JP2007162179A - 折畳み式帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】帽子の展開形状を維持しつつ帽子を人の頭に良好に密着させることができる折畳み式帽子を提供する。
【解決手段】前側弾性平板11と後側弾性平板12の周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部13が形成され、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが折曲げ部13を介して折畳まれると扁平状態になり、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが折曲げ部13を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、この展開状態を維持する顎紐14を備えた折畳み式帽子10を構成した。
【選択図】図6

Description

この発明は、折畳んだ状態で扁平状態になる折畳み式帽子に関するものである。
従来、陽射しから顔及び頭部を守るために帽子が用いられ、又、帽子の収納性を高めるために折畳み式のものが種々考案されている。この折畳み式の帽子に関する発明又は考案として、特許文献1及び2に記載されているようなものがある。
特許文献1には、「一枚の薄板体(1)の中央部分に頭がはいる大きさの開口部を設け、開口部の両側に開口部から少し離れた位置に湾曲した曲線状折り目(3)をつけ、該薄板体(1)を開口部の中心部を横切る中心折り目(2)で二つ折りにし、重なった端部の糊代(6)の部分を接合し、そうした後、両側の、湾曲した曲線状折り目(3)の部分をそとに張り出すように折り曲げて、二つ折りにされた中心折り目(2)を伸展することにより立体形状の構造体とし、開口部を頭に被せることにより帽子としての働きをする折り畳み式帽子」が記載されている。
これによれば、「折り上げて立体構造としたときの外形は二方向にひさしが張りだしているため着帽の方向によって、顔と首筋、あるいは顔の左右を陽射しから保護し、また、隙間なく頭頂部を覆っているため頭頂部も陽射しを完全に遮光している。折り上げて立体構造としたときの断面は三角形を基本としているため風などの少々の外力では変形せず、着帽したとき頭に接する開口部が安定しているので着帽時の密着感は良い。湾曲した曲線状の折り目の部分を元の状態に伸展することにより、二つ折りにされた平らな薄板体に戻るため保管のための空間は極めて少なくて済む。」旨記載されている。
また、特許文献2には、「平板の折線1を共有の辺とし、その両側に対象な多角形の側板2,2を形成し、笠本体3としている。側板2,2の中央付近に上辺を、折線1にほぼ平行に配置し、これを折辺とした台形の開閉扉4,4を設けた窓5,5をあけ、それらの下方に、締め紐6,6をとりつけた平板を二つ折にしてなる笠。」が記載されている。
実開平7−43450号公報 実開平2−87021号公報
しかしながら、特許文献1に記載された考案では、顎紐が設けられていないので、例えば、強風が吹いている状況では、帽子を人の頭に密着させた状態が維持できない場合もあると考えられ、帽子が吹き飛ばされてしまう虞がある。また、特許文献1に記載された発明では、開口部の大きさが定まってしまっているので、それぞれの人の頭の大小に対応できないので、ある人にはとっては、被ったら大きすぎてぶかぶかであったり、他の人にとっては、被ったら小さすぎて被れないという虞もある。
また、特許文献2に記載された考案では、顎紐が取付けられて人の頭に密着させた状態を維持することができ、強風で吹き飛ばされることがなく、又、人の頭の大小に対応できるものの、笠に人の頭の前後方向に沿う折曲げ部が形成され、2枚の平板が折曲げ部を介して閉じる方向と、顎紐が平板を引張る方向とが、一致しているので、人が笠を被って顎紐を結わえた場合に、顎紐に引張られて平板が閉じるばかりで、笠の展開状態が維持されない。従って、笠を被った人は、頭の左右両側部に閉塞感を感じる虞があった。
そこで、この発明は、帽子の展開形状を維持しつつ帽子を人の頭に密着させた状態が維持できる折畳み式帽子を提供することを課題とする。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈して平板状態で形状が安定する部材で成形された前側弾性平板と、該前側弾性平板の周縁部の一部が連続されて後頭を被覆する平板状態で形状が安定する部材で成形された後側弾性平板とを有し、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板の前記周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部が形成され、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して折畳まれると扁平状態になり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、該展開状態を維持する展開状態維持手段を備えた折畳み式帽子としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈して湾曲状態で形状が安定する部材で成形された前側弾性平板と、該前側弾性平板の周縁部の一部が連続されて後頭を被覆する湾曲状態で形状が安定する部材で成形された後側弾性平板とを有し、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板の前記周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部が形成され、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して折畳まれると扁平状態になる折畳み式帽子としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記折曲げ部が、折曲げ水平部と、該折曲げ水平部の両端から連続する2つの折曲げ傾斜部とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記折曲げ部が、円弧状に形成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1、3、4の何れか一つに記載の構成に加え、前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板及び/又は前記後側弾性平板における前記折曲げ部の両端部の近傍に形成された紐取付け部位に、両端部を取付けられた顎紐であり、該顎紐が引張られると前記紐取付け部位が引張られて展開状態が維持されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板における前記折曲げ水平部の両端部から前方に円弧状に形成されて折曲げ可能な前方折曲げ円弧線と、前記後側弾性平板における前記折曲げ水平部の両端部から後方に円弧状に形成されて折曲げ可能な後方折曲げ円弧線とからなり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが拡げられた状態で、前記前方折曲げ円弧線と前記後方折曲げ円弧線とで囲まれた部位を押圧して凹ませることによって、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とは展開状態が維持されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1、3、4に記載の構成に加え、前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板及び/又は前記後側弾性平板の板面に沿って設けられ、湾曲状態で形状が安定するバネ材であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一つに記載の構成に加え、前記前側弾性平板の裏面と前記後側弾性平板の裏面には、人の頭頂部が当接する緩衝材が取付けられ、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが拡げられた状態で前記各弾性平板の裏面と前記緩衝材の頭頂部に対する当接部分との間には隙間が形成されて、人の頭頂部が前記各弾性平板の裏面に当接しないように構成されたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の構成に加え、前記顎紐は、前記緩衝材の下端に設けられた緩衝材引張紐と連動して引張られるように構成したことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9に記載の構成に加え、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板は、透明であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前側弾性平板が、庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈する。従って、庇部と前頭被覆部とを別体に成形する場合に比較して、成形が容易に行える。
また、前側弾性平板と後側弾性平板とが、平板状態で形状が安定する部材で成形された。従って、収納する場合には、折畳んだ状態にしておけば良いので、収納スペースをとらないで済む。
さらに、前側弾性平板と後側弾性平板の周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部が形成され、前側弾性平板と後側弾性平板とが折曲げ部を介して折畳まれると扁平状態になり、前側弾性平板と後側弾性平板とが折曲げ部を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、展開状態を維持する展開状態維持手段を備えた。従って、折畳み式帽子を被っている間に、折畳み式帽子が閉じようとすることがないので、快適に装着することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前側弾性平板が、庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈する。従って、庇部と前頭被覆部とを別体に成形する場合に比較して、成形が容易に行える。
また、前側弾性平板と後側弾性平板とが、湾曲状態で形状が安定する部材で成形された。従って、緊急時に折畳み式帽子を取出せば、前側弾性平板と後側弾性平板との境目である折曲げ部を介して展開状態へと変形するため、人手によって折畳み式帽子を開く必要がなくなる。
請求項3に記載の発明によれば、折曲げ部が、折曲げ水平部と、折曲げ水平部の両端から連続する2つの折曲げ傾斜部とを有する。そのため、折曲げ水平部と折曲げ傾斜部とで形成される形が頭の形に適合することにより、頭への装着感が良好になり、折曲げ水平部と折曲げ傾斜部とで屈曲部が形成されることにより、折畳み式帽子が展開状態になったときに剛性が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、折曲げ部が、円弧状に形成された。そのため、折曲げ部の形状が人の頭の形状に近いので、頭への装着感が更に良好になる。
請求項5に記載の発明によれば、展開状態維持手段は、前側弾性平板及び/又は後側弾性平板における折曲げ部の両端部の近傍に形成された紐取付け部位に、両端部を取付けられた顎紐であり、顎紐が引張られると紐取付け部位が引張られて展開状態が維持される。従って、顎紐を顎にかけたときに、折曲げ部の両端部に形成された紐取付け部位が互いに引寄せられるので、前側弾性平板と後側弾性平板との繋ぎ目が前後方向で湾曲するようになり、展開状態が維持される。
請求項6に記載の発明によれば、展開状態維持手段は、前方折曲げ円弧線と後方折曲げ円弧線とからなり、前側弾性平板と後側弾性平板とが拡げられた状態で、前方折曲げ円弧線と後方折曲げ円弧線とで囲まれた部位を押圧して凹ませることができる。そのため、その凹みが形成されることで、前側弾性平板と後側弾性平板とが開く方向に付勢される。従って、その凹みによって、顎紐がなくても、折畳み式帽子の展開状態の維持が可能になり、又、展開状態を維持する強度が向上される。
請求項7に記載の発明によれば、展開状態維持手段は、前側弾性平板及び/又は前記後側弾性平板の板面に沿って設けられ、湾曲状態で形状が安定するバネ材である。従って、平板自体の材質が、平板状態で形状が安定される部材であった場合にも、バネ材の弾性力によって、前側弾性平板や後側弾性平板が湾曲しながら展開されるようにすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、前側弾性平板の裏面と後側弾性平板の裏面には、人の頭頂部が当接する緩衝材が取付けられ、前側弾性平板と後側弾性平板とが拡げられた状態で各弾性平板の裏面と緩衝材の頭頂部に対する当接部分との間には隙間が形成されて、人の頭頂部が各弾性平板の裏面に当接しないように構成された。従って、緊急時に折畳み式帽子を拡げて被った場合に、仮に帽子の上から危険物が落下してきたときに、人の頭への衝撃を緩和することができる。
請求項9に記載の発明によれば、顎紐は、緩衝材の下端に設けられた緩衝材引張紐と連動して引張られるように構成した。従って、顎紐が折曲げ傾斜部を引張ると同時に、緩衝材を引張ることになるので、折畳み式帽子の展開状態を維持しつつ緩衝材を人の頭に強く被せることができる。
請求項10に記載の発明によれば、前側弾性平板と後側弾性平板は、透明である。従って、折畳み式帽子を被ったときに、前方及び側方の視界が広がるので、避難時に安全に行動することができる。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を簡単に説明すると、折畳み式帽子10は、図1(a),(b)で示すように、前側弾性平板11と後側弾性平板12とを有し、前側弾性平板11と後側弾性平板12の周縁部の一部とが連続され、その前側弾性平板11と後側弾性平板12との境目には、折曲げ部13が形成されている。
前側弾性平板11は、庇部11xと前頭被覆部11yとが一枚の板状を呈して平板状態で形状が安定する部材で成形されている。庇部11xは、前側弾性平板11の先端側の部位であって、前側弾性平板11における図3で示す2点鎖線の上の部位である。被覆部11yは、前側弾性平板12の基端部側の部位であって、前側弾性平板11における図3で示す2点鎖線の下の部位である。また、後側弾性平板12は、前側弾性平板11の「周縁部の一部」に形成された折曲げ部13が連続されて後頭を被覆する平板状態で形状が安定する部材で成形されている。前側弾性平板11と後側弾性平板12の材質は、例えば、ポリプロピンにより成形される。
また、前側弾性平板11と後側弾性平板12の色は、透明色を用いる。透明であれば、避難時に前方及び側方に視界が広がるので、有効である。
そして、折曲げ部13を介して折畳まれると、図2(a),(b)で示すように、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが扁平状態になり、折曲げ部13を介して湾曲しながら拡げられると、図1で示すように、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが展開状態になるように構成されている。
折曲げ部13は、図1(a)で示すように、折曲げ水平部13aと、折曲げ水平部13aの両端から連続する2つの折曲げ傾斜部13bとからなる。前側弾性平板11には、図3で示すように、折曲げ傾斜部13bに沿って、後側弾性平板12に接合するための固定部11eが形成されている。そして、固定部11eを後側弾性平板12の固定部12eに貼付して固定することによって、図2(a),(b)で示すように、扁平状態にすることができ、折曲げ傾斜部13b同士を接近させることで、図1で示すように、展開状態にすることができるようになっている。
顎紐14は、左側紐14xと右側紐14yとからなり、左側紐14xは、図3(b)で示すように、紐部14p、紐部14q、紐部14r、紐部14sを有し、これらの紐部14p〜14s同士の間に、連結部16a,16b,16cを有し、端部には、連結雄部17を有する。右側紐14yは、図3(c)で示すように、紐部14p、紐部14q、紐部14rを有し、これらの紐部14p〜14r同士の間に、連結部16a,16b,16cを有し、端部には、連結雌部18を有する。連結雄部17と連結雌部18とは、連結することができるようになっている。
紐部14rは、図3(b),(c)で示すように、2枚構造となっており、2枚重ねにされて形成される隙間Rに、図4(b)で示す緩衝材引張紐53が挿通される。
さらに、後側弾性平板12における折曲げ部13の両端部近傍には、図4(a)で示すように、2箇所の紐取付け部位12aが形成されている。そして、「展開状態維持手段」としての顎紐14が、一端を紐取付け部位12aの一方に取付けられ、他端を紐取付け部位12aの他方に取付けられる。顎紐14が引張られると紐取付け部位12aが引張られて2つの折曲げ傾斜部13bが互いに引寄せられるので、折畳み式帽子10の展開状態が維持される。
また、前側弾性平板11と後側弾性平板12の下方には、図4(b)で示すような「緩衝材」である緩衝構造体50が設けられる。緩衝構造体50は、緩衝線状部材51と、緩衝環状部材52と、緩衝材引張紐53とを有する。緩衝環状部材52は、側面視で台形状に形成され、平面視で環状になっており、人の頭に適合し易い形状となっている。緩衝環状部材52の表面には、挿通誘導片52aの両端部52a−1が取付けられており、緩衝環状部材52と挿通誘導片52aとで囲まれる隙間Pに、緩衝線状部材51が挿通されるようになっている。
前側弾性平板11には、図4(a)で示すように、緩衝線状部材51を挿通して固定することができる挿通切れ込み11dが形成され、後側弾性平板12には、緩衝線状部材51を挿通して固定することができる挿通切れ込み12dが形成されている。そして、緩衝線状部材51の端部が、挿通切れ込み11d,12dに挿通されてバックル52bに通して折返されることにより固定される(図5参照)。これにより、前側弾性平板11及び後側弾性平板12に対する緩衝構造体50の配置を、自在に変更できるようになっている。
折畳み式帽子10は、図5(a),(d)で示すように、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが、側面視で折曲げ部13a,13bを介して鋭角で連続されているので、たとえ、危険物が落下してきても、前側弾性平板11と後側弾性平板12の各傾斜面に当たって滑って落下するようになっている。
次に、この発明の実施の形態1に係る折畳み式帽子10の展開方法を述べる。
まず初めに、折畳み式帽子10は、図6(a)で示すように、折畳まれた状態になっている。
それから、前側弾性平板11と後側弾性平板12とを、図6(b)で示すように拡げ始め、図6(c)で示すように完全に拡げて被る。
このような折畳み式帽子10によれば、前側弾性平板11が、庇部11xと前頭被覆部11yとが一枚の板状を呈する。従って、庇部11xと前頭被覆部11yとを別体に成形する場合に比較して、成形が容易に行える。
また、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが、平板状態で形状が安定する部材で成形された。従って、収納する場合には、折畳んだ状態にしておけば良いので、収納スペースをとらないで済む。
さらに、前側弾性平板11と後側弾性平板12の周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部13が形成され、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが折曲げ部13を介して折畳まれると扁平状態になり、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが折曲げ部13を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、展開状態を維持する顎紐14とを備えた。従って、折畳み式帽子10を被っている間に、折畳み式帽子10が閉じようとすることがないので、快適に装着することができる。
また、折曲げ部13が、折曲げ水平部13aと、折曲げ水平部13aの両端から連続する2つの折曲げ傾斜部13bとを有する。そのため、折曲げ水平部13aと折曲げ傾斜部13bとで形成される形が頭の形に適合することにより、頭への装着感が良好になり、折曲げ水平部13aと折曲げ傾斜部13bとで屈曲部が形成されることにより、折畳み式帽子10が展開状態となったときに剛性が上昇する。
さらに、顎紐14が、両端部を、前側弾性平板11や後側弾性平板12における折曲げ部13の両端部の近傍に形成された紐取付け部位12aに取付けられ、顎紐14が引張られると、紐取付け部位12aが引張られて展開状態が維持される。従って、顎紐14を顎にかけたときに、折曲げ部13の両端部に形成された紐取付け部位12aが互いに引き寄せられるので、前側弾性平板11と後側弾性平板12との繋ぎ目が前後方向で湾曲するようになり、展開状態が維持される。
また、前側弾性平板11の裏面と後側弾性平板12の裏面には、人の頭頂部が当接する緩衝構造体50が取付けられ、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが拡げられた状態で各弾性平板11,12の裏面と緩衝構造体50の頭頂部に対する当接部分との間には隙間が形成されて、人の頭頂部が各弾性平板11,12の裏面に当接しないように構成された。従って、緊急時に折畳み式帽子10を拡げて被った場合に、仮に帽子10の上から危険物が落下してきたときに、人の頭への衝撃を緩和することができる。
さらに、顎紐14は、緩衝構造体50の下端に設けられた緩衝材引張紐53と連動して引張られるように構成した。従って、顎紐14が折曲げ傾斜部13bを引張ると同時に、緩衝構造体50を引張ることになるので、折畳み式帽子10の展開状態を維持しつつ緩衝構造体50を人の頭に強く被せることができる。
また、前側弾性平板11と後側弾性平板12は、透明である。従って、折畳み式帽子10を被ったときに、前方及び側方の視界が広がるので、避難時に安全に行動することができる。
なお、この発明の実施の形態1では、後側弾性平板12側に紐取付け部位11aが2箇所設けられていたが、上記実施の形態に限定されず、何れか一方のみでも良い。例えば、前側弾性平板11のみに紐取付け部位を設けることも可能であり、又、前側弾性平板11と後側弾性平板12との両方に紐取り付け部位を設けることも可能である。何れにしろ、顎紐14によって、折曲げ部13における折曲げ傾斜部13bが互いに引寄せられるように付勢できるからである。
[発明の実施の形態2]
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
図7乃至図9は、この発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を簡単に説明すると、折曲げ式帽子20は、図7(a)〜(e)で示すように、前側弾性平板21と後側弾性平板22とを有し、前側弾性平板21と後側弾性平板22との境には、折曲げ部23が形成されている。
前側弾性平板21は、庇部21xと前頭被覆部21yとが一枚の板状を呈して平板状態で形状が安定する部材で成形されている。また、後側弾性平板22は、前側弾性平板21の「周縁部の一部」である折曲げ部23が連続されて後頭を被覆する平板状態で形状が安定する部材で成形されている。前側弾性平板21と後側弾性平板22の材質は、例えば、厚紙により成形される。
そして、折曲げ部23を介して折畳まれると、前側弾性平板21と後側弾性平板22とが扁平状態になり、折曲げ部23を介して湾曲しながら拡げられると、前側弾性平板21と後側弾性平板22とが展開状態になるように構成されている。
折曲げ部23は、図8(a),(b)で示すように、折曲げ水平部23aと、折曲げ水平部23aの両端から連続する2つの折曲げ傾斜部23bとからなる。
また、前側弾性平板21には、図8(a),(b)で示すように、折曲げ水平部23aの両端部から前方に円弧状に形成されて凸状に折曲げ可能な「展開状態維持手段」である前方折曲げ円弧線21bが形成されている。また、後側弾性平板22には、図8(b)で示すように、折曲げ水平部23の両端部から後方に円弧状に形成されて凸状に折曲げ可能な「展開状態維持手段」である後方折曲げ円弧線22bが形成されている。そして、前側弾性平板21と後側弾性平板22とが拡げられた状態で、前方折曲げ円弧線21bと後方折曲げ円弧線22bとで囲まれた部位を押圧して凹ませることによって、前側弾性平板21と後側弾性平板22とは展開状態が維持されるようになっている。このとき、前述した前方折曲げ円弧線21bと後方折曲げ円弧線22bとは、凸状に折り曲げられた状態となる。また、このとき、折曲げ水平部23aと前方折曲げ円弧線21bとで囲まれる半円状の前側凹部Xが前側弾性平板21を前方へと開くようにと付勢し、折曲げ水平部23aと後方折曲げ円弧線22bとで囲まれる半円状の前側凹部Yが後側弾性平板22を後方へと開くようにと付勢し、又、折曲げ傾斜部23b同士が接近する方向へと付勢されることとなる。
さらに、前側弾性平板21における折曲げ部23の両端部近傍には、図8(a)で示すように、紐取付け部位21aが形成され、後側弾性平板22における折曲げ部23の両端部近傍には、図8(b)で示すように、紐取付け部位22aが形成されている。そして、「展開状態維持手段」としての顎紐24が、一端を紐取付け部位21a,22aの一方に取付けられ、他端を紐取付け部位21a,22aの他方に取付けられる。顎紐24が引張られると紐取付け部位21a,22aが引張られて2つの折曲げ傾斜部23bが互いに引寄せられるので、折畳み式帽子20の展開状態が維持される。
次に、この発明の実施の形態1に係る折畳み式帽子20の展開方法を述べる。
まず初めに、折畳み式帽子20は、図9(a)で示すように、折畳まれた状態になっている。
それから、前側弾性平板21と後側弾性平板22とを、図9(b),(c)で示すように拡げていく。
最後に、前方折曲げ曲線21bと後方折曲げ曲線22bとで囲まれた部位を、図9(d)で示すように凹ませて前側凹部Xと後側凹部Yとを形成して完成する。
このような折畳み式帽子20によれば、展開状態を維持する前方折曲げ円弧線21b、後方折曲げ円弧線22b及び顎紐24を備えた。従って、折畳み式帽子10を被っている間に、折畳み式帽子20が閉じようとすることがないので、快適に装着することができる。また、前側凹部Xによって前側弾性平板21が前方に開く方向に付勢し、後側凹部Yによって後側弾性平板22が後方に開く方向に付勢するので、折畳み式帽子20の展開形状の安定性を向上させることができる。
また、前方折曲げ円弧線21bと後方折曲げ円弧線22bとが形成されているから、前側弾性平板21と後側弾性平板22とが拡げられた状態で、前方折曲げ円弧線21bと後方折曲げ円弧線22bとで囲まれた部位を押圧して凹ませることができる。そのため、その凹みが形成されることで、前側弾性平板21と後側弾性平板22とが開く方向に付勢される。従って、顎紐24がなくても、折畳み式帽子20の展開状態の維持が可能になり、又、展開状態を維持する強度が向上される。
なお、この発明の実施の形態2では、紐取付け部位21aと紐取付け部位22aとの2箇所の紐取付け部位21a,22aがあったが、上記実施の形態に限定されず、何れか一方のみでも良い。例えば、前側弾性平板21のみに紐取付け部位21aがあった場合であっても、折曲げ部23における折曲げ傾斜部23bが互いに引寄せられるように顎紐24によって付勢できるからである。
[発明の実施の形態3]
以下、この発明の実施の形態3について説明する。なお、この発明の実施の形態3における折畳み式帽子30は、この発明の実施の形態1における折畳み式帽子10と、構成する部材においてほぼ同一部材であるが、折畳み式帽子30は、湾曲状態で形状が安定する部材で構成され、折畳み式帽子10は、平板状態で形状が安定する部材で構成されている点で異なるのみである。そのため、この発明の実施の形態1と平板状態か湾曲状態か以外の違いがない部材については、同一符号を用いて、以下の説明を省略する。
この発明の実施の形態3が、この発明の実施の形態1と異なるのは、この発明の実施の形態3に係る折畳み式帽子30では、前側弾性平板11が、庇部11xと前頭被覆部11yとが一枚の板状を呈して湾曲状態で形状が安定する部材で成形されている点と、後側弾性平板12が、前側弾性平板11の周縁部の一部が連続されて後頭を被覆する湾曲状態で形状が安定する部材で成形されている点である。
また、この発明の実施の形態3における前側弾性平板11と後側弾性平板12は、例えば、ポリプロピレンが湾曲状態のまま熱加工されることにより成形される。
この発明の実施の形態3に係る折畳み式帽子30の展開方法を述べる。
まず初めに、折畳み式帽子30は、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが折曲げ部13を介して折畳まれ、前側弾性平板11と後側弾性平板12とがテープ等により貼り合わされて扁平状態となっている。そのテープ等を剥がすと、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが、折曲げ部13を介して拡げられると、自らの弾性力により湾曲状態に戻って展開される。
このような折畳み式帽子30によれば、前側弾性平板11が、庇部11xと前頭被覆部11yとが一枚の板状を呈する。従って、庇部11xと前頭被覆部11yとを別体に成形する場合に比較して、成形が容易に行える。
また、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが、湾曲状態で形状が安定する部材で成形された。従って、緊急時に折畳み式帽子30を取出せば、前側弾性平板11と後側弾性平板12との境目である折曲げ部13を介して展開状態へと変形するため、人手によって折畳み式帽子30を開く必要がなくなる。
なお、この発明の実施の形態1乃至3では、折曲げ部13,23が、折曲げ水平部13a,23aと折曲げ傾斜部13b,23bとから形成されていたが、上記実施に限定されず、例えば、前側弾性平板11,21と後側弾性平板12,22における折曲げ部13,23が円弧状になるように構成することも可能である。このようにすれば、折曲げ部の形状が人の頭の形状に近いので、頭への装着感が更に良好になる。
また、この発明の実施の形態1乃至3では、材質がポリプロピレンであり、この発明の実施の形態2では、材質が厚紙であったが、上記実施の形態に限定されず、ポリカーボネート、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、塩化ビニル(塩ビ)等により成形することも可能である。このうち、ポリカーボネート、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、塩化ビニル(塩ビ)等は、難燃性に優れるので、火災によって折畳み式帽子10が燃えるのを防止することができる点で有効である。
さらに、この発明の実施の形態1では、前側弾性平板11,21及び後側弾性平板12,22の裏面に緩衝構造体50が設けられ、この発明の実施の形態2及び3では、前側弾性平板11,21及び後側弾性平板12,22の裏面に何らの部材も設けられなかったが、上記実施の形態に限定されず、前側弾性平板11,21の裏面と後側弾性平板12,22の裏面に、直線状の緩衝線状部材51だけを傾斜して設けたり、環状の緩衝環状部材52だけを設けたりすることも可能である。例えば、図10(a)で示すように、テープ等により直線状の緩衝線状部材51を成形して、緩衝線状部材51の一端を前側弾性平板11,21の裏面に固定し、緩衝線状部材51の他端を後側弾性平板12,22の裏面に固定し、かつ、緩衝線状部材51が前側弾性平板11,21から後側弾性平板12,22にかけて傾斜するように設けることも可能である。そうすると、前側弾性平板11,21と後側弾性平板12,22とが拡げられた状態で各弾性平板11,12,21,22の裏面と緩衝線状部材51との間には隙間が形成されて、人の頭頂部が各弾性平板11,12,21,22の裏面に当接しないように構成することも可能である。また、図10(b)で示すように、折畳み式帽子20に対して、前側弾性平板11の前頭被覆部11yの裏面と後側弾性平板12の裏面とに渡り、環状の緩衝環状部材52が設けることも可能である。
また、この発明の実施の形態1及び2では、前側弾性平板11,21及び後側弾性平板12,22自体の材質により、平板状態で形状が安定するように構成されていたが、上記実施の形態に限定されず、例えば、前側弾性平板11,21及び後側弾性平板12,22自体が平板状態で形状が安定する部材であるのに対して、これに湾曲状態で形状が安定するバネ材61を設けることも可能である。このようにすれば、平板11,12,21,22自体の材質が、平板状態で形状が安定される部材であっても、バネ材61の弾性力によって、平板11,12,21,22が湾曲状態で形状が安定されるようにすることができ、折畳み式帽子10,20の前側弾性平板11と後側弾性平板12とが扁平状態を解除されると、自らの弾性力によって展開状態になるようにすることができる。
さらに、この発明の実施の形態3によれば、前側弾性平板11と後側弾性平板12とが扁平状態となった状態では、「扁平状態維持手段」であるテープによる接合維持が記載されていたが、上記実施の形態に限定されず、「扁平状態維持手段」であるボタンを取付けることによって、このようなテープやボタンの着脱によって扁平状態と展開状態との何れにも移行できるようにすることも可能である。
また、この発明の実施の形態1乃至3によれば、前側弾性平板11,21と後側弾性平板12,22の大きさは、互いに異なっていたが、上記実施の形態に限定されず、双方の平板11,12,21,22を同一形状とすることも可能である。例えば、この発明の実施の形態1乃至3における前側弾性平板11,21の大きさで、後側弾性平板12,22を成形し、かつ、平板11,12,21,22を透明に成形することにより、例えば、子供が、緊急避難時に折畳み式帽子10,20の前後を誤って被った場合でも、折畳み式帽子10,20が、緊急避難時の保護帽としての役割が果たせるようになる。
さらに、この発明の実施の形態1乃至3によれば、折畳み式帽子10,20,30の表面にどのような模様を付するか記載していないが、例えば、広告を付記することにより、宣伝効果も狙うことができる。
また、折曲げ部13,23の形状は、この発明の実施の形態1乃至3で述べた形状に限定されず、図10(d)で示すように、折曲げ水平部13aの両端に傾斜角の緩い傾斜部71を連成させ、この傾斜部71に更に傾斜角の急な傾斜部72を連成させて、前側弾性平板11,21や後側弾性平板12,22を形成させたり、図10(e)で示すように、折曲げ水平部13aの両端に傾斜の緩い円弧状部81を連続して形成し、この円弧状部81に傾斜の急な円弧状部82を連続して形成することも可能である。
更に、この発明の実施の形態1乃至3によれば、折畳み式帽子10〜30のみで説明したが、図10(f)で示すように、後側弾性平板12の下端部近傍に延長布部90を、ホック91(又は、これに代えて図示しないボタン)等により取付ける構造とすることも可能である。また、この延長布部90は、難燃性を有する素材を用いる。そうすれば、髪の長い人は、火災時に、火の粉を髪に受けることが無くなる。
この発明の実施の形態に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、展開状態の平面図であり、(b)は、展開状態の側面図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、扁平状態の正面図であり、(b)は、扁平状態の背面図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子の部品図であり、(a)は、前側弾性平板及び後側弾性平板の展開図であり、(b)は、左側紐の構成図であり、(c)は、右側紐の構成図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子の部品図であり、(a)は、前側弾性平板及び後側弾性平板の組立図であり、(b)は、緩衝構造体の組立図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、展開状態の側面図、(b)は、展開状態の平面図、(c)は、展開状態の下面図、(d)は、(b)のA−A線に沿う前側弾性平板及び後側弾性平板の断面図であり、(e)は、(a)のB−B線に沿う前側弾性平板及び後側弾性平板の断面図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子の展開過程を示し、(a)は、折畳んだ状態の側面図、(b)は、途中まで展開した状態の側面図、(c)は、展開状態を示す側面図、(d)は、前方側円弧線及び後方側円弧線で囲まれた部位を押圧して凹ませた状態の側面図である。 この発明の実施の形態1に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、展開状態の側面図、(b)は、展開状態の平面図、(c)は、展開状態の下面図、(d)は、(b)のC−C線に沿う断面図であり、(e)は、(a)のD−D線に沿う断面図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、折畳み状態の正面図、(b)は、折畳み状態の背面図である。 同実施の形態に係る折畳み式帽子の展開過程を示し、(a)は、折畳んだ状態の側面図、(b)は、途中まで展開した状態の側面図、(c)は、展開状態を示す側面図、(d)は、前方側円弧線及び後方側円弧線で囲まれた部位を押圧して凹ませた状態の側面図である。 この発明の他の実施の形態に係る折畳み式帽子を示し、(a)は、X字状に直線状の緩衝線状部材を設けた状態を示す下面図、(b)は、前頭被覆部及び後頭被覆部に渡り環状の緩衝環状部材を設けた状態を示す下面図、(c)は、前側弾性平板及び後側弾性平板に板面に沿ってバネ材を設けた状態を示す下面図、(d)は、折曲げ水平部の両端に折曲げ傾斜部を設け、その折曲げ傾斜部に更に折曲げ傾斜部を連続して設けた前側弾性平板の正面図、(e)は、折曲げ水平部の両端に折曲げ円弧部を設け、その折曲げ円弧部に更に折曲げ円弧部を連続して設けた前側弾性平板の正面図である。
符号の説明
10,20,30 折畳み式帽子
11,21 前側弾性平板
12,22 後側弾性平板
13a,23a 折曲げ水平部(折曲げ部)
13b,23b 折曲げ傾斜部(折曲げ部)
14,24 顎紐(展開状態維持手段)
21b 前方折曲げ円弧線(展開状態維持手段)
22b 後方折曲げ円弧線(展開状態維持手段)
50 緩衝構造体(緩衝材)
51 緩衝線状部材(緩衝材)
52 緩衝環状部材(緩衝材)
53 緩衝材引張紐(緩衝材)
61 バネ材(展開状態維持手段)

Claims (10)

  1. 庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈して平板状態で形状が安定する部材で成形された前側弾性平板と、該前側弾性平板の周縁部の一部が連続されて後頭を被覆する平板状態で形状が安定する部材で成形された後側弾性平板とを有し、
    前記前側弾性平板と前記後側弾性平板の前記周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部が形成され、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して折畳まれると扁平状態になり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、
    該展開状態を維持する展開状態維持手段を備えたことを特徴とする折畳み式帽子。
  2. 庇部と前頭被覆部とが一枚の板状を呈して湾曲状態で形状が安定する部材で成形された前側弾性平板と、該前側弾性平板の周縁部の一部が連続されて後頭を被覆する湾曲状態で形状が安定する部材で成形された後側弾性平板とを有し、
    前記前側弾性平板と前記後側弾性平板の前記周縁部の一部には、前後方向に折曲げ可能な折曲げ部が形成され、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して湾曲しながら拡げられると展開状態になり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが前記折曲げ部を介して折畳まれると扁平状態になることを特徴とする折畳み式帽子。
  3. 前記折曲げ部が、折曲げ水平部と、該折曲げ水平部の両端から連続する2つの折曲げ傾斜部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み式帽子。
  4. 前記折曲げ部が、円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み式帽子。
  5. 前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板及び/又は前記後側弾性平板における前記折曲げ部の両端部の近傍に形成された紐取付け部位に、両端部を取付けられた顎紐であり、該顎紐が引張られると前記紐取付け部位が引張られて展開状態が維持されることを特徴とする請求項1、3、4の何れか一つに記載の折畳み式帽子。
  6. 前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板における前記折曲げ水平部の両端部から前方に円弧状に形成されて折曲げ可能な前方折曲げ円弧線と、前記後側弾性平板における前記折曲げ水平部の両端部から後方に円弧状に形成されて折曲げ可能な後方折曲げ円弧線とからなり、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが拡げられた状態で、前記前方折曲げ円弧線と前記後方折曲げ円弧線とで囲まれた部位を押圧して凹ませることによって、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とは展開状態が維持されることを特徴とする請求項3に記載の折畳み式帽子。
  7. 前記展開状態維持手段は、前記前側弾性平板及び/又は前記後側弾性平板の板面に沿って設けられ、湾曲状態で形状が安定するバネ材であることを特徴とする請求項1、3、4に記載の折畳み式帽子。
  8. 前記前側弾性平板の裏面と前記後側弾性平板の裏面には、人の頭頂部が当接する緩衝材が取付けられ、前記前側弾性平板と前記後側弾性平板とが拡げられた状態で前記各弾性平板の裏面と前記緩衝材の頭頂部に対する当接部分との間には隙間が形成されて、人の頭頂部が前記各弾性平板の裏面に当接しないように構成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載の折畳み式帽子。
  9. 前記顎紐は、前記緩衝材の下端に設けられた緩衝材引張紐と連動して引張られるように構成したことを特徴とする請求項8に記載の折畳み式帽子。
  10. 前記前側弾性平板と前記後側弾性平板は、透明であることを特徴とする請求項1乃至9に記載の折畳み式帽子。
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