JP2017075415A - 折り畳み式ヘッドプロテクタ - Google Patents
折り畳み式ヘッドプロテクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017075415A JP2017075415A JP2015202248A JP2015202248A JP2017075415A JP 2017075415 A JP2017075415 A JP 2017075415A JP 2015202248 A JP2015202248 A JP 2015202248A JP 2015202248 A JP2015202248 A JP 2015202248A JP 2017075415 A JP2017075415 A JP 2017075415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protector
- string
- protector body
- shape
- surface portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
【課題】落下物からの衝撃を十分に緩和することができる、携帯可能な折り畳み式ヘッドプロテクタを提供する。【解決手段】薄板状のプロテクタ本体2と、このプロテクタ本体2を折り曲げてヘルメット状で保持する保形手段とよりなる折り畳み式ヘッドプロテクタ1Aであって、複数の挿通孔6、6、…を有するプロテクタ本体2と、複数の挿通孔6、6、…に挿通され、ヘルメット状のプロテクタ本体2の内側で互いに交差する紐体3、3と、プロテクタ本体2をヘルメット状に変形して紐体3、3で保持した状態で、プロテクタ本体2に対する紐体3、3の移動を規制することで、プロテクタ本体2をヘルメット状で保持する規制部材4、4とよりなる保形手段とを備え、ヘルメット状に保持した状態で、紐体3、3がプロテクタ本体2内の天井面よりも下方で交差して、頭部保護用のハンモック部9を形成した。【選択図】図1
Description
本発明は、落下物からの衝撃を十分に緩和することができる、携帯可能な折り畳み式ヘッドプロテクタに関するものである。
従来、携帯性に優れた簡易組み立て式保護帽として、発泡性合成樹脂等の緩衝材から成り、全体として扁平状態をなし隣接同士が接合されている複数枚の帽体片と、これら帽体片全体の周辺部に形成した孔に挿通される紐部材から成り、該紐部材を絞り込んで上記帽体片全体の周辺部を相互に引き寄せ、略半球状の帽体を組み立てるものがある(特許文献1参照)。
この保護帽は、紐部材を引くことで簡単に保護帽として組み立てることができるものであるが、使用者の頭は直接帽体に接触することとなるため、落下物からの衝撃を十分に緩和することができないものであった。
また、常時折り畳み平板状で持ち運びが可能で、緊急時、容易に立体的となり、頭部を保護出来る、使い捨ての防災用簡易組み立て帽子として、頭部を覆う所望の立体形状の展開図よりなる簡易組み立て帽子であって、該展開図は平面要素の組み合わせよりなり、各要素は隣り合う要素と折り曲げヒンジを介して結合していて、所望の要素に設けた小孔を通って両端を他の別々の要素に固定した1〜複数本の紐を設け、該紐を引いて絞ることにより、頭部を覆う立体形状となるものであり、頭頂部及びその周囲の内側にクッション性を右右する裏当てを取り付けたものがある(特許文献2参照)。
この組み立て帽子も、紐を引っ張ることによりワンタッチで組み立てることができるものであって、更にその内側にクッション性を有する裏当てを取り付けたものである。
しかし、内側にクッション性を有する裏当てを貼り付けただけでは、落下物からの衝撃を十分に緩和することは難しく、また、折り畳み可能に構成された各要素に裏当てを設けることでその構造が複雑となってしまい、裏当てを有することによって、折り畳み時においても板厚が厚くなるため嵩張るとともに重くなり、携帯する頭部保護用の帽子に適さないものとなっていた。
しかし、内側にクッション性を有する裏当てを貼り付けただけでは、落下物からの衝撃を十分に緩和することは難しく、また、折り畳み可能に構成された各要素に裏当てを設けることでその構造が複雑となってしまい、裏当てを有することによって、折り畳み時においても板厚が厚くなるため嵩張るとともに重くなり、携帯する頭部保護用の帽子に適さないものとなっていた。
本発明が前述の状況に鑑み解決しようとするところは、落下物からの衝撃を十分に緩和することができる、携帯可能な折り畳み式ヘッドプロテクタを提供する点にある。
本発明に係る折り畳み式ヘッドプロテクタは、前記課題解決のために、薄板状のプロテクタ本体と、このプロテクタ本体を折り曲げてヘルメット状で保持する保形手段とよりなる折り畳み式ヘッドプロテクタであって、複数の挿通孔を有するプロテクタ本体と、前記複数の挿通孔に挿通され、ヘルメット状の前記プロテクタ本体の内側で互いに交差する紐体と、前記プロテクタ本体をヘルメット状に変形して前記紐体で保持した状態で、前記プロテクタ本体に対する前記紐体の移動を規制することで、前記プロテクタ本体をヘルメット状で保持する規制部材とよりなる保形手段とを備え、ヘルメット状に保持した状態で、前記紐体が前記プロテクタ本体内の天井面よりも下方で交差して、頭部保護用のハンモック部を形成してなることを特徴とするものである。
ここで、前記複数の挿通孔のうち前記ハンモック部を支持するものを、前記プロテクタ本体をヘルメット状に保持した状態で略同一平面内に配置してなると好ましい。
また、前前記ハンモック部の中央に前記紐体が位置しないものとしてなると、より好ましい。
さらに、前記プロテクタ本体が、使用状態の天頂部分となる上面部を多角形状に形成し、該上面部の周囲に折り目を介して複数の側面部を配置し、且つ、該側面部が平面視において前記上面部と同一形状又は前記上面部よりも小さい形状に折り畳むができるものとしてなるものであってもよい。
さらにまた、前記プロテクタ本体が、合成樹脂製のシートの外側面にポリウレア樹脂層を設けてなるものであってもよい。
本発明に係る折り畳み式ヘッドプロテクタによれば、保形手段である紐体を用いてプロテクタ本体の内側に頭部保護用のハンモック部を形成するため、折り畳み式としての携帯しやすさや構造上の簡易性を備えつつ、頭部を確実に保護することができる。
また、前記複数の挿通孔のうち前記ハンモック部を支持するものを、前記プロテクタ本体をヘルメット状に保持した状態で略同一平面内に配置してなるものによると、ハンモック部が平面で形成されるとともに、ハンモック部を形成する紐体同士が互い係合するため、頭部を保護するハンモック部の強度を簡易な構成で向上することができる。
さらに、前記ハンモック部の中央に前記紐体が位置しないものとしてなるものであれば、紐体がハンモック部の中央以外で交差し且つ中央には紐体が位置しないため、使用者の頭部の天頂部をこの空間に嵌め込むように装着することで、安定して使用することができる。
さらにまた、前記プロテクタ本体が、使用状態の天頂部分となる上面部を多角形状に形成し、該上面部の周囲に折り目を介して複数の側面部を配置し、且つ、該側面部が平面視において前記上面部と同一形状又は前記上面部よりも小さい形状に折り畳むができるものとしてなるものによれば、全体をプロテクタ本体の上面部と同一又は上面部よりも小さい形状に折り畳むことが可能となるため、収納面や携帯性でより有用なものとすることできる。
また、前記プロテクタ本体が、合成樹脂製のシートの外側面にポリウレア樹脂層を設けてなるものによれば、軽量且つ強度の高い折り畳み式ヘッドプロテクタとすることができるため、頭部に装着するものとして、より好適なものとすることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
本明細書において、プロテクタ本体2の前側面部2bを前、後側面部2cを後として前後方向を決定し、この前後方向に基づいて左右方向を決定する。また、ヘルメット状の使用状態における内側及び外側を、折り畳み式ヘッドプロテクタ1及びプロテクタ本体2の展開状態、折り畳み状態においても同様に称するものとする。
また、ヘルメット状とは、使用者の頭部を保護するための形状であればよく、一般的な頭部のみを保護するヘルメット形状は勿論、例えば、耳や顎も保護するヘルメット形状や各種の帽子形状、防災頭巾などの他の頭部への装着具の形状及びこれに似た形状も含むものとし、交差とは、同一平面において二以上の直線が交わる平面的な交差と、異なる平面にある二以上の直線が一方向から見たときに交わる立体的な交差とを含むものとする。
また、ヘルメット状とは、使用者の頭部を保護するための形状であればよく、一般的な頭部のみを保護するヘルメット形状は勿論、例えば、耳や顎も保護するヘルメット形状や各種の帽子形状、防災頭巾などの他の頭部への装着具の形状及びこれに似た形状も含むものとし、交差とは、同一平面において二以上の直線が交わる平面的な交差と、異なる平面にある二以上の直線が一方向から見たときに交わる立体的な交差とを含むものとする。
本発明に係る折り畳み式ヘッドプロテクタ1Aの実施形態を、図1〜図5に沿って説明する。
図1乃至図3に示すように、折り畳み式ヘッドプロテクタ1Aは、薄板状のプロテクタ本体2と、このプロテクタ本体2を折り曲げてヘルメット状で保持する保形手段とよりなる折り畳み式ヘッドプロテクタ1Aであって、複数の挿通孔6、6、…を有するプロテクタ本体2と、前記複数の挿通孔6、6、…に挿通され、ヘルメット状の前記プロテクタ本体2の内側で互いに交差する紐体3、3と、前記プロテクタ本体2をヘルメット状に変形して前記紐体3、3で保持した状態で、前記プロテクタ本体2に対する前記紐体3、3の移動を規制することで、前記プロテクタ本体2をヘルメット状で保持する規制部材4、4とよりなる保形手段とを備え、ヘルメット状に保持した状態で、前記紐体3、3が前記プロテクタ本体2内の天井面よりも下方で交差して、頭部保護用のハンモック部9を形成してなるものである。
プロテクタ本体2は、図4にも示すように、一枚の薄板材で形成されたものであって、略矩形状の上面部2aと、この上面部2aの周囲に折り目7aを介して設けられた、前側面部2b、後側面部2c、左側面部2d及び右側面部2eを備えるものである。上面部2aは略矩形状であるため、この周囲に設けられた四枚の側面部が頭部の前後面及び左右両側面を効果的に保護することができる。
また、前側面部2b及び後側面部2cには、中央に上下方向にのびる補強リブ8が設けられ、左側面部2d及び右側面部2eの下方には、折り目7cを介して延長片2fが夫々設けられているとともに、各側面部2b、2c、2d、2eには、複数の挿通孔6、6、…が設けられている。
また、前側面部2b及び後側面部2cには、中央に上下方向にのびる補強リブ8が設けられ、左側面部2d及び右側面部2eの下方には、折り目7cを介して延長片2fが夫々設けられているとともに、各側面部2b、2c、2d、2eには、複数の挿通孔6、6、…が設けられている。
なお、プロテクタ本体2は、合成樹脂製の板材の外側面に、ポリウレア樹脂層を備えたものであるため、高い強度と耐衝撃性及び弾力性を有し、また形状的な変形可能性も有している。ここで、ポリウレア樹脂には幾つかのグレードがあり、それぞれ特性は異なるので、プロテクタ本体2には、プロテクタとして最適なグレードのもの選択して用いる必要があるが、本実施形態のポリウレア樹脂は、引張り特性として、初期弾性率ならびに弾性限界の応力が高く、且つ伸びが大きくて降伏強度が高い樹脂が好適であるため、具体的には、スターライト工業社製、商品名:RESTAR350のポリウレア樹脂を用いた。
挿通孔6には、ハンモック部支持用の挿通孔6a、隣接部連結用の挿通孔6b、顎紐支持用の挿通孔6cがある。
ハンモック部支持用の挿通孔6aは、各側面部2b、2c、2d、2eに夫々二つ設けられている。各側面部2b、2c、2d、2eの夫々に二つの挿通孔6a、6aが設けられているため、紐体3をまず一方の挿通孔6aに内側から外側に向かって挿通し、次に紐体3を他方の挿通孔6aに外側から内側に向かって挿通することで、これらの挿通孔6a、6aを有する各側面部2b、2c、2d、2eに、ハンモック部9を確実に支持させることができる。
また、ハンモック部支持用の二つの挿通孔6a、6aは、側面部形成用の折り目7aに平行になるように設けられている。これにより、これらの挿通孔6a、6aによって支持されるハンモック部9は、ヘルメット状のプロテクタ本体2の内側で略水平面上に形成され、且つ、紐体3同士が接触し、又は接触に近い状態で位置するため、ハンモック部9が強度の高いものとなっている。
また、ハンモック部支持用の二つの挿通孔6a、6aは、側面部形成用の折り目7aに平行になるように設けられている。これにより、これらの挿通孔6a、6aによって支持されるハンモック部9は、ヘルメット状のプロテクタ本体2の内側で略水平面上に形成され、且つ、紐体3同士が接触し、又は接触に近い状態で位置するため、ハンモック部9が強度の高いものとなっている。
隣接部連結用の挿通孔6bは、前側面部2b及び後側面部2cの隣接部に連結する辺に夫々二つ、左側面部2d及び右側面部2eの隣接部に連結する辺に夫々一つ設けられている。前側面部2b及び後側面部2cの二つの隣接部連結用の挿通孔6b、6bは、左側面部2d及び右側面部2eに設けられた隣接部連結用の挿通孔6bとハンモック部支持用の挿通孔6aとの間隔と略同一寸法の間隔があけられているため、これらに紐体3を挿通することで、隣接する側面部2b、2c、2d、2e同士を強固に連結固定することができる。
また、前側面部2b及び後側面部2cの隣接部連結用の挿通孔6b、6bは、各側面部の折り目7aよりも外側に突出する位置に設けられているため、プロテクタ本体2をヘルメット状としたときに、前側面部2b及び後側面部2cが、下方向に斜め外側に広がるように斜めに形成され、ヘッドプロテクタとしてより適した形状を成すものとなっている。
また、前側面部2b及び後側面部2cの隣接部連結用の挿通孔6b、6bは、各側面部の折り目7aよりも外側に突出する位置に設けられているため、プロテクタ本体2をヘルメット状としたときに、前側面部2b及び後側面部2cが、下方向に斜め外側に広がるように斜めに形成され、ヘッドプロテクタとしてより適した形状を成すものとなっている。
顎紐支持用の挿通孔6cは、左側面部2d及び右側面部2eの下部に折り目7cで区画された延長片2fの自由端部近傍に夫々二つ設けられている。このため、ヘッドプロテクタとして使用するときに、紐体3が左右の延長片2f、2fの下側から垂れ下がり、これらを留具5によって連結することで、顎紐を構成することができる。
プロテクタ本体2には、二本の紐体3、3が、各挿通孔6a、6b、6cに挿通されることで移動可能に取り付けられている。
プロテクタ本体2への紐体3、規制部材4及び留具5の取付方法は、まず、一方の紐体3を、左側面部2dの延長片2fの顎紐支持用の挿通孔6cから挿通し、左側面部2dの隣接部連結用の挿通孔6b、前側面部2bの二つの隣接部連結用の挿通孔6b、6bを挿通して、左側面部2dのハンモック部支持用の挿通孔6aを挿通する。次に後側面部2cのハンモック部支持用の二つの挿通孔6aに挿通した後、右側面部2eのハンモック部支持用の挿通孔6aに挿通し、前側面部2bの二つの隣接部連結用の挿通孔6b、6bを挿通して、右側面部2eの隣接部連結用の挿通孔6b、顎紐支持用の挿通孔6cと挿通する。次に、他方の紐体も、同様に各挿通孔6a、6b、6cに挿通することで、二本の紐体がプロテクタ本体2に取り付けられることとなる。最後に左右の二つの顎紐支持用の挿通孔6c、6cから垂れ下がる紐体3、3に、夫々規制部材4、4を取り付けた後に、全ての紐体3の端部を連結するように留具5を取り付けて、折り畳み式ヘッドプロテクタ1となる。
このように、紐体3がプロテクタ本体2の各側面部2b、2c、2d、2eに挿通されて取り付けられているため、二つの顎紐支持用の挿通孔6c、6cから垂れ下がる紐体3を引っ張ることで、プロテクタ本体2をヘルメット状に形成するとともに、ハンモック部9を構成することができる。
また、紐体3が隣接する側面部同士をプロテクタ本体2の外側で連結するとともに、プロテクタの内側でもハンモック部9を形成しつつ連結しているため、側面部間の連結強度がより高いものとなっている。
なお、延長片2fの耳に対応する部分には、プロテクタ本体の内側に二本の紐体が通っているため、装着時において、使用者の耳が硬いプロテクタ本体に直接接触せず、また、耳が平面的なプロテクタ本体2によって塞がれるようなこともない。
ここで、プロテクタ本体2の内面には、緩衝材を設けて更に保護性能を高くしてもよく、この場合に上面部の内面のみ緩衝材を設けることで、折り畳みのし易さや折り畳み時のサイズにあまり影響なく、保護性能を高くすることもできる。
プロテクタ本体2への紐体3、規制部材4及び留具5の取付方法は、まず、一方の紐体3を、左側面部2dの延長片2fの顎紐支持用の挿通孔6cから挿通し、左側面部2dの隣接部連結用の挿通孔6b、前側面部2bの二つの隣接部連結用の挿通孔6b、6bを挿通して、左側面部2dのハンモック部支持用の挿通孔6aを挿通する。次に後側面部2cのハンモック部支持用の二つの挿通孔6aに挿通した後、右側面部2eのハンモック部支持用の挿通孔6aに挿通し、前側面部2bの二つの隣接部連結用の挿通孔6b、6bを挿通して、右側面部2eの隣接部連結用の挿通孔6b、顎紐支持用の挿通孔6cと挿通する。次に、他方の紐体も、同様に各挿通孔6a、6b、6cに挿通することで、二本の紐体がプロテクタ本体2に取り付けられることとなる。最後に左右の二つの顎紐支持用の挿通孔6c、6cから垂れ下がる紐体3、3に、夫々規制部材4、4を取り付けた後に、全ての紐体3の端部を連結するように留具5を取り付けて、折り畳み式ヘッドプロテクタ1となる。
このように、紐体3がプロテクタ本体2の各側面部2b、2c、2d、2eに挿通されて取り付けられているため、二つの顎紐支持用の挿通孔6c、6cから垂れ下がる紐体3を引っ張ることで、プロテクタ本体2をヘルメット状に形成するとともに、ハンモック部9を構成することができる。
また、紐体3が隣接する側面部同士をプロテクタ本体2の外側で連結するとともに、プロテクタの内側でもハンモック部9を形成しつつ連結しているため、側面部間の連結強度がより高いものとなっている。
なお、延長片2fの耳に対応する部分には、プロテクタ本体の内側に二本の紐体が通っているため、装着時において、使用者の耳が硬いプロテクタ本体に直接接触せず、また、耳が平面的なプロテクタ本体2によって塞がれるようなこともない。
ここで、プロテクタ本体2の内面には、緩衝材を設けて更に保護性能を高くしてもよく、この場合に上面部の内面のみ緩衝材を設けることで、折り畳みのし易さや折り畳み時のサイズにあまり影響なく、保護性能を高くすることもできる。
規制部材4は、長手方向を圧縮するように押圧することで紐体3に対して移動可能なものであって、二つの顎紐支持用の挿通孔6c、6cから垂れ下がる紐体3、3に夫々設けられている。このため、ヘルメット状のプロテクタ本体2の紐体3を、この規制部材4を用いてプロテクタ本体2に対して移動不能とすることで、プロテクタ本体2をヘルメット状で保持することができる。
なお、ヘルメット状での保持状態では、規制部材4は、プロテクタ本体2の保形性によって紐体3から引っ張られることとなるが、規制部材4がプロテクタ本体2の延長片2fに当接しているため、プロテクタ本体2に対して移動不能で維持される。ここで、延長片2fは、左側面部2d又は右側面部2eの下部に、折り目7cで区画されたものである。このため、頭部に装着しない状態で、規制部材4を用いてヘルメット状とすると、延長片2fは、紐体3に引張力によって内側に傾倒する。このため、使用者はプロテクタ本体2を使用する際に、まず内方に傾倒した左右の延長片2f、2fを外方に広げ、頭部に装着することとなるが、装着後は、延長片2fが耳や頬などに当接することで、一定以上内方に傾倒することはない。同時に、左右の延長片2f、2fの耳や頬などへの押圧によって、折り畳み式ヘッドプロテクタ1が容易に脱落しない。また、紐体が左右の延長片2f、2fによって引っ張られた状態で保持されているため、紐体3によって保持されているプロテクタ本体2のヘルメット状の保形を強固なものとしつつ、ハンモック部9の強度もより高いものとなっている。
紐体3と規制部材4はプロテクタ本体2をヘルメット状に保持する保形手段であって、プロテクタ本体2とともに、折り畳み式ヘッドプロテクタ1の主要部材となる。
ここで、紐体3は、紐状や細帯状のものであればよいが、長手方向に若干のびるもの、例えば編み紐のようなものであれば、ハンモック部9をより高い緩衝性をもたせることもできる。
また、規制部材4は、プロテクタ本体2に対して紐体3を移動可能とすることができるものであればよく、例えば、プロテクタ本体2の左右の延長片2f、2fに紐体3を引掛けて留めることができる引掛け部を形成してなるものであってもよい。
ここで、紐体3は、紐状や細帯状のものであればよいが、長手方向に若干のびるもの、例えば編み紐のようなものであれば、ハンモック部9をより高い緩衝性をもたせることもできる。
また、規制部材4は、プロテクタ本体2に対して紐体3を移動可能とすることができるものであればよく、例えば、プロテクタ本体2の左右の延長片2f、2fに紐体3を引掛けて留めることができる引掛け部を形成してなるものであってもよい。
以下、折り畳み式ヘッドプロテクタ1の折り畳みに関し説明する。
図4に示すように、プロテクタ本体2の各側面部2b、2c、2d、2eは、上面部2aと同一又は上面部2aよりも小さい平面形状となるように構成されている。
具体的には、前側面部2b及び後側面部2cは、幅広形状となっているが、その幅方向に小さくなるように折り畳むことができる、二本の平行する折り目7b、7bが設けられている。また、左側面部2d及び右側面部2eは、それらの下部に延長片2fが設けられていることによって長くなっているが、その長手方向に小さくなるように、一本の折り目7cが夫々設けられている。これらの折り目7b、7cによって各側面部2b、2c、2d、2eは、上面部2aと略同一形状又は上面部2aよりも小さい平面形状に折り畳むことができる。
このため、上面部2aと略同一形状又は上面部2aよりも小さい平面形状となった各側面部2b、2c、2d、2eを、上面部2aに重ねるように折り畳むことで、図5に示すように、嵩張らない収納状態とすることができる。
図5には折り畳み式ヘッドプロテクタ1の最小状態の一例を示しているが、前側面部2b及び後側面部2c、又は、左側面部2d及び右側面部2eの何れか一方のみを折り畳み、他方を折り畳まない状態とすることで、厚みを抑えた折り畳み状態とすることもできる。
図4に示すように、プロテクタ本体2の各側面部2b、2c、2d、2eは、上面部2aと同一又は上面部2aよりも小さい平面形状となるように構成されている。
具体的には、前側面部2b及び後側面部2cは、幅広形状となっているが、その幅方向に小さくなるように折り畳むことができる、二本の平行する折り目7b、7bが設けられている。また、左側面部2d及び右側面部2eは、それらの下部に延長片2fが設けられていることによって長くなっているが、その長手方向に小さくなるように、一本の折り目7cが夫々設けられている。これらの折り目7b、7cによって各側面部2b、2c、2d、2eは、上面部2aと略同一形状又は上面部2aよりも小さい平面形状に折り畳むことができる。
このため、上面部2aと略同一形状又は上面部2aよりも小さい平面形状となった各側面部2b、2c、2d、2eを、上面部2aに重ねるように折り畳むことで、図5に示すように、嵩張らない収納状態とすることができる。
図5には折り畳み式ヘッドプロテクタ1の最小状態の一例を示しているが、前側面部2b及び後側面部2c、又は、左側面部2d及び右側面部2eの何れか一方のみを折り畳み、他方を折り畳まない状態とすることで、厚みを抑えた折り畳み状態とすることもできる。
図6には、ハンモック部9の構成例を示しているが、ハンモック部9は、プロテクタ本体2をヘルメット状に形成した状態で、紐体3がプロテクタ本体2の内側の天井面よりも下方で互いに交差してなるものであればよい。
図6(a)に示すように、上記折り畳み式ヘッドプロテクタ1と同様に、隣接部同士を紐体3でつなぐことで斜め格子状のハンモック部9Aを構成してもよく、このような構成によると、ハンモック部9Aは中央に紐体3を有さず、且つ、水平に形成されるとともに、各紐体3がハンモック部9A形成時において、互いに接触し、又は接触しやすい位置とすることができ、ハンモック部9Aの強度が高く、頭部への装着感も良いものとすることができる。
図6(b)に示すように、対向する側面部2b、2c、2d、2eを紐体3でつなぐことで略格子状のハンモック部9Bを構成してもよく、このような構成によると、(a)のハンモック部9Aと同様に、ハンモック部9Bは中央に紐体3を有さず、且つ、水平に形成されるとともに、各紐体3がハンモック部9B形成時において、互いに接触し、又は接触しやすい位置とすることができ、ハンモック部9Bの強度が高く、頭部への装着感も良いものとすることができるが、紐体3の取付けが若干複雑なものとなる。
図6(c)に示すように、対向する側面部2b、2c、2d、2eを斜めにつなぐことで中央集結型のハンモック部9Cを構成してもよく、このような構成によると、ハンモック部9Cが水平に形成されるとともに、各紐体3がハンモック部9C形成時において、互いに接触し、又は接触しやすい位置とすることができ、ハンモック部9Cの強度が高くすることができるが、頭部の天頂部に紐体3の集合部が支持されるため、装着感はあまりよくないものとなる。
図6(d)に示すように、隣接部同士を上下方向にも斜めとなるように紐体3でつなぐことで、平面視斜め格子状となる立体的交差型のハンモック部9Dを構成してもよく、このような構成によると、ハンモック部9Dは中央に紐体3を有さず頭部への装着感を良いものとすることができるが、ハンモック部9D形成時において、各紐体3が互いに接触しないため、ハンモック部9Aの強度を高くすることが難しいものとなる。
図6に示す折り畳み式ヘッドプロテクタ1A,1B,1C、1Dは、主要な構成のみを備えた簡易的なものとしているが、これらに適宜必要な構成、例えば、側面部の下方に設ける延長片等の追加保護機能を有するものや、側面部を幅方向に広げて各側面部間の連結を補助する補強効果機能を有するものを加えたものとすることができる。
なお、上記実施形態では、プロテクタ本体2を一枚板よりなるものとして説明したが、これに限らず、上面部の周囲に各側面部が折り曲げ部を介して配置されているものであればよく、例えば、上面部及び各側面部が夫々一枚板によって構成され、これらが互いに連結具を用いて回動可能に連結されたものであってもよい。また、プロテクタ本体2の各部には、必要に応じて補強リブや折り目を設けてもよい。
さらに、プロテクタ本体2に設けられた挿通孔6は、プロテクタ本体2自体に小孔を設けて構成しているが、これに限らず、例えばプロテクタ本体2に別部材が固定され、紐体3が挿通し得る孔を形成するものであってもよい。
さらに、プロテクタ本体2に設けられた挿通孔6は、プロテクタ本体2自体に小孔を設けて構成しているが、これに限らず、例えばプロテクタ本体2に別部材が固定され、紐体3が挿通し得る孔を形成するものであってもよい。
1,1A,1B,1C,1D 折り畳み式ヘッドプロテクタ
2 プロテクタ本体
2a 上面部
2b 前側面部
2c 後側面部
2d 左側面部
2e 右側面部
2f 延長片
3 紐体
4 規制部材
5 留具
6 挿通孔
6a ハンモック支持用の挿通孔
6b 隣接部連結用の挿通孔
6c 顎紐支持用の挿通孔
7 折り目
7a 折り目(側面部用)
7b 折り目(連結用)
7c 折り目(延長片用)
8 補強リブ
9,9A,9B,9C,9D ハンモック部
2 プロテクタ本体
2a 上面部
2b 前側面部
2c 後側面部
2d 左側面部
2e 右側面部
2f 延長片
3 紐体
4 規制部材
5 留具
6 挿通孔
6a ハンモック支持用の挿通孔
6b 隣接部連結用の挿通孔
6c 顎紐支持用の挿通孔
7 折り目
7a 折り目(側面部用)
7b 折り目(連結用)
7c 折り目(延長片用)
8 補強リブ
9,9A,9B,9C,9D ハンモック部
Claims (5)
- 薄板状のプロテクタ本体と、このプロテクタ本体を折り曲げてヘルメット状で保持する保形手段とよりなる折り畳み式ヘッドプロテクタであって、
複数の挿通孔を有するプロテクタ本体と、
前記複数の挿通孔に挿通され、ヘルメット状の前記プロテクタ本体の内側で互いに交差する紐体と、前記プロテクタ本体をヘルメット状に変形して前記紐体で保持した状態で、前記プロテクタ本体に対する前記紐体の移動を規制することで、前記プロテクタ本体をヘルメット状で保持する規制部材とよりなる保形手段とを備え、
ヘルメット状に保持した状態で、前記紐体が前記プロテクタ本体内の天井面よりも下方で交差して、頭部保護用のハンモック部を形成してなることを特徴とする折り畳み式ヘッドプロテクタ。 - 前記複数の挿通孔のうち前記ハンモック部を支持するものを、前記プロテクタ本体をヘルメット状に保持した状態で略同一平面内に配置してなる請求項1記載の折り畳み式ヘッドプロテクタ。
- 前記ハンモック部の中央に前記紐体が位置しないものとしてなる請求項1又は2記載の折り畳み式ヘッドプロテクタ。
- 前記プロテクタ本体が、使用状態の天頂部分となる上面部を多角形状に形成し、該上面部の周囲に折り目を介して複数の側面部を配置し、且つ、該側面部が平面視において前記上面部と同一形状又は前記上面部よりも小さい形状に折り畳むができるものとしてなる請求項1乃至3の何れか1項記載の折り畳み式ヘッドプロテクタ。
- 前記プロテクタ本体が、合成樹脂製のシートの外側面にポリウレア樹脂層を設けてなる請求項1乃至4の何れか1項記載の折り畳み式ヘッドプロテクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015202248A JP2017075415A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 折り畳み式ヘッドプロテクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015202248A JP2017075415A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 折り畳み式ヘッドプロテクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017075415A true JP2017075415A (ja) | 2017-04-20 |
Family
ID=58550041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015202248A Pending JP2017075415A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 折り畳み式ヘッドプロテクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017075415A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102213239B1 (ko) | 2019-11-07 | 2021-02-08 | (주)한국디자인사이언스연구소 | 재난방재모 |
JP2021046624A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 株式会社Tana−X | 折り畳み式ヘルメット |
-
2015
- 2015-10-13 JP JP2015202248A patent/JP2017075415A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021046624A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 株式会社Tana−X | 折り畳み式ヘルメット |
KR102213239B1 (ko) | 2019-11-07 | 2021-02-08 | (주)한국디자인사이언스연구소 | 재난방재모 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4221303B2 (ja) | ヘッドフォン | |
RU2589626C2 (ru) | Складной шлем | |
JP2019073823A5 (ja) | ||
JP2017075415A (ja) | 折り畳み式ヘッドプロテクタ | |
JP2010156092A (ja) | 折りたたみ式の携帯用安全帽子 | |
JP4901205B2 (ja) | 折畳み式帽子 | |
JP5607804B2 (ja) | 折畳み式帽子 | |
US20200315282A1 (en) | Protective headband | |
JP5540138B2 (ja) | ヘルメット | |
JP5307573B2 (ja) | ヘルメット装着具 | |
JP5994732B2 (ja) | 帽子用保護具及び帽子 | |
KR102438020B1 (ko) | 가변형 헬멧 및 이의 제조 방법 | |
JP2016145439A (ja) | 3点ハンモック装着型ヘルメット | |
JP2008255548A (ja) | 折畳み式帽子 | |
JP5808872B1 (ja) | 3点ハンモック装着型ヘルメット | |
JP3181161U (ja) | 組み立て式簡易ヘルメット | |
JP7281154B2 (ja) | 帽子、および帽子用クッション部材 | |
JP5507887B2 (ja) | 折り畳み安全帽 | |
JP5384839B2 (ja) | 折畳み式帽子 | |
JP5694589B2 (ja) | ヘルメット | |
JP3175250U (ja) | 防災頭巾 | |
JP6000729B2 (ja) | 帽体、及び帽子 | |
JP6893229B2 (ja) | 折り畳み式ヘルメット | |
JP2010270403A5 (ja) | ||
JP5801758B2 (ja) | 簡易組立式の帽子 |