JP2021046624A - 折り畳み式ヘルメット - Google Patents

折り畳み式ヘルメット Download PDF

Info

Publication number
JP2021046624A
JP2021046624A JP2019169483A JP2019169483A JP2021046624A JP 2021046624 A JP2021046624 A JP 2021046624A JP 2019169483 A JP2019169483 A JP 2019169483A JP 2019169483 A JP2019169483 A JP 2019169483A JP 2021046624 A JP2021046624 A JP 2021046624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temporal
parietal
medial
ruled portion
posterior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019169483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6893229B2 (ja
Inventor
続木 政光
Masamitsu Tsuzuki
政光 続木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanax Inc
Original Assignee
Tanax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanax Inc filed Critical Tanax Inc
Priority to JP2019169483A priority Critical patent/JP6893229B2/ja
Publication of JP2021046624A publication Critical patent/JP2021046624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893229B2 publication Critical patent/JP6893229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)

Abstract

【課題】側頭部を覆う部分の強度を高めた折り畳み式ヘルメットを提供する。【解決手段】本発明の折り畳み式ヘルメットは、1枚の展開シート100を、頭頂部要素101を前後方向の直線状の折曲部を介して折り曲げ可能にすることにより頭頂部外殻を構成し、左折罫部及び右折罫部を山折りにし、左前折罫部及び右前折罫部で山折りして左前側頭部要素114の右端と右前側頭部要素124の左端を折り曲げ可能に結合し、左後折罫部及び右後折罫部で山折りして左後側頭部要素115の右端と右後側頭部要素125の左端を折り曲げ可能に結合することで、側頭部外殻を構成したものである。【選択図】図1

Description

本発明は、不使用時に折り畳んでおくことができるヘルメットに関する。
地震、台風等の災害時に落下物から頭部を守るための保護具の一つにヘルメットがある。防災用ヘルメットは、いつ発生するか分からない災害に備えて、一般家庭の他、学校や病院等の公共施設等に保管され、災害発生時に保管場所から取り出されて使用される。つまり、防災用ヘルメットは、建設工事や土木工事等の現場で使用される産業用ヘルメットと異なり、一般的に保管期間が長い。防災用ヘルメット一つ一つは小さくても、公共施設のように人が多く集まる場所では大量のヘルメットを保管することになるため、保管するための大きなスペースが必要となる。そこで、保管時に嵩張らないように工夫した防災用ヘルメットが開発されている。
例えば特許文献1には、厚紙や段ボールシートを所定の形状に切り抜いて形成された展開シートを適宜の箇所で折り曲げて成る組立式の防災用ヘルメットが記載されている。展開シートは、頭頂部に対応する平板状の要素(頭頂部要素)と、該要素の周縁部に折罫部(ヒンジ)を介して放射状に連設された、前後左右の側頭部に対応する複数の平板状の要素(側頭部要素)を有している。各側頭部要素には紐通し孔が設けられており、該孔に通された紐を引いて、隣り合う側頭部要素を近接させることで、側頭部を取り囲む部分(側頭部被覆部)を形成し、これと頭頂部要素から半球状のヘルメットが構成される。
このような構成により、上記防災用ヘルメットでは、展開シートの状態、或いは展開シートを折り畳んだ状態で保管することができるため、保管時に嵩張らず、保管場所が小さくて済む。
特開2011-021293号公報
特許文献1の防災用ヘルメットは、頭頂部要素の周縁部に複数の側頭部要素が連設されており、側頭部要素同士が直接繋がっていない。このような側頭部要素を紐で繋ぐことで側頭部被覆部を構成しているが、紐で繋いだだけでは、繋ぎ目部分の強度が低いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、側頭部を覆う部分の強度を高めた折り畳み式ヘルメットを提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る折り畳み式ヘルメットは、
頭頂部要素と、
前記頭頂部要素の左右端にそれぞれ左折罫部及び右折罫部を介して連設された、左側頭部要素及び右側頭部要素と、
前記左側頭部要素の前後にそれぞれ左前折罫部及び左後折罫部を介して連設された、左前側頭部要素及び左後側頭部要素と、
前記右側頭部要素の前後にそれぞれ右前折罫部及び右後折罫部を介して連設された、右前側頭部要素及び右後側頭部要素と
を有する1枚の展開シートを、
前記頭頂部要素を前後方向の直線状の折曲部を介して折り曲げ可能にすることにより頭頂部外殻を構成し、
前記左折罫部及び前記右折罫部を山折りにし、前記左前折罫部及び前記右前折罫部で山折りして前記左前側頭部要素の右端と前記右前側頭部要素の左端を折り曲げ可能に結合し、前記左後折罫部及び右後折罫部で山折りして前記左後側頭部要素の右端と前記右後側頭部要素の左端を折り曲げ可能に結合することで、前記左前側頭部要素、前記左側頭部要素、前記左後側頭部要素、前記右前側頭部要素、前記右側頭部要素及び前記右後側頭部要素により側頭部外殻を構成する
ことを特徴とする。
上記折り畳み式ヘルメットにおいて、前後左右とは、ヘルメットを着用した者から見た前後左右を指す。つまり、展開シートの状態では「右側」ではなくても、ヘルメットの状態で「右側」であれば、その向きを「右側」と定義する。ただし、便宜上、前記折り畳み式ヘルメットの前後左右の向きを定義しただけであり、前後の向きを逆にして着用しても良く、前後の向きを左右の向き又は右左の向きにして着用することも可能である。
上記構成の折り畳み式ヘルメットでは、着用者の側頭部を保護する部分である側頭部外殻が、前記左側頭部要素、前記左前側頭部要素、前記右前側頭部要素、前記右側頭部要素、前記右後側頭部要素及び前記左後側頭部要素の全てが連なって構成されている。特に、左側頭部要素とその前後の左前側頭部要素及び左後側頭部要素の間、右側頭部要素とその前後の右前側頭部要素及び右後側頭部要素の間には、いずれも山折りされた折罫部が介在するため、側頭部外殻の強度が高くなる。さらに、上記折り畳み式ヘルメットは、頭頂部外殻(頭頂部要素)の左右両側に、左側頭部要素、前記左前側頭部要素及び前記左後側頭部要素と、前記右側頭部要素、前記右前側頭部要素及び前記右後側頭部要素とが、左折罫部と右折罫部を介して連設されているため、頭頂部外殻を折曲部で折り曲げることにより、展開シートの状態ではなく、ヘルメットに組み立てられた状態の該ヘルメットを半分に折り畳むことができる。従って、ヘルメットの形状に直ぐに戻すことができる。
上記折り畳み式ヘルメットにおいて、前記左前側頭部要素の右端と前記右前側頭部要素の左端、前記左後側頭部要素の右端と前記右後側頭部要素の左端を結合する手段としては、粘着テープ、紐等を使用することができるが、前記左前側頭部要素及び前記右前側頭部要素の少なくとも一方に、両者を結合するための結合片を設け、前記左後側頭部要素及び前記右後側頭部要素の少なくとも一方に、両者を結合するための結合片を設けると、両者を結合し易くなる。
また、上記の折り畳み式ヘルメットにおいては、
前記展開シートが、さらに、
前記左側頭部要素の下端に左端折罫部を介して連設された左側頭部内側要素と、
前記右側頭部要素の下端に右端折罫部を介して連設された右側頭部内側要素と、
前記左前側頭部要素の下端に左前端折罫部を介して連設された左前側頭部内側要素と、
前記左後側頭部要素の下端に左後端折罫部を介して連設された左後側頭部内側要素と、
前記右前側頭部要素の下端に右前端折罫部を介して連設された右前側頭部内側要素と、
前記右後側頭部要素の下端に右後端折罫部を介して連設された右後側頭部内側要素と、
前記左側頭部内側要素の上端に左頭頂折罫部を介して連設された左頭頂部内側要素と、
前記右側頭部内側要素の上端に右頭頂折罫部を介して連設された右頭頂部内側要素と
を有し、
前記左端折罫部、前記右端折罫部、前記左前端折罫部、前記左後端折罫部、前記右前端折罫部及び前記右後端折罫部で、前記左側頭部内側要素、前記右側頭部内側要素、前記左前側頭部内側要素、前記左後側頭部内側要素、前記右前側頭部内側要素、前記右後側頭部内側要素を、それぞれ前記側頭部外殻の内側に折り曲げることで側頭部内殻を構成し、
前記左頭頂部内側要素及び前記右頭頂部内側要素を、前記左頭頂折罫部及び前記右頭頂折罫部で谷折りすることで頭頂部内殻を構成することが好ましい。
上記構成の折り畳み式ヘルメットは、頭頂部外殻及び側頭部外殻と、その内側に位置する、頭頂部内殻及び側頭部内殻の二重構造になるため、ヘルメット全体の強度を高くすることができる。
前記二重構造の折り畳み式ヘルメットにおいては、
前記左頭頂部内側要素及び前記右頭頂部内側要素が、互いに係合可能な係合部をそれぞれ有することが好ましい。
また、前記二重構造の折り畳み式ヘルメットにおいて、
前記左前側頭部内側要素の上端、前記左後側頭部内側要素の上端、前記右前側頭部内側要素の上端、前記右後側頭部内側要素の上端に、それぞれ、前記頭頂部内殻と前記頭頂部外殻との間に差し込まれる補助片が連設されていることが好ましい。
前記折り畳み式ヘルメットの頭頂部外殻と側頭部外殻とは、頭頂部要素と左側頭部要素及び右側頭部要素との間は繋がっているが、その他の箇所では離間している。上記構成によれば、頭頂部外殻と側頭部外殻とが離間する部分を補助片で塞ぐことができる。
上記構成の折り畳み式ヘルメットにおいては、前記展開シートは、厚紙、段ボールシート等から形成することができる。特に、前記展開シートを二重段ボールシートから形成すると、ヘルメット全体の強度をより一層高めることができる。
また、上記折り畳み式ヘルメットにおいては、前記左側頭部要素の下端部と前記右側頭部要素の下端部との間に掛け渡された顎紐を有することが好ましい。この構成により、折り畳み式ヘルメットを着用者の頭部に確実に装着することができる。また、折り畳み式ヘルメットを折り畳んだ状態で顎紐を萎めておくことで、不用意にヘルメットが広がるのを抑え、コンパクトに畳まれた状態を維持することができる。
本発明によれば、保管時に小さく折り畳んでおくことができる折り畳み式ヘルメットにおいて、側頭部を覆う部分の強度を高めることができる。
本発明に係る折り畳み式ヘルメットの第1実施例の展開シートの平面図。 二重段ボールシートの側面図。 折り畳み式ヘルメットを折り畳んだ状態を示す図であり、ヘルメットを右側から見た図(a)、下から見た図(b)、前方から見た図(c)。 折り畳み式ヘルメットを上方から見た図(a)、側方から見た図(b)、下から見た図(c)、前方から見た図(d)。 組み立てられた状態のヘルメットを正面のやや上方から撮影した写真。 組み立てられた状態のヘルメットを下面から撮影した写真。 折り畳まれた状態のヘルメットを斜め上方から撮影した写真。 第2実施例の折り畳み式ヘルメットを上方から見た図(a)、側方から見た図(b)、下から見た図(c)、前方から見た図(d)。 第1実施例のヘルメットと第2実施例のヘルメットを並べて正面側から撮影した写真。
以下、本発明に係る折り畳み式ヘルメットの具体的な実施例について図面を参照して説明する。
[第1実施例]
図1は、第1実施例の折り畳み式ヘルメット(以下、単に「ヘルメット」という)の展開シート100を示している。この展開シートを適宜の箇所で折り畳むことにより、図2に示すヘルメット200が形成される。
展開シート100は、例えば二重段ボールシートからなり、略六角形状の頭頂部要素101と、該頭頂部要素101の左右端にそれぞれ左折罫部110及び右折罫部120を介して連設された、左側頭部要素111及び右側頭部要素121を備えている。頭頂部要素101は、左右方向中央部に直線状の2本の折曲線102を有しており、該折曲線102において折り曲げ可能になっている。
図2は二重段ボールシートの側面図である。二重段ボールシートは、積層された3枚の平板301〜303と、上部と中央の平板301、302の間に配置された波板304と、中央部と下部の平板302、303の間に配置された波板305とから成る。本実施例では、上側の波板304の方が下側の波板305よりもピッチが小さいものが用いられている。
左側頭部要素111の前後には、それぞれ左前折罫部112及び左後折罫部113を介して左前側頭部要素114及び左後側頭部要素115が連設されている。また、右側頭部要素121の前後には、それぞれ右前折罫部122及び右後折罫部123を介して右前側頭部要素124及び右後側頭部要素125が連設されている。
さらに、左側頭部要素111の左端には左端折罫部131を介して左側頭部内側要素132が連設され、左前側頭部要素114の左端には左前端折罫部133を介して左前側頭部内側要素134が連設され、左後側頭部要素115の左端には左後端折罫部135を介して左後側頭部内側要素136が連設されている。また、左側頭部内側要素132の左端には左頭頂折罫部137を介して左頭頂部内側要素138が連設されている。
一方、右側頭部要素121の右端には右端折罫部141を介して右側頭部内側要素142が連設され、右前側頭部要素124の右端には右前端折罫部143を介して右前側頭部内側要素144が連設され、右後側頭部要素125の右端には右後端折罫部145を介して右後側頭部内側要素146が連設されている。また、右側頭部内側要素142の右端には右頭頂折罫部147を介して右頭頂部内側要素148が連設されている。
左折罫部110、左前折罫部112、左後折罫部113、右折罫部120、右前折罫部122、及び右後折罫部123は、いずれも1本の直線状の折罫線から成り、左端折罫部131、左前端折罫部133、左後端折罫部135、右端折罫部141、右前端折罫部143、及び右後端折罫部145は、いずれも2本の直線状の折罫線から成る。
左頭頂部内側要素138の左端(ヘルメット200に組み立てた状態では右端)及び右頭頂部内側要素148の右端(同じく、ヘルメット200に組み立てた状態では左端)には、それぞれ係合凹部151と係合凸部152が形成されている。係合凹部151と係合凸部152とは互いに結合可能な形状を有している。
左頭頂折罫部137の中央付近及び右頭頂折罫部147の中央付近にはそれぞれU字状の切り起こし片153、154が形成されている。
左側頭部要素111と左側頭部内側要素132の境界には、左端折罫部131を跨ぐように紐通し孔155が空けられており、右側頭部要素121と右側頭部内側要素142の境界には、右端折罫部141を跨ぐように、紐通し孔156が空けられている。
右前側頭部要素124の下端(組み立てた状態の左端)には、該右前側頭部要素124と左前側頭部要素114を結合するための結合片161が折罫線162を介して連接されている。また、右後側頭部要素125の上端(組み立てた状態の右端)には、該右後側頭部要素125と左後側頭部要素115を結合するための結合片163が折罫線164を介して連設されている。なお、右前側頭部要素124と左前側頭部要素114を結合するための結合片、右後側頭部要素125と左後側頭部要素115を結合するための結合片は、それぞれ左前側頭部要素114の右端、左後側頭部要素115の左端に連設されていても良い。
また、左前側頭部内側要素134及び左後側頭部内側要素136の左端(組み立てた状態の上端)、右前側頭部内側要素144及び右後側頭部内側要素146の右端(組み立てた状態の上端には、それぞれ折罫線165〜168を介して補助片171〜174が連結されている。
展開シート100の構成は以上の通りである。次に、展開シート100からヘルメット200を構成する作業について図4を参照しつつ説明する。
まず、頭頂部要素101を2本の折曲線102で山折りするとともに、該頭頂部要素101に対して左側頭部要素111及び右側頭部要素121を左折罫部110及び右折罫部120で山折りにする。次に、左側頭部要素111に対して左前側頭部要素114及び左後側頭部要素115を左前折罫部112及び左後折罫部113で山折りし、右側頭部要素121に対して右前側頭部要素124及び右後側頭部要素125を右前折罫部122及び右後折罫部123で山折りにする。
続いて、結合片161、163の上面の一部(図1において、升目模様を付けた領域)に接着剤を塗布し、左前側頭部要素114の右端と右前側頭部要素124の左端を近付けて結合片161を左前側頭部要素114に接着し、左後側頭部要素115の右端と右後側頭部要素125の左端を近付けて結合片163を左後側頭部要素115に接着する。以上により、左前側頭部要素114と右前側頭部要素124、左後側頭部要素115と右後側頭部要素125が折り曲げ可能に結合される。また、頭頂部要素101からヘルメット200の頭頂部外殻201が構成され、左前側頭部要素114、左側頭部要素111、左後側頭部要素115、右後側頭部要素125、右側頭部要素121及び右前側頭部要素124からヘルメットの側頭部外殻202が構成される。側頭部外殻202は平面視六角形状を成している。
次に、側頭部外殻202に対して左側頭部内側要素132、右側頭部内側要素142、左前側頭部内側要素134、左後側頭部内側要素136、右前側頭部内側要素144、右後側頭部内側要素146を、それぞれ、左端折罫部131、右端折罫部141、左前端折罫部133、左後端折罫部135、右前端折罫部143及び右後端折罫部145で、該側頭部外殻202の内側に折り曲げて側頭部内殻203を構成する。なお、各要素はどのような順番で折り曲げても良い。以上の作業により、左頭頂部内側要素138、右頭頂部内側要素148及び補助片171〜174が、頭頂部外殻201の内側(下面側)に配置される。そして、左頭頂部内側要素138及び右頭頂部内側要素148と頭頂部外殻201の間に補助片171〜174が位置するようにし、この状態で、左頭頂折罫部137及び右頭頂折罫部147で谷折りし、左頭頂部内側要素138の係合凹部151に右頭頂部内側要素148の係合凸部152を差し込む。これにより、左頭頂部内側要素138と右頭頂部内側要素148とから頭頂部内殻204が構成される。このとき、左頭頂折罫部137及び右頭頂折罫部147に切り起こし片153、154が設けられており、左頭頂折罫部137及び右頭頂折罫部147で谷折りした状態が保持されるため、係合凹部151と係合凸部152の結合が外れにくい。これにより、頭頂部内殻204(左頭頂部内側要素138及び右頭頂部内側要素148)と頭頂部外殻201(頭頂部要素101)との間に形成される空間を保持することができるため、頭頂部外殻201に加わった衝撃が頭部に与える影響を小さくすることができる。
以上の作業により、頭頂部外殻201及び側頭部外殻202と、その内側にある頭頂部内殻204及び側頭部内殻203とからなる平面視六角形状の二重構造のヘルメット200が形成される(図4(a)参照)。このとき、側頭部外殻202及び側頭部内殻203は六角筒状であり、頭頂部外殻201は、折曲線102の箇所から左右に向かって下方に傾斜し、その内側には頭頂部外殻201よりも傾斜が緩やかな頭頂部内殻204が位置する(図4(b)〜(d)参照)。また、必要に応じて、紐通し孔155、156の間に顎紐260(図6参照)を掛け渡し、長さを調節するためのコードストッパー261を顎紐260に通しておく。図5及び図6はヘルメット200を正面から撮影した写真及び下面から撮影した写真である。
上記構成により、図4(c)及び(d)に示すように、着用者がその頭部Hにヘルメット200を着用したとき、頭部Hとヘルメット200の側頭部内殻203と頭頂部内殻204との間に空間ができる。また、頭頂部内殻204と側頭部外殻202との間に空間ができる。従って、ヘルメットが外部からの衝撃を受けたときにその衝撃が前記空間によって緩和されるため、頭部Hを強固に保護することができる。しかも、側頭部外殻202を構成する要素(左前側頭部要素114、左側頭部要素111、左後側頭部要素115、右後側頭部要素125、右側頭部要素121及び右前側頭部要素124)が全て繋がっているため、頭部Hの側頭部に対するヘルメット200の保護強度が高くなる。さらに、ヘルメット200の内側においては、頭頂部外殻201と頭頂部内殻204の間に、左前側頭部内側要素134、左後側頭部内側要素136、右前側頭部内側要素144、右後側頭部内側要素146のそれぞれから上方に延びる補助片171〜174が差し込まれた状態になっている。上記ヘルメット200は、頭頂部外殻201と側頭部外殻202とが離間している部分があるが、その部分を補助片171〜174で塞ぐことができるため、ヘルメット200の強度が一層向上する。
また、ヘルメット200の頭頂部外殻201と側頭部外殻202は、頭頂部外殻201と左側頭部要素111及び右側頭部要素121が繋がっているのみで、その他は離間している。また、側頭部内殻203を構成する要素同士は全て離間している。このため、着用者の頭部Hの大きさに合わせて、側頭部外殻202及び側頭部内殻203の断面形状を変形することができる。例えば、左右の幅が大きい頭部Hにヘルメット200を着用する場合は、側頭部外殻202及び側頭部内殻203を左右に広げれば良く、左右の幅が小さい頭部Hにヘルメット200を着用する場合は、側頭部外殻202及び側頭部内殻203を前後に広げて左右の幅を小さくすれば良い。さらに、顎紐260を有する場合は、この顎紐260の長さを長くしたり短くしたりすることで、側頭部外殻202及び側頭部内殻203の左右の幅を調整することができる。しかも、コードストッパー261で顎紐260の長さを調節することによって、ヘルメット200を頭部Hに強固に取り付けることができる。
上記構成のヘルメット200は、2本の折曲線102をそれぞれ約90°折り曲げて頭頂部外殻201を半分に折り畳み、折罫線162、164で約180°折り曲げて側頭部外殻202を半分に折り畳むことで、ヘルメット200全体が半分に折り畳まれる(図3(a)〜(c)に示す状態)。このとき、ヘルメット200の内側において、側頭部内殻203を構成する要素132、134、136、142、144、146が互いに分離しているため、また、頭頂部外殻201と頭頂部内殻204の間に補助片171〜174が挿入され、係合凹部151に係合凸部152が差し込まれているだけであるため、折曲線102と折罫線162、164を折り曲げるだけでヘルメット200全体を簡単に折り畳むことができる。
また、図7に示すように、コードストッパー261を、顎紐260の紐通し孔155、156の近くまで移動させることにより、ヘルメット200が折り畳まれた状態を維持することができる。このように折り畳まれたヘルメット200は、扁平な直方体状になるため書籍と共に本棚に収納する等、狭いスペースに収納することができる。
ヘルメット200は、着用者の頭部の大きさに合わせて適宜の大きさに設定することができる。例えば、図4(b)に符号L1で示す長さを120mm〜150mmにし、長さL2を100mm〜130mm、長さL3を230mm〜260mmにすることができる。
[第2実施例]
本発明の第2実施例の折り畳み式ヘルメットについて図8及び図9を参照して説明する。なお、第1実施例と同一又は対応する部分には同自負号を付して説明を省略する。図7(a)〜(d)は、それぞれ本実施例の折り畳み式ヘルメット200Aを上方から見た図、側方から見た図、下から見た図、前方から見た図である。このヘルメット200Aは、第1実施例のヘルメット200に比べて、頭頂部外殻201Aを構成する頭頂部要素101(図1参照)の左右の幅(左折罫部110から右折罫部120までの長さ)が大きく、その結果、折曲線102の箇所から左右に向かって下方に傾斜する角度が大きく(傾斜がきつく)なっている。これに伴い、側頭部外殻202を構成する左右の前側頭部要素114、124と左右の後側頭部要素115、125(いずれも図1を参照)の高さが、第1実施例のヘルメットのものより大きくなっている。
このような構成により、図8に示すように、第1実施例のヘルメット200は、第2実施例のヘルメット200Aよりも、全体の高さが大きくなっている。正面側から撮影した写真である。この写真からも、ヘルメット200Aの頭頂部外殻201Aがヘルメット200の頭頂部外殻201よりも、
一方、頭頂部内殻204は第1実施例のヘルメット200と同じ寸法に設計されている。このため、頭頂部外殻201Aと頭頂部内殻204の間に形成される空間が、ヘルメット200よりも大きくなり、頭頂部外殻201Aに加わった衝撃が頭部に与える影響を一層小さくすることができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。
例えば上記第1及び第2実施例では、展開シート100を二重段ボールシートから形成したが、2枚の平板とその間に挟まれた1枚の波板から成る一般的な段ボールシートから形成しても良く、厚紙から構成して良い。
上記第1及び第2実施例では、左前側頭部要素と右前側頭部要素、左後側頭部要素と右後側頭部要素を、右前側頭部要素及び右後側頭部それぞれの右端に結合片を設け、各結合片に塗布された接着剤によって結合したが、粘着テープや紐等を使って結合しても良い。
上記第1及び第2実施例では、頭頂部外殻201及び側頭部外殻202と、頭頂部内殻204及び側頭部内殻203の二重構造のヘルメット200、200Aについて説明したが、頭頂部外殻201及び側頭部外殻202からヘルメットを構成しても良く、頭頂部外殻201及び側頭部外殻202と側頭部内殻203とからヘルメットを構成しても良い。
また、上記第1及び第2実施例で説明したヘルメット200、200Aから補助片171〜174を無くした構成のヘルメットとしても良い。
100…展開シート
101…頭頂部要素
102…折曲線
110…左折罫部
111…左側頭部要素
112…左前折罫部
113…左後折罫部
114…左前側頭部要素
115…左後側頭部要素
120…右折罫部
121…右側頭部要素
122…右前折罫部
123…右後折罫部
124…右前側頭部要素
125…右後側頭部要素
131…左端折罫部
132…左側頭部内側要素
133…左前端折罫部
134…左前側頭部内側要素
135…左後端折罫部
136…左後側頭部内側要素
137…左頭頂折罫部
138…左頭頂部内側要素
141…右端折罫部
142…右側頭部内側要素
143…右前端折罫部
144…右前側頭部内側要素
145…右後端折罫部
146…右後側頭部内側要素
146…左後側頭部内側要素
147…右頭頂折罫部
148…右頭頂部内側要素
151…係合凹部
152…係合凸部
153…切り起こし片
155、156…紐通し孔
161、163…結合片
171〜174…補助片
200、200A…ヘルメット
201、201A…頭頂部外殻
202…側頭部外殻
203…側頭部内殻
204…頭頂部内殻
260…顎紐

Claims (7)

  1. 頭頂部要素と、
    前記頭頂部要素の左右端にそれぞれ左折罫部及び右折罫部を介して連設された、左側頭部要素及び右側頭部要素と、
    前記左側頭部要素の前後にそれぞれ左前折罫部及び左後折罫部を介して連設された、左前側頭部要素及び左後側頭部要素と、
    前記右側頭部要素の前後にそれぞれ右前折罫部及び右後折罫部を介して連設された、右前側頭部要素及び右後側頭部要素と
    を有する1枚の展開シートを、
    前記頭頂部要素を前後方向の直線状の折曲部を介して折り曲げ可能にすることにより頭頂部外殻を構成し、
    前記左折罫部及び前記右折罫部を山折りにし、前記左前折罫部及び前記右前折罫部で山折りして前記左前側頭部要素の右端と前記右前側頭部要素の左端を折り曲げ可能に結合し、前記左後折罫部及び右後折罫部で山折りして前記左後側頭部要素の右端と前記右後側頭部要素の左端を折り曲げ可能に結合することで、前記左前側頭部要素、前記左側頭部要素、前記左後側頭部要素、前記右前側頭部要素、前記右側頭部要素及び前記右後側頭部要素により側頭部外殻を構成する
    ことを特徴とする折り畳み式ヘルメット。
  2. 請求項1に記載の折り畳み式ヘルメットにおいて、
    前記左前側頭部要素及び前記右前側頭部要素の少なくとも一方が、両者を結合するための結合片を有し、前記左後側頭部要素及び前記右後側頭部要素の少なくとも一方が、両者を結合するための結合片を有する折り畳み式ヘルメット。
  3. 請求項1又は2に記載の折り畳み式ヘルメットにおいて、
    前記展開シートが、さらに、
    前記左側頭部要素の下端に左端折罫部を介して連設された左側頭部内側要素と、
    前記右側頭部要素の下端に右端折罫部を介して連設された右側頭部内側要素と、
    前記左前側頭部要素の下端に左前端折罫部を介して連設された左前側頭部内側要素と、
    前記左後側頭部要素の下端に左後端折罫部を介して連設された左後側頭部内側要素と、
    前記右前側頭部要素の下端に右前端折罫部を介して連設された右前側頭部内側要素と、
    前記右後側頭部要素の下端に右後端折罫部を介して連設された右後側頭部内側要素と、
    前記左側頭部内側要素の上端に左頭頂折罫部を介して連設された左頭頂部内側要素と、
    前記右側頭部内側要素の上端に右頭頂折罫部を介して連設された右頭頂部内側要素と
    を有し、
    前記左端折罫部、前記右端折罫部、前記左前端折罫部、前記左後端折罫部、前記右前端折罫部及び前記右後端折罫部で、前記左側頭部内側要素、前記右側頭部内側要素、前記左前側頭部内側要素、前記左後側頭部内側要素、前記右前側頭部内側要素、前記右後側頭部内側要素を、それぞれ前記側頭部外殻の内側に折り曲げることで側頭部内殻を構成し、
    前記左頭頂部内側要素及び前記右頭頂部内側要素を、前記左頭頂折罫部及び前記右頭頂折罫部で谷折りすることで頭頂部内殻を構成することを特徴とする折り畳み式ヘルメット。
  4. 請求項3に記載の折り畳み式ヘルメットにおいて、
    前記左頭頂部内側要素及び前記右頭頂部内側要素が、互いに係合可能な係合部をそれぞれ有することを特徴とする組み立てヘルメット。
  5. 請求項3又は4に記載の折り畳み式ヘルメットにおいて、
    前記左前側頭部内側要素の上端、前記左後側頭部内側要素の上端、前記右前側頭部内側要素の上端、前記右後側頭部内側要素の上端には、それぞれ、前記左頭頂部内側要素及び前記右頭頂部内側要素と頭頂部外殻との間に差し込まれる補助片が連設されていることを特徴とする折り畳み式ヘルメット。
  6. 前記展開シートが、二重段ボールシートから形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の折り畳み式ヘルメット。
  7. 前記左側頭部要素の下端部と前記右側頭部要素の下端部との間に掛け渡された顎紐を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の折り畳み式ヘルメット。
JP2019169483A 2019-09-18 2019-09-18 折り畳み式ヘルメット Active JP6893229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169483A JP6893229B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 折り畳み式ヘルメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169483A JP6893229B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 折り畳み式ヘルメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021046624A true JP2021046624A (ja) 2021-03-25
JP6893229B2 JP6893229B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=74877973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169483A Active JP6893229B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 折り畳み式ヘルメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6893229B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3181161U (ja) * 2012-10-05 2013-01-31 小林産業株式会社 組み立て式簡易ヘルメット
JP2013170324A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Toyo Bussan Kogyo Kk 折り畳みヘルメット
JP2015071834A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 株式会社谷沢製作所 簡易保護帽
JP3205084U (ja) * 2016-02-26 2016-07-07 学校法人明治大学 ヘルメット
JP2017075415A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 スターライト工業株式会社 折り畳み式ヘッドプロテクタ
JP2017089021A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 ミドリ安全株式会社 折りたたみ式保護帽

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013170324A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Toyo Bussan Kogyo Kk 折り畳みヘルメット
JP3181161U (ja) * 2012-10-05 2013-01-31 小林産業株式会社 組み立て式簡易ヘルメット
JP2015071834A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 株式会社谷沢製作所 簡易保護帽
JP2017075415A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 スターライト工業株式会社 折り畳み式ヘッドプロテクタ
JP2017089021A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 ミドリ安全株式会社 折りたたみ式保護帽
JP3205084U (ja) * 2016-02-26 2016-07-07 学校法人明治大学 ヘルメット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6893229B2 (ja) 2021-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2589626C2 (ru) Складной шлем
AU2002321276B2 (en) Freely jointed arrangement for protecting the back against bumps
JP5901900B2 (ja) マスク
JP4831430B2 (ja) マスク
KR100986665B1 (ko) 마스크
US20070250965A1 (en) Protective element for sports pads and the like
JP2019073823A5 (ja)
JP7202862B2 (ja) マスク
CN106132360A (zh) 包皮环切术用保护套
JP6893229B2 (ja) 折り畳み式ヘルメット
JP2006345996A (ja) マスクの製造方法
JP4901205B2 (ja) 折畳み式帽子
JP5396201B2 (ja) ヘルメット及び帯紐用バックル
JP2007092198A (ja) 携帯用頭部保護帽子
KR101532331B1 (ko) 폴더형 방진 마스크
JP5059059B2 (ja) 背もたれ付き簡易ベッド
JP6785590B2 (ja) 横ヒダ型衛生マスク
JP5307573B2 (ja) ヘルメット装着具
JP2017075415A (ja) 折り畳み式ヘッドプロテクタ
WO2021201221A1 (ja) マスク
KR102213239B1 (ko) 재난방재모
TWM564355U (zh) Disaster prevention hood
JP7273648B2 (ja) 防災頭巾
KR20120006930U (ko) 무릎보호대
JP3181161U (ja) 組み立て式簡易ヘルメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250