み分だけ回転軸方向Zに離れたディスク押圧可能位置4A(図9A及び図9B参照)と、ディスク押圧可能位置4Aよりターンテーブル21から遠ざかる側に離れた退避位置4B(図6A及び図6B参照)との間で移動させることができるよう構成されている。
また、クランププレート31は、板バネで構成され、図9A及び図9Bに示すように、クランパ4をディスク押圧可能位置4Aに移動させて、ディスク5をターンテーブル21上に押圧したとき、クランププレート31は撓んで、ディスク5に撓みを復元する荷重を加えることができる。この荷重により、クランププレート31は、ディスク5がターンテーブル21に対してスリップしないようディスク5を押圧することができる。クランププレート31の材質としては、例えばステンレススチールやリン青銅等のようなバネ性を有する金属板が挙げられる。
クランパ4は、概ね円盤形状に形成され、ディスク5の記録面に傷を付けないように樹脂などの弾性部材で形成されている。クランパ4の材質としては、例えばPOM等の摺動性に優れた樹脂材料が挙げられる。クランパ4のクランププレート31の取付側の中央部には、半球形状で突出するピボット部42が形成されている。また、ピボット部42と外周部43との間には、複数のフック部41が形成されている。複数のフック部41は、それぞれクランパ4の回転軸51までの距離が同一になるように配置されている。また、複数のフック部41は、それぞれ、クランパ4の厚み方向に立ち上がって回転軸51に向かう方向に突出するように形成されている。複数のフック部41のディスク接触面44(図4B参照)からの厚み方向の高さは、ディスク接触面44からピボット部42の頂部までの高さよりも低く形成されている。したがって、ディスク5をターンテーブル21上に載置したときには、図9A及び図9Bに示すように、ピボット部42のみがクランププレート31に当接するようになり、ディスク5の回転に連動してクランパ4が回転しても、そのクランパ4の回転は妨げられないようになっている。
また、前記したように、部品の寸法ばらつきを考慮してクランパ4のフック部41とクランププレート31の爪部31aとは、十分な隙間を持たせて構成されている。そのため、例えば図2の状態では、クランパ4は、その自重により前記クランパ4の厚み方向の隙間分、クランププレート31から垂れ下がってクランププレート31に支持されている。
クランパバネ6は、図5に示すように、薄い板金で構成されて板バネとして作用し、その中央部に開口6aが設けられている。クランパバネ6の材質としては、例えばステンレススチールやリン青銅等のようなバネ性を有する金属板が挙げられる。クランパバネ6は、開口6aを挟んでディスク搬入方向Xの上流側に配置される弾性部61が蓋体12の開口部14に突出して、クランパ4のディスク搬送方向Xの下流側の一部に、ディスク5とは反対側から当接可能となるよう、開口6aを挟んでディスク搬入方向Xの下流側に配置される取付部62が、ビス63により蓋体12の開口部14の周囲のディスク搬送方向Xの下流側で且つ筐体100の外側に固定されている。
弾性部61は、クランパ4の回転軸51よりもディスク搬入方向Xの下流側の一部に当接できるように、ディスク挿入方向Xに延在するよう形成された複数(ここでは2つ)の弾性爪61aを備えている。複数の弾性爪61aは、クランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して略対称に形成されている。また、複数の弾性爪61aは、クランパ4と当接しないディスク挿入方向Xの下流側の部分で相互に連結されている。このように弾性部61が構成されることにより、複数の弾性爪61aとクランパ4との当接点がほぼ連動して変位するため、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、複数の当接点間に極端な段差を生じてクランパ4への押圧力に大きな差を発生させることを抑えることができる。したがって、クランパ4が大きく傾いた状態でディスク5が接触することにより生じるディスク5の傷付きを防止することができる。また、弾性部61は、開口6aを挟んで取付部62に隣接するようにされているので、クランパ4への押圧力の差の発生をより抑えることができ、よりディスク5の傷付きを防止することができる。
なお、上記では、複数の弾性爪61aがクランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して「略対称」に形成された部材であるとしたが、これは、クランパ4が回動可能に構成されたクランプアーム3のクランププレート31に保持される部材であり、クランパバネ6が蓋体12に取り付けられた部材であるために寸法誤差等が生じ、完全に対称に形成することが困難であることを考慮したものである。
一方、ディスク未挿入時におけるクランパ4の回転軸方向Zの高さ位置は、ディスク装置1の全体の部品寸法のばらつきなどにより、通常、ばらつきを持つ。このため、本実施形態のクランパバネ6は、その高さ位置のばらつきの範囲において、常にクランパバネ6がクランパ4に対して当接し規制力を与えることが可能となるように、設置高さ及び弾性係数が設定されている。また、クランパバネ6は、その弾性係数が、板バネで構成されるクランププレート31の弾性係数よりも十分小さく設定されている。
なお、本実施形態においては、クランパバネ6の全体を板バネで構成したが、線バネで構成してもよい。また、取付部62と弾性部61とを別々の材質で構成することも可能である。
また、本実施形態においては、クランプアーム3のアーム部をクランププレート31とクランプレバー32の2つの部材で構成したが、クランププレート31とクランプレバー32とを一体的に構成して1つの部材で当該アーム部を構成してもよい。この場合、クランパ4によりディスク5がターンテーブル21に対してスリップしないようディスク5を押圧することができるように、当該アーム部の一部又は全部を板バネ等の弾性体で構成する。
次に、図6A及び図6Bを用いて、ディスク5の未挿入時の状態のディスク装置1における、クランパバネ6の機能を説明する。
ディスク5の未挿入時の状態において、クランパバネ6は、大きくは2つの機能を果たす。
まず、クランパバネ6は、第1の機能として、クランパ4とクランププレート31との間に設けた回転軸方向Zの遊び(隙間)を無くして、ディスク5とクランパ4との隙間を従来よりも拡大する機能を有している。
ディスク5のアンローディング時(搬出時)において、ローディング機構13の駆動により、クランプレバー32及びクランププレート31がターンテーブル21から離れる方向に回動されて、クランププレート31に保持されるクランパ4が、図6A及び図6に示す退避位置に移動するとき、その移動の途中で、まず、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部にクランパバネ6の弾性爪61aが当接する。この状態でさらにクランプレバー32及びクランププレート31がターンテーブル21から離れる方向に回動されると、板バネであるクランパバネ6は、クランパ4の前記一部と当接したまま弾性爪61aが持ち上げられるよう変形する。クランパバネ6は、この変形により発生するバネ荷重でクランパ4の前記一部をターンテーブル21に近付く側に押圧する。これによって、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側に位置するフック部41の係合部41aとクランププレート31のクランプ保持部31Aの爪部31aとの当接部を支点としてモーメントが作用する。これにより、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側はターンテーブル21に近付く側に押されると同時に、ディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)がターンテーブル21から離れる方向に押され、クランパ4のディスク搬入方向Xの上流側の一部がクランププレート31に当接する。これにより、クランパ4は、図6A及び図6Bに示すような姿勢で退避位置4Bに位置決めされる。このとき、クランパ4とクランププレート31との間の回転軸方向Zの隙間(遊び)は無くなる。
したがって、ターンテーブル21に最も近い部分となるクランパ4のディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)は、クランパバネ6が設けられていない従来の装置よりも、ターンテーブル21から離れた位置で支持されることとなる。これにより、クランパ4とターンテーブル21との隙間が拡大されるので、ディスクローディング時に、ディスク5の搬入経路が確保される。ここで、クランパバネ6の弾性係数は、前記したようにクランププレート31の弾性係数より十分に小さく設定されているので、クランププレート31は、クランパ4が退避位置4Bに位置するときにクランパバネ6に発生するバネ荷重によって弾性変形することはない。したがって、クランパ4とターンテーブル21との隙間が減少することはない、すなわち、クランパ4とディスク5との隙間は減少することがないため、ディスク5の傷付きは防止される。なお、これに対して、クランパバネ6の弾性係数がクランププレート31の弾性係数と同等又は大きい場合には、クランパバネ6はクランプレバー32及びクランププレート31の回動によりクランパ4と当接しても弾性変形することなく、クランパ4はその当接位置で位置決めされることとなる。このため、クランパ4とターンテーブル21との隙間は、クランパバネ6の無い従来の構成よりは拡大されるが前記構成に比べると狭くなる。
次に、クランパバネ6は、第2の機能として、クランパ4の幅方向Yの傾きを抑制して、ディスク5とクランパ4との隙間を従来よりも拡大する機能を有している。
クランパバネ6の弾性爪61aは、前記したように、クランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して対称に形成され(図5参照)、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側では幅方向Yに均等に当接するように形成されている。また、クランププレート31の複数の爪部31aは、前記したように、クランパ4がクランパバネ6に当接する側(ディスク搬入方向Xの下流側)が、クランパ4がクランパバネ6に当接しない側(ディスク搬入方向Xの上流側)及びクランパバネ6の弾性爪61aよりも、設置面積が大きく又は設置箇所数が多く配置されている(図4A参照)。
前記のような構成によれば、まず、幅方向Xに離れた2箇所の弾性爪61aでクランプ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部を押圧することにより、クランパ4の幅方向Yの傾きを発生させるモーメントは2点の荷重で生じるモーメントの差分として生じる。これにより、クランパ4の前記一部を一箇所で押圧する時よりも、当該モーメントを小さく抑えることが可能である。
また、クランパバネ6の弾性爪61aによるバネ荷重を受け止めるクランププレート31の爪部31aの面積を広く確保した構成としているため、クランパ4は、ディスク搬入方向Xの下流側において、クランパ4の位相に関わらず、1箇所のフック部41の係合部41aの全体の平面あるいは幅方向Yに離れた2箇所のフック部41の係合部41aを爪部31aに当接させて、爪31aの構成面に沿わせることができる。したがって、クランププレート31に対してクランパ4が幅方向Yに傾くことでクランパ4の幅方向Yの一方の外周側がターンテーブル21に近付く側に移動することを防ぐことができる。また、ディスク5とクランパ4との隙間の減少を防いでディスク傷付きを抑制することができる。
さらに、クランパバネ6は、図5に示すように、およそ長楕円の環形状から2箇所の弾性爪61aが蓋体12の開口部14に突出した構成とされている。言い換えれば、弾性爪61aは、クランプレバー32の回動軸に近付く方向に突出した構成とされている。これにより、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、2箇所の弾性爪61aはほぼ連動して変位するため、隣接する弾性爪61aの間に極端な段差を生じてクランパ4への押圧力に大きな差が発生しクランパ4の幅方向Yの傾きが大きくなることはない。よって、ディスク5の傷付きは防止される。
次に、本実施形態のディスク装置1のディスクローディング動作を説明する。なお、ここでは、ディスク装置1が支持基板11を下にして載置されているものとして説明する。
まず、図7A及び図7Bを参照しつつ、ディスクローディング開始から、ディスク5の水平搬送中の動作について説明する。
ディスク5が挿入口15から差し込まれてクランプレバー32のディスクガイド34とローラ13aとの間に当接する。ディスク挿入口15の近傍に設けられたセンサ(図示せず)がディスク5の存在を検出したとき、ローディング機構13の駆動機構13bが駆動され、ローラ13aが正方向に回転する。このローラ13aの正方向の回転により、ディスク5は、クランプレバー32に取り付けられたディスクガイド34とローラ13aとの間で挟み込まれ、ディスクガイド34により姿勢を制御されながら、図7A及び図7bに示すように、クランパ4とターンテーブル21との間に水平搬送される。
この時、クランパ4とクランパバネ6とは、クランプレバー32が回動動作をしないため、ディスク5の未挿入時と同じ状態で位置する。すなわち、クランパ4は、クランプレバー32に取り付けられたクランププレート31により、ディスク搬入方向Xの上流側を、ターンテーブル21から離れる方向に持ち上げられて、クランパ4の幅方向Yの傾きが抑えられた状態で、従来よりもターンテーブル21から離れた退避位置4Bで保持されている。これにより、クランパ4とターンテーブル21との隙間が確保される。
なお、前記ディスクローディング中は、一般にローラ13a等の駆動系(図示せず)から生じる振動がディスク装置1の全体に伝わり、比較的軽量な部品であるクランパ4は、クランパ4を保持するクランププレート31との間の遊び(隙間)の範囲で振動して、ディスク5とクランパ4との隙間が狭くなることがある。しかしながら、本実施形態のディスク装置1によれば、クランパバネ6がクランパ4をクランププレート31に対して付勢しているので隙間(遊び)が排除され、前記振動によるディスク5とクランパ4との隙間の減少は抑制される。
次に、図8A及び図8Bを参照しつつ、ディスク5をターンテーブル21上へ載置するときの動作を説明する。
ディスク5がクランパ4とターンテーブル21との間を、ディスク5の中心がターンテーブル21の回転軸51と一致する位置まで水平搬送されると、クランプレバー32及びクランププレート31が回動し、クランププレート31に保持されるクランパ4が退避位置4Bからディスク押圧可能位置4Aまで移動し始める。このとき、クランプレバー32に取り付けられたディスクガイド34がクランプレバー32の回動に伴って傾き、ローラ13aとディスクガイド34との間で挟まれたディスク5は、図8A及び図8Bに示すように、ターンテーブル21に近付く方向に移動する。
ここで、クランパ4は、ターンテーブル21に近付く方向へ移動したことによりクランパバネ6との当接状態が解除され、クランププレート31に対して自重でぶら下がった状態で保持される。なお、クランパ4は、退避位置4Bからディスク押圧可能位置4Aに移動する途中で、ディスク5に当接するが、このとき、ディスク5とクランパ4とは共に、ディスク挿入方向X及び幅方向Yには移動しない。したがって、クランプ4がディスク5の面を擦って、ディスク5に傷を付けることはない。
次に、図9A及び図9Bを参照しつつ、ディスク5の装着完了までの動作を説明する。
クランプレバー32及びクランププレート31の回動により、ディスク5がさらにターンテーブル21に近付く方向に移動されるとともにクランパ4がディスク押圧可能位置4Aに移動されると、ディスク5は、その中心穴がスピンドルモータ2の芯出しリング22に案内されて位置決めされたのち、ターンテーブル21上に載置される。
ディスク5がターンテーブル21上に接触するタイミングで、駆動装置13bの駆動によりローラ13aがディスク5から離れる方向(図9A及び図9Bの下方向)に移動される。これにより、ローラ13aとディクランプレバー32のディスクガイド34とのディスク5の狭持状態が解除される。また、このとき、クランププレート31がクランパ4のピポット部42を直接付勢して、クランパ4を介してディスク5を押圧し、ディスク5をターンテーブル21に対して付勢する。
ディスク5がターンテーブル21上に載置されてクランパ4とディスク5とが密着した後、さらにクランプレバー32が回動すると、クランプレバー32に一端部を固定されたクランププレート31はクランパ4のピポット部42から反力を受けて変形する。この変形により、板バネであるクランププレート31は、ピポット部42に対してバネ荷重を発生して、ディスク5がターンテーブル21に対してスリップしない十分な力でディスク5を押圧する。このようにして、ディスク5の装着が完了し、図8A及び図8Bに示すような状態となる。なお、この時、ローラ13aは、ディスク5から十分に離れた位置に退避しており、ディスク5の回転を阻害することはない。
以上のようにして、本実施形態のディスク装置1のディスクローディング動作が完了する。なお、ディスクアンローディング(搬出)は、前記ディスクローディング動作と逆の動作を行うことによりすることができる。したがって、ディスクアンローディング動作の詳細については、ここでは省略する。
次に、ディスク5の未挿入時の状態のディスク装置1に落下衝撃が加わった場合の挙動を、図6A、図6B、図10、及び図11を参照しつつ説明する。図10は、ディスク装置1に支持基板側を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。図11は、ディスク装置1に蓋体を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。ここで、クランパ4のフック部41は、ディスク装置1の薄型化を考慮してその厚みを抑えて形成されることが好ましい。しかしながら、当該厚みを抑えて形成すると、樹脂で構成されるフック部41は、クランパ4の厚み方向の衝撃で破損しやすくなる。したがって、以下では、ディスク装置1の回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
まず、図6A及び図6Bに示すようにクランパ4が退避位置4Bに位置する状態のディスク装置1が支持基板11側を下にして落下し、回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
支持基板11側を下にしてディスク装置1に落下衝撃が加わったとき、クランプレバー32及びクランププレート31は、衝撃加速度を受けてターンテーブル21側に回動しようとする。本実施形態のディスク装置1においては、通常時、クランプレバー32は、図6A及び図6Bに示す姿勢を維持するように蓋体12に支持されているが、この落下衝撃により、クランプレバー32とクランププレート31の全体が大きく弾性変形する。このため、クランププレート31に保持されているクランパ4は、そのクランパ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部でクランパバネ6の弾性爪61aとの当接している状態が外れて、図10に示す状態でターンテーブル21に衝突する。この時、前記衝突の衝撃は、主にピポット部42とその裏面に加わり、フック部41には加わらない。したがって、フック部41は、厚みを抑えて形成されて構造的に弱い部材とされていたとしても破損することはない。
また、この時の落下衝撃のエネルギーは、クランププレート31が板バネで構成されているので、最初にクランプレバー32やクランププレート31などに加えられたエネルギーから、クランププレート31の変形による弾性エネルギーに変換された分だけ減少している。したがって、クランパ4の破損も抑制される。
次に、図6A及び図6Bに示すようにクランパ4が退避位置4Bに位置する状態のディスク装置1が蓋体12側を下にして落下し、回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
蓋体12側を下にしてディスク装置1に落下衝撃が加わったとき、クランプレバー32とクランププレート31とは、衝撃加速度を受けて蓋体12側に回動しようとする。本実施形態のディスク装置1においては、クランプレバー32及びクランププレート31と蓋体12との隙間は、薄型化のため、図6Aに示すように、わずかしか設定していない。このため、クランププレート31はクランプレバー32と一体的に回動して、図11に示すように蓋体12と直接衝突する。この時、クランププレート31の端部に保持されたクランパ4は、クランパバネ6の規制力に抗して、通常の退避位置4Bから蓋体12側(図11の上側)に移動する。この時、本実施形態のディスク装置1においては、クランパバネ6が板バネで構成され、その弾性係数がクランププレート31より十分に小さく設定されているため、クランパバネ6が弾性変形して落下衝撃の荷重が緩衝されると共に、クランパ4の移動に追従して弾性変形するクランパバネ6からクランパ4が受ける弾性力は小さく抑えられている。したがって、クランパ4に作用する前記落下衝撃の荷重を受けるフック部41に生じる応力は低減されて、フック部41の破損は抑制される。
ここで、もし、クランパバネ6が板バネ等の弾性体ではなく剛体で構成されていた場合には、クランパ4はクランパバネ6にディスク搬入方向Xの下流側の一部を規制されて、退避位置4Bから、さらにターンテーブル21から離れる方向(図11の上方向)には移動できない状態で、フック部41の係合部41aにクランププレート31の爪部31aからクランプレバー32とクランププレート31に加わる衝撃加速度による落下衝撃の荷重を瞬間的に受けることとなる。したがって、薄型化のため、特に厚さを抑えて形成されるフック部41の係合部41aは、強度が弱く、容易に破損することが予想される。
本実施の形態のディスク装置1によれば、前記構成により、クランパバネ6により前記クランパ4の破損の不具合を大きく改善することができ、ディスク装置1の薄型化と落下衝撃時のクランパ4の破損の抑制の両方を実現することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で変形することができる。
例えば、前記実施形態においては、クランプアーム3(すなわちクランププレート31とクランプレバー32)の回動軸がディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)に位置するように構成したが、本発明はこれには限定されない。例えば、クランプアーム3の回動軸がディスク搬入方向Xの下流側(ディスク挿入口15から離れた装置の奥側)に位置するように構成されてもよい。この場合、クランパ規制部材の一例であるクランパバネ6は、クランププレート31のクランプ保持部31Aよりもディスク搬入方向Xの上流側に配置すればよい。
本発明にかかるディスク装置は、ディスクに傷が付くことを防止するとともに、装置のさらなる薄型化を実現することができるので、CDやDVDをはじめとするディスク状の記録媒体をユーザが交換可能とした記録再生装置に有用である。また、本発明にかかるディスク装置は、車載用のディスク装置やテレビゲーム機に組み込むディスク装置など、様々な他の機器と組み合わせて用いるために薄型化が求められるディスク装置において、特に有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2006年11月15日に出願された日本国特許出願No.2006−309110号の明細書、図面、および特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
本発明は、ディスク状の記録媒体に情報の記録及び再生を行うディスク装置に関する。
近年、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサトルディスク)等のディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)の記録及び再生を行うディスク装置を搭載した商品は多様化が進み、他の装置と複合するため、装置の小型化及び薄型化が要求されている。
以下に従来のディスク装置について説明する。
従来のディスク装置としては、例えば、特許文献1(日本の特開平1−176362号公報)に示される装置がある。このような従来のディスク装置を、図12A及び図12Bを用いて説明する。
図12Aは、従来のディスク装置のディスクローディング中の状態を示す一部拡大断面図であり、図12Bは、従来のディスク装置のディスク装着完了時の状態を示す一部拡大断面図である。
図12Aに示すように、従来のディスク装置は、支持基板90と、ディスク91を支持基板90の上方に搬入可能なローディングトレイ95と、支持基板90上に回転可能に取り付けられたターンテーブル94と、一端部を支持基板90の端部の回動軸93aに、回動軸93aを支点に回動可能に取り付けられたクランプアーム93と、クランプアーム93の他端部に取り付けられ、クランプアーム93の回動により、ローディングトレイ95によって支持基板90の上方に搬入されたディスク91に接触して、ディスク91をターンテーブル94にクランプ可能なクランパ92と、ディスク91に情報の読込及び書込を行う光ピックアップ(図示せず)と、を有している。
以上のように構成されたディスク装置のディスククランプ動作を説明する。
まず、ディスク91がローディングトレイ95上に載置され、ローディングトレイ95が移動されることで、ディスク91はターンテーブル94とクランパ92の間を通過するように案内されて、図12Aに示すように、ターンテーブル94の上方まで搬入される。その後、ディスク91は、ターンテーブル94上に降下し、これと同時にクランプアーム93が回動されてクランパ92がディスク91上に降下する。この動作により、ディスク91は、図12Bに示すようにクランパ92にクランプされてターンテーブル94と一体的に回動可能となる。
特開平1−176362号公報
前記した従来のディスク装置においては、ターンテーブル94へのディスク91の装着完了後でディスク91の回転中に、ディスク91をクランプしているクランパ92と、クランプアーム93とが接触することのないよう、部品寸法のばらつきや振動を考慮して、クランパ92とクランプアーム93との間には、ディスク91の径方向(図12Aの左右方向)及びそれに直交する回転軸方向(図12Aの上下方向)に十分な隙間(遊び)が設けられている。
したがって、クランパ92がディスク91をクランプしていない時、例えばディスクローディング中においては、クランパ92はクランプアーム93に、自重によってぶら下がった状態で常時保持される。すなわち、クランパ92はクランプアーム93との間に設定された前記回転軸方向の隙間分だけ、ローディングされるディスク91に近付いた状態で保持されることとなる。
このため、ディスクローディング時にディスク91がクランパ92と接触してディスク91に傷が付くことを防止するためには、クランパ92を支持するクランプアーム93の前記回転軸方向の位置を、クランパ92との前記回転軸方向の隙間分を考慮して設定する必要がある。すなわち、クランプアーム93とローディングされるディスク91とが前記隙間分よりも離れるように、クランプアーム93を配置する必要がある。
本発明は、前記課題を解決することを目的とするものであって、ディスクに傷が付くことを防止するとともに、装置のさらなる薄型化を実現するディスク装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、筐体の内部に配置され、スピンドルモータにより回転駆動されるとともに、ディスクが載置可能なターンテーブルと、
前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを回転可能に狭持できるよう構成されるとともに、前記ディスクを狭持する側とは反対側にフック部を備えるクランパと、
前記筐体の外部より挿入された前記ディスクを前記ターンテーブルと前記クランパとの間に搬入するローディング機構と、
前記クランパの前記フック部に、前記クランパの厚み方向に隙間を有する状態で係合する爪部を有して前記クランパを回転可能に保持するクランパ保持部と、前記クランパ保持部より延在し、前記クランパ保持部から離れて位置する回動軸を中心に回動可能に設けられたアーム部とを有して、前記アーム部の回動により、前記ターンテーブル上に前記ディスクを押圧可能なディスク押圧可能位置と、前記ディスク押圧可能位置より前記ターンテーブルから遠ざかる側に離れた退避位置との間で前記クランパを移動させるクランプアームと、
前記退避位置に移動された前記クランパの、前記ディスクを狭持する側とは反対側で且つ前記アーム部の回動軸から離れた側の一部と当接可能な弾性部を有するクランパ規制部材と、を備え、
前記クランプアームの前記アーム部の回動により前記退避位置に移動した前記クランパの前記一部が前記クランパ規制部材の前記弾性部に当接したとき、当該当接したクランパの前記一部の近傍に位置する前記フック部と前記クランプアームの前記クランパ保持部の前記爪部との当接部を支点として、前記クランパの前記アーム部の回動軸に近い側が前記ターンテーブルから遠ざかる方向に回動するディスク装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記クランパ規制部材の前記弾性部は、前記クランパの回転中心を通るとともに前記アーム部の前記回動軸に直交する平面に対して略対称に形成されている第1態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記クランパ規制部材の前記弾性部は、前記アーム部の回動軸に近づく方向にそれぞれ延在する複数の弾性爪で構成され、
隣接する前記それぞれの弾性爪は、前記クランパと当接しない前記アーム部の回動軸から離れた側の部分で連結されて一体化されている第2態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記クランパ規制部材は、中央部に開口が設けられた板バネで構成されている第2態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記アーム部の一部又は全部が弾性体で構成され、
当該弾性体の弾性係数は前記クランパ規制部材の前記弾性部の弾性係数よりも大きい第4態様に記載のディスク装置を提供する。
本発明の第1態様のディスク装置によれば、退避位置に移動したクランパの前記一部が前記クランパ規制部材の前記弾性部に当接したとき、当該当接したクランパの前記一部の近傍に位置するフック部とクランプアームのクランパ保持部の爪部との当接部を支点として、クランパの前記アーム部の回動軸に近い側がターンテーブルから遠ざかる方向に回動するように構成されている。これにより、最もターンテーブルに近い部分を持ち上げるようにクランパをターンテーブルに対して傾けて、クランプアームとクランパとの隙間を無くすことが可能となる。よって、当該隙間を無くした分、ローディング中のディスクとクランパとの隙間を拡大することができる。また、本ディスク装置は、クランパ規制部材がその弾性部でクランパの一部に当接するよう構成されている。これにより、当該弾性部の可動範囲でクランプアームの回動位置のばらつきを吸収することができるとともに、確実にクランパをクランプアームに対して傾けて位置規制することができる。また、本ディスク装置は、クランパ規制部材の弾性部の付勢力によりクランパをクランプアームに対して傾けてクランプアームとクランパとの隙間を無くすことが可能となるように構成されている。これにより、ディスク装置に振動等が加わっても前記隙間を安定して保つことができ、クランパとクランプアームとの間の隙間分と振動等での姿勢のばらつき分の寸法だけ、ディスク装置の薄型化が可能となる。
本発明の第2態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材の弾性部がクランパの回転中心を通るとともに前記アーム部の回動軸に直交する平面に対して略対称に形成されている。これにより、複数の箇所でクランパを押圧することによりターンテーブルに載置されたディスクの面に対するクランパの傾きを発生させるモーメントは、各々の荷重で生じるモーメントの差分として生じるため、クランパの一部を1箇所で押圧する時よりも、クランパの前記傾きを小さく抑えることができる。したがって、ローディング中のディスクとクランパとの隙間を拡大して、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第3態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材は、複数の弾性爪によりクランパと複数の当接点で当接するとともに、隣接するそれぞれの弾性爪の間を前記クランパと当接していない部分で連結して一体化しているので、クランパ規制部材側の全ての前記当接点はほぼ連動して変位する。このため、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、複数の当接点間に極端な段差を生じてクランパへの押圧力に大きな差が発生することはなく、クランパの前記傾きが大きくなってディスクとクランパとの隙間が減少することを抑制することができる。したがって、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第4態様のディスク装置によれば、第3態様のクランパ規制部材を簡単な構造及び加工で実現でき、ディスクの傷付きを防止することができる。
本発明の第5態様のディスク装置によれば、クランパ規制部材の弾性体としての弾性係数が、クランプアームの弾性体部分の弾性係数より十分に小さく設定されているので、クランプアームは、クランパが退避位置に位置するときにクランパ規制部材に発生するバネ荷重によって弾性変形することはない。したがって、クランパとディスクとの隙間が減少することはなく、ディスクの傷付きは防止される。
本発明の記述を続ける前に、添付の図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
《実施形態》
図1〜図9A、及び図9Bを用いて、本発明の実施形態にかかるディスク装置1の構成及び動作を説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるディスク装置1の全体の斜視図である。図2は、ディスク装置1が備える蓋体12を取り除いた状態の構成を示す斜視図である。図3は、ディスク装置1が備える蓋体12及びクランプレバー32を取り除いた状態の構成を示す斜視図である。図4Aは、ディスク装置1が備えるクランパ4とクランププレート31との組立後の構成を示す平面図であり、図4Bは、その断面図である。図5は、ディスク装置1の、クランパ4の周辺の構成を示す一部拡大斜視図である。図6Aは、ディスク装置1の、ディスク5が挿入される前の状態を示す一部断面図であり、図6Bは、図6Aの一部拡大断面図である。図7Aは、ディスク装置1の、ディスク5の水平搬送中の状態を示す一部断面図であり、図7Bは、図7Aの一部拡大断面図である。図8Aは、ディスク装置1の、ディスク5がターンテーブル22上に載置される直前の状態を示す一部断面図であり、図8Bは、図8Aの一部拡大断面図である。図9Aは、ディスク装置1の、ディスク5の装着が完了した状態を示す一部断面図であり、図9Bは、図9Aの一部拡大断面図である。
まず、ディスク装置1の全体構成について説明する。
本発明の実施形態にかかるディスク装置1は、支持基板11と、支持基板11の上部を覆うように設けられた蓋体12とで形成される筐体100の内部に、CDやDVD等のディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)5をローディングして、ディスク5の情報の記録及び再生を行うための各部材及び装置が取り付けられることによって構成されている。支持基板11と蓋体12とで構成される筐体100の一側面には、ディスク5を挿入及び排出するためのディスク挿入口15が形成されている。
筐体100の内部には、スピンドルモータ2により回転駆動されるともに、ディスク5が載置されるターンテーブル21と、ターンテーブル21との間でディスク5を回転可能に狭持できるように構成されたクランパ4と、ディスク挿入口15を通じて筐体100の外部から前記内部に挿入されたディスク5をターンテーブル21とクランパ4との間に搬入するローディング機構13と、ディスク搬入方向Xに延在し、ディスク搬入方向Xの下流側の端部でクランパ4を回転可能に保持するとともに、ディスク搬入方向Xの上流側でディスク搬入方向Xと直交する幅方向Yに延在する回動軸(軸32a,32aを結ぶ直線)を中心に回動可能に設けられたクランプアーム3と、ディスク5に情報の読込及び書込を行う光ピックアップ7が設けられている。
また、蓋体12には、図1に示すように、その中央部に開口部14が設けられ、当該開口部14の周囲のディスク搬入方向Xの下流側(クランプアーム3の回動軸から離れた側)には、クランパ4の、ディスク搬入方向X及び幅方向Yと直交する回転軸方向Zの移動を規制する、クランパ規制部材の一例であるクランパバネ6が取り付けられている。
以下、ディスク装置1の各部材及び装置の構成をさらに詳しく説明する。
ターンテーブル21は、スピンドルモータ2を構成するロータにより構成されている。スピンドルモータ2は、ロータと、芯出しリング22と、回転体23と、マグネット24と、軸受25と、コア26と、コイル27とにより構成されている。ロータ、つまりターンテーブル21は、下方(支持基板11側)に開口するカップ形状に形成され、その上面(蓋体12側)にディスク5を載置するターンテーブル面21aを構成し、上面中央部に上方に突出する上部円筒状部を有している。芯出しリング22は、ターンテーブル21の、上部円筒状部の外周及びターンテーブル面21aの上部円筒状部の近傍部分に取り付けられ、ディスク5の中心穴を保持して芯出しを行う。回転体23は、棒状に形成され、上端部をターンテーブル21の上部円筒状部の内周側を一体的に保持している。マグネット24は、リング形状に形成され、ターンテーブル21の下部円筒状部の内周面に設けられている。軸受25は、円筒形状に形成されて支持基板11に一体的に設けられ、回転体23の下端部をその内周面で回転自在に保持している。コア26は、マグネット24の内周面と対向するように軸受25の外周面に固定されている。コイル27は、コア26の周囲に巻き回されている。スピンドルモータ2は、コイル27に電流が印加されることによりマグネット24とコア26との間に発生する電磁気力によって、軸受25を介して支持基板11に一体的に構成されたコア26と対向するマグネット24を回転させ、ターンテーブル21を回転させるように構成されている。
ローディング機構13は、ディスク挿入口15の近傍で幅方向Yに延在するように配置された概ね円筒形状の弾性体で形成されたゴムローラと、当該ゴムローラの内空部を貫通するローラ軸とで構成されるローラ13aと、支持基板11のディスク搬入方向Xに延在する一側面側に配置され、ローラ13aを、前記ローラ軸を中心に正逆方向に回転させるとともに、回転軸方向Zに移動させることができるように構成された駆動機構13bとを備えている。
ローラ13aは、図3に示すように、幅方向Yの中央部から両端部に向かうに従い、直径が大きくなるように形成されている。また、ローラ13aには、支持基板11に取り付けられたつるまき状のバネ等の弾性部材(図示せず)により、常時、蓋体12に向けて回転軸方向Z(図1では上方向)に付勢力が与えられている。これにより、ディスク挿入口15を通して挿入されたディスク5を、ローラ13aとクランプアーム3が備えるディスクガイド34(図6A参照)との間で挟持できるように構成されている。
ローディング機構13は、ローラ13aとクランプアーム3との間にディスク5が当接されて、ディスク挿入口15の近傍に設けられたセンサ(図示せず)がディスク5の存在を検知したとき、駆動機構13bを駆動させてローラ13aを正方向に回転させることで、ディスク5をクランパ4とスピンドルモータ2との間に搬入する。また、ローディング機構13は、ディスク5がターンテーブル21上に載置されたときには、ディスク5の回転を妨げないよう、ローラ13aをディスク5から離して退避させるように構成されている。また、ローディング機構13は、前記搬入時とは逆に動作することで、ディスク5の搬出を行うことができる。すなわち、ローディング機構13は、駆動機構13bを駆動することにより、退避させたローラ13aを移動させてターンテーブル21上に載置されたディスク5を持ち上げて、ローラ13aとディスクガイド34との間でディスク5を狭持し、この状態でローラ13aを逆方向に回転させることで、ディスク5を搬出する。
クランプアーム3は、幅方向Xに延在する板状部材であるクランプレバー32と、ディスク搬入方向Xに延在し、ディスク搬入方向Xの上流側の端部をクランプレバー32の中央部に一体的に取り付けられたクランププレート31とを備えている。クランププレート31は、ディスク搬入方向Xの下流側の端部にクランパ4を回転可能に保持するクランパ保持部31Aを構成している。
クランプレバー32は、図2に示すように、ディスク搬入方向Xの上流側の両端部に設けられた軸32a,32aがそれぞれ、支持基板11の軸受穴11a,11bに挿入されることで、軸32a,32aを結ぶ(幅方向Yと平行な)直線を中心軸として回動可能に構成されている。クランプレバー32にはクランププレート31が一体的に取り付けられているので、クランプレバー32が回動することにより、クランププレート31も回動する。本実施形態においては、このクランププレート31とクランプレバー32とでクランプアーム3のアーム部を構成している。
また、クランプレバー32の支持基板11と対向する側の面には、ディスク挿入口15より挿入されたディスク5をローラ13aと協働して狭持可能なディスクガイド34(図6A参照)が設けられている。ディスクガイド34は、ローラ13aとの間で狭持したディスク5がローラ13aの回転によりクランパ4とターンテーブル21との間に搬入されるとき、ディスク5の姿勢がディスク搬入方向Xに平行となるように案内できるような形状に形成されている。また、ディスクガイド34は、ディスク5の記録面を傷付けないように樹脂などの弾性体で形成されている。なお、クランプレバー32は、ディスクガイド34の取り付けを容易にするとともに、ローラ13aの押圧力が加わっても変形しないように、ある程度の高い剛性を有することが好ましい。
クランププレート31のディスク搬入方向Xの下流側に配置されるクランパ保持部31Aには、後述するクランパ4の複数のフック部41に、それぞれ係合してクランパ4を回転可能に保持する複数の爪部31aが形成されている。複数のフック部41と複数の爪部31aとは、それぞれ、部品の寸法ばらつきを考慮してクランパ4の厚み方向及び径方向に遊び(隙間)を有する状態で係合している。
複数の爪部31aは、クランププレート31の厚み方向に立ち下がってクランパ4を取り付けた時にクランパ4の回転中心を通る回転軸51の延長線上に位置する点33から遠ざかる方向に突出するよう形成されている。
また、複数の爪部31aは、図4Aに示すように、点33に対して非点対称に配置されている。具体的には、複数の爪部31aは、クランパバネ6に当接する側(図4Aでは上側)が、クランパバネ6に当接しない側(図4Aでは下側)及び後述するクランパバネ6の複数の弾性爪61a(図5参照)よりも、設置面積が大きく又は設置箇所数が多く配置されている。図4Aでは、クランパバネ6に当接しない側の複数の爪部31aの一枚当たりの面積を大きくして、設置面積を大きくした例を示している。すなわち、クランパバネ6に当接する側の1つ当たりの爪部31aの面積が、クランパバネ6に当接しない側の1つ当たりの爪部31aの幅よりも大きく且つクランパバネ6の弾性爪61aの一つ当たりの幅よりも大きく形成されている。なお、前記「面積」とは、XY平面上に位置する面の面積をいう。
クランププレート31は、前記のようにしてクランパ保持部31Aの複数の爪部31aでクランパ4を保持した状態でクランプレバー32の回動に連動して回動することにより、クランパ4を、ターンテーブル21からディスク5の厚み分だけ回転軸方向Zに離れたディスク押圧可能位置4A(図9A及び図9B参照)と、ディスク押圧可能位置4Aよりターンテーブル21から遠ざかる側に離れた退避位置4B(図6A及び図6B参照)との間で移動させることができるよう構成されている。
また、クランププレート31は、板バネで構成され、図9A及び図9Bに示すように、クランパ4をディスク押圧可能位置4Aに移動させて、ディスク5をターンテーブル21上に押圧したとき、クランププレート31は撓んで、ディスク5に撓みを復元する荷重を加えることができる。この荷重により、クランププレート31は、ディスク5がターンテーブル21に対してスリップしないようディスク5を押圧することができる。クランププレート31の材質としては、例えばステンレススチールやリン青銅等のようなバネ性を有する金属板が挙げられる。
クランパ4は、概ね円盤形状に形成され、ディスク5の記録面に傷を付けないように樹脂などの弾性部材で形成されている。クランパ4の材質としては、例えばPOM等の摺動性に優れた樹脂材料が挙げられる。クランパ4のクランププレート31の取付側の中央部には、半球形状で突出するピボット部42が形成されている。また、ピボット部42と外周部43との間には、複数のフック部41が形成されている。複数のフック部41は、それぞれクランパ4の回転軸51までの距離が同一になるように配置されている。また、複数のフック部41は、それぞれ、クランパ4の厚み方向に立ち上がって回転軸51に向かう方向に突出するように形成されている。複数のフック部41のディスク接触面44(図4B参照)からの厚み方向の高さは、ディスク接触面44からピボット部42の頂部までの高さよりも低く形成されている。したがって、ディスク5をターンテーブル21上に載置したときには、図9A及び図9Bに示すように、ピボット部42のみがクランププレート31に当接するようになり、ディスク5の回転に連動してクランパ4が回転しても、そのクランパ4の回転は妨げられないようになっている。
また、前記したように、部品の寸法ばらつきを考慮してクランパ4のフック部41とクランププレート31の爪部31aとは、十分な隙間を持たせて構成されている。そのため、例えば図2の状態では、クランパ4は、その自重により前記クランパ4の厚み方向の隙間分、クランププレート31から垂れ下がってクランププレート31に支持されている。
クランパバネ6は、図5に示すように、薄い板金で構成されて板バネとして作用し、その中央部に開口6aが設けられている。クランパバネ6の材質としては、例えばステンレススチールやリン青銅等のようなバネ性を有する金属板が挙げられる。クランパバネ6は、開口6aを挟んでディスク搬入方向Xの上流側に配置される弾性部61が蓋体12の開口部14に突出して、クランパ4のディスク搬送方向Xの下流側の一部に、ディスク5とは反対側から当接可能となるよう、開口6aを挟んでディスク搬入方向Xの下流側に配置される取付部62が、ビス63により蓋体12の開口部14の周囲のディスク搬送方向Xの下流側で且つ筐体100の外側に固定されている。
弾性部61は、クランパ4の回転軸51よりもディスク搬入方向Xの下流側の一部に当接できるように、ディスク挿入方向Xに延在するよう形成された複数(ここでは2つ)の弾性爪61aを備えている。複数の弾性爪61aは、クランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して略対称に形成されている。また、複数の弾性爪61aは、クランパ4と当接しないディスク挿入方向Xの下流側の部分で相互に連結されている。このように弾性部61が構成されることにより、複数の弾性爪61aとクランパ4との当接点がほぼ連動して変位するため、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、複数の当接点間に極端な段差を生じてクランパ4への押圧力に大きな差を発生させることを抑えることができる。したがって、クランパ4が大きく傾いた状態でディスク5が接触することにより生じるディスク5の傷付きを防止することができる。また、弾性部61は、開口6aを挟んで取付部62に隣接するようにされているので、クランパ4への押圧力の差の発生をより抑えることができ、よりディスク5の傷付きを防止することができる。
なお、上記では、複数の弾性爪61aがクランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して「略対称」に形成された部材であるとしたが、これは、クランパ4が回動可能に構成されたクランプアーム3のクランププレート31に保持される部材であり、クランパバネ6が蓋体12に取り付けられた部材であるために寸法誤差等が生じ、完全に対称に形成することが困難であることを考慮したものである。
一方、ディスク未挿入時におけるクランパ4の回転軸方向Zの高さ位置は、ディスク装置1の全体の部品寸法のばらつきなどにより、通常、ばらつきを持つ。このため、本実施形態のクランパバネ6は、その高さ位置のばらつきの範囲において、常にクランパバネ6がクランパ4に対して当接し規制力を与えることが可能となるように、設置高さ及び弾性係数が設定されている。また、クランパバネ6は、その弾性係数が、板バネで構成されるクランププレート31の弾性係数よりも十分小さく設定されている。
なお、本実施形態においては、クランパバネ6の全体を板バネで構成したが、線バネで構成してもよい。また、取付部62と弾性部61とを別々の材質で構成することも可能である。
また、本実施形態においては、クランプアーム3のアーム部をクランププレート31とクランプレバー32の2つの部材で構成したが、クランププレート31とクランプレバー32とを一体的に構成して1つの部材で当該アーム部を構成してもよい。この場合、クランパ4によりディスク5がターンテーブル21に対してスリップしないようディスク5を押圧することができるように、当該アーム部の一部又は全部を板バネ等の弾性体で構成する。
次に、図6A及び図6Bを用いて、ディスク5の未挿入時の状態のディスク装置1における、クランパバネ6の機能を説明する。
ディスク5の未挿入時の状態において、クランパバネ6は、大きくは2つの機能を果たす。
まず、クランパバネ6は、第1の機能として、クランパ4とクランププレート31との間に設けた回転軸方向Zの遊び(隙間)を無くして、ディスク5とクランパ4との隙間を従来よりも拡大する機能を有している。
ディスク5のアンローディング時(搬出時)において、ローディング機構13の駆動により、クランプレバー32及びクランププレート31がターンテーブル21から離れる方向に回動されて、クランププレート31に保持されるクランパ4が、図6A及び図6に示す退避位置に移動するとき、その移動の途中で、まず、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部にクランパバネ6の弾性爪61aが当接する。この状態でさらにクランプレバー32及びクランププレート31がターンテーブル21から離れる方向に回動されると、板バネであるクランパバネ6は、クランパ4の前記一部と当接したまま弾性爪61aが持ち上げられるよう変形する。クランパバネ6は、この変形により発生するバネ荷重でクランパ4の前記一部をターンテーブル21に近付く側に押圧する。これによって、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側に位置するフック部41の係合部41aとクランププレート31のクランプ保持部31Aの爪部31aとの当接部を支点としてモーメントが作用する。これにより、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側はターンテーブル21に近付く側に押されると同時に、ディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)がターンテーブル21から離れる方向に押され、クランパ4のディスク搬入方向Xの上流側の一部がクランププレート31に当接する。これにより、クランパ4は、図6A及び図6Bに示すような姿勢で退避位置4Bに位置決めされる。このとき、クランパ4とクランププレート31との間の回転軸方向Zの隙間(遊び)は無くなる。
したがって、ターンテーブル21に最も近い部分となるクランパ4のディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)は、クランパバネ6が設けられていない従来の装置よりも、ターンテーブル21から離れた位置で支持されることとなる。これにより、クランパ4とターンテーブル21との隙間が拡大されるので、ディスクローディング時に、ディスク5の搬入経路が確保される。ここで、クランパバネ6の弾性係数は、前記したようにクランププレート31の弾性係数より十分に小さく設定されているので、クランププレート31は、クランパ4が退避位置4Bに位置するときにクランパバネ6に発生するバネ荷重によって弾性変形することはない。したがって、クランパ4とターンテーブル21との隙間が減少することはない、すなわち、クランパ4とディスク5との隙間は減少することがないため、ディスク5の傷付きは防止される。なお、これに対して、クランパバネ6の弾性係数がクランププレート31の弾性係数と同等又は大きい場合には、クランパバネ6はクランプレバー32及びクランププレート31の回動によりクランパ4と当接しても弾性変形することなく、クランパ4はその当接位置で位置決めされることとなる。このため、クランパ4とターンテーブル21との隙間は、クランパバネ6の無い従来の構成よりは拡大されるが前記構成に比べると狭くなる。
次に、クランパバネ6は、第2の機能として、クランパ4の幅方向Yの傾きを抑制して、ディスク5とクランパ4との隙間を従来よりも拡大する機能を有している。
クランパバネ6の弾性爪61aは、前記したように、クランパ4の回転軸51を通るディスク搬入方向Xの平面に対して対称に形成され(図5参照)、クランパ4のディスク搬入方向Xの下流側では幅方向Yに均等に当接するように形成されている。また、クランププレート31の複数の爪部31aは、前記したように、クランパ4がクランパバネ6に当接する側(ディスク搬入方向Xの下流側)が、クランパ4がクランパバネ6に当接しない側(ディスク搬入方向Xの上流側)及びクランパバネ6の弾性爪61aよりも、設置面積が大きく又は設置箇所数が多く配置されている(図4A参照)。
前記のような構成によれば、まず、幅方向Xに離れた2箇所の弾性爪61aでクランプ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部を押圧することにより、クランパ4の幅方向Yの傾きを発生させるモーメントは2点の荷重で生じるモーメントの差分として生じる。これにより、クランパ4の前記一部を一箇所で押圧する時よりも、当該モーメントを小さく抑えることが可能である。
また、クランパバネ6の弾性爪61aによるバネ荷重を受け止めるクランププレート31の爪部31aの面積を広く確保した構成としているため、クランパ4は、ディスク搬入方向Xの下流側において、クランパ4の位相に関わらず、1箇所のフック部41の係合部41aの全体の平面あるいは幅方向Yに離れた2箇所のフック部41の係合部41aを爪部31aに当接させて、爪31aの構成面に沿わせることができる。したがって、クランププレート31に対してクランパ4が幅方向Yに傾くことでクランパ4の幅方向Yの一方の外周側がターンテーブル21に近付く側に移動することを防ぐことができる。また、ディスク5とクランパ4との隙間の減少を防いでディスク傷付きを抑制することができる。
さらに、クランパバネ6は、図5に示すように、およそ長楕円の環形状から2箇所の弾性爪61aが蓋体12の開口部14に突出した構成とされている。言い換えれば、弾性爪61aは、クランプレバー32の回動軸に近付く方向に突出した構成とされている。これにより、部品の加工時あるいは組立時の取り扱い等で部品全体に若干の変形が生じても、2箇所の弾性爪61aはほぼ連動して変位するため、隣接する弾性爪61aの間に極端な段差を生じてクランパ4への押圧力に大きな差が発生しクランパ4の幅方向Yの傾きが大きくなることはない。よって、ディスク5の傷付きは防止される。
次に、本実施形態のディスク装置1のディスクローディング動作を説明する。なお、ここでは、ディスク装置1が支持基板11を下にして載置されているものとして説明する。
まず、図7A及び図7Bを参照しつつ、ディスクローディング開始から、ディスク5の水平搬送中の動作について説明する。
ディスク5が挿入口15から差し込まれてクランプレバー32のディスクガイド34とローラ13aとの間に当接する。ディスク挿入口15の近傍に設けられたセンサ(図示せず)がディスク5の存在を検出したとき、ローディング機構13の駆動機構13bが駆動され、ローラ13aが正方向に回転する。このローラ13aの正方向の回転により、ディスク5は、クランプレバー32に取り付けられたディスクガイド34とローラ13aとの間で挟み込まれ、ディスクガイド34により姿勢を制御されながら、図7A及び図7bに示すように、クランパ4とターンテーブル21との間に水平搬送される。
この時、クランパ4とクランパバネ6とは、クランプレバー32が回動動作をしないため、ディスク5の未挿入時と同じ状態で位置する。すなわち、クランパ4は、クランプレバー32に取り付けられたクランププレート31により、ディスク搬入方向Xの上流側を、ターンテーブル21から離れる方向に持ち上げられて、クランパ4の幅方向Yの傾きが抑えられた状態で、従来よりもターンテーブル21から離れた退避位置4Bで保持されている。これにより、クランパ4とターンテーブル21との隙間が確保される。
なお、前記ディスクローディング中は、一般にローラ13a等の駆動系(図示せず)から生じる振動がディスク装置1の全体に伝わり、比較的軽量な部品であるクランパ4は、クランパ4を保持するクランププレート31との間の遊び(隙間)の範囲で振動して、ディスク5とクランパ4との隙間が狭くなることがある。しかしながら、本実施形態のディスク装置1によれば、クランパバネ6がクランパ4をクランププレート31に対して付勢しているので隙間(遊び)が排除され、前記振動によるディスク5とクランパ4との隙間の減少は抑制される。
次に、図8A及び図8Bを参照しつつ、ディスク5をターンテーブル21上へ載置するときの動作を説明する。
ディスク5がクランパ4とターンテーブル21との間を、ディスク5の中心がターンテーブル21の回転軸51と一致する位置まで水平搬送されると、クランプレバー32及びクランププレート31が回動し、クランププレート31に保持されるクランパ4が退避位置4Bからディスク押圧可能位置4Aまで移動し始める。このとき、クランプレバー32に取り付けられたディスクガイド34がクランプレバー32の回動に伴って傾き、ローラ13aとディスクガイド34との間で挟まれたディスク5は、図8A及び図8Bに示すように、ターンテーブル21に近付く方向に移動する。
ここで、クランパ4は、ターンテーブル21に近付く方向へ移動したことによりクランパバネ6との当接状態が解除され、クランププレート31に対して自重でぶら下がった状態で保持される。なお、クランパ4は、退避位置4Bからディスク押圧可能位置4Aに移動する途中で、ディスク5に当接するが、このとき、ディスク5とクランパ4とは共に、ディスク挿入方向X及び幅方向Yには移動しない。したがって、クランプ4がディスク5の面を擦って、ディスク5に傷を付けることはない。
次に、図9A及び図9Bを参照しつつ、ディスク5の装着完了までの動作を説明する。
クランプレバー32及びクランププレート31の回動により、ディスク5がさらにターンテーブル21に近付く方向に移動されるとともにクランパ4がディスク押圧可能位置4Aに移動されると、ディスク5は、その中心穴がスピンドルモータ2の芯出しリング22に案内されて位置決めされたのち、ターンテーブル21上に載置される。
ディスク5がターンテーブル21上に接触するタイミングで、駆動装置13bの駆動によりローラ13aがディスク5から離れる方向(図9A及び図9Bの下方向)に移動される。これにより、ローラ13aとディクランプレバー32のディスクガイド34とのディスク5の狭持状態が解除される。また、このとき、クランププレート31がクランパ4のピポット部42を直接付勢して、クランパ4を介してディスク5を押圧し、ディスク5をターンテーブル21に対して付勢する。
ディスク5がターンテーブル21上に載置されてクランパ4とディスク5とが密着した後、さらにクランプレバー32が回動すると、クランプレバー32に一端部を固定されたクランププレート31はクランパ4のピポット部42から反力を受けて変形する。この変形により、板バネであるクランププレート31は、ピポット部42に対してバネ荷重を発生して、ディスク5がターンテーブル21に対してスリップしない十分な力でディスク5を押圧する。このようにして、ディスク5の装着が完了し、図8A及び図8Bに示すような状態となる。なお、この時、ローラ13aは、ディスク5から十分に離れた位置に退避しており、ディスク5の回転を阻害することはない。
以上のようにして、本実施形態のディスク装置1のディスクローディング動作が完了する。なお、ディスクアンローディング(搬出)は、前記ディスクローディング動作と逆の動作を行うことによりすることができる。したがって、ディスクアンローディング動作の詳細については、ここでは省略する。
次に、ディスク5の未挿入時の状態のディスク装置1に落下衝撃が加わった場合の挙動を、図6A、図6B、図10、及び図11を参照しつつ説明する。図10は、ディスク装置1に支持基板側を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。図11は、ディスク装置1に蓋体を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。ここで、クランパ4のフック部41は、ディスク装置1の薄型化を考慮してその厚みを抑えて形成されることが好ましい。しかしながら、当該厚みを抑えて形成すると、樹脂で構成されるフック部41は、クランパ4の厚み方向の衝撃で破損しやすくなる。したがって、以下では、ディスク装置1の回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
まず、図6A及び図6Bに示すようにクランパ4が退避位置4Bに位置する状態のディスク装置1が支持基板11側を下にして落下し、回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
支持基板11側を下にしてディスク装置1に落下衝撃が加わったとき、クランプレバー32及びクランププレート31は、衝撃加速度を受けてターンテーブル21側に回動しようとする。本実施形態のディスク装置1においては、通常時、クランプレバー32は、図6A及び図6Bに示す姿勢を維持するように蓋体12に支持されているが、この落下衝撃により、クランプレバー32とクランププレート31の全体が大きく弾性変形する。このため、クランププレート31に保持されているクランパ4は、そのクランパ4のディスク搬入方向Xの下流側の一部でクランパバネ6の弾性爪61aとの当接している状態が外れて、図10に示す状態でターンテーブル21に衝突する。この時、前記衝突の衝撃は、主にピポット部42とその裏面に加わり、フック部41には加わらない。したがって、フック部41は、厚みを抑えて形成されて構造的に弱い部材とされていたとしても破損することはない。
また、この時の落下衝撃のエネルギーは、クランププレート31が板バネで構成されているので、最初にクランプレバー32やクランププレート31などに加えられたエネルギーから、クランププレート31の変形による弾性エネルギーに変換された分だけ減少している。したがって、クランパ4の破損も抑制される。
次に、図6A及び図6Bに示すようにクランパ4が退避位置4Bに位置する状態のディスク装置1が蓋体12側を下にして落下し、回転軸方向Zに落下衝撃が加わった場合について説明する。
蓋体12側を下にしてディスク装置1に落下衝撃が加わったとき、クランプレバー32とクランププレート31とは、衝撃加速度を受けて蓋体12側に回動しようとする。本実施形態のディスク装置1においては、クランプレバー32及びクランププレート31と蓋体12との隙間は、薄型化のため、図6Aに示すように、わずかしか設定していない。このため、クランププレート31はクランプレバー32と一体的に回動して、図11に示すように蓋体12と直接衝突する。この時、クランププレート31の端部に保持されたクランパ4は、クランパバネ6の規制力に抗して、通常の退避位置4Bから蓋体12側(図11の上側)に移動する。この時、本実施形態のディスク装置1においては、クランパバネ6が板バネで構成され、その弾性係数がクランププレート31より十分に小さく設定されているため、クランパバネ6が弾性変形して落下衝撃の荷重が緩衝されると共に、クランパ4の移動に追従して弾性変形するクランパバネ6からクランパ4が受ける弾性力は小さく抑えられている。したがって、クランパ4に作用する前記落下衝撃の荷重を受けるフック部41に生じる応力は低減されて、フック部41の破損は抑制される。
ここで、もし、クランパバネ6が板バネ等の弾性体ではなく剛体で構成されていた場合には、クランパ4はクランパバネ6にディスク搬入方向Xの下流側の一部を規制されて、退避位置4Bから、さらにターンテーブル21から離れる方向(図11の上方向)には移動できない状態で、フック部41の係合部41aにクランププレート31の爪部31aからクランプレバー32とクランププレート31に加わる衝撃加速度による落下衝撃の荷重を瞬間的に受けることとなる。したがって、薄型化のため、特に厚さを抑えて形成されるフック部41の係合部41aは、強度が弱く、容易に破損することが予想される。
本実施の形態のディスク装置1によれば、前記構成により、クランパバネ6により前記クランパ4の破損の不具合を大きく改善することができ、ディスク装置1の薄型化と落下衝撃時のクランパ4の破損の抑制の両方を実現することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で変形することができる。
例えば、前記実施形態においては、クランプアーム3(すなわちクランププレート31とクランプレバー32)の回動軸がディスク搬入方向Xの上流側(ディスク挿入口15側)に位置するように構成したが、本発明はこれには限定されない。例えば、クランプアーム3の回動軸がディスク搬入方向Xの下流側(ディスク挿入口15から離れた装置の奥側)に位置するように構成されてもよい。この場合、クランパ規制部材の一例であるクランパバネ6は、クランププレート31のクランプ保持部31Aよりもディスク搬入方向Xの上流側に配置すればよい。
本発明にかかるディスク装置は、ディスクに傷が付くことを防止するとともに、装置のさらなる薄型化を実現することができるので、CDやDVDをはじめとするディスク状の記録媒体をユーザが交換可能とした記録再生装置に有用である。また、本発明にかかるディスク装置は、車載用のディスク装置やテレビゲーム機に組み込むディスク装置など、様々な他の機器と組み合わせて用いるために薄型化が求められるディスク装置において、特に有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2006年11月15日に出願された日本国特許出願No.2006−309110号の明細書、図面、および特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体を取り外した状態の斜視図である。 図3は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体とクランプレバーを取り外した状態の斜視図である。 図4Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、クランププレートとクランパとの組立後の構成を示す平面図である。 図4Bは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、クランププレートとクランパとの組立後の構成を示す断面図である。 図5は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の一部拡大斜視図である。 図6Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスク未挿入時の状態を示す一部断面図である。 図6Bは、図6Aの一部拡大断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスクローディング中(ディスク水平搬送時)の状態を示す一部断面図である。 図7Bは、図7Aの一部拡大断面図である。 図8Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスクローディング中(ディスク降下時)の状態を示す一部断面図である。 図8Bは、図8Aの一部拡大断面図である。 図9Aは、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、ディスク装着完了時の状態を示す一部断面図である。 図9Bは、図9Aの一部拡大断面図である。 図10は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、支持基板を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。 図11は、本発明の実施形態にかかるディスク装置の、蓋体を下にして落下衝撃が加わったときの状態を示す一部拡大断面図である。 図12Aは、従来のディスク装置の、ディスクローディング中の状態を示す一部拡大断面図である。 図12Bは、従来のディスク装置の、ディスク装着完了時の状態を示す一部拡大断面図である。

Claims (5)

  1. 筐体(100)の内部に配置され、スピンドルモータ(2)により回転駆動されるとともに、ディスク(5)が載置可能なターンテーブル(21)と、
    前記ターンテーブル(21)との間で前記ディスク(5)を回転可能に狭持できるよう構成されるとともに、前記ディスク(5)を狭持する側とは反対側にフック部(41)を備えるクランパ(4)と、
    前記筐体(100)の外部より挿入された前記ディスク(5)を前記ターンテーブル(21)と前記クランパ(4)との間に搬入するローディング機構(13)と、
    前記クランパ(4)の前記フック部(41)に、前記クランパ(4)の厚み方向に隙間を有する状態で係合する爪部(31a)を有して前記クランパ(4)を回転可能に保持するクランパ保持部(31A)と、前記クランパ保持部(31A)より延在し、前記クランパ保持部(31A)から離れて位置する回動軸を中心に回動可能に設けられたアーム部(31,32)とを有して、前記アーム部(31,32)の回動により、前記ターンテーブル(21)上に前記ディスク(5)を押圧可能なディスク押圧可能位置(4A)と、前記ディスク押圧可能位置(4A)より前記ターンテーブル(21)から遠ざかる側に離れた退避位置(4B)との間で前記クランパ(4)を移動させるクランプアーム(3)と、
    前記退避位置(4B)に移動された前記クランパ(4)の、前記ディスク(5)を狭持する側とは反対側で且つ前記アーム部(31,32)の回動軸から離れた側の一部と当接可能な弾性部(61)を有するクランパ規制部材(6)と、を備え、
    前記クランプアーム(3)の前記アーム部(31,32)の回動により前記退避位置(4B)に移動した前記クランパ(4)の前記一部が前記クランパ規制部材(6)の前記弾性部(61)に当接したとき、当該当接したクランパ(4)の前記一部の近傍に位置する前記フック部(41)と前記クランプアーム(3)の前記クランパ保持部(31A)の前記爪部(31a)との当接部を支点として、前記クランパ(4)の前記アーム部(31,31)の回動軸に近い側が前記ターンテーブル(21)から遠ざかる方向に回動するディスク装置。
  2. 前記クランパ規制部材(6)の前記弾性部(61)は、前記クランパ(4)の回転中心を通るとともに前記アーム部(31,32)の回動軸に直交する平面に対して略対称に形成されている請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記クランパ規制部材(6)の前記弾性部(61)は、前記アーム部(31,32)の回動軸に近づく方向にそれぞれ延在する複数の弾性爪(61a)で構成され、
    隣接する前記それぞれの弾性爪(61a)は、前記クランパ(4)と当接しない前記アーム部(31,32)の回動軸から離れた側の部分で連結されて一体化されている請求項2に記載のディスク装置。
  4. 前記クランパ規制部材(6)は、中央部に開口が設けられた板バネで構成されている請求項2に記載のディスク装置。
  5. 前記クランプアーム(3)の前記アーム部(31,32)の一部又は全部が弾性体で構成され、
    当該弾性体の弾性係数は前記クランパ規制部材(6)の前記弾性部(61)の弾性係数よりも大きい請求項4に記載のディスク装置。
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