JP2019073823A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、帽子状の帽体状態と展開された展開状態とに変形可能なヘルメットに関する。
従来、この種のヘルメットとしては、特許文献1および特許文献2に示すように、長手方向の中央部で互いに回動可能に連結された板状の複数の構成板を備え、これら構成板同士を所定の方向に回動するとともに、構成板の所定箇所を所定の方向に回動することで、装着可能な帽子状の帽体状態とする構成のものが知られている。
そして、各構成板が所定角度に回動した帽体状態と、各構成板が展開されて略板状である展開状態とに変形可能であるため、使用しない場合には展開状態にすることで収納しやすく、例えば緊急時に使用する備蓄用のヘルメット等として好適である。
ここで、上述の特許文献1および特許文献2の構成では、各構成板は、長手方向の中央部分にて隣り合う他の構成板と回動可能に連結されており、長手方向の両端部近傍は隣り合う他の構成板と接離可能である。
したがって、帽体状態では、隣り合う構成板の長手方向の両端部近傍同士を当接させているだけであるため、構成板同士に隙間が生じやすい。
そのため、落下物等の衝撃によって、構成板同士に位置ずれが生じやすく、帽体状態の崩壊の原因になる可能性があるとともに、先端が鋭利な落下物等であると、構成板同士における連結されていない箇所に入り込むようにしてヘルメット内へ貫通してしまう可能性がある。
そして、このような隙間に基づく問題点は、帽体構成部の板厚や回動角度等の調整だけでは、改善しにくく、収納して保管しやすく備蓄に好適なヘルメットとしても、より保護力が良好なものが求められていた。
本発明は、保管しやすいヘルメットを提供することを目的とする。
請求項1に記載されたヘルメットは、互いに連結された複数の構成板を有する帽体構成体を備え、この帽体構成体が、帽子状で装着可能な帽体状態と、この帽体状態に対して前記構成板が展開された展開状態とに変形可能なヘルメットであって、各構成板は、隣り合う他の構成板と連結された連結板部と、この連結板部に連結され漸次幅が狭く形成された側板部とを有しているものである。
請求項2に記載されたヘルメットは、請求項1記載のヘルメットにおいて、一の構成板における少なくとも1つの側板部は、側板部本体と、この側板部本体から突出し隣り合う他の構成板の側板部本体に帽体状態において係合可能な凸部とを有しているものである。
請求項3に記載されたヘルメットは、請求項2記載のヘルメットにおいて、側板部は、隣り合う他の構成板の側板部における凸部と係合可能な凹部を有しているものである。
請求項4に記載されたヘルメットは、請求項1ないし3のいずれか一記載のヘルメットにおいて、隣り合う構成板における側板部同士を連結する紐状連結部材と、前記紐状連結部材を巻取可能な巻取部材とを備え、前記巻取部材により前記紐状連結部材を巻き取ることによって帽体構成体が帽体状態となるものである。
本発明によれば、構成板により帽子状に構成されて装着可能な帽体状態と、この帽体状態から前記構成板が展開された展開状態とに変形可能なヘルメットであり、保管しやすい。
以下、本発明の一実施の形態の構成について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2において、1はヘルメットであり、このヘルメット1は、互いに回動可能に連結された複数(例えば7つ)の板状の構成板3にて構成された帽体構成体2を備えている。
この帽体構成体2は、図1に示す展開状態と、図2に示す使用者が装着可能な帽子状の帽体状態とに変形可能である。
すなわち、帽体構成体2は、展開状態では、図1に示すように各構成板3が展開され並列に配置されて全体として板状に構成されており、例えば緊急時に使用する備蓄用としてデスクや棚等の所定場所に収納しやすい形状となっている。
また、帽体構成体2は、帽体状態では、展開状態に対して各構成板3が互いに回動し、図2に示すように、使用者が頭部に装着可能な帽子状に構成される。
構成板3は、長手方向の中央に位置する連結板部4と、この連結板部4の両側から外側へ延びるように回動可能に連結された複数の側板部5とを有している。
連結板部4は、矩形板状であり、隣り合う他の構成板3における連結板部4同士が回動可能に連結されている。すなわち、各連結板部4が隣り合う他の連結板部4に対して所定角度ずつ回動することで帽体構成体2が帽体状態となる。
なお、並列に配置された各構成板3のうちの隣り合う1組の構成板3は、連結板部4同士がヒンジ6を介して連結され、帽体状態とは反対側へ約180度回動可能である。言い換えると、ヒンジ6を介して連結された1組の構成板3は、互いに略平行に並列に配置された状態から重なるように互いに対向した状態まで帽体状態とは反対方向へ約180度回動可能である。
また、ヒンジ6で連結された構成板3以外の各構成板3は、連結板部4が帽体状態と反対方には水平位置までしか回動しないようにすると、収納する際等において展開状態での安定性が向上するので好ましい。
このような連結板部4には、連結板部4から外側へ延びるように、すなわち、構成板3の長手方向の一方側および他方側の両方へ向かって、複数(それぞれ3つずつ)の側板部5がそれぞれ回動可能に連結されている。
側板部5は、連結板部4から構成板3における長手方向の先端部へ向けて連続して漸次幅が狭く形成されており、一の構成板3全体にて、いわゆる船形に形成されている。
図3に示すように、側板部5は、帽体状態の場合に外面側に位置する略台形状の第1プレート11と、帽体状態の場合に内面側に位置する第2プレート12とで構成されている。
このように構成された側板部5は、略台形状の側板部本体13と、この側板部本体13の側縁から突出した凸部14と、その側板部本体13の側縁において凸部14に隣接して設けられ側板部本体13の側縁から凹状に形成された凹部15とを有している。
なお、第2プレート12は、第1プレート11より幅方向の長さが大きい幅広部分と第1プレート11より幅方向の長さが短い幅狭部分とを有し、幅広部分によって凸部14が構成され、幅狭部分によって凹部15が構成される。
凸部14は、第1プレート11に対して傾斜しており、側板部本体13から帽体状態の帽体構成体2における内側へ向けて傾斜状に突出している。
凸部14の側板部本体13に対する傾斜角度は、その凸部14が、帽体状態において隣り合う他の構成板3の側板部本体13の下側に重なって配置されるように、帽体状態における隣り合う構成板3の側板部5同士の角度に応じた角度である。
そして、帽体状態の帽体構成体2では、一の構成板3の側板部5の凸部14が隣り合う他の構成板3の側板部5の凹部15と係合するとともに、隣り合う他の構成板3の側板部5の凸部14が一の構成板3の側板部5の凹部15と係合する。すなわち、側板部5の側縁に隣接して設けられた凸部14と凹部15とによって隣り合う構成板3の側板部5同士が、構成板3の長手方向に連続的に連結されて、その側板部5同士の間が塞がれることになる。
また、一の構成板3における連結板部4および各側板部5は、帽体状態となっている所定の角度より内側へ回動しないように回動角度が規制されている。具体的には、一の構成板3の長手方向において、隣り合う連結板部4と側板部5における第2プレート12の端部とが当接して、連結板部4に対する側板部5の回動角度が規制されるとともに、隣り合う側板部5の第2プレート12の端部同士が当接することで、側板部5同士の回動角度が規制される。
ここで、並設された複数の構成板3のうちの並設方向の一端部に位置する構成板3は、連結板部4に巻取部材21が設けられている。そして、この巻取部材21からは紐状連結部材22が接続されるとともに、この紐状連結部材22は巻取部材21が設けられた構成板3の長手方向に沿って各側板部5の幅方向の中央部を通り、その長手方向の端部(先端部)に位置する側板部5から、隣り合う各構成板3の先端部に位置する側板部5を通って、並設方向の他端部に位置する構成板3の先端部に位置する側板部5に接続されている。
すなわち、紐状連結部材22は、構成板3のうちの並列方向の一端部に位置する構成板3から各構成板3の長手方向両端部の側板部5を一連して連結するように配設されているとともに、巻取部材21に巻取可能に接続されている。
なお、紐状連結部材22は、例えばゴムやビニル等で形成された弾性力を有する線状部材であり、第1プレート11と第2プレート12との間に設けられた貫通孔23を挿通するように配設されている。
巻取部材21は、連結板部4に回転可能に設けられた回転軸部24と、この回転軸部24の一端部に一体に設けられた多角形状の巻取操作部25と、回転軸部24を所定の回転角度毎に回転を係止可能な回転係止部26とを有している。
また、回転係止部26は、回転軸部24の所定箇所に当接してその回転軸部24の他方向への回転を係止する図示しない当接部と、この当接部を回転軸部24に当接するように付勢するばね等の図示しない付勢手段と、当接部を付勢手段の付勢力に抗して回転軸部24から離間させて係止を解除する解除操作部27とを有している。
そして、巻取部材21は、巻取操作部25を一方向に回転させるように操作することで、回転軸部24が回転して紐状連結部材22が巻き取られる。
また、回転軸部24が所定角度回転すると、付勢手段の付勢力で当接部が回転軸部24に当接し回転軸部24の他方向への回転が係止されて、その紐状連結部材22が巻き取られた状態で繋止されるように保持される。
このように紐状連結部材22が巻き取られることで、紐状連結部材22に接続された他端部に位置する構成板3の先端部の側板部5が巻取部材21を設けた構成板3側へ引っ張られ、隣り合う構成板3の側板部5同士が接近し、各連結板部4が互いに回動するとともに、各側板部5が互いに回動することで、帽体状態となる。
また、紐状連結部材22が巻き取られた状態にて、付勢力に抗して解除操作部27を内側へ押し込むことにより、当接部による回転軸部24の係止が解除され、回転軸部24が巻き戻し方向に回動可能な状態となり、各構成板3を帽体状態における外側方向に押し広げることで、帽体構成体2が展開状態となる。
ここで、ヘルメット1は、構成板3に対して着脱自在な装着補助体31を備えている。
図4に示すように、装着補助体31は、帽体状態の帽体構成体2の側板部5に固定される固定部材32と、装着した際に装着者の前側に位置するように帽体構成体2に取り付けられた鍔部材33と、装着した際に帽体状態の帽体構成体2の内側にて装着者の頭部に固定される紐部材34とを有している。
固定部材32は、半円板状であり、構成板3の側板部5に設けられた係合部35に係合可能な被係合部36を有している。そして、帽体状態において、側板部5の係合部35に被係合部36を係合することで、各側板部5に固定部材32が固定されて帽体状態が保持される。
鍔部材33は、略円弧板状の鍔本体37と、この鍔本体37の弧状の内周縁部に設けられた係合爪部38とを有している。
そして、帽体状態の帽体構成体2における前側面の下端部に鍔本体37の内周縁部を接触させるとともに、その構成板3に設けられた係合孔部39に係合爪部38を引っ掛けるように係合させることで、帽体構成体2に対して鍔部材33が固定される。
紐部材34は、ヘルメット1を装着した状態にて、装着者の前頭部、側頭部および後頭部にわたって頭部の横部分に接触する横紐41と、装着者の前頭部、頭頂部および後頭部にわたって頭部の上部分に接触しX字状に交差する2つの上紐42とを有している。
横紐41は、上紐42の両端部近傍に接続されているとともに、固定部材32の紐保持部43に挿通されて保持されている。
上紐42は、両端部が帽体構成体2に設けられた図示しない紐留部に取り付けられる。
そして、紐部材34は、装着補助体31が帽体構成体2に取り付けられた状態では、上紐42の交差した部分が構成板3から下方に離間しており、装着者の頭頂部が帽体構成体2に接触していない状態で、装着者の頭部に固定される。
次に、上記一実施の形態の作用および効果を説明する。
ヘルメット1は、通常時は展開状態にてヒンジ6で帽体構成体2を回動させて、巻取部材21が設けられていない構成板3同士が重なるように折り畳まれて保管されている。
このように展開状態で折り畳まれたヘルメット1を使用する際には、まず、帽体構成体2をヒンジ6で回動させて各構成板3が並列に配置された状態にする。
また、巻取部材21の巻取操作部25を一方向に回転させて紐状連結部材22を漸次巻き取ることで、帽体構成体2を帽体状態とする。
次いで、帽体状態の帽体構成体2に装着補助体31を取り付ける。
帽体構成体2に装着補助体31を取り付ける際には、まず、各構成板3の側板部5の先端部を固定部材32の内側面に当接させ、帽体構成体2に設けられた係合部35と固定部材32の被係合部36とを係合して、帽体構成体2に対して各固定部材32を固定する。
また、鍔部材33の弧状の内周縁部を帽体構成体2の外周面に当接させるとともに、鍔部材33の係合爪部38を帽体構成体2に設けられた係合孔部39に挿入し引っ掛けるように係合させて、帽体構成体2に対して鍔部材33を固定する。
さらに、上紐42の両端部を帽体構成体2に設けられた図示しない紐留部に引っ掛けるように取り付けて、紐部材34を帽体構成体2の内側に保持する。
そして、装着者に対して、鍔部材33が前方に位置し、固定部材32が耳に対応した状態で、紐部材34を頭部に固定して装着する。
一方、装着していたヘルメット1を収納する際には、帽体構成体2から紐部材34と、鍔部材33と、各固定部材32とを取り外す。
次いで、巻取部材21の解除操作部27を付勢手段の付勢力に抗して押し込むようにして、回転係止部26による回転軸部24の係止を解除する。
また、解除操作部27を押し込んだままの状態で各構成板3を広げるようにして、隣り合う構成板3の側板部5における凸部14と凹部15との係合を解除し、構成板3の先端側(側板部5)同士を離間させ、帽体構成体2を、各構成板3が並列に配置された展開状態とする。
さらに、ヒンジ6にて帽体構成体2における所定の構成板3同士を回動させて、巻取部材21が設けられていない構成板3同士が積層されるように重ね合わせて折り畳む。
このように展開状態にてヒンジ6に折り畳まれた状態で、所定のケース等に収納し、デスクや棚等の所定場所に保管する。
そして、上記ヘルメット1によれば、帽体構成体2を展開状態と帽体状態とに変形可能であるため、略板状となる展開状態とすることで、例えばデスク内等の収納スペースが限られた環境であっても、収納して保管しやすく、緊急用の備蓄等として好適である。
また、帽体状態では、構成板3における側板部5の凸部14が隣り合う他の構成板3の側板部5に係合するため、隣り合う構成板3の側板部5同士は帽体構成体2の外側と内側とを直線的に結ぶような隙間が生じないため、構造的に保護力を向上できる。
特に、側板部5が凸部14と凹部15とを有し、隣り合う構成板3の側板部5同士の凸部14と凹部15とが係合して、側板部5が構成板3の長手方向に連続的に連結される構成では、隣り合う構成板3の側板部5同士をより強固に連結でき、帽体状態における形態安定性や保護力を向上できるとともに、隣り合う構成板3の側板部5同士の間に物理的な隙間が生じにくいため、鋭利な落下物等がヘルメット1内部に入り込むことを防止できる。
また、凸部14は、帽体状態において隣り合う構成板3の側板部5の下側に配置されるように、帽体状態における隣り合う他の構成板3の側板部5同士の角度に応じて、側板部本体13に対して適切な角度で傾斜して突出している。このことにより、凸部14がより適切に係合できるため、展開状態から帽体状態への変形をスムーズにできるとともに、帽体状態における形態安定性を向上できる。
連結板部4および各側板部5は、帽体構成体2が帽体状態となる所定角度より回動しないように回動角度が規制されることで、帽体状態において、連結板部4および側板部5が不意により内側へ回動することを防止でき、帽体状態の形態安定性を向上できる。
また、ヘルメット1は、帽体状態の帽体構成体2の外部や内部に突起が形成されにくいため、装着した状態にて、外部の物体に干渉しにくいとともに、帽体構成体2内で装着者の頭部に帽体構成体2が接触しにくく装着感が悪化しにくい。
さらに、ヘルメット1は、隣り合う構成板3における側板部5同士を連結する紐状連結部材22と、その紐状連結部材22を巻取可能な巻取部材21を備えることにより、巻取部材21によって紐状連結部材22を巻き取るだけで、その紐状連結部材22に連結された連結板部4および各側板部5を巻取部材21へ向けて引っ張り込むようにして帽体状態に変形できるため、展開状態から帽体状態への変形操作を容易にできるとともに、その紐状連結部材22によって帽体状態を保持でき、帽体状態での形態安定性を向上できる。
また、ヘルメット1は、帽体状態の帽体構成体2の側板部5に固定部材32が固定されるため、帽体状態で各側板部5を保持でき、帽体状態での形態安定性を向上できる。
さらに、ヘルメット1は、装着した際に、帽体構成体2の内側にて装着者の頭部に固定される紐部材34を備えているため、装着した状態での装着者の頭部に対するヘルメットのぐらつきや位置ずれを軽減できるとともに、装着者の頭頂部が帽体構成体2に接触しない状態で装着できるため、衝撃を緩衝できる。
帽体構成体2のうち、隣り合う1組の構成板3は、ヒンジ6により180度回動可能に連結されていることにより、展開状態からさらに折り畳んでコンパクトにでき、より収納しやすくできる。
また、構成板3の個数を奇数とし、帽体構成体2を展開状態から折り畳む際に巻取部材21が設けられた構成板3には他の構成板3が重ならないようにヒンジ6を配置することで、折り畳んだ状態で凹凸が生じにくく、より収納しやすくできる。
なお、上記一実施の形態では、凸部14が、帽体状態において隣り合う構成板3の側板部5同士の角度に応じて、側板部本体13から傾斜状に突出した構成としたが、このような構成には限定されず、凸部14は、側板部本体13に重なるように係合可能な構成であれば良い。
側板部5は、凸部14と凹部15とを有する構成としたが、このような構成には限定されず、凸部14が側板部本体13に係合可能であれば、側板部5が凹部15を有さない構成にしてもよい。
また、側板部5が凸部14と凹部15とを有する構成の場合には、側板部5の側縁に凸部14と凹部15とが隣接して設けられ、隣り合う構成板3の側板部5同士が凸部14および凹部15によって連続的に連結された構成には限定されず、例えば、側板部5の側縁において凸部14と凹部15とが離間して設けられ、隣り合う構成板3の側板部5同士が間欠的に連結された構成にしてもよい。
さらに、連結板部4および各側板部5は、帽体構成体2が帽体状態となる所定角度より回動しないように回動角度が規制された構成には限定されず、よりフレキシブルに回動可能な構成にしてもよい。
ヘルメット1は、一の構成板3の連結板部4と側板部5とを連結するとともに、隣り合う構成板3の側板部5同士を連結する紐状連結部材22と、その紐状連結部材22を巻取可能な巻取部材21とを備えた構成としたが、このような構成には限定されず、帽体構成体2が展開状態と帽体状態とに変形可能な構成であればよい。
また、固定部材32の被係合部36は1つに限定されず、被係合部36を複数設け、複数の側板部5にはそれぞれの被係合部36が係合する係合部35を設けてもよい。この場合、複数の側板部5に跨って固定部材32がしっかりと係合されるため、帽体状態が強固に保持される。
なお、ヘルメット1は、装着補助体31を着脱自在な構成としたが、折り畳みの邪魔にならないように、例えばヒンジ6のように180度回動可能な構造として、構成板3と一体に設けても良い。
そして、ヘルメット1は、装着補助体31を備えた構成としたがこのような構成には限定されず、例えば固定部材32、紐部材34および鍔部材33はいずれも適宜採用でき、その構成も適宜変更できる。さらに、例えば装着者の顎に固定される顎紐や、クッション性のある緩衝材等も適宜設けることができる。
1 ヘルメット
2 帽体構成体
3 構成板
4 連結板部
5 側板部
13 側板部本体
14 凸部
15 凹部
21 巻取部材
22 紐状連結部材
2 帽体構成体
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Claims (4)
- 互いに連結された複数の構成板を有する帽体構成体を備え、この帽体構成体が、帽子状で装着可能な帽体状態と、この帽体状態に対して前記構成板が展開された展開状態とに変形可能なヘルメットであって、
各構成板は、隣り合う他の構成板と連結された連結板部と、この連結板部に連結され漸次幅が狭く形成された側板部とを有している
ことを特徴とするヘルメット。 - 一の構成板における少なくとも1つの側板部は、側板部本体と、この側板部本体から突出し隣り合う他の構成板の側板部本体に帽体状態において係合可能な凸部とを有している
ことを特徴とする請求項1記載のヘルメット。 - 側板部は、隣り合う他の構成板の側板部における凸部と係合可能な凹部を有している
ことを特徴とする請求項2記載のヘルメット。 - 隣り合う構成板における側板部同士を連結する紐状連結部材と、
前記紐状連結部材を巻取可能な巻取部材とを備え、
前記巻取部材により前記紐状連結部材を巻き取ることによって帽体構成体が帽体状態となる
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のヘルメット。
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