JP5607804B2 - 折畳み式帽子 - Google Patents

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Description

この発明は、平板状態で形状が安定する弾性平板により構成された折畳み式帽子に関する。
従来、不使用時、携帯時又は物流の際に嵩張らないようにするために折畳み式にされた帽子としては、特許文献1に記載されているものがあった。
特許文献1には、「一枚の薄板体(1)の中央部分に頭が入る大きさの開口部を設け、開口部の両側に開口部から少し離れた位置に湾曲した曲線状折り目(3)をつけ、該薄板体(1)を開口部の中心部を横切る中心折り目(2)で二つ折りにし、重なった端部の糊代(6)の部分を接合し、そうした後、両側の、湾曲した曲線状折り目(3)の部分をそとに張り出すように折り曲げて、二つ折りにされた中心折り目(2)を伸展することにより立体形状の構造体とし、開口部を頭に被せることにより帽子としての働きをする折り畳み式帽子」が記載されている。
実開平7−43450号公報
しかしながら、特許文献1に記載された考案は、一枚の薄板体の中央部分に設けられた頭が入る大きさの開口部から少し離れた位置に湾曲した曲線状折り目をつけ、この曲線状折り目を折ることにより展開状態(着用可能状態)に保形する構成にされていたために、平板状態で形状が安定する弾性平板で構成される折畳み式帽子の提供には構造的に不適当であるのみならず、一枚の薄板体(1)製であるので、他のものとの接触や衝突で変形や破損を惹起し易く、危険を避けるのには向いていない。一方、折り畳み式帽子の落下物等に対する衝撃吸収性や耐貫通性を高めようとすればおのずと弾性平板が厚くなり、折り畳みによってコンパクトに収納する機能性が損なわれてしまう恐れがある。
この発明は、前記実情に鑑み、落下物等に対する十分な衝撃吸収性、耐貫通性等を確保して人体頭部の保護を図りつつ、折り畳みによるコンパクトな収納を容易ならしめる折畳み式帽子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一対の板材が折曲げ部で連結され、展開した状態で人体頭部に被れる形状である帽子状態となり、該帽子状態から、前記折曲げ部を介して折曲げることで折畳んだ状態となる折畳み式帽子本体を備えた折畳み式帽子であって、前記折畳み式帽子本体の内部には、前記人体頭部を保護する内装部材が存在し、前記展開した状態において、前記内装部材が前記人体頭部に接触すると共に、前記内装部材と前記折畳み式帽子本体の頭頂部分との間には空間が形成されるように構成され、前記折畳み式帽子本体の頭頂部分における前記折曲げ部の両側の前記板材には、前記折曲げ部に対して対称に、前記人体頭部の頭頂部を落下物から保護するための板状の折畳み式帽子補強用板材が一対取り付けられており、該取り付けられた状態において、それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は板面が取り付けられた位置の前記折畳み式帽子本体の板面に略沿うと共に、前記展開した状態において前記人体頭部から離間した位置に配設された状態となっており、それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は、一端側が前記折畳み式帽子本体の前記頭頂部分の前記折曲げ部の近傍に位置して取り付けられると共に、他端側は、前記折畳み式帽子本体における、前記一端側が取り付けられた位置よりも下方に位置して取り付けられ、それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材の前記一端部同士は、前記折畳み式帽子本体の前記折曲げ部を挟んで離間して対向した状態で前記折畳み式帽子本体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は、前記一端側が、前記折曲げ部に沿う方向に広く形成されると共に、前記他端側が前記一端側よりも幅が狭く形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記折畳み式帽子補強用板材は、前記板材側に配設される板材側部材と、該板材側部材より柔軟性を有し前記頭部側に配設される緩衝部材とが重ね合わされて構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記折畳み式帽子補強用板材は、正面視略三角形に形成されると共に、前記板材側部材の板面におけるそれぞれの頂点部分近傍には前記板材の内面側に係止される係止手段が配設されて、該係止手段によって、前記板材の内面側に3点支持で係止されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記折畳み式帽子補強用板材の前記係止手段は前記板材側部材の板面に対し略垂直方向に突設されると共に、前記板材に取り付けられた状態で、前記板材側部材と前記板材との間には間隙部が形成されるようになっていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の構成に加え、前記折畳み式帽子補強用板材の前記係止手段は面ファスナであることを特徴とする。
請求項1、請求項2に記載の発明によれば、折畳み式帽子補強用板材が、折畳み式帽子の、折畳み式帽子を人体頭部に被せた際に頭頂部近傍に対応する位置に配設されることにより、折畳み式帽子の頭頂部分の衝撃吸収性を高めることができる。即ち、人体頭部を落下物等から保護するために特に衝撃吸収性が必要とされる頭頂部分に折畳み補強用板材を配設できるため、この補強用板材によって折畳み式帽子の衝撃吸収性を確保できる。そのために、板材の衝撃吸収性及び耐貫通性のみによって人体頭部を保護する場合に比べ、板材を形状変化が容易な厚さや剛性となるように形成することが容易になる。これにより、折畳み式帽子について、落下物等に対する十分な衝撃吸収性、耐貫通性等を確保して人体頭部の保護を図りつつ、折畳みによるコンパクトな収納を容易ならしめることができる。
請求項3に記載の発明によれば、板材側に配設される板材側部材と、板材側部材より柔軟性を有し頭部側に配設される緩衝部材とが重ね合わされて構成されていることにより、板材側部材によって補強用板材の耐貫通性を確保すると共に緩衝部材によって衝撃吸収性を確保するものとし、板材側部材と緩衝部材との材質や厚さ等をそれぞれ別個に調節することで、製造段階において補強用板材の耐貫通性と衝撃吸収性とをそれぞれ自在に調節することができる。更に、頭部側に柔軟性のある緩衝部材が設けられたことにより、落下物等が激突した際の衝撃から頭部を守ることができる。これにより、折畳み式帽子の実情に見合った耐貫通性と衝撃吸収性とを確保し、折畳み式帽子の安全性を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、板材の内面側に係止される係止手段を設けたことにより、補強用板材と前側弾性平板又は後側弾性平板とを着脱自在に形成して、補強用板材の交換やメンテナンスを容易にすることができる。また、前記折畳み防止補強用板材が正面視略三角形に形成されると共に、板材側部材の板面におけるそれぞれの頂点部分近傍には板材の内面側に係止される係止手段が配設されて、係止手段によって板材の内面側に3点支持で係止されることにより、係止状態が不安定になることを防止できる。また、折畳み式帽子が頭頂部近傍に折曲げ部を有している場合、2つの係止手段を折曲げ部の近傍に取り付けると共に、他の1つの前記係止手段を2つの係止手段よりも折曲げ部から離間した位置に取り付けられていることにより、補強用板材のうち面積の広い側が頭頂部分側に配設すると共に、面積の狭い側が折り畳みによる撓み量の大きい部分に配設することが可能になる。これにより、人体頭部を落下物等から保護するために特に耐貫通性と衝撃吸収性とが必要とされる頭頂部分を広い面積の補強用板材で保護し、かつ高い強度で係止して、頭頂部分の保護を確実に図ると共に、板材の折畳み時の撓み量と補強用板材の折畳み時の撓み量とが相違してもその相違によって折畳み防止の折畳みが困難になる事態を防ぎ、折畳み式帽子の折畳みによるコンパクトな収納を確実に実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、係止手段は板材側部材の板面に対し略垂直方向に突設されると共に、前記板材に取り付けられた状態で、折畳み式帽子補強用板材と板材との間には間隙部が形成されるようになっていることにより、この間隙部において係止手段が伸縮することで衝撃が吸収され、かつ、板材の弾性変形時における折畳み式帽子補強用板材との撓み量の相違が吸収されて、折畳み式帽子における落下物等に対する衝撃吸収性を一層確実に確保させると共に折り畳みによるコンパクトな収納を一層容易ならしめることができる。
請求項6に記載の発明によれば、係止手段は面ファスナであることにより、高い係止状態を確保しつつ、板材と補強用板材との撓み量の相違を吸収する効果をより一層高い効果として得ることができる。
この実施の形態の折畳み式帽子本体を、展開状態における斜め下方から見た斜視図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開状態における底面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開状態における正面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開状態における側面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開状態における平面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開状態の内装部材を取り外した状態の底面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子のA−A線断面図で、(a)は展開状態、(b)は折畳んだ状態を示す断面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開の状態のB−B線断面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の展開の状態の斜め上方から見た斜視図である。 同実施の形態の折畳み式帽子の折り畳んだ状態を示す斜視図である。 同実施の形態の折畳み式帽子における補強用板材の(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図である。 同実施の形態の折畳み式帽子における補強用板材の背面図である。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図12は、この発明の実施の形態を示す。
まず、構成を簡単に説明すると、この発明の主要部である折畳み式帽子本体10は、図1乃至3に示すように、前辺に連続して庇部11を有する一枚板状の前頭被覆用の「板材」としての前側弾性平板12と、一枚の板状の後頭被覆用の「板材」としての後側弾性平板13とを有し、前記前側弾性平板12の「周縁部」としての後辺12aは、水平状の中央縁12axと該中央縁12axの左右両側に連設された外側端下がりの傾斜縁12ay、12azとを有する張り出し形状にされている。又、同様に、図4に示す前記後側弾性平板13の「周縁部」としての前辺13aは、水平状の中央縁(図示せず)と該中央縁の左右両側に連設された外側端下がりの傾斜縁(図示せず)とを有する張り出し形状にされている。そして、前記前側弾性平板12の後辺12aと前記後側弾性平板13の前辺13aとは、次に述べる折曲げ部15で連結されている。なお、前記中央縁12ax及び中央縁は、水平状にされているが、緩やかなカーブ状にすることができるし、同様に、前側弾性平板12の前記傾斜縁12ay、12az及び後側弾性平板13の傾斜縁を緩やかなカーブ状にすることができる。要するに、前記前側弾性平板12の後辺12a及び前記後側弾性平板13の前辺13aは、その中央部分が張り出し、該中央部分に連続する両端側部分が傾斜した形状を呈するようにされていれば足りる。
これら前側弾性平板12、後側弾性平板13は、平板状態で形状が安定する部材で成形されている。該部材の材質は、例えば、ポリプロピレンである。
前記前側弾性平板12と前記後側弾性平板13は、有色不透明、有色透明、無色透明にすることができる。有色透明、無色透明であれば、避難時に前方及び側方に視野が広がるので、有効である。
又、前記折曲げ部15は、長手方向の中央部分に該中央部分に沿う状態で折線部16を有し、かつ両縁側部分に止着片部17a、17bを有する帯状の連結部材18を用いて構成されている。
前記連結部材18は、前側弾性平板12の張り出し形状後辺12aと後側弾性平板13の張り出し形状前辺13aとの間に位置した状態にされ、かつ前記止着片部17a、17bが前記前側弾性平板12の水平状中央縁12ax及び外側端下がりの傾斜縁12ay、12azの内面と後側弾性平板13の水平状中央縁及び外側端下がりの傾斜縁の内面に重合された状態で止着されている。したがって、連結部材18は、前方又は後方から見た場合、前側弾性平板12の張り出し形状後辺12a及び後側弾性平板13の張り出し形状前辺13aに沿った形状になる。
つまり、前記折曲げ部15には、図1及び図3に示すように、前記のように取り付けられた連結部材18により、折曲げ水平部15aと、該折曲げ水平部15aの両端から連続する左右の折曲げ傾斜部15b、15cとが形成される。
そして、前記折曲げ部15の折曲げ水平部15a、折曲げ傾斜部15b、15cが折り曲げられると、図10に示すように前記前側弾性平板12と前記後側弾性平板13とは二枚重ねの扁平状態になり、又前記左右の折曲げ傾斜部15b、15cが接近させられて湾曲しながら拡げられると、図1乃至図9に示すように前記前側弾性平板12と前記後側弾性平板13とは展開状態になる。この展開状態において、折畳み式帽子本体10は人体頭部に被れる形状である帽子状態となる。
すなわち、前記折畳み式帽子本体10は、展開状態にされたときには、前側弾性平板12が前下がりの傾斜になり、後側弾性平板13が後下がりの傾斜になると共にこれら前側弾性平板12、後側弾性平板13を連結する折曲げ部15には、折曲げ水平部15aと、該折曲げ水平部15aの両端から連続する左右の折曲げ傾斜部15b、15cとが形成されて、全体的に頭の形に適合する形になるから、頭への装着感が良好な製品を提供できるのみならず、該形になることで硬性を向上させることができる。前記折曲げ水平部15aは、これをして、頭頂部分が円錐形に尖らないようにして前記頭の形に馴染んで適合させる機能、及び展開操作を容易かつスムーズにさせる機能等を得ることができる。
又、保持機能が次に述べる展開状態保持手段により解除された場合、すなわち外力を受けていない状態になったときには、前記前側弾性平板12の後辺12aと前記後側弾性平板13の前辺13aとが張り出し形状であることにより、二つ折りの畳み状態への戻りが即座に自動的に行われるから、使い勝手がよく、折畳まれない状態で格納されてしまうというような問題を有しないものを提供ができる。
さらに、前記折畳み式帽子本体10には、次のような、展開状態保持手段が装備されている。
展開状態保持手段は、帽子内部に折曲げ部15に沿って配設される略長板形状の係止部材21を有し、折曲げ部15の両側頭に対面する個所を、互いに接近させた状態で、その係止部材21の両端部を、その折曲げ部15の両側頭に対面する個所に係止させて、前側弾性平板12と後側弾性平板13とを平板状態から弾性力に抗して湾曲状態として折曲げ部15を介して展開状態とするように構成されている。
その係止部材21は、合成樹脂製(例えばポリカーボネート)で湾曲した形状に形成され、中間部21aが所定の強度を確保するように所定の上下方向の高さを有し、この中間部21aが折曲げ部15の折曲げ水平部15aに複数のリベット22により固定され、両端部には、外方に折れ曲がる弾性片部21bが形成され、この弾性片部21bが変形部21cを中心に弾性変形可能となっている。
そして、図26に示すように、この弾性片部21bが挿入される開口部15dが、折曲げ部15の折曲げ傾斜部15bの展開状態時に側頭に対面する個所に形成されると共に、この弾性片部21bの先端部21dの下部側に、被係止ピン23に係止される係止部21eが形成されている。また、この弾性片部21bの先端部21dの上部には、図7の(a)中矢印方向に押圧されることにより、変形部21cを中心に弾性変形されて、係止部21eが被係止ピン23から解除される押圧部21fが形成されている。
また、この折曲げ部15には、押圧部21fの上方を覆うように、上方庇部15eが形成されている(図7の(a)参照)。
そして、図7の(b)に示す折り畳み状態から矢印方向に、帽子外部から折曲げ傾斜部15bに外力を作用させて、図7の(a)に示す展開状態としたときに、被係止ピン23に対して弾性片部21bの先端部21dの外面部が摺動し、係止部21eが被係止ピン23を乗り越えて係止するように構成されている。
一方、帽子内部にハンモック31及びヘッドバンド32を有する内装部材30が配設されている。
そのハンモック31は、頭頂部を抑える頭頂抑え部31aと、この頭頂抑え部31aから複数延長された計4本の略帯状の延長片部31bとを有し、この各延長片部31bの先端部に設けられた取付部31cが前側弾性平板12及び後側弾性平板13に取付リベット31dにより回動自在に取り付けられている。
それら取付部31cは、合成樹脂で形成されて所定の剛性を有し、他の部分が繊維により帯状に成形されて柔軟性を有している。
また、頭頂抑え部31aは、柔軟性を有する合成樹脂(ビニールレザー)から形成されている。
一方、ヘッドバンド32は、頭部前側を押さえる合成樹脂製の所定の剛性を有する前側バンド部33と、頭部後側を押さえる合成樹脂製の所定の剛性を有する後側バンド部34とが、折曲げ部15に対応した位置に設けられた柔軟性を有する連結部35を介して折り畳み可能に設けられている。
また、その前側バンド部33及び後側バンド部34がそれぞれ延長片部31bの取付部31cに連結リベット36を介して回動自在に設けられている。
さらにまた、前側バンド部33は、長さ調整機構37により、長さ調整自在に設けられ、回転されることにより長さ調整を行うダイヤル部38が、前面に設けられている。このダイヤル部38は、展開された状態の前側弾性平板12との間に所定幅の間隙が設けられ、この間隙を介して、前側バンド部33の前側からダイヤル部38を操作できるように構成されている。
この長さ調整機構37は、その前側バンド部33が左右に一対分割された分割部33aが設けられると共に、各分割部33aの長孔部33bにそれぞれラック部33cが形成され、ダイヤル部38を回転させると、ダイヤル部38に形成された前記ラック部23cに噛合する図示省略のピニオンが回転することにより、図30(a),(b)に示すように、前側バンド部33の長さが伸縮するようになっている。
前側弾性平板12の内面側、及び後側弾性平板13の内面側、即ち前側弾性平板12及び後側弾性平板13が扁平状態の際に対向する面側には、「折畳み式帽子補強用板材」としての補強用板材41が設けられている。この補強用板材41は、図11の(a),(b),(c)に示す通り、正面視略二等辺三角形の略板状に形成されている。
図11の(b),(c)に示す通り、補強用板材41は、前側弾性平板12又は後側弾性平板13側に配設される「板材側部材」としての平板側板材42aと、頭部側に配設される緩衝部材42bとが重ね合わされて構成されている。平板側板材42aは耐貫通性の高い樹脂材料、例えばポリプロピレン等によって形成されている。緩衝部材42bは、平板側板材42aより柔軟性を有する部材、例えば発泡スチロール、あるいはウレタン樹脂、シリコーンゴム等からなる各種エラストマ、等によって形成されている。平板側板材42aは、全面が略等しい厚さに形成されている。一方、緩衝部材42bの厚さは、図11の(b)に示す通り、側面視において、正面視における略二等辺三角形の2つの等辺で挟まれた頂点側(図11の(a)における下側)ほど厚くなり、しかも図11の(c)に示す通り、平面視において中央部分ほど厚くなっている。
図12に示す通り、補強用板材41の平板側板材42a側において、略二等辺三角形のそれぞれの頂点部分近傍には「係止手段」としての面ファスナ雄体43a,43b,43cがそれぞれ配設されている。面ファスナ雄体43a,43b,43cは、平板側板材42aの板面に対し略垂直方向に突設されている。
一方、図6に示す通り、前側弾性平板12の内面側、及び後側弾性平板13の内面側には、「係止手段」としての面ファスナ雌体44a,44b,44cがそれぞれ配設されている。2つの面ファスナ雌体44a,44bは、折曲げ部15の近傍の、折畳み式帽子本体10を人体頭部に被せた際に頭頂部に対応する位置を被覆する位置である頭頂部分(本明細書において同じ)に配設され、1つの面ファスナ雌体44cは前記2つの面ファスナ雌体44a,44bよりも折曲げ水平部15aから離間した位置、即ち折畳み式帽子本体10を頭部に被せた際に頭頂部よりも前頭側位置又は後頭側位置に配設されている。面ファスナ雌体44a,44b,44cは、前側弾性平板12の板面、及び後側弾性平板13の板面に対し略垂直方向に突設されている。
そして、図6に示す通り、3つの面ファスナ雌体44a,44b,44cは、補強用板材41における面ファスナ雄体43a,43b,43cの配設位置に対応する位置、即ち補強用板材41の略二等辺三角形形状の頂点位置に対応する位置に配設されている。そして、図6及び図8に示す通り、2つの補強用板材41,41は、面ファスナ雄体43a,43b,43cを面ファスナ雌体44a,44b,44cに係止されることで折畳み式帽子本体10の前側弾性平板12及び後側弾性平板13に取り付けられている。即ち、補強用板材41と前側弾性平板12と、及び、補強用板材41と後側弾性平板13とは、面ファスナ雄体43a,43b,43cと面ファスナ雌体44a,44b,44cとがそれぞれ係止されることにより、3点支持で係止されている。
この状態で、図6に示す通り、2つの補強用板材41,41は、それぞれ二等辺三角形の底辺側が折曲げ部15に沿って取り付けられ、二等辺三角形の頂点側が前頭側及び後頭側に取り付けられた状態となり、2つの補強用板材41,41は折曲げ部15に対して略線対称位置に取り付けられている。
図8に示す通り、平板側板材42aの板面に対し略垂直方向に突設された面ファスナ雄体43a,43b,43cと、前側弾性平板12の板面、及び後側弾性平板13の板面に対し略垂直方向に突設された面ファスナ雌体44a,44b,44cとが係止された状態において、補強用板材41と前側弾性平板12との間、及び、補強用板材41と後側弾性平板13との対向する板面同士の間には間隙部45が形成されている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
この折畳み式帽子本体10は、図10に示すような折畳み状態において、左の折曲げ傾斜部15bの下端部と右の折曲げ傾斜部15cの下端部とを互いに近づく方向に同時に押すことで前側弾性平板12及び前記後側弾性平板13を湾曲させて展開させる。このとき、図7の(a)に示す、被係止ピン23に対して弾性片部21bの先端部21dの外面部が摺動し、図7の(b)に示すように、係止部21eが被係止ピン23を乗り越えて係止する。この係止により、展開状態が維持されて、帽子状態が形成されることになる。
してみれば、その折曲げ部15の両側頭に対面する個所を接近させる方向に外力を作用させるだけで、極めて簡単に展開状態とすることができるため、操作性が良好で、地震等の災害時に瞬時に被ることができ、落下物等から頭部を保護することができる。
また、この展開状態で弾性片部21bが、折曲げ部15の開口部15dより外部に突出するが、この弾性片部21bは、上方庇部15eで覆われているため、引っ掛かり等を防止できる。
さらに、所定の強度を有する係止部材21を折曲げ部15の折曲げ水平部15aに固定することにより、落下物に対する強度を向上させることができる。
また、折畳み式帽子本体10の前側弾性平板12及び後側弾性平板13の頭頂部分にはそれぞれ補強用板材41,41が取り付けられているため、この折畳み式帽子を被った人の頭頂部に対向する位置に補強用板材41,41が設けられ、頭頂部は前側弾性平板12及び後側弾性平板13のみならず補強用板材41,41によっても保護されることになる。
さらにまた、この展開状態から折畳む場合には、その弾性片部21bの押圧部21fを図7(a)中矢印方向に押圧する。これにより、被係止ピン23から係止部21eを外すことにより、前側弾性平板12及び後側弾性平板13の弾性力により、それらが平面状態となり、弾性片部21bが開口部15dを介して帽子内部に引っ込むこととなる(図7(b)参照)。
このようなものにあっては、被係止ピン23と係止部21eとの係止状態を、簡単に解除できるため、極めて容易に折り畳むことができる。この折り畳んだ状態では、収納性が極めて良好である。
一方、内装部材30は、折畳んだ状態と展開した状態とでは、所定の剛性を有する前側バンド部33又は後側バンド部34のそれぞれは真っ直ぐな状態又は湾曲した状態となるため、各バンド部33,34の各連結リベット36間の距離Lが変化するが、ハンモック31の取付部31cが取付リベット31dを中心に回動するため、この延長片部31bの中間部に取り付けられている各バンド部33,34の連結リベット36の距離Lが変化しても、その回動により追従することができる。図7(a)に示す展開した状態、図7(b)に示す折り畳んだ状態の何れにおいても、ヘッドバンド32の展開、折り畳みを可能にできる。
また、ダイヤル部38を操作して、ヘッドバンド32の周長を調整する場合でも、ハンモック31の取付部31cが取付リベット31dを中心に回動するため、前側バンド部33の長さ調整を行うことができる。
また、そのヘッドバンド32は、前側バンド部33及び後側バンド部34が所定の剛性を有しているため、頭部に装着した状態、帽子がしっかり固定できる。
さらに、その所定の剛性を有する前側バンド部33及び後側バンド部34は、折曲げ部15に対応した位置に設けられた柔軟性を有する連結部35が設けられているため、ヘッドバンド32を良好に折り畳むことができる。
しかも、それら前側バンド部33及び後側バンド部34は、長板状を呈しているため、折り畳んでも嵩張ることなく、帽子を薄型に折り畳むことができる。
さらにまた、頭の大きさに合わせて、ヘッドバンド32の周長を調整するには、前側バンド部33の前側からダイヤル部38を操作して、調整できるため、操作性が極めて良好である。ちなみに、通常のヘルメットでは、ヘッドバンドの前側部位とヘルメット本体(帽体)の部分との間に隙間が殆どないため、そのダイヤル部を操作するための空間を確保することは不可能である。これに対して、この発明では、展開した状態では、前側弾性平板12全体が湾曲して庇のような形状を呈するため、ヘッドバンド32のダイヤル部38の前側空間を確保することができる。
この実施の形態においては、前側弾性平板12の後辺12aの一部及び後側弾性平板13の前辺13aの一部が折曲げ部15で連結され、折畳んだ状態で前側弾性平板12及び後側弾性平板13が扁平状態となり、展開した状態で帽子状態となる折畳み式帽子本体10において、前側弾性平板12及び後側弾性平板13の内面側には、折曲げ部15近傍の頭頂部分に、所定の面積の補強用板材41,41が設けられたことにより、折畳み式帽子本体10の頭頂部分の耐貫通性と衝撃吸収性とを高めることができる。即ち、人体頭部を落下物等から保護するために特に耐貫通性と衝撃吸収性とが必要とされる頭頂部分に補強用板材41,41を配設したことにより、この補強用板材41,41によって耐貫通性と衝撃吸収性とを確保することができる。そのために、前側弾性平板12及び後側弾性平板13の耐貫通性と衝撃吸収性とのみによって人体頭部を保護する場合に比べ、前側弾性平板12及び後側弾性平板13を形状変化が容易な厚さや剛性に形成することが容易になる。これにより、落下物等に対する十分な耐貫通性と衝撃吸収性とを確保して人体頭部の保護を図りつつ、折り畳みによるコンパクトな収納が可能な折り畳み帽子を提供することができる。
この実施の形態によれば、平板状態で形状が安定する部材で成形された前頭被覆用の前側弾性平板12と、平板状態で形状が安定する部材で成形された後頭被覆用の後側弾性平板13とを有し、前側弾性平板12の後辺12aと後側弾性平板の前辺13aは、折曲げ部15で連結され、前側弾性平板12と後側弾性平板13とが弾性力により平板状態となると共に、折曲げ部15で折り曲げられることにより扁平状態になる一方、折曲げ部15の折曲げ傾斜部15b、15cを、互いに接近させることにより、前側弾性平板12と後側弾性平板13とを平板状態から弾性力に抗して湾曲状態として折曲げ部15を介して展開状態とし、該展開状態を保持する展開状態保持手段を備えたため、展開状態保持手段の保持機能により展開状態に保持され、該保持機能が解除されたときには平板状態で形状が安定する部材の特性により自然に二つ折りの扁平な形にされる折畳み式の、危険を避けるのに向いている折畳み式帽子を容易に提供できる。
しかも、折畳み式帽子は、前側弾性平板12と後側弾性平板13とを折曲げ部15を介して湾曲させながら拡げることで展開状態にすると共に、展開状態保持手段の係止部21eと被係止ピン23とを係止状態にする操作を行うことで全体を着用可能な状態に容易に、かつ確実にでき、又、展開状態保持手段の押圧部21fを押圧することで係止部21eと被係止ピン23の係止状態を解除すれば前側弾性平板12及び後側弾性平板13をその平板状態に戻る性質で扁平の折畳みに戻すことが容易に、かつ確実にできる。
又、前頭被覆用の前側弾性平板12及び後頭被覆用の後側弾性平板13が平板状態で形状が安定する部材により成形されているので、変形が起こりにくく、製品管理が容易であるから防災の備え用品に向いている。特に、容易に二つ折りの扁平状態になり、薄型にすることができるので、狭いスペース、例えば学校等では生徒自身の机の中とか机の横に掛けて置く等の、不体裁にならない状態で格納しておく方法が可能になる。このように極近い身近に備え置くことができれば、地震等のような時間を争う事態での対応をよくすることができ、被害を最小することができる。この場合、取り出して直ぐに使える状態が、前記形状の安定特性により長期に亘って保持されるから、防災の備え用品の管理が容易になる。
又、前側弾性平板12と後側弾性平板13は、折曲げ部15を介して湾曲しながら拡げられて展開状態になると、該展開状態が展開状態保持手段により保持され、折畳みの方向と反対の方向の力を有することになるので、着用中には閉じようとすることがなく、落下物が当るなどの危険が懸念される被災時での着用に適している。しかも繋留体は、紐体、折曲可能部を有する帯状体で良いので、安全である。
更に、前側弾性平板12及び後側弾性平板13にはそれぞれ折曲げ部15近傍の、頭部に被った際に頭頂部に対応する位置を被覆する頭頂部分に、所定の面積の補強用板材41が設けられたことにより、折り畳み式帽子本体10の頭頂部分の耐貫通性と衝撃吸収性とを高めることができる。即ち、人体頭部を落下物等から保護するために特に耐貫通性と衝撃吸収性とが必要とされる頭頂部分に補強用板材41を配設したことにより、この補強用板材によって耐貫通性と衝撃吸収性とを確保することができる。そのために、前側弾性平板12及び後側弾性平板13の耐貫通性と衝撃吸収性とのみによって人体頭部を保護する場合に比べ、前側弾性平板12及び後側弾性平板13を形状変化が容易な厚さや剛性となるように形成することが容易になる。これにより、落下物等に対する十分な耐貫通性と衝撃吸収性と確実に確保して人体頭部の保護を図ることができる。
この実施の形態によれば、補強用板材41は、前側弾性平板12側又は後側弾性平板13側に配設される平板側板材42aと、平板側板材42aより柔軟性を有し頭部側に配設される緩衝部材42bとが重ね合わされて構成されたことにより、平板側板材42aによって補強用板材41の耐貫通性を確保すると共に緩衝部材42bによって衝撃吸収性を確保するものとし、平板側板材42aと緩衝部材42bとの材質や厚さ等をそれぞれ別個に調節することで、製造段階において補強用板材41の耐貫通性と衝撃吸収性とを自在に調節することができる。更に、頭部側に柔軟性のある緩衝部材が設けられたことにより、落下物等が激突した際の衝撃から頭部を守ることができる。これにより、折畳み式帽子本体10の実情に見合った耐貫通性と衝撃吸収性とを確保し、安全性を高めることができる。
この実施の形態によれば、補強用板材41と前側弾性平板12又は後側弾性平板13とが面ファスナ雄体43a,43b,43c及び面ファスナ雌体44a,44b,44cによって取り付けられていることにより、補強用板材41と前側弾性平板12又は後側弾性平板13とを着脱自在に形成して、補強用板材41の交換やメンテナンスを容易にすることができる。また、補強用板材41が前側弾性平板12又は後側弾性平板13に取り付けられた状態で、平板側板材42aと前側弾性平板12又は後側弾性平板13との間には間隙部45が形成されることにより、この間隙部45において面ファスナ雄体43a,43b,43c及び面ファスナ雌体44a,44b,44cが伸縮することで衝撃が吸収され、かつ、前側弾性平板12又は後側弾性平板13の弾性変形時における補強用板材41との撓み量の相違を吸収し、落下物等に対する衝撃吸収性を一層確実に確保すると共に折り畳みによるコンパクトな収納を一層容易にすることができる。
この実施の形態によれば、補強用板材41は略三角形に形成されて、それぞれの頂点部分近傍には面ファスナ雄体43a,43b,43cが配設されており、補強用板材41と前側弾性平板12又は後側弾性平板13とは、それぞれ面ファスナ雄体43a,43b,43c及び面ファスナ雌体44a,44b,44cによって3点支持で係止されることにより、前側弾性平板12又は後側弾性平板13の弾性変形時における補強用板材との撓み量の相違を吸収する効果をより高い効果として得ることができ、係止状態が不安定になることを防止できる。また、補強用板材41の2つの面ファスナ雄体43a,43bは折曲げ部15の頭頂部分の近傍に取り付けられると共に、他の1つの面ファスナ雄体43cは2つの面ファスナ雄体43a,43bよりも頭頂部分から離間した位置に取り付けられていることにより、補強用板材41のうち面積の広い側が頭頂部分側に配設されると共に、面積の狭い側が折り畳みによる撓み量の大きい部分に配設されることになる。これにより、人体頭部を落下物等から保護するために特に耐貫通性と衝撃吸収性とが必要とされる頭頂部分を広い面積の補強用板材41で保護し、かつ2つの面ファスナ雄体43a,43bにより高い強度で係止して、頭頂部分の保護を確実に図ると共に、前側弾性平板12及び後側弾性平板13の折畳み時の撓み量と補強用板材41の折畳み時の撓み量とが相違してもその相違によって折畳みが困難になる事態を防止して、折畳みによるコンパクトな収納を確実に実現できる。
この実施の形態によれば、係止手段は面ファスナ雄体43a,43b,43c及び面ファスナ雌体44a,44b,44cであることことにより、高い係止状態を確保しつつ、前側弾性平板又は後側弾性平板の弾性変形時における補強用板材との撓み量の相違を吸収する効果をより一層高い効果として得ることができる。
なお、上記実施の形態においては、折畳み式帽子本体10は一対の板材の周縁部の一部が折曲げ部で連結されたものとして形成されているが、これに限定されず、折畳み可能な帽子であればどのようなものにでも本発明を適用できる。
上記実施の形態においては、補強用板材41は、耐貫通性の高い材料によって形成された平板側板材42aと耐貫通性と衝撃吸収性のある材料によって形成された緩衝部材42bとが重ね合わされて構成されているものとしたが、これに限定されず、耐貫通性と衝撃吸収性とを併有する1種類の材料(例えばウレタン樹脂、シリコーンゴム等からなる各種エラストマ)で形成した板材とすることで構成を簡素化してもよいし、補強用板材を異なる材料で形成された3種類以上の板材を重ね合わせた構成とすることで耐貫通性と衝撃吸収性とを高めてもよい。
上記実施の形態においては、補強用板材41は係止手段としての面ファスナ雄体43a,43b,43c及び面ファスナ雌体44a,44b,44cによって3点支持するものとしたが、これに限定されず、面ファスナ等の係止手段によって1点又は2点支持されるものとして構成を簡素化してもよいし、同係止手段を4点以上設けて係止強度を高めても良い。さらに、補強用板材41を前側弾性平板12及び後側弾性平板13に取り付ける際には、係止手段以外の手段を用いても良い。具体的には、例えば、補強用部材を弾力のある材料(例えばウレタン樹脂、シリコーンゴム等からなる各種エラストマ)のみによって形成した場合、補強用部材の一方面略全面を前側弾性平板12及び後側弾性平板13に貼着させるようにして、構成の簡素化を図ることが考えられる。
上記実施の形態においては、展開状態保持手段の係止部21eと被係止ピン23とを係止状態を係止又は係止解除とすることで前側弾性平板12及び後側弾性平板13の展開状態又は折畳み状態とする構成としたが、これに限定されず、折畳み可能な板材を展開状態に保持できる機構であればどのような展開状態保持手段を用いた折畳み式帽子に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態においては、補強用板材41は正面視略二等辺三角形のものとしたが、これに限定されず、頭頂部分を広い面積の補強用板材で保護し、かつ前側弾性平板12及び後側弾性平板13の折畳み時の撓み量と補強用板材の折畳み時の撓み量とが相違してもその相違によって折畳みが困難になる事態を防止できる形状であれば、略二等辺三角形以外の略三角形、又は、略三角形以外の形状であってもよい。
上記の実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
10・・・折畳み式帽子本体
12・・・前側弾性平板(板材)
12a・・・後辺(周縁部)
13・・・後側弾性平板(板材)
13a・・・前辺(周縁部)
15・・・折曲げ部
41・・・補強用板材(折畳み式帽子補強用板材)
42a・・・板材側部材
42b・・・緩衝部材
43a,43b,43c・・・面ファスナ雄体(係止手段)
44a,44b,44c・・・面ファスナ雌体(係止手段)
45・・・間隙部

Claims (6)

  1. 一対の板材が折曲げ部で連結され、展開した状態で人体頭部に被れる形状である帽子状態となり、該帽子状態から、前記折曲げ部を介して折曲げることで折畳んだ状態となる折畳み式帽子本体を備えた折畳み式帽子であって、
    前記折畳み式帽子本体の内部には、前記人体頭部を保護する内装部材が存在し、前記展開した状態において、前記内装部材が前記人体頭部に接触すると共に、前記内装部材と前記折畳み式帽子本体の頭頂部分との間には空間が形成されるように構成され、
    前記折畳み式帽子本体の頭頂部分における前記折曲げ部の両側の前記板材には、前記折曲げ部に対して対称に、前記人体頭部の頭頂部を落下物から保護するための板状の折畳み式帽子補強用板材が一対取り付けられており、該取り付けられた状態において、それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は板面が取り付けられた位置の前記折畳み式帽子本体の板面に略沿うと共に、前記展開した状態において前記人体頭部から離間した位置に配設された状態となっており、
    それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は、一端側が前記折畳み式帽子本体の前記頭頂部分の前記折曲げ部の近傍に位置して取り付けられると共に、他端側は、前記折畳み式帽子本体における、前記一端側が取り付けられた位置よりも下方に位置して取り付けられ、
    それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材の前記一端部同士は、前記折畳み式帽子本体の前記折曲げ部を挟んで離間して対向した状態で前記折畳み式帽子本体に取り付けられていることを特徴とする折畳み式帽子。
  2. それぞれの前記折畳み式帽子補強用板材は、前記一端側が、前記折曲げ部に沿う方向に広く形成されると共に、前記他端側が前記一端側よりも幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み式帽子。
  3. 前記折畳み式帽子補強用板材は、前記板材側に配設される板材側部材と、該板材側部材より柔軟性を有し前記頭部側に配設される緩衝部材とが重ね合わされて構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み式帽子。
  4. 前記折畳み式帽子補強用板材は、正面視略三角形に形成されると共に、前記板材側部材の板面におけるそれぞれの頂点部分近傍には前記板材の内面側に係止される係止手段が配設されて、該係止手段によって、前記板材の内面側に3点支持で係止されることを特徴とする請求項3に記載の折畳み式帽子。
  5. 前記折畳み式帽子補強用板材の前記係止手段は前記板材側部材の板面に対し略垂直方向に突設されると共に、前記板材に取り付けられた状態で、前記板材側部材と前記板材との間には間隙部が形成されるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の折畳み式帽子。
  6. 前記折畳み式帽子補強用板材の前記係止手段は面ファスナであることを特徴とする請求項4又は5に記載の折畳み式帽子。
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